JPH0491272A - 再生コラーゲン繊維およびその製造法 - Google Patents

再生コラーゲン繊維およびその製造法

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JPH0491272A
JPH0491272A JP20718790A JP20718790A JPH0491272A JP H0491272 A JPH0491272 A JP H0491272A JP 20718790 A JP20718790 A JP 20718790A JP 20718790 A JP20718790 A JP 20718790A JP H0491272 A JPH0491272 A JP H0491272A
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tin compound
fibers
tin
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JP20718790A
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Teruichi Murata
照一 村田
Atsushi Sasayama
篤 笹山
Masahiko Takada
雅彦 高田
Mitsuru Furukawa
満 古川
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Original Assignee
Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は再生コラーゲン繊維およびその製造法に関する
。さらに詳しくは、入毛、獣毛、ガツトなどの代替物と
して好適に使用しうる再生コラーゲン繊維およびその製
造法に関する。
[従来の技術] 従来から再生コラーゲン繊維を改質するために、フラー
ゲン分子が有しているアミノ基やカルボキシル基に反応
性物質を作用させる試みが行なわれており、その例とし
てメチロール基を有する化合物を作用させる方法(特公
昭4゜−90132号公報)や、ホルマリン、多官能性
化合物、塩基性クロムなどで架橋させる方法(特公昭4
1−15258号公報、特公昭43−12633号公報
、特公開47−14021号公報)などが知られている
これらの方法は、皮革工業会でも通常採用されている方
法であり、不溶性コラーゲンを主成分とする皮革に対し
ては有効な方法であるか、可溶化したコラーゲンを繊維
化した再生コラーゲン繊維に対しては、このような方法
により処理を施したばあいには、繊維が硬くて脆いため
に結節強度が小さくなり、繊維加工時の物理的な力によ
り破損しやすく、また塩基性クロムを用いて架橋させた
ばあいには、クロムイオンの着色をきたし、その用途に
制限を受けるなどの種々の問題点があった。
[発明が解決しようとする課題] そこで本発明者らは、前記従来技術に鑑みて、機械的強
度にすぐれ、しかもほとんど無着色の再生コラーゲン繊
維をうるべく錫の再生コラーゲン繊維への作用に着目し
て鋭意研究を重ねた結果、前記した性質を有する再生コ
ラーゲン繊維をようやく見出し、本発明を完成するにい
たった。
[課題を解決するための手段] すなわち、本発明は可溶化コラーゲンからなり、錫化合
物で処理したことを特徴とする再生コラーゲン繊維およ
びその製造法に関する。
[作用および実施例] 本発明の再生コラーゲン繊維は、可溶化コラーゲンを錫
化合物で処理することによりえられる。
本発明においては、再生コラーゲンの原料としては、た
とえば牛や豚などの動物の屠殺後のフレッシュな生皮や
塩漬けした生皮よりえられる床皮の部分が用いられる。
これら床皮などは、大部分が不溶性コラーゲン繊維から
なるが、通常網状層に付着している肉質部を除去したり
、腐敗・変質防止のために用いた塩分を除去したのちに
用いられる。
つぎに、前記不溶性コラーゲン繊維にはグリセライド、
リン脂質、遊離脂肪酸などの脂質、糖タンパク、アルブ
ミンなどのコラーゲン以外のタンパク質などの不純物が
存在しており、これらの不純物は、繊維化するにあたっ
て紡出安定性、光沢や強伸度などの品質、臭気などに多
大の影響を及ぼすため、たとえば石灰漬にして不溶性コ
ラーゲン繊維中の脂肪分を加水分解し、コラーゲン繊維
を解きほぐしたのち、酸・アルカリ処理、酵素処理、溶
剤処理などのような従来より一般に行なわれている皮革
処理を施し、あらかじめこれらの不純物を除去しておく
ことが望ましい。
前記のようにして処理が施された不溶性コラーゲンには
、つぎに不溶性コラーゲンの架橋しているペプチド部を
切断するために可溶化処理が施される。かかる可溶化処
理の方法としては公知の一般に採用されているアルカリ
可溶化法や酵素可溶化法などを適用することができる。
前記アルカリ可溶化法を適用したばあいには、たとえば
塩酸などの酸で中和することが好ましい。なお、従来よ
り知られているアルカリ可溶化法の改善された方法とし
て、特公昭4B−15033号公報に記載された方法を
採用してもよい。
前記酵素可溶化法は、分子量が均一な再生コラーゲンを
うることができるという利点を有するものであり、本発
明において好適に採用しうる方法である。かかる酵素可
溶化法としては、たとえば特公昭43−25829号公
報や特公昭43−27513号公報などに記載された方
法を採用することができる。
なお、本発明においては、前記アルカリ可溶化法および
酵素可溶化法を併用してもよい。
かくして可溶化処理を施したコラーゲンに、pHの調整
、塩析、水洗や溶剤処理などの操作をさらに施したばあ
いには、品質などにすぐれた再生コラーゲンをうること
ができるので、これらの処理を施すことが好ましい。
つぎにえられた可溶化コラーゲンは、たとえば1〜15
重量%、なかんづく2〜l〇−重量%程度の所定の濃度
の原液になるように塩酸、酢酸、乳酸などでpHを2〜
4.5に調整した酸性水溶液を用いて溶解される。なお
、えられたコラーゲン水溶液には必要に応じて減圧撹拌
下で脱泡を施したり、水不溶分である細かいごみを除去
するために濾過を行なってもよい。
前記のごとくしてえられるコラーゲン水溶液には、さら
に必要に応じてたとえば機械的強度の向上、耐水・耐熱
性の向上、光沢性の改良、紡糸性の改良、耐熱・耐光の
ための着色・消色の防止、防腐・防黴、視覚性の改良な
どを目的として安定剤、改良・改質剤、水溶性高分子化
合物などの添加剤が適量配合されてもよい。
つぎに前記コラーゲン水溶液を、たとえば紡糸ノズルを
通してたとえば無機塩水溶液からなる凝固浴に吐出し、
必要に応じて水溶性有機架橋剤による蛋白質の不溶化処
理を施し、さらに乾燥を施すか、または紡糸ノズルを通
して凝固浴に吐出したのち乾燥し、水溶性有機架橋剤に
よる蛋白質の不溶化処理を施し、必要により再度乾燥を
施すことにより可溶化コラーゲン繊維が形成される。
前記無機塩水溶液としては、たとえば硫酸ナトリウム、
塩化ナトリウム、硫酸アンモニウム、硫酸アルミニウム
、塩化アルミニウム、硫酸マグネシウムなどの水溶性の
無機塩の単独または2種以上を混した水溶液が用いられ
、通常該無機塩の濃度は10〜40重量%に調整される
が、本発明においてはこれら水溶性の無機塩の種類や濃
度は、前記したものに限定されるものではない。
前記無機塩水溶液のpHは、たとえばホウ酸ナトリウム
や酢酸ナトリウムなどの金属塩や塩酸、硫酸、リン酸、
ホウ酸、酢酸、クエン酸、水酸化ナトリウム、水酸化カ
リウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、重炭酸ナトリ
ウム、重炭酸カリウムなどを配合することにより、通常
2〜13、好ましくは4〜12となるように調整される
のが望ましい。かかるpHは2未満であるばあいおよび
13をこえるばあいには、コラーゲンのペプチド結合が
加水分解を受けやすくなり、目的とする繊維かえられに
くくなる傾向がある。また無機塩水溶液の温度はとくに
限定はないが、通常35℃以下であることが好ましい。
かかる温度は35℃よりも高いばあい、可溶性コラーゲ
ンが変性したり、紡糸した繊維の強度が低下し、安定し
た糸の製造が困難となる。なお、前記温度の下限はとく
に限定はなく、通常無機塩の溶解度に応じて適宜調整さ
れればよい。
前記水溶性有機架橋剤としては、たとえばホルムアルデ
ヒド、アセトアルデヒド、メチルグリオキザール、アク
ロレインなどのモノアルデヒド類;グリオキザール、マ
ロンジアルデヒド、スクシンジアルデヒド、グルタルア
ルデヒド、フタルアルデヒド、ジアルデヒドデンプンな
どのジアルデヒド類;グリコールやポリオールのグリシ
ジルエーテル、モノカルボン酸、ジカルボン酸やポリカ
ルボン酸のグリシジルエステルなどのエポキシ化合物;
尿素、メラミン、アクリルアミド、アクリル酸アミド、
メタクリル酸アミド、これらの重合体から誘導されたN
−メチロール化合物;ポリオールやポリカルボン酸にイ
ソシアネートを導入し、亜硫酸水素ナトリウムを付加し
た水溶性ポリウレタン;モノクロロトリアジンやジクロ
ロトリアジンなどのクロロトリアジン誘導体ニオキシエ
チルスルホンの硫酸エステルまたはビニルスルホンの誘
導体;トリクロロピリミジンの誘導体;ジクロロキノキ
ザリンの誘導体;タンニンや合成タンニンなどがあげら
れるが、本発明はかかる例示のみに限定されるものでは
ない。前記水溶性有機架橋剤は、通常単独でまたは2種
以上を混合して用いられる。
前記水溶性有機架橋剤は、通常水溶液として用いられ、
このとき該水溶性有機架橋剤の濃度は、0.05〜10
重量%、好ましくは0.1〜8重量%とされる。かかる
水溶性有機架橋剤の濃度が前記範囲よりも小さいばあい
には、反応が遅くなって工業的プロセスに適合しなくな
り、また前記範囲をこえるばあいには、取扱いが困難と
なり、また環環面や作業面で好ましくないことがある。
また処理温度は50℃以下、なかんづく40℃以下、処
理時間は5分間以上、なかんづく15分間以上であるこ
とが好ましい。
なお、本発明においては、前記水溶性有機架橋剤のかわ
りに非水溶性有機架橋剤をエマルジョンまたはサスペン
ションとして用いてもよい。
また、前記可溶化コラーゲン繊維を乾燥するにあたって
は、繊維の膠着を防止する目的で、無機塩を有する凝固
液を含有したまま乾燥させるか、またはあらかじめ離型
作用を有する油剤を付着させておくことが好ましい。
前記可溶化コラーゲン繊維には、つぎに錫化合物による
処理が施される。
前記錫化合物としては、たとえば塩化第一錫、臭化第一
錫、ヨウ化第−錫、ホウフッ化第−錫などに代表される
2価の錫陽イオン化合物;塩化第二錫、臭化第二錫、硫
酸第二錫などに代表される4価の錫陽イオン化合物;錫
酸ナトリウム、錫酸カリウム、錫酸リチウムなどに代表
される陰イオンを構成する原子団に錫原子を有する錫化
合物などがあげられるが、本発明はかかる例示のみに限
定されるものではない。前記錫化合物は、通常単独でま
たは2種以上を混合して用いられる。また、本発明にお
いては、錫イオンをキレート形成能を有する化合物と併
用して水に溶解させて用いてもよい。
前記錫化合物は、通常水溶液として用いられ、このとき
該錫化合物の濃度は、酸化第二錫換算濃度で0605〜
10重量%、好ましくは0,1〜5重量%とされる。か
かる錫化合物の濃度が前記範囲よりも小さいばあいには
、本発明が目的とする物性の1つである機械的強度の改
良効果が顕著でなくなり、また前記範囲をこえるばあい
には、工業的経済性の低下および蛋白質の変性や分解が
促進される傾向がある。また処理を施すときの温度は6
0℃以下、なかんづ<50℃以下、時間は0.5〜48
時間、なかんづく2〜24時間であることが好ましい。
錫化合物による処理を施すにあたっては、本発明の目的
を阻害しない範囲内であれば、他の水溶性金属塩、有機
架橋剤などを添加してもよい。
なお、錫化合物による処理を施すにあたっては、錫が陽
イオンとして作用するばあいには、錫化合物が水溶性を
保っているpHて処理を施し、繊維内への拡散を促進さ
せたのち、pHを中性の方向に変化させてオレージョン
を促進させて不溶性の錫化合物とし、繊維内への固着を
行なうことが好ましい。このように、pHを調整するば
あいには、pH調整剤としては、たとえば塩酸、硫酸、
硝酸、リン酸、ケイ酸、ホウ酸、水酸化ナトリウム、水
酸化カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、重炭酸
ナトリウム、重炭酸カリウム、リン酸ナトリウム、リン
酸カリウム、ケイ酸ナトリウム、ホウ酸ナトリウムなど
が用いられる。
つぎに錫化合物による処理が施された繊維には、必要に
より、オイリング、前記有機架橋剤による蛋白質の不溶
化処理、水洗などが施され、ついで乾燥が施される。
えられた再生コラーゲンに水洗が施されるのは、塩によ
る油剤の塩析を防止したり、乾燥機内で乾燥時に再生コ
ラーゲンから塩が析出し、かかる塩によって再生コラー
ゲンに切れが発生したり、生成した塩が乾燥機内で飛散
し、乾燥機内の熱交換器に付着して伝熱係数が低下する
のを防ぐためである。
また、前記のごとく、オイリングを施したばあいには、
乾燥時における繊維の膠着防止の効果をさらに高めるこ
とができる。
なお、前記処理を施したあとの繊維比重の増加量は、充
分な効果を発現せしめ、かつ工業的経済性の面から0.
5〜15重量%であることが好ましいが、本発明はかか
る増加量によって限定されるものではない。
かくしてえられた本発明の再生コラーゲン繊維は、無着
色のものであり、結節強度などの機械的強度が改善され
、繊維加工時または製品状態での外的な物理的力に対す
る抵抗力にすぐれたものである。
つぎに本発明の再生コラーゲン繊維およびその製造法を
実施例に基づいてさらに詳細に説明するが、本発明はか
かる実施例のみに限定されるものではない。
実施例1 牛の床皮を原料とし、アルカリで可溶化したのち、乳酸
水溶液で溶解し、p)!3.5 、コラーゲン濃度6重
量%に調整した原液を減圧下で撹拌脱泡処理し、ピスト
ン式紡糸原液タンクに移液し、さらに減圧下で静置し、
脱泡を行なった。
かかる原液をピストンで押出したのち、ギアポンプで定
量送液し、孔径10通の焼結フィルターで濾過後、孔径
0 、35 am、孔長[1,5mm、孔数50からな
る紡糸ノズルを通して紡出速度4m/slnで吐出し、
ついでホウ酸および水酸化ナトリウムでplを9に調整
した硫酸ナトリウム15重量%およびホルムアルデヒド
1重量%を含有してなる25℃の凝固浴へ吐出し、4.
2 m / sinの速さで巻取ったのち、再度25℃
の前記凝固洛中に20時間浸漬した。つぎに凝固浴出の
紡糸繊維を25℃の水洗浴に通して凝固液を洗浄し、つ
いでアミン当量3000のアミノ変性シリコーンのエマ
ルジョンおよびプルロニック型ポリエーテル系静電防止
剤からなる油剤を満たした浴槽を経て油剤を付着させ、
80℃の均熱風乾燥機内で緊張下で乾燥させた。
つぎに、えられた乾燥繊維を、硫酸ナトリウム3重量%
および塩化第一錫1重量%を含有したpH2,2の水溶
液中に40℃で12時間浸漬し、さらに炭酸ナトリウム
を添加してpH5,5で3時間処理を行ない、再度水洗
し、均熱風乾燥機を用いて80℃の雰囲気中で緊張下に
乾燥した。
えられた再生コラーゲン繊維は、処理剤による着色がな
く、繊度57d1強度3.6g/d 、伸度32%、比
重1.42、結節強度1 、5g/dおよび植毛針引掛
は強度3 、4g/dであった。
なお、繊度、強度、伸度、結節強度、比重および植毛針
引掛は強度は、以下の方法によって測定した。
(5)繊 度 オートバイブロ式繊度測定器(Den1erCompu
ter■、DC−77A型、サーチ■製)を用いて温度
20±2℃、相対湿度85±2%の雰囲気(以下、標準
状態という)中で繊度を測定した。
(ロ)強度および伸度 標準状態下にある単繊維を万能型引張試験機、■ (テンシロ/LITM−ML型、■東洋ボールドウィン
製)を用いて強度および伸度を測定した。
四結節強度 ■ 万能型引張試験機(テンシロン 、UTM−I[[L型
、蛛東洋ボールドウィン製)を用いて標準状態下にある
単繊維に一重の結びを入れて強度を測定した。
←)繊維比重 標準状態下にある繊維を水中に浸漬し、自動比重計(高
精度型D−)1100、■東洋精機製作新製)を用いて
測定した。
(ホ)植毛針引掛は強度 標準状態下にある繊維を万能型引張試験機、■ (テンシロ/ 、υTM−III L型、−東洋ボール
ドウィン製)を用い、下つかみ部にライラグ用の植毛針
を把持し、上つかみ部に繊維をU字状にして植毛針に引
掛けて把持し、測定した。
実施例2 実施例1において、油剤を付着させ、80℃の均熱風乾
燥機を用いて緊張下で乾燥させた繊維の一部を硫酸ナト
リウム3重量%および塩化第二錫1重量%を含有したp
H1,2の水溶液中に室温(約25℃)中で12時間浸
漬し、さらに炭酸ナトリウムを添加してpH4,0で3
時間処理を行ない、再度水洗し、均熱風乾燥機を用いて
80℃の雰囲気中で緊張下に乾燥した。
えられた再生コラーゲン繊維には、処理剤による着色が
なかった。つぎに、物性を実施例1と同様にして調べた
。その結果を第1表に示す。
実施例3 実施例1において、油剤を付着させ、80℃の均熱風乾
燥機を用いて緊張下で乾燥させた繊維の一部を、硫酸ナ
トリウム3重量%および錫酸ナトリウム1重量%を含有
したpH12,2の水溶液中に40℃で12時間浸漬し
、さらにホウ酸を添加してpnto、aで3時間処理を
行ない、再度水洗し、均熱風乾燥機を用いて80℃の雰
囲気中で緊張下に乾燥した。
えられた再生コラーゲン繊維には、処理剤による着色が
なかった。つぎに物性を実施例1と同様にして調べた。
その結果を第1表に示す。
実施例4 牛の床皮を原料とし、アルカリで可溶化したのち、塩酸
水溶液で溶解し、pH3,2、コラーゲン濃度6重量%
に調整した原液をギアポンプで定量送液し、孔径0.3
0龍、孔長0.5m、孔数112からなる紡糸ノズルを
通して紡糸速度10m/mtnで吐出し、ついで30℃
の水洗浴で5%の延伸を行なった。つぎにアミン当量3
000のアミノ変性シリコーンのエマルジョンおよびプ
ルロニック型ポリエーテル系静電防止剤からなる油剤を
付着させ、80℃の均熱風乾燥機内で緊張下に乾燥した
つぎに、えられた乾燥繊維を、硫酸ナトリウム3重量%
、錫酸ナトリウム1重量%およびホルムアルデヒド1重
量%を含有した水溶液中に室温で16時間処理し、さら
にホウ酸を添加してp)lを9.0に調整して4時間処
理を行なった。つぎに、ポリ水酸化アルミニウム(Pa
ho■#2S、浅田化学工業観製)を酸化アルミニウム
換算で1重量%含有する水溶液中で室温下で16時間処
理し、さらに炭酸ナトリウムを添加してpHを7.0に
調整して4時間処理した。そののち、水洗し、均熱風乾
燥機を用いて80℃の雰囲気下で緊張下に乾燥した。
えられた再生コラーゲン繊維には、処理剤による着色が
なかった。つぎに物性を実施例1と同様にして調べた。
その結果を第1表に示す。
比較例1〜2 アルカリ可溶化コラーゲンを濃度6重量%に調整した塩
酸酸性水溶液を紡糸原液とし、ホウ酸と水酸化ナトリウ
ムを用いてpi(11に調整した硫酸ナトリウム20重
量%を含有した温度25℃の凝固液に、孔径0,35龍
、孔長0.5mm、孔数50を有するノズルを通して紡
出速度4.0m/厘inで吐出し、ついでホウ酸および
水酸化ナトリウムを用いてpH9に調整した硫酸ナトリ
ウム15重量%およびホルムアルデヒド1重量%を含有
した水溶液に導き、4.2m/■inで巻取ってこの水
溶液と同組成の処理浴で室温下で20時間不溶化処理を
行なった。えられた繊維を水洗したのち、アミノ変性シ
リコーンのエマルジョンおよびプルロニック型ポリエー
テル系静電防止剤からなる油剤を満たした浴槽を経て油
剤を付着させ、80℃の均熱風乾燥機を用いて緊張下で
乾燥させた(比較例1)。つぎに、硫酸ナトリウム3重
量%および塩基性硫酸クロム(ネオクローム■日本化学
工業■製)をCr2O3換算で1重量%を含有するpH
3の架橋液に調整した処理浴に40℃で16時間処理を
行ない、つぎに炭酸ナトリウムでpHを4.5にして4
時間処理した。さらに、再度水洗したのち、80℃の均
熱風乾燥機を用いて緊張下で乾燥させたところ、処理剤
による緑色に着色した繊維かえられた(比較例2)。え
られたそれぞれの繊維の物性を実施例1と同様にして調
べた。−その結果を第1表に示す。
第1表に示された結果から明らかなように、本発明の実
施例1〜4でえられた再生コラーゲン繊維は、強度、伸
度、結節強度および植毛針引掛は強度のいずれについて
も従来の比較例1〜2でえられた再生コラーゲン繊維よ
りもすぐれたものであることがわかる。
[発明の効果コ 本発明の製造法によれば、可溶化コラーゲン繊維を錫化
合物で処理するので、繊維の強度、伸度および結節強度
などの機械的強度が改善された再生コラーゲン繊維をう
ることができる。
その結果、繊維加工時における破損、たとえば植毛針を
用いて手植えでライラグを作製したばあいの繊維の切断
などの問題が実質的に解消されるようになった。
さらに、本発明の製造法によれば、錫化合物を用いても
処理剤による着色がないので、所望の色相に適宜着色し
うる再生コラーゲン繊維をうることができ、また錫化合
物が用いられているので、難燃性の付与も期待されるも
のである。
したがって、本発明の再生コラーゲン繊維は、入毛、獣
毛、ガツトなどの代替物として好適に使用しうるちので
ある。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 可溶化コラーゲンからなり、錫化合物で処理したこ
    とを特徴とする再生コラーゲン繊維。 2 錫化合物が2価の錫陽イオンおよび/または4価の
    錫陽イオンを有する水溶性の錫化合物である請求項1記
    載の再生コラーゲン繊維。 3 錫化合物が陰イオンを構成する原子団に錫原子を有
    する水溶性の錫化合物である請求項1記載の再生コラー
    ゲン繊維。 4 可溶化コラーゲンからなる再生コラーゲン繊維を錫
    化合物で処理することを特徴とする再生コラーゲン繊維
    の製造法。 5 錫化合物が2価の錫陽イオンおよび/または4価の
    錫陽イオンを有する水溶性の錫化合物である請求項4記
    載の再生コラーゲン繊維の製造法。 6 錫化合物が陰イオンを構成する原子団に錫原子を有
    する水溶性の錫化合物である請求項4記載の再生コラー
    ゲン繊維の製造法。
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Cited By (4)

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