JPH0577629A - 流体圧式アクテイブサスペンシヨン - Google Patents

流体圧式アクテイブサスペンシヨン

Info

Publication number
JPH0577629A
JPH0577629A JP26728591A JP26728591A JPH0577629A JP H0577629 A JPH0577629 A JP H0577629A JP 26728591 A JP26728591 A JP 26728591A JP 26728591 A JP26728591 A JP 26728591A JP H0577629 A JPH0577629 A JP H0577629A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
control valve
gas
working liquid
liquid
switching control
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP26728591A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroyuki Ikemoto
浩之 池本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP26728591A priority Critical patent/JPH0577629A/ja
Publication of JPH0577629A publication Critical patent/JPH0577629A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Vehicle Body Suspensions (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 長時間のうちに気液ばね装置の特性が変化す
ることを防止する。 【構成】 作動液体給排装置14、20、22の途中に
設けられた切換制御弁50と、ダイヤフラム84により
分離された気体室86及び液体室88を備え液体室は切
換制御弁よりリザーバ10の側にて給排装置に接続され
た気液ばね76と、切換制御弁とリザーバとを接続する
排出通路52とを有する。切換制御弁はサスペンション
の作動中には給排装置を連通し気液ばねと排出通路との
連通を遮断する第一の位置に設定され、サスペンション
の作動停止時には給排装置の連通を遮断し気液ばねと排
出通路とを連通接続する第二の位置に切換えられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車等の車輌のサス
ペンションに係り、更に詳細には流体圧式のアクティブ
サスペンションに係る。
【0002】
【従来の技術】自動車等の車輌の流体圧式のアクティブ
サスペンションの一つとして、例えば特開昭63−25
1314号公報に記載されている如く、作動液体を貯容
するリザーバと、各車輪に対応して設けられ作動液体が
給排されることにより対応する部位の車高を増減するア
クチュエータと、アクチュエータに対し作動液体を給排
する作動液体給排手段と、ダイヤフラムにより互いに分
離された気体室と液体室とを有し液体室はアクチュエー
タに連通接続された気液ばね装置と、車輌の走行状態に
応じて作動液体給排手段を制御する制御装置とを有する
流体圧式アクティブサスペンションは既に知られてい
る。
【0003】かかるアクティブサスペンションによれ
ば、車輌の走行状態に応じて作動液体室に対する作動液
体の給排が制御されることにより各車輪に対応する部位
の車高が増減されるので、車体の姿勢や車輌の乗り心地
性などを積極的に制御することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしダイヤフラム式
の気液ばね装置を備えたアクティブサスペンションに於
ては、極く僅かずつではあるが気体室内の高圧のガスが
ダイヤフラムを経て液体室へ徐々に透過して作動液体に
溶解し、従って長時間が経過すると気液ばね装置の特性
が変化してしまうという問題がある。
【0005】本発明は、ダイヤフラム式の気液ばね装置
を備えた従来の流体圧式アクティブサスペンションに於
ける上述の如き問題に鑑み、長時間が経過しても気液ば
ね装置の特性が変化することがないよう改良された流体
圧式アクティブサスペンションを提供することを目的と
している。
【0006】
【課題を解決するための手段】上述の如き目的は、本発
明によれば、作動液体を貯容するリザーバと、各車輪に
対応して設けられ作動液体が給排されることにより対応
する部位の車高を増減するアクチュエータと、前記アク
チュエータに対し作動液体を給排する作動液体給排手段
と、前記作動液体給排手段の途中に設けられた切換制御
弁と、ダイヤフラムにより互いに分離された気体室と液
体室とを有し前記液体室は前記切換制御弁より前記リザ
ーバの側にて前記作動液体給排手段に連通接続された気
液ばね装置と、前記切換制御弁と前記リザーバとを連通
接続する作動液体排出通路と、前記作動液体給排手段及
び前記切換制御弁を制御する制御装置とを有し、前記切
換制御弁は前記作動液体給排手段を連通すると共に前記
気液ばね装置と前記作動液体排出通路との連通を遮断す
る第一の位置と、前記作動液体給排手段の連通を遮断す
ると共に前記気液ばね装置と前記作動液体排出通路とを
連通接続する第二の位置とに切換えられるよう構成され
ており、前記制御装置はサスペンションの作動中には前
記切換制御弁を前記第一の位置に設定し、前記サスペン
ションの作動停止時には前記切換制御弁を前記第二の位
置に切換えるよう構成された流体圧式アクティブサスペ
ンションによって達成される。
【0007】
【作用】上述の如き構成によれば、作動液体給排手段の
途中には切換制御弁が設けられており、サスペンション
の作動中には切換制御弁が第一の位置に設定されること
により作動液体給排手段が連通されると共に気液ばね装
置の液体室と作動液体排出通路との連通が遮断され、サ
スペンションの作動停止時には切換制御弁が前記第二の
位置に切換えることにより作動液体給排手段の連通が遮
断されると共に気液ばね装置の液体室と作動液体排出通
路とが連通接続されるようになっているので、サスペン
ションの作動停止時には気液ばね装置の液体室内の作動
液体は作動液体排出通路を経てリザーバへ流出し、サス
ペンションの作動停止中には気液ばね装置の液体室内の
圧力はリザーバ内の圧力と実質的に等しくなり、ダイヤ
フラムは気液ばね装置のケーシングの内壁面に実質的に
密着した状態になる。
【0008】従ってサスペンションの作動停止中に於て
はダイヤフラムとケーシングの内壁面との間には極く僅
かしか作動液体が存在せず、それに溶解し得るガスの量
も極く僅かでありガスの溶解量はすぐにその飽和溶解量
に到達するので、サスペンションの作動停止中にダイヤ
フラムを経て液体室へ透過するガスの量は実質的に零で
あり、これにより長時間が経過しても気液ばね装置の特
性が大きく変化することが確実に回避される。
【0009】
【課題を解決するための手段の補足説明】上述の如く構
成された流体圧式アクティブサスペンションに於ては、
その作動開始時には気液ばね装置の液体室内の圧力は実
質的にリザーバ内の圧力と同一であるので、サスペンシ
ョンの作動開始時に切換制御弁がその第一の位置に切換
えられると、アクチュエータ内の圧力も実質的にリザー
バ内の圧力と同一の低い圧力になり、そのため車高が急
激に低下してしまう。
【0010】従って本発明の一つの実施例によれば、切
換制御弁は作動液体給排手段の連通を遮断すると共に気
液ばね装置と作動液体排出通路との連通を遮断する第三
の位置にも切換えられるよう構成されており、制御装置
はサスペンションの作動開始時には切換制御弁をまず第
三の位置に切換え、しかる後第一の位置に切換えるよう
構成されている。
【0011】また上述の如く構成された流体圧式アクテ
ィブサスペンションに於ては、サスペンションの停止毎
に気液ばね装置のダイヤフラムがケーシングの内壁面に
密着した状態に変形される。ダイヤフラムは一般にゴム
の如き可撓性の材料にて形成されており、かかる材料の
弾性変形能の一般にその温度低下につれて減小するの
で、気温が非常に低い環境下にてダイヤフラムが繰返し
変形されるとダイヤフラムは疲労破壊し易くなる。
【0012】従って本発明の一つの実施例によれば、サ
スペンションは時候が寒冷期であるか否かを判別する手
段を有し、制御装置は時候が寒冷期である旨の判別が行
なわれたときにはサスペンションの作動停止時にも切換
制御弁を第二の位置に切換えないよう構成されている。
【0013】以下に添付の図を参照しつつ、本発明を実
施例について詳細に説明する。
【0014】
【実施例】図1は本発明による流体圧式アクティブサス
ペンションの一つの実施例の流体回路を示す概略構成図
である。
【0015】図1に於て、10は作動液体としてのオイ
ルを貯容するリザーバを示している。リザーバ10には
接続通路12の一端及び作動液体排出通路14の一端が
接続されている。接続通路12の他端はエンジン16に
より駆動されるポンプ18の吸入側に接続されている。
ポンプ18は図示の実施例に於ては可変容量ポンプであ
り、その吐出側には作動液体供給通路20の一端が接続
されている。作動液体供給通路20の他端及び作動液体
排出通路14の他端は圧力制御弁22のパイロット操作
型の3ポート3位置切換式の切換制御弁24のPポート
及びRポートにそれぞれ連通接続されている。作動液体
排出通路14の途中には圧力制御弁22よりリザーバ1
0へ向うオイルの流れのみを許す逆止弁15が設けられ
ている。
【0016】圧力制御弁22は切換制御弁24と、作動
液体供給通路20とリザーバ10とを連通接続する接続
通路26と、該通路の途中に設けられた固定絞り28及
び可変絞り30とよりなっている。切換制御弁24のA
ポートには接続通路32が接続されている。切換制御弁
24は固定絞り28と可変絞り30との間の通路26内
の圧力Pp 及び接続通路32内のPa をパイロット圧力
として取込むスプール弁であり、圧力Pp が圧力Pa よ
り高いときにはPポートとAポートとを連通接続する切
換位置24a に切換わり、圧力Pp 及びPa が互いに等
しいときには全てのポートの連通を遮断する切換位置2
4b に切換わり、圧力Pp が圧力Pa より低いときには
RポートとAポートとを連通接続する切換位置24cに
切換わるようになっている。また可変絞り30はそのソ
レノイドへ通電される電流Ic を制御されることにより
絞りの実効通路断面積を変化し、これにより固定絞り2
8と共働して圧力Pp を変化させるようになっている。
【0017】接続通路32の途中には遮断弁34が設け
られている。遮断弁34はパイロット圧力制御装置36
により制御されるパイロット圧力Pc を取込み、パイロ
ット圧力Pc が開弁所定値を越えると開弁し、パイロッ
ト圧力が閉弁所定値以下になると閉弁するよう構成され
ている。パイロット圧力制御装置36は作動液体供給通
路20とリザーバ10とを連通接続する接続通路38
と、該通路の途中に設けられた固定絞り40及び可変絞
り42とを含み、固定絞りと可変絞りとの間の圧力をパ
イロット圧力Pc として遮断弁34へ供給するようにな
っている。作動液体供給通路20の途中にはフィルタ4
4及びポンプ18より圧力制御弁22へ向うオイルの流
れのみを許す逆止弁46が設けられており、逆止弁46
より下流側の作動液体供給通路20にはアキュームレー
タ48が連通接続されている。
【0018】接続通路32の他端は3ポート3位置切換
式の切換制御弁50のSポートに連通接続されている。
切換制御弁50はSポートに加えてDポート及びCポー
トを有しており、Dポートは作動液体排出通路52によ
り作動液体排出通路14を介してリザーバ10と連通接
続されており、Cポートは接続通路54により車輪に対
応して設けられたアクチュエータ56に連通接続されて
いる。かくして作動液体供給通路20、ポンプ18、ア
キュムレータ48、圧力制御弁22、作動液体排出通路
14等は、リザーバと各アクチュエータとの間に設けら
れ各アクチュエータに対しオイルを給排する作動液体給
排手段を構成している。
【0019】切換制御弁50はモータ58が制御される
ことにより、SポートとCポートとを連通接続すると共
にDポートを遮断する第一の切換位置50a と、絞りを
介してSポートとDポートとを連通接続すると共にCポ
ートを遮断する第二の切換位置50b と、全てのポート
の連通を遮断する第三の切換位置50c とに切換え制御
されるようになっている。
【0020】アクチュエータ56は図には示されていな
いサスペンションアームに連結されたシリンダ60と、
アッパサポート62により図には示されていない車体に
連結されたピストン64とよりなっている。シリンダ6
0及びピストン64は互いに共働して作動液体室として
の上室66及び下室68を郭定している。下室68はピ
ストン64のロッド部64aに設けられた内部通路70
により接続通路54に連通接続されており、また下室6
8はピストンの本体部64bに設けられた通路72によ
り上室66と連通接続されている。図示の実施例に於て
は、シリンダ60にはアクチュエータ内の圧力を検出す
る圧力センサ71が設けられている。
【0021】かくしてアクチュエータは上室66及び下
室68に対しオイルが給排されることによってアクチュ
エータ内の圧力が増減されることにより対応する部位の
車高を増減するようになっており、アクチュエータ内の
圧力は圧力センサ71により検出されるようになってい
る。
【0022】遮断弁34と切換制御弁50との間の接続
通路32には絞り通路74によりダイヤフラム型の気液
ばね装置76が接続されている。絞り通路74は減衰力
を発生し、気液ばね装置76はサスペンションスプリン
グ又は補助的なサスペンションスプリングとして作用す
るようになっている。図2に示されている如く、気液ば
ね装置76は実質的に球形のケーシング78を有し、該
ケーシングの下端にはベース部材80が固定されてい
る。ケーシング78内にはホールダ82によりゴム製の
ダイヤフラム84がケーシング内の空間を横切るよう渡
設された状態にて固定されている。ダイヤフラム84は
ケーシングと共働して気体室86と液体室88とを郭定
しており、気体室86には高圧のガスが封入されてい
る。ベース部材80には図2には示されていないが絞り
通路74が接続されており、これによりベース部材80
に設けられたポート90を経て液体室88に対しオイル
が給排されるようになっている。
【0023】ダイヤフラム84の中央部の下面にはポペ
ット92が固定されており、これにより液体室88内の
オイルが排出されるとダイヤフラム84の主要部は図2
に於て仮想線にて示されている如くケーシング及びベー
ス部材の内壁面に押付けられることによってこれらに密
着するが、ポペットがポート90を閉ざし、ダイヤフラ
ムの中央部がポート内に押込まれることがないようにな
っている。
【0024】尚作動液体供給通路20内の圧力と作動液
体排出通路14内の圧力との和の2分の1を各車輪のア
クチュエータ56内の標準圧力Pref として、各アクチ
ュエータのピストン64のロッド部64aの断面積A
は、車輌が標準乗車状態にある場合に於ける各車輪のア
クチュエータ内の圧力が上記標準圧力Pref となる大き
さに設定されている。
【0025】また圧力制御弁22、接続通路32及び5
4、遮断弁34、切換制御弁50、アクチュエータ5
6、圧力センサ71、気液ばね装置76等は各車輪に対
応して設けられている。また図3に於ては右前輪、左前
輪、右後輪、左後輪に対応する圧力制御弁はそれぞれ2
2fr、22fl、22rr、22rlにて示されており、右前
輪、左前輪、右後輪、左後輪に対応する切換制御弁はそ
れぞれ50fr、50fl、50rr、50rlにて示されてお
り、右前輪、左前輪、右後輪、左後輪に対応する圧力セ
ンサはそれぞれ71fr、71fl、71rr、71rlにて示
されている。
【0026】圧力制御弁22、パイロット制御弁36及
び切換制御弁50は図3に示された電気式制御装置96
により制御されるようになっている。電気式制御装置9
6はマイクロコンピュータ98を含んでいる。マイクロ
コンピュータ98は図2に示されている如き一般的な構
成のものであってよく、中央処理ユニット(CPU)1
00と、リードオンリメモリ(ROM)102と、ラン
ダムアクセスメモリ(RAM)104と、入力ポート装
置106と、出力ポート装置108とを有し、これらは
双方向性のコモンバス110により互いに接続されてい
る。
【0027】入力ポート装置106には圧力センサ71
fr〜71rlにより検出された各アクチュエータ内の圧力
を示す信号が入力され、また車速を検出する車速セン
サ、各輪に対応する部位の車高を検出する車高センサ、
車体の横加速度を検出する横加速度センサ、車体の前後
加速度を検出する前後加速度センサの如き一群のセンサ
110より車輌の走行状態に関する信号が入力されるよ
うになっている。入力ポート装置106はそれに入力さ
れた信号を適宜に処理し、ROM102に記憶されてい
るプログラムに基くCPU100の指示に従い、CPU
及びRAM104へ処理された信号を出力するようにな
っている。ROM102は図4に示された制御フローを
記憶している。出力ポート装置108はCPU100の
指示に従い、駆動回路112を経てパイロット圧力制御
装置36の可変絞り42へ制御信号を出力し、駆動回路
114を経て圧力制御弁22fr、22rl、22rr、22
rlの対応する可変絞りへ制御信号を出力し、また駆動回
路116を経て切換制御弁50fr、50rl、50rr、5
0rlの対応するモータ58へ制御信号を出力するように
なっている。
【0028】次に図4に示されたフローチャートを参照
して図示の実施例の作動について説明する。尚図4のフ
ローチャートによる制御は図には示されていないイグニ
ッションスイッチの閉成により開始される。
【0029】まず最初のステップ1に於ては、圧力セン
サ71fr〜71rlにより検出された各アクチュエータ内
の圧力を示す信号の読込みが行われ、しかる後ステップ
10へ進む。
【0030】ステップ10に於ては、切換制御弁50が
その第三の切換位置50c に切換えられ、これにより接
続通路32と作動液体排出通路52及び接続通路54と
の連通が遮断され、しかる後ステップ20へ進む。
【0031】ステップ20に於ては、パイロット圧力制
御装置36が制御されることによりパイロット圧力Pc
が漸増され、これにより遮断弁34が全開状態になるま
で漸次開弁され、しかる後ステップ30へ進む。
【0032】尚遮断弁が全開状態まで漸次開弁される過
程に於ては、各圧力制御弁に対する指示圧力がステップ
1に於て読込まれた各アクチュエータ内の圧力に制御さ
れ、これによりサスペンションの作動開始時にアクチュ
エータ内の圧力が急激に変化することに起因して車高が
急激に変化することが防止される。また遮断弁を全開状
態まで漸次開弁させる制御の詳細については必要ならば
例えば本願出願人と同一の出願人の出願にかかる特願平
2−199883号明細書を参照されたい。
【0033】ステップ30に於ては、切換制御弁50が
その第一の切換位置50a に切換えられ、これにより接
続通路32とアクチュエータ56とが連通接続され、し
かる後ステップ40へ進む。
【0034】ステップ40に於ては、一群のセンサ10
5により検出された車速、各車輪に対応する部位の車
高、横加速度、前後加速度の如き車輌の走行状態に関す
る信号の読込みが行われ、しかる後ステップ50へ進
む。
【0035】ステップ50に於ては、ステップ40に於
て読込まれた信号に基き車体の姿勢や車輌の乗り心地性
を制御するための各アクチュエータ内の目標圧力が演算
され、しかる後ステップ60へ進む。
【0036】ステップ60に於ては、ステップ50に於
て演算された目標圧力に基き各圧力制御弁へ供給される
目標電流が演算され、しかる後ステップ70へ進む。
【0037】尚ステップ50に於ける目標圧力の演算及
びステップ60に於ける目標電流の演算は本発明の要旨
をなすものではなく、車体の姿勢や車輌の乗り心地性が
良好に制御されるよう車輌の走行条件に応じて圧力制御
弁が制御される限り任意の態様にて実施されてよく、例
えば本願出願人と同一の出願人の出願にかかる特開平2
−175405号公報に記載されている如く行われてよ
い。
【0038】ステップ70に於ては、ステップ60に於
て演算された目標電流にて各圧力制御弁が制御されるこ
とにより、各アクチュエータ内の圧力がステップ50に
於て演算された目標圧力に制御され、これにより車体の
姿勢制御や車輌の乗り心地制御等のアクティブ制御が実
行され、しかる後ステップ80へ進む。
【0039】ステップ80に於ては、図には示されてい
ないイグニッションスイッチ(IG)がオフであるか否
かの判別が行われ、IGがオフではない旨の判別が行わ
れたときにはステップ40へ戻り、IGがオフである旨
の判別が行われたときにはステップ90へ進む。
【0040】ステップ90に於ては、パイロット圧力制
御装置36が制御されることによりパイロット圧力Pc
が漸減され、これにより遮断弁34が閉弁され、しかる
後ステップ100へ進む。
【0041】ステップ100に於ては、切換制御弁50
がその第二の切換位置50b に切換えられ、接続通路3
2と54とが遮断されると共に気液ばね装置76の液体
室88が作動液体排出通路52と連通接続され、これに
より液体室内のオイルがリザーバ10へ排出され、図示
のフローチャートによる制御が終了する。
【0042】図5は本発明による流体圧式アクティブサ
スペンションの他の一つの実施例の電気式制御装置を示
すブロック線図、図6は図5に示された電気式制御装置
により達成される制御フローを示すフローチャートであ
る。
【0043】尚これらの図に於て、図3及び図4に示さ
れた部分及びステップと同一の部分及びステップにはそ
れぞれ図3及び図4に於て付された符号及びステップ番
号と同一の符号及びステップ番号が付されている。また
図6に於て、フラグFは時候が冬場の寒冷期であるか否
かに関するものであり、1は時候が寒冷期であることを
示している。
【0044】この実施例に於ては、マイクロコンピュー
タ98はバックアップ電源118によりバックアップさ
れたカレンダ120と、図には示されていないが同じく
バックアップ電源によりバックアップされたメモリを有
しており、これによりマイクロコンピュータは現在の日
時を判定し得ると共に、イグニッションスイッチがオン
状態にあるか否かに拘らずフラグFの値を記憶し得るよ
うになっている。
【0045】またこの実施例に於ては、図6に示されて
いる如く、ステップ1の次に行われるステップ2に於て
バックアップメモリよりフラグFの読込みが行われ、次
のステップ4に於てフラグFが1であるか否かの判別が
行われる。フラグFが0である旨の判別が行われたとき
にはステップ10へ進み、フラグFが1である旨の判別
が行われたときにはステップ6へ進み、遮断弁34が漸
次開弁される。
【0046】またステップ90の次に行われるステップ
92に於ては、カレンダ120よりその日の日付が読込
まれ、次のステップ94に於てはその日が1月又は2月
に属する日であるか否かの判別が行われる。その日が1
月又は2月に属する日である旨の判別が行われたときに
はステップ96に於てフラグFが1にセットされ、その
日が1月又は2月に属さない日である旨の判別が行われ
ときにステップ98に於てフラグFが0にリセットさ
れ、しかる後ステップ100が実行される。またステッ
プ96及びステップ100が完了するとステップ102
に於てステップ96又は98に於てセットされたフラグ
Fの値がバックアップメモリに記憶され、しかる後図6
に示されたフローチャートによる制御が終了する。
【0047】かくして図示の実施例によれば、ステップ
80に於てアクティブサスペンションの作動が停止され
た旨の判別が行われると、ステップ100に於て切換制
御弁50がその第二の切換位置50b に切換えられ、こ
れにより気液ばね装置76の液体室88がリザーバ10
と連通接続されて液体室内のオイルが液体排出通路52
及び14を経てリザーバへ排出され、サスペンションの
作動停止中には気液ばね装置のダイヤフラム84はケー
シング78の内壁面に実質的に密着した状態に維持され
る。
【0048】従ってサスペンションの作動停止中に気体
室86内のガスがダイヤフラム84を経て液体室88へ
透過することが防止され、これにより長時間が経過して
も気液ばね装置の特性が大きく変化することが確実に防
止される。
【0049】また図示の実施例によれば、アクティブサ
スペンションの作動開始時にはステップ10に於て切換
制御弁50がまずその第三の切換位置50c に切換えら
れ、その状態にてステップ20に於て遮断弁34が漸次
開弁されると共にその過程に於て各気液ばね装置76の
液体室88内の圧力が対応するアクチュエータ内の圧力
と同一の圧力に加圧され、しかる後ステップ30に於て
切換制御弁がその第一の切換位置50a に切換えられる
ので、切換制御弁がその第一の切換位置に切換えられる
際にアクチュエータ内の圧力がリザーバ内の圧力と同一
の非常に低い圧力に低下したり非常に高い圧力に急激に
変化することに起因して車高が急激に変化することが確
実に回避される。
【0050】特に図4及び図5に示された実施例によれ
ば、ステップ2に於てアクティブサスペンションの作動
が停止される日が1月又は2月であり時候が寒冷期であ
る旨の判別が行われると、サスペンションの作動停止時
にも切換制御弁はその第二の切換位置に切換えられず、
またサスペンションの作動開始時にも切換制御弁はその
第三の切換位置に切換えられた後第一の切換位置に切換
えられることはないので、気液ばね装置のダイヤフラム
84が寒冷期に繰返し変形されることが回避され、これ
によりダイヤフラムが疲労破壊することが効果的に防止
される。
【0051】尚上述の実施例に於ては、各アクチュエー
タ内の圧力を制御する手段は圧力制御弁であるが、この
手段は流量制御弁であってもよい。
【0052】また特に図5及び図6に示された実施例に
於ては、マイクロコンピュータに内蔵されたカレンダに
よりその日が寒冷期であるか否かが判別されるようにな
っているが、ナビゲーション装置を備えた車輌に於ては
ナビゲーション装置より与えられる車輌の現在地が寒冷
地であるか否かを判別し、その日が寒冷期であり且現在
地が寒冷地である場合にのみサスペンションの作動停止
時に切換制御弁がその第二の切換位置に切換えられない
よう構成されてもよい。また外気温を検出する温度セン
サを設け、検出された温度が或る基準値よりも低いとき
にのみサスペンションの作動停止時に切換制御弁がその
第二の切換位置に切換えられないよう構成されてもよ
い。
【0053】以上に於ては本発明を特定の実施例につい
て詳細に説明したが、本発明はこれらの実施例に限定さ
れるものではなく、本発明の範囲内にて他の種々の実施
例が可能であることは当業者にとって明らかであろう。
【0054】
【発明の効果】以上の説明より明らかである如く、本発
明によれば、サスペンションの作動停止時には気液ばね
装置の液体室内の作動液体が作動液体排出通路を経てリ
ザーバへ流出し、サスペンションの作動停止中には気液
ばね装置の液体室内の圧力がリザーバ内の圧力と実質的
に等しくなることにより、ダイヤフラムは気液ばね装置
のケーシングの内壁面に実質的に密着した状態に維持さ
れるので、気体室内のガスがダイヤフラムを経て液体室
へ透過することを回避し、これにより長時間が経過して
も気液ばね装置の特性が大きく変化することを確実に防
止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による流体圧式アクティブサスペンショ
ンの一つの実施例の流体回路を示す概略構成図である。
【図2】図1に示された実施例の気液ばね装置をその一
部を破断して示す拡大正面図である。
【図3】図1に示された実施例の電気式制御装置を示す
ブロック線図である。
【図4】図3に示された電気式制御装置により達成され
る制御フローを示すフローチャートである。
【図5】本発明による流体圧式アクティブサスペンショ
ンの他の一つの実施例の電気式制御装置を示すブロック
線図である。
【図6】図5に示された電気式制御装置により達成され
る制御フローを示すフローチャートである。
【符号の説明】
10…リザーバ 14…作動液体排出通路 18…ポンプ 20…作動液体供給通路 22…圧力制御弁 24…切換制御弁 32、54…接続通路 34…遮断弁 36…パイロット圧力制御装置 50…切換制御弁 52…作動液体排出通路 56…アクチュエータ 76…気液ばね装置 78…ケーシング 84…ダイヤフラム 86…気体室 88…液体室 96…電気式制御装置 98…マイクロコンピュータ 100…CPU 102…ROM 104…RAM 106…入力ポート装置 108…出力ポート装置

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】作動液体を貯容するリザーバと、各車輪に
    対応して設けられ作動液体が給排されることにより対応
    する部位の車高を増減するアクチュエータと、前記アク
    チュエータに対し作動液体を給排する作動液体給排手段
    と、前記作動液体給排手段の途中に設けられた切換制御
    弁と、ダイヤフラムにより互いに分離された気体室と液
    体室とを有し前記液体室は前記切換制御弁より前記リザ
    ーバの側にて前記作動液体給排手段に連通接続された気
    液ばね装置と、前記切換制御弁と前記リザーバとを連通
    接続する作動液体排出通路と、前記作動液体給排手段及
    び前記切換制御弁を制御する制御装置とを有し、前記切
    換制御弁は前記作動液体給排手段を連通すると共に前記
    気液ばね装置と前記作動液体排出通路との連通を遮断す
    る第一の位置と、前記作動液体給排手段の連通を遮断す
    ると共に前記気液ばね装置と前記作動液体排出通路とを
    連通接続する第二の位置とに切換えられるよう構成され
    ており、前記制御装置はサスペンションの作動中には前
    記切換制御弁を前記第一の位置に設定し、前記サスペン
    ションの作動停止時には前記切換制御弁を前記第二の位
    置に切換えるよう構成された流体圧式アクティブサスペ
    ンション。
  2. 【請求項2】請求項1の流体圧式アクティブサスペンシ
    ョンに於て、前記切換制御弁は前記作動液体給排手段の
    連通を遮断すると共に前記気液ばね装置と前記作動液体
    排出通路との連通を遮断する第三の位置にも切換えられ
    るよう構成されており、前記制御装置はサスペンション
    の作動開始時には前記切換制御弁をまず前記第三の位置
    に切換え、しかる後前記第一の位置に切換えるよう構成
    されていることを特徴とする流体圧式アクティブサスペ
    ンション。
  3. 【請求項3】請求項1又は2の流体圧式アクティブサス
    ペンションに於て、前記サスペンションは更に時候が寒
    冷期であるか否かを判別する手段を有し、前記制御装置
    は時候が寒冷期である旨の判別が行われたときには前記
    サスペンションの作動停止時にも前記切換制御弁を前記
    第二の位置に切換えないよう構成されていることを特徴
    とする流体圧式アクティブサスペンション。
JP26728591A 1991-09-18 1991-09-18 流体圧式アクテイブサスペンシヨン Pending JPH0577629A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP26728591A JPH0577629A (ja) 1991-09-18 1991-09-18 流体圧式アクテイブサスペンシヨン

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP26728591A JPH0577629A (ja) 1991-09-18 1991-09-18 流体圧式アクテイブサスペンシヨン

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0577629A true JPH0577629A (ja) 1993-03-30

Family

ID=17442709

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP26728591A Pending JPH0577629A (ja) 1991-09-18 1991-09-18 流体圧式アクテイブサスペンシヨン

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0577629A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2018051452A1 (ja) 2016-09-15 2018-03-22 日立建機株式会社 ダンプトラックのピッチング制御システム

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2018051452A1 (ja) 2016-09-15 2018-03-22 日立建機株式会社 ダンプトラックのピッチング制御システム
CN108093631A (zh) * 2016-09-15 2018-05-29 日立建机株式会社 自卸卡车的纵摇控制系统
US10414237B2 (en) 2016-09-15 2019-09-17 Hitachi Construction Machinery Co., Ltd. Dump truck pitching control system
CN108093631B (zh) * 2016-09-15 2020-10-27 日立建机株式会社 自卸卡车的纵摇控制系统

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5160161A (en) Working fluid circuit with line pressure control for vehicle active suspension system
JPH01212608A (ja) 能動型サスペンション
JPH0386615A (ja) 流体圧式アクティブサスペンション
JPH0813602B2 (ja) サスペンション制御装置
JPH0577629A (ja) 流体圧式アクテイブサスペンシヨン
JP2570419B2 (ja) 車輌用車高調整装置
JP2018043529A (ja) サスペンションシステム
JP2623793B2 (ja) 車輌用車高調整装置
JP2543410B2 (ja) 流体圧式サスペンション
JP2857945B2 (ja) 流体圧式アクティブサスペンション
JPH07228118A (ja) 流体圧式アクティブサスペンション
JP2509326B2 (ja) 能動型サスペンション
JP4784419B2 (ja) 異常検出装置
JPH0485129A (ja) 流体圧式サスペンション
JP3040111B2 (ja) 車両のサスペンション装置
JP2611401B2 (ja) 車輌用車高調整装置
JP2822406B2 (ja) 車輌用車高調整装置
JPH04208621A (ja) 流体圧式アクティブサスペンション
JPH04331618A (ja) 流体圧式アクティブサスペンション
JPH06320930A (ja) 流体圧式アクティブサスペンション
JPH078248Y2 (ja) 車高調整装置
JPH04221215A (ja) 流体圧式アクティブサスペンション
JPH04321419A (ja) 流体圧式サスペンションの作動流体供給装置
JP3071221B2 (ja) 流体圧式アクティブサスペンション
JPH0331013A (ja) 流体圧式アクティブサスペンション