JPH047276A - インバータ電源を用いた油圧エレベータの速度制御方法 - Google Patents

インバータ電源を用いた油圧エレベータの速度制御方法

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JPH047276A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はエレベータ制御方法の改良、さらに詳しくはイ
ンバータ電源を用いた油圧エレベータの速度制御方法に
関し、該エレベータの乗り心地を良好にしたものである
。
〔従来の技術及び発明が解決しようとする課題〕従来の
油圧エレベータは、三相誘導電動機（以下電動機という
）と油圧ポンプを結合して油圧ポンプによって作動油を
油タンクがらシリンダヘ、また逆にシリンダから油タン
クへ油圧切り換え制御弁により移送して、エレベータを
昇降させていた。この方法では油圧エレベータの速度制
御は作動油の流量をパイロット式切り換え制御弁により
行っていた。しかしこのような制御方法では下降スター
ト時に制御弁の特性が発揮されずにスタート時の乗り心
地が悪く、またエレベータは加速時に振動が大きく、さ
らに作動油の温度上昇も大きくなる等実用上改良の余地
があった。
そこで従来よりインバータ制御電源を用いて電動機への
電源周波数を変化させることにより、電動機の回転数を
変化させてエレベータの速度制御を行う方法等が採用さ
れているが上記の問題点は十分に解決されたとはいえな
かった。
〔課題を解決するだめの手段〕
本発明はこれに鑑み種々検討の結果、エレベータの下降
スタート時にエレベータに大きなショックを与えること
なく極めてスムーズな乗り心地が得られ、かつ下降着床
時の乗り心地を改善した速度制御方法を開発したもので
ある。
即ち本発明は、油圧ポンプにより、作動油を油タンクか
ら制御弁を経てシリンダに送り込み、また逆にその作動
油をシリンダから該制御弁及び油圧ポンプを経て油タン
クに戻すことによりラムと一体のエレベータを昇降させ
、さらに制御弁と油圧ポンプとを接続する作動油流通路
を逆止弁を介して油タンクと連通してなり、かつインバ
ータ電源及びその制御装置によって前記の油圧ポンプを
駆動する電動機を制御する油圧エレベータにおいて、エ
レベータの下降開始時に電動機及び油圧ポンプの起動抵
抗を小さくするために、一定時間電動機を駆動して作動
油を油タンクに戻す方向に油圧ポンプを作動することに
より、上記流通路を負圧にして、その後制御弁を開くこ
とにより該流通路及び油圧ポンプにシリンダから作動油
を流入させて該流通路を加圧し、同時に該作動油を油タ
ンクに戻し、この戻り作動油によって油ポンプ及び電動
機を回転させ、同時に電動機に取り付けた回転数検出器
により上記電動機の回転数を検出し、その回転数が電動
機の同期回転数に達した時にインバータ電源を入れて上
記電動機を上記回転数と同一の回転数で回転することを
特徴とするものである。
〔作用〕
従来エレベータの下降時には、シリンダー下方の制御弁
を開けることによりシリンダー内の作動油が制御弁を通
ってさらに油圧ポンプを経て油タンクに戻るが、このと
き戻り油により直接油圧ポンプが、さらに油圧ポンプに
接続した電動機が回転させられる。このとき制御弁の開
度と電動機の回転数との関係は、第４図のように開度が
大きくなるに従って、即ち時間の経過につれて電動機は
戻り油により徐々に回転数を上げてゆく、しかしエレベ
ータの下降が加速されて弁開度が大きくなっていった時
に、戻り油の流れとインバータの周波数が同期していな
いと起動時に少なからぬショックが起こる。
そこで制御弁が開いて全速下降になる前の電動機の任意
の回転数のときにその回転数と同一の回転数で電動機を
インバータ電源によって強制的に回転する。こうするこ
とにより、作動油が単位時間当たり油タンクに戻る量は
弁の開度に依存することな（一定となり、エレベータの
下降速度は電動機の回転数によって制御できるようにな
る。
以上の構成が従来の改良されたインバータ電源による速
度制御であるが、この場合でもインバータ制御に入る前
の乗り心地においては十分とはいえなかった。これは特
に電動機と油圧ポンプ（この場合油圧モーターの作用を
なす）の起動抵抗が大きいは、制御弁出口の圧力が大き
くなり、従−）てこれらが起動しにくくなることによる
ものであり、制御弁の特性を十分に発揮していないから
である。
そこで本発明では、インバータ制御に入る前であってさ
らに制御弁を開く前に電動機電源を入れて油圧ポンプ（
２）を、第１図に示すように油圧ポンプ（２）と制御弁
（６）とを結ぶ流通路Ｏ５内の作動部を油タンク（３）
に戻す方向に回転して起動抵抗をなくし、その後わずか
な時間で電動機電源を切る。この操作によって上記流通
路（１９内は負圧となるので油タンク（３）内の作動油
は逆止弁０ｉ１９を通って流通路ａ５内に供給され、さ
らに油圧ポンプ（２）を通って再び油タンク（３）に戻
るように循環する。その後制御弁（６）を開けてシリン
ダー（４）内の作動油を流通路αυ内に流入させ、該流
通路（１！９内を加圧する。同時にこの作動油をさらに
油ポンプ（２）を経由させて油タンク（３）に戻してエ
レベータ（７）の下降を開始させる。このようにこの戻
し油により油圧ポンプ（２）が強制回転させられた後、
前記のインバータ制御を実施する。
このように油圧エレベータの下降開始前に電動機即ち油
圧ポンプを駆動して制御弁下方の流通路を負圧にしてお
くことにより、下降開始の際にオイルポンプをオイルモ
ーターとして作用させ、また電動機の起動抵抗がないの
で制御弁自身の特性が発揮されてスタート時のスムーズ
な乗り心地が得られ、さらに−層の安定性が得られた。
〔実施例〕
次に本発明の一実施例を図面に基づき説明する。
第１図はインバータ電源による油圧エレベータの速度制
御装置を示す。
インバータ制御電源圓およびインバータ制御装置αりは
、電動機（１１の回転数を制御して油圧ポンプ（２）を
駆動し、ラム（５）と一体のエレベータ（７）の速度を
制御するものである。
エレベータの上昇時には、電動機（１）はインバータ制
御装置αｊの運転パターンの指令により回転数を上昇し
、これに結合した油圧ポンプ（２）が駆動されて作動油
は油タンク（３）から油圧ポンプ（２）、流通路α９及
び制御弁（６）を通ってシリンダー（４）に送り込まれ
る。また逆に作動油を油タンク（３）に戻すことにより
エレベータ（７）は下降する。
電動機（１）の速度制御による油圧エレベータの上昇下
降の運転パターンの制御は、インバータ制御装置α３（
周波数設定抵抗、上昇・下降用インバータ制御スイッチ
類等）、制御用スイッチ（８）（油圧エレベータのレベ
ル検出用センサ等）。
インバータ制御電源αＤ（加減速時間設定スイッチ）、
エレベータ（７）（かご内のスイッチ類等）により行う
。また制動抵抗ユニット■は電動機（１１からインバー
タ制御電源αυに回生される電力を熱エネルギーとして
放出させるためのものであるが、このエネルギーは給湯
・暖房用等に有効に利用されるか又は屋外に放出される
。
このような構成のエレベータの上昇運転について説明す
る。
この上昇運転の際には、インバータ制御装置（２）やエ
レベータ（７）のかご内外のスイッチ類等の操作でイン
バータ制御電源αυの周波数、電圧等を制御することに
より、電動機（１）の回転数を変化させて行うものであ
る。先ず電動機（１）が運転されると、これに連結した
油圧ポンプ（２）が回転して吐出側に圧力を発生し、作
動油が油タンク（３）からシリンダ（４）に送り込まれ
てスムーズな加速上昇、全速上昇及び減速停止を行うこ
とができる。
このときインバータ制御電源αυの入力側の消費電力と
運転時間との関係を第３図に示す。図から消費電力は運
転速度にほぼ比例して増加又は減少するのでインバータ
制御電源０υの入力側の配電線の電圧変動は従来の油圧
エレベータに比べて大幅に小さくなる利点がある。
次にエレベータの下降時は、上記の上昇時と同様にイン
バータ制御により電動機（１）の回転数を制御するもの
であるか、上記のようにインバータ制御する前に次の動
作を行わせる。
即ちエレベータ（７）の静止状態から下降開始直前に、
わずかな時間電動機（１）を駆動して油圧ポンプ（２）
を、流通路α９の作動油を油タンク（３）に戻すように
回転した後電動機（１）電源を切る。このとき電動機（
１）は電源が切られても慣性力によって回転するので、
流通路α９内は負圧となって作動油は油圧ポンプ（２）
と油タンク（３）と逆止弁αＱを循環する。この間の流
通路ｑＳ内の圧力は、第２図の経過時間Ａ−Ｂ間で示す
ようにある一定の負圧に接近する。
その後第２図の任意のＢ点で制御弁（６）を作動してパ
イロットＳ１により電磁弁Ｓ２を開き、シリンダー（４
）内の作動油を徐々に上記流通路α９内に供給し、油圧
ポンプ（２）を通して油タンク（３）に戻す。こうする
と第２図に示すように流通路αυ内の圧力は上昇に転じ
、制御弁（６）の開度が大きくなるにつれて流通路αυ
内の圧力も増加する。
そして第２図の６点でその時に油圧ポンプ（２）が戻り
油により強制的に回転させられ、即ち電動機（１）が回
転させられている回転数でインバータ電源αυにより電
動機（１）を回転して、従来と同様に速度制御する。な
お電動機（１）の回転数は常時インバータ制御電源０υ
に接続した回転数検出器により監視している。
〔発明の効果〕
このように本発明によれば、油圧エレベータの下降開始
時にエレベータのスムーズな運転ができるので乗り心地
の良いエレベータを提供できる顕著な効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第１図は油圧エレベータとインバータ電源による速度制
御装置を示す説明図、第２図は本発明の制御方法を説明
する線図、第３図は油圧エレベータの上昇時の消費電力
の特性を示す線図、第４図は油圧エレベータの下降時の
制御弁の開度と電動機の回転数との関係を示す線図であ
る。 １　三相誘導電動機 ２−油圧ポンプ ３−油タンク ４−　シリンダー ５−ラム ６−制御弁 ７−エレベータ ８−制御用スイッチ類 ９−遮断器 １〇−電磁接触器 １１　　インバータ制御電源 １２−制動抵抗ユニット １３　　インバータ制御装置 １４　　回転数検出器 １５　　流通路 １６　　逆止弁 −Ｘ昧１廚２國Ｑ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. （１）油圧ポンプにより、作動油を油タンクから制御弁
    を経てシリンダに送り込み、また逆にその作動油をシリ
    ンダから該制御弁及び油圧ポンプを経て油タンクに戻す
    ことによりラムと一体のエレベータを昇降させ、さらに
    制御弁と油圧ポンプとを接続する作動油流通路を逆止弁
    を介して油タンクと連通してなり、かつインバータ電源
    及びその制御装置によって前記の油圧ポンプを駆動する
    電動機を制御する油圧エレベータにおいて、エレベータ
    の下降開始時に電動機及び油圧ポンプの起動抵抗を小さ
    くするために、一定時間電動機を駆動して作動油を油タ
    ンクに戻す方向に油圧ポンプを作動することにより、上
    記流通路を負圧にして、その後制御弁を開くことにより
    該流通路及び油圧ポンプにシリンダから作動油を流入さ
    せて該流通路を加圧し、同時に該作動油を油タンクに戻
    し、この戻り作動油によって油ポンプ及び電動機を回転
    させ、同時に電動機に取り付けた回転数検出器により上
    記電動機の回転数を検出し、その回転数が電動機の同期
    回転数に達した時にインバータ電源を入れて上記電動機
    を上記回転数と同一の回転数で回転することを特徴とす
    るインバータ電源を用いた油圧エレベータの速度制御方
    法。
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