JPH0829566B2 - フィルム袋製造機におけるリップ切断装置 - Google Patents

フィルム袋製造機におけるリップ切断装置

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JPH0829566B2
JPH0829566B2 JP1320539A JP32053989A JPH0829566B2 JP H0829566 B2 JPH0829566 B2 JP H0829566B2 JP 1320539 A JP1320539 A JP 1320539A JP 32053989 A JP32053989 A JP 32053989A JP H0829566 B2 JPH0829566 B2 JP H0829566B2
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弘道 新郷
行夫 篠山
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Description

【発明の詳細な説明】
【産業上の利用分野】 本発明はプラスチックフィルム袋を連続形成するフィ
ルム袋製造機において袋のリップの両側縁を斜状に切断
するリップ切断装置に関する。
【従来の技術】
プラスチックフィルムをその一側にリップを形成する
ように半折し、前記リップを所定間隔毎に略V型にカッ
トすると共に該V型カット部における半折したフィルム
を巾方向にシールカットしてプラスチックフィルムから
袋を形成することは特公昭59−44263号公報や特開昭平
1−133725号公報等で知られている。
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の前記リップの略V型切断は、断
面V型切断刃とそのエッヂの摺接する受板からなる所謂
パンチ・ダイ方式で行われているため、切断刃が摩耗し
易く再三研磨しなければならず耐久性に乏しいと共に切
断刃に切り屑が附着したり、切断刃と受板との精度合わ
せも熟練を要する等の問題点がある。 本発明はこれらの欠陥を改善してリップを効率良く切
断すると共に耐久性のあるリップ切断装置を提供するこ
とを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
本発明は前記目的を達成するために、一側にリップを
形成するように半折したフィルムの間歇移送装置に、前
記フィルムのリップ部を支承しかつ略三角状の透孔を穿
設したカッター受板を設け、該カッター受板の上方に前
記透孔と重合する透孔を穿設しかつフィルム停止時にカ
ッター受板に圧接する押え板を昇降自在に設けると共に
前記押え板の圧接後前記重合する透孔内に緩く下降する
断面略V型でかつ下縁両側を上方に向け傾斜せしめた切
断刃を昇降自在に設け、更に前記カッター受板及び押え
板の透孔基部両側に前記切断刃の両側縁の内側に位置し
てリップ部端縁を支持するように支持片を対向して設け
たものである。 前記断面略V型切断刃はカッター受板及び押え板の透
孔に緩く昇降するように透孔との間には約1mm前後の間
隙を形成するものである。
【作用】
一側にリップを有するように半折したフイルムが間歇
移送装置で間歇的に移送され、その間歇停止時にリップ
部が受板上に支持されると、先づ押え板が下降してリッ
プ部を受板と押え板間に挟持し、次いで断面略V型切断
刃が下降して押え板とカッター受板の透孔内を下降して
リッ部プを略V型に切断するものであり、この切断時に
リップ部はカッター受板と押え板の透孔周縁部と支持片
とによって挟着支持されV型切断刃の切断作用を円滑確
実に行うと共に切断屑を受板の三角状透孔から円滑に下
方に排出するものである。
【実施例】
本発明を実施例の図面について説明すると、ローラー
1・1…よりなるフィルム連続移送装置2は、図示され
ていない公知の半折装置で一側にリップaを形成するよ
うに半折したフィルムbを連続移送するように形成され
ると共に該フィルム連続移送装置2には前記リップaの
基部に折畳み線cを加熱溶融する折畳み線加熱形成装置
3と、リップaを前記折畳み線からフィルムbの半折重
合部の折曲げる押圧ローラー41と折込バー42よりなるリ
ップ折畳み装置4と、前記フィルムbの半折部とリップ
aの折畳み部に表面から圧接加熱する加熱ブロック52と
両側から圧接加熱する加熱ブロック54とからなる加熱に
より折ぐせをつける折ぐせ形成装置5が順次後方に向け
設けられている。 従ってフィルム連続移送装置2にリップaを形成する
ように半折して供給されたフィルムbは、先づリップa
基部に折畳み線加熱形成装置3で折畳み線cを形成され
てからリップ折畳み装置4でリップaが折畳まれ、次い
でフィルムbの半折部及びリップの折畳み部は折ぐせ形
成装置5の加熱により折ぐせが付けられた後、更にフィ
ルムbは加圧ローラー6・6の間を通って下部ロール71
・71・71を発条72で支持されたダンサーローラー機構7
に懸架張架され、間歇駆動ローラー81で駆動されるフィ
ルム間歇移送装置8に移送されて間歇移送作用に変換さ
れる。 前記フィルム間歇移送装置8には折畳んだリップaを
再び開くリップ開き装置9と該リップ開き装置9によっ
て開かれたリップaの端部を検知する検出装置10と該検
出装置10に連動してフィルムの巾方向に移動してリップ
aを略V型に切断する切断装置11と捻曲状バーからなる
開いたリップaを再び折畳むリップ折重ね装置12と前記
リップのV型カット部分のフィルムを巾方向に溶着とカ
ットするシールカット装置13とが順次設けられている。 前記リップ開き装置9は、交叉角度を調節できるよう
にした前後一対の二組の腕杆91・91を一方は起立状に他
方は略水平上に固定し、各腕杆91・91の先端に夫々長孔
92・92を介して回動自在に支持すると共に腕杆91・91の
基部には押圧ローラー94を巾方向に長溝95を介して進退
調節できるように設け、リップaを折畳んだフィルムb
をアイドラーローラー93の上部から押圧ローラー94の下
部を通しながらリップaを開いてアイドラーローラー93
の下部に誘導緊張することにより、リップaを再び水平
に開くように形成されている。 しかして前記二組の腕杆91・91の交叉角度及びアイド
ラーローラー93・93の長孔92・92に対する位置はフィル
ムの材質、厚さ、リップの巾等によって調節するもので
ある。 また前記切断装置11は、フィルムbのリップa部分を
支持する三角状の透孔111を有するカッター受板112と前
記透孔111と重合する三角状の透孔113を有しかつフィル
ムbの間歇停止時にシリンダー114の作用で下降してフ
ィルムbのリップa部分を抑止する押え板115と前記透
孔111・113内をシリンダー116で作動する断面略V型で
かつ下縁両側を上方に向け傾斜せしめた切断刃117とか
ら構成され、特に前記透孔111及び113の基部にはリップ
aの端部を支持するように支持片118及び119が夫々一体
的に突設され、切断刃117の両側縁部が透孔111及び113
の両側周縁部と支持片118及び119との間隙内を緩く昇降
するように形成されている。 しかしてこの切断装置11は両側を機枠14にコロ15を介
してリップaの巾方向に移動自在に形成されると共に前
記検出装置10と連動する正逆転モーター16によって回動
される螺杆17に螺合することにより機枠14上を移動して
前記検出装置10で検出したリップa端縁に応じて端縁よ
り所定位置をV型に切断できるように構成されている。 なお図中18は必要に応じて設ける切断フィルムを排出
するためのエヤー噴射ノズルである。 従って間歇移送装置8で間歇移送されるリップaを折
畳んだフィルムbはリップ開き装置9に再びリップaを
開いた状態で移送され、その端縁の位置を検出装置10で
検知して切断装置11の位置リップaの端縁から所定位置
になるように移動調節し、フィルムbがカッター受板11
2上に移送されてきて停止すると、先づシリンダー114が
作動して押え板115が下降してフィルムbのリップa部
分をカッター受板112と押え板115間に挟着し、次いでシ
リンダー116により切断刃117が下降してリップaを略V
型にカットし、その後再びリップaを捻曲したガイドバ
ーからなるリップ折重ね装置12で折畳んで間歇移送し、
更に従来公知のシーリングローラー131とシーリングカ
ッター132からなるシールカット装置13ににおいてその
間歇停止時にV型カット部分のフィルムb部分を巾方向
に溶着すると同時にカットして袋状のリップaを折畳ん
だ袋Aを連続的に製造するものである。
【発明の効果】
本発明はフィルム袋製造機の一側にリップを形成する
ように半折したフィルムの間歇移送装置におけるリップ
切断装置において、リップを支承しかつ略三角状の透孔
を穿設したカッター受板の上方に前記透孔と重合する透
孔を穿設した押え板を昇降自在に設けると共に前記重合
する透孔の基部両側にリップ部端縁を支持する夫々支持
片を対向突設し、透孔内を緩く昇降する断面略V型でか
つ下縁両側を上方に向け傾斜せしめた切断刃の両側縁の
内側においてもリップを支持片間で挟持して切断するよ
うにしたので、切断刃のエッヂが透孔の周縁エッヂに摺
接しないでもリップを円滑確実にV型に切断することが
でき、従って従来のパンチ・ダイ方式のような切断刃が
摩耗することなく長期使用でき、しかも支持片は三角状
の透孔を狭くすることなく切断するリップ部端縁を緊張
保持しながら切断作用を確実に行って切断屑を受板の三
角状の透孔から円滑に下方に排出することができ、簡易
な構成で薄く柔らかいフィルム袋のリップ部を能率良く
高速切断を行うことができ、また前記のような切断刃の
エッヂの摺り合せのための精度も必要がないのでその取
付けも熟練を要することなく容易にできる優れた特徴を
有する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明実施例の斜視図、第2図は同要部の斜視
図、第3図は同要部の切断時の横断平面図、第4図は同
要部の縦断正面図、第5図は同平面図、第6図は同側面
図である。 8……フィルムの間歇装置、11……切断装置、111……
透孔、 112……カッター受板、113……透孔、115……押え板、1
17……切断刃、 118・119……支持片。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一側にリップを形成するように半折したフ
    ィルムの間歇移送装置に、前記フィルムのリップ部を支
    承しかつ略三角状の透孔を穿設したカッター受板を設
    け、該カッター受板の上方に前記透孔と重合する透孔を
    穿設しかつフィルム停止時にカッター受板に圧接する押
    え板を昇降自在に設けると共に前記押え板の圧接後前記
    重合する透孔内に緩く下降する断面略V型でかつ下縁両
    側を上方に向け傾斜せしめた切断刃を昇降自在に設け、
    更に前記カッター受板及び押え板の透孔基部両側に前記
    切断刃の両側縁の内側に位置してリップ部端縁を支持す
    るように支持片を対向して設けたことを特徴とするフィ
    ルム袋製造機におけるリップ切断装置。
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