JPH032630Y2 - - Google Patents

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JPH032630Y2
JPH032630Y2 JP16632087U JP16632087U JPH032630Y2 JP H032630 Y2 JPH032630 Y2 JP H032630Y2 JP 16632087 U JP16632087 U JP 16632087U JP 16632087 U JP16632087 U JP 16632087U JP H032630 Y2 JPH032630 Y2 JP H032630Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この考案は、開いたドアを自動的に閉じるドア
クローザーに関する。
(従来の技術) ドアクローザーの形式の一つに、ドアを開く時
に回転させられる入力歯車の回転を、ラツクを介
してコイルスプリングに伝達してこれを蓄勢し、
ドアが閉じられる時のコイルスプリングの蓄勢力
の解放を増速歯車列で増速して制動手段に伝達し
て上記入力歯車の回転に制動を掛けるものが提供
されている。上記増速歯車列は、ドアの開閉に伴
うラツクの移動に追従するようになつている。ま
た、制動手段による制動力は、ドアが完全に閉じ
る位置まで回動したときにも効くようになつてい
る。
(考案が解決しようとする問題点) 上記ラツクと増速歯車列との間が機械的に連結
されていないため、ドアを僅かに開いたのち直ち
に閉じようとすると、ラツクと増速歯車列との連
結が不安定となり制動が効かない、という問題点
がある。また、ドアを閉じるときの制動が閉じる
向きの終期にも効いているので、ドアのラツチが
完全に係合しない、という問題点もある。
(問題点を解決するための手段) 本考案のドアクローザーは、アームを介してド
ア枠と連結されていて、ドアの開閉に連動して回
転し、部分歯部、スライダー押圧部、スライダー
当接部を有する入力歯車と、その一端を上記入力
歯車のスライダー押圧部とスライダー当接部に選
択的に当接させる摺動自在のスライダーと、上記
スライダーの他端に係合して該スライダーをドア
閉方向に付勢していて上記スライダーがドア開方
向に移動させられたとき蓄勢されるコイルスプリ
ングと、上記入力歯車の部分歯部に噛み合う歯部
と上記入力歯車の円柱部に係合する回り止め部を
有する伝達歯車と、この伝達歯車の回転を増速す
る増速歯車列と、この増速歯車列の最終段に配置
されたウオームと、このウオームの回転に制動を
かける制動手段とからなつている。
(作用) ドアを開くと、入力歯車が回転して、そのスラ
イダー押圧部でスライダーを押してこれを移動さ
せコイルスプリングを蓄勢する。スライダーと入
力歯車の上記押圧部とが係合している状態まで開
いているドアに対する拘束を解くと、このドア
は、コイルスプリングの蓄勢力で押動されるスラ
イダーにより回動される入力歯車によつて閉じら
れる。入力歯車の回転は伝達歯車を介して増速歯
車列に伝達されて制動手段を作動させるので、ド
アには制動がかかることになる。閉じる寸前まで
ドアが回動して来ると、制動作用が効かなくな
り、該ドアはコイルスプリングの解放力をそのま
ま受けて閉じられる。ドアが開かれるとき回転す
る入力歯車のスライダー当接部がスライダーに係
合する位置まで回動すると、コイルスプリングの
蓄勢力を受けているスライダーは入力歯車を回動
させ得なくなり、ドアは任意の位置で停止させる
ことができる。
(実施例) 以下、図示の実施例に基づいて本考案を詳細に
説明する。
第14図において、ドアクローザー1は、ヒン
ジ2でドア枠3に枢着されたドア4の一方の面に
固着されている。ドアクローザー1とドア枠3と
は、互いに枢着されたアーム5,6で連結されて
いる。ドアクローザー1は、ケース7,8(第1
図及び第2図参照)と、これに格納された各種構
成要素からなつている。ケース7,8は、図示さ
れない固定ねじによつて互いに一体化されてい
る。
第1図は、ケースの上面を除いた状態のケース
内に示している。ケースの長手方向の略中央部に
は、入力歯車10が配設されている。この入力歯
車10は、第2図に示すように、ブツシユ9aと
ブツシユ9bを介してケース7とケース8に回転
自在に支持されている。入力歯車10の軸部10
a,10bは、それぞれケース外に突出させられ
ている。軸部10aの角軸部分には、アーム5の
一端5a(第14図参照)に形成された角穴(図
示せず)が嵌合されて一体的に連結されている。
軸部10bは、図示されないキヤツプによつて隠
蔽される。何れの軸部にアーム5が連結されるか
は、ドア4の開き方向によつて選択される。
第1図及び第2図に示すように、ケース内に
は、部分歯部10cを有する入力歯車10、この
入力歯車に係合するスライダー11、2本のコイ
ルスプリング12、部分歯部10cに噛み合う歯
部13aを有する伝達歯車13、この伝達歯車の
増速歯部13bに噛合する増速歯車14、ウオー
ム歯部15、ウオーム16を含む制動手段17が
収納配設されている。
入力歯車10には、第1図、第3図乃至第6図
に示すように、半径方向に円弧状に形成されてい
てスライダー11の一端11aに係合するスライ
ダー押圧部10dと、部分歯部10cをその上半
部に形成された部分円柱状のスライダー当接部1
0eと、この円柱部と後述する伝達歯車の増速歯
部13bとの干渉を避けるための切欠部10f
と、部分歯部10cの下位に位置する部分円柱部
に形成されていて後述する伝達歯車の回り止め部
との干渉を逃げるための凹部10gがそれぞれ形
成されている。また、軸部10a,10bには、
レバー5(第14図参照)の一端5aを固定する
ためのねじを螺合するねじ穴10hが形成されて
いる。
スライダー11は、第1図及び第2図に示すよ
うに、その一側部11b,11cをケース7に、
他側部11dをガイドコロ18によつて案内され
ることにより摺動自在に設けられている。一側部
11b,11cとケース7との間には、低摩擦係
数の樹脂からなるガイド部材180が介装されて
いる。また、スライダー11の上面とケース7と
の間及び下面とケース8との間にも低摩擦係数の
ガイド部材19,20がそれぞれ設けられてい
る。ガイド部材180,19,20は、互いに一
体であつてもよい。スライダーの他端11eは、
ケースの内法と同じ位の長さに形成されていて、
コイルスプリング12の一端12a,12aが衝
合している。他端11eの一方の面はガイドコロ
18に係脱する。ガイドコロ18は、支軸18a
によつてケースに回転自在に支持されていて、ス
ライダーのガイドとストツパーとしての機能を与
えられている。
コイルスプリング12は、伸張性のスプリング
であつて、スライダーの他端11eとケースの端
板21との間に弾装されている。両スプリング1
2,12は、スプリングガイド22によつて互い
に隔離されると共にケースとの間の摩擦を低減さ
れるようになつている。
伝達歯車13は、第1図、第2図、第7図乃至
第10図に示すように、入力歯車10の部分歯部
10cに噛み合う歯部13aと、この歯部より大
径の増速歯部13bと、その底面に形成されてい
て入力歯車の部分円柱部の外周面に補形的な円弧
状面13c,13dを有する回り止め部13e,
13fとからなつている。伝達歯車13は、これ
に挿通された軸23と、ケース7,8に形成され
た円弧穴24,25に係合させることによつて、
回転自在且つ移動自在にケースに支持されてい
る。円弧穴24,25は、入力歯車10の回転中
心軸線を中心として形成されていて、入力歯車1
0の回転を増速歯車14に伝達する位置と入力歯
車10の回転を増速歯車14に伝達しない位置
(詳細は後述する)との間において伝達歯車13
を移動自在に案内している。すなわち、伝達歯車
13は、入力歯車10の回転方向に従つて遊星移
動させられて、入力歯車10と増速歯車14との
間の回転力伝達を制御するクラツチを構成してい
ることになる。
第1図及び第2図において、増速歯車列を説明
する。増速歯車14は、伝達歯車の増速歯部13
bが選択的に噛も合う小径歯部14aと大径歯部
14bとからなる二段歯車であつて、支軸14c
によつてケースに回転自在に支持されている。ウ
オーム歯車15は、増速歯車の大径歯部14bに
常時噛み合う小径歯部15aと、ウオーム歯部1
5bとからなつていて、支軸26によつてケース
に回転自在に支持されている。ウオーム軸16
は、ケースに固定された軸受27,28に回転自
在に支持されていて、その歯部16aにはウオー
ム歯車の歯部15bが常時噛み合つている。
制動手段17は、図示の例の場合、ウオーム軸
16に固定されていて遠心力で弾性変形して拡開
する摩擦部材17aと、この摩擦部材の外周を囲
繞していて、拡開した摩擦部材が摺接する制動用
周壁17bとからなつている。制動手段17とし
ては、公知の風切りを用いたガバナ機構や渦電流
式ガバナ機構を用いることもできる。
以上のように構成された実施例の作用を説明す
る。
はじめに、第14図におけるドア4の位置を説
明しておくと、鎖線4Aはドア4が閉じられた位
置を、同4Bはドア4が略20度開かれた位置を、
同4Cはドアが略80度開かれた位置を、実線は80
度+α以上開かれた任意停止位置(詳細は後述す
る)をそれぞれ示している。
第1図は、第14図に鎖線で示すようにドア4
が閉じられているときのドアクローザー1の各構
成要素の状態を示している。すなわち、スライダ
ー11は、コイルスプリング12,12の弾力に
よつてドア閉方向に押動されて、その一部をスト
ツパ兼ガイドコロ18に衝合させている。このと
き、入力歯車10の部分歯部10cと伝達歯車の
歯部13aとは噛み合つておらず、スライダー当
接部10eが円弧状面13cに係合している。従
つて、伝達歯車13は、この状態すなわちドアが
閉じた状態においてはできないので、その位置が
変動しない。
第14図に鎖線4Aで示す閉じ位置に置かれた
ドアが開く向きに回動すると、アーム5と実質的
に一体の入力歯車10が第1図において時計方向
に回動させられる。入力歯車10が時計方向に回
転すると、第11図に示すように、これのスライ
ダー押圧部10dがスライダー11の一端11a
を押圧して該スライダーを図にて右方のドア開方
向へ押動する。スライダー11が押動されると、
コイルスプリング12,12が押し縮められて蓄
勢される。ドア4Aを、符号4Bで示す20度開位
置まで開くときの入力歯車10は、その部分円柱
部(スライダー当接部)10eを伝達歯車13の
回り止め部13cに係合させているので、伝達歯
車13を回転させることなく回動する。第11図
に示すように、その部分歯部10cが伝達歯車の
歯部13aに噛み合う位置まで入力歯車10が回
動すると、伝達歯車13は、円弧状孔24,25
に沿つて移動させられてその増速歯部13bと増
速歯車の小径歯部14aとの噛み合いを外され
る。従つて、ドアが開くときには、増速歯車列が
回転させられないので制動手段17が作動しな
い。換言すると、開かれるドアには制動手段17
による制動がかからないことになる。
第11図に示す状態において、ドア4を開くた
めの力を解放すると、コイルスプリング12,1
2の蓄勢力によつて、スライダー11が矢印と逆
方向のドア閉方向に押動される。このスライダー
11は、その一端11aで入力歯車10のスライ
ダー押圧部10dを押してこれを反時計方向に回
動させる。入力歯車10が反時計方向に回動する
と、この歯車と実質的に一体のレバー5を揺動さ
せ、該レバーに枢着されているレバー6(第4図
参照)と協動してドア4を閉じ位置4Aに向けて
回動させる。このとき、入力歯車10は、伝達歯
車を公転させてその歯部13bを増速歯車14の
小径歯部14aに噛み合わせるが、円柱部10e
を伝達歯車13の回り止め部13cに対向させて
いるので、該歯車13を回転させない。従つて、
入力歯車10と制動手段17との間の回転伝達が
断たれていることになり、20度以下に開いたドア
4が閉じるられときには制動作用が働かないこと
になる。換言すると、ドア4は、蓄勢されたコイ
ルスプリング12,12の解放力を受けて閉じる
ことになり、図示されないラツチを確実に係合さ
せることとなる。
次に、ドアを20度以上開く場合の作用を説明す
る。第14図に示す開き位置4Bから更にドア4
が開かれると、すなわち、第11図において入力
歯車10が更に時計方向に回動すると、この歯車
は第12図に示すように、スライダー11を図に
て右方のドア開方向に押動してコイルスプリング
12,12を更に蓄勢する。第12図はドアを80
度近くまで開いた状態(第14図の符号4C参
照)を示していて、スライダー11の一端11a
は、スライダー押圧部10dとスライダー当接部
10eとの境界部分10deの入力歯車に係合し
ている。また、このとき、伝達歯車13は、円弧
状孔24の一端部24a(第11図参照)に位置
させられていて、入力歯車の部分歯部10cによ
つて第12図に示すような回動位置(自転方向に
おいて)まで回転させられている。このとき、ド
アへの拘束力を断つと、スライダー11はコイル
スプリング12,12の蓄勢力によつて入力歯車
10を反時計方向に回動させ得る。
第14図に示す開き位置4Cに置かれたドアに
対する拘束力を断つと、ドア4Cは、コイルスプ
リング12,12の解放力によつて第12図にて
左方のドア閉方向に移動させられるスライダー1
1が入力歯車10を反時計方向に押動することに
よつて閉じられる。このとき回動する入力歯車の
部分歯部10cは、これに噛み合つている伝達歯
車13を、円弧状孔24の一端24a(第11図
参照)から他端に向けて公転させてその増速歯部
13bを増速歯車14の小径歯部14aに噛合さ
せた後、該歯車13を時計方向に回転させる。伝
達歯車13の回転は、増速歯車14、ウオーム歯
車15を介してウオーム16(第1図参照)に増
速して伝達され、これを高速度で回転させる。ウ
オーム16の回転速度が所定値を越えると、摩擦
部材17aが遠心力で拡開して制動用周壁17b
の内周面を摺擦して、該軸の回転に制動を掛け
る。ウオームの回転速度が所定値以下になると、
摩擦部材17aの拡開度が小さくなつて周壁を摺
擦する力が小さくなり、ウオーム16に掛ける制
動力を小さくする。以下、同様に摩擦部材と周壁
とは、常時摺接しつつウオームの速度の変化に応
じて両者間の摺擦力を変化させる動作が繰り返さ
れて、ウオーム16の回転が一定の範囲内におさ
められる。ウオーム16への制動は、コイルスプ
リングの解放力を受けたスライダー11で押動さ
れる入力歯車10の回転への制動を意味してお
り、閉じられるドア4に制動が掛けられることに
なる。
ドア4に対する制動は、ドアが完全に閉じるま
で作用するのではない。第1図に示すように、入
力歯車の部分歯部10cと伝達歯車の歯部13a
との噛合いが外れて、スライダー当接部10eの
円柱部と回り止め部13cとが対向するようにな
ると、すなわち、ドアの開き角が20度以下になる
と、伝達歯車13の回転が停止されてしまう。従
つて、制動作用を受けなくなつた入力歯車10
は、コイルスプリングの解放力で押動するスライ
ダー11に押されて回転する。この場合、ドア4
は残りの20度未満が、制動を受けない状態で回転
するので、図示しないラツチを確実に係合させた
状態で閉じられることになる。
次に、ドアを80度以上開いたときの作用を説明
する。第14図に示す80度開の位置4Cからα度
(80度+α≦約160度)の位置である実線位置まで
ドア4を開くと、入力歯車10、伝達歯車13、
スライダー11は、第13図に示すような位置関
係に変化する。
第13図において、ドア4が80度以上開いたと
き、入力歯車10は、そのスライダー当接部10
eをスライダー11の一端11aに当接させてい
る。スライダー当接部10eで押動されているス
ライダー11は、最大限移動させられていて、コ
イルスプリング12,12を蓄勢している。コイ
ルスプリング12,12はこれ以上蓄勢されな
い。一方、入力歯車10は、スライダー当接部1
0eと同曲率の円柱部10eaを、伝達歯車13
の他方の回り止め部13dに対向させていて、伝
達歯車に対して回動自在となつている。換言する
と、伝達歯車13は回転できないのでその回動位
置が変動しない。第12図に示す位置から第13
図に示す位置へ変化するとき、回り止め部13d
は、その角隅部を凹部10g(第12図参照)に
嵌合させて円柱部分との干渉を避ける。回り止め
部13dと円柱部10eaが係合しているとき、
増速歯部13bは、入力歯車の切欠部10fの上
位に位置している。なお、このとき伝達歯車13
は、第11図に示すように、円弧状孔の一端24
aに位置させられているのであるが、説明の都合
上、円弧状孔の他端部に位置させて示してある。
さて、第13図において、蓄勢されれたコイル
スプリング12の力を受けているスライダー11
は、入力歯車10を押動しようとするが、スライ
ダー押圧部10eの傾きがドアが閉じる向きとは
逆であるため、これを押動することができない。
従つて、入力歯車10は、スライダー11で押動
回転させられず、しかも伝達歯車13に対しても
回転自在であるから、ドア開が80度以上の位置で
は任意の位置にて停止することができる。換言す
ると、ドア4は、これを80度以上開いたときに
は、任意の開き位置に停止させておくことができ
る。
第13図に示すように、任意停止位置まで開さ
れているドア4を閉じるには、ドアを第12図に
示すドア開度80度未満の位置まで回動すれば良
い。第12図に示す位置においては、前述したよ
うに、入力歯車10がスライダー11によつて押
動されて回転するのでドアがコイルスプリング1
2,12の蓄勢力によつて閉じられる。このと
き、伝達歯車13は、反時計方向に回転する入力
歯車の部分歯部10cが歯部13aに噛合するこ
とによつて、時計方向に回転させられると共に公
転させられてその増速歯部13bを増速歯車14
の小径歯部14a(第1図参照)に噛み合わせる。
増速歯車列が駆動されると、制動手段17が作動
させられること及びドア開度が20度未満になると
制動作用が解除されることも前述と同様である。
以上説明した実施例において、入力歯車10と
伝達歯車13のそれぞれの歯部10c,13aの
歯数を増やせばドアが閉じるまで(或いは閉じる
直前まで)制動を効かせることができる。この場
合、伝達歯車13の歯部13a,13bを上下2
段にすれば、両歯部の位置の制約がなくなる。ま
た、図示の実施例においては、入力歯車10と制
動手段17との歯車列に設ける一方向クラツチと
して、入力歯車の回転方向に従つて遊星移動する
伝達歯車13を挙げたが、スプリングクラツチ等
のような周知のクラツチを、増速歯車14又はウ
オーム歯車15に設けてもよい。また、クラツチ
としては、ウオーム16に圧入した突起部材とウ
オームに遊嵌された規制部材とからなつていて、
摩擦部材17aが逆転で開かない構造のものを用
いることもできる。
(考案の効果) 以上のように、本考案のドアクローザーによれ
ば、入力歯車と伝達歯車の相対位置がずれないの
で、ドアを閉じるときの制動動作が確実となり安
定する。また、制動作用を閉じる寸前で解除する
と、ドアのラツチが確実に作動させられる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例を示すドアクローザ
ーの平断面図、第2図は同上の縦断面図、第3図
は入力歯車の一例を示す斜視図、第4図は第3図
の正面図、第5図は第3図の平面図、第6図は第
3図の底面図、第7図は伝達歯車の一例を示す斜
視図、第8図は同上の正面図、第9図は第7図の
平面図、第10図は第7図の底面図、第11図は
ドアを略20度開いた状態におけるドアクローザー
の主要部を示す平面図、第12図はドアを略80度
開いた状態におけるドアクローザーの主要部を示
す平面図、第13図はドアを80度以上開いてい
て、任意の位置でドアを停止できる状態における
ドアクローザーの主要部を示す平面図、第14図
はドアの開き位置を示す平面図である。 1……ドアクローザー、3……ドア枠、4……
ドア、5,6……アーム、10……入力歯車、1
0c……部分歯部、10b……スライダー押圧
部、10e……スライダー当接部(円柱部)、1
1……スライダー、12……コイルスプリング、
13……伝達歯車、13a……歯部、13c,1
3d……回り止め部、13b,14,15……増
速歯車列、17……制動手段。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 アームを介してドア枠と連結されていて、ドア
    の開閉に連動して回転し、部分歯部、スライダー
    押圧部、スライダー当接部を有する入力歯車と、 その一端を上記入力歯車に当接させた摺動自在
    のスライダーと、 上記スライダーの他端に係合して該スライダー
    をドア閉方向に付勢していて、上記スライダーが
    ドア開方向に移動させられたとき、蓄勢されるコ
    イルスプリングと、 上記入力歯車の部分歯部に噛み合う歯部と、上
    記入力歯車の円柱部に係合する回り止め部を有す
    る伝達歯車と、 上記伝達歯車の回転を増速する増速歯車列と、 上記増速歯車列の最終段に配置されたウオーム
    と、 上記ウオームの回転に制動をかける制動手段と からなるドアクローザー。
JP16632087U 1987-10-30 1987-10-30 Expired JPH032630Y2 (ja)

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