JPH0473430B2 - - Google Patents

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JPH0473430B2
JPH0473430B2 JP59229105A JP22910584A JPH0473430B2 JP H0473430 B2 JPH0473430 B2 JP H0473430B2 JP 59229105 A JP59229105 A JP 59229105A JP 22910584 A JP22910584 A JP 22910584A JP H0473430 B2 JPH0473430 B2 JP H0473430B2
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mmol
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JP59229105A
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JPS61106555A (ja
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Toshio Wakabayashi
Makoto Takai
Hideji Ichikawa
Junichiro Arai
Seiitsu Murota
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Terumo Corp
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Publication date
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Priority to US06/719,131 priority patent/US4673684A/en
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Priority to DE8585104034T priority patent/DE3584846D1/de
Priority to EP85104034A priority patent/EP0157420B1/en
Publication of JPS61106555A publication Critical patent/JPS61106555A/ja
Publication of JPH0473430B2 publication Critical patent/JPH0473430B2/ja
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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P20/00Technologies relating to chemical industry
    • Y02P20/50Improvements relating to the production of bulk chemicals
    • Y02P20/55Design of synthesis routes, e.g. reducing the use of auxiliary or protecting groups

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  • Hydrogenated Pyridines (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 発明の背景 技術分野 本発明は、新規なアミド誘導体およびこれを含
有する5−リポキシゲナーゼ作用阻害剤に関する
ものである。本発明によつて提供されるアミド誘
導体は酵素である5−リポキシゲナーゼの作用を
阻害する活性を有する。アレルギーの発症因子で
あるロイコトリエンC4(LTC4)、ロイコトリエン
D4(LTD4)と云つたロイコトリエン類は生体内
でアラキドン酸から5−リポキシゲナーゼの作用
によつて生合成される。従つて5−リポキシゲナ
ーゼの作用阻害活性を有する本発明のアミド誘導
体は前記アレルギーの発症因子の生合成を抑制
し、抗アレルギー剤として有用である。 先行技術 最近、アラキドン酸から5−リポキシゲナーゼ
の作用によりロイコトリエン類が生成し、これら
のロイコトリエン類がアレルギー発症因子である
ことが解明された〔サイエンス(Science)第220
巻、568ページ、1983年、ザ アメリカン アソ
シエーシヨン フオア ジアドバンスメント オ
ブ サイエンス(The American Association
for the advancement of Science)社発行〕。 前述のようにアレルギー性の疾患であるアレル
ギー性喘息、アレルギー性鼻炎の発症にはアラキ
ドン酸の5−リポキシゲナーゼ生成物であるロイ
コトリエン類(LTC4、LTD4)が重要な因子と
して関与しているので、5−リポキシゲナーゼを
失活させ、その作用を阻害する活性を有する薬剤
の出現が強く望まれている。 本発明者らはアミド誘導体を種々合成し、それ
らの5−リポキシゲナーゼの作用阻害活性を鋭意
研究した結果、本発明に係るアミド誘導体が強力
に5−リポキシゲナーゼの作用阻害活性を有する
ことを見い出し本発明を完成するに至つた。 発明の目的 本発明は新規なアミド誘導体およびこれを含有
する5−リポキシゲナーゼ作用阻害剤を提供する
ことを目的とする。 上記目的に沿う本発明は、一般式() 〔式中、(R)mは3,4−ジヒドロキシ基、3−
メトキシ−4−ヒドロキシ基、3,4−ジメトキ
シ基、3,5−ジメトキシ−4−ヒドロキシ基、
3,5−ジメトキシ−4−トルオイルオキシ基ま
たは3,4,5−トリメトキシ基を表わす。nは
トランス配置の二重結合の数を表わし、1または
2の整数である。Yは一般式() 〔式中、Xは水素原子、ハロゲン原子またはメト
キシ基、nは2または3を示す〕 で表わされる基、一般式() で表わされる基、および一般式() で表わされる基から選ばれる基である〕で示され
るアミド誘導体である。 また、本発明は一般式() 〔式中、(R)mは3,4−ジヒドロキシ基、3−
メトキシ−4−ヒドロキシ基、3,4−ジメトキ
シ基、3,5−ジメトキシ−4−ヒドロキシ基、
3,5−ジメトキシ−4−トルオイルオキシ基ま
たは3,4,5−トリメトキシ基を表わす。nは
トランス配置の二重結合の数を表わし、1または
2の整数である。Yは一般式() 〔式中、Xは水素原子、ハロゲン原子またはメト
キシ基、nは2または3を示す〕 で表わされる基、一般式() で表わされる基、および一般式() で表わされる基から選ばれる基である〕で示され
るアミド誘導体を含有する5−リポキシゲナーゼ
作用阻害剤である。 本発明における前記式()で示されるハロゲ
ン原子としては、フロル、クロルもしくはブロム
が好ましい。尚、本発明において5−リポキシゲ
ナーゼ作用阻害剤とは5−リポキシゲナーゼの作
用を抑制する作用を有する製剤を意味する。 発明の具体的説明 本発明の前記式()で示されるアミド誘導体
は、実施例に示す如く下記式()で示されるカ
ルボン酸誘導体、 〔式中、(R)mは3,4−ジヒドロキシ基、3−
メトキシ−4−ヒドロキシ基、3,4−ジメトキ
シ基、3,5−ジメトキシ−4−ヒドロキシ基、
3,5−ジメトキシ−4−トルオイルオキシ基ま
たは3,4,5−トリメトキシ基を表わす。nは
トランス配置の二重結合の数を表わし、1または
2の整数である。〕 または、例えばその反応性誘導体() 〔式中、(R)m、nの定義は式()の定義と同
一である〕 について縮合反応及び脱保護基反応を行うことに
より得られる。 本発明のアミド誘導体は5−リポキシゲナーゼ
作用阻害剤すなわち抗アレルギー剤として使用さ
れ、投与量は症状により異なるが一般に成人1日
量10〜2000mg、好ましくは20〜600mgであり、症
状に応じて必要により1〜3回に分けて投与する
のがよい。投与方法は投与に適した任意の形態を
とることができ、特に経口投与が望ましいが静注
も可能である。 本発明の化合物は有効成分若しくは有効成分の
1つとして単独又は通常の方法で製剤担体あるい
は賦形剤等と混合され、錠剤、糖衣錠、散剤、カ
プセル剤、顆粒剤、懸濁剤、乳剤、注射液等に製
剤化された種々の形態で適用できる。担体あるい
は賦形剤の例としては炭酸カルシウム、リン酸カ
リシウム、でんぷん、ブドウ糖、乳糖、デキスト
リン、アルギン酸、マンニトール、タルク、ステ
アリン酸マグネシウム等があげられる。 次に実施例および試験例を示して本発明をさら
に具体的に説明するが、本発明はこれらに何ら限
定されるものではない。 実施例 1 アルゴン雰囲気下、フエニルマグネシウムブロ
マイドの2Mテトラヒドロフラン37ml溶液(74m
mol)に、p−クロロアセトフエノン5.24g
(33.9mmol)を加え0℃にて3時間反応させた。
反応後、飽和塩化アンモニウム水溶液を加えクロ
ロホルムにて抽出をおこなつた。有機層を水洗し
減圧濃縮した。得られる残渣をシリカゲルカラム
クロマトグラフイーに付しクロロホルム溶出画分
より1−フエニル−1−(p−クロロフエニル)
エタノール6.99g(30.0mmol)を得た。 該アルコール化合物6.99g(30.0mmol)のエ
タノール(80ml)溶液に濃硫酸5.00ml(93.8m
mol)を加え1時間反応させた。反応液に水を加
えクロロホルムにて抽出をおこなつた。有機層を
水洗し減圧濃縮した。得られる残渣をシリカゲル
カラムクロマトグラフイーに付し1−フエニル−
1−(p−クロロフエニル)エチレン6.14g
(28.6mmol)を得た。 アルゴン雰囲気下、該エチレン化合物1.87g
(8.70mmol)の3−クロロプロパノール(21ml)
溶液に酢酸第二水銀7.04g(22.1mmol)を加え
室温にて27時間反応させた。反応液に3.4N水酸
化カリウム水溶液45mlを加え水素化ホウ素ナトリ
ウム831mg(22.0mmol)を少量ずつ加えた。室
温にて2時間反応させたのちベンゼンで抽出をお
こなつた。有機層を水洗し減圧濃縮した。得られ
る残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフイーに
付しクロロホルム−ヘキサン(1:1)溶出画分
より1−フエニル−1−(p−クロロフエニル)
エチル3−クロロプロピルエーテル2.32g(7.50
mmol)を得た。 該エーテル化合物2.32g(7.50mmol)にエチ
ルN−ピペラジノカルボキシレート2.50ml(17.1
mmol)を加え150℃にて2時間反応させた。反
応液に水を加え炭酸ナトリウム水溶液にてPH11と
しクロロホルムで抽出をおこなつた。有機層を水
洗し減圧濃縮した。得られる残渣をシリカゲルカ
ラムクロマトグラフイーに付しクロロホルム溶出
画分よりN−〔3−[1−フエニル−1−(p−ク
ロロフエニル)エトキシ]プロピル〕−N′−(エ
トキシカルボニル)ピペラジン3.23g(7.50m
mol)を得た。 該アミン化合物3.23g(7.50mmol)のエタノ
ール(12ml)、水(6ml)溶液に水酸化カリウム
9.34g(166mmol)を加え25時間還流させた。
反応液に水を加えn−ブタノールで抽出をおこな
つた。有機層を水洗し減圧濃縮した。得られる残
渣をセフアデツクスカラムクロマトグラフイーに
付しメタノール溶出画分よりN−〔3−[1−フエ
ニル−1−(p−クロロフエニル)エトキシ]プ
ロピル〕ピペラジン2.36g(6.58mmol)を得た。 該ピペラジン化合物400mgの乾燥テトラヒドロ
フラン溶液(5ml)にN−〔3−[3,4−ジ−
(p−メトキシエトキシメトキシ)フエニル]−2
−プロペノイル〕チアゾリジン−2−チオン510
mgの乾燥テトラヒドロフラン溶液(10ml)を加
え、アルゴン雰囲気下室温にて2時間反応させ
た。反応液を濃縮し得られた残渣に2N水酸化ナ
トリウム水溶液を加え、クロロホルムで抽出す
る。有機層を濃縮し、得られた残渣をシリカゲル
カラムクロマトグラフイーに付し、クロロホルム
−メタノール(50:1)溶出画分よりN−〔3−
[3,4−ジ−(β−メトキシエトキシメトキシ)
フエニル−2−プロペノイル]−N′−〔3−[1−
フエニル−1−(p−クロロフエニル)エトキシ]
プロピル〕ピペラジン335mgを得た。 該アミド化合物335mgのメタノール溶液(10ml)
にp−トルエンスルホン酸・一水和物186mgを加
え、室温にて1.7時間攪拌した。反応液に飽和炭
素水素ナトリウム水溶液を加え酢酸エチルで抽出
し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグ
ラフイーに付し、クロロホルム−メタノール
(20:1)溶出画分よりN−〔3−(3,4−ジヒ
ドロキシフエニル)−2−プロペノイル〕−N′−
〔3−[1−フエニル−1−(p−クロロフエニル)
エトキシ]プロピル〕ピペラジン50mgを得た。こ
のものの分光学的データは下記式()の構造を
支持する。 IRνcm-1 max(KBr): 3400、2935、1635、1580 実施例 2 アルゴン雰囲気下、1−フエニル−1−(p−
クロロフエニル)エチレン1.11g(5.18mmol)
の2−クロロエタノール(10ml)溶液に酢酸第二
水銀4.04g(12.7mmol)を加え室温にて29時間
反応させた。反応液に3.4Nの水酸化カリウム水
溶液25mlを加え、さらに水素化ホウ素ナトリウム
592mg(15.7mmol)を少量ずつ加えた。室温に
て30分間反応させたのちベンゼンにより抽出をお
こなつた。有機層を水洗し減圧濃縮した。得られ
る残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフイーに
付しクロロホルム−ヘキサン(1:1)溶出画分
より1−フエニル−1−(p−クロロフエニル)
エチル2−クロロエチルエーテル1.39g(4.72m
mol)を得た。 該エーテル化合物848mg(2.87mmol)にエチ
ルN−ピペラジノカルボキシレート1.00ml(6.83
mmol)を加え150℃にて2時間反応させた。反
応液に水を加え炭酸ナトリウム水溶液にてPH11と
しクロロホルムで抽出を行なつた。有機層を水洗
し減圧濃縮した。得られる残渣をシリカゲルカラ
ムクロマトグラフイーに付しクロロホルム−メタ
ノール(100:1)溶出画分よりN−〔2−[1−
フエニル−1−(p−クロロフエニル)エトキシ]
エチル〕−N′−(エトキシカルボニル)ピペラジ
ン1.19g(2.85mmol)を得た。 該アミン化合物1.19g(2.85mmol)のエタノ
ール(4ml)、水(2ml)溶液に水酸化カリウム
3.37g(60.1mmol)を加え42時間還流させた。
反応液に水を加えn−ブタノールで抽出をおこな
つた。有機層を水洗し減圧濃縮した。得られる残
渣をセフアデツクスカラムクロマトグラフイーに
付しメタノール溶出画分よりN−〔2−[1−フエ
ニル−1−(p−クロロフエニル)エトキシ]エ
チル〕ピペラジン878mg(2.55mmol)を得た。 アルゴン雰囲気下、該ピペラジン化合物293mg
(0.850mmol)の乾燥ジメチルホルムアミド(5
ml)溶液にN−〔3−[3−メトキシ−4−(β−
メトキシエトキシメトキシ)フエニル]−2−プ
ロペノイル〕チアゾリジン630mg(1.64mmol)
の乾燥ジメチルホルムアミド(5ml)溶液を加え
た。室温にて17時間反応させた後、減圧濃縮し
た。得られる残渣をシリカゲルカラムクロマトグ
ラフイーに付しクロロホルム−メタノール
(100:1)溶出画分よりN−〔3−[3−メトキシ
−4−(β−メトキシエトキシメトキシ)フエニ
ル]−2−プロペノイル〕−N′−〔2−[1−フエ
ニル−1−(p−クロロフエニル)エトキシ]エ
チル〕ピペラジン486mg(0.798mmol)を得た。 該アミド化合物486mg(0.798mmol)のメタノ
ール(10ml)溶液にp−トルエンスルホン酸・一
水和物153mg(0.804mmol)を加え30分間還流さ
せた。反応液に水を加え炭酸ナトリウム水溶液に
てPH11とし酢酸エチルにて抽出をおこなつた。有
機層を水洗し減圧濃縮した。得られる残渣をシリ
カゲルカラムクロマトグラフイーに付しクロロホ
ルム−メタノール(50:1)溶出画分より、N−
〔3−[3−メトキシ−4−ヒドロキシフエニル)
−2−プロペノイル〕−N′−〔2−[1−フエニル
−1−(p−クロロフエニル)エトキシ]エチル〕
ピペラジン293mg(0.562mmol)を得た。このも
のの分光学的データは下記式の構造()を支持
する。 IRνcm-1 max(KBr): 3400、1642、15901 H−NMR(重クロロホルム)δ: 1.80(3H、S)、 2.3〜2.83(6H、m)、 3.17〜3.97(6H、m)、 3.80(3H、S)、 6.62(1H、d、J=15Hz)、 6.88〜7.32(12H、m) 7.55(1H、d、J=15Hz) 実施例 3 アルゴン雰囲気下、水素化ナトリウム400mg
(60%10mmol)を乾燥ヘキサンで洗浄し、ジメ
チルスルフオキサイド5mlに溶解した。70〜75℃
に保温し、30分間攪拌したのち室温まで冷却し
た。テオフイリン1.8g(10mmol)をジメチル
スルフオキサイド5mlに懸濁し加え、30分間攪拌
した。1、2−ジクロロエタン20g(200mmol)
をジメチルスルフオキサイド10molに溶解し、滴
下ロートで15分かけて滴下した。室温で16時間攪
拌ののち、水を加え、クロロホルムで抽出し、有
機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥したのち減圧濃
縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマ
トグラフイーに付し、クロロホルム−メタノール
(100:1)溶出画分より7−(2−クロロエチル)
テオフイリン1.62g(6.68mmol)得た。 アルゴン雰囲気下、該テオフイリン誘導体1.00
g(4.66mmol)にホルミルピペラジン1.28gを
加え、80℃で13時間攪拌した。反応液をシリカゲ
ルカラムクロマトグラフイーに付し、クロロホル
ム−メタノール(20:1)溶出画分より7−〔2
−[4−(1−ホルミル)ピペラジノ]エチル〕テ
オフイリン1.38g(4.65mmol)を得た。 アルゴン雰囲気下、該ピペラジン化合物240mg
(0.81mmol)をエタノール10mlに溶解した。こ
の溶液に80%ヒドラジン・ヒドレート507mg(8.1
mmol)を加え、36時間加熱還流したのち、室温
まで放冷した。減圧濃縮した残渣に、ジメチルホ
ルムアミド10ml加えた。この溶液に、N−〔3−
[3−メトキシ−4−(β−メトキシエトキシメト
キシ)フエニル]−2−プロペノイル〕−2−チオ
チアゾリン330mg(0.81mmol)を加え、80℃で
1時間攪拌した。この反応溶液を減圧濃縮した
後、残渣450mgをシリカゲルカラムクロマトグラ
フイーに付し、クロロホルム−メタノール
(100:3)溶出画分より、7−〔2−[4−[3−
メトキシ−4−(β−メトキシエトキシメトキシ)
フエニル]−2−プロペノイル]ピペラジ−1−
ニル]エチル〕テオフイリン276mg(0.50mmol)
得た。 アルゴン雰囲気下、該テオフイリン誘導体273
mg(0.50mmol)をメタノール10mlに溶解し、p
−トルエンスルホン酸・一水和物242mg(1.28m
mol)を加え、2時間加熱還流した。反応溶液を
室温まで放冷したのち、飽和炭酸水素ナトリウム
水溶液を加えPH8に調整し、クロロホルムで抽出
した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥したの
ち減圧濃縮した。残渣200mgをシリカゲルカラム
クロマトグラフイーに付し、クロロホルム−メタ
ノール(50:1)溶出画分より、7−〔2−[4−
[3−(3−メトキシ−4−ハイドロキシフエニ
ル)−2−プロペノイル]ピペラジン−1−ニル]
エチル〕テオフイリン100mg(0.22mmol)得た。
このものの分光学的データは、下記式の構造
()を支持する。 IRνcm-1 max(CHCl3):3540、1705、16601 H−NMR(重クロロホルム)δ: 2.3〜2.8(4H、m)、 2.80(2H、t、J=6Hz)、 3.3〜3.9(4H、m)、 3.39(3H、S)、3.57(3H、S)、 3.88(3H、S)、 4.40(2H、t、J=6Hz)、 6.60(1H、d、J=16Hz)、 6.7〜7.3(3H、m)、 7.53(1H、d、J=16Hz)、 7.58(1H、S) 実施例 4 N−〔3−(3、4−ジメトキシ)フエニル−2
−プロペノイル〕チアゾリジン−2−チオン100
mgの乾燥テトラヒドロフラン溶液(5ml)に1−
〔3−[1−フエニル−1−(p−クロロフエニル)
エトキシ]プロピル〕ピペラジン115mgの乾燥テ
トラヒドロフラン溶液(2ml)加えアルゴン雰囲
気下、室温にて1.5時間攪拌する。反応液を濃縮
し、得られた残渣に2N水酸化ナトリウム水溶液
を加え、クロロホルムで抽出する。有機層を濃縮
し得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラ
フイーに付しクロロホルム−メタノール(50:
1)溶出画分よりN−〔3−(3、4−ジメトキ
シ)フエニル−2−プロペノイル〕−N′−〔3−
[1−フエニル−1−(p−クロロフエニル)エト
キシ]プロピル〕ピペラジン175mgを得た。この
ものの分光学的データは下記式()に構造を支
持する。 1H−NMR(重クロロホルム)δ(ppm): 1.83(3H、S)、1.83(2H、m)、 2.47(6H、m)、 3.27(2H、t(J=6Hz))、 3.67(4H、m)、3.88(6H、S)、 6.73(1H、d(J=15Hz)) 7.0〜7.43(12H、m)、 7.58(1H、d(J=15Hz)) IRνcm-1 max(KBr): 2940、1645、1600、1513 実施例 5 アルゴン雰囲気下、N−〔2−[1−フエニル−
1−(p−クロロフエニル)エトキシ]エチル〕
ピペラジン343mg(0.955mmol)の乾燥ジメチル
ホルムアミド(3ml)溶液にN−〔3−[3、5−
ジメトキシ−4−(β−メトキシエトキシメトキ
シ)フエニル]−2−プロペノイル〕チアゾリジ
ン656mg(1.59mmol)を加えた。室温にて16時
間反応させた後、減圧濃縮した。得られる残渣を
シリカゲルカラムクロマトグラフイーに付しクロ
ロホルム−メタノール(50:1)溶出画分よりN
−〔3−[3、5−ジメトキシ−4−(β−メトキ
シエトキシメトキシ)フエニル]−2−プロペノ
イル〕−N′−〔2−[1−フエニル−1−(p−ク
ロロフエニル)エトキシ]エチル〕ピペラジン
412mg(0.645mmol)を得た。 該アミド化合物412mg(0.645mmol)のメタノ
ール(8ml)溶液にp−トルエンスルホン酸・一
水和物101mg(0.531mmol)を加え30分間還流さ
せた。反応液に水を加え炭酸ナトリウム水溶液に
てPH11とし、酢酸エチルにて抽出をおこなつた。
有機層を水洗し減圧濃縮した。得られる残渣をシ
リカゲルカラムクロマトグラフイーに付しクロロ
ホルム−メタノール(50:1)溶出画分よりN−
〔3−(3、5−ジメトキシ−4−ヒドロキシフエ
ニル)−2−プロペノイル〕−N′−〔2−[1−フ
エニル−1−(p−クロロフエニル)エトキシ]
エチル〕ピペラジン371mg(0.673mmol)を得
た。このものの分光学的データは下記式の構造
(XI)を支持する。 IRνcm-1 max(KBr): 3540、1647、16151 H−NMR(重クロロホルム)δ:1.80(3H、
S)、 2.28〜2.78(6H、m)、 3.12〜4.02(6H、m)、 3.82(6H、S)、 6.60(1H、d、J=15Hz)、 6.65(2H、S)、 6.97〜7.35(11H、m)、 7.50(1H、d、J=15Hz) 実施例 6 N−〔3−(3,5−ジメトキシ−4−β−メト
キシエトキシメトキシ)フエニル−2−プロペノ
イル〕チアゾリジン−2−チオン574.8mgの乾燥
テトラヒドロフラン溶液(10ml)に1−〔3−[1
−フエニル−1−(p−クロロフエニル)エトキ
シ]プロピル〕ピペラジン500mgの乾燥テトラヒ
ドロフラン溶液(5ml)を加えアルゴン雰囲気
下、室温にて2時間攪拌する。反応液を濃縮し、
得られた残渣に2N水酸化ナトリウム水溶液を加
え、クロロホルムで抽出する。有機層を濃縮し得
られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフイ
ーに付しクロロホルム−メタノール(50:1)溶
出画分よりN−〔3−(3、5−ジメトキシ−4−
β−メトキシエトキシメトキシ)フエニル−2−
プロペノイル〕−N′−〔3−[1−フエニル−1−
(p−クロロフエニル)エトキシ]プロピル〕ピ
ペラジン960mgを得た。 該アミド化合物960mgのメタノール溶液(10ml)
に、p−トルエンスルホン酸・一水和物280mgを
加え0.17時間加熱還流した。反応液に飽和炭酸水
素ナトリウム水溶液を加え酢酸エチルで抽出し、
得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフ
イーに付しクロロホルム−メタノール(50:1)
溶出画分よりN−〔3−(3、5−ジメトキシ−4
−ヒドロキシ)フエニル−2−プロペノイル〕−
N′−〔3−[1−フエニル−1−(p−クロロフエ
ニル)エトキシ]プロピル〕ピペラジン563mgを
得た。このものの分光学的データは下記式(XII)
の構造を支持する。 1H−NMR(重クロロホルム)δ(ppm): 1.80(3H、S)、1.80(2H、m)、 2.43(6H、m)、 3.23(2H、t(J=6Hz))、 3.63(4H、m)、3.83(6H、S)、 6.65(1H、d(J=15Hz))、 6.70(2H、S)、 7.17〜7.33(10H、m)、 7.55(1H、d(J=15Hz)) IRνcm-1 max(KBr): 3420、2940、1640、1600、1513 実施例 7 アルゴン雰囲気下、N−〔2−[1−フエニル−
1−(p−クロロフエニル)エトキシ]エチル〕
ピペラジン314mg(0.910mmol)の乾燥ジメチル
ホルムアミド(5ml)溶液にN−〔5−[3,4−
ビス(β−メトキシエトキシメトキシ)フエニ
ル]−2,4−ペンタジエノイル〕チアゾリジン
741mg(1.53mmol)を加えた。室温にて3時間
反応させた後、減圧濃縮した。得られる残渣をシ
リカゲルカラムクロマトグラフイーに付しクロロ
ホルム−メタノール(50:1)溶出画分よりN−
〔5−[3、4−ビス(β−メトキシエトキシメト
キシ)フエニル]−2、4−ペンタジエノイル〕−
N′−〔2−[1−フエニル−1−(p−クロロフエ
ニル)エトキシ]エチル〕ピペラジン620mg
(0.874mmol)を得た。 該アミド化合物620mg(0.874mmol)のメタノ
ール(7ml)溶液にp−トルエンスルホン酸・一
水和物185mg(0.973mmol)を加え20分間還流さ
せた。反応液に水を加え炭酸ナトリウム水溶液に
てPH11とし酢酸エチルにて抽出をおこなつた。有
機層を水洗し減圧濃縮した。得られる残渣をシリ
カゲルカラムクロマトグラフイーに付しクロロホ
ルム−メタノール(20:1)溶出画分よりN−
〔5−(3,4−ジヒドロキシフエニル)−2,4
−ペンタジエノイル〕−N′−〔2−[1−フエニル
−1−(p−クロロフエニル)エトキシ]エチル〕
ピペラジン279mg(0.523mmol)を得た。このも
のの分光学的データは下記式の構造()を支
持する。 IRνcm-1 max(KBr): 3300、1635、1610、15801 H−NMR(重クロロホルム)δ: 1.78(3H、S)、 2.25〜2.82(6H、m)、 3.12〜3.88(6H、m)、 6.20(1H、d、J=14Hz)、 6.47〜7.62(15H、m)、 実施例 8 N−〔5−(3,4−ジ−β−メトキシエトキシ
メトキシ)フエニル−2,4−ペンタジエノイ
ル〕チアゾリジ−2−チオン536.8mgの乾燥テト
ラヒドロフラン溶液(10ml)に1−〔3−[1−フ
エニル−1−(p−クロロフエニル)エトキシ]
プロピル〕ピペラジン400mgの乾燥テトラヒドロ
フラン溶液(5ml)を加えアルゴン雰囲気下、室
温にて1.5時間攪拌する。反応液を濃縮し、得ら
れた残渣に2N水酸化ナトリウム水溶液を加え、
クロロホルムで抽出する。有機層を濃縮し得られ
た残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフイーに
付しクロロホルム−メタノール(50:1)溶出画
分よりN−〔5−(3,4−ジ−β−メトキシエト
キシメトキシ)フエニル−2,4−ペンタジエノ
イル]−N′−〔3−[1−フエニル−1−(p−ク
ロロフエニル)エトキシ]プロピル〕ピペラジン
354.5mgを得た。 該アミド化合物354mgのメタノール溶液(10ml)
に、p−トルエンスルホン酸・一水和物186mgを
加え、1.7時間室温攪拌した。反応液に飽和炭酸
水素ナトリウム水溶液を加え酢酸エチルで抽出
し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグ
ラフイーに付しクロロホルム−メタノール(20:
1)溶出画分よりN−〔5−(3,4−ジヒドロキ
シ)フエニル−2,4−ペンタジエノイル〕−
N′−〔3−[1−フエニル−1−(p−クロロフエ
ニル)エトキシ]プロピル〕ピペラジン46mgを得
た。このものの分光学的データは下記式()
の構造を支持する。 1H=NMR(重クロロホルム)δ(ppm): 1.80(3H、S)、1.80(2H、m)、 2.42(6H、m)、3.23(2H、bt)、 3.60(4H、m)、 6.33〜7.33(18H、m) IRνcm-1 max(KBr):3400、2940、1638、1580 実施例 9 アルゴン雰囲気下、7−〔2−[4−(1−ホル
ミル)ピペラジノ]エチル〕テオフイリン690mg
(2.33mmol)をエタノール3mlに溶解した。こ
の溶液に80%ヒドラジン・ヒドレート2.92g
(46.6mmol)加え、8時間加熱還流したのち、
室温まで放冷した。減圧濃縮した残渣に、ジメチ
ルホルムアミド10ml加えた。この溶液に、N−
〔5−[3、4−ジ(β−メトキシエトキシメトキ
シ)フエニル]−2,4−ペンダジエノイル〕−2
−チオチアゾリン1.13g(2.33mmol)加え、80
℃で2時間攪拌した。この反応溶液を減圧濃縮し
た後、残渣2gをシリカゲルカラムクロマトグラ
フイーに付し、クロロホルム−メタノール
(100:3)溶出画分より、7−〔2−[4−[5−
[3、4−ジ(β−メトキシエトキシメトキシ)
フエニル−2、4−ペンタジエノイル]ピペラジ
−1−ニル]エチル〕テオフイリン790mg(1.20
mmol)得た。 アルゴン雰囲気下、該テオフイリン誘導体790
mg(1.20mmol)をメタノール12mlに溶解し、p
−トルエンスルホン酸・一水和物685mg(3.6m
mol)を加え、2時間加熱還流した。反応溶液を
室温まで放冷したのち、飽和炭酸水素ナトリウム
水溶液を加えPH9に調整し、クロロホルムで抽出
した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥したの
ち減圧濃縮した。残渣310mgをシリカゲルカラム
クロマトグラフイーに付し、クロロホルム−メタ
ノール(100:9)溶出画分より、7−〔2−[4
−[5−(3,4−ジハイドロキシフエニル)−2、
4−ペンタジエノイル]ピペラジ−1−ニル]エ
チル〕テオフイリン59mg(0.12mmol)得た。こ
のものの分光学的データは、下記式の構造(
)を支持する。 IRνcm-1 max(KBr): 3400、1705、16001 H−NMR(重ピリジン)δ: 2.2〜2.7(4H、m)、 2.78(2H、t、J=6Hz)、 3.2〜3.8(4H、m)、 3.43(3H、S)、3.53(3H、S)、 4.50(2H、t、J=6Hz)、 6.5〜7.7(7H、m)、 7.50(1H、S) 実施例 10 アルゴン雰囲気下、N−〔2−[1−フエニル−
1−(p−クロロフエニル)エトキシ]エチル〕
ピペラジン466mg(1.35mmol)の乾燥ジメチル
ホルムアミド(7ml)溶液にN−〔5−[3−メト
キシ−4−(β−メトキシエトキシメトキシ)フ
エニル]−2,4−ペンタジエノイル〕チアゾリ
ジン618mg(1.51mmol)を加えた。室温にて68
時間反応させた後、減圧濃縮した。得られる残渣
をシリカゲルカラムクロマトグラフイーに付しク
ロロホルム−メタノール(100:1)溶出画分よ
りN−〔5−[3−メトキシ−4−(β−メトキシ
エトキシメトキシ)フエニル]−2、4−ペンタ
ジエノイル〕−N′−〔2−[1−フエニル−1−
(p−クロロフエニル)エトキシ]エチル〕ピペ
ラジン736mg(1.16mmol)を得た。 該アミド化合物736mg(1.16mmol)をメタノ
ール(15ml)溶液にp−トルエンスルホン酸・一
水和物225mg(1.18mmol)を加え15分間還流さ
せた。反応液に水を加え炭酸ナトリウム水溶液に
てPH11とし酢酸エチルにて抽出をおこなつた。有
機層を水洗し減圧濃縮した。得られる残渣をシリ
カゲルカラムクロマトグラフイーに付しクロロホ
ルム−メタノール(50:1)溶出画分よりN−
〔5−(3−メトキシ−4−ヒドロキシフエニル)
−2、4−ペンタジエノイル〕−N′−〔2−[1−
フエニル−1−(p−クロロフエニル)エトキシ]
エチル〕ピペラジン363mg(0.664mmol)を得
た。このものの分光学的データは下記式の構造
()を支持する。 IRνcm-1 max(KBr): 3400、1635、1615、15801 H−NMR(重クロロホルム)δ: 1.80(3H、S)、 2.3〜2.77(6H、m)、 3.20〜3.80(6H、m)、 3.83(3H、S)、 6.32(1H、d、J=14Hz)、 6.60〜7.57(15H、m) 実施例 11 N−〔5−(3−メトキシ−4−β−メトキシエ
トキシメトキシ)フエニル−2,4−ペンタジエ
ノイル〕チアゾリジン−2−チオン553mgの乾燥
テトラヒドロフラン溶液(15ml)に1−〔3−[1
−フエニル−1−(p−クロロフエニル)エトキ
シ]プロピル〕ピペラジン500mgの乾燥テトラヒ
ドロフラン溶液(5ml)を加えアルゴン雰囲気
下、室温にて4時間攪拌する。反応液を濃縮し得
られた残渣に2N水酸化ナトリウム水溶液を加え、
クロロホルムで抽出する。有機層を濃縮し得られ
た残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフイーに
付しクロロホルム−メタノール(50:1)溶出画
分よりN−〔5−(3−メトキシ−4−β−メトキ
シエトキシメトキシ)フエニル−2,4−ペンタ
ジエノイル〕−N′−〔3−[1−フエニル−1−
(p−クロロフエニル)エトキシ]プロピル〕ピ
ペラジン900mgを得た。 該アミド化合物900mgのメタノール溶液(10ml)
に、p−トルエンスルホン酸・一水和物263mgを
加え0.17時間加熱還流した。反応液に飽和炭酸水
素ナトリウム水溶液を加え酢酸エチルで抽出し、
得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフ
イーに付しクロロホルム−メタノール(50:1)
溶出画分よりN−〔5−(3−メトキシ−4−ヒド
ロキシ)フエニル−2,4−ペンタジエノイル〕
−N′−〔3−[1−フエニル−1−(p−クロロフ
エニル)エトキシ]プロピル〕ピペラジン328mg
を得た。このものの分光学的データは下記式(
)の構造を支持する。 1H−NMR(重クロロホルム)δ(ppm): 1.83(3H、m)、1.83(2H、m)、 2.45(6H、m)、 3.26(2H、t(J=6Hz))、 3,63(4H、m)、3.87(3H、S)、 6.35(1H、d(J=15Hz))、 6.76〜7.50(16H、m) IRνcm-1 max(KBr): 3400、2940、1640、1580、1513 実施例 12 アルゴン雰囲気下、7−〔2−[4−(1−ホル
ミル)ピペラジノ]エチル〕テオフイリン564mg
(1.90mmol)をエタノール8mlに溶解した。こ
の溶液に80%ヒドラジン・ヒドレート596mg
(9.52mmol)加え、15時間加熱還流したのち、
室温まで放冷した。減圧濃縮した残渣に、ジメチ
ルホルムアミド10ml加えた。この溶液に、N−
〔5−[3−メトキシ−4−(β−メトキシエトキ
シメトキシ)フエニル]−2,4−ペンタジエノ
イル〕−2−チオチアゾリン778mg(1.90mmol)
加え、80℃で2時間攪拌した。この反応溶液を減
圧濃縮した後、残渣1.22gをシリカゲルカラムク
ロマトグラフイーに付し、クロロホルム−メタノ
ール(100:3)溶出画分より7−〔2−[4−[5
−[3−メトキシ−4−(β−メトキシエトキシメ
トキシ)フエニル]−2,4−ペンタジエノイル]
ピペラジ−1−ニル]エチル〕テオフイリン502
mg(0.86mmol)得た。 アルゴン雰囲気下、該テオフイリン誘導体502
mg(0.86mmol)をメタノール8mlに溶解し、p
−トルエンスルホン酸・一水和物360mg(1.90m
mol)を加え、4時間加熱還流した。反応溶液を
室温まで放冷したのち、飽和炭酸水素ナトリウム
水溶液を加えPH10に調整し、クロロホルムで抽出
した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥したの
ち減圧濃縮した。残渣540mgをシリカゲルカラム
クロマトグラフイーに付し、クロロホルム−メタ
ノール(50:1)溶出画分より7−〔2−[4−
[5−(3−メトキシ−4−ハイドロキシフエニ
ル)−2,4−ペンタジエノイル]ピペラジ−1
−ニル〕エチルテオフイリン225mg(0.45mmol)
得た。このものの分光学的データは、下記式の構
造()を支持する。 IRνcm-1 max(KBr): 3400、1700、16551 H−NMR(重クロロホルム)δ: 2.3〜3.0(6H、m)、 3.3〜3.9(4H、m)、 3.37(3H、S)、3.55(3H、S)、 3.85(3H、S)、 4.2〜4.6(2H、m)、 6.3〜7.8(7H、m)、 7.57(1H、S) 実施例 13 アルゴン雰囲気下、N−〔2−[1−フエニル−
1−(p−クロロフエニル)エトキシ]エチル〕
ピペラジン527mg(1.53mmol)の乾燥ジメチル
ホルムアミド(10ml)溶液にN−〔5−[3,5−
ジメトキシ−4−(β−メトキシエトキシメトキ
シ)フエニル]−2,4−ペンタジエノイル〕チ
アゾリジン760mg(1.73mmol)を加えた。室温
にて67時間反応させた後、減圧濃縮した。得られ
る残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフイーに
付し、クロロホルム−メタノール(100:1)溶
出画分よりN−〔5−[3、5−ジメトキシ−4−
(β−メトキシエトキシメトキシ)フエニル]−
2,4−ペンタジエノイル〕−N′−〔2−[1−フ
エニル−1−(p−クロロフエニル)エトキシ]
エチル〕ピペラジン618mg(0.929mmol)を得
た。 該アミド化合物618mg(0.929mmol)のメタノ
ール(10ml)溶液にp−トルエンスルホン酸・一
水和物181mg(0.952mmol)を加え15時間還流さ
せた。反応液に水を加え炭酸ナトリウム水溶液に
てPH11としクロロホルムにて抽出をおこなつた。
有機層を水洗し減圧濃縮した。得られる残渣をシ
リカゲルカラムクロマトグラフイーに付し、クロ
ロホルム−メタノール(100:1)溶出画分より
N−[5−(3,5−ジメトキシ−4−ヒドロキシ
フエニル]−2,4−ペンタジエノイル〕−N′−
〔2−[1−フエニル−1−(p−クロロフエニル)
エトキシ]エチル〕ピペラジン422mg(0.766m
mol)を得た。このものの分光学的データは下記
式の構造()を支持する。 IRνcm-1 max(KBr): 3400、1640、1615、15851 H−NMR(重クロロホルム)δ: 1.85(3H、S)、 2.37〜2.83(6H、m)、 3.20〜3.93(6H、m)、 3.87(6H、S)、 6.33(1H、d、J=14Hz)、 6.53〜7.67(14H、m) 実施例 14 アルゴン雰囲気下、7−〔2−[4−(1−ホル
ミル)ピペラジノ]エチル〕テオフイリン455mg
(1.54mmol)をエタノール10mlに溶解した。こ
の溶液に80%ヒドラジン・ヒドレート960mg
(15.4mmol)加え、23時間加熱還流したのち、
室温まで放冷した。減圧濃縮した残渣に、ジメチ
ルホルムアミド10ml加えた。この溶液に、N−
〔5−[3,5−ジメトキシ−4−(β−メトキシ
エトキシメトキシ)フエニル]−2,4−ペンタ
ジエノイル〕−2−チオチアゾリン680mg(1.45m
mol)加え、80℃で4時間攪拌した。この反応溶
液を減圧濃縮した後、残渣1.20gをシリカゲルカ
ラムクロマトグラフイーに付し、クロロホルム−
メタノール(100:3)溶出画分より、7−〔2−
[4−[5−[3,5−ジメトキシ−4−(β−メト
キシエトキシメトキシ)フエニル]−2,4−ペ
ンタジエノイル]ピペラジ−1−ニル]エチル]
テオフイリン〕394mg(0.76mmol)得た。 アルゴン雰囲気下、該テオフイリン誘導体394
mg(0.67mmol)をメタノール12mlに溶解し、p
−トルエンスルホン酸・一水和物320mg(1.68m
mol)を加え、2時間加熱還流した。反応溶液を
室温まで放冷したのち、飽和炭酸水素ナトリウム
水溶液を加えPH8た調整し、クロロホルムで抽出
した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥したの
ち減圧濃縮した。残渣400mgをシリカゲルカラム
クロマトグラフイーに付し、クロロホルム−メタ
ノール(50:1)溶出画分より、7−[2−[4−
[5−(3,5−ジメトキシ−4−ハイドロキシフ
エニル)−2,4−ペンタジエノイル]エチル〕
テオフイリン252mg(0.48mmol)得た。このも
のの分光学的データは下記式の構造()を支
持する。 IRνcm-1 max(クロロホルム): 3535、1705、16601 H−NMR(重クロロホルム)δ: 2.4〜2.7(4H、m)、 2.80(2H、t、J=6Hz)、 3.4〜3.9(4H、m)、 3.40(3H、S)、3.58(3H、S)、 3.89(6H、S)、 4.40(2H、t、J=6Hz)、 6.0〜7.5(6H、m)、 7.57(1H、S) 実施例 15 アルゴン雰囲気下、7−〔2−[4−(1−ホル
ミル)ピペラジノ]エチル〕テオフイリン118mg
(0.40mmol)をエタノール5mlに溶解した。こ
の溶液に80%ヒドラジン・ヒドレート250mg(4.0
mmol)を加え、36時間加熱還流したのち、室温
まで放冷した。減圧濃縮した残渣に、ジメチルホ
ルムアミド5ml加えた。この溶液に、N−〔50
(3,4,5−トリメトキシフエニル)−2,4−
ペンタジエノイル〕−2−チオチアゾリン153mg
(0.50mmol)加え、80℃で1時間攪拌した。こ
の反応溶液を減圧濃縮した後、残渣340mgをシリ
カゲルカラムクロマトグラフイーに付し、クロロ
ホルム−メタノール(50:1)溶出画分より、7
−〔2−[4−[5−(3,4,5−トリメトキシフ
エニル)2,4−ペンタジエノイル]ピペラジ−
1−ニル]エチル〕テオフイリン50mg(0.09m
mol)得た。このものの分光学的データは、下記
式の構造(XI)を支持する。 IRνcm-1 max(クロロホルム) 1705、16601 H−NMR(重クロロホルム)δ: 2.3〜2.8(4H、m)、 2.80(2H、t、J=6Hz)、 3.3〜3.9(4H、m)、 3.38(3H、S)、3.57(3H、S)、 3.84(9H、S)、 4.39(2H、t、J=6Hz)、 6.0〜7.5(6H、m)、 7.58(1H、S) 実施例 16 アルゴン雰囲気下、4−ヒドロキシピペリジン
5.71g(56.5mmol)とN−(2−ブロモエチル)
フタルイミド5.28g(20.8mmol)を150℃にて1
時間反応させた。冷却した後、水を加えクロロホ
ルムにて抽出をおこない有機層を減圧濃縮した。
得られる残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフ
イーに付しクロロホルム−メタノール(20:1)
溶出画分より1−(2−フタロイルアミノエチル)
−4−ヒドロキシピペリジン3.60g(13.1mmol)
を得た。 該アルコール化合物3.60g(13.1mmol)にベ
ンズヒドリルクロリド10ml(56.3mmol)、炭酸
カリウム3.47g(25.1mmol)を加え、135℃にて
4時間反応させた。反応液に水を加えクロロホル
ムにて抽出をおこなつた。有機層を水洗したの
ち、減圧濃縮し得られる残渣をシリカゲルカラム
クロマトグラフイーに付した。クロロホルム溶出
画分より1−(2−フタロイルアミノエチル)−4
−ベンズヒドロキシピペリジン2.48g(5.64m
mol)を得た。 アルゴン雰囲気下、該ピペリジン化合物224mg
(0.509mmol)のエタノール(5ml)溶液に、ヒ
ドラジン・ヒドレート50mg(0.999mmol)を加
え1時間還流させた。反応液を減圧濃縮し得られ
る残渣に乾燥ジメチルホルムアミド2ml加えた。
さらにN−〔3−[3−メトキシ−4−(β−メト
キシエトキシメトキシ)フエニル]−2−プロペ
ノイル〕チアゾリジン−2−チオン527mg(1.37
mmol)の乾燥ジメチルホルムアミド(8ml)溶
液を加え室温にて14時間反応させた。反応液を減
圧濃縮し得られる残渣をシリカゲルカラムクロマ
トグラフイーに付しクロロホルム−メタノール
(50:1)溶出画分より1−〔2−[3−[3−メト
キシ−4−(β−メトキシエトキシメトキシ)フ
エニル]−2−プロペノイル]アミノエチル〕−4
−ベンズヒドロキシピペリジン292mg(0.508m
mol)を得た。 該アミド化合物292mg(0.508mmol)のメタノ
ール(8ml)溶液にp−トルエンスルホン酸・一
水和物112mg(0.589mmol)を加え20分間還流さ
せた。反応液に水を加え炭酸ナトリウム水溶液に
てPH11とし酢酸エチルを用いて抽出をおこなつ
た。有機層を水洗したのち減圧濃縮しシリカゲル
カラムクロマトグラフイーに付した。クロロホル
ム−メタノール(50:1)溶出画分より1−〔2
−[3−(3−メトキシ−4−ヒドロキシフエニ
ル)−2−プロペノイル]アミノエチル〕−4−ベ
ンズヒドロキシピペリジン164mg(0.337mmol)
を得た。このものの分光学的データは下記式の構
造(XII)を支持する。 IRνcm-1 max(KBr): 3300、1660、1650、19001 H−NMR(重クロロホルム)δ: 1.57〜3.0(10H、m)、 3.43(3H、m)、3.72(3H、S)、 5.42(1H、S)、 5.98(1H、d、J=15Hz)、 6.38〜7.47(15H、m) 実施例 17 アルゴン雰囲気下、1−(2−フタロイルアミ
ノエチル)−4−ベンズヒドロキシピペリジン228
mg(0.518mmol)のエタノール(5ml)溶液に、
ヒドラジン・ヒドレート50mg(0.999mmol)を
加え1時間還流させた。反応液を減圧濃縮し得ら
れる残渣に乾燥ジメチルホルムアミド6mlを加え
た。さらにN−〔3−[3,5−ジメトキシ−4−
(β−メトキシエトキシメトキシ)フエニル]−2
−プロペノイル〕チアゾリジン−2−チオン369
mg(0.892mmol)を加え室温にて40時間反応さ
せた。反応液を減圧濃縮し得られる残渣をシリカ
ゲルカラムクロマトグラフイーに付しクロロホル
ム−メタノール(50:1)溶出画分より1−〔2
−[3−[3,5−ジメトキシ−4−(β−メトキ
シエトキシメトキシ)フエニル[−2−プロペノ
イル]アミノエチル〕−4−ベンズヒドロキシピ
ペリジン276mg(0.456mmol)を得た。 該アミド化合物276mg(0.456mmol)のメタノ
ール(6ml)溶液に、p−トルエンスルホン酸・
一水和物79mg(0.415mmol)を加え20分間還流
させた。反応液に水を加え炭酸ナトリウム水溶液
にてPH11とし酢酸エチルにて抽出をおこなつた。
有機層を水洗したのち、減圧濃縮しシリカゲルカ
ラムクロマトグラフイーに付した。クロロホルム
−メタノール(20:1)溶出画分より1−〔2−
[3−(3,5−ジメトキシ−4−ヒドロキシフエ
ニル)−2−プロペノイル]アミノエチル〕−4−
ベンズヒドロキシピペリジン162mg(0.299m
mol)を得た。このものの分光学的データは下記
式の構造()を支持する。 IRνcm-1 max(KBr): 3400、1660、1620、16001 H−NMR(重クロロホルム)δ: 1.50〜3.03(10H、m)、 3.47(3H、m)、3.78(6H、S)、 5.38(1H、S)、5.47(1H、S)、 6.07(1H、d、J=15Hz)、 6.37〜7.50(14H、m) 実施例 18 アルゴン雰囲気下、1−(2−フタロイルアミ
ノエチル)−4−ベンズヒドロキシピペリジン777
mg(1.76mmol)のエタノール(16ml)溶液に、
ヒドラジン・ヒドレート148mg(2.96mmol)を
加え1時間還流させた。反応液を減圧濃縮し得ら
れる残渣に乾燥ジメチルホルムアミド4ml加え
た。さらにN−〔5−[3,4(β−メトキシエト
キシメトキシ)フエニル〕−2,4−ペンタジエ
ノイル〕チアゾリジン−2−チオン1.33g(2.75
mmol)の乾燥ジメチルホルムアミド(10ml)溶
液を加え室温にて14時間反応させた。反応液を減
圧濃縮し得られる残渣をシリカゲルカラムクロマ
トグラフイーに付しクロロホルム−メタノール
(50:1)溶出画分より1−〔2−[5−[3、4−
ビス(β−メトキシエトキシメトキシ)フエニ
ル]−2,4−ペンタジエノイル]アミノエチル〕
−4−ベンズヒドロキシピペリジン500mg(0.741
mmol)を得た。 該アミド化合物500mg(0.741mmol)のメタノ
ール(10ml)溶液にp−トルエンスルホン酸・一
水和物144mg(0.757mmol)を加え35分間還流さ
せた。反応液に水を加え炭酸ナトリウム水溶液に
てPH11とし酢酸エチルを用いて抽出をおこなつ
た。有機層を水洗したのち減圧濃縮しシリカゲル
カラムクロマトグラフイーに付した。クロロホル
ム−メタノール(10:1)溶出画分より1−〔2
−[5−(3,4−ジヒドロキシフエニル)−2,
4−ペンタジエノイル]アミノエチル〕−4−ベ
ンズヒドロキシピペリジン185mg(0.353mmol)
を得た。このものの分光学的データは下記式の構
造()を支持する。 IRνcm-1 max(KBr): 3300、1650、15901 H−NMR(重ピリジン)δ:1.67〜2.93(10H、
m)、 3.57(3H、m)、5.60(1H、S)、 6.25(1H、d、J=15Hz)、 6.73〜7.67(17H、m) 実施例 19 アルゴン雰囲気下、1−(2−フタロイルアミ
ノエチル)−4−ベンズヒドロキシピペリジン508
mg(1.15mmol)のエタノール(10ml)溶液に、
ヒドラジン・ヒドレート89mg(1.78mmol)を加
え1時間還流させた。反応液を減圧濃縮し得られ
る残渣に乾燥ジメチルホルムアミド5ml加えた。
さらにN−〔5−[3−メトキシ−4−(β−メト
キシエトキシメトキシ)フエニル]−2,4−ペ
ンタジエノイル〕チアゾリジン−2−チオン856
mg(2.11mmol)の乾燥ジメチルホルムアミド
(5ml)溶液を加え室温にて1時間30分反応させ
た。反応液を減圧濃縮し得られる残渣をシリカゲ
ルカラムクロマトグラフイーに付しクロロホルム
−メタノール(50:1)溶出画分より1−〔2−
[5−[3−メトキシ−4−(β−メトキシエトキ
シメトキシ)フエニル]−2,4−ペンタジエノ
イル]アミノエチル〕−4−ベンズヒドロキシピ
ペリジン690mg(1.15mmol)を得た。 該アミド化合物690mg(1.15mmol)のメタノ
ール(14ml)溶液にp−トルエンスルホン酸・一
水和物212mg(1.12mmol)を加え25分間還流さ
せた。反応液に水を加え炭酸ナトリウム水溶液に
てPH11とし酢酸エチルを用いて抽出をおこなつ
た。有機層を水洗したのち減圧濃縮しシリカゲル
カラムクロマトグラフイーに付した。クロロホル
ム−メタノール(50:1)溶出画分より1−〔2
−[5−(3−メトキシ−4−ヒドロキシフエニ
ル)−2,4−ペンタジエノイル]アミノエチル〕
−4−ベンズヒドロキシピペリジン393mg(0.730
mmol)を得た。このものの分光学的データは下
記式の構造()を支持する。 IRνcm-1 max(KBr): 3300、1650、15901 H−NMR(重ピリジン)δ: 1.53〜2.88(10H、m)、 3.58(3H、m)、3.67(3H、S)、 5.63(1H、S)、 6.33(1H、d、J=15Hz)、 6.75〜7.63(17H、m) 実施例 20 アルゴン雰囲気下、1−(2−フタロイルアミ
ノエチル)−4−ベンズヒドロキシピペリジン508
mg(1.15mmol)のエタノール(10ml)溶液に、
ヒドラジン・ヒドレート86mg(1.72mmol)を加
え1時間還流させた。反応液を減圧濃縮し得られ
る残渣に乾燥ジメチルホルムアミド4ml加えた。
さらにN−〔5−[3,5−ジメトキシ−4−(β
−メトキシエトキシメトキシ)フエニル]−2,
4−ペンタジエノイル〕チアゾリジン−2−チオ
ン895mg(2.04mmol)の乾燥ジメチルホルムア
ミド(6ml)溶液を加え室温にて2時間反応させ
た。反応液を減圧濃縮し得られる残渣をシリカゲ
ルカラムクロマトグラフイーに付しクロロホルム
−メタノール(50:1)溶出画分より1−〔2−
[5−〔3、5−ジメトキシ−4−(β−メトキシ
エトキシメトキシ)フエニル]−2,4−ペンタ
ジエノイル]アミノエチル〕−4−ベンズヒドロ
キシピペリジン374mg(0.593mmol)を得た。 該アミド化合物374mg(0.593mmol)のメタノ
ール(9ml)溶液にp−トルエンスルホン酸・一
水和物120mg(0.631mmol)を加え30分間還流さ
せた。反応液に水を加え炭酸ナトリウム水溶液に
てPH11とし酢酸エチルを用いて抽出をおこなつ
た。有機層を水洗したのち、減圧濃縮しシリカゲ
ルカラムクロマトグラフイーに付した。クロロホ
ルム−メタノール(50:1)溶出画分より1−
〔2−[5−(3,5−ジメトキシ−4−ヒドロキ
シフエニル)−2,4−ペンタジエノイル]アミ
ノエチル〕−4−ベンズヒドロキシピペリジン314
mg(0.552mmol)を得た。このものの分光学的
データは下記式の構造()を支持する。 IRνcm-1 max(KBr): 3350、1610、15901 H−NMR(重クロロホルム)δ: 2.55〜2.92(10H、m)、 3.42(3H、m)、3.78(6H、S)、 5.42(1H、S)、 5.80(1H、d、J=15Hz)、 6.38〜7.40(16H、m) 試験例 5−リポキシゲナーゼの作用阻害活性 マウス由来マストサイトーマ細胞株P−815を
イーグル(Eagle)の基本倍地〔ギブコラボラト
リーズ(Gibco Laboratories)社製〕を90%含
む培養液中に5×104個/mlとなるように希釈す
る。希釈液を空気中、37℃で48時間振盪培養した
後、培養液を氷冷し遠心分離し細胞を集める。該
細胞をPH7.4のリン酸緩衝液に再浮遊し濃度2×
107個/mlとする。該浮遊液を超音波細胞破砕機
で処理したあと、10分間10000rpmで遠心分離し、
上清を5−リポキシゲナーゼ酵素液とする。放射
性標識アラキドン酸(10μキユリー/ml)を20μ
、インドメタシン(2×10-8モル)および試験
する本発明に係るアミド誘導体をそれぞれ試験管
に入れ、これにリン酸緩衝液0.45ml、上記酵素液
0.45ml、8mMCaCl2(塩化カルシウム)溶液0.1
mlを加え、37℃で5分間反応させる。氷冷後IN
−HCl(塩酸)60μを加え、酢酸エチルエステル
8mlで抽出する。抽出液を濃縮して得られる濃縮
液をシリカゲル薄層プレート(Merck 60F254
にスポツトし展開する。阻害活性の測定は、ラジ
オ薄層クロマトスキヤナー〔Dunnschicht−
Scanner LB 2723、ベルスオルド
(Berthold)社製〕で検出される5−リポキシゲ
ナーゼ生成物である5−HETE(5−(s)−ヒド
ロキシ−6,8,11,14−エイコサテトラエン
酸)、LTB4(ロイコトリエンB4)に相当する部分
を集め、液体シンチレーシヨンカウンターで放射
能を測定することによつて行う。前記5−リポキ
シゲナーゼ生成物の産生量の減少により5−リポ
キシゲナーゼの作用阻害活性が確認される。試験
の結果、下記の表に示す如く著名な5−リポキ
シゲナーゼ作用阻害活性を見い出した。また、表
に示さない本発明に係るアミド誘導体について
も同様な5−リポキシゲナーゼ作用阻害活性を有
することが確認された。
【表】
【表】
【表】
【表】 尚、表中50%阻害濃度とはアミド誘導体を導入
しない場合の5−GETE及びLTB4の産生量を
100%とした場合、該アミド誘導体の導入により
前記5−リポキシゲナーゼ生成物の産生量を50%
まで抑制する為に要したアミド誘導体濃度を意味
する。 急性毒性 ICR系雄性マウス(5週分)を用いて経口投与
による急性毒性試験を行つた。本発明の化合物の
LD50値はいずれも100mg/Kg以上であり、有効量
に比べて高い安全性が確認された。 発明の作用効果 本発明によれば、新規なアミド誘導体およびこ
れを含有する5−リポキシゲナーゼ作用阻害剤が
提供される。 本発明の上記化合物は、5−リポキシゲナーゼ
の作用阻害活性を有することが明らかにされた。
即ち、上記化合物は5−リポキシゲナーゼの作用
を阻害することにより、5−リポキシゲナーゼの
作用によつて生成されるアレルギー発症因子であ
るLTC4、LTD4と云つたロイコトリエン類の産
生を抑制することができる。従つて、該アミド誘
導体は5−リポキシゲナーゼ作用阻害剤としてア
レルギー性喘息、アレルギー性鼻炎等に対して有
効に使用することができる。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 一般式() 〔式中、(R)mは3,4−ジヒドロキシ基、3−
    メトキシ−4−ヒドロキシ基、3,4−ジメトキ
    シ基、3,5−ジメトキシ−4−ヒドロキシ基、
    3,5−ジメトキシ−4−トルオイルオキシ基ま
    たは3,4,5−トリメトキシ基を表わす。nは
    トランス配置の二重結合の数を表わし、1または
    2の整数である。Yは一般式() 〔式中、Xは水素原子、ハロゲン原子またはメト
    キシ基、nは2または3を示す〕 で表わされる基、一般式() で表わされる基、および一般式() で表わされる基から選ばれる基である〕で示され
    るアミド誘導体。 2 一般式() 〔式中、(R)mは3,4−ジヒドロキシ基、3−
    メトキシ−4−ヒドロキシ基、3,4−ジメトキ
    シ基、3,5−ジメトキシ−4−ヒドロキシ基、
    3,5−ジメトキシ−4−トルオイルオキシ基ま
    たは3,4,5−トリメトキシ基を表わす。nは
    トランス配置の二重結合の数を表わし、1または
    2の整数である。Yは一般式() 〔式中、Xは水素原子、ハロゲン原子またはメト
    キシ基、nは2または3を示す〕 で表わされる基、 一般式() で表わされる基、および一般式() で表わされる基から選ばれる基である〕で示され
    るアミド誘導体を含有する5−リポキシゲナーゼ
    作用阻害剤。
JP59229105A 1984-04-04 1984-10-31 アミド誘導体およびこれを含有する5−リポキシゲナ−ゼ作用阻害剤 Granted JPS61106555A (ja)

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