JPH0476314B2 - - Google Patents

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JPH0476314B2
JPH0476314B2 JP61249458A JP24945886A JPH0476314B2 JP H0476314 B2 JPH0476314 B2 JP H0476314B2 JP 61249458 A JP61249458 A JP 61249458A JP 24945886 A JP24945886 A JP 24945886A JP H0476314 B2 JPH0476314 B2 JP H0476314B2
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film
recording sheet
sheet according
carbon atoms
alkyl
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Teruo Matsunaga
Tamaki Kanai
Kazunobu Natori
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Teijin Ltd
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Teijin Ltd
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    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41MPRINTING, DUPLICATING, MARKING, OR COPYING PROCESSES; COLOUR PRINTING
    • B41M5/00Duplicating or marking methods; Sheet materials for use therein
    • B41M5/26Thermography ; Marking by high energetic means, e.g. laser otherwise than by burning, and characterised by the material used
    • B41M5/40Thermography ; Marking by high energetic means, e.g. laser otherwise than by burning, and characterised by the material used characterised by the base backcoat, intermediate, or covering layers, e.g. for thermal transfer dye-donor or dye-receiver sheets; Heat, radiation filtering or absorbing means or layers; combined with other image registration layers or compositions; Special originals for reproduction by thermography
    • B41M5/42Intermediate, backcoat, or covering layers
    • B41M5/423Intermediate, backcoat, or covering layers characterised by non-macromolecular compounds, e.g. waxes
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41MPRINTING, DUPLICATING, MARKING, OR COPYING PROCESSES; COLOUR PRINTING
    • B41M5/00Duplicating or marking methods; Sheet materials for use therein
    • B41M5/50Recording sheets characterised by the coating used to improve ink, dye or pigment receptivity, e.g. for ink-jet or thermal dye transfer recording
    • B41M5/52Macromolecular coatings
    • B41M5/5254Macromolecular coatings characterised by the use of polymers obtained by reactions only involving carbon-to-carbon unsaturated bonds, e.g. vinyl polymers
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
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    • B41MPRINTING, DUPLICATING, MARKING, OR COPYING PROCESSES; COLOUR PRINTING
    • B41M5/00Duplicating or marking methods; Sheet materials for use therein
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    • B41M5/40Thermography ; Marking by high energetic means, e.g. laser otherwise than by burning, and characterised by the material used characterised by the base backcoat, intermediate, or covering layers, e.g. for thermal transfer dye-donor or dye-receiver sheets; Heat, radiation filtering or absorbing means or layers; combined with other image registration layers or compositions; Special originals for reproduction by thermography
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  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Optics & Photonics (AREA)
  • Thermal Transfer Or Thermal Recording In General (AREA)
  • Coating Of Shaped Articles Made Of Macromolecular Substances (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は熱転写用記録シートに関する。更に詳
しくは発熱手段により転写媒体の熱溶融性インク
層を加熱し、溶融したインクを記録シートに転写
して記録する熱転写記録方式に用いる記録シート
であつて、信号例えば画像の高品質記録ができる
シートに関する。 近年、熱転写記録は、ノンインパクトで無騒
音、メンテナンスフリー、低コスト、小型軽量化
可能、カラー化可能等の特徴を有することからフ
アクシミリ、コンピユーター端末等のレコーダ
ー、プリンターに用いられている。 熱転写記録方式とは、転写媒体表面の記録信号
に対応する部分のインク層を加熱昇温して溶融流
動させることにより、該部分を記録シートに接着
させて転写記録するものである。そして、熱転写
記録に使用される熱溶融性インクは、大部分のも
のが、パラフインワツクス、酸化ワツクス、カル
ナバワツクス等のワツクス系を主成分としたイン
クである。 従つて、熱転写方式で印刷記録を行なう場合、
記録シートはツクス受容性を有する必要があり、
通常、特別に設計された紙が用いられている。 一方、熱転写方式のプリンターを用いて透明な
記録シートに記録を行ないオーバーヘツドプロジ
エクター(OHP)に供することが検討され、こ
れに適するシートの要求が高まつている。かかる
透明な記録シートとして、透明性、耐熱性、機械
的強度等の点から、主にポリエステルフイルム、
ポリアミドフイルム、ポリカーボネートフイルム
等のプラスチツクフイルムの使用が検討されてい
るが、これらプラスチツクフイルムはワツクスを
主成分とする熱溶融性インクの受容性が十分であ
るとはいえない欠点がある。この欠点によつて熱
転写に種々の問題が生じる。 即ち、プラスチツクフイルムと熱溶融性インク
の接着力が不十分であると信号に対応して加熱溶
融状態にあるインク層が記録シートへ部分的に転
写されない現象、いわゆる歯抜けがおこる。特に
記録信号の端部及び細線部分で歯抜けがおこりや
すい。 また、熱転写方式のカラープリンターが普及し
つつあるが、これによつてカラー記録を行なう場
合、最大4種類の熱溶融性インクを同一箇所に転
写する必要があり、記録シートのインク受容性が
十分でないと低濃度記録部分だけでなく、ベタ印
字等の高濃度記録部分でも歯抜がおこる。 さらに、熱転写方式での記録密度は3〜16ドツ
ト/mmが一般的であるが、この様な微小なオーダ
ーで各ドツトが完全に記録信号に対応して転写さ
れないと歯抜により画像品質は低下してしまう。
特にカラー記録の場合は歯抜けによる画像の低下
が顕著となる。 さらにまた、記録シートへのインクの接着性が
十分でないと、得られた画像の耐久性が低下す
る。例えば熱転写により得られたオーバヘツドプ
ロジエクター用シートを使用するときシート同士
が接触したり、あるいはシートを他物体でひつか
く等がしばしばあるが、インクの耐久性が低い
と、これにより該シートからインクがはく離し、
画像が著しく損なわれる。 本発明の目的は、少くとも片面上に特定のアク
リル樹脂から成る皮膜を有する熱転写用記録シー
トを提供することにある。 本発明の他の目的は、熱溶融性インクとの接着
力に優れ、それ故熱転写記録ドツトの歯抜けがな
い、良好な品質の画像を与える熱転写用記録シー
トを提供することにある。 本発明のさらに他の目的は、耐久性に優れた画
像を与える熱転写用記録シートを提供することに
ある。 本発明のさらに他の目的は、優れた帯電防止能
と滑り性を備えた熱転写用記録シートを提供する
ことにある。 本発明のさらに他の目的および利点は以下の説
明から明らかとなろう。 本発明によれば、本発明の上記目的および利点
は、 (A) 基体フイルム および (B) 基体フイルムの少くとも片面上の 下記式(1) ここで、R1は水素原子又はメチルであり、R2
は水素原子又は炭素1〜5のアルキルであり、
R3およびR4は同一もしくは異なり、炭素数1〜
5のアルキル又はヒドロキシアルキルであり、X
はハロゲン原子であり、そしては2,3又は4
である、 で表わされる繰返し単位を有するアクリル樹脂か
らなり、熱溶融性インクを受容する皮膜、 からなる熱転写用記録シートによつて達成され
る。 本発明で用いられる上記媒体フイルム(A)は、例
えば熱可塑性樹脂を素材とするものであり、透明
であつても不透明であつてもよい。基体フイルム
(A)としては、熱可塑性樹脂の不透明でないフイル
ムが好ましく用いられる。オーバーヘツドプロジ
エクター用には、透明性の高いフイルムが好まし
く用いられる。熱可塑性樹脂は、例えば芳香族ポ
リエステル、ポリアミド、セルロースアセテー
ト、芳香族ポリカーボネート、あるいはポリ塩化
ビニル等である。芳香族ポリエステルは、例えば
ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフ
タレート、ポリ1,4−シクロヘキサンジメチレ
ンテレフタレート等である。ポリアミドは、例え
ばポリε−カプロラクタム、ポリヘキサメチレン
アジパミド等である。芳香族ポリカーボネートは
例えばビスフエノールAポリカーボネートであ
る。 基体フイルム(A)の素材としては、これらのうち
芳香族ポリエステル、特にポリエチレンテレフタ
レートが好ましい。 基体フイルム(A)の厚みは、通常25〜200μmが適
当であり、好ましくは40〜150μmである。薄すぎ
ると剛性が不足してプリンターへの挿入が困難と
なり、厚すぎると取扱いにくく、また1枚当りの
価格も上昇するのでいずれも好ましくない。 これらの基体フイルムは下記皮膜(B)あるいは(C)
を形成する前に、表面をコロナ処理、プラズマ処
理、プライマー処理の如き処理に付され、皮膜と
の密着性を高めることができる。 本発明の記録シートは、上記基体フイルムの少
くとも片面、すなわち片面のみ又は両面に、上記
式(1)で表わされる繰返し単位を有するアクリル樹
脂から成る皮膜を有する。 上記アクリル樹脂は、好ましくは上記式(1)で表
わされる繰返し単位を少くとも20モル%含有す
る。 上記式(1)において、R1は水素原子又はメチル
であり、R2は水素原子又は炭素数1〜5のアル
キル(例えばメチル、エチル、プロピル、ブチ
ル、ペンチル等)であり、R3およびR4は同一も
しくは異なり、炭素数1〜5のアルキル又はヒド
ロキシアルキル(例えばメチル、エチル、プロピ
ル、ブチル、ペンチル、ヒドロキシエチル、ヒド
ロキシプロピル、ヒドロキシブチル、ヒドロキシ
ペンチル等)であり、Xはハロゲン(例えば塩
素、臭素等)であり、そしては2,3又は4で
ある。 上記式(1)で表わされる繰返し単位は、例えば 上記式(1)で表わされる繰返し単位は、下記式 ここで、R1,R3、R4およびの定義は上記式
(1)に同じである、 で表わされる単量体を第2の単量体と一緒に、例
えば過酸化ベンゾイルの如き過酸化物あるいはア
ゾビスイソブチロニトリルの如き脂肪族アゾニト
リル等のラジカル触媒の存在下に重合せしめ、し
かるのち化合物R2Xによつて4級化することに
よつて形成することができる。 上記式(1)′で表わされる単量体は、例えば相当
する低級アルキル(メタ)アクリレートを相当す
るN,N′−ジ−C1-2アルキルω−ヒドロキシア
ルキルアミンと反応せめしることによつて製造す
ることができる。 上記アクリル樹脂としては、例えば上記式(1)で
表わされる繰返し単位と、下記式(2) ここで、R5は水素原子又はメチルであり、そ
してR6は水素原子、メチル、エチル又はヒドロ
キシエチルである、 で表わされる繰返し単位とから主として成るアク
リル共重合体が特に好適に用いられる。それらの
うち、さらに好ましいアクリル共重合体は、上記
式(1)で表わされる繰返し単位が20〜95モル%であ
り、そして上記式(2)で表わされる繰返し単位が80
〜5モル%を占めるものである。 上記式(2)で表わされる繰返し単位は、下記式 ここで、R5およびR6の定義は上記に同じであ
る、 で表わされる第2の単量体を重合せしめることに
より形成することができる。 上記式(2)′で表わされる第2の単量体としては、
例えば(メタ)アクリル酸、メチル(メタ)アク
リレート、エチル(メタ)アクリレート、ヒドロ
キシエチル(メタ)アクリレート等を挙げること
ができる。 上記アクリル樹脂は、例えば重量平均分子量
5000〜15万を有しており、好ましくは1万〜10万
を有している。分子量が小さすぎると皮膜形成性
が劣り、また耐ブロツキング性が悪くなる傾向を
示すようになり、一方分子量が大きすぎると皮膜
(B)を形成する際にアクリル樹脂塗液の塗布が困難
となり、さらに基体アクリル面に対する密着性も
低下しがちになる。上記アクリル樹脂のうちのあ
るものは、綜研化学株式会社製のエレコントPQ
−50B(商品名)として入手しうる。 上記アクリル樹脂からなる皮膜は、乾燥厚み
0.005〜1μmを有するのが好ましい。皮膜が薄す
ぎると熱溶融性インクとの接着力が不十分となり
がちで、熱転写記録時歯抜けが生じ易くなる。一
方厚すぎると、高湿度下においてシートのベタツ
キが目立つようになり、あるいはプリンターでの
記録時搬送不良(ジヤミング)をひきおこした
り、保管時シート同士のブロツキングを発生した
りしがちになる。 基体フイルム上にアクリル樹脂皮膜を形成する
方法としては、例えばグラビアコート、バーコー
ト、リバースロールコート、ナイフコートなどの
通常のコーテイング手段を用いる事が出来る。 皮膜には、その性能を損わない範囲で、他の樹
脂、滑剤、着色剤等を含有させることができる。 アクリル樹脂からなる皮膜は、記録シートの記
録面に形成されていれば転写記録を行なうには十
分であるが、十分な帯電防止能あるいは滑り性を
付与するためには、本発明の記録シートはその反
対面にもこれらの性能を付与する皮膜を有する。 本発明により提供されるそのような記録シート
は、上記基体フイルムAおよび基体フイルム上の
片面上の上記アクリル樹脂からなる皮膜Bの他
に、さらにC基体フイルムの他方の片面上に帯電
防止能を持つ皮膜を有している。 上記皮膜Cは、例えば上記の如く、皮膜Bにつ
いて定義された上記アクリル樹脂と同じアクリル
樹脂から選ばれる素材から形成されていてもよ
く、あるいはイミダゾリン化合物、ポリオキシエ
チレンアルキルフエニルエーテルおよび脂肪酸金
属塩の混合物からなることができる。 上記イミダゾリン化合物としては、例えば下記
式(3) ここで、R7は炭素数10〜24のアルキル又はア
ルケニルであり、R8は炭素数1〜4の低級アル
キルであり、そしてYは一当量の陰イオンであ
る、 で表わされる化合物が好適に用いられる。 R7の炭素数10〜24のアルキル又はアルケニル
は直鎖状であつても分岐鎖状であつてもよい。
R7としては炭素数17のステアリン又はオレイン、
就中オレイルが好ましい。 R8は炭素数1〜4の低級アルキルであり、例
えばメチル、エチル、n−プロピル、iso−プロ
ピル、n−ブチル、sec−ブチル、iso−ブチルあ
るいはt−ブチルである。 Yは一当量の陰イオンであり、例えば塩素、臭
素の如きハロゲン、アニオン、CH8SO4 -,C2H5
SO4 -,ジ(C1〜C6アルキル)ホスフエートアニ
オン例えばジブチルホスフエートアニオン,1/2
SO4 2-等である。 上記式(3)の化合物としては、例えば 等を好ましいものとして挙げることができる。 上記式(3)の化合物は、相当する4級化されてい
ないイミダゾリン化合物をそれ自体公知の方法に
よつて4級化することにより得られる。 その際の4級化の割合をカチオン化率として表
わす。本発明ではカチオン化率が少くとも50%で
あるものが用いられる。 ポリオキシエチレンアルキルフエニルエーテル
としては、例えば下記式(4) ここで、R9は炭素数8〜10のアルキルであり、
そしてnは8〜10の数である、 で表わされるものが好ましく用いられる。 上記式(4)の化合物としては、例えばオクチルフ
エノキシポリオキシエチレングリコール,ノニル
フエノキシポリオキシエチレングリコールが好ま
しく用いられる。これらはH.L.B(Hydrophile−
Lipophile Balance)6〜12の範囲の値を有す
る。 脂肪酸金属塩としては、例えば炭素数1〜3の
脂肪族カルボン酸のアルカリ金属塩例えばギ酸、
酢酸、プロピオン酸のナトリウム、カリウム塩を
好適に用いることができる。 皮膜Cを形成する混合物は、好ましくはイミダ
ゾリン化合物85〜40重量%、ポリオキシエチレン
アルキルフエニルエーテル13〜40重量%および脂
肪酸金属塩2〜20重量%からなる。 イミダゾリン化合物又は脂肪酸金属塩の何れか
一つ欠けると、帯電防止能は不十分となる。さら
にイミダゾリン化合物が欠ける場合、高温・高湿
下での滑り性が急速に低下し、表面のベタツキが
助長され、ジヤミング等の搬送不良をひきおこ
す。また低級脂肪酸金属塩が欠如する場合、高温
低湿時の帯電防止能が大巾に低下し、また皮膜の
耐久性も低下する。 一方、ポリオキシエチレンアルキルフエニルエ
ーテルの成分が欠如すると、基体フイルムの表面
に均一に塗液を塗布する上で支障が生じ、また皮
膜の耐久性が低下する。 また、上記皮膜Cは、膜面1m2当りの皮膜Cの
重量が0.002〜0.5g/m2に相当する厚みを有する
ことが望ましい。より好ましくは、0.004〜0.1
g/m2である。 この皮膜が薄すぎると帯電防止効果および滑り
性が低下し、一方厚すぎるとシートのベタツキが
大となり、プリンターでの記録時搬送不良をひき
おこしたり、保管時シート同士のブロツキングが
発生する等のトラブルを生じ易くなる。 皮膜Cは、皮膜Bの上記形成方法と同様の方法
によつて形成することができる。 皮膜Cには、その性能を損わない範囲で他の樹
脂、溶剤、着色剤等を含有させることができる。 かくして得られる記録シートは、熱転写方式の
プリンターを用いての印刷記録に有用であり、広
い温度・湿度範囲下で、熱溶融性インクとの接着
力が大で、インク転写時に歯抜けのない、高品質
の画像を与え、かつ記録時にジヤミング等をおこ
さず搬送性に優れるという特長を有する。 次に実施例により本発明を説明する。なお、評
価に使用した感熱転写材は次の方法により製造し
た。 厚さ6μの2軸延伸ポリエチレンテレフタレー
トフイルムの片面に カルナバワツクス 40重量部 パラフインワツクス 30重量部 顔 料 17重量部 ポリテトラヒドロフラン 10重量部 シリコールオイル 3重量部 からなる転写インキ層を加熱ロールによるホツト
メルトコーテイングにより厚み5μとなる様に塗
布し、シアン、マゼンタ、イエローブラツクの4
色から構成されるカラー感熱転写材を得た。 また、実施例におけるひつかきテストは次のよ
うにして行つた。 先端のRが1.0m/mの半球状となつているス
テンレス棒を使用し、荷重200gで、プリントし
たサンプルの黒色部分(イエロー、マゼンタ、シ
アンの3色重ね)を10回こすり、インクのはくり
状態を調べた。 実施例1〜3及び比較例1 厚さ75μmのポリエチレンテレフタレートフイ
ルムの片面に、第4級アンモニウム塩含有アクリ
ル共重合体(分子量40000,エレコンドPQ−
50B:綜研化学(株)製)の50重量%溶液をイソプロ
ピルアルコール/水=80/20からなる混合溶媒で
希釈し、固形分塗布量が第1表に示した量になる
様バーコーターで塗布した。 得られた記録シートに、ドツト密度が8ドツ
ト/mmの熱転写カラープリンターでモデル記号を
印刷し、インクの記録シートへの転写状態を調べ
た。更に得られた画像の耐久性を調べるためひつ
かきテストを行つた。その結果を第1表に示す。
【表】 上記第1表(但し、第2〜5表も同じ)中、転
写性(歯抜け)の評価は次のとおりである。 不良:低濃度記録部のみならず高濃度記録部に
も歯抜けあり 良:低濃度記録部に僅かに歯抜けあり 大変良好:歯抜けなし 画像耐久性の評価は次のとおりである。 不良:容易に剥離する 大変良好:剥離せず 実施例4〜8及び比較例2〜4 厚さ75μmのポリエチレンテレフタレートフイ
ルムの片面に、第4級アンモニウム塩含有アクリ
ル共重合体(分子量40000;エレコンドPQ−
50B:綜研化学(株)製)の50重量%溶液をイソプロ
ピルアルコール/水=80/20(重量比)からなる
混合溶媒で希釈した塗液を固形分塗布量が第2表
に示した量になる様バーコードで塗布した。この
様にして得られたフイルムの反対面に前記式(3)−
1で示されるカチオン化率72%のオレイルイミダ
ゾリンエトサルフエート,HLBが8のポリオキ
シエチレンオクチルフエニルエーテル及びプロピ
オン酸ナトリウムの重量比率(有効成分)がこの
順で、66:27:7からなる混合物(帯電防止剤)
1.5重量%の水溶液をイソプロピルアルコール/
水=70/30(重量比)からなる混合溶媒で希釈し
たものを、固形分塗布量が第2表に示した量にな
る様にバーコードで塗布した。 得られた記録シートにドツト密度が8ドツト/
mmの熱転写カラープリンターを使用して35℃×90
%RH及び10℃×20%RHの雰囲気下でモデル記
号を印刷し、該記録シートの搬送性及びインクの
転写状態を調べた。その結果を第2表に示す。
【表】 実施例 9〜13 イミダゾリン化合物としてオレイルイミダゾリ
ンエトサルフエートのかわりにカチオン化率70%
のオレイルイミダゾリンジプチルフオスフエート
を使用する他は、実施例4〜8と同様の方法で記
録シートを得た。 得られた記録シートにドツト密度が8ドツト/
mm野熱転写カラープリンターを使用して35℃×90
%RH及び10℃×20%RHの雰囲気でモデル記号
を印刷し、該記録シートの搬送性及びインクの転
写状態を調べた。その結果を第3表に示す。
【表】 実施例 14〜17 厚さ75μmのポリエチレンテレフタレートフイ
ルムの両面に、第4級アンモニウム塩含有アクリ
ル共重合体(分子量40000,エレコンドPQ−
50B:綜研化学(株)製)の50重量%溶液をイソプロ
ピルアルコール/水=80/20からなる混合溶媒で
希釈し、固形分塗布量が第4表に示した量になる
様バーコーターで塗布した。 得られた記録シートにドツト密度が8ドツト/
mmの熱転写カラープリンターを使用して35℃×90
%RH及び10℃×20%RHの雰囲気下でモデル記
号を印刷し、該記録シートの搬送性及びインクの
転写状態を調べた。その結果を第4表に示す。
【表】 実施例 18〜22 厚さ75μmのポリエチレンテレフタレートフイ
ルムの片面に式(1)−2で表わされる繰返し単位と
式(2)−1で表わされる繰返し単位 とからなるアクリル共重合体であり、その共重合
割合及び分子量が第5表に示した値である第4級
アンモニウム塩含有クリル共重合体の50重量%溶
液をイソプロピルアルコール/水=80/20(重量
比)からなる混合溶媒で希釈した塗液を固形分塗
布量が0.04g/m2になる様バーコーターで塗布し
た。この様にして得られたフイルムの反対面に、
前記式(3)−1で示されるカチオン化率72%のオレ
イルイミダゾリンエトサルフエート、HLBが8
のポリオキシエチレンオクチルフエニルエーテル
及びプロピオン酸ナトリウムの重量比率(有効成
分)がこの順で、66:27:7からなる混合物(帯
電防止剤)1.5重量%の水溶液をイソプロピルア
ルコール/水=70/30(重量比)からなる混合溶
媒で希釈したものを、固形分塗布量が0.03g/m2
になる様にバーコーターで塗布した。 得られた記録シートにドツト密度が8ドツト/
mmの熱転写カラープリンターを使用して35℃×90
%RH及び10℃×20%RHの雰囲気下でモデル記
号を印刷し、該記録シートの搬送性及びインクの
転写状態を調べた。その結果を第5表に示す。
【表】 上第1表より第4級アンモニウム塩含有アクリ
ル共重合体の皮膜形成により、熱溶融性インクの
密着力が著しく良くなつていることがわかる。 また、第2表、第3表及び第5表より、第4級
アンモニウム塩含有アクリル共重合体の皮膜と、
イミダゾール化合物、ポリオキシエチレンアルキ
ルフエニルエーテル及び脂肪酸金属塩の三成分か
らなる特定の帯電防止剤の皮膜とを形成すること
により、広い温湿度範囲において熱溶融性インク
の密着力及び記録時の範送性が著しく良くなつて
いることがわかる。 また、第4表より、第4級アンモニウム塩含有
アクリル共重合体の皮膜をポリエステルフイルム
の両面に形成することにより、広い温湿度範囲に
おいて熱溶融性インクの密着力及び記録時の搬送
性が著しく良くなつていることがわかる。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 (A) 基体フイルムおよび (B) 基体フイルムの少くとも片面上の下記式(1) ここで、R1は水素原子又はメチルであり、R2
    は水素原子又は炭素数1〜5のアルキルであり、
    R3およびR4は同一もしくは異なり、炭素数1〜
    5のアルキル又はヒドロキシアルキルであり、X
    はハロゲン原子であり、そしては2,3又は4
    である、 で表わされる繰返し単位を有するアクリル樹脂か
    らなり、熱溶融性インクを受容する皮膜からなる
    熱転写用記録シート。 2 基体フイルム(A)が熱可塑性樹脂の不透明でな
    いフイルムである特許請求の範囲第1項記載の記
    録シート。 3 基体フイルム(A)が芳香族ポリエステル、ポリ
    アミド、セルロース、アセテート、芳香族ポリカ
    ーボネート又はポリ塩化ビニルからなる特許請求
    の範囲第1項記載の記録シート。 4 基体フイルム(A)が25〜200μmの厚みを有する
    特許請求の範囲第1項記載の記録シート。 5 皮膜(B)のアクリル樹脂が上記式(1)で表わされ
    る繰返し単位を少くとも20モル%含有するアクリ
    ル共重合体である特許請求の範囲第1項記載の記
    録シート。 6 皮膜(B)のアクリル樹脂が上記式(1)で表わされ
    る繰返し単位と、下記式(2) ここで、R5は水素原子またはメチルであり、
    そしてR6は水素原子、メチル、エチル又はヒド
    ロキシエチルである、 で表わされる繰返し単位とから主としてなるアク
    リル共重合体である特許請求の範囲第1項記載の
    記録シート。 7 皮膜(B)のアクリル樹脂が重量平均分子量5000
    〜15万を有する特許請求の範囲第1項記載の記録
    シート。 8 皮膜(B)が0.005〜1μmの厚みを有する特許請
    求の範囲第1項記載の記録シート。 9 (A) 基体フイルム (B) 基体フイルムの片面上の下記式(1) ここで、R1は水素原子またはメチルであり、
    R2は水素原子又は炭素数1〜5のアルキルであ
    り、R3およびR4は同一もしくは異なり、炭素数
    1〜5のアルキル又はヒドロキシアルキルであ
    り、Xはハロゲン原子であり、そしては2,3
    又は、4である、 で表わされる繰返し単位を有するアクリル樹脂か
    らなり、熱溶融性インクを受容する皮膜、および (C) 基体フイルムの他方の片面上の帯電防止能を
    持つ皮膜 からなる熱転写用記録シート。 10 上記皮膜(C)の素材が皮膜(B)について定義さ
    れた上記アクリル樹脂と同じアクリル樹脂から選
    ばれる特許請求の範囲第9項記載の記録シート。 11 上記皮膜(C)の素材がイミダゾリン化合物、
    ポリオキシエチレンアルキルフエニルエーテルお
    よび脂肪酸金属塩の混合物からなる特許請求の範
    囲第9項記載の記録シート。 12 イミダゾリン化合物が下記式(3) ここで、R7は炭素数10〜24のアルキルまたは
    アルケニルであり、R8は炭素数1〜4の低数オ
    ルキルであり、そしてYは一当量の陰イオンであ
    る、 で表わされる特許請求の範囲第11項記載の記録
    シート。 13 ポリオキシエチレンアルキルフエニルエー
    テルが下記式(4) ここで、R9は炭素数8〜10のアルキルであり、
    そしてnは8〜10の数である、 で表わされる特許請求の範囲第11項記載の記録
    シート。 14 脂肪酸金属塩が炭素数1〜3の脂肪族カル
    ボン酸のアルカリ金属塩であるり特許請求の範囲
    第11項記載の記録シート。 15 皮膜(C)の素材の混合物がイミダゾリン化合
    物85〜40重量%、ポリオキシエチレンアルキルフ
    エニルエーテル13〜40重量%および脂肪酸金属塩
    2〜20重量%からなる特許請求の範囲第11項記
    載の記録シート。 16 皮膜(C)が、膜面1m2当りの皮膜(C)の重量が
    0.002〜0.5g/m2に相当する厚みを有する特許請
    求の範囲第9項記載の記録シート。
JP61249458A 1985-10-25 1986-10-22 熱転写用記録シ−ト Granted JPS62282975A (ja)

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JPS5964393A (ja) * 1982-10-05 1984-04-12 Konishiroku Photo Ind Co Ltd 熱転写用記録紙
JPS60112494A (ja) * 1983-11-24 1985-06-18 Mitsubishi Rayon Co Ltd カチオン染料乾式転写発色用ポリエステル繊維ペ−パ−
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