JPH046681B2 - - Google Patents
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- JPH046681B2 JPH046681B2 JP27962084A JP27962084A JPH046681B2 JP H046681 B2 JPH046681 B2 JP H046681B2 JP 27962084 A JP27962084 A JP 27962084A JP 27962084 A JP27962084 A JP 27962084A JP H046681 B2 JPH046681 B2 JP H046681B2
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Landscapes
- Investigating Or Analysing Materials By Optical Means (AREA)
- Agricultural Chemicals And Associated Chemicals (AREA)
- Catching Or Destruction (AREA)
Description
〔産業上の利用分野〕
本発明は、本来の防虫機能と防虫能表示器とし
ての機能を一体的に保持する防虫能表示器兼用防
虫剤に関する。 〔従来の技術〕 近時、旧来の揮散性固形防虫剤自体をそのまま
定形的に固化した防虫材に代つて、常温揮散性の
防虫薬液剤を合成樹脂などに含有させた構成の防
虫材が現に使用されてきており、さらには、この
ような防虫材に防虫能表示部分を一体的に構成さ
せた型式の防虫能表示器兼用の防虫材の開発も進
められている。 〔発明の課題〕 このような防虫材においては、その使用目的及
び使用場面により、大きさ、厚さ、その他の形状
の変化、防虫薬液剤の含有量、有効期限などに関
する多様性が強く要求されている。 このような状況下で、本発明は上記の如き大き
さ、厚さ、その他の形状の変化に影響されること
がない顕著でかつ安定な表示機能を有する防虫能
表示器兼用防虫材の提供を目的とする。 〔問題点を解決するための手段〕 上記の目的を達成するため本発明は防虫能表示
器兼用防虫材について、次の構成を採用した。即
ち、油液含有時に透明状に変性される防虫能表示
機能層を表面上に有し油不透過性模様層部分を含
むか若しくは含まない油透過性材を主材とする紙
状体、この紙状体の前記主材中に常温揮散性の油
性防虫薬液剤と前記防虫能表示機能層を透明状に
変性しない量の不揮散性助液剤との均一混合液が
含有せしめられてなる構成を特徴とする。 このように構成される本発明に於いて、含有す
べき均一混合液の活性成分である防虫薬液剤は常
温揮散性であることが要件とされ、例えば、0−
(2,2−ジクロロビニル)−0,0−ジメチルホ
スフエイト、4−メチル−4−ヘプテン−1−イ
ン−3−イル d−シス,トランス−クリサンテ
マート、2,3,4,5,6−ペンタフルオロベ
ンジル 2,2−ジメチル−3−(2,2−ジク
ロロエテニル)−シクロプロパン−1−カルボキ
シレートなどを挙げることができる。また不揮散
性助液剤としては、上記した防虫薬液剤に対し化
学的に不活性であると共に均一に混合させること
ができ、かつ常温不揮散性であることが要件とさ
れ、例えば、流動パラフイン、ホホバオイル、シ
リコン油、ヒマシ油、パイン油、ハツカ油などを
挙げることができる。この不揮散性助液剤の量
は、上記した各構成要素の性質、量などによつて
も変わり得るが、顕著でかつ安定な表示機能を発
揮させる意味から、混合液全量に対し20(重量)
%以下が好ましい。 〔作 用〕 上記した構成を特徴とする本発明に係る防虫能
表示器兼用防虫材は、次のようにしてその防虫能
力の有無を顕著にしかも安定に表示する機能を有
する。 即ち、本発明に係る防虫能表示器兼用防虫材の
防虫能表示機能は、紙状体の主材内に含有保持さ
れる防虫薬液剤と不揮散性助液剤とよりなる前記
均一混合液の存在により透明化され、一方、この
防虫薬液剤の揮散消失により不透明となる。 前記均一混合液中の不揮散性助液剤は、紙状体
上の揮散面に於ける防虫薬液剤の揮散状態の均一
化及び揮散放出の円滑化を助長し、よつて、防虫
材の大きさ、厚さなどの形態に捉われることな
く、顕著でかつ安定な表示機能をもたらす。 〔実施例〕 次に、本発明を図に示す実施例に基づき詳細に
説明する。 本発明に係る実施例での防虫能表示器兼用防虫
材1を第1図に正面図で説明的に示す。この実施
例は、紙状体2が、下地色を有する油透過性の基
板材4とこの基板材4の一片面上に形成した油透
過性で低屈折率の地色層5とによりなる主材3
と、この主材3がその基板材4部を介して貼着さ
れた油不透過性シート8とによりなり、この紙状
材2の主材3内に防虫薬液剤11としての4−メ
チル−4−ヘプテン−1−イン−3−イル d−
シス,トランス−クリサンテマートと、助液剤1
2としての流動パラフインとの均一混合液10が
含有せしめられている。なお、7は下地色面であ
る。 この実施例に於いて、基板材4としては、混合
液10を含有保持すると共に、その中の防虫薬液
剤が徐放的に揮散するように構成された紙、板
紙、合成繊維混抄紙、不織布、フエルト状織物あ
るいは布帛状無機繊維などを、例えば縦10mm、横
28mmの大きさに裁断して用いることができる。ま
た地色層5は防虫表示機能層であるが、例えば白
色系着色料については無定形シリカ、カリオン、
炭酸カルシウム、又はパルプ粉末などの有機物を
適用することができ、またこのような着色料を基
板材4面上に定着させるために酢酸ビニル、
EVA、NBR、SBR、アクリル系その他のラテツ
クスなどの結合剤が用いられ、この結合剤が用い
られ、この結合剤の混入比率を適宜選定すること
により地色層5での油透過性が適度に設定され
る。 また下地色層面7が、地色層5の下層位置であ
つて基板材4面上に顔料、染料などの着色料と前
記した結合剤とによりなる油透過性の下地色層に
より形成されることもある。 またシート材8は、ポリプロピレン等の合成樹
脂材など油不透過性材を板状又はフイルム状に形
成して用いられる。 この実施例に於いて、地色層5は均一混合液1
0の存在により透明化され、この防虫能表示器兼
用防虫材1の表示機能面6は下地色を呈する。そ
して、この防虫能表示器兼用防虫材1はその使用
に際し、その表示機能面6から防虫薬液剤11が
徐放的に揮散放出される。このとき、助液剤12
は防虫薬液剤11の地色層5へさらにはその表示
機能面6へ移動を助長し、さらにはこの防虫薬液
剤11を表示機能面6の全域に亘つて平均化する
ように作用する。次に防虫薬液剤11のほぼ全量
が揮散放出された後の防虫能表示器兼用防虫材1
では地色層5が不透明となり、表示機能面6は地
色層5面上の地色を呈することになる。このと
き、助液剤12は防虫薬液剤11の消失直前まで
地色層5の透明化状態を維持するように作用す
る。 このようにして、この防虫能表示器兼用防虫材
1に於いて、防虫能についての表示変化が防虫効
果の消減時期に合致して生じる。 次に、第2の実施例としては、主材3上に油不
透過性の模様層13を含む構成の防虫能表示器兼
用防虫材1′を第2図及び第3図に斜視図、A−
A縦断面図で示す。この第2の実施例は、模様層
部13が地色層5の下層位置であつて基板材4面
上に部分的な塗布形態で構成されており、他の構
成部は前記した第1の実施例と同じ構成をなす。
この模様層部13としては、アクリル樹脂、ポリ
プロピレン等の合成樹脂、SBR等のラテツクス
などの油不透過性の形成材を用いて、塗布法又は
各種の印刷法を適用することによつて形成され
る。 この第2の実施例に於いて、均一混合液10は
模様層部13の上層をなす地色層部分5′にも及
んで地色層5全体が透明化され、この防虫能表示
器兼用防虫材1の表示機能面は下地色と共に模様
層部13による模様を現わす。また防虫薬液剤1
1が表示機能面6から揮散されそのほぼ全量が放
出された後には前記第1の実施例での場合と同様
に、その地色層が不透明となつて表示機能面6は
地色層5面上の地色を呈することになり、このと
き、前記模様層13による模様の消去も顕著であ
る。 試験例 1 紙材(縦:100mm、横:150mm、厚:0.5mm)を
基板材4とし、この基板材4面上に無定形シリカ
を着色物質とし、これに結合剤を1対1(重量)
部の割合で混合した塗布液を35g/m2(dry)で
形成した地色層5を有する主材3、この主材3を
ポリプロピレン製シート材8上に接着して紙状体
2とした。 次に、4−メチル−4−ヘプテン−1−イン−
3−イル d−シス,トランス−クリサンテマー
トと流動パラフインとの均一混合液10(流動パ
ラフイン含量;16(重量)%)を調製した。 この混合液10を前記紙状体2内に含浸機を用
いて含浸させ、紙状体2内に2.4gの混合液10
が含有された。なお、この場合、防虫薬液剤11
の含有量は2.0gであつた。このとき表示機能面
6は透明化され、防虫材はその下地色である赤色
系の色相を呈した。 この防虫能表示器兼用防虫材1を初春から初夏
(15〜28℃)の時期に洋服箪笥内に設置した。こ
の結果、1日当り10mgの割合で防虫薬液剤11が
揮散消失したことを確認し、約6ケ月の期間内有
効な防虫効果を発揮し、約6ケ月後の2〜3日間
にてその表示機能面6が全体として均一に白く変
色したことを確認した。 試験例 2 次に、試験例1での紙状体2に対し、次表1の
割合で助液剤12として流動パラフインを混入し
て得られる種々の均一混合液10μを夫々含浸含
有せしめ検体とした。 この検体について、夫々その含有する防虫薬液
剤11を完全に揮散消失せしめてその検体の色調
を確認した。なお、ブランクとしては、何も含浸
されない紙状体2とした。
ての機能を一体的に保持する防虫能表示器兼用防
虫剤に関する。 〔従来の技術〕 近時、旧来の揮散性固形防虫剤自体をそのまま
定形的に固化した防虫材に代つて、常温揮散性の
防虫薬液剤を合成樹脂などに含有させた構成の防
虫材が現に使用されてきており、さらには、この
ような防虫材に防虫能表示部分を一体的に構成さ
せた型式の防虫能表示器兼用の防虫材の開発も進
められている。 〔発明の課題〕 このような防虫材においては、その使用目的及
び使用場面により、大きさ、厚さ、その他の形状
の変化、防虫薬液剤の含有量、有効期限などに関
する多様性が強く要求されている。 このような状況下で、本発明は上記の如き大き
さ、厚さ、その他の形状の変化に影響されること
がない顕著でかつ安定な表示機能を有する防虫能
表示器兼用防虫材の提供を目的とする。 〔問題点を解決するための手段〕 上記の目的を達成するため本発明は防虫能表示
器兼用防虫材について、次の構成を採用した。即
ち、油液含有時に透明状に変性される防虫能表示
機能層を表面上に有し油不透過性模様層部分を含
むか若しくは含まない油透過性材を主材とする紙
状体、この紙状体の前記主材中に常温揮散性の油
性防虫薬液剤と前記防虫能表示機能層を透明状に
変性しない量の不揮散性助液剤との均一混合液が
含有せしめられてなる構成を特徴とする。 このように構成される本発明に於いて、含有す
べき均一混合液の活性成分である防虫薬液剤は常
温揮散性であることが要件とされ、例えば、0−
(2,2−ジクロロビニル)−0,0−ジメチルホ
スフエイト、4−メチル−4−ヘプテン−1−イ
ン−3−イル d−シス,トランス−クリサンテ
マート、2,3,4,5,6−ペンタフルオロベ
ンジル 2,2−ジメチル−3−(2,2−ジク
ロロエテニル)−シクロプロパン−1−カルボキ
シレートなどを挙げることができる。また不揮散
性助液剤としては、上記した防虫薬液剤に対し化
学的に不活性であると共に均一に混合させること
ができ、かつ常温不揮散性であることが要件とさ
れ、例えば、流動パラフイン、ホホバオイル、シ
リコン油、ヒマシ油、パイン油、ハツカ油などを
挙げることができる。この不揮散性助液剤の量
は、上記した各構成要素の性質、量などによつて
も変わり得るが、顕著でかつ安定な表示機能を発
揮させる意味から、混合液全量に対し20(重量)
%以下が好ましい。 〔作 用〕 上記した構成を特徴とする本発明に係る防虫能
表示器兼用防虫材は、次のようにしてその防虫能
力の有無を顕著にしかも安定に表示する機能を有
する。 即ち、本発明に係る防虫能表示器兼用防虫材の
防虫能表示機能は、紙状体の主材内に含有保持さ
れる防虫薬液剤と不揮散性助液剤とよりなる前記
均一混合液の存在により透明化され、一方、この
防虫薬液剤の揮散消失により不透明となる。 前記均一混合液中の不揮散性助液剤は、紙状体
上の揮散面に於ける防虫薬液剤の揮散状態の均一
化及び揮散放出の円滑化を助長し、よつて、防虫
材の大きさ、厚さなどの形態に捉われることな
く、顕著でかつ安定な表示機能をもたらす。 〔実施例〕 次に、本発明を図に示す実施例に基づき詳細に
説明する。 本発明に係る実施例での防虫能表示器兼用防虫
材1を第1図に正面図で説明的に示す。この実施
例は、紙状体2が、下地色を有する油透過性の基
板材4とこの基板材4の一片面上に形成した油透
過性で低屈折率の地色層5とによりなる主材3
と、この主材3がその基板材4部を介して貼着さ
れた油不透過性シート8とによりなり、この紙状
材2の主材3内に防虫薬液剤11としての4−メ
チル−4−ヘプテン−1−イン−3−イル d−
シス,トランス−クリサンテマートと、助液剤1
2としての流動パラフインとの均一混合液10が
含有せしめられている。なお、7は下地色面であ
る。 この実施例に於いて、基板材4としては、混合
液10を含有保持すると共に、その中の防虫薬液
剤が徐放的に揮散するように構成された紙、板
紙、合成繊維混抄紙、不織布、フエルト状織物あ
るいは布帛状無機繊維などを、例えば縦10mm、横
28mmの大きさに裁断して用いることができる。ま
た地色層5は防虫表示機能層であるが、例えば白
色系着色料については無定形シリカ、カリオン、
炭酸カルシウム、又はパルプ粉末などの有機物を
適用することができ、またこのような着色料を基
板材4面上に定着させるために酢酸ビニル、
EVA、NBR、SBR、アクリル系その他のラテツ
クスなどの結合剤が用いられ、この結合剤が用い
られ、この結合剤の混入比率を適宜選定すること
により地色層5での油透過性が適度に設定され
る。 また下地色層面7が、地色層5の下層位置であ
つて基板材4面上に顔料、染料などの着色料と前
記した結合剤とによりなる油透過性の下地色層に
より形成されることもある。 またシート材8は、ポリプロピレン等の合成樹
脂材など油不透過性材を板状又はフイルム状に形
成して用いられる。 この実施例に於いて、地色層5は均一混合液1
0の存在により透明化され、この防虫能表示器兼
用防虫材1の表示機能面6は下地色を呈する。そ
して、この防虫能表示器兼用防虫材1はその使用
に際し、その表示機能面6から防虫薬液剤11が
徐放的に揮散放出される。このとき、助液剤12
は防虫薬液剤11の地色層5へさらにはその表示
機能面6へ移動を助長し、さらにはこの防虫薬液
剤11を表示機能面6の全域に亘つて平均化する
ように作用する。次に防虫薬液剤11のほぼ全量
が揮散放出された後の防虫能表示器兼用防虫材1
では地色層5が不透明となり、表示機能面6は地
色層5面上の地色を呈することになる。このと
き、助液剤12は防虫薬液剤11の消失直前まで
地色層5の透明化状態を維持するように作用す
る。 このようにして、この防虫能表示器兼用防虫材
1に於いて、防虫能についての表示変化が防虫効
果の消減時期に合致して生じる。 次に、第2の実施例としては、主材3上に油不
透過性の模様層13を含む構成の防虫能表示器兼
用防虫材1′を第2図及び第3図に斜視図、A−
A縦断面図で示す。この第2の実施例は、模様層
部13が地色層5の下層位置であつて基板材4面
上に部分的な塗布形態で構成されており、他の構
成部は前記した第1の実施例と同じ構成をなす。
この模様層部13としては、アクリル樹脂、ポリ
プロピレン等の合成樹脂、SBR等のラテツクス
などの油不透過性の形成材を用いて、塗布法又は
各種の印刷法を適用することによつて形成され
る。 この第2の実施例に於いて、均一混合液10は
模様層部13の上層をなす地色層部分5′にも及
んで地色層5全体が透明化され、この防虫能表示
器兼用防虫材1の表示機能面は下地色と共に模様
層部13による模様を現わす。また防虫薬液剤1
1が表示機能面6から揮散されそのほぼ全量が放
出された後には前記第1の実施例での場合と同様
に、その地色層が不透明となつて表示機能面6は
地色層5面上の地色を呈することになり、このと
き、前記模様層13による模様の消去も顕著であ
る。 試験例 1 紙材(縦:100mm、横:150mm、厚:0.5mm)を
基板材4とし、この基板材4面上に無定形シリカ
を着色物質とし、これに結合剤を1対1(重量)
部の割合で混合した塗布液を35g/m2(dry)で
形成した地色層5を有する主材3、この主材3を
ポリプロピレン製シート材8上に接着して紙状体
2とした。 次に、4−メチル−4−ヘプテン−1−イン−
3−イル d−シス,トランス−クリサンテマー
トと流動パラフインとの均一混合液10(流動パ
ラフイン含量;16(重量)%)を調製した。 この混合液10を前記紙状体2内に含浸機を用
いて含浸させ、紙状体2内に2.4gの混合液10
が含有された。なお、この場合、防虫薬液剤11
の含有量は2.0gであつた。このとき表示機能面
6は透明化され、防虫材はその下地色である赤色
系の色相を呈した。 この防虫能表示器兼用防虫材1を初春から初夏
(15〜28℃)の時期に洋服箪笥内に設置した。こ
の結果、1日当り10mgの割合で防虫薬液剤11が
揮散消失したことを確認し、約6ケ月の期間内有
効な防虫効果を発揮し、約6ケ月後の2〜3日間
にてその表示機能面6が全体として均一に白く変
色したことを確認した。 試験例 2 次に、試験例1での紙状体2に対し、次表1の
割合で助液剤12として流動パラフインを混入し
て得られる種々の均一混合液10μを夫々含浸含
有せしめ検体とした。 この検体について、夫々その含有する防虫薬液
剤11を完全に揮散消失せしめてその検体の色調
を確認した。なお、ブランクとしては、何も含浸
されない紙状体2とした。
上述のように、本発明によれば、防虫能表示器
兼用防虫材について、優れた防虫効果と共に、大
きさ、厚さ、その他の形状の変化に影響されるこ
とがない顕著で均一かつ安定な表示機能を使用目
的及び使用場面に応じた多様な形態で発揮させる
ことができる。
兼用防虫材について、優れた防虫効果と共に、大
きさ、厚さ、その他の形状の変化に影響されるこ
とがない顕著で均一かつ安定な表示機能を使用目
的及び使用場面に応じた多様な形態で発揮させる
ことができる。
第1図…本発明に係る実施例での防虫能表示器
兼用防虫材の説明的正面図、第2図…同第2の実
施例での防虫能表示器兼用防虫材の斜視図、第3
図…同第2の実施例での防虫能表示器兼用防虫材
の説明的A−A縦断面図。 図面符号の説明、1……防虫能表示器兼用防虫
材、2……紙状体、3……主材、4……基板材、
5……地色層、8……油不透過性シート、10…
…均一混合液、11……防虫薬液剤、12……助
液剤。
兼用防虫材の説明的正面図、第2図…同第2の実
施例での防虫能表示器兼用防虫材の斜視図、第3
図…同第2の実施例での防虫能表示器兼用防虫材
の説明的A−A縦断面図。 図面符号の説明、1……防虫能表示器兼用防虫
材、2……紙状体、3……主材、4……基板材、
5……地色層、8……油不透過性シート、10…
…均一混合液、11……防虫薬液剤、12……助
液剤。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 油液含有時に透明状に変性される防虫能表示
機能層を表面上に有し油不透過性模様層部分を含
むか若しくは含まない油透過性材を主材とする紙
状体、この紙状体の前記主材中に常温揮散性の油
性防虫薬液剤と前記防虫能表示機能層を透明状に
変性しない量の不揮散性助液剤との均一混合液が
含有せしめられてなる構成を特徴とする防虫能表
示器兼用防虫材。 2 紙状体が、下地色を呈する油透過性の基板材
とこの基板材の一片面上に形成した油透過性で低
屈折率の地色層とによりなる主材と、この主材が
その基板材部を介して貼着された油不透過性シー
トとによりなる場合の特許請求の範囲第1項記載
の防虫能表示器兼用防虫材。 3 不揮散性助液剤が流動パラフインである場合
の特許請求の範囲第1項又は第2項記載の防虫能
表示器兼用防虫材。 4 均一混合液に於ける不揮散性助液剤の混入割
合が20(重量)%以下である場合の特許請求の範
囲第1項、第2項又は第3項記載の防虫能表示器
兼用防虫材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27962084A JPS61152601A (ja) | 1984-12-27 | 1984-12-27 | 防虫能表示器兼用防虫材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27962084A JPS61152601A (ja) | 1984-12-27 | 1984-12-27 | 防虫能表示器兼用防虫材 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS61152601A JPS61152601A (ja) | 1986-07-11 |
JPH046681B2 true JPH046681B2 (ja) | 1992-02-06 |
Family
ID=17613515
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP27962084A Granted JPS61152601A (ja) | 1984-12-27 | 1984-12-27 | 防虫能表示器兼用防虫材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS61152601A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2004013828A1 (ja) * | 2002-08-05 | 2004-02-12 | Mishima Paper Co., Ltd. | 期間インジケーター |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2561976Y2 (ja) * | 1990-07-20 | 1998-02-04 | 株式会社大阪製薬 | 表示機能付殺虫又は防虫材 |
JP4753404B2 (ja) * | 2001-02-15 | 2011-08-24 | フマキラー株式会社 | 防虫能表示機能性防虫剤 |
JP4733475B2 (ja) * | 2004-09-07 | 2011-07-27 | 日本郵船株式会社 | 作業用足場装置 |
US9913924B2 (en) * | 2016-05-25 | 2018-03-13 | S. C. Johnson & Son, Inc. | Dispensing device |
-
1984
- 1984-12-27 JP JP27962084A patent/JPS61152601A/ja active Granted
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2004013828A1 (ja) * | 2002-08-05 | 2004-02-12 | Mishima Paper Co., Ltd. | 期間インジケーター |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS61152601A (ja) | 1986-07-11 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
EXPY | Cancellation because of completion of term |