JP2679237B2 - アルミ電解コンデンサの製造法 - Google Patents

アルミ電解コンデンサの製造法

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【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は電解コンデンサに関するもので、さらに詳し
く言えば電解コンデンサの封口部に関するものである。
従来の技術 従来の電解コンデンサは第6図に示すように構成され
ていた。すなわち、アルミニウムのような弁作用を有す
る金属を電気化学的に粗面化することによって表面積を
拡大させ、さらにこの表面に陽極酸化により誘電体皮膜
を形成させて陽極体とし、これに対向する陰極箔をセパ
レータを介して重ね合せて巻回し、これに駆動用電解液
(以後、ペーストという)含浸してコンデンサ素子1を
構成し、そのコンデンサ素子1をそのコンデンサ素子12
から引出されているリード線2を封口ゴム3に貫通させ
た状態で有底筒状の金属ケース4に収納し、その金属ケ
ース4の開放端を封口ゴム3で封口した構造である。
このような従来の電解コンデンサにおいては、封口ゴ
ム部分をローラを用いて押圧するとこにより封口してい
た。さらに特開昭2−122862号公報には、アルミニウム
ケースの開口部に拡径部を設け、この拡径部の外径より
小さい内径を有する型に拡径部を押込むことにより、拡
径部の直径を縮小させ、かつ、これによってケース本体
の直径を縮小させないようにする方法も提案されてい
る。
発明が解決しようとする課題 このような従来のアルミ電解コンデンサでは、各種電
子機器の小形化,薄形化要望のために、より小形化,低
背化が要望されていた。アルミ電解コンデンサを小形
化,低背化するためには、封口ゴムを薄くすれば良い。
しかしながら、封口ゴムを薄くすると、機械的強度が弱
くなり、外部リード線に加わった外力が内部に伝わり、
もれ電流不良となったり、アルミ電解コンデンサ内部か
らペーストがにじみ出たりしていた。
さらに、従来のローラによる押圧で封口した場合には
ローラの接触状態のバラツキにより金属ケースが延び切
れたりしていた。
課題を解決するための手段 本発明は、このような従来のアルミ電解コンデンサを
解決するためのものであり、陽極箔,陰極箔およびセパ
レータを巻回し、駆動用電解液を含浸したコンデンサ素
子を有底筒状金属ケースに収納すると共に、開放端に封
口部材を載置し、その後割金型により圧縮封止加工を施
すものである。
この割金型は、アルミ電解コンデンサの金属ケースの
肉厚において据込現象の生じる隙間を有するものであ
る。
作用 このような本発明によれば、割型によりケース全体を
押圧するため強力な封口ができる。
また割金型の隙間を小さくすることにより、アルミニ
ウムの金属ケースの変形を座屈から据込みとすることが
可能で、据込の場合には金属ケースは内側にも移動し、
より強力な封口が行える。
実施例 以下、本発明の一実施例につき図面を用いて説明す
る。
第1図は本発明による割金型5にアルミ電解コンデン
サを配置した斜視図である。従来と全く同様の方法でコ
ンデンサ素子を作った。すなわち、高純度アルミニウム
箔を電気化学的に粗面化し、陽極酸化により誘電体酸化
皮膜を形成した陽極箔と陰極箔をセパレータと共に巻回
し、エチレングリコールを主溶媒とした駆動用電解液を
含浸してコンデンサ素子を構成した。
さらに、リード線2を封口ゴム3に貫通させ、有底筒
状のアルミニウムからなる金属ケース4に収納した。金
属ケース4は、外径φ10m/mでケース肉厚t0.35m/mのも
のを用いた。
割金型5を用いての押圧封口状態については第2図a,
bに示した。第2図(a)に示すように割金型5の隙間
を1.0mmに設定して圧縮加工を実施したところ座屈現象
が表われ、封口ゴム3と金属ケース4の間に空間6が生
じた。これに対し、第2図(b)に示すように割金型5
の隙間を0.3mmに設定して圧縮加工を実施した場合、ケ
ース肉厚より割金型5の隙間が小さいため、据込み現象
が表われ、金属ケース4が内側にも変形し、封口ゴム3
を押圧する状態となり、アルミ電解コンデンサの封口性
が向上した。第2図(b)に示すように本発明の方法に
よればケース圧縮跡7が発生するが、これを解消するた
めにアルミ電解コンデンサ本体を若干ずらして2度押圧
絞りを実施して第3図に示すような完成品を得た。
ここで座屈および据込みについて説明する。金属板材
を押圧変形させた場合には2つの現象が表われる。すな
わち、第4図(a)に示すように金属材料に対し、押圧
金型間隔L1が大きい場合は金属材料は一方向にのみ変形
し「く」の字に変形してしまう。これに対し第4図
(b)に示すように金属材料に対し、押圧金型間隔L2
小さい場合には金属材料は両方向に変形する。このよう
な押圧変形において、前者すなわち一方向への変形が座
屈であり後者、すなわち両方向への変形が据込みであ
る。
アルミ電解コンデンサを割金型を用いて圧縮加工を施
して座屈現象となった場合には第5図(a)のように、
略『く』の字変形するために、金属ケースの外側方向に
凸部4aが発生すると共に第5図(b)に示したように封
口ゴム3と金属ケース4の間に空間6が発生してアルミ
電解コンデンサの気密が保てない。
これに対し、本発明では、割金型5の隙間を小さくし
て、金属ケース4の変形を据込みとし、金属ケース4が
内側に、すなわち封口ゴム3の方向に向って変形するよ
うにしており、より気密度の高い封口を確保することが
できる。
発明の効果 本発明によれば、比較的薄い封口ゴムの使用が可能と
なり、アルミ電解コンデンサの小形化,低背化が可能と
なる。さらに、金属ケースの肉切れなどがなくなり、封
口強度を均一に、しかも強くすることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の製造法において、割金型により封口状
態を示す斜視図、第2図a,bは本発明による効果を説明
するための拡大図、第3図は本発明によるアルミ電解コ
ンデンサの斜視図、第4図a,bは押圧変形を説明する断
面図、第5図a,bは圧縮加工をアルミ電解コンデンサに
適用した場合の断面図、第6図は従来のアルミ電解コン
デンサの断面図である。 3……封口ゴム、4……金属ケース、5……割金型。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】コンデンサ素子を有底筒状金属ケースに収
    納すると共に、開放端に封口部材を載置し、その後割金
    型により圧縮封止加工を施すアルミ電解コンデンサの製
    造法。
  2. 【請求項2】割金型が有底筒状金属ケースの肉厚により
    据込現象の生じる隙間を有する金型である請求項1記載
    のアルミ電解コンデンサの製造法。
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