JPH0477030B2 - - Google Patents

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JPH0477030B2
JPH0477030B2 JP7706884A JP7706884A JPH0477030B2 JP H0477030 B2 JPH0477030 B2 JP H0477030B2 JP 7706884 A JP7706884 A JP 7706884A JP 7706884 A JP7706884 A JP 7706884A JP H0477030 B2 JPH0477030 B2 JP H0477030B2
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JP
Japan
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fatty acid
reaction
acid
parts
group
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JP7706884A
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English (en)
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JPS60221469A (ja
Inventor
Tetsuo Aihara
Yosei Nakayama
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Kansai Paint Co Ltd
Original Assignee
Kansai Paint Co Ltd
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Publication date
Application filed by Kansai Paint Co Ltd filed Critical Kansai Paint Co Ltd
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Publication of JPS60221469A publication Critical patent/JPS60221469A/ja
Publication of JPH0477030B2 publication Critical patent/JPH0477030B2/ja
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Description

【発明の詳細な説明】
本発明は新規な水性被覆用組成物に関し、さら
に詳しくは、常温硬化型として有用な水溶性又は
水分散性の被覆用組成物に関する。 従来から常温硬化型の水性被覆用組成物はいく
つか知られているが、かかる常温硬化型の水性被
覆用組成物に使用されている代表的な水溶性樹脂
としては、アルキド樹脂が挙げられる。しかしな
がら、この水溶性アルキド樹脂は主鎖にエステル
結合を多数含有しているため、水溶液、特に中和
型の水溶液の状態に保持しておくと、容易に加水
分解される。従つて、該アルキド樹脂を含有する
水溶性被覆用組成物は概して貯蔵安定性が悪く、
しかもその被覆は耐水性、耐アルカリ性、耐候性
等に性質が劣つており、塗膜としての基本性能に
欠けるという欠点があつた。 さらにアルキド樹脂がもつ上記の如き欠点を回
避すべく、主鎖に加水分解され易いエステル結合
を含まず、しかも常温で硬化しうる水溶性又は水
分散性の樹脂として、非共役二重結合を有する不
飽和脂肪酸にα,β−エチレン性不飽和カルボン
酸のグリシジルエステル又は水酸基を含有する
(メタ)アクリル酸エステルを反応させて得た脂
肪酸変性単量体に、α,β−エチレン性不飽和カ
ルボン酸及びQ−e論におけるQ値が0.1以上の
不飽和単量体を共重合させることにより得られる
樹脂を先に提案した(特開昭50−126723号公報、
特開昭56−5863号公報参照)。 上記水溶性又は水分散性樹脂は、加水分解に対
して安定でしかも該組成物を用いて得られた塗膜
は、耐水性及び耐候性等にすぐれるという利点を
有している。しかしその反面該組成物より得られ
た塗膜は付着性及び加工性等の塗膜物性に劣ると
いう欠点があつた。 そこで、本発明者等はこれらの欠点を解消する
ために鋭意研究を重ねた結果、脂肪酸変性アクリ
ル単量体と不飽和基に直接カルボン酸が結合して
いないエチレン性不飽和カルボン酸との共重合に
よつて得られる水溶性又は水分散性樹脂は、該樹
脂中のカルボン酸基が主鎖より切り離されて存在
するために主鎖に阻害されることなく付着性に有
効に作用すると同時に塗膜は柔軟性にも優れるこ
とを見い出し、本発明を完成するに至つた。 しかして、本発明に従えば (A) 非共役二重結合を少なくとも2個有する不飽
和脂肪酸とグリシジル基を有するアクリル酸エ
ステルまたはメタクリル酸エステルとの反応生
成物、及び/又は該不飽和脂肪酸と水酸基を有
するアクリル酸エステルまたはメタクリル酸エ
ステルとの反応生成物よりなる脂肪酸変性アク
リル系単量体。 5〜98重量% (B) 一般式
【式】及び/又は一般式
〔式中、R1は水素原子又はメチル基を示し、R2はC2〜C10のアルキレン基、置換もしくは未置換のシクロアルキレン基及び置換もしくは未置換のフエニレン基を示し、nは2〜6の整数を示し、mは2〜10の整数を示す〕
で示されるエチレン性不飽和カルボン酸
2〜40重量% (C) 上記(A)、(B)以外のα,β−エチレン性不飽和
単量体 0〜93重量% を共重合することにより得られる樹脂の水溶性
化物又は水分散化物であることを特徴とする水
性被覆用組成物に関する。 以下、本発明の組成物についてさらに詳細に説
明する。 脂肪酸変性アクリル系単量体(A): 本発明において脂肪酸変性アクリル系単量体(A)
を得るために使用される不飽和脂肪酸は、1分子
中に少なくとも2個の二重結合を有し且つこれら
2個以上の二重結合が相互に共役関係にない不飽
和の脂肪酸、殊に脂肪族モノカルボン酸であり、
特に、少なくとも2個の非共役二重結合を含有す
る乾性油脂肪酸及び半乾性油脂肪酸が有効であ
る。ここで、乾性油脂肪酸とは厳密に定義するこ
とはできないが、一般にヨウ素価が130以上の不
飽和脂肪酸をいい、半乾性油脂肪酸はヨウ素価が
100〜130の不飽和脂肪酸をいう。しかして、本発
明において使用しうる代表的な不飽和脂肪酸とし
ては、例えばサフラワー油脂肪酸、アマニ油脂肪
酸、ダイズ油脂肪酸、ゴマ油脂肪酸、ケシ油脂肪
酸、エノ油脂肪酸、麻実油脂肪酸、ブドウ核油脂
肪酸、トウモロコシ油脂肪酸、トール油脂肪酸、
ヒマワリ油脂肪酸、綿実油脂肪酸、クルミ油脂肪
酸、ゴム種油脂肪酸等が挙げられ、これら脂肪酸
はそれぞれ単独で又は2種以上混合して使用する
ことができる。 上記不飽和脂肪酸の使用量は、本発明により提
供される被覆用組成物に望まれる常温乾燥性や塗
膜性能に応じて広範に変えることができるが、一
般には、得られる共重合体樹脂の重量を基準にし
て5〜65重量%、好ましくは10〜60重量%の範囲
内に入る量で使用するのが有利である。 また、本発明においては、上記の非共役二重結
合を有する不飽和脂肪酸に加えて、少量の、好ま
しくは使用する全不飽和脂肪酸の重量を基準にし
て30重量%以下、さらに好ましくは20重量%以下
の他の不飽和脂肪酸、例えばキリ油脂肪酸、オイ
チシカ油脂肪酸、脱水ヒマシ油脂肪酸、ハイジエ
ン脂肪酸の如き共役二重結合を有する不飽和脂肪
酸を併用してもよい。 また、脂肪酸変性アクリル系単量体(A)を得るた
めに前記した脂肪酸と反応させうる「グリシジル
基を有するアクリル酸エステルまたはメタクリル
酸エステル」(以下、“グリシジル含有アクリル系
エステル”と略称することがある)としては、ア
クリル酸又はメタクリル酸のエステル残基部分に
グリシジル基を含むもの、殊に、グリシジルアク
リレート及びグリシジルメタクリレートが好適で
ある。 かかるグリシジル含有アクリル系エステルを用
いての脂肪酸変性アクリル系単量体(A)の調製は、
常法に従い、適当な不活性溶媒の存在又は不在
下、通常は溶媒の不在下に、前述した不飽和脂肪
酸をグリシジル含有アクリル系エステルと反応さ
せることにより行なうことができる。該反応は一
般に約60〜約220℃、好ましくは約120〜約170℃
の温度において行なうことができ、反応時間は一
般に約0.5〜約40時間、好ましくは約3〜約10時
間である。 該グリシジル含有アクリル系エステルは、通
常、該不飽和脂肪酸1モル当り0.7〜1.5モル、好
ましくは0.8〜1.2モルの割合で使用するのが有利
である。 また、必要に応じて用いられる不活性溶媒とし
ては、220℃以下の温度で還流しうる水−非混和
性の有機溶媒が好ましく、例えば、ベンゼン、ト
ルエン、キシレンなどの芳香族炭化水素;ヘプタ
ン、ヘキサン、オクタンなどの脂肪族炭化水素が
挙げられる。 さらに、上記反応に当つて、反応系に必要に応
じて重合禁止剤、例えば、ハイドロキノン、メト
キシフエノール、tert−ブチルカテコール、ベン
ゾキノン等を加え、水酸基含有アクリル系エステ
ル及び/又は生成する脂肪酸変性アクリル系エス
テルの重合を抑制するようにすることが有利であ
る。 上記反応において、グシジル含有アクリル系エ
ステルのオキシラン基と不飽和脂肪酸のカルボキ
シル基との間でオキシラン還の開裂を伴うエステ
ル化が起り、不飽和脂肪酸で変性されたアクリル
系エステルが得られる。 もう1つ別のタイプの脂肪酸変性アクリル系単
量体(A)をつくるために上記不飽和脂肪酸と反応せ
しめられる「水酸基を含有するアクリル酸エステ
ル又はメタクリル酸エステル」(以下、“水酸基含
有アクリル系エステル”と略称することがある)
としては、アクリル酸又はメタクリル酸のエステ
ル残基部分に1個の水酸基を有し且つ該エステル
残基部分に2〜24個、好ましくは2〜8個の炭素
原子を含むものが包含され、中でも、下記式
()又は() 上記各式中、R1は水素原子又はメチル基を表
わし、pは2〜8の整数であり、K及びLはそれ
ぞれ0〜8の整数であり、ただしKとLの和は1
〜8である、 で示される型の水酸基含有アクリル系エステルが
好適である。 本発明において特に好適な水酸基含有アクリル
系エステルは、上記式()で示されるヒドロキ
シアルキルアクリレート及びヒドロキシメタクリ
レート、就中、2−ヒドロキシエチルアクリレー
ト、2−ヒドロキシエチルメタクリレート、2−
ヒドロキシプロピルアクリレート及び2−ヒドロ
キシプロピルメタクリレートである。 脂肪酸変性アクリル系単量体(A)の調製は、通
常、前記不飽和脂肪酸を上記水酸基含有アクリル
系エステルと適宜不活性溶媒中にて、エステル化
触媒の存在下に反応させることにより行なうこと
ができる。該反応は一般に約100〜約180℃、好ま
しくは約120〜約160℃の温度の加熱下に行なわ
れ、反応時間は一般に約0.5〜約9時間、通常約
1〜約6時間である。 該水酸基含有アクリル系エステルは、通常、該
不飽和脂肪酸1モル当り0.5〜1.9モルの割合で使
用することができ、好ましくは該不飽和脂肪酸1
モル当り1.0〜1.5モルの割合で使用するのが有利
である。 上記反応に使用されるエステル化触媒として
は、例えば、硫酸、硫酸アルミニウム、硫酸水素
カリウム、アルキル置換ベンゼン、塩酸、硫酸メ
チル、リン酸等が挙げられ、これら触媒は、通
常、反応せしめられる上記不飽和脂肪酸と水酸基
含有アクリル系エステルとの合計量の約0.001〜
約2.0重量%、好ましくは約0.05〜約1.0重量%の
割合で使用される。 また、必要に応じて用いられる不活性溶媒とし
ては、180℃以下の温度で還流しうる水−非混和
性の有機溶媒が好ましく、例えば、ベンゼン、ト
ルエン、キシレンなどの芳香族炭化水素;ヘプタ
ン、ヘキサン、オクタンなどの脂肪族炭化水素が
挙げられる。 さらに、上記反応に当つて、反応系に必要に応
じて重合禁止剤、例えば、ハイドロキノン、メト
キシフエノール、tert−ブチルカテコール、ベン
ゾキノン等を加え、水酸基含有アクリル系エステ
ル及び/又は生成する脂肪酸変性アクリル系エス
テルの重合を抑制するようにすることが有利であ
る。 上記反応において、水酸基含有アクリル系エス
テルの水酸基と不飽和脂肪酸のカルボキシル基と
の間でエステル化が起り、不飽和脂肪酸で変性さ
れたアクリル系エステルが得られる。 エチレン性不飽和カルボン酸(B): 本発明に用いられるエチレン性不飽和カルボン
酸は、(メタ)アクリル酸のエステル残基部分に
1個のカルボキシル基を含有し、且つ該エステル
残基部分に2〜6個、好ましくは、2〜3個の炭
素原子を含むものが包含され、下記式() 式中、R1は前記の意味を有し、nは2〜6の
整数を示す。 で示されるもの及び下記一般式() 式中、R1は前記の意味を示し、R2はC2〜C10
アルキレン基、置換もしくは未置換のシクロアル
キレン基、フエニレン基を示し、mはC2〜C10
整数を示す で表わされるものが包含される。 かかるエチレン性不飽和カルボン酸の例として
は、2−カルボキシエチル(メタ)アクリレー
ト、2−カルボキシプロピル(メタ)アクリレー
ト、ヒドロキシ(メタ)アクリル酸エステルと2
塩基酸〔例えば、(無水)コハク酸、(無水)フタ
ル酸、(無水)メチルフタル酸、(無水)テトラヒ
ドロフタル酸、(無水)メチルテトラヒドロフタ
ル酸など〕の反応物などが挙げられ、これらはそ
れぞれ単独で又は2種以上組合わせて使用するこ
とができる。 他のα,β−エチレン性不飽和単量体(C): さらに、上記(A)〜(B)以外のα,β−エチレン性
不飽和単量体としては、特に制約はなく、最終被
覆物に望まれる性能に応じて広範に選択すること
ができる。かかる不飽和単量体の代表例を示せば
次のとおりである。 (a) アクリル酸又はメタクリル酸のエステル:例
えば、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、
アクリル酸プロピル、アクリル酸イソプロピ
ル、アクリル酸ブチル、アクリル酸ヘキシル、
アクリル酸オクチル、アクリル酸ラウリル、メ
タクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタ
クリル酸プロピル、メタクリル酸イソプロピ
ル、メタクリル酸ブチル、メタクリル酸ヘキシ
ル、メタクリル酸オクチル、メタクリル酸ラウ
リル等のアクリル酸又はメタクリル酸のC118
アルキルエステル:グリシジルアクリレート、
グリシジルメタクリレート;アクリル酸メトキ
シブチル、メタクリル酸メトキシブチル、アク
リル酸メトキシエチル、メタクリル酸メトキシ
エチル、アクリル酸エトキシブチル、メタクリ
ル酸エトキシブチル等のアクリル酸又はメタク
リル酸のアルコキシアルキルエステル;アリル
アクリレート、アリルメタクリレート等のアク
リル酸又はメタクリル酸のアルケニルエステ
ル;ヒドロキシエチルアクリレート、ヒドロキ
シエチルメタクリレート、ヒドロキシプロピル
アクリレート、ヒドロキシプロピルメタクリレ
ート等のアクリル酸又はメタクリル酸のC2
C8ヒドロキシアルキルエステル;ジエチルア
ミノエチルアクリレート、ジエチルアミノエチ
ルメタクリレート、メチルアミノエチルアクリ
レート、メチルアミノエチルメタクリレート等
のアクリル酸又はメタクリル酸のモノー又はジ
ーアルキルアミノアルキルエステル;アリルオ
キシエチルアクリレート、アリルオキシメタク
リレート等のアクリル酸又はメタクリル酸のア
ルケニルオキシアルキルエステル。 (b) ビニル芳香族化合物:例えば、スチレン、α
−メチルスチレン、ビニルトルエン、p−クロ
ルスチレン。 (c) ポリオレフイン系化合物:例えば、ブタジエ
ン、イソプレン、クロロプレン。 (d) アクリル酸又はメタクリル酸のアミド:例え
ばアクリルアミド、N−メチロールアクリルア
ミド、N−ブトキシメチルアクリルアミド。 (e) 不飽和酸:例えばアクリル酸、メタクリル
酸、クロトン酸、イタコン酸、マレイン酸、無
水マレイン酸、フマル酸。 (f) その他:アクリロニトリル、メタクリロニト
リル、メチルイソプロペニルケトンなど。 これら不飽和単量体は所望の物性に応じて適宜
選択され、それぞれ単独で用いてもよく、或いは
2種又はそれ以上組合わせて使用することができ
る。 本発明に従えば、上記の脂肪酸変性アクリル系
単量体(A)、エチレン性不飽和カルボン酸(B)及び不
飽和単量体(C)は相互に共重合せしめられる。該共
重合は、アクリル系共重合体を製造するためのそ
れ自体公知の方法に従い、例えば溶液重合法、乳
化重合法、懸濁重合法等を用いて行なうことがで
きる。 共重合を行なう場合の上記3成分の配合割合
は、最終製品の被覆用組成物に望まれる性能に応
じて変えることができるが、上記3成分の合計の
重量を基準にして下記の割合で配合するのが適当
である。 脂肪酸変性アクリル系単量体(A):5〜98重量
%、好ましくは7〜80重量% エチレン性不飽和カルボン酸(B):2〜40重量
%、好ましくは4〜30重量% 不飽和単量体(C):0〜93重量%、好ましくは1
〜89重量% 上記共重合反応は、有利には、溶液重合法に従
つて行なうことが好ましく、上記の3成分を適当
な不活性溶媒中で、重合触媒の存在下に、通常約
0〜約180℃、好ましくは約40〜約170℃の反応温
度において、約1〜約20時間、好ましくは約6〜
約10時間反応をつづけることにより行なうことが
できる。 使用する溶媒としては、該共重合反応中にゲル
化が生じないように、生成する共重合体を溶解す
る溶媒が望ましい。例をあげれば
【式】
【式】 (R3=HまたはC1〜C4のアルキル基)又は(R4
R5はC1〜C4のアルキル基) で表わされる芳香族炭化水素類、たとえばトルエ
ン、キシレンなど;R6−COO−R7(R6=C1〜C6
のアルキル基、R7=HまたはC1〜C6のアルキル
基またはシクロヘキシル基)で表わされる酸また
はエステル類、たとえばギ酸エチル、酢酸ブチ
ル、酢酸、シクロヘキシルなど;R8R9C=O(R8
とR9はそれぞれC1〜C8のアルキル基)および
〔水溶性共重合体の製造例〕
製造例 1 (1‐a) 下記の成分: ダイズ油脂肪酸 2240部 ハイドロキノン 1.3部 メチル硫酸 2.6部 n−ヘプタン 144部 を反応容器に入れ、かきまぜながら、150℃に
昇温させた。次に下記の成分: 2−ヒドロキシエチルメタクリレート 1300部 ハイドロキノン 2.6部 メチル硫酸 7.6部 トルエン 234部 の混合物を2時間かかつて、150℃の反応容器
内に滴下した。生成する縮合水を反応系から取
り除き、反応生成物の酸価が7.4になるまで150
℃で6.5時間反応させた。酸価が7.4になつたら
反応容器を減圧にし、溶剤を加熱残分が95%に
なるまで減圧蒸留した。ガードナー粘度F〜G
の脂肪酸変性単量体が得られた。 (1‐b) n−ブチルセロソルブ1000部を反応容器に
入れ、加熱して120℃にした。次に以下に示す
割合の混合物を2時間かかつて滴下した。反応
は窒素注入下で行なつた。 上記(1−a)で得た脂肪酸変性単量体 796部 スチレン 344部 n−ブチルメタクリレート 344部 2−カルボキシエチルアクリレート 516部 アゾビスジメチルバレロニトリル 50部 アゾビスイソブチロニトリル 40部 反応温度を120℃に保ち、反応溶液をかきま
ぜながら、上記の混合物を滴下した。滴下終了
1時間後にアゾビスイソブチロニトリル16部を
反応溶液に加え、さらに2時間後、アゾビスイ
ソブチロニトリル16部を反応溶液に加え、その
後2時間120℃に保つたまま反応を行なつた。
反応終了後、未反応の単量体及びn−ブチルセ
ロソルブを減圧蒸留し、加熱残分を75%にし
た。かくして樹脂酸価89.0、ガードナー粘度
(60%n−ブチルセロソルブ溶液)Z4の共重合
体が得られた。次に得られた共重合体を、共重
合体のカルボキシル基に対し約0.7当量のトリ
エチルアミンおよび約0.2当量の28%のアンモ
ニア水を用いて中和して、水溶性共重合体(A)を
得た。 製造例 2 (2‐a) 製造例1の(1−a)の配合組成における
ダイズ油脂肪酸をアマニ油脂肪酸に替え、その
他の配合成分、配合割合および製造条件は(1
−a)と全く同じにしてエステル化反応を行な
つた。150℃で8時間反応させたところ、反応
生成物の酸価は7.3になり、次いで反応容器を
減圧にし、溶剤を加熱残分が95%になるまで減
圧蒸留した。かくしてガードナー粘度Aの脂肪
酸変性単量体が得られた。 (2‐b) n−ブチルセロソルブ500部を反応容器に
入れ、加熱して120℃にした。次に以下に示す
割合の混合物を約2時間かかつて滴下した。反
応は窒素注入下で行なつた。 上記(2−a)で得た脂肪酸変性単量体 427部 スチレン 160部 2−ヒドロキシエチルメタアクリレート1モル
と無水コハク酸1モルの反応物 413部 アゾビスジメチルバレロニトリル 25部 アゾビスイソブチロニトリル 20部 反応温度を120℃に保ち、反応溶液をかきま
ぜながら上記の混合物を滴下した。滴下終了1
時間後に、アゾビスイソブチロニトリル8部を
反応溶液に加え、さらに2時間後反応溶液にア
ゾビスイソブチロニトリル8部を加え、その後
2時間120℃に保つたまま反応を行なつた。反
応終了後、未反応の単量体及びn−ブチルセロ
ソルブを減圧蒸留し、加熱残分を75%にした。
樹脂酸価87.5、ガードナー粘度(60%n−ブチ
ルセロソルブ溶液)Z1の共重合体が得られた。
次に得られた共重合体を製造例1と同様の方法
で中和して水溶性共重合体(B)を得た。 製造例 3 (3-a) 製造例1の(1−a)の配合組成におけ
るダイズ油脂肪酸をサフラワー脂肪酸に替え、
その他の配合成分、配合割合および製造条件は
(1−a)と全く同じにしてエステル化反応を
行なつた。樹脂酸価が6.4になるまで150℃で
6.5時間反応させた。酸価が6.4になつたら反応
容器を減圧にし、溶剤を加熱残分が95%になる
まで減圧蒸留した。ガードナー粘度G〜Hの脂
肪酸変性単量体が得られた。 (3‐b) n−ブチルセロソルブ400部を反応容器に
入れ、加熱して120℃にした。次に以下に示す
割合の混合物を2時間かかつて滴下した。反応
は窒素注入下で行なつた。 上記(3−a)で得た脂肪酸変性単量体 299部 スチレン 59部 n−ブチルメタクリレート 59部 2−ヒドロキシエチルメタアクリレート1モル
と無水ヘキサヒドロフタル酸1モルの反応物
403部 アゾビスジメチルバレロニトリル 36部 反応温度を120℃に保ち、反応溶液をかきま
ぜながら、上記の混合物を滴下した。滴下終了
1時間後にアゾビスイソブチロニトリル6.4部
を反応溶液に加え、さらに2時間後、アゾビス
イソブチロニトリル6.4部を反応溶液に加え、
その後2時間120℃に保つたまま反応を行なつ
た。反応終了後、未反応の単量体およびn−ブ
チルセロソルブを減圧蒸留し、加熱残分を75%
とした。樹脂酸価87.5、ガードナー粘度(60%
n−ブチルセロソルブ溶液)Z4の共重合体が
得られた。次に得られた共重合体を製造例1と
同様の方法で中和して水溶性共重合体(C)を得
た。 製造例 4 (4-a) 下記の成分: サフラワー油脂肪酸 236部 グリシジルメタクリレート 119部 ハイドロキノン 0.4部 テトラエチルアンモニウムブロマイド 0.2部 を反応容器に入れ、140〜150℃の温度でかきま
ぜながら反応を行ない付加反応生成物を得た。
エポキシ基とカルボキシル基の付加反応は、残
存カルボキシル基の量を測定しながら追跡し
た。反応が完了するまで約4時間かかつた。 (4‐b) n−ブチルセロソルブ50部を反応容器に入
れ、加熱して120℃にした。次に以下に示す割
合の混合物を約2時間かかつて滴下した。反応
は窒素注入下で行なつた。 上記(4−a)の付加反応生成物 40部 スチレン 23部 n−ブチルメタクリレート 11部 2−カルボキシエチルアクリレート 26部 アゾビスジメチルバレロニトリル 5部 反応温度を120℃に保ち、反応溶液をかきま
ぜながら上記の混合物を滴下した。滴下終了1
時間後にアゾビスイソブチロニトリル0.8部を
反応溶液に加え、さらに2時間後、アゾビスイ
ソブチロニトリル0.8部を反応溶液に加え、そ
の後2時間、120℃に保つたまま反応を行なつ
た。反応終了後、未反応の単量体およびn−ブ
チルセロソルブを減圧蒸留し、加熱残分を75%
とした。樹脂酸価83.8、ガードナー粘度(60%
n−ブチルセロソルブ溶液)Z4の共重合体が
得られた。次に得られた共重合体を製造例1と
同様の方法で中和して水溶性共重合体(D)を得
た。 比較例 1 製造例1において滴下モノマー混合物を以下の
ように変え、他は製造例1と同じ条件で重合反応
を行つた。 (1−a)で得た脂肪酸変性単量体 854部 スチレン 444部 n−ブチルメタクリレート 444部 アクリル酸 258部 アゾビスジメチルバレロニトリル 50部 反応終了後、減圧蒸留し、加熱残分を75%にし
た。樹脂酸価90.6、ガードナー粘度(60%n−ブ
チルセロソルブ溶液)Z4の共重合体が得られた。
次に得られた共重合体を製造例1と同様の方法で
中和して水溶性共重合体(E)を得た。 比較例 2 製造例4において、滴下モノマー混合物を以下
のように変え、他は製造例4と同じ条件で重合反
応を行つた。 (4−a)で得た脂肪酸変性単量体 40部 スチレン 23部 n−ブチルメタクリレート 24部 アクリル酸 13部 アゾビスジメチルバレロニトリル 5部 反応終了後、減圧蒸留し、加熱残分を75%にし
た。樹脂酸価85.0、ガードナー粘度(60%n−ブ
チルセロソルブ溶液)Z3〜Z4の共重合体が得られ
た。次に得られた共重合体を製造例4と同様の方
法で中和して水溶性共重合体(F)を得た。 次にかくして得た共重合体水溶液に顔料および
ドライヤーを後記第1表に示す通り配合し水で希
釈し、粘度を調整し被覆用組成物を調整した。顔
料分散は通常のペイントコンデイシヨナーで行な
つた。 上記実施例1〜4、比較例1、2で得た各種の
水性被覆用組成物を用いて実際にみがき軟鋼板に
塗装し、その塗膜性能を試験した。塗装はバーコ
ーター塗装で行なつた。粘度調整は、水および水
に可溶な溶剤(n−ブチルセロソルブ)で行なつ
た。膜厚は約25μで塗膜の乾燥は20℃、湿度75
%、14日間の条件で行なつた。塗膜の硬度はエン
ピツ硬度で求め、光沢は60゜鏡面反射率で求めた。
エリクセン値はエリクセン試験機を用い(20℃)、
耐衝撃強度はデユポン式衝撃試験機で径1/2イン
チで500gのおもりを用いて測定した(20℃)。塗
膜の接着性は1mm幅のゴバン目を100個つくり、
その上に接着テープをはりつけ、それを勢いよく
はがして試験した(20℃)。耐水性は20℃の水道
水に2週間浸漬して調べた。耐溶剤性は、日本石
油製シルバーガソリンに2週間浸漬(20℃)して
調べた。耐候性は、サンシヤイン型ウエーザーメ
ーターで250時間経たものの光沢保持性を調べた。
貯蔵安定性は20℃に30日間保つた後の粘度変化で
調べた。これらの結果を第1表に併記した。
【表】
【表】 ※ 金属量としての数値

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 (A) 非共役二重結合を少なくとも2個有する
    不飽和脂肪酸とグリシジル基を有するアクリル
    酸エステルまたはメタクリル酸エステルとの反
    応生成物、及び/又は該不飽和脂肪酸と水酸基
    を有するアクリル酸エステルまたはメタクリル
    酸エステルとの反応生成物よりなる脂肪酸変性
    アクリル系単量体 5〜98重量% (B) 一般式 【式】及び/又は一般式 【式】 〔式中、R1は水素原子又はメチル基を示し、
    R2はC2〜C10のアルキレン基、置換もしくは未
    置換のシクロアルキレン基及び置換もしくは未
    置換のフエニレン基を示し、nは2〜6の整数
    を示し、mは2〜10の整数を示す〕 で示されるエチレン性不飽和カルボン酸
    2〜40重量% (C) 上記(A)、(B)以外のα,β−エチレン性不飽和
    単量体 0〜93重量% を共重合することにより得られる樹脂の水溶性化
    物又は水分散化物であることを特徴とする水性被
    覆用組成物。
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