JPH0455591B2 - - Google Patents

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JPH0455591B2
JPH0455591B2 JP61245540A JP24554086A JPH0455591B2 JP H0455591 B2 JPH0455591 B2 JP H0455591B2 JP 61245540 A JP61245540 A JP 61245540A JP 24554086 A JP24554086 A JP 24554086A JP H0455591 B2 JPH0455591 B2 JP H0455591B2
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JP
Japan
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resin
flame
retardant
fabric
layer
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Expired
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JP61245540A
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English (en)
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JPS6399941A (ja
Inventor
Isamu Saiga
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Teijin Ltd
Original Assignee
Teijin Ltd
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Publication date
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Publication of JPS6399941A publication Critical patent/JPS6399941A/ja
Publication of JPH0455591B2 publication Critical patent/JPH0455591B2/ja
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  • Treatments For Attaching Organic Compounds To Fibrous Goods (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本発明はガラス繊維を主たる構成繊維とし、こ
れに有機繊維を混用して成る布帛に樹脂加工を施
して成る難燃膜体であり、カーテン、壁機などの
インテリヤ用途、補強材、電気絶緑材、テント膜
材などの産業資材用途に利用される。
<従来の技術> ガラス繊維を主たる構成繊維とする難燃性布帛
は公知である。たとえば「ガラス繊維布帛にラミ
ネート用フイルムを介して難燃性有機繊維布帛を
積層固着して耐炎性とガラス繊維の損傷を防止し
たもの」(特開昭49−34580号公報)あるいは、
「ガラス繊維織布にポリアクリル酸エステルを含
浸せしめたのち、ポリ塩化ビニール樹脂をコーテ
イングし、引裂強度を低下させることなしに不燃
性テント布を製造するもの」(特開昭54−30996号
公報)などが知られている。あるいは「ガラス繊
維と天然繊維あるいは合成繊維との混用交撚糸を
経糸および緯系に使用してなるガラス繊維混用繊
物」(特開昭48−33160号公報)などが知られてい
る。
しかしながら、近時難燃性規格が強化され、従
来の難燃性布帛ではかかる規格に合格するのは難
しいことが明らかになつた。
<発明の目的> 本発明の目的は、ガラス繊維に有機繊維を混用
した基布にポリ塩化ビニール樹脂(以下PVCと
略す)を積層してなる難燃性膜体において従来に
ない高度の難燃性、防汚性、剥難強力を付与した
難燃膜体を提供することにある。
<発明の構成> すなわち本発明は「主としてガラス繊維からな
る布帛を難燃樹脂加工しなる難燃膜体において、
布帛にポリ塩化ビニル樹脂、アクリル系樹脂、ポ
リ塩化ビニル樹脂、フツ素系樹脂が順次積層され
てなることを特徴とする難燃膜体」である。
本発明の布帛はガラス繊維を主たる構成繊維と
する。たとえばガラス繊維150g/m2以上に対し、
少くともガラス繊維重量比60%以下の比率で有機
繊維を混用した布帛などが用いられる。
有機繊維としては、天然繊維、ポリエステル、
ポリアミド、ポリビニアルコール、アラミドなど
の繊維を用いることができる。特にアラミド繊維
が有効である。基布に最初に積層せしめるPVC
層の目付は30〜200g/m2の範囲が好ましい。30
g/m2未満では樹脂層が均一に付着しないので品
質および接着性に問題がある。200g/m2を越え
ると、やはり樹脂の付着斑が生じ、均一な膜状と
なりにくい。また加工速度が低下せざるを得ず生
産性が低下する。
PVC層の上に積層せしめるアクリル系樹脂と
しては例えばアクリル酸樹脂、ポリメタアクリル
酸メチル樹脂などを用いる。アクリル系樹脂層の
目付は5〜50g/m2の範囲が好ましい。5g/m2
未満では接着力が不足し、かつ均一付着が難し
い。50g/m2を越えると膜体全体としての柔軟性
が失われる。
アクリル酸樹脂層の上にさらにPVC層を積層
せしめるが、第三層のPVC層の目付は50〜500
g/m2の範囲が好ましい。50g/m2未満では樹脂
膜が薄く、かつ不均一付着となる。500g/m2
越えると高重量化し、膜体の取扱性が低下する。
第二PVC層の上にフツ素系樹脂層を設ける。
フツ素系樹脂層の目付は5〜100g/m2の範囲が
好ましい。なおPVC層とフツ素系樹脂層との接
着性を高めるためフツ素系樹脂層の裏面にもアク
リル系樹脂(1〜30μm)を付着させるのが望ま
しい。3g/m2未満では、耐久性が不充分とな
る。100g/m2を越えると膜体が硬くなり取扱性
が低下する。
基布に積層せしめる樹脂の総量は布帛重量に対
し50〜500%の範囲が好ましい。50%未満では膜
強度が低く実用上強力不足となる。またウエルダ
−加工性を得ることができない。500%を越える
と高重量化して膜体の取扱性が低下する。
なお基布にPVC層を積層する前に、あらかじ
め基布を撥水性樹脂で処理しておくのが望まし
い。これは膜体側面部からの水の浸透および浸透
水による剥離強力低下、強伸度低下などを防止す
るためである。撥水性樹脂としてはシリコン系樹
脂あるいはフツ素系樹脂などを用いる。
樹脂を積層せしめる方法としては、含浸法、コ
ーテイング法、トツピング法など従来公知の方法
を用いることができるが、あらかじめ基布に撥水
処理を行う場合は含浸法を用いるのが好ましい。
第1PVC層を積層せしめるときも含浸法を用いる
のがよい。アクリル系樹脂はコーテイング法が好
ましい。第2PVC層を積層せしめるときは両面ト
ツピングを行うとよい。この場合コーテイング法
を用いてもよい。
最後にフツ素系樹脂を積層するときは、ラミネ
ーテイング法で行うのがよい。
各樹脂層の厚みは撥水性樹脂は数μ,第1PVC
層は30〜120μ、アクリル系樹脂層は4〜40μ,第
2PVC層は30〜300μ,フツ素樹脂層は4〜80μの
範囲とするのが好ましい。
<実施例> 以下実施例により本発明の難燃膜体の製造方法
を説明する。
なお実施例において難燃性評価は通産省第1372
号第2項表面試験に基き下記の方法に従つた。
<評価方法> 試験体(縦22cm,横22cm)を加熱炉で加熱す
る。主熱源は電熱、副熱源は日本工業規格K2240
−1972(液化石油ガス)に規定する液化石油ガス
炉を使用する。初めに副熱源で3分間加熱したの
ち、さらに主熱源を加え、準不燃材料の場合は7
分間、難燃材料の場合は3分間それぞれ加熱す
る。
試験結果は判定基準により判定する。
判定基準 (イ) 防火上著しく有害な変形がないこと。
(ロ) 試験体の全厚にわたる溶融または試験体の裏
面に達するき裂であつて、当該裏面のき裂の巾
全厚の1/10以上に達するものがないこと。
(ハ) 加熱終了後30秒以上残炎がないこと。
(ニ)試験結果の排気温度曲線が、試験開始後3分以
内に標準温度曲線を越えないこと。
(ホ) 排気温度曲線が標準温度曲線を超える部分に
おける排気温度曲線と標準温度曲線とで囲まれ
る部分の面積が難燃材料にあつては、350以下
であること。
(ヘ) 下記式によつて求めた発煙係数(CA)が難
燃材料にあつては120以下であること。
CA=2401og10I0/I I0:加熱試験開始時の光の強さ(ルクス) I:加熱試験中の光の強さの最低値(ルクス) 実施例 1 ガラス繊維(単繊維直径5μ,1200de)とポリ
エチレンテレフタレート短繊維(綿番手20/−)
とを撚数8回/インチ(S方向)で交撚(下撚)
し、さらに撚数5回/インチ(Z方向)で上撚を
加えて交撚系を得た。得られた交撚系を経糸およ
び緯糸として用い、経密度35本/インチ、緯密度
37本/インチの織密度で平織に織成した。得られ
た布帛PVCドープで含浸処理したのち170℃で50
秒間熱処理して乾燥した。PVCドープは日本ゼ
オン121(日本ゼオン(株)製)を用い浸漬法で付着せ
しめた。これにアクリル系樹脂をコーテイングし
た。アクリル系樹脂は(大日本インキ(株)製)ボー
ンコートR−266N40%溶液を100g/m2の量とな
るごとくコーテイングした。これにPVC樹脂を
トツピングした。PVC樹脂はビニクロン3000M
(三井東圧(株)製)とジオクチルフタレート樹脂
(DOP;可塑剤)との混合樹脂を用いた。さらに
フツ素樹脂フイルム(クレハ化学(株)製:裏面をア
クリル樹脂で処理したポリフツ化ビニリデンフイ
ルム)を温度175℃でラミネートした。得られた
難燃膜体の評価結果は下記のとおりであつた。
判定基準 (イ) 溶融部あるいはき裂部なし (ロ) 溶融部あるいはき裂部なし (ハ) 残炎時間0秒 (ニ) 排気温度曲線は、試験開始後3分以内に標準
温度曲線を越えなかつた。
(ホ) 温度時間面積(℃・分)12.3 (ヘ) CA=99.3

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 主としてガラス繊維からなる布帛を難燃樹脂
    加工してなる難燃膜体において、布帛にポリ塩化
    ビニル樹脂、アクリル系樹脂、ポリ塩化ビニル樹
    脂、フツ素系樹脂が順次積層されてなることを特
    徴とする難燃膜体。
JP61245540A 1986-10-17 1986-10-17 難燃膜体 Granted JPS6399941A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP61245540A JPS6399941A (ja) 1986-10-17 1986-10-17 難燃膜体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP61245540A JPS6399941A (ja) 1986-10-17 1986-10-17 難燃膜体

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6399941A JPS6399941A (ja) 1988-05-02
JPH0455591B2 true JPH0455591B2 (ja) 1992-09-03

Family

ID=17135218

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP61245540A Granted JPS6399941A (ja) 1986-10-17 1986-10-17 難燃膜体

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CN102926197B (zh) * 2012-11-15 2014-05-07 杭州水处理技术研究开发中心有限公司 一种用于离子交换膜制备的支撑布制造方法
CN103741472B (zh) * 2013-12-17 2016-08-31 南通市通州区家纺产业发展服务中心 一种抗菌的帐篷面料的制备方法
JP7150323B2 (ja) * 2018-11-15 2022-10-11 平岡織染株式会社 透明フレキシブルシート

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