JPH0458705A - ガス絶縁開閉装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明はガス絶縁開閉装置に係り、特に遮断部を収納し
た円筒状容器内に遮断部と主母線導体間を接続する母線
接続導体を配置したガス絶縁開閉装置に関する。

［従来の技ＩＩ］ 従来のこの種のガス絶縁開閉装置として、特開昭５０−
９０４４号公報および特公昭６２−２３５２４号公報に
示されたものが知られており、前者の構成を第７図に示
している。

絶縁性ガスを封入した円筒状容器１内には軸方向を合わ
せて遮断部２が配置され、この遮断部２の下方端は同軸
方向に延びた可動側導体７を介して絶縁支持体８によっ
て保持されている。また詳細な図示を省略したが、円筒
状容器１の側方には１対の主母線が連結されていて、こ
れら両者はそれぞれ＃ｆ！、ｍスペーサ３，４によって
ガス的に区分されている。主母線の主母線導体と遮断部
２間の電気的接続は、円筒状容器１の径方向に直線的に
延びた母線接続導体５，６の一端を主母線導体に接続し
、また母線接続導体５，６の他端を可動側導体７に接続
して行なっている。図示の例は三相−指形であるから同
一の構成が三相分設けられている。

また特公昭６２−２３５２４号公報に示された後者の構
成を第８図〜第１０図に示しており、第８図は電気回路
を併記したブロック図である。

絶縁性ガスを封入した円筒状容器１内には遮断部２が配
置され、その遮断部２の一端には変流器９および接地開
閉器１０が接続され、また遮断部２の他端には円筒状容
器１の径方向に延びた母線接続導体５と１円筒状容器１
の軸線方向に延びた母線接続導体６とが設けられている
。円筒状容器１の外部側方には絶縁スペーサ３，４を介
して主母線１１．１２が連結され、その主母線導体１３
と母線接続導体５間は断路器１５を介して電気的に接続
され、また主母線導体１４と母線接続導体６間は断路器
１６を介して電気的に接続されている。遮断部２の先の
一端側には断路器１７を介して絶縁導出手段１８や計器
用変圧器１９等が接続されている。このような構成にお
けるガス絶縁開閉装置の第７図に対応する部分を拡大し
て第９図に示している。

同図から分かるように遮断部２の一端は第７図の場合と
同様に同軸方向に延びた可動側導体７を介して絶縁支持
体８によって支持されている。絶縁スペーサ３を介して
接続される主母線と遮、断部２間の電気的接続は、円筒
状容器１の径方向に延びた母線接続導体５の一端を主母
線導体に接続すると共に、母線接続導体５の他端を可動
側導体７に接続することによって行なわれている。また
絶縁スペーサ４を介して接続される主母線と遮断部２間
の電気的接続は、円筒状容器１のほぼ軸方向に延びた母
線接続導体６の一端を主母線導体に接続すると共に、母
線接続導体６の他端を母線接続導体５に接続することに
よって行なっている。第１０図は第９図の平面図で１円
筒状容器１内に三相分が構成されていることを示してい
る。

［発明が解決しようとする課題］ 第７図に示した従来のガス絶縁開閉装置は、遮断部２の
一端に接続した可動側導体７に対向させて、円筒状容器
１の外部側方に１対の主母線を配置しているため、これ
ら主母線によって占める分だけ可動側導体７の軸長が増
大し、これによって円筒状容器１の軸方向長が増大して
大形のガス絶縁開閉装置となってしまう。

これに対し第９図に示すように、遮断部２の一端に電気
的に接続した母線接続導体６の他端を遮断部２の他端側
へ折り返すように配置することによって、円筒状容器１
の軸長を短縮してガス絶縁開閉装置の小形化が可能であ
る。しかしながら、遮断状態において母線接続導体６と
遮断部２の図における上方端間には極間電圧が印加され
、また電界も乱されるため所定の絶縁距離が必要であり
、同時に母線接続導体６と円筒状容器１間の絶縁も考慮
しなければならず、結局、円筒状容器１の径を大きくし
なければならなかった。

本発明の目的とするところは、円筒状容器をその軸方向
および径方向に縮小することのできるガス絶縁開閉装置
を提供するにある。

［課題を解決するための手段］ 本発明は上記目的を達成するために、円筒状容器内に配
置した遮断部の一端と、この円筒状容器の外部側方に配
置した主母線の主母線導体とを接続する母線接続導体を
円筒状容器内に設け、この母線接続導体は、その上記主
母線導体側端を上記遮断部の他端側に戻るように配置す
ると共に、その上記主母線導体側端を上記遮断部の他端
側から離れるように上記円筒状容器の軸方向に対して傾
けて配置したことを特徴とする。

［作用］ 本発明によるガス絶縁開閉装置は上述の如き構成である
から、遮断状態にある遮断部の両端と母線接続導体との
間に印加される電圧が異なるのを活用し、同電位である
遮断部の一端側は近づけると共に、極間電圧が印加され
る遮断部の他端側は遠ざかるよう母線接続導体を傾ける
ことによって、電気絶縁上望ましい構成とし、円筒状容
器の径の増大を防止することができる。しかも母線接続
導体は遮断部の他端側に戻るような配置としているため
、主母線は円筒状容器の軸方向長を増大することなく連
結することができる。

［実施例］ 以下本発明の実施例を図面によって説明する。

第１図は本発明の一実施例によるガス絶縁開閉装置の要
部を示す縦断面図で、第２図は平面図、第３図は部分断
面側面図である。

第１図に示すように円筒状容器１内には軸方向を合わせ
て遮断部２が配置され、この遮断部２は同軸的に配置し
た比較的軸長の短い可動側導体７と絶縁支持体８を介し
て支持されている。円筒状容器１の外部側方には図示を
省略した１対の主母線が連結されるが、この連結部には
＃＠縁ススペーサ３４がそれぞれ接続されている。特に
、下方に位置する主母線に至る絶縁スペーサ３は可動側
導体７にほぼ対向した位置にあり、他の主母線に至る絶
縁スペーサ４はこれより上方に位置している。

従って、第７図に示す構成よりも円筒状容器１の軸方向
長は縮小されている。

絶縁スペーサ３を介して遮断部２の下方に位置する一端
と主母線導体間を接続する母線接続導体５は２円筒状容
器１のほぼ径方向に配置されており、三相−指形である
ため、他相との絶ａ距離を取りつつ第３図に示すように
絶縁スペーサ３の埋込み導体の配置形状に合わせて多少
屈曲させている。一方、絶縁スペーサ４を介して遮断部
２の下方に位置する一端と主母線導体間を接続する母線
接続導体６は、円筒状容器１の軸線に対して傾けている
。より詳細には、遮断部２の下方に位置する一端に対し
ては近づくようにすると共に、遮断部２の上方に位置す
る他端に対しては遠ざかるように母線接続導体６を傾け
ている。

このように母線接続導体６を傾斜すると電気絶縁の上で
望ましい。つまり第４図に示すように図示しない主母線
と連結するために円筒状容器１に分岐部１ａを形成する
が、この分岐部１ａの形成によって円筒状容器１にはほ
ぼ直角な角部Ａができる。従来は点線で示すように対応
する角部Ｂが形成され、この角部Ｂと点線で示す母線接
続導体６Ｂとの間に絶縁距離Ｌ２を確保しなければなら
なかった。これは角部Ｂを含む従来の円筒状容器１と母
線接続導体６Ｂとの間に、第４図から分かるようにほぼ
直角に屈曲した対向空間が形成されるためである。

一方、第４図に実線で示す本実施例によれば、母線接続
導体６の下端を遮断部２の下方の一端に近づけているた
め、従来の角部Ｂと母線接続導体６間の対向距離は広が
ると共に、角部Ｂを含む円筒状容器１と母線接続導体６
間に形成される空間も傾斜した母線接続導体６によって
鈍角になるため、同空間の電界は緩和される。これによ
って円筒状容器１の角部Ａと母線接続導体６間の対向距
離Ｌ工を縮小させ、円筒状容器１の径φＤ１を従来の径
φＤ２より小さくすることができる。

また第４図は遮断部２の開極状態を示しているが、投入
状態における遮断部の上方の他端、つまり固定接触子２
０側の端と母線接続導体６間の対面距離は、円筒状容器
１を径φＤ□とすると縮小されるが、同状態では同電位
であり、絶縁上の問題は生じない。しかし、同図の如く
遮断部２の開極状態では、固定接触子２０側の端と母線
接続導体６間に極間電圧が印加するが、これが特に間層
となることはない。つまり開極状態の固定接触子２０の
先端部の電界は、固定接触子２０の先端位置と、その後
方に位置する同電位部材、例えば電界緩和用シールド２
１等によってほぼ決定され、電界を示す等電位線の概略
は点線で示すように下方に凸の曲線となる。母線接続導
体６は、この曲線に沿って傾斜しているため、固定接触
子２０の先端部の電界を乱すことなく、むしろ電界を望
ましい状態に補正することができる。

従って、母線接続導体６と電界緩和用シールド２１間の
対向距離が減少されるものの、電位分布は改善され、結
果として絶縁上の問題は生じない。

第５図は本発明の他の実施例によるガス絶縁開閉装置の
電気回路を併記した正面図である。

この実施例では傾斜させた母線接続導体６の下端を直線
的に延長し、遮断部２を同軸的に支持した可動側導体７
に母線接続導体６の延長した下端を接続している。また
下方に配置した主母線１１の主母線導体１３と遮断部２
の下端間を接続する母線接続導体５は、母線接続導体６
の下端とほぼ同一箇所で可動側導体７に接続している。

また他の実施例として、傾斜した母線接続導体６の下端
を可動側導体７ではなく母線接続導体５に接続して保持
させても良い。

第６図は本発明の更に異なる他の実施例によるガス絶縁
開閉装置の電気回路を併記した正面図である。

この実施例では遮断部２に近い上方の主母線１２と遮断
部２の下方端間を母線接続導体６で接続し。

この母線接続導体６は、遮断部２側に折り返すように配
置すると共に、上方に位置する主母線１２との接続側端
が遮断部２から遠ざかるよう円筒状容器１の軸線に対し
て傾斜させており、これは先の実施例と同様である。一
方、円筒状容器１の側方に同軸方向に並置した主母線１
１　、．１２のうち、下方に位置した主母線１１と遮断
部２間を接続する母線接続導体５は、母線接続導体６と
は逆に遮断部２の更に下方へ延びると共に、その主母線
１１側の端が遮断部２から遠ざかるように、円筒状容器
１の軸線に対して傾けて配置している。

この実施例は、第１図の実施例に比べて円筒状容器１の
軸長を多少増大するが、同様の効果が得られると共に、
第４図で説明したように円筒状容器１に形成した分岐部
１ａの角部Ａと母線接続導体６間の対向部における電位
分布の改善効果を、角部Ｃと母線接続導体５との間にも
期待することができる。

尚、上述の実施例はいずれも三相−話形で、１対の主母
線１１．１２を有する場合について説明したが、相分離
形および単母線方式のガス絶縁開閉装置にも適用するこ
とができる。

［発明の効果コ 以上説明したように本発明は、遮断部の一方端と主母線
間を接続する母線接続導体を、遮断部の他方端側へ折り
返すと共に、遮断部の他方端から遠ざかるよう傾斜させ
て配置したため、遮断部を収納した円筒状容器の軸長を
短縮すると共に、電位分布を改善して円筒状容器の径も
縮小することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例によるガス絶縁開閉装置の縦
断正面図、第２図および第３図は第１図の横断平面図お
よび縦断側面図、第４図は第１図の要部拡大断面図、第
５図および第６図は本発明のそれぞれ異なる他の実施例
によるガス絶縁開閉装置の概略正面図、第７図は従来の
ガス絶縁開閉装置の縦断正面図、第８図は従来の異なる
ガス絶縁開閉装置の概略正面図、第９図は第８図の要部
拡大断面図、第１０図は第９図の平面図である。 １・・・・・・円筒状容器、２・・・・・遮断部、３，
４・・・・・ｌ１１！ａスペーサ、５，６・・・・・・
母線接続導体、７・・・・・可動側導体、１１，１２・
・・・・・主母線、２０・・・・・・固定接触子、Ａ・
・・・・・角部。 第 図 第 図 す 第 図 第４図 第 図

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、絶縁性ガスを封入した円筒状容器内にその軸方向を
   ほぼ合わせて配置した遮断部と、上記円筒状容器の側方
   に連結された主母線と、上記円筒状容器内に設けられて
   上記主母線の主母線導体と上記遮断部の一端間を接続す
   る母線接続導体とを有するガス絶縁開閉装置において、
   上記主母線接続導体は、その上記主母線導体側端を上記
   遮断部の他端側に戻るように配置すると共に、その上記
   主母線導体側端を上記遮断部の他端側から離れるように
   上記円筒状容器の軸方向に対して傾けて配置したことを
   特徴とするガス絶縁開閉装置。 ２、請求項１記載のものにおいて、上記遮断部は、その
   上記他端側に固定接触子を設けて構成したことを特徴と
   するガス絶縁開閉装置。 ３、絶縁性ガスを封入した円筒状容器内にその軸方向を
   ほぼ合わせて配置した遮断部と、上記円筒状容器の側方
   にそれぞれ連結されて上記軸方向に並置した１対の主母
   線と、上記円筒状容器内に設けられて上記両主母線の主
   母線導体と上記遮断部の一端間をそれぞれ接続する１対
   の母線接続導体とを有するガス絶縁開閉装置において、
   上記両主母線のうち上記遮断部の他端側に配置した主母
   線の上記主母線導体と上記遮断部の上記一端間を接続す
   る母線接続導体は、上記主母線導体側端を上記遮断部の
   他端側に戻るように配置すると共に、上記遮断部の他端
   側から離れるように上記円筒状容器の軸方向に対して傾
   けて配置したことを特徴とするガス絶縁開閉装置。 ４、請求項３記載のものにおいて、上記両主母線のうち
   上記遮断部の上記一端側に配置した主母線の上記主母線
   導体と上記遮断部の上記一端間を接続する母線接続導体
   は、上記主母線導体側端を上記遮断部の他端側と反対側
   に配置すると共に、上記遮断部の一端側から離れるよう
   に上記円筒状容器の軸方向に対して傾けて配置したこと
   を特徴とするガス絶縁開閉装置。