JPH047289Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は屋根パネルをＣ形鋼の母屋に固定する
屋根パネルの固定金物に関するものである。

（従来の技術） 従来における屋根パネルの固定金物は種々公知
であるがＣ形鋼の母屋についての固定金物として
施工性において改良の余地があつた。

（考案が解決しようとする問題点） 本考案は以上の従来の問題を解決しＣ形鋼の母
屋についての固定金物として施工性が極めてよい
と共に確実な固定が可能な屋根パネルの固定金物
の提供を目的とする。

（実施例） 以下本考案の屋根パネルの固定金物（以下本考
案の金物という）を図面に示す実施例に従い説明
する。

第１図は本考案の金物をそれが適用される屋根
パネルの一例と共に示し、該屋根パネル１は複数
列のたる木２の上面に野地板３が張られたもので
ある。

次にたる木２の側面には本考案の金物が第２図
に示す様に正面適所に突片７が突出した板状の基
体６ａにおいてねじ１４等により固定されるので
ある。

該基体６ａの正面にはねじ１５等により回転可
能に係合体６ｂがその本体８において取り付けら
れる。

該本体８の下方の一側縁にはあご部９（第３図
参照）が突出し、該あご部９の上縁は先端方向に
従い下方傾斜する歯１１が形成される。

該歯１１の基部にはＣ形鋼の母屋４のリツプ５
が嵌入可能な係合溝１２が設けられる。

図示のものはリツプ５の寸法誤差を吸収可能な
様に深さの相違する２個の係合溝１２が設けられ
ている。

第２図に戻つて係合体６ｂの本体８には孔１３
が設けられている。

以上の実施例に示した本考案の金物の使用方法
を次に説明する。

すなわち金物６が取り付けられた状態で屋根パ
ネル１は工場から出荷されることになる。

この出荷時には第４図に示す様に係合体６ｂを
回してあご部９がたる木２の下方に突出しない状
態にしておく。

ここで突片７は係合体６ｂの回り止めとして用
いられることになる。

次に屋根パネル１を現場に搬入してＣ形鋼の母
屋４上に載置することになる。

この際第２図に示す様に係合体６ｂを回してそ
のあご部９が下方に突出する状態にしておく。

次に金槌１７により係合体６ｂの側縁を叩いて
あご部９の歯１１を母屋４のリツプ５の下縁に食
い込ませる。

ここで歯１１は先端方向に従い傾斜しているた
めたる木２と母屋４の間に隙間がある場合でも歯
１１の食い込みに従つてたる木２は母屋４に密着
することになる。

更に係合体６ｂの側縁を叩くことによりリツプ
５は係合溝１２に嵌入する。

ここで係合溝１２が第３図に示す様に２個設け
られている場合にはリツプ５はその寸法に応じて
いずれかの係合溝１２に嵌入されることになる。

この状態で孔１３において釘１６をたる木２に
打ち込み係合体６ｂの回り止めをして固定作業を
完了する。

（考案の効果） 本考案の屋根パネルの固定金物の実施例は以上
の通りでありその効果を次に列記する。

(1) 本考案の金物は実用新案登録請求の範囲に記
載した構成であり、特にあご部の上縁に形成さ
れ先端方向に従い下方傾斜する歯の基部に係合
溝が設けられるため金物の係合体の側縁を金槌
により叩くだけでたる木を母屋に極めて容易に
固定することが出来る。

(2) 本考案の金物は同上の構成であり、特に歯の
基部に係合溝が設けられるためＣ形鋼の母屋の
リツプが該係合溝に嵌入されてたる木を母屋に
確実に固定することが出来る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の金物が適用される屋根パネル
の一例を示す斜視図、第２図は同上金物の斜視
図、第３図は同上金物の係合体のあご部の正面
図、第４図は屋根パネルの出荷時の本考案の金物
の状態図。 １……屋根パネル、２……たる木、３……野地
板、４……母屋、５……リツプ、６……金物、６
ａ……基体、６ｂ……係合体、７……突片、８…
…本体、９……あご部、１１……歯、１２……係
合溝、１３……孔、１４……ねじ、１５……ね
じ、１６……釘、１７……金槌。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 屋根パネルのたる木の側面に固定される板状の
   基体と、該基体の正面にその本体において回転可
   能に取り付けられた係合体と、前記本体の下方の
   一側縁に突出するあご部と、該あご部の上縁に形
   成され先端方向に従い下方傾斜する歯と、該歯の
   基部に設けられた係合溝と、前記本体に設けられ
   た孔とからなる屋根パネルの固定金物。