JPH0451359Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は、冷凍商品等を収納する低温シヨーケ
ースに関するものである。

（従来の技術） 従来、第４図に示すように、商品の収納室２７
を設けた一部図示省略のケース本体と、該ケース
本体の前面上部から上面前部に亘つて設けた開口
を開閉する左右開閉引戸７と、該開閉引戸７の後
端に引戸枠部材２０を介して取付けた車輪２１ａ
と、該車輪を案内する後部案内レール２２と、前
記収納室２７の上部でかつ前記後部案内レール２
２の下側に配設され収納室２７内を照明するカバ
ー付き照明ランプ３０と、前記後部案内レール２
２の下面に設けたヒーター２５を備えた低温シヨ
ーケースが知られている（例えば、実開昭62−
100477号公報）。

（考案が解決しようとする問題点） しかしながら、前記従来の低温シヨーケースで
は、販売商品が単に収納室２７内に収納されてい
るにすぎないため、シヨーケース外部の買物客の
視線に止まりにくく、広告効果が弱いという問題
点があつた。また、このような事態を解消するた
めに、シヨーケース上面の後側に広告掲示板を兼
ねた鏡板等を取付け、収納室内の商品をシヨーケ
ース外部に映し出すようにしたものもあるが、こ
の場合、前記鏡板がシヨーケース外部に大きく突
出してシヨーケース本体を大型化させるととも
に、製造コストも高くつくという問題点があつ
た。

（考案の目的） 本考案は、前記問題点に鑑みてなされたもので
あり、その目的とするところは、シヨーケース本
体外部に鏡板等を別途設けなくとも収納室内の商
品をシヨーケース外部に映し出すことができ、広
告効果を向上させることのできる低温シヨーケー
スを提供するものである。

（問題点を解決するための手段） 本考案は前記目的を達成するために、商品の収
納室を設けたケース本体と、該ケース本体の前面
上部から上面前部に亘つて設けた開口を開閉する
左右開閉引戸と、該開閉引戸の前後端に引戸枠部
材を介して取付けた車輪と、該各車輪を案内する
前部及び後部案内レールと、前記後部案内レール
の下側に配設され且つ前記収納室内に位置するカ
バー付照明器具と、前記後部案内レールに設けた
着霜防止用ヒータとを備えた低温シヨーケースに
おいて、前記後部案内レールの一端を前記照明器
具カバーの前面まで延設するとともに、該延設部
の前面は鏡面光沢を有し、且つ前記収納室内の商
品を映し出す反射部をなしている。

（作用） 本考案の低温シヨーケースによれば、収納室内
の商品は後部案内レールの一端に設けた鏡面光沢
を有する反射部に映し出され、シヨーケース外部
から目視し易くなる。また、前記反射部は後部案
内レールの一端を照明器具カバーの前面まで延設
してなるものであるから、シヨーケース外部に突
出することはない。

（実施例） 第１図乃至第３図は本考案の一実施例を示すも
ので、従来例と同一構成部分は同一符号をもつて
表わす。すなわち１は前壁１ａ上部から上面前部
側に亘つて開口した横長の低温シヨーケース本体
（以下ケース本体という）、２は該ケース本体１の
底壁１ｂの下方に設けた機械室で、凝縮器３、凝
縮器冷却用の送風機４及び圧縮機５を収納してい
る。６はケース本体１の上部背面側に設けられた
物品載置台、７はケース本体１の前記開口を開閉
する引違い式の開閉引戸である。また、８はケー
ス本体１、機械室２、物品載置台６及び開閉引戸
７の長手方向両側をそれぞれ覆う側壁で、周囲に
化粧枠８ａを装着している。

前記ケース本体１は断熱体にて形成され、その
背壁１ｃは前記側壁８における該背壁１ｃ側の周
縁８ｂより内側に設けられている。また、前記機
械室２の背面側は開口しており、該開口は排熱口
９ａを有する機械室カバー９によつて閉塞されて
いる。前記物品載置台６はケース本体１の上面に
取付けられた天板６ａからなり、その背面側は垂
直下方に湾曲する背面部６ｂをなし、前面側は垂
直下方に屈曲する前面部６ｃをなしている。ま
た、背面部６ｂには空気吸入口１０が、前面部６
ｃの上部には空気吐出口１１がそれぞれ設けられ
ている。

１２は天板６ａ内に設けられた上部断熱体であ
る。上部断熱体１２と天板６ａとの間には、背面
部６ｂ側に向かうに従つて徐々に広がる送風通路
１３が形成され、該送風通路１３は、背面部６ｂ
の空気吸入口１０と、前面部６ｃの空気吐出口１
１とを連通している。また、送風通路１３の背面
部６ｂ側には、取付板１４を介して排熱通風用の
送風機１５が設けられている。

前記各開閉引戸７が単板ガラスからなり、ケー
ス本体１の前面上部から上面前部に亘る開口部を
覆うよう前端側を下方に湾曲している。開閉引戸
７の上面側をなす水平部７ａの後端長手方向には
引戸枠２０が挟着され、該引戸枠２０の両端近傍
には垂直方向に回動自在となるように二個の車輪
２１ａが軸支され、該車輪２１ａは後部案内レー
ル２２上に支持されている。また、開閉引戸７の
前面側をなす垂直部７ｂの下端長手方向には前述
と同等の引戸枠２０が挟着され、該引戸枠２０の
両端近傍には垂直方向に回動自在となるように二
個の車輪２１ｂが軸支され、該車輪２１ｂは前部
案内レール２３上に支持されている、各引戸枠２
０の一端２０ａには長手方向に沿つて水平及び垂
直に延びたシール片２０ｂ、２０ｃがそれぞれ一
体に設けられている。各シール片２０ｂ，２０ｃ
は後述する如く、車輪２１ａ及び２１ｂに対応す
る案内レール２２，２３の落し溝２２ｇ，２３ｆ
に落ち込んだ時、該案内レールの各部に密着する
長さに形成されている。

前記後部案内レール２２は金属板等の熱伝導性
材料にて形成され、前記上部断熱体１２側からケ
ース本体１の前面側に向つて延びる第１の水平片
２２ａと、該第１の水平片２２ａの上部断熱体１
２側の一端から下方に延びる第１の垂直片２２ｂ
と、該第１の垂直片２２ｂの下端からケース本体
１の前面側に延び一方の開閉引戸７ａの車輪２１
ａを受ける第２の水平片２２ｃと、該第２の水平
片２２ｃの先端から該上部断熱体１２に向つて斜
め下向に延びる傾斜片２２ｄと、該傾斜片２２ｄ
の下端から該ケース本体１の前側に向つて延び他
方の開閉引戸７ａの車輪２１ａを受ける第３の水
平片２２ｅと、該第３の水平片２２ｅの先端から
下方に延びる第２の垂直片２２ｆとからなり、該
垂直片２２ｆの先端は垂直下方に延びる反射板４
０に連設されている。前記第１の垂直片２２ｂは
支持板１６を介して物品載置台６の前板６ｃに螺
着される。また、第２の水平片２２ｃ及び第３の
水平片２２ｅ上には、開閉引戸７が閉じたときに
車輪２１ａが落ち込む車輪落し溝２２ｇがそれぞ
れ二個ずつ設けられている。更に、第１の垂直片
２２ｂ及び傾斜片２２ｄには、その下端近傍に凸
状部２２ｈ，２２ｉが長手方向に延設されてい
る。

２５は後部案内レール２２の着霜を防止するた
めのヒータで、図示しない電源に接続する電熱線
からなり、後部案内レール２２の第２の水平片２
２ｃと第３の水平片２２ｅの背面にそれぞれ取付
けられている。

２７は商品の収納室であり、その内部上方には
照明器具３０が取付けられている。この照明器具
３０は後部案内レール２２の下側に配設され、ケ
ース本体１の長手方向に延びる蛍光灯３１と、該
蛍光灯３１を覆うアクリル製の照明カバー３２と
からなる。照明カバー３２は蛍光灯３１の上部を
覆う上部カバー片３２ａと、その下部を覆う下部
カバー片３２ｂと、上部カバー片３２ａと下部カ
バー片３２ｂを下端にて螺着する連結片３２ｃと
からなり、上部カバー片３２ａの前面には、後記
する反射部４０がその一端を螺着している。

４０は後部案内レール２２の第２の垂直片２２
ｆから垂直下方に延設された反射部で、その下端
を照明カバー３２の上部カバー片３２ａの前面に
螺着されている。また、反射部４０の前面にはク
ロムメツキ等による鏡面光沢が施されている。

このように、本実施例の低温シヨーケースによ
れば、後部案内レール２２の一端に鏡面光沢を有
する反射部４０を延設し、この反射部４０に収納
室２７内の商品Ａを映し出すようにしたので、商
品Ａがシヨーケース外部から容易に目視できるよ
うになり、広告効果を高めることができる。ま
た、反射部４０は後部案内レール２２の一端を照
明器具３０の前面まで延設してなるものであるか
ら、簡単な設定変更によつて容易に実施すること
ができコスト的に有利であるとともに、従来例の
如くシヨーケースの外部に突出するものではない
ので、ケース本体１を大型化させることもなく、
シヨーケースの上面を物品載置台６として有効に
利用することができる。

（考案の効果） 以上説明したように、本考案の低温シヨーケー
スによれば、収納室内の商品をシヨーケース外部
から容易に目視できるので、広告効果を高めるこ
とができ、販売量の促進に大きく貢献することが
できる。また、本考案は簡単な設計変更によつて
容易に実施することができるので、コスト的に有
利であるとともに、従来例の如くシヨーケースの
外部に突出するものではないので、ケース本体が
大型化することもない。

【図面の簡単な説明】

第１図乃至第３図は本考案にかかわる低温シヨ
ーケースを示すもので、第１図は第２図の−
線矢視方向の拡大断面図、第２図は正面斜視図、
第３図は第１図の一点鎖線で示すＡ部の拡大断面
図、第４図は従来例を示す第３図と対応するＡ部
の拡大断面図である。 図中、１……ケース本体、７……開閉引戸、２
０……引戸枠部材、２２……後部案内レール、２
５……ヒータ、２７……収納室、３０……照明器
具、４０……反射部、Ａ……商品。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 商品の収納室を設けたケース本体と、該ケース
   本体の前面上部から上面前部に亘つて設けた開口
   を開閉する左右開閉引戸と、該開閉引戸の前後端
   に引戸枠部材を介して取付けた車輪と、該各車輪
   を案内する前部及び後部案内レールと、前記後部
   案内レールの下側に配設され且つ前記収納室内に
   位置するカバー付照明器具と、前記後部案内レー
   ルに設けた着霜防止用ヒータとを備えた低温シヨ
   ーケースにおいて、 前記後部案内レールの一端を前記照明器具カバ
   ーの前面まで延設するとともに、 該延設部の前面は鏡面光沢を有し、且つ前記収
   納室内の商品を映し出す反射部をなす ことを特徴とする低温シヨーケース。