JPH07301937A - 記録用シート - Google Patents
記録用シートInfo
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- JPH07301937A JPH07301937A JP6130760A JP13076094A JPH07301937A JP H07301937 A JPH07301937 A JP H07301937A JP 6130760 A JP6130760 A JP 6130760A JP 13076094 A JP13076094 A JP 13076094A JP H07301937 A JPH07301937 A JP H07301937A
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Abstract
字されたトナーが脱落しないだけのトナー接着性を有す
る記録用シートを提供すること。 【構成】プラスチックフィルムの一方の面にトナー易接
着層を施した記録用シートにおいて、前記トナー易接着
層はシート全体のヘイズ値が4〜10%となるように、
ガラス転移点が10℃以下の透明性樹脂と有機樹脂微粒
子を混合してなる。 【効果】トナー接着性が低下することなく、効果的にブ
ロッキングが抑えられた記録用シートを得ることができ
る。
Description
種電子写真複写機の記録用シートに関し、更に詳しく
は、貼合作業にも耐え得るだけのトナー接着性を高めた
記録用シートに関するものである。
ことのできる透明受像シートにあっては、基材上に帯電
防止剤が混入されている受像層を塗工したものや、透明
受像層に有機樹脂微粒子を含有させ重送防止をはかって
いるもの(特開平5−330263号公報)や、透明受
像層の反対面に有機樹脂微粒子及び帯電防止剤を含有し
たバックコート層を施したもの(特開平4−29838
1号公報)などがある。
防止剤が含まれているものは、帯電防止性能を上げるた
めに、多量の帯電防止剤を受像層に混入しなければなら
ず、受像層の膜形成、塗膜の接着性、印字性能など塗膜
物性が低下するといった問題や、塗膜が経時的に黄変し
てしまうという問題があった。また、特開平4−298
381号公報のようなバックコート層を施したものは、
透明受像層にブロッキング防止処理が施されていないた
め、同じフィルム同志を積層する場合は問題ないが、他
のフィルムやシートなどと接触した場合にブロッキング
してしまうなどの問題があった。
ては印字後貼付して用いられるのが一般的で、貼り直し
といった動作を数回繰り返すことが多々ある。また、こ
の貼り直しという動作を行うことによってシートを鋭角
に擦り合わせることとなり、上記に示すような従来技術
では、作業中に印字が脱落するなど使用に耐え得ないで
いた。さらに、従来受像層に用いられる樹脂は、ガラス
転移点の高いものがほとんどで、これらの樹脂を用いて
トナー接着性を向上させることには限度があった。一
方、ガラス転移点の低い樹脂を用いるとトナー接着性は
向上するが、非常にブロッキングしやすく、従来の無機
粒子では透明性を維持したまま耐ブロッキング性を得る
ことはできなかったため、このような用途には用いられ
なかった。
されたもので、透明性、搬送性に優れ、更に再貼り込み
時に印字されたトナーが脱落しないだけのトナー接着性
を有する記録用シートを提供することを目的とする。
な従来の記録用シートの欠点を解決すべく鋭意検討を重
ねた。その結果、ガラス転移点の低い樹脂を用いること
により、トナー接着性が飛躍的に向上すること、さらに
有機樹脂微粒子を混合することによりトナー接着性や透
明性を維持しながら耐ブロッキング性が得られ、上記課
題を解決することを見出した。本発明はかかる知見に基
づいて完成したものである。
ックフィルムの一方の面にヘイズ値が4〜10%の範囲
となるように、ガラス転移点が10℃以下の透明性樹脂
と有機樹脂微粒子とを混合せしめたトナー易接着層を設
けることを特徴とするものである。以下、本発明を図に
従って説明する。ここで図1は本発明に係る記録用シー
トの断面図である。
1は、ポリエステル、ポリカーボネート、ポリプロピレ
ン、ポリ塩化ビニル、アセチルセルロース等が挙げられ
るが、耐熱性、機械的強度、寸法安定性、コスト、透明
性等の点からポリエステルフィルムが好ましい。また、
フィルムの厚さは25〜100μmが使用できる。トナ
ー易接着層2は、塗膜形成のベースとなる透明性樹脂及
び、有機樹脂微粒子を含むもので、これらを適宜混合し
てシート全体のヘイズ値を4〜10%とすることによ
り、耐ブロッキング性とトナー接着性を兼ね備えること
ができるものである。
のトナー接着性を得るためにガラス転移点が10℃以下
である必要がある。また、トナー接着性の点から熱可塑
性樹脂が好ましい。具体的には、ポリエステル樹脂、ポ
リビニルブチラール樹脂、ポリアセタール樹脂、ポリ酢
酸ビニル樹脂等が挙げられる。ガラス転移点が10℃以
下の透明性樹脂は、常温において粘着性をおびており、
主として接着剤などに用いられているが、この粘着性が
トナー接着を強める要因となっている。さらに、ガラス
転移点が高くなるにつれ、トナー接着性が低下するので
使用する透明性樹脂はガラス転移点の低いものが望まし
い。
は、例えばシリコーン樹脂微粒子、フッ素樹脂微粒子、
アクリル樹脂微粒子、ポリエチレン樹脂微粒子等を挙げ
ることができる。これらの樹脂微粒子の中でも、ブロッ
キング防止という点で、特にシリコーン樹脂微粒子が好
ましい。この有機樹脂微粒子は無機粒子とは異なり粒径
や形状が均一であるため、透明性を失うことなくブロッ
キングを効果的に抑えることができる。さらに、微粒子
であるにもかかわらず、塗工液での分散性が非常によ
く、塗工液の作製が容易になるという利点も合わせ持つ
ものである。
の塗膜面から突出するように選択する。有機樹脂微粒子
がトナー易接着層に埋まった状態ではブロッキングを改
善する効果がないからである。一般的に粒径は、トナー
易接着層の塗膜の厚さによるが、1〜5μmの範囲が好
ましい。本発明の記録用シートは、透明性樹脂に対して
有機樹脂微粒子を多く添加しすぎると、透明性はもちろ
んのことトナー接着性が低下してしまうので、ヘイズ値
が4〜10%の範囲となるように、透明性樹脂と有機樹
脂微粒子を混合せしめることが必要である。さらに、本
発明の記録用シートは、オーバーヘッドプロジェクタ用
シート、製版時の版下用シート等にも用いられるため、
特に透明性は維持しなければならないが、ヘイズ値を1
0%以下とすることにより、透明性、トナー接着性、及
び耐ブロッキング性といった要件全てを満たすことがで
きる。また、ここで述べているヘイズ値は、JIS K
7105において測定した値を表している。
滑剤、分散剤等を塗膜物性を低下させない範囲で添加す
ることができる。また、静電気による貼り付きなどを防
止することを目的として、トナー易接着層の上に帯電防
止層を積層しても良い。その際用いる帯電防止剤は、一
般的なものでよく、トナー接着性を低下させない程度に
塗工する。帯電防止剤としては、第4級アンモニウム塩
等のカチオン系ポリマー、ポリ塩化ビニルやポリエチレ
ングリコール、アルキルアミン等の非イオン系ポリマ
ー、カルボン酸やスルホン酸等のアニオン系ポリマー、
ポリアミン誘導体等の陽イオン界面活性剤、アルキルホ
スフェート等の陰イオン界面活性剤、両性イオン界面活
性剤、非イオン型界面活性剤等が挙げられる。
1×108〜1×1010Ωが望ましい。電気抵抗値を
1×108Ω以上とすることにより印字性能を維持する
ことができ、1×1010Ω以下にすることにより給紙
ミスや走行不良を防止することができるからである。し
たがって、帯電防止層の塗布量は、表面電気抵抗値が上
記の範囲になるようにする。本発明の記録用シートは、
帯電防止層を積層してもトナー接着性が低下することは
ない。これは、トナー易接着層が強力なため微薄帯電防
止層が積層されてもその影響を受けないからである。
るが、反対面に粘着層及び離型シートを順次積層しても
良い。その際用いる粘着層は、アクリル系、シリコーン
系、天然ゴム等の公知の透明性粘着剤を使用することが
でき、厚さは10〜25μmの範囲が好ましい。本発明
の記録用シートの製造方法は、プラスチックフィルム上
に上記組成の塗工液をバーコーティング法等で塗布乾燥
することにより、製造することができる。
特定の透明性樹脂と有機樹脂微粒子を含んだトナー易接
着層を設けることにより、貼合作業等にも耐え得るだけ
のトナー接着性を保持しつつ効果的にブロッキングを抑
えることができ、更に帯電防止層を積層することによ
り、表面電気抵抗値も抑えることができる。
60:東レ社製)1上に下記組成のトナー易接着層用塗
工液を塗布し、乾燥膜厚1μmのトナー易接着層2を得
た。 〔トナー易接着層〕 ポリエステル樹脂 (Tg=4℃) 40重量部 (バイロン500:東洋紡績社製) シリコーン樹脂微粒子 (粒径3μm) 0.6重量部 (トスパール130:東芝シリコーン社製) メチルエチルケトン 100重量部 トルエン 200重量部
ポリエステルフィルム1の反対面側に膜厚20μmにな
るように粘着剤を塗工し、厚さ160μmの離型シート
をラミネートして総膜厚206μmの記録用シートを得
た。
用の塗工液を積層し帯電防止層4とした。更に、実施例
1と同様にして粘着剤及び離型シートを積層し、記録用
シートを得た。 〔帯電防止層〕 帯電防止剤 0.1重量部 (スタチサイド:A.c.L社製) IPA 150重量部
いて実施例1と同様にして粘着剤及び離型シートを積層
し、記録用シートを得た。 〔トナー易接着層〕 ポリエステル樹脂 (Tg=4℃) 40重量部 (バイロン500:東洋紡績社製) シリコーン樹脂微粒子 (粒径3μm) 0.1重量部 (トスパール130:東芝シリコーン社製) メチルエチルケトン 100重量部 トルエン 200重量部
いて実施例1と同様にして粘着剤及び離型シートを積層
し、記録用シートを得た。 〔トナー易接着層〕 ポリエステル樹脂 (Tg=4℃) 40重量部 (バイロン500:東洋紡績社製) シリコーン樹脂微粒子 (粒径 3μm) 12重量部 (トスパール130:東芝シリコーン社製) メチルエチルケトン 100重量部 トルエン 200重量部
いて実施例1と同様にして粘着剤及び離型シートを積層
し、記録用シートを得た。 〔トナー易接着層〕 ポリエステル樹脂 (Tg=67℃) 40重量部 (バイロン200:東洋紡績社製) シリコーン樹脂微粒子 (粒径 3μm)0.6重量部 (トスパール130:東芝シリコーン社製) メチルエチルケトン 100重量部 トルエン 200重量部
及び比較例 1,2,3の記録用シートを用いて電子写
真複写機(RICOPY FT5500)、レーザプリ
ンタ(東芝 TN−7270TSJ)で出力サンプルを
作製した。そして、トナー画像のシャープ性や、接着性
について評価した。評価としては、テープ剥離によるも
のと、再貼り込みを20回繰り返したときのトナーの接
着状態を目視により観察した。評価結果については、全
く剥がれていないものを○、剥がれてしまったものを×
とした。
にして得た実施例1,2及び比較例1,2,3の記録用
シートを6cm×6cmにカットし、それぞれ20枚づ
つ重ねて2kgの荷重をかけ、40℃で7日間放置しブ
ロッキング状態を調べた。評価結果については、全くブ
ロッキングしていないものを○、ブロッキングしてしま
ったものを×とした。また、各記録用シートのヘイズを
ヘイズメータ(SM−4,HGM2Kスガ試験機社製)
を用いて測定し評価した。表1に結果を示す。
においてはトナー接着性、耐ブロッキング性共に良好で
あった。また、比較例1においては、有機樹脂微粒子の
添加量が少ないため、ブロッキングしてしまった。比較
例2においては、有機樹脂微粒子の添加量が多いため、
耐ブロッキング性は得られるが、トナー接着性と透明性
を得ることができなかった。比較例3においては、透明
性樹脂のガラス転移点が高いため、実施例1と同条件で
あるにもかかわらず、トナー接着性を得ることができな
かった。
フィルム上に特定の透明性樹脂と有機樹脂微粒子を含む
トナー易接着層を設けることにより、効果的にブロッキ
ングを抑えながら使用に耐え得るだけのトナー接着性を
有し、更に帯電防止層を積層することにより、トナー接
着性を維持しながら表面電気抵抗値も抑えることができ
る透明性に優れた記録用シートを得ることができる。
面図
Claims (3)
- 【請求項1】プラスチックフィルムの一方の面にトナー
易接着層を設けた記録用シートにおいて、前記トナー易
接着層は、シート全体のヘイズ値が4〜10%となるよ
うに、ガラス転移点が10℃以下の透明性樹脂と有機樹
脂微粒子とを混合してなることを特徴とする記録用シー
ト。 - 【請求項2】プラスチックフィルムの一方の面にトナー
易接着層及び帯電防止層を順次積層した記録用シートに
おいて、前記トナー易接着層は、シート全体のヘイズ値
が4〜10%となるように、ガラス転移点が10℃以下
の透明性樹脂と有機樹脂微粒子とを混合してなることを
特徴とする記録用シート。 - 【請求項3】プラスチックフィルムの反対面に粘着剤を
介して離型シートを積層したことを特徴とする請求項1
又は請求項2記載の記録用シート。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13076094A JP3723238B2 (ja) | 1994-05-09 | 1994-05-09 | 記録用シート |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13076094A JP3723238B2 (ja) | 1994-05-09 | 1994-05-09 | 記録用シート |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07301937A true JPH07301937A (ja) | 1995-11-14 |
JP3723238B2 JP3723238B2 (ja) | 2005-12-07 |
Family
ID=15042004
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP13076094A Expired - Fee Related JP3723238B2 (ja) | 1994-05-09 | 1994-05-09 | 記録用シート |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3723238B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005266748A (ja) * | 2004-02-19 | 2005-09-29 | Fuji Photo Film Co Ltd | 表面処理材料及び表面処理方法 |
WO2006059561A1 (ja) * | 2004-11-30 | 2006-06-08 | Tomoegawa Co., Ltd. | 耐水性を有する電子写真用受像紙 |
JP2010237676A (ja) * | 2004-02-19 | 2010-10-21 | Fujifilm Corp | 表面処理材料及び表面処理方法 |
-
1994
- 1994-05-09 JP JP13076094A patent/JP3723238B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005266748A (ja) * | 2004-02-19 | 2005-09-29 | Fuji Photo Film Co Ltd | 表面処理材料及び表面処理方法 |
JP2010237676A (ja) * | 2004-02-19 | 2010-10-21 | Fujifilm Corp | 表面処理材料及び表面処理方法 |
WO2006059561A1 (ja) * | 2004-11-30 | 2006-06-08 | Tomoegawa Co., Ltd. | 耐水性を有する電子写真用受像紙 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3723238B2 (ja) | 2005-12-07 |
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