JPH049656B2 - - Google Patents

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JPH049656B2
JPH049656B2 JP26423586A JP26423586A JPH049656B2 JP H049656 B2 JPH049656 B2 JP H049656B2 JP 26423586 A JP26423586 A JP 26423586A JP 26423586 A JP26423586 A JP 26423586A JP H049656 B2 JPH049656 B2 JP H049656B2
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  • Manufacturing Of Printed Circuit Boards (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、薄膜を基板に張り付ける技術に関
し、特に、基板に薄膜の先端を仮付けする薄膜張
付装置薄膜仮付部材に適用して有効な技術に関す
るものである。
〔従来技術〕
コンピユータ等の電子機器に使用されるプリン
ト配線板は、銅等の所定のパターンの配線が絶縁
性基板の片面又は両面に形成されたものである。
この種のプリント配線板は、次の製造工程によ
り製造することができる。
まず、絶縁性基板上に設けられた導電層上に、
感光性樹脂(フオトレジスト)層とそれを保護す
る透光性樹脂フイルム(保護膜)とからなる積層
体を熱圧着ラミネートする。この熱圧着ラミネー
トは、薄膜張付装置所謂ラミネータにより量産的
に行われる。この後、前記積層体に配線パターン
フイルムを重ね、この配線パターンフイルム及び
透光性樹脂フイルムを通して、感光性樹脂層を所
定時間露光する。そして、透光性樹脂フイルムを
剥離装置で剥離した後、露光された感光性樹脂層
を現像してエツチングマスクパターンを形成す
る。この後、前記導電層の不必要部分をエツチン
グにより除去し、さらに残存する感光性樹脂層を
除去し、所定の配線パターンを有するプリント配
線板を形成する。
前述のプリント配線板の製造工程においては、
絶縁性基板の導電層上に、薄膜張付装置で自動的
に積層体を熱圧着ラミネートする工程が必要とさ
れている。この熱圧着ラミネート工程の概要は次
のとおりである。
まず、薄膜張付装置の供給ローラに連続的に巻
回されている積層体を、メインバキユームプレー
トで基板に供給する。メインバキユームプレート
は、積層体供給面に複数の吸着孔が設けられてお
り、この吸着孔に積層体を吸着し供給するように
構成されている。基板に供給される積層体の先端
部は、メインバキユームプレートの供給方向先端
側に設けられた円弧形状の仮付部で絶縁性基板の
導電層上に仮り付け(仮熱圧着)される。積層体
の先端部は、積層体の供給経路に近接又は離反す
るサブバキユームプレートにより、仮付部に吸着
させることができる。メインバキユームプレート
及びサブバキユームプレートは、積層体の供給及
び仮付動作が行えるように、基板に対して近接及
び離反する支持部材を介して装置本体に取り付け
られている。
次に、先端部が仮り付けされた積層体は、熱圧
着ローラで基板に熱圧着ラミネートされる。積層
体が一定量熱圧着ラミネートされると、切断装置
により基板に対応した所定寸法に積層体が切断さ
れる。切断装置は、メインバキユームプレート及
びサブバキユームプレートと共に、前記支持部材
に設けられている。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかしながら、この種の薄膜張付装置では、メ
インバキユームプレートの供給方向先端側に設け
られた円弧形状の仮付部が破損した場合、メイン
バキユームプレート全体を取り換えなければなら
ないという問題があつた。
また、メインバキユームプレートの供給方向先
端側に設けられた円弧形状の仮付部で絶縁性基板
の導電層上に薄膜の先端が仮付け(仮熱圧着)さ
れる際、仮付け部分以外の部分も加熱されるの
で、感光性樹脂(フオトレジスト)層がべとつい
て、熱圧着ラミネートされた薄膜に気泡等が発生
して接着不良を発生するという問題があつた。
本発明の目的は、薄膜張付装置において、メイ
ンバキユームプレート供給方向先端側に設けられ
た円弧形状の仮付部が破損しても、その破損した
仮付部のみを取り換えることができる技術を提供
することにある。
本発明の他の目的は、薄膜張付装置用薄膜仮付
部材の基板に薄膜を押圧して仮付けするための薄
膜仮付用先端部材のみを加熱することができる技
術を提供することにある。
本発明の他の目的は、薄膜張付装置において、
基板に張り付けられた薄膜における気泡等による
接着不良を防止することができる技術を提供する
ことにある。
本発明の前記ならびにその他の目的と新規な特
徴は、本明細書の記述及び添付図面によつて明ら
かになるであろう。
〔問題点を解決するための手段〕
本願において開示される発明のうち、代表的な
ものの概要を簡単に説明すれば、次のとおりであ
る。
本発明は、薄膜を基板に張り付けるための薄膜
張付装置であつて、前記基板に張り付けられる薄
膜を押圧して仮付けするための薄膜仮付部材を薄
膜供給部材の薄膜供給方向の先端部に断熱材を介
在させて着脱自在に取り付けたことを特徴とする
ものである。
また、前記薄膜仮付部材をその本体と基板に張
り付けられる薄膜を押圧して仮付けするための薄
膜仮付用先端部材とに分割し、前記薄膜仮付部材
本体を薄膜供給部材の薄膜供給方向の先端部に断
熱材を介在させて着脱自在に取り付け、前記薄膜
仮付用先端部材を薄膜仮付部材本体に着脱自在に
断熱材を介在させて取り付けたことを特徴とする
ものである。
また、前記薄膜仮付部材本体に加熱源設定用凹
部を設け、基板に張り付けられる薄膜を押圧して
仮付けする薄膜仮付用先端部材の前記加熱源設定
用凹部に対応する位置に加熱源を装着し、前記薄
膜仮付部材本体を薄膜供給部材の薄膜供給方向の
先端部に断熱材を介在させて着脱自在に取り付
け、前記薄膜仮付用先端部材を薄膜仮付部材本体
に着脱自在に断熱材を介在させて取り付けたこと
を特徴とするものである。
〔作 用〕
上述した手段によれば、薄膜仮部材の先端部又
は薄膜仮付用先端部材の基板に張り付けられる薄
膜を押圧して仮付けする部分が破損しても、薄膜
仮付用先端部材を薄膜仮付け部材本体から取り外
して交換することができるので、メインバキユー
ムプレート全体を交換する必要がない。
また、前記基板に張り付けられる薄膜を押圧し
て薄膜を仮付けする薄膜仮部材又は薄膜仮付用先
端部材を、薄膜供給部材又は薄膜仮付部材本体に
着脱自在に断熱材を介在させて取り付けたことに
より、薄膜仮付用先端部材のみを加熱し、その熱
が他の部分に伝導していくのを断熱材により防止
することができるので、感光性樹脂(フオトレジ
スト)層をべとつかせることなく、薄膜の仮付を
行う部分のみが熱圧着され、熱圧着ラミネートさ
れた薄膜に気泡等が発生して接着不良を発生する
のを防止することができる。
また、前記薄膜仮付部材本体に加熱源設定用凹
部を設け、薄膜仮付用先端部材の前記加熱源設定
用凹部に対応する位置に加熱源を装着し、該薄膜
仮付用先端部材を前記薄膜仮付部材本体に着脱自
在に断熱材を介在させて取り付けたことにより、
薄膜仮付部材をコンパクトに構成することができ
る。
〔発明の実施例〕
以下、プリント配線用基板に感光性樹脂層と透
光性樹脂フイルムとからなる積層体を熱圧着ラミ
ネートする薄膜張付装置に適用した本発明の一実
施例について、図面を用いて具体的に説明する。
なお、実施例を説明するための全図において、
同一機能を有するものは同一符号を付け、その繰
り返しの説明は省略する。
本発明の一実施例に係る薄膜張付装置を第1図
(概略構成図)で示す。
第1図に示すように、透光性樹脂フイルム、感
光性樹脂層及び透光性樹脂フイルムの3層構造か
らなる積層体1は、供給ローラ2に連続的に巻回
されている。供給ローラ2に巻回された積層体1
は、薄膜分離ローラ3で、透光性樹脂フイルム
(保護膜)1Aと、一面(接着面)が露出された
感光性樹脂層及び透光性樹脂フイルムからなる積
層体1Bとに分離される。分離された透光性樹脂
フイルム1Aは、巻取ローラ4により巻き取られ
るように構成されている。
供給ローラ2は、第2図(要部斜視図)に示す
ように、その軸部2Aと円弧状凹部5Aとを嵌合
させ、ローラ仮支持部材5に支持されるようにな
つている。ローラ仮支持部材5は、装置本体7の
フレームの内側に、例えばネジ等の接続部材(又
は接着剤)によつて取り付けられている。
巻取ローラ4は、その軸部4AとU字状凹部6
Aとを嵌回させ、ローラ支持部材6に支持されて
いる。ローラ支持部材6は、装置本体7のフレー
ムの内側に、ローラ支持部材5と同様に取り付け
られている。
ローラ仮支持部材5は、左側(作業者に近い
側)に供給ローラ2の仮置場としての円弧状凹部
5A,5Bが設けられている。一方、ローラ支持
部材6は、右側(作業者に遠い側)に巻取ローラ
4の仮置場としての円弧状凹部6B,6Cが設け
られている。
ローラ支持部材5,6の夫々に設けられた仮置
場としての円弧状凹部5A,5B,6B,6Cの
夫々は、例えば、次のように使用される。積層体
1がなくなり、供給ローラ2を交換する場合、巻
取ローラ4の軸部4AをU字状凹部6Aから仮置
場としての円弧状凹部6B又は6Cに嵌合させ
る。この状態において、エアーシリンダのエアー
を開放し、棒状部材2Bを供給ローラ2の軸部2
Aから外し、この軸部2Aを一旦仮置場としての
円弧状凹部5Aにおき、ついで円弧状凹部5Bに
一旦嵌合させ、この後、ローラ支持部材5から取
り外す。次に、新しい供給ローラ2を仮置場とし
ての円弧状凹部5Bに一旦嵌合させ、この後、円
弧状凹部5Aに移動して嵌合させ、ついでエアー
シリンダを作動させ、棒状部材2Bを軸部2Aに
嵌合させる。そして、ローラ支持部材6の円弧状
凹部6B又は6Cに嵌合させてあつた巻取ローラ
4の軸部4AをU字状凹部6Aに嵌合させる。
このように、ローラ支持部材5に設けられた仮
置場としての円弧状凹部5A又は5B、ローラ支
持部材6に設けられた仮置場としての円弧状凹部
6B又は6Cの夫々は、かなりの重量がある供給
ローラ2や巻取ローラ4を完全に取り外す必要が
なく、少し移動するだけで夫々の取り付け、取り
外し作業を行うことができる。つまり、薄膜張付
装置において、作業能率を向上することができ、
又、作業上の安全性を向上することができる。
前記薄膜分離ローラ3の一端部には、第2図及
び第3図(要部拡大斜視図)に示すように、薄膜
供給検出装置8が設けられている。薄膜分離ロー
ラ3は、積層体1の供給経路内に設けられてお
り、薄膜供給検出装置8は、積層体1及び1Bの
供給経路(供給ローラ2から基板までの経路)内
に設けられている。薄膜供給検出装置8は、薄膜
分離ローラ3の回転で矢印A方向に回転し、その
円周部にスリツト部8Aを有する回転板8Bと、
前記スリツト部8Aを検出する検出部8Cとを有
するエンコーダで構成されている。つまり、薄膜
供給検出装置8は、薄膜分離ローラ3の回転数に
対応して所定の信号を出力するように構成されて
いる。回転板8Bは、例えば、樹脂材料,軽金属
材料,合金材料等で構成されている。検出部8C
は、例えば、光,超音波等でスリツト部8Aが存
在するか否かを検出できるように構成されてい
る。薄膜供給検出装置8は、積層体1及び1Bの
供給に際し、邪魔にならないように、その供給経
路以外の装置本体7のフレームの外部に取り付け
られている。
このように、積層体1及び1Bの供給経路に薄
膜供給検出装置8を設けることにより、積層体1
及び1Bの供給時の供給状態を検出することがで
きる。つまり、薄膜供給検出装置8は、後述する
仮熱圧着動作時、熱圧着ラミネート動作時、積層
体1Bの切断動作時等、積層体1又は1Bが供給
される時に、その供給が正確に行われているか否
かを検出することができる。積層体1又は1Bの
供給が正確に行われていない場合は、検出部8C
の出力信号でアラーム等の異常警報装置(図示し
ていない)を動作させ、作業者に知らせることが
できる。また、自動的に、薄膜張付装置を停止さ
せることができる。すなわち、薄膜供給検出装置
8は、プリント配線板の製造上の歩留りを向上す
ることができる。
なお、薄膜供給検出装置8は、積層体1及び1
Bの供給経路内のどの場所に設けてもよいが、薄
膜分離ローラ3に設けることが有利である。つま
り、薄膜分離ローラ3は、複雑な構成を必要とせ
ず、又、回転以外の可動を必要としないので、簡
単に薄膜供給検出装置8を取り付けることができ
る。
前記薄膜分離ローラ3で分離された積層体1B
の供給方向の先端部は、第1図及び第2図に示す
テンシヨンローラ9を通してメインバキユームプ
レート10に吸着されるように構成されている。
テンシヨンローラ9は、供給ローラ2とメイン
バキユームプレート10又は熱圧着ローラ16と
の間の積層体1Bに適度なテンシヨンを与えるよ
うに構成されている。つまり、テンシヨンローラ
9は、供給される積層体1Bにしわ等を生じない
ように構成されている。
メインバキユームプレート(薄膜供給部材)1
0は、積層体1Bを供給ローラ2から絶縁性基板
11の導電層(例えば、Cu層)上に供給するよ
うに構成されている。メインバキユームプレート
10は、第1図及び第4図(要部拡大構成図)で
示すように、絶縁性基板11に近接しかつ離反す
る(矢印B方向に移動する)支持部材12に設け
られている。支持部材12は、ガイド部材7Aを
矢印B方向に摺動可能なように、装置本体(薄膜
張付装置の筐体)7に設けられている。支持部材
12は、絶縁性基板11の搬送経路を中心に、上
下、一対に設けられている。上部の支持部材12
と下部の支持部材12とは、ラツクアンドピニオ
ン機構により連動的に動作する(両者が同時に近
接又は離反する)ように構成されている。つま
り、上下、一対の支持部材12は、夫々に設けら
れたラツク12Aと、このラツク12Aと嵌合す
るピニオン12Bとで連動的に動作する。この支
持部材12の動作は、下部の支持部材12に設け
られた駆動源12Cで行われる。駆動源12C
は、例えば、エアーシリンダで構成する。また、
駆動源12Cは、油圧シリンダ又は電磁シリン
ダ、或はステツプモータ及びその変位を支持部材
12に伝達する伝達機構等で構成することができ
る。
前記メインバキユームプレート10は、絶縁性
基板11に近接しかつ離反する(矢印C方向に移
動する)ように、支持部材12に設けられてい
る。メインバキユームプレート10は、支持部材
12に設けられた駆動源12Dと、ラツクアンド
ピニオン機構とで動作するように構成されてい
る。このラツクアンドピニオン機構は、駆動源1
2Dに設けられたピニオン12E、支持部材12
に設けられたラツク12F、メインバキユームプ
レート10に設けられたラツク10Aで構成され
ている。駆動源12Dは、駆動源12Cと同様の
もので構成する。
メインバキユームプレート10には、第5図
(部分断面斜視図)で示すように、積層体1Bの
供給方向と略直交する供給幅方向に延在する溝部
10Bが搬送方向に複数設けられている。溝部1
0Bの長さ(積層体1Bの供給幅方向と同一方向
の長さ)は、適用する積層体の内で、最も巾寸法
が大である積層体1Bよりもやや大きい寸法で構
成されている。溝部10Bの底部には、積層体1
Bを吸着させるための吸着孔10Cが複数設けら
れている。図示していないが、吸着孔10Cは、
排気管を通して、真空ポンプ等の真空源に接続さ
れている。溝部10Bの端部10Dは、メインバ
キユームプレート10の端部から中央部に掘り下
げたテーパ形状に構成されている。
積層体1Bの供給方向におけるメインバキユー
ムプレート10の先端部には、第6図(要部断面
図)に示すように、積層体1Bを吸着する面が円
弧形状に形成された仮付部材30が、フエノール
樹脂等のプラスチツク等からなる断熱材31を介
在して止めねじ32で着脱自在に取り付けられて
いる。この薄膜仮付部材30は、仮付部材本体3
3と仮付用先端部材34とからなつており、仮付
用先端部材34は、仮付部材本体33にプラスチ
ツク等の断熱材31を介在して止めねじ32で着
脱自在に取り付けられている。絶縁性基板11に
積層体1Bを仮付けするための仮付用先端部材3
4の先端部34Aは、例えば、1.5mmの幅の細い
帯状になつている。そして、仮付用先端部材34
の仮付部材本体33側に、先端部34Aを加熱す
るヒータ35が設けられている。このヒータ35
が設けられることによつて突出した部分の薄膜仮
付部材本体33側には断熱材31が設けられてい
る。
また、薄膜仮付部材30の、絶縁性基板11に
積層体1Bを仮付けする部分の構造は、第6図及
び第7図に示すように、薄膜仮付部材本体33の
断熱材31との境界面に、薄膜吸着用溝36が複
数本設けられている。これらの薄膜吸着用溝36
と連絡した薄膜吸着用溝37を断熱材31の露出
部分に設け、この薄膜吸着用溝37と連絡し、断
熱材31の薄膜仮付用先端部材34に沿つた露出
部分には薄膜吸着用溝38が設けられている。
また、前記薄膜仮付部材本体33には、薄膜吸
着用溝39及び薄膜吸着用孔40が設けられてい
る。そして、前記薄膜吸着用溝36と薄膜吸着用
孔40は、同一系統の薄膜吸着手段(図示してい
ない)によつて吸引され、前述のメインバキユー
ムプレート10の薄膜の吸着手段とは独立制御に
なつている。
このように薄膜吸着用溝36〜39及び薄膜吸
着用孔40を設けることにより、前記積層体1B
の仮付部を先端部34Aの位置に正確に設定する
ことができる。
ここで、第8図に示すように、前記薄膜吸着用
溝36を省略して、前記薄膜吸着用溝37を延長
した薄膜吸着用溝41を薄膜仮付部材本体33の
絶縁性基板11側の露出面に設け、この薄膜吸着
用溝41を薄膜仮付部材本体33に設けられてい
る薄膜吸着用溝39に連絡するように構成しても
同様の効果が得られる。
次に、薄膜仮付部材本体33の構成を、第9図
(要部の斜視図),第10図(第9図の矢印M方向
から見た平面図),第11図(第9図の矢印N方
向から見た平面図),第12図(第10図に示す
A−A切断線で切つた断面図),第13図(第1
0図に示すB−B切断線で切つた断面図)及び第
14図(第11図に示すC−C切断線で切つた断
面図)に示す。
前記薄膜仮付部材本体33の断熱材31との境
界面には、第7図,第9図及び第11図に示すよ
うに、薄膜吸着用溝36が絶縁性基板11から内
側に向けて複数本設けられ、これらの薄膜吸着用
溝36と連絡された空気溜め用第1キヤビテイ4
2が設けられている。そして、第13図及び第1
4図に示すように、この空気溜め用第1キヤビテ
イ42と連絡され、この空気溜め用第1キヤビテ
イ42よりも深く切り込まれた空気溜め用第2キ
ヤビテイ43が設けられている。この空気溜め用
第2キヤビテイ43と連絡され、メインバキユー
ムプレート10側に貫通する通気孔44が設けら
れている。この通気孔44は、メインバキユーム
プレート10側の表面部に設けられている空気溜
め用第3キヤビテイ45と連絡されている。一
方、前記通気孔40が薄膜仮付部材本体33の中
央部に、絶縁性基板11側からメインバキユーム
プレート10側に向けて貫通して設けられ、この
通気孔40は、メインバキユームプレート10側
の表面部に設けられている空気溜め用第3キヤビ
テイ45と連絡されている。
このような積層体1Bを吸引する薄膜吸着機構
部は、薄膜仮付部材本体33に複数個所設けら
れ、積層体1Bの幅に応じて、それらを選択して
独立的に駆動させることにより、前記積層体1B
を薄膜仮付部材本体33により強く吸引させ、そ
の仮付部を先端部34Aの位置に正確に設定する
ようになつている。
また、薄膜仮付部材本体33の薄膜仮付用先端
部材34側の中央ライン部には、第9図及び第1
1図乃至第13図に示すように、所定の深さのヒ
ータ設定用溝46が設けられており、このヒータ
設定用溝46には、前記薄膜仮付用先端部材34
に設けられているヒータ35の部分が嵌め込まれ
るようになつている。
前述のように薄膜仮付部材30を構成すること
により、薄膜仮付用先端部材34の、絶縁性基板
11に張り付けられる積層体1Bを押圧して薄膜
を仮付けする部分が破損しても、薄膜仮付用先端
部材34を薄膜仮付部材本体33から取り外して
交換することができるので、メインバキユームプ
レート10全体を交換する必要がない。
また、前記絶縁性基板11に張り付けられる薄
膜を押圧して仮付けする薄膜仮付用先端部材34
を、薄膜仮付部材本体33に着脱自在に断熱材3
1を介在させて取り付けたことにより、薄膜仮付
用先端部材34のみを加熱し、その熱が他の部分
に伝導していくのを断熱材31により防止するこ
とができるので、感光性樹脂(フオトレジスト)
層をべとつかせることなく、薄膜の仮付けを行う
部分のみが熱圧着され、熱圧着ラミネートされた
薄膜に気泡等が発生して接着不良を発生するのを
防止することができる。
前記薄膜仮付部材30に近接した位置、つま
り、薄膜仮付部材30と絶縁性基板11との間の
積層体1Bの供給経路の近傍には、サブバキユー
ムプレート(薄膜保持部材)13が設けられてい
る。サブバキユームプレート13は、薄膜吸着用
孔を図示していないが、第4図に示すように、上
部吸着部13aと下部吸着部13bとを有し、コ
の字形状に構成されている(このコの字部分は積
層体1Bの切断位置に相当する)。サブバキユー
ムプレート13の上部吸着部13aは、主に、供
給方向の積層体1Bの先端部を吸着し、仮付部1
0Eに吸着(保持)させるように構成されてい
る。サブバキユームプレート13は、積層体1B
の先端部を仮付部10Eに吸着可能なように、積
層体1Bの供給経路に対して近接及び離反(矢印
D方向に移動)する例えばエアーシリンダからな
る駆動源13Aを介して、支持部材12に取り付
けられている。
また、サブバキユームプレート13の下部吸着
部13bは、連続した積層体1Bを切断装置14
で切断し、この切断された積層体1Bの後端部を
吸着し、積層体1Bの供給経路内に保持するよう
に構成されている。下部吸着部13bは、熱圧着
ラミネート開始後、回転バキユームプレート15
との間において、第4図に示すように、積層体1
Bにたるみを形成する(たるみを持たせた積層体
1B′を形成する)ように構成されている。この
たるみを持たせた積層体1B′は、熱圧着ローラ
16の周速度(熱圧着ラミネート速度)に対し
て、メインバキユームプレート10の積層体1B
の供給速度を速く制御することにより形成するこ
とができる。両者の制御は、図示していないが、
シーケンス制御回路により行われるようになつて
いる。
なお、サブバキユームプレート13の駆動源1
3Aとしては、エアーシリンダの他に前記駆動源
12Cと同様に油圧シリンダ等で構成することが
できる。
前記仮付部10Eと絶縁性基板11との間(実
際には、仮付部10Eと回転バキユームプレート
15との間)の積層体1Bの供給経路の近傍の装
置本体7には、切断装置14が設けられている。
詳述すれば、切断装置14は、積層体1Bの後端
部を切断位置まで供給した時のサブバキユームプ
レート13に対向した位置に構成されている。切
断装置14は、絶縁性基板11を搬送する前段搬
送装置17側に構成されている(又はこの前段搬
送装置17に構成してもよい)。切断装置14は、
メインバキユームプレート10で連続的に供給さ
れる積層体1Bを絶縁性基板11の寸法に対応し
て所定の長さに切断するように構成されている。
この切断装置14の具体的な構成を第15図
(第4図の矢印方向から見た概略平面図)及び
第16図(第15図の−線で切つた断面図)
で示す。
切断装置14は、第15図及び第16図に示す
ように、主に、ガイド部材14Aと、移動部材1
4Bと、円板状カツター14Cとで構成されてい
る。
ガイド部材14Aは、積層体1Bの供給幅方向
に延在し、その両端部(又は一端部)が装置本体
7に固定されている。この固定は、ねじ、ボル
ト,ナツト、ビス、接着剤等の固定手段で行われ
る。
ガイド部材14Aには、積層体1Bの供給幅方
向(第15図に示す矢印E方向)において、移動
部材14Bを正確に移動できるように、移動部材
14Bの凸部(又は凹部)14bと嵌合する凹部
(又は凸部)14aが設けられている。
移動部材14Bは、ガイド部材14Aに沿つて
矢印E方向に移動するように構成されている。移
動部材14Bは、ガイド部材14Aに沿つて延在
しかつ両端部が装置本体7に支持された中空管1
4D内を、矢印E′方向に移動する中空管内移動部
材14Eと接続されている。中空管内移動部材1
4Eの移動は、中空管14Dの夫々の端部から空
気(air)等の流体を吹き込む(又は吸引する)
ことにより行われる。つまり、中空管内移動部材
14Eは、第15図において、中空管14Dの左
側から流体を吹き込むと左側から右側に移動し、
中空管14Dの右側から流体を吹き込むと右側か
ら左側に移動するように構成されている。中空管
内移動部材14Eは、移動部材14Bを移動させ
るように構成されている。中空管14D内に吹き
込む流体としては、空気の他に、不活性ガス等の
気体、水,油等の液体を用いてもよい。また、移
動部材14Bは、エアーシリンダ、油圧シリン
ダ、モータ等で移動するように構成してもよい。
円板状カツター14Cは、移動部材14Bの移
動に従つて回転し、少なくともその円周部に積層
体1Bを切断する刃部が設けられている。円板状
カツター14Cの回転は、回転軸14Fに設けら
れた歯車(ピニオン)14Gを介在し、回転軸1
4Hに設けられた歯車14Iとラツク14Jとの
嵌合により与えられる。ラツク14Jは、両端部
(又は一端部)が装置本体7に固定されている。
ラツク14Jと歯車14Iとの嵌合は、移動部材
14Bに設けられた保持ローラ14Lにより安定
に保持される。
円板状カツター14Cは例えば高速度工具鋼等
の金属材料で構成されており、少なくとも刃部の
表面にはポリテトラフルオロエチレンが塗布され
ている。ポリテトラフルオロエチレンは、化学薬
品に対する不活性、熱的安定性に優れており、摩
擦係数が小さく、又、他の材料へ付着しずらい特
徴がある。特に、薄膜張付装置においては、積層
体1Bの切断により生じる微小で種々の化学薬品
を含有する切り屑が刃部に付着し、円板状カツタ
ー14Cの切れ味じを劣化し易いので、ポリテト
ラフルオロエチレンの塗布は有効である。
円板状カツター14Cの近傍の移動部材14B
には、主に、作業者の安全を確保するために、円
板状カツター14Cを覆う保護カバー14Kが設
けられている。
この切断装置14は、移動部材14Bがガイド
部材14Aを一方向に移動することにより、この
移動で与えられる円板状カツター14Cの回転
で、絶縁性基板11の長さに対応した寸法に積層
体1Bを切断することができる。また、円板状カ
ツター14Cは、往復の移動により積層体1Bを
2個所切断することができるので、積層体1Bの
切断時間を短縮することができる。
このように構成される薄膜張付装置において、
メインバキユームプレート10とサブバキユーム
プレート13とを支持部材12に設け、この支持
部材12を絶縁性基板11に近接及び離反するよ
うに装置本体7に設け、積層体1Bを切断する切
断装置14を仮付部10Eと絶縁性基板11との
間の積層体1Bの供給経路の近傍の装置本体7に
固定したことにより、前記支持部材7で支持する
部材の重量を軽くしたので、駆動能力(容量)の
小さな駆動源12Cで支持部材12を駆動するこ
とができる。
また、支持部材12に支持される部品点数を低
減することができるので、支持部材12及びその
周辺の構成を簡単化し、薄膜張付装置を小型化す
ることができる。
また、駆動源12C等を小型化することができ
るので、薄膜張付装置の製造上のコストを低減す
ることができる。
また、切断装置14は、円板状カツター14C
を移動させる構成に代えて、超音波,レーザビー
ム等を使用したビームカツタで構成してもよい。
さらに、切断装置14は、積層体1Bの供給幅方
向に、積層体1Bの供給幅寸法と略同等又はそれ
よりも大きな寸法の刃部を有するカツター、例え
ばギロチンカツター,帯状カツター,加熱もしく
は非加熱ワイヤー状カツター,ナイフ状カツター
等で構成してもよい。これらの切断装置14は、
一度の動作で、略瞬時に、積層体1Bの初断部分
の全域を切断することができる。
前記メインバキユームプレート10の仮付部1
0Eで絶縁性基板11の導電層上に先端部が仮り
付け(仮熱圧着)される積層体1Bは、熱圧着ロ
ーラ16でその全体が熱圧着ラミネートされるよ
うに構成されている。熱圧着ローラ16は、積層
体1Bの先端部を仮付部10Eで仮り付けする仮
付動作時は、第1図に符号16′を符した点線で
示す位置に配置されかつ回転している。熱圧着ロ
ーラ16は、仮付動作時に、仮付部10Eと接触
しないように構成されている。仮付動作後の熱圧
着ローラ16は、符号16′を示す点線で示した
位置から実線で示す位置、つまり、積層体1Bを
介在して絶縁性基板11を狭持する位置に移動す
るように構成されている。積層体1Bを介在して
絶縁性基板11を狭持した熱圧着ローラ16は、
第4図に示す矢印F方向に回転し、積層体1Bを
絶縁性基板11の導電層上に熱圧着ラミネートす
ると共に、この絶縁性基板11を搬送するように
構成されている。熱圧着ラミネート工程中におい
ては、メインバキユームプレート10及びサブバ
キユームプレート13の積層体1Bの吸着動作は
停止している。すなわち、熱圧着ローラ16に
は、その回転力と、絶縁性基板11との狭持力と
で、積層体1Bが供給ローラ2から自動的に供給
されるように構成されている。
前記切断装置14で切断された積層体1Bの後
端部は、三角形状の回転バキユームプレート55
でしわ等を生じないようにガイドされ、熱圧着ロ
ーラ16で熱圧着ラミネートされるように構成さ
れている。回転バキユームプレート15は、熱圧
着ローラ16と同一軸に支持されかつそれを中心
に回転するように構成されており、図示していな
いが、積層体1Bと対向する吸着面には、複数の
吸引孔15Aが設けられている。前記吸着孔15
Aが配設された吸着面の構造は、第5図に示すメ
インバキユームプレート10の吸着面と同様の構
造になつている。図示しないが、回転バキユーム
プレート15の上面にも吸引孔を設けてもよく、
このように構成することにより、第4図に示すよ
うに、たるみを持たせた積層体1B′をより形成
し易くすることができる。
前記絶縁性基板11は、搬送ローラ(下段)1
7Aと搬送ローラ(上段)17Bとで構成される
前段搬送装置17により、薄膜張付装置の積層体
1Bの仮付位置まで搬送される。また、搬送ロー
ラ(下段)18Aと搬送ローラ(上段)18Bと
で構成される後段搬送装置18は、薄膜張付装置
の熱圧着ローラ16で積層体1Bが熱圧着ラミネ
ートされた絶縁性基板11を配線パターンを形成
する露光装置まで搬送するように構成されてい
る。
前記メインバキユームプレート10の仮付部1
0Eの移動経路(薄膜供給経路)近傍の装置本体
7(又は前段搬送装置17、或は支持部材12)
には、第1図及び第4図に示すように、薄膜矯正
装置19が設けられている。薄膜矯正装置19
は、仮付部10Eに密着させる方向に積層体1B
の供給方向の先端部を矯正するように構成されて
いる。薄膜矯正装置19は、積層体1Bの供給幅
方向に延在して設けられた流体搬送管19Aと、
この流体搬送管19Aに複数設けられた流体吹付
孔19Bとで構成されている。
流体搬送管19Aは、内部が中空に構成されて
おり、常圧よりも高圧力の流体を流すように構成
されている。流体搬送管19Aの断面形状は、本
実施例では略円形状に構成されているが、これに
限定されず、方形状又は楕円形状に構成してもよ
い。
流体吹付孔19Bは、積層体1Bを矯正する方
向(第4図に示す矢印G方向)に流体を吹き付け
るように設けられている。
薄膜矯正装置19で使用する流体としては、空
気を使用する。また、不活性ガス等を用いてもよ
い。
このように、薄膜張付装置において、仮付部1
0Eに密着させる方向に供給方向の積層体1Bの
先端部を矯正する薄膜矯正装置19を、前記仮付
部10Eの移動経路の近傍の装置本体7(又は支
持部材12或は前段搬送装置17)に設けたこと
により、積層体1Bの先端部を確実に仮付部10
Eに密着させることができるので、絶縁性基板1
1の導電層上に確実に積層体1Bの先端部を仮り
付け(仮熱圧着)することができる。
さらに、サブバキユームプレート13の下部吸
着部13bと回転バキユームプレート15との間
に供給される積層体1B,1B′に近接した装置
本体7(又は前段搬送装置17、或は支持部材1
2)には、第1図及び第4図に示すように、薄膜
突出装置20が設けられている。つまり、薄膜突
出装置20は、熱圧着ローラ16に密着させる方
向に前記たるみを持たせた積層体1B′を形成す
るように構成されている。薄膜突出装置20は、
積層体1Bの供給幅方向に延在して設けられた流
体搬送管20Aと、この流体搬送管20Aに複数
設けられた流体吹付孔20Bとで構成されてい
る。
流体搬送管20Aは、内部が中空に構成されて
おり、常圧よりも高圧力の流体を流すように構成
されている。流体搬送管20Aの断面形状は、本
実施例では略円形状に構成されているが、流体搬
送管19Aと同様に、これに限定されず、方形状
又は楕円形状に構成してもよい。
流体吹付孔20Bは、積層体1B′の前記たる
みを前述のように突出させる方向(第4図に示す
矢印H方向)に流体を吹き付けるように設けられ
ている。
薄膜突出装置20で使用する流体としては、薄
膜矯正装置19と同様に、空気を使用する。ま
た、不活性ガス等を用いてもよい。
このように、薄膜張付装置において、熱圧着ロ
ーラ16の側に倒れかけさせる方向に前記たるみ
を持たせた積層体1B′を矯正する薄膜突出装置
20を、積層体1B′の近傍の装置本体7(又は
支持部材12或は前段搬送装置17)に設けたこ
とにより、積層体1B′を確実に熱圧着ローラ1
6に密着させる方向にたるみを持たせることがで
きるので、特に、回転バキユームプレート15に
積層体1Bの後端部を確実に吸着させることがで
きる。従つて、しわ等を生じることなく、絶縁性
基板11の導電層上に確実に積層体1Bの後端部
を熱圧着ラミネートすることができる。
なお、本発明は、薄膜矯正装置19又は薄膜突
出装置20を、積層体1Bの供給幅方向に複数設
けられた、積層体1Bを前述の如く適正な方向に
矯正又は突出させるように流体を吹き付ける流体
吹付ノズルで構成してもよい。
また、本発明は、薄膜矯正装置19又は薄膜突
出装置20を、積層体1Bの供給幅方向に延在し
て設けられた吸引管と、この吸引管に複数設けら
れた、積層体1Bを前述の如く適正な方向に矯正
又は突出させる方向に吸引する吸引孔とで構成し
てもよい。
また、本発明は、薄膜矯正装置19又は薄膜突
出装置20を、積層体1Bを前述の如く適正な方
向に矯正又は突出させる突状部材で構成してもよ
い。
また、本発明は、薄膜矯正装置19を薄膜突出
装置20で、若しくは薄膜突出装置20を薄膜矯
正装置19で兼用することも可能である。
前記熱圧着ローラ16と後段搬送装置18の搬
送ローラ18Aとの間の装置本体7(又は後段搬
送装置18)には、第1図及び第4図に示すよう
に、基板ガイド部材21が設けられている。基板
ガイド部材21は、積層体1Bが熱圧着ラミネー
トされた絶縁性基板11を、熱圧着ラミネート位
置から搬送ローラ18A及び18Bの位置までガ
イドするように構成されている。基板ガイド部材
21は、例えば、絶縁性基板11の搬送方向に延
在する棒状部をその搬送幅方向に複数配置したク
シ型形状で構成する。クシ型形状に構成された基
板ガイド部材21は、絶縁性基板11の搬送に際
して、絶縁性基板11の接触面積を小さくし摩擦
抵抗を小さくできるので、スムーズに絶縁性基板
11をガイドすることができる。
このように、前記熱圧着ローラ16と後段搬送
装置18の搬送ローラ18Aとの間に基板ガイド
部材21を設けることにより、特に、薄い絶縁性
基板11においては、熱圧着ラミネート後の搬送
方向の先端部の垂れ下りを防止し、搬送ローラ1
8A及び18Bに確実に導びき、搬送することが
できるので、後段搬送装置18(絶縁性基板11
の搬送経路)におけるトラブルを防止することが
できる。特に、本実施例の薄膜張付装置の搬送装
置においては、仮付動作を行うために、熱圧着ロ
ーラ16が符号16′を付けた点線で示す位置か
ら実線で示す位置まで移動する空間が必要とな
り、熱圧着ローラ16と搬送ローラ18Aとの間
にかなりの空間(搬送距離)が形成されるので、
基板ガイド部材21は有効である。
なお、本発明は、基板ガイド部材21を網状構
造で構成してもよい。
また、本発明は、基板ガイド部材21を板状構
造で構成してもよい。
次に、本実施例の薄膜張付装置による積層体1
Bの熱圧着ラミネート方法について、前記第1
図、第4図、第17図乃至第19図(各工程毎の
要部拡大構成図)を用いて簡単に説明する。
まず最初に、手作業により、供給ローラ2から
繰出した積層体薄膜を薄膜分離ローラ3を介して
保護膜と分離し、分離された積層体1Bの供給方
向の先端部を、サブバキユームプレート13と切
断装置14との間に配置し、真空源を作動させて
積層体1Bをメインバキユームプレート10及び
サブバキユームプレート13に吸着保持させた後
切断装置14を働かせて積層体1Bを切断し、不
要部分の積層体を取り除いておく。
次に、前段搬送装置17の搬送ローラ17A及
び17Bで搬送される絶縁性基板11の搬送方向
の先端部が仮付位置に搬送されると、駆動源13
Aで積層体1Bの供給経路から離反する位置にサ
ブバキユームプレート13を移動させ、第17図
に示すように、仮付部10Eに積層体1Bの先端
部を吸着させる。この時、メインバキユームプレ
ート10及び仮付部10Eの吸着動作が行われて
いると共に、薄膜矯正装置19で積層体1Bを矯
正できるので、仮付部10Eに積層体1Bの先端
部を確実に吸着させることができる。
この後、駆動源12Dで支持部材12に対して
メインバキユームプレート10を絶縁性基板11
に近接する方向に移動させ、第18図に示すよう
に、仮付部10Eに吸着された積層体1Bの先端
部を絶縁性基板11の導電層上に仮り付け(仮熱
圧着)する。
積層体1Bの仮り付け後、メインバキユームプ
レート10及び仮付部10Eの吸着動作を停止
し、第19図に示すように、駆動源12C及び1
2Dでメインバキユームプレート10、仮付部1
0E及びサブバキユームプレート13を仮付位置
から離反させる。この離反は、前記第17図に示
す積層体1Bを仮付部10Eへ吸着する工程にお
ける位置に比べてさらに離反する位置に、駆動源
12Cでメインバキユームプレート10及びサブ
バキユームプレート13を移動させる。この移動
量は、積層体1B′に持たせるたるみ量に比例す
る。このとき、支持部材12の駆動源12Cは、
前述したように、切断装置14を装置本体7に固
定しているので、小型化或は駆動能力を高めて動
作速度の高速化を図ることができる。
この後、符号16′を付けて点線で示す位置か
ら実線で示す仮付位置に熱圧着ローラ16を近接
させる。そして、この熱圧着ローラで積層体1B
の先端部が仮り付けされた絶縁性基板11を狭持
し回転することにより、絶縁性基板11の導電層
上に積層体1Bを熱圧着ラミネートする。この
時、メインバキユームプレート10、仮付部10
E、サブバキユームプレート13の夫々の吸着動
作は停止しているので、熱圧着ローラ16には、
その回転力と、絶縁性基板11との狭持力とで、
積層体1Bが供給ローラ2から自動的に供給され
るようになつている。
積層体1Bが、一定量、熱圧着ラミネートされ
ると、メインバキユームプレート10、サブバキ
ユームプレート13、回転バキユームプレート1
5の夫々の吸着動作が実質的に同時に開始され
る。そして、第19図に示す状態から、駆動源1
2Cで支持部材12を移動させ、メインバキユー
ムプレート10で積層体1Bを絶縁性基板11に
供給すると共に、前記第4図に示すように、サブ
バキユームプレート13の下部吸着部13bで積
層体1Bの後端部(切断位置)を切断装置14の
切断位置に一致させる。積層体1Bの供給速度
(支持部材12の移動速度)は、熱圧着ローラ1
6による熱圧着ラミネート速度(熱圧着ローラ1
6の周速度)よりも速く設定されている。
このように、メインバキユームプレート10と
サブバキユームプレート13とを支持部材12に
設け、この支持部材12を絶縁性基板11に近接
及び離反するように装置本体7に設けたことによ
り、メインバキユームプレート10の吸着動作と
実質的に同時に、積層体1Bの後端部(切断位
置)をサブバキユームプレート13で吸着し、メ
インバキユームプレート10とサブバキユームプ
レート13とを支持部材12で移動させ、切断装
置14の切断位置に積層体1Bの切断位置を一致
させることができるので、メインバキユームプレ
ート10とサブバキユームプレート13との間の
積層体1Bに不必要なたるみを生じることがなく
なる。つまり、第19図に示す、メインバキユー
ムプレート10とサブバキユームプレート13の
円板状カツター14Cが作用する位置(コの字形
状部)との距離はは、第4図に示す積層体1B
の切断位置と切断装置14の切断位置とを一致さ
せた状態においても変化することがない。したが
つて、積層体1Bの切断位置と切断装置14の切
断位置とを正確に一致させることができるので、
絶縁性基板11の寸法に対して正確な寸法に積層
体1Bを切断し、熱圧着ラミネートすることがで
き、製造上の歩留りを向上することができる。し
かも、前述のように、メインバキユームプレート
10及びサブバキユームプレート13を設けた支
持部材12は、切断装置14を装置本体7に固定
しているので、小さな駆動能力の駆動源12Cで
駆動させることができる。
前記積層体1Bの供給後及び積層体1Bの切断
位置を切断装置14の切断位置に一致させると、
サブバキユームプレート13と回転バキユームプ
レート15との間にたるみを持たせた積層体1
B′を形成することができる。このたるみを持た
せた積層体1B′の供給方向の両端部は、薄膜矯
正装置20の矯正により、サブバキユームプレー
ト13の下部吸着部13b、回転バキユームプレ
ート15の夫々に確実に吸着させることができ
る。
この状態において、切断装置14により、積層
体1Bの後端部(切断位置)が絶縁性基板11の
寸法に対応した所定寸法に切断される。
この後、切断装置14で切断された積層体1B
のたるみ部分が回転バキユームプレート15に吸
引されながら摺動して進み、後端部が回転バキユ
ームプレート15に適宜近づいた時点で、回転バ
キユームプレート15の旋廻を開始し回転バキユ
ームプレート15の吸着面が絶縁性基板11の面
に近づくように回転しながら、絶縁性基板11の
導電層上に積層体1Bの後端部を熱圧着ラミネー
トすることができる。回転バキユームプレート1
5は、熱圧着ローラ16の回転速度より若干遅い
速度で回転するのと、積層体1Bが回転バキユー
ムプレート15の吸着面上でのすべり摩擦力によ
り熱圧着ローラ16との間の積層体1Bに適度な
テンシヨンを与えることができるので、積層体1
Bにしわ等を生じることがない。
積層体1Bが熱圧着ラミネートされた絶縁性基
板11は、熱圧着ローラ16の回転力により、基
板ガイド部材21を通して、トラブルを生じるこ
となく、後段搬送装置18の搬送ローラ18A及
び18Bに搬送される。後段搬送装置18に搬送
された絶縁性基板11は、露光装置に搬送され
る。
以上、本発明者によつてなされた発明を、前記
実施例に基づき具体的に説明したが、本発明は、
前記実施例に限定されるものではなく、その要旨
を逸脱しない範囲において、種々変形し得ること
は勿論である。
例えば、本発明は、前記サブバキユームプレー
ト13を、仮付部10Eに積層体1Bの供給方向
の先端部を吸着させるサブバキユームプレート
と、前記切断装置14の受け部材として使用され
るサブバキユームプレートとで構成し、夫々を独
立に制御してもよい。
また、本発明は、前記実施例の絶縁性基板11
を予熱した後、この絶縁性基板11に積層体1B
を非加熱圧着ローラで熱圧着ラミネートする薄膜
張付装置に適用することができる。
また、本発明は、基板に圧着する前に剥す保護
膜のない積層体1Bをラミネートする薄膜張付装
置にも適用できる。
また、本発明は、建築材として使用される化粧
板に保護膜を張り付ける薄膜張付装置に適用する
ことができる。
[発明の効果] 以上説明したように、本発明によれば、仮付部
材又は薄膜仮付部材本体をメインバキユームプレ
ート本体に着脱自在に取り付ける構造にしたこと
により、薄膜仮付部材の先端部の薄膜を押圧して
仮付けする部分が破損しても、薄膜仮付部材又は
薄膜仮付部材本体をメインバキユームプレートか
ら取り外して交換することができるので、メイン
バキユームプレート全体を交換しなくてもよい。
これにより、装置の寿命を向上することができ
る。
また、前記薄膜仮付部材又は薄膜仮付用先端部
材をメインバキユームプレート又は薄膜仮付部材
本体に断熱材を介在して着脱自在に取り付けたこ
とにより、薄膜仮付部材のみを加熱し、その熱が
他の部分に伝導していくのを断熱材により防止す
ることができるので、感光性樹脂(フオトレジス
ト)層をべとつかせることなく、薄膜の仮付を行
う部分のみが熱圧着され、熱圧着ラミネートされ
た薄膜に気泡等を発生するのを防止することがで
きる。
また、前記薄膜仮付部材本体に加熱設定凹部を
設け、薄膜仮付用先端部材の前記加熱源設定用凹
部に対応する位置に加熱源を装着し、該薄膜仮付
用先端部材を薄膜仮付部材本体に着脱自在に断熱
材を介在させて取り付けたことにより、コンパク
トな構成で薄膜仮付用先端部材のみを加熱し、そ
の熱が他の部分に伝導していくのを断熱材により
防止することができるので、感光性樹脂(フオト
レジスト)層をべとつかせることなく、薄膜の仮
付を行なう部分のみを熱圧着することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の一実施例に係る薄膜張付装
置の概略構成図、第2図は、第1図の要部斜視
図、第3図は、第2図に示す薄膜供給検出装置の
要部拡大斜視図、第4図は、第1図の要部拡大構
成図、第5図は、第1図及び第4図に示すメイン
バキユームプレートの部分断面斜視図、第6図
は、第1図及び第4図に示すメインバキユームプ
レートの仮付部分の断面図、第7図及び第8図
は、第1図及び第4図に示すメインバキユームプ
レートの仮付部分の先端部分の構造を示す要部斜
視図、第9図は、第6図に示す薄膜仮付部材本体
の構成を示す要部斜視図、第10図は、第9図の
矢印M方向から見た平面図、第11図は、第9図
の矢印N方向から見た平面図、第12図は、第1
0図に示すA−A切断線で切つた断面図、第13
図は、第10図に示すB−B切断線で切つた断面
図、第14図は、第11図に示すC−C切断線で
切つた断面図、第15図は、前記第4図における
矢印方向から見た概略平面図、第16図は、前
記第15図の−線で切つた要部断面図、第1
7図乃至第19図は、熱圧着ラミネート方法を説
明するために、各工程毎に示す前記第1図の要部
拡大構成図である。 図中、1B…積層体(薄膜)、2…供給ローラ、
3…薄膜分離ローラ、4…巻取ローラ、7…装置
本体、8…薄膜供給検出装置、10…メインバキ
ユームプレート(薄膜供給部材)、11…絶縁性
基板、12…支持部材、12C,12D,13A
…駆動源、13…サブバキユームプレート(薄膜
保持部材)、14…切断装置、14A…ガイド部
材、14B…移動部材、14C…円板状カツタ
ー、15…回転バキユームプレート(回転吸着部
材)、16…熱圧着ローラ、17,18…搬送装
置、17A,17B,18A,18B…搬送ロー
ラ、19…薄膜矯正装置、20…薄膜突出装置、
21…基板ガイド部材、30…薄膜仮付部材、3
1…断熱材、32…止めねじ、33…薄膜仮付部
材本体、34…薄膜仮付用先端部材、34A…先
端部、35…ヒータ、36〜39,41…吸着
溝、40,44…通気孔、42…第1キヤビテ
イ、43…第2キヤビテイ、45…第3キヤビテ
イ、46…ヒータ設定用溝である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 薄膜を基板に張り付けるための薄膜張付装置
    であつて、前記基板に張り付けられる薄膜を押圧
    して仮付けするための薄膜仮付部材を薄膜供給部
    材の薄膜供給方向の先端部に断熱材を介在させて
    着脱自在に取り付けたことを特徴とする薄膜張付
    装置。 2 薄膜を基板に張り付けるための薄膜張付装置
    であつて、薄膜仮付部材をその本体と基板に張り
    付けられる薄膜を押圧して仮付けするための薄膜
    仮付用先端部材とに分割し、前記薄膜仮付部材本
    体を薄膜供給部材の薄膜供給方向の先端部に断熱
    材を介在させて着脱自在に取り付け、前記薄膜仮
    付用先端部材を薄膜仮付部材本体に着脱自在に断
    熱材を介在させて取り付けたことを特徴とする薄
    膜張付装置。 3 薄膜を基板に張り付けるための薄膜張付装置
    であつて、薄膜仮付部材をその本体と基板に張り
    付けられる薄膜を押圧して仮付けするための薄膜
    仮付用先端部材とに分割し、前記薄膜仮付部材本
    体に加熱源設定用凹部を設け、基板に張り付けら
    れる薄膜を押圧して仮付けする薄膜仮付先端部材
    の前記加熱源設定用凹部に対応する位置に加熱源
    を装着し、前記薄膜仮付部材本体を薄膜供給部材
    の薄膜供給方向の先端部に断熱材を介在させて着
    脱自在に取り付け、前記薄膜仮付用先端部材を薄
    膜仮付部材本体に着脱自在に断熱材を介在させて
    取り付けたことを特徴とする薄膜張付装置。 4 前記薄膜仮付用先端部材の薄膜仮付部分の幅
    は、微細なラインとなるように構成され、例えば
    1.5mmであることを特徴とする特許請求の範囲第
    1項に記載の薄膜張付装置。
JP26423586A 1986-11-06 1986-11-06 薄膜張付装置 Granted JPS63117487A (ja)

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JP26423586A JPS63117487A (ja) 1986-11-06 1986-11-06 薄膜張付装置
US07/116,819 US4909891A (en) 1986-11-06 1987-11-05 Laminator
EP87116403A EP0269910B1 (en) 1986-11-06 1987-11-06 Laminator
DE8787116403T DE3778503D1 (de) 1986-11-06 1987-11-06 Vorrichtung zum herstellen von verbundwerkstoffen.

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JP3061354B2 (ja) * 1995-05-23 2000-07-10 ソマール株式会社 フィルム張付方法及び装置

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