JPH0474409A - アルミ電解コンデンサ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、一般の電子機器に用いられるアルミ電解コン
デンサに関するものである。

従来の技術 従来のこの種のアルミ電解コンデンサは、第３図（ａ）
　、　（ｂ）に示すように構成されていた。すなわち、
高純度アルミニウム箔を粗面化して表面積を拡大し、そ
の表面に陽極酸化により誘電体酸化皮膜を形成してなる
陽極箔と陰極箔に丸棒からなるＩＪ　−ド線１を接続す
る引き出しり一ド２を取シ付けるとともに、この陽極箔
と陰極箔を電解紙とともに巻回し、かつ駆動用電解液を
含浸させてコンデンサ素子３を構成し、そしてこのコン
デンサ素子３を有底円筒状のアルミニウムよりなる金属
ケース４内に収納し、その後、金属ケース４の開口部に
封口部材６を装着して封口を行い、さらに前記金属ケー
７４の外側面を塩化ビニ−ＩＶ製の外装スリーブ６で被
覆することにより、アルミ電解コンデンサを構成してい
た。

発明が解決しようとする課題 しかしながら、上記従来の構成においては、陽極箔と陰
極箔を電解紙とともに巻回するため、陽極箔・陰極箔・
電解紙の各材料の寸法精度および巻回する機械の精度等
によりズレを生じ、これにより、陽俸箔がアルミニウム
よりなる金属ケー７４に接触してショート（短絡）不良
を発生していた。第４図はこの不良品をＸ線撮影で見た
状態を図示したものであるが、陽極箔７がズして金属ケ
ース４に接触している様子が確認できた。この不良を皆
無とするためには、陽極箔・陰極箔・電解紙の各材料の
寸法精度および機械の精度向上が必要であシ、この場合
、多額の費用発生を伴うものであり、したがって、ある
程度の不良率低減を達成できても、皆無実現は非常に困
難なものであった。

本発明は上記従来の問題点を解決するもので、陽極箔と
陰極箔を電解紙とともに巻回して陽極箔のズレが発生し
ても、陽極箔と金属ケースの接触を確実に防止でき、そ
れによるショート不良を皆無にしたアルミ電解コンデン
サを提供することを目的とするものである。

課題を解決するための手段 上記目的を達成するために本発明のアルミ電解コンデン
サは、コンデンサ素子と、このコンデンサ素子を収納す
る有底円筒状の金属ケースと、この金属ケースの開口端
を封口する封口部材と、前記金属ケースの外側面を被覆
する外装スリーブと、前記コンデンサ素子から外部に引
き出されたリード線とを備え、前記金属ケースの内底部
とコンデンサ素子の間に、金属ケースの内径寸法より大
きい一辺を有する正方形の絶縁材を介在させたものであ
る。

作用 上記構成によれば、金属ケースの内底部とコンデンサ素
子の間に絶縁材が入っているため、陽極箔と陰極箔を電
解紙とともに巻回して陽極箔のズレが発生しても、陽極
箔と金属ケースの接触はこの絶縁材の存在により防止で
き、これによりンヨート不良を皆無にしたアルミ電解コ
ンデンサを安価に提供することができるものである。

実施例 以下、本発明の一実施例を添付図面に基づいて説明する
。第１図（ＩＬ）　、　（ｂ）は本発明の一実施例を示
したもので、図において、１１はコンデンサ素子で、こ
のコンデンサ素子１１は高純度アルミニウム箔を粗面化
して表面積を拡大し、その表面に陽極酸化により誘電体
酸化皮嘆を形成してなる陽極箔と陰極箔に丸棒からなる
２本のリード線１２を接続する引き出しり一ド１３を取
り付けるとともに、この陽極箔と陰極箔を電解紙ととも
に巻回し、かつ駆動用電解液を含浸させることにより構
成している。そしてこのコンデンサ素子１１を収納する
有底円筒状のアルミニウムよりなる金属ケース１４の内
底部には、金属ケース１４の内径（φｄ）寸法より大き
い一辺を有する正方形をなす電解紙等の絶縁紙あるいは
フィルム等の絶縁材１７を入れ、その後、金属ケース１
４内に前記コンデンサ素子１１を収納し、かつ金属ケー
ス１４の開口部に封口部材１６を装着して封口を行い、
さらに前記金属ケー７１４の外側面を塩化ビニール製の
外装スリーブ１６で被覆することによりアルミ電解コン
デンサを構成している。

第２図（ａ）　、　（ｂ）は本発明の一実施例における
アルミ電解コンデンサの製造過程で絶縁材１７をアルミ
ニウムよりなる金属ケース１４内に入れる実施例を示し
だものである。第２図（′ｂ）■において、吸引口１８
１Ｌを備え、かつ金属ケー７１４の内径（φｄ）寸法よ
り小さい直径を有する治具１８にフープ状か９正方形に
切断した絶縁材１７を吸いつけて、金属ケース１４の開
口部１４ａに載せる。

この場合、絶縁材１γは金属ケー７１４の内径（φｄ）
寸法より大きい一辺を有する正方形にしであるだめ、第
２図（ａ）■の平面図に示すように、金属ケース１４の
外形より絶縁材１７の四隅１７ａがはみ出した状態にな
っており、次に第２図（′ｂ）■のように治具１８を金
属ケース１４の開口部１４１Ｌより少し下げると、治具
１８の外径に沿って絶縁材１７には円形部１７ｂができ
る。そして第２図（ａ）■の平面図に示すように、絶縁
材１７の円形部１７ｂは金属ケー７１４の内部に入り、
かつ絶縁材１了の四隅１７１Ｌは金属ケース１４の開口
部１４ａに引っ掛かった状態になる。次に第２図（′ｂ
）■のように治具１８を金属ケース１４の底部１４ｂま
で挿入し、そして絶縁材１７の吸引を止め、治具１８を
引き抜くと、第２図（′ｂ）■のように絶縁材１７はそ
の弾性力で四隅１７ａが広がろうとじて金属ケース１４
の内壁を押さえ、金属ケース１４の底部１４ｂに確実に
固定されるものである。この状態を第２図（Ｃ）に斜視
図で示しているが、金属ケース１４の底部１４ｂの一面
に隙間なく絶縁材１７が入るものである。

発明の効果 上記実施例の説明から明らかなように本発明によれば、
金属ケースの内底部とコンデンサ素子の間に、金属ケー
スの内径寸法より大きい一辺を有する正方形の絶縁材を
介在させているため、金属ケースの内底部には一面に隙
間なく絶縁材が入り、これにより、コンデンサ素子とは
直接接触しないため、陽極箔と陰極箔を電解紙とともに
巻回して陽極箔のズレが発生しても、陽極箔と金属ケー
スの接触はこの絶縁材の存在により防止でき、これによ
り、ショート不良を皆無にしたアルミ電解コンデンサを
安価に提供することができる。また、絶縁材はフープ状
から正方形に切断するため、余分に捨てるところは無く
、したがってごみにならず、かつ絶縁材の四隅は弾性力
を利用して金属ケースの内底部に固定される機能があり
、確実に挿入されるものであるため、この絶縁材の挿入
は自動化が容易となり、その結果、安価で信頼性の高い
アルミ電解コンデンサを提供できるものである。

【図面の簡単な説明】

第１１ＥＪＣ＆）　、　（ｂ）は本発明の一実施例を示
すアルミ電解コンデンサの平面図および縦断面図、第２
図（＆）は同アルミ電解コンデンサの絶縁材の挿入状態
を示す平面図、第２図（ｂ）は同正面図、第２図（Ｃ）
は同斜視図、第３図（ＩＬ）　、　（ｂ）は従来例を示
すアルミ電解コンデンサの平面図および縦断面図、第４
図は同アルミ電解コンデンサの不良例を示す断面図であ
る。 １１　・・・・コンデンサ素子、１２・・・−・・リー
ド線、１３・・・・引き出しリード、１４・・・・・金
属ケーク、１４１Ｌ−・・・開口部、１４ｂ・・・・底
部、１５・・・封口部材、１６・・・・・外装スリーブ
、１７−・・・絶縁材。 代理人の氏名　弁理士　粟　野　重　孝　ほか１名第２
図 第　３　図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 　コンデンサ素子と、このコンデンサ素子を収納する有
   底円筒状の金属ケースと、この金属ケースの開口端を封
   口する封口部材と、前記金属ケースの外側面を被覆する
   外装スリーブと、前記コンデンサ素子から外部に引き出
   されたリード線とを備え、前記金属ケースの内底部とコ
   ンデンサ素子の間に、金属ケースの内径寸法より大きい
   一辺を有する正方形の絶縁材を介在させたことを特徴と
   するアルミ電解コンデンサ。