JPH0487853A

JPH0487853A - 自動車のシール構造

Info

Publication number: JPH0487853A
Application number: JP20305690A
Authority: JP
Inventors: Hiroaki Matsuo; 浩昭松尾; Hiroyuki Fujiki; 広幸藤木
Original assignee: Nissan Motor Co Ltd
Current assignee: Nissan Motor Co Ltd
Priority date: 1990-07-31
Filing date: 1990-07-31
Publication date: 1992-03-19
Anticipated expiration: 2012-12-10
Also published as: JP2689704B2

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】産業上の利用分野この発明は、自動車のシール構造に関するものである。

従来の技術自動車にあっては、フロントピラーのドアウェスト部近
傍にフロントピラーの成形性を向上させるためにしわ取
り用のエンボス部が形成されたものがある。

この−例を第９．１０図によって説明すると、自動車Ｉ
のフロントピラー２のドアウェスト部３の近傍にはフロ
ントピラー２の成形性を良好にし、しわ取りを行うため
凸状のエンボス部４が形成されている。尚、５はフェン
ダパネルを示す。

一方、上記フロントピラー２にはサッンユレスタイブの
フロントサイドドア６のドアガラス７周縁に密接するウ
ェザ−ストリップ８がエンボス部４の近傍まで取付けら
れており、ドア本体９の周縁に取付けられた図外のドア
ウェザ−ストリップと共にフロントサイドドア６と車体
との水密性を確保するようになっている。この類似構造
は、例えば、実開昭６１−１５０２４７号公報に示され
ている。

発明が解決しようとする課題しかしながら、上記従来の自動車のシール構造にあって
は、ウェザ−ストリップ８は車体との密着性を考慮して
エンボス部４を避けるように配置しなければならないた
め、エンボス部４に合わせてうねった形状となり、この
ウェザ−ストリップ８が見栄えを損ねてしまうという問
題がある。

また、エンボス部４がガイドとなり矢印で示すように水
をウェザ−ストリップ８の端末に集めクリップＩＯ近傍
の密着度の高い部位で流れを遮ぎられるため、この水の
一部がドアウェザ−ストリップとの継ぎ目部分から内側
下方に流れ、車室内側へ滴下するおそれがあるという問
題がある。

そして、ウェザ−ストリップ８はエンボス部４を避ける
ように形成されているため、大きさが小さくなり位置が
限定され形状設定の自由度が低くなるという問題がある
。

そこで、この発明は見栄えを向上させ、水密性を高め、
かつエンボス部の形状等に影響されない自動車のシール
構造を提供するものである。

課題を解決するための手段車体パネルに凹状のエンボス部が形成され、このエンボ
ス部の形成部位にウェザ−ストリップが配置されている
自動車のシール構造であって、エンボス部は、上下方向
に延びた溝状で、その下端はウェザ−ストリップの固定
点よりも下側且つ車室外寄りに配置されるように形成さ
れると共に、少なくとも外側に露出している部分がウェ
ザ−ストリップに覆われている。

作用ウェザ−ストリップの端末に流れてきた水はウェザ−ス
トリップに沿って下方に流れる。

また、ウェザ−ストリップの固定点より上方の密接度の
低い部分に流れ込んだ水は凹状に形成されたエンボス部
内を流れ密接度の低い部分から車室外側へ導かれる。

実施例以下、この発明の実施例を図面と共に説明する。

第１図に示すのは第３図の自動車ｌのフロントサイドド
ア６を開いた状態でのＡ部の拡大図、第２図は第１図の
■−■線に沿う断面図である。

同図において、２は車体パネルとしてのフロントピラー
を示し、フロントピラー２にはフェンダパネル５が重合
されている。そして、このフロントピラー２にルーフサ
イトレール１１から連なるウェザ−ストリップ８（ハツ
チングで示す）が取付けられ、フロントサイドドア６の
ドア本体９の周縁に取付けられたドアウェザ−ストリッ
プ（図示せず）と共にフロントサイドドア６と車体との
シールを行うようになっている。

ここで、上記フロントピラー２にはフェンダｌくネル５
の上端部の後側縁に沿う位置に加工時のしわ発生を防止
する凹状のエンボス部４が形成されている。

このエンボス部４は、上下方向に延びる溝状に形成され
、その下端はフェンダパネル５とフロントピラー２との
間に延びるウェザ−ストリップ８の固定点Ｐ１即ちクリ
ップｌＯが取付けられる部位より下方で且つ車室外寄り
に位置している。また、フェンダパネル５の周縁外側に
位置し外側に露出することになるエンボス部４は、ウェ
ザ−ストリップ８の端末の前縁で覆われ、外側から見え
ないようになっている。

上記実施例のシール構造によれば、第１図に実線大矢印
で示すようにウェザ−ストリップ８の端末に流れてきた
水はウェザ−ストリップ８に沿って下方へ流れる。

また、ウェザ−ストリップ８の固定点Ｐ１即らクリップ
１０により取付けられる部位よりも上方のウェザ−スト
リップ８端末で密着度の低い部分より進入した水は破線
太矢印で示すようにエンボス部４に流れこんで下方にガ
イドされ、再度密着度の低い部分から下方に排出される
。

ここで、上述したように、ウェザ−ストリップ８の端末
に沿って流れた水やエンボス部４にガイドされて下方に
流れる水は、ウェザ−ストリップ８とフロントピラー２
との間から流下するが、この位置が車室外側であるので
、車室内へ水が浸入することはない。

また、エンボス部４によって排水が促進されるため、エ
ンボス部４より内側（フロントサイドドア６の内側寄り
）のウェザ−ストリップ８の密着度の低い部分へ水が流
れ込み難くく、仮に流れ込んだとしてもクリップ１０の
取付部位の密着度が高い部分で内側への流れ込みが阻止
される。

そして、エンボス部４を凹状に形成し、かつウェザ−ス
トリップ８によって覆うようにしであるため、見栄えが
良くなり、エンボス部４を凸状に形成した場合のように
エンボス部４を逃げるようにしてウェザ−ストリップ８
の形状を設定する必要がなく、したがってウェザ−スト
リップ８の形状設定の自由度が高くなり、水密性も向上
する。

尚、この実施例では、エンボス部４全体をウェザ−スト
リップ８で覆ったが第４図に示す第２実施例のようにエ
ンボス部４のうちで外側に露出する部位のみをウェザ−
ストリップ８（ハツチングで示す）で覆うようにしても
良い。

次に、第３実施例について説明する。この第３実施例は
第３図Ｂ部のセンターピラー１２の部分に適用したもの
である。

第５．６図において、車体パネルとしてのセンターピラ
ー１２は第３図に示すサイドシルＩ３からルーフサイト
レール１１に渡って取付けられたものであり、センター
ピラー１２の上下方向略中央部からルーフサイトレール
１】に渡りウェザ−ストリップ８（ハツチングで示す）
が取付けられている。

このウェザ−ストリップ８はセンターピラー１２の上下
方向略中央部の上方で第５図に示す一体型の形状から第
６図の上部に示す中空の二叉状に形状変化するものであ
り、二叉状の部分はリテーナ１４の突出部１５によって
分岐されている。尚、１６はモール、１７はウェルトを
示す。

そして、上記センターピラー１２のアウタＩくネル１８
には、稜線を挾んで前後に凹状のしわ取り用のエンボス
部４が上下方向で、かつ稜線寄りに一対形成され、各下
端部はウェザ−ストリップ８の固定点Ｐとなるクリップ
ｌＯの取付部位よりも下方に設定されている。

したがって、この実施例においても、モール１６の付近
から流入した水がエンボス部４によってガイドされ、下
方でかつフロントサイドドア６あるいはりャサイドドア
１９の外周側へ、即ち車室外側へ排水ガイドされるので
ある。また、エンボス部４をウェザ−ストリップ８が覆
うため見栄えが良くなり形状設定の自由度が高まり、水
密性も向上する。

次に、第７．８図に示す第４実施例について説明する。

この第４実施例は第３図Ｃ部のりャピラ一部２０に適用
したものである。

第７．８図において、車体パネルとしてのりャフェンダ
パネル２１の前側面にハツチングで示すようにウェザ−
ストリップ８が取付けられている。

このウェザ−ストリップ８は下端部分がリヤサイドドア
１９のドアウェザ−ストリップ（図示せず）と密接し、
上部は中空状に形成され、ドアガラス７に密接するもの
である。尚、２２はリテーナを示す。

そして、上記ウェザ−ストリップ８の後端縁に対応する
りャフェンダパネル２１には上下方向に凹状のしわ取り
用のエンボス部４が形成されている。

このエンボス部４はウェザ−ストリップ８の後端縁寄り
でウェザ−ストリップ８に覆われる位置に配置され、そ
の下端はウェザ−ストリップ８の固定点Ｐとなるクリッ
プＩＯの取付位置よりも下方に設定されている。

したがって、この実施例においても、見栄えが向上し、
水密性が確保でき、ウェザ−ストリップ８の形状設定の
自由度が高まり、エンボス部４によって排水性の向上を
図ることができる。

尚、この発明は上記実施例に限られるものではなく、例
えば、ウェザ−ストリップが取付けられる車体パネルで
あればサイドドア回り以外の部分、例えばバックドアに
も適用できる。

発明の詳細な説明してきたようにこの発明によれば、ウェザ−スト
リップの端本に流れてきた水はウェザ−ストリップに沿
って下方に流れ、また、ウェザ−ストリップの固定点よ
り上方の密着度の低い部分に流れ込んだ水は凹状に形成
されたエンボス部内を流れ密着度の低い部分から車室外
側に導かれるため、排水性が向上するという効果がある
。

また、エンボス部が凹状に形成され、かつウェザ−スト
リップによって覆うようにしであるため、見栄えが良く
なり、エンボス部を凸状に形成した場合のようにエンボ
ス部を逃げるようにしてウェザ−ストリップの形状を設
定する必要がなく、したがってウェザ−ストリップの形
状設定の自由度が高くなり水密性も向上するという効果
がある。

【図面の簡単な説明】

第１〜８図はこの発明の実施例を示し、第１図は第１実
施例の第３図のＡ部斜視図、第２図は第１図の■−■線
に沿う断面図、第３図は自動車の側面図、第４図は第２
実施例の第１図相当斜視図、第５図は第３実施例の第６
図の■−■線に沿う断面図、第６図は同第３図のＢ部斜
視図、第７図は第４実施例の第３図のＣ部斜視図、第８
図は第７図の■−■線に沿う断面図、第９．１０図は各
々従来技術の斜視図と自動車の部分側面図である。２・・・フロントピラー（車体パネル）、４・・・エン
ボス部、８・・ウェザ−ストリップ、Ｐ・・・固定点。第図第図１０（Ｐｌ第図第図１（Ｊｌビン第図第１０図＼

Claims

【特許請求の範囲】

（１）車体パネルに凹状のエンボス部が形成され、この
エンボス部の形成部位にウェザーストリップが配置され
ている自動車のシール構造であって、エンボス部は、上
下方向に延びた溝状で、その下端はウェザーストリップ
の固定点よりも下側且つ車室外寄りに配置されるように
形成されると共に、少なくとも外側に露出している部分
がウェザーストリップに覆われていることを特徴とする
自動車のシール構造。