JPS5852114Y2 - 製袋機における袋素材帯側縁切欠装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は製袋機において、供給されるフィルム帯、半
折フィルム帯、扁平チューブ帯、若くはガゼツト折フィ
ルム帯、ガゼツト折扁平又はチューブ帯よりなる袋素材
帯の側縁を製袋加工に際して、■字型、Ｕ字型等に溶断
層くは溶着溶断する装置に係るものであって主として、
角底袋とする為の袋素材常のガゼツト部を三角形状等に
溶着溶断する切欠装置に関するものである。

従来この種の公知の装置としては、袋素材帯の移送と共
に、同一方向に移送する無端ゴムベルト上において袋素
材帯の一側縁をハ型に屈曲した溶断エツジ部をもつヒー
トシーラ板で押圧し、三角形状に溶断された溶断層を該
無端ゴムベルト表面に一時的に融着し、溶断層を無端ゴ
ムベルトの移送部が下向になったところで剥離させて除
去するが、或は無端ゴムベルトを袋素材帯の移送方向と
は直角方向に設けて、同様に溶断層を無端ゴムベルトに
順次一時的に融着させて、袋素材帯の移送路外に搬送し
たり、無端ゴムベルトに代えて、間欠的に移送される粗
末な紙幅床テープに融着させテープごと搬送除去してい
た。

しかしながら、これらの公知の装置においては、袋素材
帯と、溶断層とが溶断後間一方向へ移動させる場合には
、これらが再び接近して、未だ融軟状態のこれらが再融
着するおそれもあり好しくない。

また後者の装置においては装置の構造が複雑となり、ま
た使い捨幅広紙テープに融着させるものにおいては紙の
費用及び資材が無駄であり省資源の折、好しくない。

この考案はこれら公知の装置の欠点を改善したものであ
って、熱溶着溶断若しくは単に溶断されたものが、他の
ものに融着することなく、かつ特別な搬送手段も必要な
くかつ、フィルム同志溶着を必要とする場合には確実に
溶着するような切欠装置を市場に提供するためのもので
ある。

この考案は、一対挟持型の間欠移送ローラの搬入側には
、これによって移送される袋素材帯の移送路面を挟持す
る位置に袋素材帯を挾持する平面を持つ一対挟持型の挟
持部材が設けてあり、これら一対の挟持部材には袋素材
帯移送路外の側辺より該移送路内に亙り同形の切込部が
同一位置に設けてあり、該一対の挟持部材は前記移送ロ
ーラの停止時毎に袋素材帯移送面において相圧接し、離
反するように該移送ローラと連動装備させてあり、該一
対の挟持部材の切欠部の内縁に沿った形状の屈曲ヒート
シーラ板は袋素材帯移送路面外より、該切込部内の該移
送路面位置に達するまで、切込部に接近したところを袋
素材帯の移送面に対し、直角方向に該挟持板が相圧接し
ている期間毎に往復運動するよう前記間欠移送ローラと
連動装備させであることを特徴とする製袋機における袋
素材帯側縁切欠装置である。

今この考案を図示の代表的実施態様に基づいて説明する
。

第１図乃至第６図において、１０は一対挾持型の間欠移
送ローラであり、これによって、第７図乃至第１８図に
示すような袋素材帯Ｆを挾持して一定寸法づつ間欠移送
する。

この間欠移送ローラ１０の搬入側の袋素材帯Ｆの移送路
面には、これを上下より挾持する位置に、移送路面に沿
った挟持面１１．１２をもつ一対の挟持部材１３．１４
が設けてあり、これら一対の挟持部材１３．１４の平面
にみて袋素材帯移送装置の側辺より、該移送路内に亙り
、同形のＵ字型乃至Ｖ字型の切込部１５．１６が同一位
置に設けてあり、該一対の挟持部材１３．１４は前記移
送ローラの停止時毎に袋素材帯移送面において、相圧接
し、離反するように、該移送ローラ１Ｃと連動装備しで
ある。

該挟持部材１３．１４の挟持面のうち、少なくとも一面
は、耐熱弾性板１７が貼付しである。

１８は、前記切欠部１５．１６の内縁形状に相似し、こ
れと接近した位置を、前記一対の挟持部材１３．１４の
接離作動方向と同一方向にかつ同期して、往復運動する
屈曲ヒートシーラ板であって、その往復運動範囲は、前
記袋素材帯Ｆの移送路面外（第４図参照）から、屈曲ヒ
ートシーラ板１８の中段部が袋素材帯の移送面位置（第
６図参照）までとしである。

第１図に示す実施態様の装置においては、一対の間欠移
送ローラ１０の搬出側には袋素材帯Ｆを横断方向に溶着
溶断するホットナイフ型のヒートシーラ１９があり、受
ローラ２０面に前記屈曲ヒートシーラと同期して圧接し
、離反する。

２１は、溶断されて、個々の袋となったものを移送する
一対挾持型の移送ローラである。

以上のように構成しているこの考案の装置において、第
７図に示すように袋素材帯Ｆとして一側縁２２が開放縁
となっており、他側縁はガゼツト折込縁２３としてあり
、このガゼツト部の内面２４には熱接着防止剤が塗布し
たものを用いて底ガゼツト袋Ｂ１を製造するには、第１
図に示すように扁平に袋素材帯Ｆが投受まれた状態で間
欠移送ローラ１０及び２１に通し、上下一対の挟持部材
１３．１４を、袋素材帯Ｆの上下に位置させて、これら
のＶ字型の切欠部１５，１６の谷部２５をガゼツト部の
谷部２６と一致させ、而して、この装置を運転すると、
間欠移送ローラ１０によって、袋素材帯Ｆは一袋幅寸法
ずつ間欠的に移送され、この停止時毎に挟持部材１３．
１４は相接近し、袋素材帯Ｆのガゼツト部を上下両面よ
り挟持（第５図参照）シ、次いで下降する屈曲ヒートシ
ーラ板１８によって、袋素材帯Ｆのガゼツト部は切込部
１５．１６の内縁に沿って溶断されると共に上方二枚及
び下方二枚のフィルム同志が相互に溶着され屈曲ヒート
シーラ１８は上昇し、一対の挟持部材１３．１４は離反
し、再び移送される。

一対の間欠移送ローラ１０の搬出側においては、屈曲ヒ
ートシーラ１８で溶着溶断されたＶ字型の溶断部２７の
頂点２８を通って袋素材帯Ｆを横断方向にホットナイフ
型のヒートシーラ板１９によって溶断し、底ガゼツト袋
Ｂ１を製造する。

第８図に示すような両側ガゼツト袋を製造するには、扁
平チューブの両側縁をガゼツト縁２３とし、この内面２
４にはそれぞれ熱接着防止剤の塗布しである袋素材帯Ｆ
を用い間欠移送ローラ１０の搬入側には、袋素材帯Ｆの
両側ガゼツト部をそれぞれ挟持する一対二組の挟持部材
１３．１４を１８０°向きを変えて、それぞれの切欠部
１５．１６の谷部２５が、袋素材帯Ｆの両側のカゼット
谷部２６に一致するようにして、間欠移送ローラ１０に
よって、一時に二袋長さに相当する長さづつ移送し、こ
の停止時毎に、第７図の態様と同様に、一対二組の挟持
部材１３．１４によって、袋素材帯Ｆの両側のガゼツト
部を同時に挟持して、それぞれの屈曲ヒートシーラ板１
８によって、三角形状に溶断して、溶着し、屈曲ヒート
ーラ板１８及び一対二組の挟持部材１３゜１４は離反し
、再び移送され、間欠移送ローラ１０の搬出側で、ナイ
フェツジ型のヒートシーラ板２０によって両側より切り
取られた溶着部２７の頂点部２８を横断方向に溶着し、
これと同時に分離された部分の中央を横断方向に切断し
て、同時に二袋ずつ製袋するか、この分離された二袋続
きの密封袋を所定枚数重ねて後処理工程において、一括
半分に切断する。

第９図に示すような蓋付の袋の隅切として使用するとき
は第７図の場合と殆んど同一方法であるから省略する。

第１０図に示すような両側ガゼツトの角底袋Ｂを製造す
るには、第８図に示すものと同一形態の袋素材帯Ｆを用
い切込む形状を一方が袋素材帯Ｆの側縁に直角で他方が
４５°傾斜した屈曲ヒートシーラ板１８及び挟持部材１
３．１４を一対用意し、これらを第８図のものと同様に
相向い合せて、袋素材帯Ｆのそれぞれ両ガゼツトを溶着
溶断し、次に４５゜傾斜した溶着部とガゼツトの谷部２
６と交叉する位置を横断方向に一条溶着し、次にこの一
条の溶着部３１と前述のＶ字型溶断部の側縁直角方向の
溶着部との中間を横断方向へ切断し、分離された袋に、
さきの切断縁より両ガゼツト部の一部を含めてＵ字型の
不連続切目３２を入れ手提用袋とする。

斜上のようにこの考案の装置においては前述のように構
成しているために、袋素材帯Ｆを上下一対の挟持部材１
３．１４で挟持されると、この切欠部１５．１６内の袋
素材帯Ｆの縁部は緊張状態となる。

従ってこの切欠部１５，１６の形状と平面形状において
相似形の屈曲ヒートシーラ板１８が下降してきさ場合に
袋素材帯Ｆはこれによって完全に三角形状に溶断され、
溶断屑はその自重によって下方に確実に落下除去される
。

また、この一対挟持部材１３．１４で挾持される部分が
ガゼツト部の場合、その合せ面に熱接着防止剤が塗布し
ていない場合は、屈曲ヒートシーラ板１８の中段部がＴ
度挾持部材１３．１４の挾持面にまで下降し、上下面よ
り挾持されている袋素材帯Ｆをあぶることになるから、
確実に溶着する効果を有する。

よって従来のように、三角形状の溶断屑を除去するため
のベルＩ・コンベヤーや、溶着除去するための紙テープ
も必要とせず、装置が簡素化される。

その他国において、２９は挾持部材１３．１４にそれぞ
れ一体に固着した冷却パイプである。

３０は屈曲ヒートシーラ板１８の一側面に抱持させたヒ
ーターである。

この考案の説明において、屈曲ヒートシーラ板１８及び
挟持部材の切欠部１５，１６の形状は、Ｕ字型Ｖ字型で
説明したが半円型でもＵ型でもその他の不定形であって
もこの考案としては同一である。

【図面の簡単な説明】

図はこの考案に係るものを示すものであって、第１図は
この考案の装置を装備した製袋機の略画的平面図、第２
図はこの考案の要部を示す拡大斜視図、第３図は同平面
図、第４図は袋素材帯を移送中の第３図４−４線縦断側
面図、第５図は袋素材帯が停止し、挟持部材でこれを上
下より挟持した状態の第３図４−４線縦断側面図、第６
図は袋素材帯を屈曲ヒートシーラ板で溶着中の第３図４
−４線縦断側面図、第７図は底ガゼツト袋を製造する工
程を示す袋素材帯及び袋の平面図、第８図は両側ガゼツ
ト袋を製造する工程を示す袋素材帯及び袋の平面図、第
９図は蓋付袋を製造工程を示す袋素材帯及び袋の平面図
、第１０図は提手のある両側ガゼツト袋を製造する工程
を示す袋素材帯及び袋の平面図である。 図中、１０・・・・・・間欠移送ローラ、１３．１４・
・・・・・挟持部材、１５．１６・・・・・・切欠部、
１８・・・・・・屈曲ヒートシーラ板、Ｆ・・・・・・
袋素材帯。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 一対挟持型の間欠移送ローラの搬入側には、これによっ
   て移送される袋素材帯の移送路面を挟持する位置に袋素
   材帯を挾持する平面を持つ一対挟持型の挟持部材が設け
   てあり、これら一対の挟持部材には袋素材帯移送路外の
   側辺より該移送路内に亙り同形の切込部が同一位置に設
   けてあり、該一対の挟持部材は前記移送ローラの停止時
   毎に袋素材帯移送面において相圧接し、離反するように
   該移送ローラと連動装備させてあり、該一対の挟持部材
   の切込部の内縁に沿った形状の屈曲ヒートシーラ板は袋
   素材帯移送路面外より、該切込部内の該移送路面位置に
   達するまで、切込部に接近したところを袋素材帯の移送
   面に対し、直角方向に該挟持板が相圧接している期間毎
   に往復運動するよう前記間欠移送ローラと連動装備させ
   るあることを特徴とする製袋機における袋素材帯側縁切
   欠装置。