JPH0454234B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、画像再生装置、詳しくは画像再生
装置本体に対して着脱自在な現像ユニツトに、ト
ナー回収タンクを一体的に有する感光体ユニツト
を分離可能に装着した画像再生装置に関する。

〔従来の技術〕

感光体を用いた画像再生装置において、画像再
生装置の取扱の便利を図るために、感光体ドラ
ム、及び現像器をユニツト化し、このユニツトを
画像再生装置本体に対して着脱自在に構成したも
のは、たとえば特開昭54−153035号公報、特開昭
55−38593号公報に記載されている。

〔発明が解決しようとする問題点〕

感光体と現像装置とがユニツト化されている従
来の画像再生装置にあつては、その構成上、使用
者が感光体や現像装置を簡単に交換し得なかつた
り、また感光体や現像装置の着脱操作が面倒であ
るという問題点がある。

〔課題を解決するための手段〕

本発明は、画像再生装置において、対をなすロ
ーラー間に掛け渡され、内部にトナー回収タンク
を配置したエンドレスベルト状の感光体を有し、
上記各ローラーの両端の軸を側方に突出させた感
光体ユニツトと、上記軸が係合する溝を側板に有
し、上記軸と上記溝との係合により上記感光体ユ
ニツトを分離可能に支持し、上記感光体上に静電
潜像を形成する静電潜像形成手段を有する画像再
生装置本体に対して着脱可能であつて、上記静電
潜像を現像する現像ユニツトと、上記静電潜像を
上記現像ユニツトで現像したのち、その可視像を
転写紙に転写する上記画像再生装置本体に設けら
れた転写装置と、転写後の感光体上のトナーを除
去する上記画像再生装置本体に設けられたクリー
ニング装置と、上記クリーニング装置によつて除
去されたトナーを上記トナー回収タンクに回収す
る手段と、を具備することを特徴とする。

〔作用〕

現像ユニツトを画像再生装置本体から取り外す
ことによつて、感光体ユニツトと現像装置とを分
離することができる。

〔実施例〕

エンドレスベルト状の記録体である感光体１
は、ベースフイルム上に無機または有機の光導電
層を設けた電子写真用感光体であり、二本のロー
ラー２，３の間にかけわたされている。ローラー
２が駆動ローラー、ローラー３が従動ローラー
で、それぞれ後述するローラー支持部材に支持さ
れて、全体で独立した感光体ユニツトを構成して
いる。この感光体ユニツトは、一端に現像装置４
を備えた現像ユニツト５の二つの溝６，７の中に
ローラー２，３の軸が入りこむことによつて、現
像装置ユニツト５に着脱可能に組立てられる。こ
の現像装置ユニツト５も、画像再生装置本体に対
し脱着可能になつている。感光体ユニツトを取付
けた現像装置ユニツト５を、適当な位置決め手段
に案内させて画像再生装置本体に取付けると、感
光体１と、その上部ベルト上方側に配置された除
電装置８、クリーニング装置９、帯電装置１０、
露光装置１１および下部ベルト側に配置された転
写装置１２との間の相互の位置決めが正確になさ
れる。

時計回り方向に回転する感光体１の表面は、ま
ず、帯電装置１０によつて所定極性に一様に帯電
され、そこに露光装置１１から再生すべき画像の
光像または光信号が照射されて、そこに再生すべ
き画像に対応する静電潜像が形成される。この静
電潜像は、現像装置４に収容されて現像ローラー
１３によつて搬送されてきたトナー１４によつて
現像される。この現像トナー像には転写装置１２
の下で転写紙１５が重ねられ、転写装置１２によ
る帯電または電界によつて、トナー像が転写紙１
５に転写される。転写後、転写紙１５は、感光体
１から分離されて転写トナー像の定着を受け、感
光体１は、除電装置８による除電を受け、その表
面に付着する転写残りのトナーが、クリーニング
装置９によつて除去される。

このような工程によつて画像の再生が行なわれ
るが、クリーニング装置９によつて感光体上から
除去されたトナーは、後述のトナー回収タンクに
戻されて廃棄される。

第２図には、トナー回収タンクを内部に配置し
た感光体ユニツト１６の一例が示されている。ベ
ルト状の感光体１を支持するローラー２および３
は、両側部をローラー支持部材１７の両側板１７
ａ，１７ｂに回転可能に支持されており、この両
側板１７ａ，１７ｂは、その上部が頂板１７ｃに
連続し、その下部が底板１７ｄに連続し、この底
板の両側から上方に折り曲げられた側板１７ｅ
（一方のみを図示）によつて、全体で断面が矩形
の穴すなわちトナー回収タンク１８がベルト状の
感光体１の内部に配置されるように形成されてい
る。この穴に連続するようにトナー受入れ用上部
開口１７ｆが設けられている。

一方、クリーニング装置９には、第３図に示す
ように、感光体１から除去したトナーを、ベルト
の幅方向に搬送するための回転するスクリユーコ
ンベア１９を備えた搬送装置が設けられており、
その下部排出口１９ａが、ローラー支持部材１７
のトナー受入開口１７ｆに対向する。この対向
は、感光体ユニツト１６を装置本体に組込んだと
きに、画像再生装置本体の適当な位置決め手段に
よつてもたらされる。スクリユーコンベア１９に
よつて送られてきた回収トナーはその端部から自
然落下して排出開口１９ａから受入開口１７ｆに
入り、トナー回収タンク１８内に集積される。受
入開口１７ｆに落下したトナーが、その下方で部
分的に集積しないように、その下方のタンク部分
１７ｇが斜めになつている。さらに、タンクの底
板１７ｄも斜めに傾斜させると、トナーの部分的
集積が防止される。タンク１８内に回収されたト
ナーは、適宜取出されて廃棄されるかまたは現像
装置に戻されて再利用される。または、感光体ベ
ルト１の劣化、その他の理由により、感光体ユニ
ツト１６全体を交換するときに、感光体ユニツト
ごと廃棄される。

第４図に示すように、感光体ユニツト１６のト
ナー受入れ用開口１７ｆに、支点２０を中心に回
動して開閉可能な蓋２１を設け、この蓋２１を常
態において開口１７ｆを閉じるように捩じりばね
で付勢し、感光体ユニツト１６を現像装置ユニツ
トまたは装置本体のユニツト受け部材２２に組込
んだときに、第５図に示すように、その側板先端
２２ａによつて蓋２１が開けられるように構成す
れば、感光体ユニツトをユニツト受け部材から取
外すときに、タンクに回収されたトナーが、外部
に飛散したりこぼれたりすることがなく、操作性
が向上する。

〔発明の効果〕

本発明によれば、ベルト状感光体を掛け渡した
ローラーの軸を、現像ユニツトの側板に設けられ
た溝に係合させることにより感光体ユニツトが現
像ユニツトに分離可能に支持され、また、静電潜
像形成手段を有する画像再生装置本体に対して現
像ユニツトが着脱可能であるので、従来の感光体
交換作業と異なり、感光体の支持軸を引き抜いた
り、取り付けねじを操作したりする面倒な交換作
業を必要としないので、画像再生装置を使う誰も
が、必要に応じて感光体の交換を行うことができ
る。また感光体ユニツトまたは現像ユニツトの何
れか一方の廃棄を自由に選択できるので、まだ使
用可能なものを廃棄するようなことがなく、経済
的である。さらに感光体ユニツトの内部にトナー
回収タンクが配設されているので、感光体ユニツ
トの内部が有効利用されるとともに、不用感光体
ユニツトとともにトナー回収タンクも同時に廃棄
することができて便利である。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明の一実施例を示す画像再生装
置の概略側面図、第２図は、感光体ユニツトを示
す斜視図、第３図は、トナー搬送装置の一例を示
す断面図、第４図及び第５図は、トナー回収タン
クの開閉蓋装置を示す断面図である。 １……感光体、４……現像装置、９……クリー
ニング装置、１６……感光体ユニツト、１８……
トナー回収タンク。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 対をなすローラー間に掛け渡され、内部にト
   ナー回収タンクを配置したエンドレスベルト状の
   感光体を有し、上記各ローラーの両端の軸を側方
   に突出させた感光体ユニツトと、 上記軸が係合する溝を側板に有し、上記軸と上
   記溝との係合により上記感光体ユニツトを分離可
   能に支持し、上記感光体上に静電潜像を形成する
   静電潜像形成手段を有する画像再生装置本体に対
   して着脱可能であつて、上記静電潜像を現像する
   現像ユニツトと、 上記静電潜像を上記現像ユニツトで現像したの
   ち、その可視像を転写紙に転写する上記画像再生
   装置本体に設けられた転写装置と、 転写後の感光体上のトナーを除去する上記画像
   再生装置本体に設けられたクリーニング装置と、 上記クリーニング装置によつて除去されたトナ
   ーを上記トナー回収タンクに回収する手段と、を
   具備する画像再生装置。