JP2002167401A - ケラチンセルロース複合再生物の製造方法およびケラチン含有繊維製品の再生方法 - Google Patents

ケラチンセルロース複合再生物の製造方法およびケラチン含有繊維製品の再生方法

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JP2002167401A
JP2002167401A JP2000403825A JP2000403825A JP2002167401A JP 2002167401 A JP2002167401 A JP 2002167401A JP 2000403825 A JP2000403825 A JP 2000403825A JP 2000403825 A JP2000403825 A JP 2000403825A JP 2002167401 A JP2002167401 A JP 2002167401A
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Koji Abe
康次 阿部
Hirotaka Murate
宏隆 村手
Akira Teramoto
彰 寺本
Yoshiyuki Nagase
好幸 長瀬
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Ueda Textile Science Foundation
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Abstract

(57)【要約】 ケラチンを含む物の再生繊維化をセルロース繊維との銅
アンモニア等の共通溶媒に還元剤を添加し、同時もしく
は順次にそれぞれを溶解混合することにより天然物によ
る再生化を実現した。本発明はその製品並びに製法に関
する物である。その結果、ウール製品の再生利用も可能
になった。 【課題】ケラチンを含む物、例えばウール製品、羽毛等
の機能性を糸等に出来なかったため、実用化もしくは再
生利用が出来なかった。 【解決手段】ケラチンを含む物とセルロースの共通溶媒
にて同時もしくは順次に溶解する事により、糸、成型
物、ゲル等にし、製品化し、また再生利用も可能とし
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】ケラチンセルロース複合再生
物の製造方法、ケラチンセルロース複合再生物およびケ
ラチン含有繊維製品の再資源化に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ケラチンはバイオリアクターとしての機
能、疑酵素的機能が文献により報告されているにかかわ
らず実用化されていない。ケラチンを含む天然物のみか
ら成る再生繊維が出来ていない。また、多くの羊毛繊維
製品が製造されており、その製造過程において、廃棄物
が生まれる。羊毛繊維は主としてケラチンにより構成さ
れており、繊維として再生することができない。そこ
で、本発明者らは、セルロースを利用することによりケ
ラチンの再生化を検討した。ケラチンの加水分解物を使
用したアミノ化再生セルロースの製造方法が、特開平8
−170220号に開示されている。この発明の目的
は、再生セルロースをアミノ化し、アニオン染料による
染色を可能とするものである。
【発明が解決しようとする課題】この方法では、分子量
50000以上であるケラチンを使用する例を開示する
が、製造過程におけるアルカリ化、具体的には、水酸化
ナトリウム溶液への浸漬により、加水分解を受け、低分
子化するとともに、ケラチンの持つジスルフィド結合
(S−S結合)は、酸化型に切断される。このため、こ
のようなジスルフィド結合(S−S結合)が酸化型に切
断されたケラチン(ケラトースに該当する)では、再度
ジスルフィド結合(S−S結合)を備えるケラチンとす
ることができない。このため、ケラチンの繊維として備
える性質を再生物に付与することができないものであっ
た。そこで、本発明の目的は、再生化物にケラチン特有
の性質をできる限り付与することができるとともにセル
ロースの持つ特性をも発揮させることができるケラチン
セルロース複合再生物の製造方法およびケラチンセルロ
ース複合再生物を提供するものである。また、現在多く
の羊毛繊維製品が製造され、使用されている。羊毛製品
は、羊毛のみからなるものも多くあるが、羊毛と合成繊
維の両者を用いた繊維製品も多い。これらは、使用後は
いわゆる古着となり廃棄され、焼却などの処理が必要と
なっている。そこで、本発明の目的は、羊毛と合成繊維
の両者を用いた繊維製品を焼却等することなく、逆に、
容易かつ確実に再生することができる繊維製品の再資源
化方法、言い換えれば、ケラチン含有繊維製品を利用し
たケラチン含有セルロース再生物の製造方法を提供する
ものである。
【課題を解決するための手段】そこで本発明はケラチン
にセルロースを複合再生することにより実現した。その
ため、銅アンモニア混合溶液等の共通溶媒の発見、そし
てケラチンの持つジスルフィド結合(S−S結合)を還
元型にするため、還元剤を用い、共通溶媒に混合し、バ
ージン原料でも再生原料でも複合再生を可能とした。ま
た、架橋剤を用いたものも出した。しかも銅を用いた溶
媒を用いる場合、本繊維等に消臭、抗菌の性能を付与で
きた。これによりフィルターとしての利用できる用途が
広がった。
【発明の実施の形態】本発明のケラチンセルロース複合
再生物の製造方法およびケラチンセルロース複合再生物
を実施例を用いて説明する。本発明のケラチンセルロー
ス複合再生物の製造方法は、ケラチンの主鎖が実質的に
切断されておらず、かつケラチンのジスルフィド結合
(S−S結合)が還元型に切断されたケラチン分解物を
含有するセルロース原液を作製する工程と、該原液を用
いてジスルフィド結合が復元されたケラチンを含有する
セルロース再生物を作製する工程を備えている。セルロ
ース原液を作製する工程は、還元剤を添加したセルロー
ス溶解性を有する溶媒に、ケラチン原料とセルロース原
料を同時もしくは順次添加し溶解させることにより行わ
れるものであることが好ましい。また、セルロース原液
を作製する工程は、還元剤を添加したケラチン溶解性を
有する溶媒にケラチン原料を添加し溶解させたものおよ
びセルロース溶解性を有する溶媒にセルロース原料を添
加し溶解させたものを準備し両者を混合することにより
行われるものであることも好ましい。セルロース溶解性
を有する溶媒を準備する工程としては、例えば、銅アン
モニア法を用いる場合には、アンモニア水溶液に第二水
酸化銅(または硫酸銅)を懸濁させて銅アンモニア水溶
液を調整し、これに亜硫酸ナトリウム(還元剤)を添加
し、作成される。また、リヨセル法、銅エチレンジアミ
ン等のアミン法、チオシアン酸カリ等を用い、銅アンモ
ニア溶媒同様にセルロース、ケラチンを溶解する場合に
も、同様に行えれるが、銅を含む溶媒を用いる事によ
り、新たな機能性を付与する事ができる。そして、この
ように準備されたセルロース溶解性を有する溶媒と還元
剤により溶解できる。還元剤は、セルロースにおいては
空気酸化による分子量の低下(原液の粘度低下)を抑
え、ケラチンのジスルフィド結合(S−S結合)を還元
型に切断するために用いられる。ケラチンのジスルフィ
ド結合(S−S結合)が酸化型に切断されると再度ジス
ルフィド結合(S−S結合)をもつケラチンとすること
ができない。これに対して、ケラチンのジスルフィド結
合(S−S結合)を還元型に切断したものは、後の酸化
(例えば、水との接触)により、容易に再度ジスルフィ
ド結合(S−S結合)を生じる。このため、ケラチンの
本来の形態に近いものに復元することができる。還元剤
のセルロース溶媒への添加濃度としては、1〜10重量
%程度が好適である。本発明において用いられる還元剤
としては、例えば次のような化合物、即ち、亜硫酸ナト
リウム、亜硫酸カリウム、亜硫酸アンモニウム、亜硫酸
水素ナトリウム、亜硫酸水素カリウム、亜硫酸水素アン
モニウム、チオグリコール酸、チオグリコール酸アンモ
ン、チオグリコール酸ナトリウム、チオグリコール酸カ
リウム、チオグリコール酸モノエタノールアミン、チオ
グリコール酸トリエタノールアミン、メルカプトエタノ
ール、チオフェノール、ベンジルメルカプタン、トリブ
チルホスフィン、n−プロピルアルコールなどが単独で
又は2種以上混合して用いることができる。しかし、効
果の適切なこと、価格の低廉なこと、取扱いの容易なこ
とから亜硫酸ナトリウムが好適である。尚、本発明にお
いて用いられる還元剤はここに例記したものに限定され
るものではない。そして、上記のように準備された還元
剤添加ケラチン−セルロース溶媒に、ケラチン原料、お
よびセルロース原料を添加し、撹拌する。ケラチン原料
としては、メリノ羊毛を含む物をはじめ哺乳動物の体
毛、人間の毛髪、ひずめ、角、爪、鳥の羽毛、昆虫の吐
出する糸魚類の鱗等のケラチンを含む物が使用できる。
セルロース原料としては、コットンリンター及びリンタ
ーパルプ、木材、草本類の植物から取れる繊維(綿、
麻、ケナフ等)、布団綿、麻・綿糸の糸、織物、キュプ
ラ・レーヨン糸等の再生セルロース繊維を含む糸、織
物、製品も含む物、おから、豆等の食品及びその廃棄物
パルプから作られた資材、紐等が使用できる。セルロー
スとしては、種々のものが使用できるが、例えば、平均
重合度が500〜2500程度のものが好適である。ケ
ラチン原料およびセルロース原料の還元剤添加セルロー
ス溶媒への添加は、同時に行っても順次行ってもよい。
順次行う場合いずれを先に添加してもよいが、ケラチン
から先に添加することが好ましい。上記の原料を添加し
撹拌し、放置することにより、粘性溶液となったセルロ
ース原液となる。そして、このセルロース原液に、架橋
材を添加してもよい。架橋剤としては、セルロースとケ
ラチンを架橋させるもの、ケラチン相互を架橋させるも
の、セルロース相互を架橋させるもののいずれでもよ
く、また、上記3つの内の2つの架橋を行うもの、3つ
のすべての架橋を行うものであってもよい。代表的な架
橋材としてエチレングリコールジグリシジルエーテル、
ポリエチレングリコールジクリシジルエーテル等のジエ
ポキシ類、エピクロルヒドリン、ヘキサメチレンビス
(3−クロル−2−ヒドロキシプロピルジメチルアンモ
ニウムクロリド)等の化合物、ヘキサメチレンジイソシ
アネート、ジフェニルメタン4,4’−ジイソシアネー
ト等のジイソシアネート類、トリアジン環を有する化合
物、ジカルボン酸ハロゲン化物、カルボン酸無水物等が
ある。少なくとも、セルロースとケラチンを架橋させる
架橋剤を用いることが好ましく、このような架橋剤を用
いることにより、再生物において骨格となるセルロース
よりケラチンの離脱が極めて少ないものとなる。また、
セルロース原液を作製する工程は、還元剤を添加したケ
ラチン溶解性を有する溶媒にケラチン原料を添加し溶解
させたものおよびセルロース溶解性を有する溶媒にセル
ロース原料を添加し溶解させたものを準備し両者を混合
することにより行われるものであることも好ましい。還
元剤を添加したケラチン溶解性を有する溶媒における還
元剤としては、上述した還元剤を用いることができる。
また、ケラチン原料としても、上述したものが使用でき
る。また、セルロース溶解性を有する溶媒、セルロース
原料としても上述したものが使用できる。上記のいずれ
の方法においても、ケラチン含有セルロース原液におけ
るケラチン濃度としては、1〜75重量%程度が好適で
あり、75%以上であると、粘度低下が起こり、糸が出
来にくい。セルロース濃度としては、4〜10重量%が
好適であり、それ以下であると、粘度が出ず糸になりに
くい。またそれ以上であると粘度が高すぎて紡糸しずら
いという問題が生じる。セルロース原液におけるケラチ
ンとセルロースの含有割合としては、ケラチン:セルロ
ースが、1:99〜82:18 であることが好まし
い。ケラチン割合が82%より越えると、紡糸しずら
く、出来た糸が硬直な物となり、柔軟剤等の薬剤添加を
必要とする。還元剤のセルロース原液への添加濃度とし
ては、3〜6重量%程度が好適である。架橋剤のセルロ
ース溶媒への添加濃度としては、1〜8重量%程度が好
適である。そして、紡糸原液におけるセルロース濃度
は、5.5〜8.7%が好ましく、特に好ましくは7.
0〜8.5%であり、紡糸原液の粘度は、250〜1,
300ポイズ(20℃)が好ましく、特に好ましくは8
00〜1,200ポイズである。ここで紡糸原液のセル
ロース濃度として5.5%よりも低いと得られる糸は、
機械的強度が小さくなることがある。また、セルロース
濃度が8.7%よりも高くなると糸の強度は増加する
が、その反面粘度が上昇して取り扱いが困難となるばか
りでなく、紡糸時に脈動が生じたり、切糸したりして紡
糸が困難となる。上記のようにしてケラチンの主鎖が実
質的に切断されておらず、かつケラチンのジスルフィド
結合(S−S結合)が還元型に切断されたケラチン分解
物を含有するセルロース原液が作製させる。なお、ケラ
チンの主鎖を実質的に切断しないためには、セルロース
原液が、強アルカリもしくは強酸性状態となっていない
ことが必要である。そのような状態となると、ケラチン
が加水分解されケラチンの性質を再生物に付与できなく
なる。このため、セルロース原液は、pHが5〜10で
あることが好ましい。特に、pHが6〜9であることが
好ましい。そして、上記のように準備したケラチン含有
セルロース原液を用いてジスルフィド結合が復元された
ケラチンを含有するセルロース再生物を作製する工程を
行う。なお、還元型に切断されたジスルフィド結合の復
元は、原液が水に接触するなどによる酸化により行われ
るため格別な操作は不要である。再生物の形態として
は、どのようなものでもよいが、例えば、繊維、膜状
物、ゲル状物、成型物などが考えられる。特に、繊維が
利用の容易さより好適である。例えば、上記のように準
備したケラチン含有セルロース原液を用いて繊維を製造
する場合には、いわゆる湿式紡糸法が好適である。銅ア
ンモニア法を用いた湿式紡糸法では、吐出させた紡糸原
液を凝固性液に通過させた紡糸原液を凝固性液中を通過
させる凝固・再生工程と、水洗を行う水洗工程と、酸水
溶液で処理する酸処理工程(脱銅処理工程)と、再水洗
工程と、乾燥工程と、乾燥された繊維を巻き取る巻取工
程が行われる。その後、必要に応じ架橋剤の架橋反応さ
せるための熱処理工程を入れる。凝固・再生工程におけ
る凝固性液としては、銅アンモニウム法において一般的
に使用されているアルコール類、アルカリ水溶液及び水
が使用される。具体的には、非凝固性液は、メタノー
ル、エタノール、プロパノール、水酸化ナトリウム、水
酸化カリウム、水酸化リチウム、水酸化アンモニウム等
が好適であるが、特に、扱いが簡単な水が良い。酸処理
工程(脱銅処理工程)における酸としては、銅アンモニ
ウム法において一般的に使用されている無機酸が使用さ
れる。具体的には、濃度5〜10%程度の硫酸が好適で
ある。紡糸方法としては、紡糸原液を空気中に吐出させ
自重により落下させて凝固性液層に突入させるいわゆる
空中落下法、紡糸原液を非凝固性液層に突出させた後、
浮上させて凝固性液層に突入させるいわゆる浮上紡糸方
法などいずれの方法でもよい。また、アミン類を用いた
湿式紡糸法においても、同様である。また、ゲル状物形
成方法としては、本原液をテフロン(登録商標)版上に
て半乾燥状態にし、それを水中に浮遊させ作成できる。
また、膜状物形成方法としては、型もしくはテフロン版
上にて乾燥し、形成する。そして、本発明のケラチンセ
ルロース複合再生物は、主鎖が実質的に切断されておら
ず、かつジスルフィド結合を備えるケラチンとセルロー
スが分子的に混合している。また、本発明のケラチンセ
ルロース複合再生物は、主鎖が実質的に切断されておら
ず、かつジスルフィド結合を備えるケラチンとセルロー
スが分子的に結合もしくは架橋している。 <タンパク繊維製品、もしくは(かつ)セルロース繊維
100%の製品の再利用>次に、本発明のケラチン含有
繊維利用繊維製品を用いたケラチン含有セルロース再生
物の製造方法について説明する。本発明は、いわゆる羊
毛繊維製品、ウール製品の再資源化方法でもある。本発
明のケラチン含有繊維利用繊維製品を用いたケラチン含
有セルロース再生物の製造方法は、セルロース溶解性を
有する溶媒を準備する工程と、該溶媒に前記繊維製品を
浸漬する工程と、前記溶媒にセルロース原料の添加もし
くはセルロース含有繊維製品の浸漬を行う工程と、前記
溶媒に還元剤を添加する工程とからなるケラチン含有セ
ルロース原液製造工程と、該濾過ケラチン含有セルロー
ス原液を用いてケラチンを含有するセルロース再生物を
作製する再生物製造工程とを備えている。ケラチン含有
セルロース原液製造工程は、セルロース溶解性を有する
溶媒を準備する工程と、該溶媒に前記繊維製品を浸漬す
る工程と、前記溶媒にセルロース原料の添加もしくはセ
ルロース含有繊維製品の浸漬を行う工程と、前記溶媒に
還元剤を添加する工程とからなる。溶媒に繊維製品を浸
漬する工程、溶媒にセルロース原料の添加もしくはセル
ロース含有繊維製品の浸漬を行う工程および溶媒に還元
剤を添加する工程は、どのような順序により行ってもよ
く、さらには、2つもしくは3つを同時に行ってもよ
い。ケラチン含有繊維利用繊維製品としては、いわゆる
ウール100%の繊維製品及びシルク等のタンパク質繊
維混紡、交然、交織の織り編み製品、糸、織物等を用い
る。ケラチン含有繊維利用繊維製品の具体例としては、
ウール100%や他者混のセーター類、カーデガン類な
どのウール100%の繊維製品やウールとの他者混およ
びそれらの廃棄物、ウール100%、毛糸、羽毛もしく
はそれらの廃棄物(羊毛布団や毛布、羽毛布団等)など
が使用できる。セルロース溶解性を有する溶媒を準備す
る工程は、例えば、銅アンモニア法を用いる場合には、
アンモニア水溶液に塩基性硫酸銅を懸濁させて銅アンモ
ニア水溶液を調整し、これに亜硫酸ナトリウム水溶液を
添加し作製される。また、アミン法を用いる場合にも同
様である。そして、このように準備されたセルロース溶
解性を有する溶媒に還元剤が添加される。還元剤は、ケ
ラチンのジスルフィド結合(S−S結合)を還元型に切
断するために用いられる。ケラチンのジスルフィド結合
(S−S結合)が酸化型に切断されると再度ジスルフィ
ド結合(S−S結合)をもつケラチンとすることができ
ない。これに対して、ケラチンのジスルフィド結合(S
−S結合)を還元型に切断したものは、後の酸化(例え
ば、水との接触)により、容易に再度ジスルフィド結合
(S−S結合)を生じる。このため、ケラチンの本来の
形態に近いものに復元することができる。還元剤のセル
ロース溶媒への添加濃度としては、1〜6重量%程度が
好適である。セルロース原料としては、利用した布団
綿、麻・綿糸の原料および糸、編・織物・製品(廃棄物
含む)、キュプラ・レーヨン糸等の再生セルロース繊維
を含む糸、編・織物・製品(廃棄物含む)等及びおか
ら、豆等の食品及びその廃棄物、パルプから作られた資
材、紙等が使用できる。セルロースとしては、種々のも
のが使用できるが、例えば、平均重合度が500〜25
00程度のものが好適である。また、セルロース含有繊
維製品として着用中の品、廃棄物、綿・麻・レーヨン・
キュプラ等の100%のセルロース繊維を用いることが
出来る。繊維製品の具体例としては、綿・麻・レーヨン
・キュプラ等の100%からなる下着類、シャツ類、セ
ーター類、カーデガン類などの繊維製品およびそれらの
廃棄物、織物、糸もしくはそれらの廃棄物などが使用で
きる。また、おから、豆等の食品及びその廃棄物、パル
プから作られた資材、紙等が使用できる。上記の原料を
添加し撹拌し、放置することにより、粘性溶液となった
ケラチン含有セルロース原液となる。そして、このケラ
チン含有セルロース原液に、架橋剤を添加してもよい。
架橋剤としては、セルロースとケラチンを架橋させるも
の、ケラチン相互を架橋させるもの、セルロース相互を
架橋させるもののいずれでもよく、また、上記3つの内
の2つの架橋を行うもの、3つのすべての架橋を行うも
のであってもよい。(上記架橋剤参照) 上記のようにして作製されるケラチン含有セルロース原
液におけるケラチン濃度としては、ケラチン:セルロー
スが、1:99〜82:18 であることが好ましい。
ケラチン割合が82%より越えると、粘度低下により紡
糸しずらく、かつ出来た糸が硬直な物となり、柔軟剤等
の薬剤添加を必要とする。還元剤のセルロース原液への
添加濃度としては、3〜6重量%程度が好適である。架
橋剤のセルロース溶媒への添加濃度としては、1〜6重
量%程度が好適である。そして、紡糸原液におけるセル
ロース濃度は、4〜8.7%が好ましく、特に好ましく
は7.0〜8.5%であり、紡糸原液の粘度は、250
〜1.300ポイズ(20℃)が好ましく、特に好まし
くは800〜1,200ポイズである。ここで紡糸原液
のセルロース濃度として4%よりも低いと粘度が低く糸
にしずらい。また、セルロース濃度が8.7%よりも高
くなると糸の強度は増加するが、その反面粘度が上昇し
て取り扱いが困難となるばかりでなく、紡糸時に脈動が
生じたり、切糸したりして紡糸が困難となる。上記のよ
うにしてケラチンの主鎖が実質的に切断されておらず、
かつケラチンのジスルフィド結合(S−S結合)が還元
型に切断されたケラチン分解物を含有するセルロース原
液が作製される。なお、ケラチンの主鎖を実質的に切断
しないためには、セルロース原液が、強アルカリもしく
は強酸性状態となっていないことが必要である。そのよ
うな状態になると、ケラチンが加水分解されケラチンの
性質を再生物に付与できなくなる。このため、セルロー
ス原液は、pHが5〜10であることが好ましい。特
に、pHが6〜9であることが好ましい。そして、上記
のように準備したケラチン含有セルロース原液を用いて
ジスルフィド結合が復元されたケラチンを含有するセル
ロース再生物を作製する工程を行う。なお、還元型に切
断されたジスルフィド結合の復元は、原液が水に接触す
るなどによる酸化により行われるため格別な操作は不要
である。再生物の形態としては、どのようなものでもよ
いが、例えば、繊維、膜状物、ゲル状物、成型物などが
考えられる。特に、繊維が利用の容易さより好適であ
る。例えば、上記のように準備したケラチン含有セルロ
ース原液を用いて繊維を製造する場合には、いわゆる湿
式紡糸法が好適である。銅アンモニウム法を用いた湿式
紡糸法では、吐出させた紡糸原液を凝固性液に通過させ
てた紡糸原液を凝固性液中を通過させる凝固・再生工程
と、再凝固工程と、水洗を行う水洗工程と、酸水溶液で
処理する酸処理工程(脱銅処理工程)と、再水洗工程
と、乾燥工程と、乾燥された繊維を巻き取る巻取工程が
行われる。凝固・再生工程における凝固性液としては、
銅アンモニウム法において一般的に使用されているアル
カリ水溶液もしくは水が使用される。具体的には、非凝
固性液は、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化
リチウム、水酸化アンモニウム等が好適であるが、特
に、水酸化ナトリウムが好ましいが、水でも可能であ
る。酸処理工程(脱銅処理工程)における酸としては、
銅アンモニウム法において一般的に使用されている無機
酸が使用される。具体的には、濃度5〜10%程度の硫
酸が好適である。紡糸方法としては、紡糸原液を空気中
に吐出させ自重により落下させて凝固性液層に突入させ
るいわゆる空中落下法、紡糸原液を非凝固性液層に突出
させた後、浮上させて凝固性液層に突入させるいわゆる
浮上紡糸方法などいずれの方法でもよい。また、アミン
類を用いた湿式紡糸法でも、同様である。さらにゲル状
物形成方法、膜状物形成方法としては、バージン原料品
から製造するのと同様である。そして、製造されるケラ
チンセルロース複合再生物は、主鎖が実質的に切断され
ておらず、かつジスルフィド結合を備えるケラチンとセ
ルロースが分子的に混合している。また、架橋剤を添加
した場合に製造されるケラチンセルロース複合再生物
は、主鎖が実質的に切断されておらず、かつジスルフィ
ド結合を備えるケラチンとセルロースが分子的に結合も
しくは架橋している。 <合成繊維(半合成繊維)混製品等の再利用>次に、本
発明の他の合成繊維(以下半合成繊維を含む)およびケ
ラチン含有繊維利用繊維製品を用いたケラチン含有セル
ロース再生物の製造方法について説明する。この発明の
合成繊維およびケラチン含有繊維利用繊維製品を用いた
ケラチン含有セルロース再生物の製造方法は、セルロー
ス溶解性を有する溶媒にセルロース原料の添加もしくは
セルロース含有繊維製品を浸漬する第1の準備液作製工
程と、還元剤を含有するケラチン溶解性を有する溶媒に
前記繊維製品を浸漬する第2の準備液作製工程と前記第
1の準備液と前記2の準備液を混合してケラチン含有セ
ルロース原液を作製する工程と前記第2の準備液もしく
は前記ケラチン含有セルロース原液より不溶の合成繊維
成分を除去する濾過工程と不溶成分の合成繊維成分が除
去されたケラチン含有セルロース原液を用いてケラチン
を含有するセルロース再生物を作製する再生物製造工程
とを備える。合成繊維を含むケラチン(他のタンパク繊
維含む)含有繊維である糸、編・織物、製品、もしくは
(かつ)合成繊維を含むセルロース原料、セルロース含
有繊維製品である糸、編・織り、製品等の上述したもの
が好適に使用できる。同様に、セルロース溶解性を有す
る溶媒としても上述したものが好適に使用できる。還元
剤ならびにケラチン溶解性を有する溶媒としても上述し
たものが好適に使用できる。第1の準備液におけるセル
ロース濃度、セルロース濃度としては、各混合繊維の混
率より、1〜10重量%程度の要求粘度になるよう調整
を行う。第1の準備液と第2の準備液を混合する工程
は、第1の準備液への第2の準備液の添加、第2準備液
への第1準備液の添加さらには別容器への第1準備液と
第2準備液の同時注入などいずれの方法でもよい。そし
て、このようにして作製されるケラチン含有セルロース
原液におけるケラチン濃度、セルロース濃度、ケラチン
とセルロースの含有割合、還元剤の添加濃度、必要によ
り添加される架橋剤の添加濃度は、上述したものと同じ
である。合成繊維とケラチン含有繊維およびセルロース
系再生繊維利用繊維製品としては、いわゆるウールと合
成繊維と再生セルロースを利用した繊維製品である。具
体例としては、ウール100%もしくはウールと合成繊
維からなり、裏地にキュプラ、レーヨンが使用され、合
成繊維糸により縫製されたジャケット、ズボン、スカー
ト、コートなどの衣類、カーテン類、絨毯類、混紡糸、
織物およびそれらの廃棄物などがある。合成繊維として
はどのようなものでもよく、ポリエステル、ナイロンな
どが一般的である。セルロース溶解性を有する溶媒とし
ては、上述した銅アンモニウム法用溶媒、アミン法用溶
媒、チオシアン酸カリ法用溶媒など上述したものが使用
できる。また、溶媒に添加される還元剤ならびにセルロ
ース溶媒への添加濃度も上述したものと同じである。さ
らに、必要により添加されるセルロース原料もしくはセ
ルロース含有繊維製品としても上述したものと同じであ
る。さらに、セルロース溶媒には、架橋剤を添加しても
よく、架橋剤ならびにその添加濃度についても上述した
ものが好適である。セルロース溶媒では、合成繊維を溶
解できないため、原液中には合成繊維は不溶成分として
存在している。このため濾過を行うことにより、合成繊
維を容易に除去できる。濾過としては、フィルター濾過
が好適であり、遠心による固液分離でもよい。また、濾
過程度としては、0.1mm以上の固形物を除去するこ
とが好ましい。なお、この濾過において、繊維製品が持
つ熱などによるケラチンの変性部分などの不溶成分も除
去することができる。そして、上記のように準備したケ
ラチン含有セルロース原液を用いてジスルフィド結合が
復元されたケラチンを含有するセルロース再生物を作製
する工程を行う。この工程については、上述した通りで
ある。また、本発明の方法は、繊維製品等のリサイクル
方法に該当する。繊維製品は様々な原料で出来ている
が、例えば紳士背広で表地ウールポリエステルの混紡で
あり、縫い糸は綿、裏地はキュプラであれば、糸と裏地
のセルロース繊維と表地のウールは溶解させる事がで
き、ポリエステルが残査として残る。それは別のリサイ
クルに利用して、原料として再生可能である。なお、上
記合成繊維は半合成繊維を含む。
【実施例】(実施例1)(銅アンモニア法、原料使用、
ケラチン含量33%) 濃度10%のアンモニア100mlに、還元剤(亜硫酸
ナトリウム)5g、第二水酸化銅5gを添加した溶液
に、ケラチン原料としてメリノ羊毛3.3g、セルロー
ス原料として脱脂綿6.7gを添加し、室温にて放置
後、粘性溶液になったケラチン含有セルロース原液を作
製した。セルロース原液におけるケラチン濃度は、33
重量%であり、セルロース濃度は、67重量%であり、
ケラチン濃度:セルロース濃度は、1:2であった。
そして、上記にようにして準備したケラチン含有セルロ
ース原液を用いて、簡易湿式紡糸装置と用いた水中落下
法により、ケラチンセルロース複合繊維を作製した。簡
易紡糸装置としては、原液吐出機と、この原液吐出機よ
り吐出される紡糸原液の下方に凝固性液層と、凝固性液
層により凝固され、引き上げられた繊維が進入する第1
の洗浄層と、第1の洗浄を通過した繊維が進入する酸処
理層と、酸処理層を通過した繊維が進入する第2の洗浄
層と、洗浄層より引き上げられた繊維を巻き取る巻き取
り機を備えているものを用いた。そして、凝固性液とし
ては、水を用い、酸処理層の酸としては、5%硫酸を用
い、洗浄液としても水を用いた。原液吐出口の口径は、
0.8mmとし、原液の吐出量は、1ml/分とし、紡
糸速度、1m/分として、30デニールのモノフィラメ
ント約100mを作製した。 (実施例2)(銅アン法、原料使用、ケラチン含量50
%)) 濃度10%のアンモニア100mlに、還元剤(亜硫酸
ナトリウム)5g、第二水酸化銅5gを添加した溶液
に、ケラチン原料としてメリノ羊毛5g、セルロース原
料として脱脂綿5gを添加した以外は、実施例1と同様
にして、ケラチンセルロース複合繊維を作製した。 (実施例3)(銅アン法、原料使用、ケラチン含量75
%)) 濃度10%のアンモニア100mlに、還元剤(亜硫酸
ナトリウム)5g、第二水酸化銅5gを添加した溶液
に、ケラチン原料としてメリノ羊毛10g、セルロース
原料として脱脂綿3.3gを添加した以外は、実施例1
と同様にして、ケラチンセルロース複合繊維を作製し
た。 (実施例4)(銅アン法、原料使用、架橋剤使用、ケラ
チン含量33%) 実施例1のケラチン含有セルロース原液に架橋剤エチレ
ングリコールジグリシジルエーテル(ナガセ化成工業株
式会社製、商品名:デナコールEX−811P)をケラ
チン原料に対して5重量%となるように添加した以外
は、実施例1と同様にして、ケラチンセルロース複合繊
維を作製し、さらに、作製された繊維を120℃で3分
間加熱し架橋させた後、50℃の温水にて5分間洗浄
し、さらに、水洗を3分行い架橋したケラチンセルロー
ス複合繊維糸を作製した。 (実施例5)(銅エチレンジアミン法、原料、ケラチン
含量50%) 濃度10%のエチレンジアミン100mlに、還元剤
(亜硫酸ナトリウム)5g、第二水酸化銅5gを添加し
た溶液に、ケラチン原料としてメリノ羊毛3.3g、セ
ルロース原料として脱脂綿6.7gを添加し、室温にて
放置後、粘性溶液になったケラチン含有セルロース原液
を作製した。 (実施例6)(セーターの再生利用) 6Lのアンモニア水溶液(濃度10%)、300gの第
二水酸化銅、200gの亜硫酸ナトリウム混合した混合
液を準備し、この混合液に重量 300gのウール10
0%セーターおよび脱脂綿300gを添加したものを袋
に入れ密封して溶解させた。そして、得られたケラチン
含有セルロース原液をドラフト内にて金属メッシュで濾
過し、固形物を除去した。得られたケラチン含有セルロ
ース原液におけるケラチン濃度は、50重量%であり、
セルロース濃度は、50重量%であり、ケラチン濃度:
セルロース濃度は、1:1であった。そして、この原液
を用いて実施例1と同様の方法により、ケラチンセルロ
ース複合繊維を作製した。製造されたケラチンセルロー
ス複合繊維におけるケラチン含有量は50%(理論値)
であった。 (実施例7)(混紡セーターの再生利用) 6Lのアンモニア水溶液(濃度10%)、300gの第
二水酸化銅、200gの亜硫酸ナトリウム混合した混合
液を準備し、この混合液にウール50%とアクリル50
%の混紡糸からなる重量500gのセーターおよび脱脂
綿250gを添加したものを袋に入れ密封して溶解させ
た。そして、得られたケラチン含有セルロース原液をド
ラフト内にて金属メッシュで濾過し、固形物(アクリ
ル)を除去した。得られたケラチン含有セルロース原液
におけるケラチン濃度は、50重量%であり、セルロー
ス濃度は、50重量%であり、ケラチン濃度:セルロー
ス濃度は、1:1であった。そして、この原液を用いて
実施例1と同様の方法により、ケラチンセルロース複合
繊維を作製した。 (実施例8)(ジャケットの再生利用) 表地がウール45%とポリエステル65%からなり、裏
地はキュプラ100%であり、綿糸により縫製された重
量約600gの紳士用ジャケット及び脱脂綿150gを
準備した。6Lのアンモニア水溶液(濃度10%)に第
二水酸化銅300g、亜硫酸ナトリウム200gを添加
した混合液を準備した。この混合液に準備したジャケッ
トを浸漬し、それをさらに袋内に密封しジャケットを溶
解させた。溶解液をドラフト内にて金属メッシュで濾過
し、不溶分を除去した。不溶分は合成繊維であり、天然
繊維および再生繊維成分は溶解した。不溶分である残査
を分析したところポリエステルであった。このようにし
て濾過されたケラチン含有セルロース原液を作製した。
得られたケラチン含有セルロース原液におけるケラチン
濃度は、50重量%であり、セルロース濃度は、50重
量%であり、ケラチン濃度:セルロース濃度は、1:1
であった。そして、この原液を用いて実施例1と同様の
方法により、ケラチンセルロース複合繊維を作製した。 (実施例9)(物性測定) 実施例1,2,3により作製された糸の強伸度測定を行
った。方法は島津製作所AUTOGRAPH AG−5
00を用い、JIS1015法により測定を行った。そ
の結果は表1に示した。 (実施例10)吸放湿試験 吸湿率は、絶乾状態から20℃、65%雰囲気下に移行
させ30分経過後の単位糸重量に対する重量増加率であ
り、測定方法は、絶乾状態にしたサンプルを20℃、6
5%恒温恒湿室へ移動させ、経時的に行われる水分吸湿
を、重量変化から求めた。放湿率は、20℃、96%雰
囲気下より20℃、65%雰囲気化に移行させ30分経
過後の重量減少率であり、測定方法は20℃、96%雰
囲気下より20℃、65%恒温恒湿室へ移動させさせ経
時的に行われる水分放湿を、重量変化から求めた。
【発明の効果】本発明のケラチンセルロース複合再生物
の製造方法は、ケラチンの主鎖が実質的に切断されてお
らず、かつケラチンのジスルフィド結合(S−S結合)
が還元型に切断されたケラチン分解物を含有するセルロ
ース原液を作製し、該原液を用いてジスルフィド結合が
復元されたケラチンを含有するセルロース再生物を作製
するものである。このため、一度ケラチンのジスルフィ
ド結合を切断することにより、溶解したセルロース成分
と確実に混合され、セルロース再生物製造過程におい
て、ケラチンは、セルロース成分と混合された状態にて
ジスルフィド結合が復元するため、形成されたケラチン
セルロース複合再生物では、セルロースを基本骨格と
し、骨格となるセルロースとケラチンが分子的レベルに
て混合した状態となる。このため再生物には、セルロー
スの特性のみならずケラチンの特性を付与できるととも
に、再生物からのケラチンの離脱が極めて少ないものと
なる。よって、本発明では、上記のような特性を備える
ケラチンセルロース複合再生物を容易かつ確実に製造す
ることができる。また、本発明のケラチンセルロース複
合再生物の製造方法は、ケラチンの主鎖が実質的に切断
されておらず、かつケラチンのジスルフィド結合(S−
S結合)が還元型に切断されたケラチンおよび架橋剤を
含有するセルロース原液を作製し、該原液を用いてジス
ルフィド結合が復元されたケラチンを含有するとともに
部分架橋されたセルロース再生物を作製するものであ
る。この方法によれば、上記のようなセルロースの特性
のみならずケラチンの特性を付与できるとともに、再生
物からのケラチンの離脱がより少ないものとなる。さら
に、ケラチン相互、ケラチンとセルロースもしくはセル
ロース相互が部分架橋するため、強度の高い再生物、伸
縮性を有する再生物を容易かつ確実に製造することがで
きる。本発明のケラチンセルロース複合再生物は、主鎖
が実質的に切断されておらず、かつジスルフィド結合を
備えるケラチンとセルロースが分子的に混合している。
このため、再生物には、セルロースの特性のみならずケ
ラチンの特性を付与できるとともに、再生物からのケラ
チンの離脱が極めて少ないものとなる。また、本発明の
ケラチンセルロース複合再生物は、主鎖が実質的に切断
されておらず、かつジスルフィド結合を備えるケラチン
とセルロースが分子的に結合もしくは架橋している。こ
のため、セルロースの特性のみならずケラチンの特性を
付与できるとともに、再生物からのケラチンの離脱がよ
り少ないものとなる。さらに、ケラチン相互、ケラチン
とセルロースもしくはセルロース相互が部分架橋するた
め、強度の高い再生物となっている。本発明のケラチン
含有繊維利用繊維製品を用いたケラチン含有セルロース
再生物の製造方法は、セルロース溶解性を有する溶媒を
準備する工程と、該溶媒に前記繊維製品を浸漬する工程
と、前記溶媒にセルロース原料の添加もしくはセルロー
ス含有繊維製品の浸漬を行う工程と、前記溶媒に還元剤
を添加する工程とからなるケラチン含有セルロース原液
製造工程と、該濾過ケラチン含有セルロース原液を用い
てケラチンを含有するセルロース再生物を作製する再生
物製造工程とを備える。このため、ケラチンを主原料と
する羊毛製品を容易に再資源化でき、かつ、ケラチンを
含有するセルロース再生物を作製できるので、羊毛製品
の廃棄物を有効利用することができる。また、本発明の
ケラチン含有繊維利用繊維製品を用いたケラチン含有セ
ルロース再生物の製造方法は、セルロース溶解性を有す
る溶媒へのセルロース原料の添加もしくはセルロース含
有繊維製品の浸漬を行う第1の準備液作製工程と、還元
剤を含有するケラチン溶解性を有する溶媒に前記繊維製
品を浸漬する第2の準備液作製工程と、前記第1の準備
液および第2の準備液を混合してケラチン含有セルロー
ス原液を作製する工程と、該濾過ケラチン含有セルロー
ス原液を用いてケラチンを含有するセルロース再生物を
作製する再生物製造工程とを備える。このため、ケラチ
ンを主原料とする羊毛製品を容易に再資源化でき、か
つ、ケラチンを含有するセルロース再生物を作製できる
ので、羊毛製品の廃棄物を有効利用することができる。
また、本発明の合成繊維およびケラチン含有繊維利用繊
維製品を用いたケラチン含有セルロース再生物の製造方
法は、セルロース溶解性を有する溶媒を準備する工程
と、該溶媒に前記繊維製品を浸漬する工程と、前記溶媒
にセルロース原料の添加もしくはセルロース含有繊維製
品の浸漬を行う工程と、前記溶媒に還元剤を添加する工
程とからなるケラチン含有セルロース原液製造工程と、
該ケラチン含有セルロース原液より不溶の合成繊維成分
を除去する濾過工程と、該濾過ケラチン含有セルロース
原液を用いてケラチンを含有するセルロース再生物を作
製する再生物製造工程とを備える。このため、ケラチン
を主原料とし、かつ合成繊維をも使用する繊維製品を、
合成繊維事前分離作業を必要とせず、容易に再資源化で
き、かつ、ケラチンを含有するセルロース再生物を作製
できるので、繊維製品の廃棄物を有効利用することがで
きる。また、本発明の合成繊維およびケラチン含有繊維
利用繊維製品を用いたケラチン含有セルロース再生物の
製造方法であって、該製造方法は、セルロース溶解性を
有する溶媒にセルロース原料の添加もしくはセルロース
含有繊維製品を浸漬する第1の準備液作製工程と、還元
剤を含有するケラチン溶解性を有する溶媒に前記繊維製
品を浸漬する第2の準備液作製工程と、前記第1の準備
液と前記2の準備液を混合してケラチン含有セルロース
原液を作製する工程と、前記第2の準備液もしくは前記
ケラチン含有セルロース原液より不溶の合成繊維成分を
除去する濾過工程と、不溶成分の合成繊維成分が除去さ
れたケラチン含有セルロース原液を用いてケラチンを含
有するセルロース再生物を作製する再生物製造工程とを
備える。このため、ケラチンを主原料とし、かつ合成繊
維をも使用する繊維製品を、合成繊維事前分離作業を必
要とせず、容易に再資源化でき、かつ、ケラチンを含有
するセルロース再生物を作製できるので、繊維製品の廃
棄物を有効利用することができる。また、本発明の合成
繊維とケラチン含有繊維およびセルロース系再生繊維利
用繊維製品を用いたケラチン含有セルロース再生物の製
造方法は、セルロース溶解性を有する溶媒を準備する工
程と、該溶媒に前記繊維製品を浸漬する工程と、前記溶
媒に還元剤を添加する工程とからなるケラチン含有セル
ロース原液製造工程と、該ケラチン含有セルロース原液
より不溶の合成繊維成分を除去する濾過工程と、該濾過
ケラチン含有セルロース原液を用いてケラチンを含有す
るセルロース再生物を作製する再生物製造工程とを備え
る。このため、ケラチンを主原料とし、かつ合成繊維を
も使用する繊維製品を、合成繊維事前分離作業を必要と
せず、容易に再資源化でき、かつ、ケラチンを含有する
セルロース再生物を作製できるので、繊維製品の廃棄物
を有効利用することができる。しかも銅を用いた溶媒を
用いる場合、本繊維等に消臭、抗菌の性能を付与でき
た。これによりフィルターとしての利用できる用途が広
がった。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成13年6月26日(2001.6.2
6)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図面の簡単な説明
【補正方法】追加
【補正内容】
【図面の簡単な説明】
【図1】吸湿性
【図2】放湿性
【図3】抗菌性
【図4】電子顕微鏡写真
【符号の説明】 ■ keratin0% ● keratin25% ▲ keratin50% ◆ wool
フロントページの続き (72)発明者 寺本 彰 長野県上田市踏入2−16−25 (72)発明者 長瀬 好幸 愛知県犬山市天神町4−46 Fターム(参考) 4C090 AA05 BA24 CA46 DA05 DA28 DA31 4D019 BA12 BB08 BB13 4L035 AA04 BB03 BB06 BB08 BB12 BB20 BB22 DD14 EE08 EE20 KK05

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケラチンの主鎖が実質的に切断されてお
    らず、かつケラチンのジスルフィド結合(S−S結合)
    が還元型に切断されたケラチン分解物を含有するセルロ
    ース原液を作製し、該原液を用いてジスルフィド結合が
    復元されたケラチンを含有するセルロース再生物を作製
    することを特徴とするケラチンセルロース複合再生物の
    製造方法。
  2. 【請求項2】 前記セルロース原液を作製する工程は、
    還元剤を添加したセルロース溶解性を有する溶媒に、ケ
    ラチン原料とセルロース原料を同時もしくは順次添加し
    溶解させることにより行われるものである請求項1に記
    載のケラチンセルロース複合再生物の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記セルロース原液を作製する工程は、
    還元剤を添加した銅を含むケラチン溶解性を有する溶媒
    にケラチン原料を添加し溶解させたものおよびセルロー
    ス溶解性を有する溶媒にセルロース原料を添加し溶解さ
    せたものを準備し両者を混合する請求項1に記載のケラ
    チンセルロース複合再生物の製造方法。
  4. 【請求項4】 ケラチンの主鎖が実質的に切断されてお
    らず、かつケラチンのジスルフィド結合(S−S結合)
    が還元型に切断されたケラチンおよび架橋剤を含有する
    セルロース原液を作製し、該原液を用いてジスルフィド
    結合が復元されたケラチンを含有するとともに部分架橋
    されたセルロース再生物を作製することを特徴とするケ
    ラチンセルロース複合再生物の製造方法。
  5. 【請求項5】 前記セルロース原液を作製する工程は、
    セルロース溶解性を有する溶媒を準備する工程と、該溶
    媒にセルロース原料を添加する工程と、前記溶媒にケラ
    チン原料を添加する工程と、前記溶媒に還元剤を添加す
    る工程と、前記溶媒に架橋剤を添加する工程とからなる
    ものである請求項3に記載のケラチンセルロース複合再
    生物の製造方法。
  6. 【請求項6】 前記ケラチンセルロース複合再生物は、
    繊維、膜状物、ゲル状物のいずれかである請求項1また
    は2に記載のケラチンセルロース複合再生物の製造方
    法。
  7. 【請求項7】 主鎖が実質的に切断されておらず、かつ
    ジスルフィド結合を備えるケラチンとセルロースが分子
    的に混合していることを特徴とするケラチンセルロース
    複合再生物。
  8. 【請求項8】 主鎖が実質的に切断されておらず、かつ
    ジスルフィド結合を備えるケラチンとセルロースが分子
    的に結合もしくは架橋していることを特徴とするケラチ
    ンセルロース複合再生物。
  9. 【請求項9】 前記ケラチンセルロース複合再生物は、
    繊維、膜状物、ゲル状物のいずれかである請求項4に記
    載のケラチンセルロース複合再生物。
  10. 【請求項10】 ケラチン含有繊維利用繊維製品を用い
    たケラチン含有セルロース再生物の製造方法であって、
    該製造方法は、セルロース溶解性を有する溶媒を準備す
    る工程と、該溶媒に前記繊維製品を浸漬する工程と、前
    記溶媒にセルロース原料の添加もしくはセルロース含有
    繊維製品の浸漬を行う工程と、前記溶媒に還元剤を添加
    する工程とからなるケラチン含有セルロース原液製造工
    程と、該濾過ケラチン含有セルロース原液を用いてケラ
    チンを含有するセルロース再生物を作製する再生物製造
    工程とを備えることを特徴とする繊維製品からのケラチ
    ン含有セルロース再生物の製造方法。
  11. 【請求項11】 ケラチン含有繊維利用繊維製品を用い
    たケラチン含有セルロース再生物の製造方法であって、
    該製造方法は、セルロース溶解性を有する溶媒へのセル
    ロース原料の添加もしくはセルロース含有繊維製品の浸
    漬を行う第1の準備液作製工程と、還元剤を含有するケ
    ラチン溶解性を有する溶媒に前記繊維製品を浸漬する第
    2の準備液作製工程と、前記第1の準備液および第2の
    準備液を混合してケラチン含有セルロース原液を作製す
    る工程と該濾過ケラチン含有セルロース原液を用いてケ
    ラチンを含有するセルロース再生物を作製する再生物製
    造工程とを備えることを特徴とする繊維製品からのケラ
    チン含有セルロース再生物の製造方法。
  12. 【請求項12】 合成繊維およびケラチン含有繊維利用
    繊維製品を用いたケラチン含有セルロース再生物の製造
    方法であって、該製造方法は、セルロース溶解性を有す
    る溶媒を準備する工程と、該溶媒に前記繊維製品を浸漬
    する工程と、前記溶媒にセルロース原料の添加もしくは
    セルロース含有繊維製品の浸漬を行う工程と、前記溶媒
    に還元剤を添加する工程とからなるケラチン含有セルロ
    ース原液製造工程と、該ケラチン含有セルロース原液よ
    り不溶の合成繊維成分を除去する濾過工程と該濾過ケラ
    チン含有セルロース原液を用いてケラチンを含有するセ
    ルロース再生物を作製する再生物製造工程とを備えるこ
    とを特徴とする繊維製品からのケラチン含有セルロース
    再生物の製造方法。
  13. 【請求項13】 合成繊維およびケラチン含有繊維利用
    繊維製品を用いたケラチン含有セルロース再生物の製造
    方法であって、該製造方法は、セルロース溶解性を有す
    る溶媒にセルロース原料の添加もしくはセルロース含有
    繊維製品を浸漬する第1の準備液作製工程と、還元剤を
    含有するケラチン溶解性を有する溶媒に前記繊維製品を
    浸漬する第2の準備液作製工程と、前記第1の準備液と
    前記2の準備液を混合してケラチン含有セルロース原液
    を作製する工程と、前記第2の準備液もしくは前記ケラ
    チン含有セルロース原液より不溶の合成繊維成分を除去
    する濾過工程と、不溶成分の合成繊維成分が除去された
    ケラチン含有セルロース原液を用いてケラチンを含有す
    るセルロース再生物を作製する再生物製造工程とを備え
    ることを特徴とする繊維製品からのケラチン含有セルロ
    ース再生物の製造方法。
  14. 【請求項14】 合成繊維とケラチン含有繊維およびセ
    ルロース系再生繊維利用繊維製品を用いたケラチン含有
    セルロース再生物の製造方法であって、該製造方法は、
    セルロース溶解性を有する溶媒を準備する工程と、該溶
    媒に前記繊維製品を浸漬する工程と、前記溶媒に還元剤
    を添加する工程とからなるケラチン含有セルロース原液
    製造工程と、該ケラチン含有セルロース原液より不溶の
    合成繊維成分を除去する濾過工程と、該濾過ケラチン含
    有セルロース原液を用いてケラチンを含有するセルロー
    ス再生物を作製する再生物製造工程とを備えることを特
    徴とする繊維製品からのケラチン含有セルロース再生物
    の製造方法。
  15. 【請求項15】 前記ケラチン含有セルロース原液製造
    工程は、前記セルロース溶解性を有する溶媒にセルロー
    ス原料の添加もしくはセルロース含有繊維製品の浸漬を
    行う工程を備えているものである請求項13に記載の繊
    維製品からのケラチン含有セルロース再生物の製造方
    法。
JP2000403825A 2000-12-01 2000-12-01 ケラチンセルロース複合再生物の製造方法およびケラチン含有繊維製品の再生方法 Pending JP2002167401A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN102719933A (zh) * 2012-07-11 2012-10-10 成都起点投资有限公司 一种羽毛蛋白纤维制备方法
CN102839441A (zh) * 2012-09-25 2012-12-26 天津工业大学 一种高弹角蛋白再生纤维及其制备方法
WO2012126605A3 (en) * 2011-03-18 2013-01-31 Paul-Friedrich Metz Composite film and fibre of keratins and cellulose
CN109306545A (zh) * 2018-09-11 2019-02-05 安徽万士生物制药有限公司 一种鸡毛纤维的提取制备方法

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