JPH0485129A - 流体圧式サスペンション - Google Patents

流体圧式サスペンション

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JPH0485129A
JPH0485129A JP19988390A JP19988390A JPH0485129A JP H0485129 A JPH0485129 A JP H0485129A JP 19988390 A JP19988390 A JP 19988390A JP 19988390 A JP19988390 A JP 19988390A JP H0485129 A JPH0485129 A JP H0485129A
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JP
Japan
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working fluid
valve
pilot pressure
pressure
passage
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JP19988390A
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English (en)
Inventor
Shiyouji Inagaki
匠二 稲垣
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Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、自動車等の車輌のサスペンションに係り、更
に詳細には流体圧式のサスペンションに係る。
[従来の技術] 自動車等の車輌の流体圧式サスペンションの一つとして
、例えば特開昭63−106132号公報に記載されて
いる如く、各車輪に対応して設けられ作動流体室に対し
作動流体が給排されることにより対応する部位の車高を
増減するアクチュエータと、作動流体供給源と作動流体
室とを連通接続する作動流体供給通路と、作動流体室と
作動流体回収手段とを連通接続する作動流体排出通路と
、作動流体供給通路及び作動流体排出通路の途中の途中
に設けられ作動流体室に対する作動流体の給排を制御す
る制御弁と、作動流体供給通路及び作動流体排出通路の
途中に設けられ作動流体供給通路内の圧力が開弁圧以上
のときには開弁し作動流体供給通路内の圧力が閉弁圧以
下のときには閉弁するよう構成された遮断弁とを有する
流体圧式のサスペンションは既に知られている。
かかる流体圧式のサスペンションによれば、差作動流体
供給通路内の圧力(以下供給圧という)を制御すること
により全ての遮断弁の開閉を制御することができるので
、遮断弁としてソレノイド弁等が各車輪に対応して使用
される場合に比して制御装置の簡略化やサスペンション
の低廉化を達成することができる。
[発明が解決しようとする課題] しかし上述の如き従来のサスペンションに於ては、遮断
弁の開閉を制御する圧力(以下パイロット圧力という)
は供給圧そのものであるため、パイロット圧力を供給圧
とは別の値になるよう制御することができず、従って供
給圧を変化させることなく遮断弁の開閉を自由に制御す
ることはできない。
例えば流体圧式のサスペンションの作動が開始される場
合に於て、遮断弁の開弁時にその両側の通路内の圧力に
実質的な差が存在すると、遮断弁の開弁と同時に比較的
多量の作動流体が遮断弁を通過して流れ、これにより車
高が一時的に変化してしまう。従来のサスペンションに
於てかかる問題に対処するためには、供給圧をゆっくり
と上昇させることにより遮断弁をゆっくりと開弁させな
ければならず、そのため制御弁を正常に作動させるに必
要な圧力にまで供給圧を上昇させるためには比較的長い
時間を要する。
また作動流体供給源は一般にエンジンにより駆動される
ポンプを含み、エンジンの運転開始時には供給圧は不安
定な状態で上昇し、その途上に於て遮断弁が開弁する。
一方アクチュエータの作動流体室内の圧力を制御する圧
力制御弁の如き制御弁の制御圧はその上流側の圧力に依
存している。
従って遮断弁が開弁した時点より供給圧が安定する時点
までは供給圧の不安定な変動に合せて制御弁に対する制
御を補正しなければならず、かかる補正が適切に行われ
なければ、車高等に不自然な変化が生じる。
またこれと同様の問題はサスペンションの作動停止時に
も生じる。即ちサスペンションの作動停止時にはエンジ
ンの運転も停止されることにより供給圧が低下するが、
供給圧が遮断弁の閉弁圧以下になるまでは供給圧の低下
変動に合せて制御弁に対する制御を補正しなければなら
ず、この場合にもかかる補正が適切に行われなければ車
高等に不自然な変化が生じる。
更に従来のサスペンションに於ては、互いに密接な関係
にある遮断弁の開弁圧及び閉弁圧を適正に設定すること
が困難である。例えば車輌が悪路走行するとアクチュエ
ータの作動流体室に対する作動流体の給排が頻繁に繰返
し行われることにより作動流体の消費量が増大し、その
ため供給圧が比較的大きく低下することがある。遮断弁
の閉弁圧が比較的高い値に設定されると、悪路走行の途
中に於て供給圧が閉弁圧以下に低下することに起因して
遮断弁が閉弁し、そのため供給圧が開弁圧以上に回復す
るまで車体の姿勢制御等を行うことができなくなる。ま
たかかる問題に対処すべく遮断弁の開弁圧か比較的低い
値に設定されると、サスペンションの作動開始時には比
較的早期に、即ち供給圧がまだ比較的低い値の時点に於
て遮断弁が開弁する。圧力制御弁等の制御弁は供給圧以
上の値にアクチュエータの作動流体室内の圧力を制御す
ることができないので、例えば坂道停車や偏在的な荷重
積載等に起因しである特定の車輪の支持荷重が比較的高
い場合には、遮断弁が開弁しても制御弁は対応するアク
チュエータの作動流体室内の圧力を十分に上昇させるこ
とができず、従ってこの場合にも供給圧が比較的高い値
になるまで車体の姿勢制御等を良好に実行することがで
きない。
本発明は、供給圧をパイロット圧力として開閉が制御さ
れる遮断弁が組込まれた従来の流体圧式サスペンション
に於ける上述の如き問題に鑑み、供給圧を変化させなく
ても遮断弁の開閉を制御することができ、これにより上
述の如き種々の問題を解消し得るよう改良された流体圧
式のサスペンションを提供することを目的としている。
[課題を解決するための手段] 上述の如き目的は、本発明によれば、■各車輪に対応し
て設けられ作動流体室に対し作動流体が給排されること
により対応する部位の車高を増減するアクチュエータと
、作動流体供給源と前記作動流体室とを連通接続する作
動流体供給通路と、前記作動流体室と作動流体回収手段
とを連通接続する作動流体排出通路と、前記作動流体供
給通路及び前記作動流体排出通路の途中に一般けられ前
記作動流体室に対する作動流体の給排を制御する制御弁
と、前記作動流体供給通路及び前記作動流体排出通路の
途中に設けられパイロット圧力に応答して開閉するよう
構成された遮断弁と、前記パイロット圧力を制御するパ
イロット圧力制御手段とを有し、前記パイロット圧力制
御手段は前記制御弁及び前記遮断弁より上流側の前記作
動流体供給通路と前記作動流体回収手段とを連通接続す
る接続通路と、前記接続通路の途中に設けられた固定絞
り及び可変絞りとを有し、これら二つの絞りの間の前記
接続通路内の圧力を前記パイロット圧力としてaカする
よう構成された流体圧式サスペンションによって達成さ
れる。
また本発明の一つの詳細な特徴によれば、■上述の■の
構成に於て、前記遮断弁は前記パイロット圧力が第一の
開弁所定値を越えると開弁を開始し前記パイロット圧力
が第二の開弁所定値以上になると完全に開弁するよう構
成されており、前記パイロット圧力制御手段は前記サス
ペンションの作動開始時には前記パイロット圧力が前記
第一の開弁所定値以上で前記第二の開弁所定値以下の範
囲に於ては前記第一の開弁所定値未満及び前記第二の開
弁所定値を越える範囲に於けるよりもゆっくりと増大す
るよう前記パイロット圧力を前記第一の開弁所定値以下
の値より前記第二の開弁所定値以上の値に増大させるよ
う構成される。
また本発明の他の一つの詳細な特徴によれば、■上述の
■又は■の構成に於て、前記パイロット圧力制御手段は
前記作動流体供給通路内の圧力が所定値以上になった時
点より第一の所定時間経過後に前記パイロット圧力を増
大させるよう構成される。
また本発明の他の一つの詳細な特徴によれば、■上述の
■の構成に於て、前記制御弁は該制御弁及び前記遮断弁
より上流側の前記作動流体供給通路と前記作動流体回収
手段とを連通接続する通路手段と、前記通路手段の途中
に設けられた固定絞り及び可変絞りとを有し、これら二
つの絞りの間の前記通路手段内の圧力をパイロット圧力
として取込むパイロット操作型の制御弁であり、前記遮
断弁は前記パイロット圧力が開弁所定値以上になると完
全に開弁し前記パイロット圧力が閉弁所定値以下になる
と完全に閉弁するよう構成されており、前記パイロット
圧力制御手段は前記サスペンションの作動停止時には前
記開弁所定値以上の値より前記閉弁所定値以下の値に前
記パイロット圧力を迅速に低下させるよう構成されてお
り、前記制御弁は前記パイロット圧力の低下が開始され
た時点より第二の所定時間が経過するまでその作動を継
続するよう構成される。
尚遮断弁は制御弁に対しアクチュエータの側及び作動流
体供給源の側の何れに設けられてもよく、また制御弁は
圧力制御弁及び流量制御弁の何れであってもよい。
[発明の作用] 上述の■の構成によれば、パイロット圧力制御手段は制
御弁及び遮断弁より上流側の作動流体供給通路と作動流
体回収手段とを連通接続する接続通路と、該接続通路の
途中に設けられた固定絞り及び可変絞りとを有し、これ
ら二つの絞りの間の接続通路内の圧力をパイロット圧力
として出力するよう構成されている。
従って可変絞りの実効通路断面積を増減制御することに
より、供給圧以下の範囲内にてパイロット圧力を供給圧
とは別の値に制御し、これにより供給圧を変化させるこ
となく遮断弁の開閉を自由に行うことが可能になる。例
えばサスペンションの作動開始時に供給圧が比較的急峻
に上昇される場合にも、パイロット圧力をゆっくりと上
昇させることにより遮断弁をゆっくりと開弁させること
が可能であり、またサスペンションの作動停止時に供給
圧が比較的ゆっくりと低下する場合にも、パイロット圧
力を急激に低下させることにより遮断弁を迅速に閉弁さ
せることが可能である。
特に上述の■の構成によれば、パイロット圧力制御手段
はサスペンションの作動開始時にはパイロット圧力が第
一の開弁所定値以上で第二の開弁所定値以下の範囲に於
ては第一の開弁所定値未満及び第二の開弁所定値を越え
る範囲に於けるよりもゆっくりと増大するようパイロッ
ト圧力を第一の開弁所定値以下の値より第二の開弁所定
値以上の値に増大させるよう構成されている。
従ってサスペンションの作動開始時には遮断弁がゆっく
りと開弁されるので、サスペンションの作動開始時に於
ける車高の一時的な変動の発生を確実に回避しつつ供給
圧を比較的急峻に所定の圧力に上昇させることが可能に
なる。
また上述の■の構成によれば、パイロット圧力制御手段
は作動流体供給通路内の圧力が所定値以上になった時点
より第一の所定時間経過後にパイロット圧力を増大させ
るよう構成されている。
従ってこの場合には第一の所定時間を適宜に設定するこ
とにより、作動流体供給通路内の圧力が不安定に増大す
る期間を経過して定常的な状態になった時点に於てパイ
ロット圧力を増大させることが可能であり、これにより
供給圧が不安定に増大する過程に於て遮断弁が開弁する
ことを確実に回避することが可能になる。
また上述の■の構成によれば、パイロット圧力制御手段
はサスペンションの作動停止時には遮断弁の開弁所定値
以上の値より閉弁所定値以下の値にパイロット圧力を迅
速に低下させるよう構成されている。
従って供給圧がゆっくりと低下する場合に於ても実質的
にサスペンションの作動停止と同時に遮断弁を迅速に閉
弁させることが可能であり、これにより遮断弁が開弁し
た状態にて供給圧が不安定に低下することを確実に回避
することが可能になる。
更に上述の■の構成によれば、制御弁は該制御弁及び遮
断弁より上流側の作動流体供給通路と作動流体回収手段
とを連通接続する通路手段と、通路手段の途中に設けら
れた固定絞り及び可変絞りとを有し、これら二つの絞り
の間の通路手段内の圧力をパイロット圧力として取込む
パイロット操作型の制御弁であり、また制御弁はパイロ
ット圧力の低下が開始された時点より第二の所定時間が
経過するまでその作動を継続するよう構成されている。
従ってパイロット圧力制御手段の可変絞りが全開状態に
なった後直ちに制御弁の可変絞りが全開状態にされるこ
とにより接続通路及び通路手段を経て作動流体供給通路
より作動流体回収手段へ多量の作動流体が急激に流れる
ことに起因する異音の発生が確実に回避される。
以下に添付の図を参照しつつ、本発明を実施例について
詳細に説明する。
[実施例] 第1図は本発明による流体圧式サスペンションの一つの
実施例の流体回路を示す概略構成図である。
第1図に於て、10は作動流体としてのオイルを貯容す
るリザーバを示している。リザーバ10には接続通路1
2の一端及び作動流体排出通路14の一端が接続されて
いる。接続通路12の他端はエンジン16により駆動さ
れるポンプ18の吸入側に接続されている。ポンプ18
は図示の実施例に於ては可変容量ポンプであり、その吐
出側には作動流体供給通路20の一端が接続されている
作動流体供給通路20の他端及び作動流体排出通路14
の他端は圧力制御弁22のパイロット操作型の3ポ一ト
3位置切換式の切換制御弁24のPポート及びRポート
にそれぞれ連通接続されている。
圧力制御弁22は切換制御弁24と、作動流体供給通路
20とリザーバ10とを連通接続する接続通路26と、
該通路の途中に設けられた固定絞り28及び可変絞り3
0とよりなっている。切換制御弁24のAポートには接
続通路32が接続されている。切換制御弁24は固定絞
り28と可変絞り30との間の通路26内の圧力Pp及
び接続通路32内のPaをパイロット圧力として取込む
スプール弁であり、圧力Ppが圧力Paより高いときに
はポートPとポートAとを連通接続する切換位置24a
に切換わり、圧力Pp及びPaが互いに等しいときには
全てのポートの連通を遮断する切換位置24bに切換わ
り、Ppが圧力Paより低いときにはポートRとポート
Aとを連通接続する切換位置24cに切換わるようにな
っている。
また可変絞り30はそのソレノイドへ通電される電流1
cを制御されることにより絞りの実効通路断面積を変化
し、これにより固定絞り28と共働して圧力Ppを変化
させるようになっている。
接続通路32の他端は車輪に対応して設けられたアクチ
ュエータ36の作動流体室38に連通接続されている。
アクチュエータ36は図には示されていないが車輪を支
持するサスペンション部材と車体との間に配設され、作
動流体室38に対し作動流体が給排されることにより対
応する部位の車高を増減するようになっている。作動流
体室38には通路40によりガスばね42が接続されて
おり、通路40の途中には絞り44が設けられている。
かくしてガスばね42はサスペンションスプリング又は
補助的なサスペンションスプリングとして作用し、絞り
44は減衰力を発生するようになっている。
接続通路32の途中には遮断弁46が設けられている。
遮断弁46はパイロット圧力制御装置48により制御さ
れたパイロット圧力Pcを取込み、パイロット圧力Pc
が第一の開弁所定値Plを越えると開弁を開始し、パイ
ロット圧力が第二の開弁所定値22以上になると完全に
開弁し、パイロット圧力が閉弁所定値P3以下になると
完全に閉弁するよう構成されている。パイロット圧力制
御装置48は作動流体供給通路20とリザーバ10とを
連通接続する接続通路50と、該通路の途中に設けられ
た固定絞り52及び可変絞り54とを含み、固定絞りと
可変絞りとの間の圧力をパイロット圧力Pcとして遮断
弁46へ供給するようになっている。
作動流体供給通路20の途中にはフィルタ56及びポン
プ18より圧力制御弁22へ向う作動流体の流れのみを
許す逆止弁58が設けられている。
また逆止弁58より下流側の作動流体供給通路20には
アキュームレータ60が連通接続されており、また逆止
弁58より下流側の作動流体供給通路内の圧力を検出す
る圧力センサ62が接続されている。
尚圧力制御弁22)接続通路32)遮断弁46、アクチ
ュエータ36、ガスばね42等は各車輪に対応して設け
られており、第2図に於ては右前輪、左前輪、右後輪、
左後輪に対応する圧力制御弁はそれぞれ22fr、22
f’l、22 rrs 22 rlにて示されている。
圧力制御弁22は第2図に示された電気式制御装置66
により制御されるようになっている。電気式制御装f6
6はマイクロコンピュータ68を含んでいる。マイクロ
コンピュータ68は第2図に示されている如き一般的な
構成のものであってよく、中央処理ユニット(CPU)
70と、リードオンリメモリ (ROM)72と、ラン
ダムアクセスメモリ(RAM)74と、入力ポート装置
76と、出力ポート装置78とを有し、これらは双方性
のコモンバス80により互いに接続されている。
入力ポート装置76には圧力センサ62より作動流体供
給通路20内の圧力、即ち供給圧Psか入力され、また
車速センサ、各車輪に対応する部位の車高を検出する車
高センサの如き一群のセンサ82より車輌の走行状態に
関する信号が入力されるようになっている。入力ポート
装置76はそれに入力された信号を適宜に処理し、RO
M7.2に記憶されているプログラムに基(CPU70
の指示に従い、CPU及びRAM74へ処理された信号
を出力するようになっている。ROM72は第3図及び
第4図に示された制御フローを記憶している。出力ポー
ト装置78はCPU70の指示に従い、駆動回路84を
経てパイロット圧力制御装置48の可変絞り54へ制御
信号を出力し、また駆動回路86〜92を経て圧力制御
弁22「r、22rl、 22rrs 22rlの対応
する可変絞りへ制御信号を出力するようになっている。
次に第3図及び第4図に示されたフローチャートを参照
して図示の実施例の作動について説明する。
尚第3図のフローチャートによる制御は図には示されて
いないイグニッションスイッチの閉成により開始される
。またこのフローチャートに於て、パイロット圧力制御
装置48の可変絞り54のソレノイドへ供給される電流
ICについての電流11は基準電流(0であってよい)
を示し、電流■2は遮断弁46が全閉状態を維持する範
囲内に於けるIcの最大値であり、電流13は遮断弁が
全開状態を維持する範囲内に於けるIcの最小値であり
、電流l は電流13よりも高い値であり、これらは全
て定数であってよい。更にこのフローチャートに於て、
フラグFaは電流1eが所定値I3になったか否かに関
するものであり、1は電流Icが所定値I3になったこ
とを示し、フラグFbは電流1cが所定値I4になった
か否かに関するものであり、1は電流ICが所定値14
になったことを示している。
まず最初のステップ10に於ては、圧力センサ62によ
り検出された作動流体供給通路20内の圧力Psの読込
みか行われ、しかる後ステップ20へ進む。
ステップ20に於ては、Pst(正の定数)を基準値と
して、圧力Psが基準値Pst以上である否かの判別が
行われ、Ps≧Pstではない旨の判別が行われたとき
にはステップ10へ戻り、Ps≧Pstである旨の判別
が行われたときにはステップ30へ進む。
ステップ30に於ては、第2図には示されていないタイ
マの作動が開始され、しかる後ステップ40へ進む。
ステップ40に於ては、Tlを予め設定された基準値(
正の定数、第一の所定時間に対応)として、タイマのカ
ウント値Tが基準値T1以上であるか否かの判別が行わ
れ、T≧TIではない旨の判別が行われたときにはステ
ップ40が繰返され、T≧T1である旨の判別が行われ
たときにはステップ50へ進む。
ステップ50に於ては、タイマの作動が停止され、しか
る後ステップ60へ進む。
ステップ60に於ては、パイロット圧力制御装置48の
可変絞り54のソレノイドへ供給される電流1cがIc
+a(aは微小な正の定数)に書換えられ、しかる後ス
テップ70へ進む。尚電流ICは第2図に示されたフロ
ーチャートによる作動開始時にステップ10に先立って
行われる初期化により11に設定される。
ステップ70に於ては、電流1cがI2以上であるか否
かの判別が行われ、Ic≧I2である旨の判別が行われ
たときにはステップ90へ進み、Ic≧12ではない旨
の判別が行われたときにはステップ80へ進む。
ステップ80に於ては、所定時間待機することが行われ
、しかる後ステップ60へ戻る。
ステップ90に於ては、−群のセンサ82により検出さ
れた車輌の走行状態を示す信号の読込みが行われ、しか
る後ステップ100へ進む。
ステップ100に於ては、車輌の走行状態に応じて圧力
制御弁22fr、22N、22rr、22rlを制御す
ることにより各アクチュエータの作動流体室38の圧力
が制御され、これにより車体の姿勢制御や車輌の乗り心
地制御等のアクティブ制御が実行され、しかる後ステッ
プ110へ進む。
ステップ110に於ては、流体圧式サスペンション内の
各部分についてダイアグノーシス処理が行われ、故障等
の異常が存在する場合にはその場所を示すコード番号が
第2図には示されていない表示器に表示され、しかる後
ステップ120へ進む。
ステップ120に於ては、ステップ110に於けるダイ
アグノーシス処理の結果サスペンション内の何れかの箇
所に異常が存在するか否かの判別が行われ、異常が存在
する旨の判別が行われたときにはステップ240へ進み
、異常が存在しない旨の判別が行われたときにはステッ
プ130へ進む。
ステップ130に於ては、エンジンが停止された否かの
判別が行われ、エンジンが停止された旨の判別が行われ
たときにはステップ240へ進み、エンジンが停止され
てはいない旨の判別が行われたときにはステップ140
へ進む。
尚エンジンが停止された否かの判別は、エンジンにより
駆動されるオルタネータの発電電圧が所定値以下になっ
たか否か、又はイグニッションスイッチが開成されたか
否か、又はこれらの両者により行われてよい。
ステップ140に於ては、フラグFbが1であるか否か
の判別が行われ、Fb−1である旨の判別が行われたと
きにはステップ9oへ戻り、Fb−1ではない旨の判別
が行われたときにはステップ150へ進む。
ステップ150に於ては、フラグFaが1であるか否か
の判別が行われ、Fa−1である旨の判別が行われたと
きにはステップ200へ進み、Fa −1ではない旨の
判別が行われたときにはステップ160へ進む。
ステップ160に於ては、電流1cがIC+b(bは微
小な正の定数でbaaである)に書換えられ、しかる後
ステップ170へ進む。
ステップ170に於ては、電流1cが所定値13以上で
あるか否かの判別が行われ、Ic≧13である旨の判別
が行われたときにはステップ190へ進み、Ic≧!3
ではない旨の判別が行われたときにはステップ180へ
進む。
ステップ180に於ては、所定時間待機することが行わ
れ、しかる後ステップ90へ戻る。
ステップ190に於ては、フラグFaが1にセットされ
、しかる後ステップ200へ進む。
ステップ200に於ては、電流1cがre +c(Cは
微小な正の定数でcabである)に書換えられ、しかる
後ステップ210へ進む。
ステップ210に於ては、電流1cが14以上であるか
否かの判別が行われ、Ie≧■4である旨の判別が行わ
れたときにはステップ230へ進み、Ic≧14ではな
い旨の判別が行われたときには220へ進む。
ステップ220に於ては、所定時間待機することが行わ
れ、しかる後ステップ90へ戻る。
ステップ230に於ては、フラグFbが1にセットされ
、しかる後ステップ90へ戻る。
ステップ240に於ては、電流1cが11に設定される
と共にタイマの作動が開始され、しかる後ステップ25
0へ進む。
ステップ250に於ては、タイマのカウント値Tが基準
値T2 (正の定数、第二の所定時間に対応)以上であ
るか否かの判別が行われ、T≧T2ではない旨の判別が
行われたときにはステップ250が繰返され、T≧T2
である旨の判別が行われたときにはステップ260へ進
む。
ステップ260に於てはタイマの作動が停止され、しか
る後ステップ270へ進む。
ステップ270に於ては、各圧力制御弁へ供給される制
御電流I si (i =fr、 fl、 rr、「1
)がl5i−d(dは微小な正の定数)に書換えられ、
しかる後ステップ280へ進む。
ステップ280に於ては、電流Isiが0以下であるか
否かの判別が行われ、全ての電流が0以下である旨の判
別が行われたときにはステップ3゜Oへ進み、何れかの
電流がO以下ではない旨の判別が行われたときにはステ
ップ290へ進む。
ステップ290に於ては、所定時間待機することが行わ
れ、しかる後ステップ270へ戻る。
ステップ300に於ては、全ての電流1stか0に設定
され、この制御フローによる制御か終了する。
次に第4図を参照して図示の実施例の作動について説明
する。
まず第4図の時点t1に於て図には示されていないイグ
ニッションスイッチが閉成されると、エンジン16の運
転が開始されることによりポンプ18の運転が開始され
、また第3図に示された制御フローによる制御が開始さ
れる。時点t2に於て供給圧Psが基準値Pstになる
と、ステップ20に於てイエスの判別が行われる。時点
t2より所定時間T1が経過した時点t3になると、ス
テップ40に於てイエスの判別か行われ、ステップ60
〜80に於て電流1cか基準電流■1よりIが不安定に
増大する過程に於て遮断弁が開弁することが回避される
時点t に於て電流IeがI2になるとステラプ70に
於てイエスの判別が行われ、ステップ90及び100に
於てアクティブ制御が行われると共に、ステップ150
〜190に於て電流1cが工 より13までゆっくりと
増大され、これにより遮断弁のパイロット圧力Pcかゆ
っくりと増大されることによって遮断弁がゆっくりと開
弁される。
電流Ieが13になるとステップ170に於てイエスの
判別が行われ、ステップ200〜230に於て電流Ic
がl よりI4まで比較的迅速に増大される。
また図示の実施例の作動停止時には、時点t5に於てエ
ンジンの運転が停止されると、ステップ130に於て、
イエスの判別が行われ、時点t5と実質的に同一の時点
に於てステップ240により電流1cが14より基準電
流11に迅速に低下される。従ってパイロット圧力pc
も時点t5に於て急激に低下し、時点t5と実質的に同
一の時点t6に於てパイロット圧力が遮断弁を完全に閉
弁させる圧力P3になり、これにより遮断弁が完全に閉
弁される。また時点t5より第二の所定時間T2が経過
するまでは圧力制御弁へ供給される制御電流1stか強
制的に低減されることは行われず、所定時間T2が経過
した時点t7になるとステップ250に於てイエスの判
別か行われ、その時点以降ステップ270〜300に於
て制御電流Isiが強制的に漸次低下される。かくして
時点t5に於て可変絞り54及び30の実効通路断面積
が同時に急激に増大されることが回避される。
以上に於ては本発明を特定の実施例について詳細に説明
したが、本発明はかかる実施例に限定されるものではな
く、本発明の範囲内にて他の種々の実施例が可能である
ことは当業者にとって明らかであろう。
例えばサスペンションの作動が開始される際に於ける所
定の時間T1はサスペンションの作動が開始された時点
t1よりの時間として設定されてもよい。
[発明の効果コ 以上の説明より明らかである如く、上述の■の構成によ
れば、可変絞りの実効通路断面積を増減制御することに
より、供給圧以下の範囲内にてパイロット圧力を供給圧
とは別の値に制御し、これにより供給圧を変化させるこ
となく遮断弁の開閉を自由に制御することができる。例
えばサスペンションの作動開始時に供給圧が比較的急峻
に上昇される場合にも、パイロット圧力をゆっくりと上
昇させることにより遮断弁をゆっくりと開弁させること
ができ、またサスペンションの作動停止時に供給圧が比
較的ゆっくりと低下する場合にも、パイロット圧力を急
激に低下させることにより遮断弁を迅速に閉弁させるこ
とができる。
特に上述の■の構成によれば、サスペンションの作動開
始時には遮断弁をゆっくりと開弁させることができるの
で、サスペンションの作動開始時に於ける車高の一時的
な変動の発生を確実に回避しつつ供給圧を比較的急峻に
所定の圧力に上昇させることができる。
また上述の■の構成によれば、作動流体供給通路内の圧
力か不安定に増大する期間を経過して定常的な状態にな
った時点に於てパイロット圧力を増大させることができ
るので、供給圧か不安定に増大する過程に於て遮断弁が
開弁することを確実に回避することができ、これにより
制御弁に対する制御の補正の必要性を排除することがで
きる。
また上述の■の構成によれば、パイロット圧力制御手段
はサスペンションの作動停止時にはパイロット圧力が遮
断弁の開弁所定値以上の値より閉弁所定値以下の値に迅
速に低下されるので、供給圧がゆっくりと低下する場合
に於ても実質的にサスペンションの作動停止と同時に遮
断弁を閉弁させることができ、これにより遮断弁が開弁
じた状態にて供給圧か不安定に低下することを確実に回
避することができる。
更に上述の■の構成によれば、制御弁はパイロット圧力
の低下が開始された時点より所定時間が経過するまでそ
の作動を継続するよう構成されているので、パイロット
圧力制御手段の可変絞りか全開状態になった後直ちに制
御弁の可変絞りか全開状態にされることにより接続通路
及び通路手段を経て作動流体供給通路より作動流体回収
手段へ多量の作動流体が急激に流れることに起因する異
音の発生を確実に回避することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明による流体圧式サスペンションの一つの
実施例の流体回路を示す概略構成図、第2図は第1図に
示された実施例の電気式制御装置を示すブロック線図、
第3図は第2図に示された電気式制御装置により達成さ
れる制御フローを示すフローチャート、第4図は図示の
実施例の作動を示すタイムチャートである。 10・・・リザーバ 16・・・エンジン、18・・・
ポンプ、20・・・作動流体供給通路、22・・・圧力
制御弁。 24・・・切換制御弁、26・・・接続通路、28・・
・固定絞り、30・・・可変絞り、32・・・接続通路
、36・・・アクチュエータ、38・・・作動流体室、
42・・・ガスばね、44・・・絞り、46・・・遮断
弁、48・・・パイロット圧力制御装置、50・・・接
続通路、52・・・固定絞り、54・・・可変絞り、6
0・・・アキュームレータ。 62・・・圧力センサ、66・・・電気式制御装置、6
8・・・マイクロコンピュータ、70・・・CPU、7
2・・・ROM、74・・・RAM、76・・・入力ポ
ート装置。 78・・・出力ポート装置 特 許 出 願 人   トヨタ自動車株式会社代  
 理   人   弁理士  明石 昌毅第 図 22−1土7JIWlj911ff 第 図 7.66 電気式制御装置

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)各車輪に対応して設けられ作動流体室に対し作動
    流体が給排されることにより対応する部位の車高を増減
    するアクチュエータと、作動流体供給源と前記作動流体
    室とを連通接続する作動流体供給通路と、前記作動流体
    室と作動流体回収手段とを連通接続する作動流体排出通
    路と、前記作動流体供給通路及び前記作動流体排出通路
    の途中に設けられ前記作動流体室に対する作動流体の給
    排を制御する制御弁と、前記作動流体供給通路及び前記
    作動流体排出通路の途中に設けられパイロット圧力に応
    答して開閉するよう構成された遮断弁と、前記パイロッ
    ト圧力を制御するパイロット圧力制御手段とを有し、前
    記パイロット圧力制御手段は前記制御弁及び前記遮断弁
    より上流側の前記作動流体供給通路と前記作動流体回収
    手段とを連通接続する接続通路と、前記接続通路の途中
    に設けられた固定絞り及び可変絞りとを有し、これら二
    つの絞りの間の前記接続通路内の圧力を前記パイロット
    圧力として出力するよう構成された流体圧式サスペンシ
    ョン。
  2. (2)特許請求の範囲第1項の流体圧式サスペンション
    に於て、前記遮断弁は前記パイロット圧力が第一の開弁
    所定値を越えると開弁を開始し前記パイロット圧力が第
    二の開弁所定値以上になると完全に開弁するよう構成さ
    れており、前記パイロット圧力制御手段は前記サスペン
    ションの作動開始時には前記パイロット圧力が前記第一
    の開弁所定値以上で前記第二の開弁所定値以下の範囲に
    於ては前記第一の開弁所定値未満及び前記第二の開弁所
    定値を越える範囲に於けるよりもゆっくりと増大するよ
    う前記パイロット圧力を前記第一の開弁所定値以下の値
    より前記第二の開弁所定値以上の値に増大させるよう構
    成された流体圧式サスペンション。
  3. (3)特許請求の範囲第1項又は第2項の流体圧式サス
    ペンションに於て、前記パイロット圧力制御手段は前記
    作動流体供給通路内の圧力が所定値以上になった時点よ
    り第一の所定時間経過後に前記パイロット圧力を増大さ
    せるよう構成された流体圧式サスペンション。
  4. (4)特許請求の範囲第1項の流体圧式サスペンション
    に於て、前記制御弁は該制御弁及び前記遮断弁より上流
    側の前記作動流体供給通路と前記作動流体回収手段とを
    連通接続する通路手段と、前記通路手段の途中に設けら
    れた固定絞り及び可変絞りとを有し、これら二つの絞り
    の間の前記通路手段内の圧力をパイロット圧力として取
    込むパイロット圧力操作型の制御弁であり、前記遮断弁
    は前記パイロット圧力が開弁所定値以上になると完全に
    開弁し前記パイロット圧力が閉弁所定値以下になると完
    全に閉弁するよう構成されており、前記パイロット圧力
    制御手段は前記サスペンションの作動停止時には前記開
    弁所定値以上の値より前記閉弁所定値以下の値に前記パ
    イロット圧力を迅速に低下させるよう構成されており、
    前記制御弁は前記パイロット圧力の低下が開始された時
    点より第二の所定時間が経過するまでその作動を継続す
    るよう構成された流体圧式サスペンション。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5500798A (en) * 1993-09-14 1996-03-19 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Hydraulic active suspension controlled with side force compensation at respective vehicle wheels

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