JPH0454302Y2 - - Google Patents

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JPH0454302Y2
JPH0454302Y2 JP1987034162U JP3416287U JPH0454302Y2 JP H0454302 Y2 JPH0454302 Y2 JP H0454302Y2 JP 1987034162 U JP1987034162 U JP 1987034162U JP 3416287 U JP3416287 U JP 3416287U JP H0454302 Y2 JPH0454302 Y2 JP H0454302Y2
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door
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この考案は、開いたドアを自動的に閉じるドア
クローザー、より具体的には所定角度以上開いた
ドアを任意の開き位置に保持できるドアクローザ
ーに関する。
(従来の技術) 従来、最も実用化されているドアクローザー
は、第12図に示すように、オイル式のドアクロ
ーザーである。このドアクローザー80は、図示
しないスプリング、オイル、ラツク、ピニオン等
を収納していて、図示しないドアの上端縁に固着
されるドアクローザー本体81と、その基端部8
2aを図示しないドア枠に枢軸85で回動自在に
取り付けられた第1リンクアーム82と、その基
端部83aを本体内のピニオンの軸にねじ84に
よつて一体的に連結され、他端部83bを第1リ
ンクアームの他端部82bに枢着された第2リン
クアーム83とからなつている。そして、ドアを
開くと、該ドアと一体のドアクローザー本体81
と各リンクアームの相対角度が変化し、本体81
内のピニオンがラツクを移動させることにより、
スプリングを蓄勢する。そして、スプリングの解
放力によつてドアが閉じられるときには、貯溜さ
れているオイルの流動抵抗を利用してドアの閉じ
速度にダンパ効果を効かせるようになつている。
枢軸85はドア枠に対して回転しないように装
着されていて、これには位置決めカム86が保持
されている。位置決めカム86は、第1アーム8
2の基端部のスリツト82c内に配設されてい
る。このカムには、カム凹部86aが形成されて
いる。カム86には、第1アームに収納されてい
て、図示されないばねで付勢されたボール87が
圧接させられている。図示されないドアを例えば
120°まで開くと、ボール87がカム凹部86aに
嵌入することによつて、このドアを120°の開き位
置に保持する。保持されているドアを強制的に閉
じ方向に回動させると、ボール87とカム凹部8
6aとの係合が外されて、ドアはスプリングの蓄
勢力によつて閉じる向きに回動する。
また、上記位置決めカムに代えて、欠歯部を有
するピニオンをラツクに噛合させてドアを開き位
置に保持するドアクローザー(例えば実開昭55−
11478)も提案されている。
(考案が解決しようとする問題点) 第12図に示したような位置決めカム86を設
けたオイル式ドアクローザーにおいては、予め設
定された保持位置にしかドアを保持できず、所望
の位置で保持することができない、という問題点
がある。このオイル式ドアクローザーにおいて
は、気温の変化によるオイルの流動抵抗の変化に
基づく閉じ速度の変動の問題、オイル洩れに伴う
耐久性の問題、大きなばね力と油圧に耐えるケー
シングを用意しなければならず、ドアクローザー
の重量が大きくなり、これの取付作業が煩わしく
なるという問題がある。また、欠歯部を有するピ
ニオンとラツクの組合せによるドア開き位置保持
機構の場合、任意位置での開き位置の保持が可能
となつているが、オイル式ドアクローザーである
ため、ドアクローザー自体が大嵩で重いものにな
らざるを得ない、という問題がある。
本考案の目的は、気温の変化によるダンパ効果
にばらつきがなくてオイル洩れがなく、しかも小
嵩、軽量であつて、任意位置でのドアの開き位置
が保持できるドアクローザーを提供することにあ
る。
(問題点を解決するための手段) 本考案のドアクローザーは、その一端をドアに
枢着される第1アームと、その一端をドア枠に、
その他端を上記第1アームの他端にそれぞれ枢着
される第2アームと、上記ドアに実質的に固定さ
れて該ドアと一体的に回転する歯車であつて、そ
の一部に円弧状周面部を有する固定歯車と、上記
第1アームに格納されていて、ドアを閉じる向き
への駆動力を蓄積する駆動力蓄積手段と、上記第
1アームに格納されていて、ドアが開かれるとき
の上記固定歯車の回転を上記駆動力蓄積手段に伝
達して該手段を蓄勢すると共にドアが閉じるとき
上記駆動力蓄積手段に蓄積された駆動力を上記固
定歯車に伝達する歯車列と、上記歯車列を構成す
る歯車の一つであつて、上記固定歯車の歯部に噛
み合う歯部と、上記円弧状周面部に対向したとき
上記固定歯車の自由な回転を許す欠歯部とを形成
された欠歯歯車と、上記第1アームに格納されて
いて、上記駆動力蓄積手段の解放力により回転し
てこの解放力に制動を加える制動手段と、上記第
1アームに格納されていて、上記制動手段と上記
駆動力蓄積手段との間に配設され、上記駆動力蓄
積手段の解放力を上記制動手段に伝達する増速歯
車列とからなつている。
(作用) ドアが開かれると、ドアと共に回転する固定歯
車によつて歯車列が回転して駆動力蓄積手段を蓄
勢する。上記歯車列の欠歯歯車の欠歯部と固定歯
車の円弧状周面部とが対向する角度までドアが開
くと、欠歯歯車は回転できなくなるが、固定歯車
は自由に回転することができる。従つて、固定歯
車と一体のドアは、開き方向へ自由に回動でき、
任意の開き位置まで開くことができる。このと
き、駆動力蓄積手段は、蓄積された駆動力で欠歯
歯車を、ドアを閉じる向きに回転させようとする
が、欠歯歯車が回転し得ないため、ドアは任意の
開き位置で止まる。開いているドアを、欠歯歯車
の歯部と固定歯車の歯部とが噛み合う位置まで閉
じると、駆動力蓄積手段の駆動力が歯車列を介し
て固定歯車に伝達されて、該固定歯車すなわちド
アを閉じる向きに駆動する。このとき、駆動力蓄
積手段の解放力は、増速歯車列を介して作動する
制動手段により制動を加えられ、ドアをゆつくり
と回動させる。
(実施例) 以下、図示の一実施例に基づいて本考案を詳細
に説明する。
第1図において、ドアクローザー1は、第1ア
ーム2と、第2アーム3とからなつていて、両ア
ームはアーム軸4で互いに枢着されている。第1
アーム2は、装着するドアの開き方向に応じて、
その表裏(上ケース2bと下ケース2cで示す)
を選択されて第2アーム3に枢着される。第2図
に示すように、第1アーム2は、その一端2a
を、ドア5に固着された第1アーム取付金具6と
1番軸7を介してドア5に枢着されている。第2
アーム3の一端3aは、ドア枠8の上枠(図示せ
ず)に固着された第2アーム取付金具9とピン1
0を介してドア枠8に枢着されている。右開きド
アであるドア5は、ドアヒンジ12によつてドア
枠8に開閉自在に支持されている。第2図におい
て、実線は、ドア5が閉じている状態を示し、一
点鎖線5Aはドアが略90度開かれた状態を示し、
二点鎖線5Bは、閉じ方向に回動するドアに制動
が掛かり始める位置(若しくは閉じ位置から所定
角度開かれた位置)を示していて、ドアのそれぞ
れの位置に応じて第1アーム2と第2アーム3と
は相対的な位置が変化している。なお、ドア5
は、90度以上開くことができるのであるが、第2
図は図示の都合上略90度の開き位置に抑えてあ
る。
第3図、第4図及び第5図に基づいてドアクロ
ーザー1の構成の詳細を説明する。
第2アーム取付金具9は、その折曲部9aをド
ア枠8(第2図参照)の上枠に固定される。第2
アーム3の一端3aと上記取付金具9とは、ピン
10で互いに枢着されている。第1アーム2は、
上ケース2bと下ケース2cとからなつていて、
これらケースは互いに重合されたのち複数の固定
ねじ13,13…によつて固定されている。第1
アーム2の一端2aには、角軸からなる1番軸7
が挿通されていて、その両端は、第1アーム取付
金具6の角孔6a,6aに嵌合されたのち、ねじ
14,14で固定されている。第1アーム取付金
具6は、断面コの字状に折曲されていて、その基
部6bをドア5(第2図参照)の適所に固定され
ている。
第2アーム3の他端3bと第1アーム2の他端
2dには、アーム軸4が挿通されていて、両アー
ムを枢着している。アーム軸4の一端4aは、上
ケース2bと下ケース2cを貫通する軸孔2l,
2mに挿通されてその突出端にEリング15を係
合され、その他端4bは第2アームを貫通してい
る軸孔3dに貫通されてその突出端をかしめられ
ている。従つて、Eリング15をアーム軸4から
取り外すと、第1アーム2と第2アーム3は、互
いに分離することができる。第1アームに形成さ
れている軸孔2l,2mは、第1アーム2の表裏
(上ケース2bと下ケース2c)に対称的に形成
されている。
第1アーム2内に位置している1番軸7には、
1番歯車16がその角孔16aを嵌合させて支持
されている。従つて、1番歯車16は、第1アー
ム取付金具6を介してドア5(第2図参照)と実
質的に一体である。以下、この1番歯車を「固定
歯車」と称す。固定歯車16の両端のボス部16
b,16bは、上下のケース2b,2cの軸孔2
e,2eに回動自在に嵌合されている。固定歯車
16は、その全周に歯を形成されたものではな
く、約180°の範囲に形成された歯部16cと、残
り約180°の範囲に形成されていて、歯部16cの
歯先円と略等しい半径の円弧状周面部16dとを
有している。
下ケース2cには、ぜんまい収納箱17と、駆
動力出力軸としての4番軸18と、その一端19
aを収納箱の巻込み口に形成した係合切欠17a
に、その他端19bを4番軸に固植した係止ピン
20に係止したぜんまい19(第9図参照)とか
らなる駆動力蓄積手段21が配設されている。ぜ
んまい収納箱17にはカバー17bが固着されて
いる。ぜんまい収納箱17は、カバー17bを下
ケース2cに固定ねじ22,22で締め付けるこ
とにより固定されている。4番軸18は、全舞収
納箱17に、軸方向には移動しないように且つ回
転自在に支承されている。カバー17bから突出
している4番軸18の突出端18aは、周面の一
部を切り殺がれていて、出力歯車としての4番歯
車23に係合してこれを支持している。
4番歯車23と固定歯車16との間には、2番
歯車24と3番歯車25とからなる歯車列26が
配設されている。2番歯車24と3番歯車25
は、それぞれの端部を上ケース2bと下ケース2
cに嵌合された2番軸27と3番軸28にそれぞ
れ回転自在に支持されている。2番歯車24は、
固定歯車16に噛み合う小径歯部24aと、3番
歯車25の小径歯部25aに噛み合う大径歯部2
4bとからなつている。小径歯部24aには、そ
の歯の一つは欠き取られた欠歯部24cが形成さ
れている。以下、この2番歯車を「欠歯歯車」と
称す。3番歯車25は、上記小径歯部25aと、
4番歯車23に噛み合う大径歯車25bとからな
つている。詳細は後述するが、この歯車列26
は、ドアを開くときには、固定歯車16の回転を
4番軸18に増速伝達してぜんまい19を巻き上
げてこれを蓄勢し、ドアを閉じるときにはぜんま
い19の解放力を減速して固定歯車16に伝達す
るものである。
第1アーム2には、制動手段29が設けられて
いる。この制動手段29は、ウオーム30を形成
されたウオーム軸31と、この軸に圧入された一
組の摩擦板32,32と、軸に圧入された摩擦板
受け台33と、摩擦板抑え軸34と、摩擦板32
の外周縁に近接していて、これを囲繞する制動用
カツプ35とからなつている。制動用カツプ35
は、そのフランジ35aを下ケース2cに形成さ
れた取付溝2fと、上ケース2bに形成された取
付溝(図示せず)に圧入して固定されている。ウ
オーム軸31は、その一端31aをカツプの天井
部に形成された軸受孔に、その他端31bを下ケ
ース2cに形成された軸受溝2gにそれぞれ嵌合
させることによつて、回転自在に支承されてい
る。軸受溝2gには、上ケース2bに形成された
図示しない軸押え部が係合して、該溝に係合され
た軸端31bを支承する。摩擦板32,32は、
図示の例の場合、ゴム又はゴム類似品からなる弾
性材料で形成されている。そして、この各摩擦板
32は、巴状に延びていて、弾性変形する腕部3
2a,32aを形成されている。この腕部32a
の外周縁は、ウオーム軸31が所定速度以下で回
転している分にはカツプ内周面から離れている
が、所定速度以上で回転すると、遠心力によつて
円周方向外側へ弾性変形して制動用カツプ35の
内周面を摺擦して該軸の回転に制動を掛ける。
駆動力蓄積手段21と制動手段29との間に
は、一方向クラツチ手段36と間欠伝達手段37
を含む増速歯車列38が配設されている。
増速歯車列38は、4番歯車23に噛み合う大
径の5番歯車39と、全周歯部40aと歯部40
cを有する欠歯部40bを形成された小径の6番
歯車40と、上記全周歯部40aに噛み合う第1
歯部41aと歯部40cに噛み合う第2歯部41
bを形成された大径の7番歯車41と、上記第1
歯部41aと第2歯部41bの何れかに噛み合う
小径歯部42aと大径の歯部42bを形成された
8番歯車42と、上記大径の歯部42bに噛み合
う小径の9番歯車43と、この9番歯車とで一方
向クラツチ手段36を構成しているウオーム歯車
44と、該歯車列の最終段に位置する前記したウ
オーム30とからなつている。この増速歯車列3
8は、駆動力蓄積手段21のぜんまい19の解放
力を増速して制動手段29のウオーム軸31に伝
達するものである。なお、図示の実施例における
増速歯車列38には、後述する間欠伝達手段37
と一方向クラツチ手段36が組み込まれているの
で、ぜんまい19の解放力を常に増速して伝達す
るものではない。
5番歯車39は、ぜんまい収納箱のカバー17
bに固植された支持軸45に回転自在に支持され
ている。支持軸45の他端は上ケース2bに嵌合
されている。6番歯車40、7番歯車41、8番
歯車42、9番歯車43とウオーム歯車44は、
それぞれの両端を下ケース2cと上ケース2bに
係合された6番軸46、7番軸47、8番軸4
8、9番軸49にそれぞれ回転自在に支持されて
いる。
一方向クラツチ手段36は、9番歯車43を入
力部とし、ウオーム歯車44を出力部とするスプ
リングクラツチである。コイルスプリング50
は、歯車43の筒部43aに巻装されていて、そ
の一端50aを切欠43bに係止されている。ス
プリング50は、そのコイル部分をウオーム歯車
44の内周面44a(第4図参照)に摺接してい
て、9番歯車43が矢印a方向(第3図参照)に
回転するドア開き時には、これが巻き締まる向き
に回転することによつて9番歯車の回転をウオー
ム歯車44に伝達しない。9番歯車43が矢印a
と逆向きに回転するドア閉時には、コイルスプリ
ング50が拡開させられることによつて、該歯車
43の回転をウオーム歯車44に伝達し、ウオー
ム30を高速度で回転駆動する。
間欠伝達手段37は、増速歯車列38の一部に
組み込まれていて、6番歯車40、7番歯車4
1、8番歯車42とからなつている。第3図、第
5図、第7図及び第8図に示すように、6番歯車
40の、軸方向における上半部には全周歯部40
aが形成され、下半部には一つの歯部40cを有
する欠歯部40bが形成されている。歯部40c
は全周歯部40aの一つの歯と連続して形成され
ている。7番歯車41は、軸方向における上半部
の半周に第1欠歯部41cを形成された第1歯部
41aと、下半部の半周に第2欠歯部41dを形
成された第2歯部41bと、第2歯部41bの下
端に形成されていて、第2欠歯部41dと同径の
全周欠歯部41fとからなつている。第1歯部4
1aの両端に位置する歯と第2歯部41bの両端
に位置する歯とは、符号41e,41eで示すよ
うに、互いに連続して形成されている。8番歯車
42の小径歯部42aの歯厚は、7番歯車41の
第2歯部41bに噛み合い可能な厚さに形成され
ている。8番歯車42の小径歯部の下端部には、
小径歯部42aの歯先円より僅かに大きい径の円
周部42cが形成され、この円周部からは、7番
歯車41の全周欠歯部41fより僅かに大きい径
の円弧部42d(第6図参照)を有する突起部4
2eが形成されている。そして、回転する6番歯
車40の全周歯部40aが7番歯車41の第1歯
部41aに係合しているときには、歯車40の回
転は7番歯車41を一歯ずつ送るが、歯部40c
が第1欠歯部41cに対応するときには、歯部4
0cが7番歯車41の第2歯部41bに係合し
て、6番歯車40の一回転で7番歯車41を二歯
ずつ送るようになつている。また、8番歯車42
の突起部42eが7番歯車41の全周欠歯部41
fに対向(第6図参照)しているときには、7番
歯車の回転が8番歯車42に伝達されないように
なつている。これら間欠送り作用については後で
詳述する。
以上のように構成された実施例の作用を説明す
る。
第2図において、ドア5が閉じられていると
き、ドアクローザー1は実線で示すように、第1
アーム2と第2アーム3とを互いに重合させた状
態に折り畳まれている。このとき、第1アーム2
に収納されている各手段や歯車列の相対位置は、
第5図に示すようになつている。すなわち、駆動
力蓄積手段21のぜんまい19は、第9図aに示
すように、巻き解された状態にある。但し、この
状態におかれたぜんまい19は、その蓄勢力を完
全に解放されたものではなく、幾らかの余力を残
した状態にある。固定歯車16は、その歯部16
cの略中間部分を欠歯歯車24の小径歯部24a
に噛合させている。一方、欠歯歯車24は、その
欠歯部24cを固定歯車から最も遠い位置に位置
させている。固定歯車16と欠歯歯車24のかか
る噛合態様は、欠歯歯車24が固定歯車16の周
りを相対的に略90°回転したとき換言すると、ド
アが略90°開かれたとき、欠歯部24cと円弧状
周面部16dが対向することを意味している。
また、間欠伝達手段37は、7番歯車41の第
1・第2歯部41a,41bの両端部において連
続している歯部41e,41eを6番歯車40の
全周歯部40aと8番歯車42の小径歯部42a
に噛み合わせている。6番歯車40の歯部40c
は、第5図に示す位置にあり、8番歯車42の突
起部42eも図示の位置にある。
第2図に実線で示す状態におかれたドア5が二
点鎖線5Bで示す位置へ向けて回動すると、すな
わちドアが開かれると、ドア5と一体の第1アー
ム取付金具6を介して固定歯車16がドアヒンジ
12を中心に公転させられる。固定歯車16が公
転すると、第5図に示すように、これに噛み合つ
ている欠歯歯車24が実線矢印方向に回転させら
れる。欠歯歯車24の回転は、3番歯車25を介
して4番歯車23に伝達される。4番歯車23、
3番歯車25、欠歯歯車24からなる歯車列は、
欠歯歯車24から4番歯車23に伝達される場合
には、増速歯車列として作用し、欠歯歯車24の
回転角に対して4番歯車23を大きく回転させ
る。4番歯車23が回転すると、4番軸18が回
転させられて、これにその一端を係止されている
ぜんまい19を巻き上げて駆動力を蓄積する。
第5図において、4番歯車23が実線矢印方向
に回転させられるとき、これに噛み合つている5
番歯車39が回転させられ、6番歯車40を実線
矢印方向に回転させる。6番歯車40は、全周歯
部40aを7番歯車41の第1歯部41aに係合
しているので、この7番歯車41の第1歯部41
aに係合しているので、この7番歯車41を実線
矢印方向に回転させる。このとき、7番歯車41
は、その第2歯部41bを8番歯車42に噛み合
わせているので、該歯車42を実線矢印方向に回
転させる。8番歯車42の大径歯部42bは9番
歯車43に噛み合つていて、これを実線矢印方向
に回転させる。9番歯車43が示矢方向に回転す
ると、コイルスプリング50が矢印a方向(第3
図参照)に回転して巻き締まることによつて、ウ
オーム歯車44の内周面44aとの摩擦力が低下
し、ウオーム30に噛み合つているウオーム歯車
44を回転させることができなくなる。従つて、
ドア5を開くときには、一方向クラツチ手段36
が作用することによつて、増速歯車列38をその
途中で分断させるので、制動手段29が作動しな
い。よつて、ドアを開くときに必要とする力が小
さくて済む。
そして、第2図に二点鎖線5Bで示す位置まで
ドアが開かれると、増速歯車列38を構成してい
る各歯車は、第6図に示すようにその態位を変化
させる。なお、第2図の二点鎖線で示すアーム位
置と第6図に示すアーム位置とは、図示の都合上
アーム同士の角度を変えてある。
ドアの開き動作に連れて回転する6番歯車40
の全周歯部40aは、7番歯車41の第1歯部4
1aに噛み合つてこれを実線矢印方向に回転させ
る。7番歯車41が、第6図に示すように、第1
歯部41aと6番歯車40の全周歯部40aとの
噛み合いが外れる位置まで回転させられたとき、
すなわち、7番歯車41が約450°回転したとき第
2歯部41bで回転させられている8番歯車42
は、第6図に示すように、その突起部42eを7
番歯車41に対向する位置まで回転させられて、
7番歯車41の第2歯部41bと小径歯部42a
との噛み合いを外される。なお、回転して来た突
起部42eが7番歯車41の全周欠歯部41fに
対向し得るように、全周欠歯部41fには、突起
部が嵌入する図示されない凹部が形成されてい
る。
第6図に示すように、6番歯車40の全周歯部
40aと7番歯車41の第1歯部41aとの噛み
合いが外れたのちも6番歯車はドアの開き動作に
連れて実線矢印方向に回転させられている。回転
する6番歯車40の歯部40c(第3図参照)が、
第7図に示すように、7番歯車41の第2歯部4
1bに噛み合うと、該歯車41は歯部40cによ
つて二歯分だけ回転させられる。6番歯車40の
歯部40cによる間欠送り作用は、ドア5が略
90°開くまで繰り返され、第8図に示すように、
7番歯車41を実線矢印方向に空送りする。間欠
送りされる7番歯車41は、その全周欠歯部41
fを8番歯車42の円弧部42dに対向させてい
る。8番歯車は、全周欠歯部41fに8番歯車4
2の円弧部42dを対向させているので、8番歯
車と9番歯車43は、回転しない。従つて、7番
歯車41と8番歯車42との噛み合いが外れた後
は、コイルスプリング50を巻き締める動作から
解放されることになり、ドアの開き動作が更に楽
になる。
7番歯車41が間欠送りされ始めるとき、欠歯
歯車24は、第6図に示すように、その歯部24
aを固定歯車16の歯部16cに噛み合わせてい
て、該歯車の回転を4番歯車23に伝達してい
る。ドアが開かれるときの固定歯車16の回転
は、歯車列26によつて増速して4番歯車23に
伝達され、ぜんまい19を巻き上げる。ドアの開
き角度とぜんまい巻上げ完了時点の関係について
は後述する。
第2図に戻つて、二点鎖線5Bで示す位置まで
開かれたドア5が、一点鎖線5Aで示す位置へ向
けて更に回動されるとき、第1アーム2と第2ア
ーム3とは、次第に大きい角度をとるようになる
と共に、ぜんまい19は、歯車列26によつて更
に巻き上げられて蓄勢される。そして、一点鎖線
5Aで示すように、ドア5が閉じ位置から略90度
の位置まで開かれたとき、固定歯車16は、第1
1図に示すように、歯部16cの端部の歯を欠歯
歯車24の歯部24aに噛み合わせている。この
第11図に示す状態から更に固定歯車16の一歯
分だけドアが開かれると、欠歯歯車24が一歯だ
け回転させられて、第10図に示すように、その
欠歯部24cを固定歯車16に対向させる。この
とき、固定歯車16は、その円弧状周面部16d
を欠歯部24cに対向させている。
欠歯部24cを円弧状周面部16dに対向させ
られた欠歯歯車24は、最早回転できなくなる。
欠歯歯車24の回転が規制されると、歯車列26
によるぜんまい巻き上げ動作が停止されるのであ
るが、このとき、ぜんまい19は、第9図bに示
すように、巻き上げを完了した状態に置かれてい
る。なお、巻上げが完了した状態とは、ぜんまい
が最後まで巻き締められた状態を指すものではな
く、後述するドアを閉じるに充分な駆動力を蓄積
された状態を指している。蓄勢されたぜんまい1
9は、歯車列26を介して欠歯歯車24を破線矢
印方向(第11図参照)に回転させようとする
が、欠歯部24cが円弧状周面部16dに係合し
ているために該歯車24は回転できず、固定歯車
16を回転駆動することができない。よつて、ぜ
んまい19は蓄勢された状態に保持される。
一方、第10図に示すように、その円弧状周面
部16dを欠歯部24cに対向させている固定歯
車16は、こののち、実線矢印の方向に回転する
ことが可能である。すなわち、円弧状周面部16
dにその欠歯部24cを対向させている欠歯歯車
24は、固定歯車16の自由な回転を許すことに
なる。換言すると、固定歯車16と実質的に一体
のドア5は、これを略90°開いた状態以降は、ぜ
んまいを巻き上げることなく、最大開き角(例え
ば150°)との間で自由に開くことができる。そし
て、欠歯部24cと円弧状周面部16dが対向し
ているドアの回動角度範囲内においては、ドアは
任意の開き位置で止まることができる。
以上の説明においては、ドア5を略90°開いた
とき(固定歯車16が略90°回転したとき)、欠歯
歯車の欠歯部24cと円弧状周面部16dが対向
するように、固定歯車16に対する欠歯歯車24
の噛み合い位置を設定したが、この角度は、ドア
をどの角度以上の開き位置で保持するか、という
ニーズに合わせて簡単に設定することができる。
例えば120°以上に開いた位置でドアを保持しよう
とするならば、ドアが120°開いたときに欠歯部2
4cと円弧状円周部16dが対向するように、固
定歯車16と欠歯歯車24との相対位置を設定す
ればよい。この角度は歯車のピツチを単位として
比較的細かく設定できる。
前記したように開いた位置に保持されているド
ア(第10図参照)を、第11図に示すように、
固定歯車16の歯部16cが欠歯歯車24の歯部
24aに噛み合う位置まで閉じる向き(破線矢印
方向)に回動させると、ドア5は第2図二点鎖線
5Bで示す位置へ向けて回動し始める。ドア5が
例えば第2図の一点鎖線5Aの位置まで開かれた
とき、ぜんまい19は、第9図bに示すように、
巻き上げられて蓄勢されている。このぜんまい1
9の蓄勢力は、固定歯車16の歯部16cが欠歯
歯車24の歯部24aに噛み合つたときから、歯
車列26を第5図に破線矢印で示す向きに回転駆
動する。
すなわち、ぜんまい19によつて回転させられ
る4番歯車23の回転は、3番歯車25を介して
減速されて換言すると大きいトルクを持つて欠歯
歯車24に伝達される。この欠歯歯車24は、そ
の小径歯部24aで固定歯車16を破線矢印方向
に回転させる。固定歯車16は、ドア5と実質的
に一体であるから、ドア5は、ぜんまい19の解
放力によつて開き位置から閉じ位置へ向けて回動
し始める。4番歯車23が破線矢印方向に回転す
るとき、これに噛み合つている5番歯車39は、
第8図に示すように、6番歯車40を破線矢印方
向に回転させる。このとき、7番歯車41の第1
歯部41aは、その第1欠歯部41cを6番歯車
40の全周歯部40aに対向させているので、回
転する6番歯車40の全周歯車40aでは回転さ
れない。しかし、第8図に示すように、6番歯車
40の歯部40cが7番歯車41の第2歯車41
bに係合するので、7番歯車41は、第7図に示
すように、6番歯車40の一回転で二歯分だけ破
線矢印方向に回転させられる。
6番歯車40の歯部40cによる間欠送り作用
は、該歯車の全周歯部40aが7番歯車の第1歯
部41aと係合する直前位置(第6図参照)まで
続く。この間欠伝達作用が続いている間は、一方
向クラツチ手段と制動手段は回転させられないか
ら、手動でドアを閉じようとするとき、その押動
力が小さくて済む。換言すると、ドアを軽く閉じ
ることができる。
第6図において、6番歯車40が破線矢印方向
に回転してその歯部40cが、7番歯車41を二
歯分送ると、6番歯車の全周歯部40aと7番歯
車の第1歯部41aとが噛み合うようになり、こ
ののち、7番歯車は連続して回転させられる。こ
の連続回転開始位置が第二点鎖線で示す位置であ
る。7番歯車41が連続して回転し始めるとき、
その第2歯部41bが8番歯車42の小径歯部4
2aに噛み合つて該歯車42を破線矢印方向に回
転させる。8番歯車42が回転すると、これに噛
み合つている9番歯車43(第5図参照)が破線
矢印方向に回転する。9番歯車43の回転は、第
3図において、コイルスプリング50を矢印aと
逆向きに回転させようとするが、この向きの回転
は該スプリングの径を増大してこれをウオーム歯
車44の内周面に圧接させることになる。9番歯
車43とウオーム歯車44との一体化いわゆるク
ラツチの接ぎは、ウオーム歯車内周面を摺擦しつ
つ拡開するコイルスプリング50が該内周面に圧
接したときに完了するので、両歯車43,44の
一体化にはなんらのシヨツクも生じない。そし
て、クラツチが接になつたことにより、ウオーム
歯車44は、第5図、第6図に示すように、破線
矢印方向に回転させられる。
ウオーム歯車44は、5番歯車39からウオー
ム歯車44に至る増速歯車列38によつて、増速
回転させられるのであるが、この回転は、ウオー
ム30を介して更に増速されてウオーム軸31に
伝達される。ウオーム軸31が高速回転させられ
ると、これに支持されている摩擦板32,32が
高速で回転する。摩擦板32が高速回転すると、
その腕部32a(第3図参照)が遠心力で弾性変
形して拡開し、制動用カツプ35の内周面をを摺
擦してウオーム軸31の回転に制動をかけてその
速度を下げる。ウオーム軸の速度が低下して摩擦
板の腕部32aがカツプ内周面から離れると、再
びウオーム軸31の回転が上がり、腕部32aで
カツプ内周面を摺擦するようになる。このよう
に、摩擦板32は、制動用カツプ35の内周面と
の摺接・離間を繰り返すことによつて、低トルク
で回転しているウオーム軸31の回転速度を一定
の範囲内に維持する。
ドア5を閉じるときに回転する歯車列26の回
転が、一方向クラツチ手段36,増速歯車列37
を介して制動手段29に伝達され、この制動手段
が作動し始めたときから、上記各歯車列の回転に
は制動がかかる。すなわち、これら歯車列の回転
に制動がかけられるということは、歯車列26の
始端の欠歯歯車24が噛み合つている固定歯車1
6に制動がかかることになる。換言すると、固定
歯車16と実質的に一体であつて、閉じ方向に回
動するドア5に制動がかかることになる。ドア5
に対する制動は、例えば第2図に一点鎖線5Aで
示す開き位置から二点鎖線5Bで示す所定の開閉
状態の直前の位置(制動が開始される位置)まで
回動するドアにはかかつていないが、二点鎖線5
Bで示す所定開閉状態内に入ると、それ以降は閉
じるまで回動するドアに制動がかかる。閉じるド
ア5に制動がかかるのは、上述したように、ウオ
ーム軸31の回転に摩擦板による制動が加えられ
るからであるが、この制動がかかり始めるとき、
換言すると、ウオーム歯車44がウオーム軸31
を回転させるとき、摩擦板32は未だカツプ35
内周面を摺擦していないから、ウオーム軸31は
何等のシヨツクもなく回転を開始する。従つて、
制動がかかつていない状態から制動を受け始めた
ときのドアの回動速度は滑らかに変化する。
以上は、90°以上開くことによつて、任意位置
に停止させたドアを、90°以内の開き位置まで人
為的に閉じる場合の作動の説明であるが、90°以
内の開き位置まで開いたドアに対する押動力を解
除すると、すなわち、ドアから手を離すと、この
ドアは自動的に閉じられる。ドアが第2図に一点
鎖線5Aで示す開き位置よりも手前の開き位置ま
で開かれているとき、固定歯車16と欠歯歯車2
4とは、第6図(第11図)に示すように、互い
の歯部16c,24aを噛み合わせている。この
とき、欠歯歯車24は、蓄勢されたぜんまい19
によつて、破線矢印方向に回転する向きに付勢さ
れている。従つて、ドアすなわち固定歯車16を
回動させる力が解除されると、欠歯歯車24は、
4番歯車23、3番歯車25からなる減速歯車列
を介して伝達されるぜんまい19の開放力を減速
して固定歯車16に伝達し、これを破線矢印方向
に回転駆動する。固定歯車16が回転させられる
ことによつて、ドア5が閉じられることは前記作
用と同じである。閉じられるドアが第2図の二点
鎖線5Bで示す位置まで回動して来ると、前記し
たように制動手段29による制動が効き始めてそ
の閉じ速度に制動がかかることも前記と同様であ
る。
そして、第2図に実線で示す閉じ位置まで回動
させられたドア5は、第1アーム2に格納されて
いる各手段や各歯車列を第5図に示すように位置
させて停止した状態に置かれる。
図示の実施例は、両アームをドアとドア枠から
突出させて装着してあるが、第1アームと第2ア
ームの双方若しくは一方をドア若しくはドア枠に
埋め込んでもよい。この場合には、ドアを閉じた
とき、ドアクローザーがドア取付け部に突出しな
いから、ドア廻りの美観が更に向上する。
また、図示の実施例は、駆動力蓄積手段として
ぜんまいを用いているが、このぜんまいに代えて
コイルスプリングを用いることもできる。制動手
段として、弾性変形する摩擦板と制動用カツプを
示したが、ガバナ機構としてよく知られている
「風切り」を用いてもよい。制動手段をウオーム
で回転駆動するようにすると、少ない歯車数で増
速歯車列を構成できると同時に主要機構を組み込
むアームを薄型に形成できるという効果がある。
なお、図示の実施例において、ドアと実質的に
一体の固定歯車16は、1番軸7によつてドアに
固定された単一の歯車を示したが、本考案におけ
る固定歯車としては、複数の歯車からなつていて
もよい。この場合、歯車列の一端はドアに固定さ
れるも、その他端に配設されていて、欠歯歯車に
対向する歯車には図示の固定歯車16と同様に、
歯部と円弧状周面部が形成されること勿論であ
る。
(考案の効果) 以上のように、本考案のドアクローザーによれ
ば、円弧状周面部を有する固定歯車と欠歯歯車と
を組合せることによつて、所定角度以上開いたド
アを任意の開き位置に保持できる。しかも、上記
所定の角度の設定が簡単に行える。また、主要機
構をアームに組み込んだので、ドアクローザー本
体がなくなつて、軽量小嵩のドアクローザーを提
供でき、ドアへの取付け作業が楽になる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案のドアクローザーを概略的に示
す斜視図、第2図はドアの異なる開閉状態とそれ
に伴うドアクローザーの位置を示す概略平面図、
第3図は本考案のドアクローザーの分解斜視図、
第4図は同上の縦断面図、第5図はドアが閉じ位
置に置かれた状態における同上の平断面図、第6
図はドアが所定角度開かれた状態における歯車列
を示す平面図、第7図及び第8図は間欠伝達手段
の作用をそれぞれ示す平面図、第9図はぜんまい
の駆動力蓄積状態を説明するための平面図、第1
0図は欠歯歯車が固定歯車の自由な回転を許して
いる状態を示す平面図、第11図は固定歯車と欠
歯歯車が噛み合つている状態を示す平面図、第1
2図は従来のドアクローザーの一例を示す斜視図
である。 2……第1アーム、3……第2アーム、5……
ドア、8……ドア枠、21……駆動力蓄積手段、
26……歯車列、29……制動手段、38……増
速歯車列。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) その一端をドアに枢着される第1アームと、 その一端をドア枠に、その他端を上記第1ア
    ームの他端にそれぞれ枢着される第2アーム
    と、 上記ドアに実質的に固定されて該ドアと一体
    的に回転する歯車であつて、その一部に円弧状
    周面部を有する固定歯車と、 上記第1アームに格納されていて、ドアを閉
    じる向きへの駆動力を蓄積する駆動力蓄積手段
    と、 上記第1アームに格納されていて、ドアが開
    かれるときの上記固定歯車の回転を上記駆動力
    蓄積手段に伝達して該手段を蓄勢すると共にド
    アが閉じるとき上記駆動力蓄積手段に蓄積され
    た駆動力を上記固定歯車に伝達する歯車列と、 上記歯車列を構成する歯車の一つであつて、
    上記固定歯車の歯部に噛み合う歯部と、上記円
    弧状周面部に対向したとき上記固定歯車の自由
    な回転を許す欠歯部とを形成された欠歯歯車
    と、 上記第1アームに格納されていて、上記駆動
    力蓄積手段の解放力により回転してこの解放力
    に制動を加える制動手段と、 上記第1アームに格納されていて、上記制動
    手段と上記駆動力蓄積手段との間に配設され、
    上記駆動力蓄積手段の解放力を上記制動手段に
    伝達する増速歯車列とからなるドアクローザ
    ー。 (2) 上記歯車列が、ドアが開かれるときの上記固
    定歯車の回転を増速して上記駆動力蓄積手段に
    伝達し、上記駆動力蓄積手段に蓄積された駆動
    力を上記固定歯車に伝達するときには減速して
    伝達する歯車列であることを特徴とする実用新
    案登録請求の範囲第1項記載のドアクローザ
    ー。
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