JPH045665B2 - - Google Patents

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JPH045665B2
JPH045665B2 JP3749184A JP3749184A JPH045665B2 JP H045665 B2 JPH045665 B2 JP H045665B2 JP 3749184 A JP3749184 A JP 3749184A JP 3749184 A JP3749184 A JP 3749184A JP H045665 B2 JPH045665 B2 JP H045665B2
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JP
Japan
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dimethylcyclopropanecarboxylic acid
reaction
ammonia
acid amide
chloride
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JP3749184A
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JPS60181057A (ja
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Masayoshi Minamii
Tadashi Katsura
Juji Ueda
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Chemical Co Ltd
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Publication date
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は2,2−ジメチルシクロプロパンカル
ボン酸アミドの製造法に関する。 2,2−ジメチルシクロプロパンカルボン酸ア
ミドは医薬あるいは農薬等の中間体として重要な
化合物であり、特にその光学活性体である(+)
−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボン酸ア
ミドはデヒドロペプチターゼ阻害剤の中間体と
して極めて有用である。また、光学活性な2,2
−ジメチルシクロプロパンカルボン酸アミドは次
亜塩素酸ソーダを用いて光学活性な2,2−ジメ
チルシクロプロピルアミンとすることができ、こ
のものは光学分割剤として、あるいは光学純度測
定用アミンとして有用な化合物である。 従来より、2,2−ジメチルシクロプロパンカ
ルボン酸アミドの製造法としては、たとえば
(+)−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボン
酸をオキサリルクロライドと有機溶媒中で反応さ
せ、得られた(+)−酸クロリドを塩化メチレン
に溶解せしめ、これにアンモニアガスを吹き込ん
でアミド化する方法が知られている(特開昭56−
81518号公報)。 しかし、この方法では原料として使用されるオ
キサリルクロライドが高価であり、また、有機溶
媒に溶解しにくい塩化アンモニウムを生成するた
め、反応混合物からの目的化合物の分離に難があ
り、収率も必ずしも高くないなど工業的製造法と
して満足すべきものではない。 このようなことから、本発明者らは2,2−ジ
メチルシクロプロパンカルボン酸アミドを好収率
で、工業的に有利に製造すべく鋭意検討の結果、
本発明に至つた。 すなわち本発明は、2,2−ジメチルシクロプ
ロパンカルボン酸と塩化チオニルをモル比1:
1.02〜1.3で反応させ、次いでアンモニアと反応
させることを特徴とする2,2−ジメチルシクロ
プロパンカルボン酸アミドの製造法を提供するも
のである。 以下、本発明を詳細に説明する。 本発明において原料として用いられる2,2−
ジメチルシクロプロパンカルボン酸はラセミ体で
あつても光学活性体であつてもよく、あるいはい
ずれか一方の光学活性体が過剰量含まれているよ
うな光学活性混合物であつてもよい。 2,2−ジメチルシクロプロパンカルボン酸と
塩化チオニルの反応においては、溶媒は特に必要
としないが、必要に応じて使用してもよい。 溶媒を使用する場合、反応にさしつかえない限
りその種類については特に制限されないが、たと
えばエチルエーテル、テトラヒドロフラン、n−
ヘキサン、シクロヘキサン、ベンゼン、クロロホ
ルム、ジクロルエタン、ジクロルメタン、アセト
ンなどのエーテル、ケトン、脂肪族もしくは芳香
族炭化水素、ハロゲン化炭化水素等が例示され、
これらは2種以上の混合物として使用することも
できる。 その使用量についても特に制限されないが、一
般には原料である2,2−ジメチルシクロプロパ
ンカルボン酸に対して0.5〜10重量倍である。 しかし、次工程のアミド化反応を考えると、有
機溶媒を用いる必要は特になく、無溶媒で2,2
−ジメチルシクロプロパンカルボン酸と塩化チオ
ニルを反応せしめ、反応混合物のまま次工程のア
ミド化反応に進むのが最も好ましい。 このような理由からも、2,2−ジメチルシク
ロプロパンカルボン酸と塩化チオニルの使用モル
比は1:1.02〜1.3の範囲が好ましく、この範囲
より過剰量の塩化チオニルを使用した場合には、
経済的理由、公害対策等の塩化チオニルの回収あ
るいは反応液からの除去が必要となる。 反応温度は0〜150℃、好ましくは10〜100℃の
範囲である。 このような反応により、2,2−ジメチルシク
ロプロパンカルボン酸クロリドが高収率でかつ容
易に得られる。 かくして得られた2,2−ジメチルシクロプロ
パンカルボン酸クロリドはアンモニアと反応させ
ることによりアミド化を行うが、アンモニアとし
てアンモニア水を使用し、これに難溶性の有機溶
媒の共存もしくは非共存下に反応を行うのが好ま
しい。 ここで使用されるアンモニア水は、通常、濃度
5〜25%、好ましくは8〜20%の範囲であり、そ
の使用量はアンモニアが2,2−ジメチルシクロ
プロパンカルボン酸クロリドに対して1.5〜6倍
モル、好ましくは1.8〜4倍モルである。 この反応で生成する2,2−ジメチルシクロプ
ロパンカルボン酸アミドは水に可溶性の物質であ
るため、このアミド化反応にあたつては、2,2
−ジメチルシクロプロパンカルボン酸アミドに対
する溶解度が高く、反応終了後の反応液からの該
酸アミドの抽出、回収を兼ね備える溶媒を用いる
ことが好ましい。 かかる溶媒としては、たとえばメチルイソブチ
ルケトン、メチルエチルケトン、シクロヘキサノ
ン、ジクロルメタン、クロロホルム、酢酸エチ
ル、酢酸イソペンチル等の水に難溶性の溶媒が好
んで用いられる。 反応温度は−10℃〜30℃、好ましくは−10〜15
℃の範囲である。 尚、アミド化反応を無溶媒にて実施し、反応終
了後、溶媒にて抽出処理して目的化合物を得るこ
ともできるが、収率面からは溶媒を共存させるこ
とが好ましい。 反応終了後、反応混合物からの2,2−ジメチ
ルシクロプロパンカルボン酸アミドの回収は、必
要ならば塩酸、硫酸などにより中和したのち加熱
し、有機溶媒に溶解せしめて抽出することにより
行われる。水層は必要に応じて溶媒にて再抽出
し、有機層を合わせて濃縮したのち、ヘプタン、
ヘキサン等の不溶性溶媒を加えて結晶を析出させ
るか、濃縮液を冷却して結晶を析出せしめ、取
することによつて好収率、高純度で2,2−ジメ
チルシクロプロパンカルボン酸アミドを得ること
ができる。 以下、実施例により本発明を説明する。 実施例 1 温度計、撹拌装置、却管、滴下ロートを装着
した4つ口フラスコに(+)−2,2−ジメチル
シクロプロパンカルボン酸114.1g(1モル)お
よびヘキサン111.9gを仕込み、60〜70℃で塩化
チオニル121.3g(1.02モル)を2時間で滴下す
る。後4時間同温度で保温した後、減圧にてヘキ
サンを留去し、缶液に(+)−2,2−ジメチル
シクロプロパンカルボン酸クロリド135.3g(純
度97%、収率99%)を得る。 この缶液20.6g〔(+)−2,2−ジメチルシク
ロプロパンカルボン酸クロリド分として20g
(0.15モル)〕を、14%アンモニア水55.8g(0.46
モル)とメチルイソブチルケトン45gの混合溶液
中へ−2〜5℃で2時間で滴下し、その後同温度
で30分間保温する。反応終了後、濃硫酸でPHが7
となるように中和し、80℃に加熱したのち分液し
て油層と水層に分離する。水層をメチルイソブチ
ルケトン30gで抽出処理したのち、抽出油層を先
の油層と合わせ、水洗する。油層を濃縮後、ヘキ
サンを加えて結晶を取し、これを減圧下に乾燥
して(+)−2,2−ジメチルシクロプロパンカ
ルボン酸アミド16.45g(純度99.9%以上、収率
97%)を得る。 融 点 135.5〜137℃ 旋光度 α〕20 546+100゜(c=2.クロロホルム) 実施例 2 実施例1で用いたと同様のフラスコに(+)−
2,2−ジメチルシクロプロパンカルボン酸
114.1g(1モル)を仕込み、塩化チオニル121.3
g(1.02モル)を60〜70℃で4時間で滴下し、同
温度で2時間保温する。反応終了後、反応液を冷
却し、これを分析した結果、(+)−2,2−ジメ
チルシクロプロパンカルボン酸クロリド135.9g
(純度96.2%、収率98.6%)が得られた。 次に、この反応液20.8g〔(+)−2,2−ジメ
チルシクロプロパンカルボン酸クロリド分として
20g(0.15モル)〕を、16%アンモニア水50.3g
(0.47モル)とメチルイソブチルケトン40gの混
合溶液中へ−5〜3℃で6時間で滴下し、その後
同温度で1時間保温する。反応終了後、濃硫酸で
PHが6.5となるように中和し、75℃に加熱したの
ち分液して油層と水層に分離する。水層をメチル
イソブチルケトン30gで抽出処理したのち、抽出
油層を先の油層と合わせ、水洗する。油層を約1/
2量まで濃縮したのち10℃まで冷却し、析出結晶
を取する。液はさらに約1/3量まで濃縮し、
10℃まで冷却して析出結晶を取する。 析出結晶を合わせ、乾燥して(+)−2,2−
ジメチルシクロプロパンカルボン酸アミド16.11
g(純度99.8%、収率95%)を得る。 融 点 136〜137℃ 旋光度 α〕20 546+101゜(c=2,エタノール) 実施例 3 (+)−2,2−ジメチルシクロプロパンカル
ボン酸に変えて(+)−2,2−ジメチルシクロ
プロパンカルボン酸を用いる以外は実施例1と同
様に反応、後処理して(±)−2,2−ジメチル
シクロプロパンカルボン酸アミド16.65g(純度
99.9%以上、収率98.2%)を得た。 融点 177〜178℃ 実施例 4 (+)−2,2−ジメチルシクロプロパンカル
ボン酸に変えて光学純度80%の2,2−ジメチル
シクロプロパンカルボン酸を用いる以外は実施例
と同様に反応、後処理して2,2−ジメチルシク
ロプロパンカルボン酸アミド16.5g(収率97.3
%)を得た。 旋光度 α〕20 546+82゜(c=2,エタノール) 実施例 5〜9 アンモニア水濃度、アンモニア水量を変える以
外は実施例2と同様にしてアミド化反応を行つ
た。その結果を第1表に示す。尚、原料の(+)
−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボン酸ク
ロリドは実施例2で得られたものを使用した。 【表】

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 2,2−ジメチルシクロプロパンカルボン酸
    と塩化チオニルをモル比1:1.02〜1.3で反応さ
    せ、次いでアンモニアと反応させることを特徴と
    する2,2−ジメチルシクロプロパンカルボン酸
    アミドの製造法。 2 アンモニアがアンモニア水である特許請求の
    範囲第1項に記載の製造法。 3 アンモニア水が、水に難溶性の有機溶媒との
    混合溶液である特許請求の範囲第2項に記載の製
    造法。
JP3749184A 1984-02-28 1984-02-28 2,2−ジメチルシクロプロパンカルボン酸アミドの製造法 Granted JPS60181057A (ja)

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JP3749184A JPS60181057A (ja) 1984-02-28 1984-02-28 2,2−ジメチルシクロプロパンカルボン酸アミドの製造法
EP19850301285 EP0155779B1 (en) 1984-02-28 1985-02-26 A method for the optical purification of an optically active 2,2-dimethylcyclopropanecarboxylic acid amide
DE8585301285T DE3569725D1 (en) 1984-02-28 1985-02-26 A method for the optical purification of an optically active 2,2-dimethylcyclopropanecarboxylic acid amide

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