JPH0474198B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、透明な合成樹脂フイルムの袋内に中
紙台紙を挿入し、この中紙台紙の表及び裏側に上
部開口から資料を抜き差し自在に差し込むように
したトツプインフアイル及びそのフアイルシート
の製造方法に関する。

（従来の技術） 上記したように透明な合成樹脂フイルムの袋内
に中紙台紙を挿入し、この中紙台紙の表及び裏側
に上部開口から資料を抜き差し自在に差し込むよ
うにしたトツプインフアイル及びそのフアイルシ
ートは公知である。

このトツプインフアイルシートの従来の製造方
法は、透明な合成樹脂フイルムからなるチユーブ
をつぶして偏平とし、フアイルシートの底部とな
る部位を加熱溶着切断刃で線溶着すると同時に切
断し、フアイルシートの上部となる部位を溶着す
ることなく切断して上部開口を有する袋状とし、
この袋内に中紙台紙を差し込むようにしていた。

（発明が解決しようとする課題） 従前の上記製造方法では、フアイルシートとな
る袋状体を製造した後に中紙台紙を挿入するか
ら、この中紙台紙の挿入作業を機械的に自動化す
ることが困難であつた。従つて従前では、この中
紙台紙の挿入作業を全て人手によつていたためコ
スト高となつていた。また従前方法によつて生産
されたフアイルでは、上記中紙台紙がただ挿入さ
れているだけであるため、フアイルを逆さにする
と中紙台紙が抜け落ちてしまうという問題があつ
た。更に従前方法によつて生産されたフアイルで
は、上記の通り中紙台紙が抜け落ち易い欠点か
ら、中紙台紙の上辺部まで袋内に収まるようにし
ていたから、資料の抜き差しが多小困難であると
いう問題点があつた。

本発明は、上記従前製造方法並びにトツプイン
フアイルの問題点に鑑み、上記問題点を解決する
トツプインフアイル及びそのフアイルシートの新
規な製造方法を提供するものである。

（課題を解決するための手段） このために本発明では、合成樹脂からなる台紙
シート用連続シートと、この台紙シート用連続シ
ートの幅の略倍幅より僅かに幅狭の合成樹脂から
なる袋用透明連続シートとを用意し、該袋用透明
連続シートを幅方向に二つ折りして送り出し移送
すると共に台紙シート用連続シートを該袋用透明
連続シートの二つ折り間に介入させて挟むように
重ねて移送させ、両連続シートの長手方向一定幅
毎に加熱溶着切断刃にて線溶着すると共に切断し
てトツプインフアイルのフアイルシートを製造す
ることを特徴とし、更に多数の上記フアイルシー
トを開いたフアイル表紙上に重合してその中心線
位置を加熱圧着してトツプインフアイルを製造す
ることを特徴とする。

（実施例） 以下図面を参照して本発明方法の実施例を説明
する。

図中１が合成樹脂例えばポリプロピレンからな
る台紙シート用連続シートで、図示しないロール
から繰り出されて移送される。図中２が同じく合
成樹脂例えばポリプロピレンからなる袋用の透明
連続シートで、上記台紙シート用連続シート１の
幅の倍幅より僅かに幅狭とした、具体的には４〜
６mm程度幅狭としてあり、同じく図示しないロー
ルから繰り出されて移送される。

この袋用透明連続シート２は、第１図矢印で示
す方向に移送される途中で、図示しない公知の半
折装置によつて、幅方向に二つ折り状態に、即ち
第１図ａ，ｂ，ｃ図に順に示すようにする。

この袋用透明連続シート２の半折作業時に、こ
の透明連続シート２の二つ折り間に台紙シート用
連続シート１を介入させ、台紙シート用連続シー
ト１を二つ折りにした透明連続シート２間に挟ん
で重合し、この重合状態で移送する。

この台紙シート用連続シート１を二つ折りにし
た透明連続シート２間に挟んで重合した状態で
は、透明連続シート２の幅が台紙シート用連続シ
ート１の倍幅より僅かに幅狭としてあるから、台
紙シート用連続シート１の片側３が透明連続シー
ト２の開口側辺縁４より僅かにはみ出した状態と
なる。具体的にはこのはみ出し幅ｄは２〜３mm程
度である。

このようにして重合され、移送される台紙シー
ト用連続シート１と透明連続シート２は、その移
送終域で一定幅毎に加熱溶着切断刃（図示せず）
により線溶着すると共に切断する。第１図上５が
この線溶着と切断位置を示し、これによつてトツ
プインフアイルシート１０が形成される。従つて
上記一定幅とはトツプインフアイルシート１０の
横幅寸法ｌである。

このようにして製造されたトツプインフアイル
シート１０が第２図に示されている。即ち袋用透
明連続シート２によつて、その二つ折りされた折
曲部が底部１６を構成し、線溶着及び切断５され
た部位が夫々溶着された両側部１５，１５とな
り、開口側辺縁４によつて開口１４とされた透明
袋１２が構成されている。そしてこの透明袋１２
内に台紙シート用連続シート１から形成された台
紙シート１１が、夫々両側部を上記袋１２の両側
部１５，１５に溶着された状態で収まつており、
台紙シート用連続シート１の片側３からなるはみ
出し部１３が袋開口縁１４からはし出している。

このようにして構成されたトツプインフアイル
シート１０を複数枚重合した状態にして、開いた
状態のトツプインフアイルの表紙２０上に重ね、
公知フアイル同様中心線位置を加熱圧着１８し、
この部分を折畳み部としてトツプインフアイルを
構成する。

（発明の効果） 上記の通りの方法によれば、透明袋内への台紙
シートの挿入を、袋用透明連続シートの移送中に
おいて台紙シート用連続シートを介入させて自動
挿入できるから、フアイルシートの製造を自動化
することができ、コスト低下に役立つ効果を有す
る。更に本発明方法によつて製造されるトツプイ
ンフアイルは台紙シートが透明袋に両側で溶着さ
れるから、台紙シートが袋から抜け落ちることも
ない利点を有し、台紙シートが袋開口からはみ出
すように製造するから、袋内への資料の抜き差し
が容易とするフアイルを製造することができる効
果も有する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明製造方法の特徴となる台紙シー
ト用連続シートと袋用透明連続シートとの移送状
態の説明図で、ａ，ｂ，ｃ図は夫々ａ−ａ線、ｂ
−ｂ線、ｃ−ｃ線位置の断面図である。第２図は
本発明方法によつて製造されたフアイルシートの
斜面図、第３図は同じく本発明方法によつて製造
されたトツプインフアイルの開いた状態の斜面図
である。 １…台紙シート用連続シート、２…袋用透明連
続シート、５…線溶着及び切断、１０…トツプイ
ンフアイルシート、１８…加熱圧着、２０…表
紙。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 合成樹脂からなる台紙シート用連続シート
   と、この台紙シート用連続シートの幅の略倍幅よ
   り僅かに幅狭の合成樹脂からなる袋用透明連続シ
   ートとを用意し、該袋用透明連続シートを幅方向
   に二つ折りして送り出し移送すると共に台紙シー
   ト用連続シートを該袋用透明連続シートの二つ折
   り間に介入させて挟むように重ねて移送させ、両
   連続シートの長手方向一定幅毎に加熱溶着切断刃
   にて線溶着すると共に切断して多数のトツプイン
   フアイルシートを製造し、複数のフアイルシート
   を開いたフアイル表紙上に重合してその中心線位
   置を加熱圧着することを特徴とするトツプインフ
   アイルの製造方法。 ２ 合成樹脂からなる台紙シート用連続シート
   と、この台紙シート用連続シートの幅の略倍幅よ
   り僅かに幅狭の合成樹脂からなる袋用透明連続シ
   ートとを用意し、該袋用透明連続シートを幅方向
   に二つ折りして送り出し移送すると共に台紙シー
   ト用連続シートを該袋用透明連続シートの二つ折
   り間に介入させて挟むように重ねて移送させ、両
   連続シートの長手方向一定幅毎に加熱溶着切断刃
   にて線溶着すると共に切断することを特徴とする
   トツプインフアイルシートの製造方法。