JPH081610U - 前面扉付きショーケースの庫内照明装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】庫内前面に一様に冷気エアーカーテンが形成さ
れ、蛍光灯後方の商品の保存温度の上昇を解消できる前
面扉付きショーケースの庫内照明装置を提供することを
課題とする。 【解決手段】本体ケース１前面の開口部に備える扉３
が、その開閉側端部を前記前面に設けられた支柱４ａに
当接させて閉成し、前記開口部後方に形成されかつ前記
扉内面に沿って流れる冷気により冷却される庫内２を外
気から遮断する前面扉付きショーケースに付設され庫内
２を蛍光灯１１によって照明する庫内照明装置におい
て、支柱４ａの内側面上に上下に走る窪みを形成し、こ
の窪みの側面に取り付けられ、かつこの窪みにほぼ全部
が隠れるように蛍光灯１１を収容設置するものとする。

Description

【考案の詳細な説明】 【産業上の利用分野】

この考案は本体ケース前面の開口部に扉を備え、また本体ケース内の冷気循環 路を通り、かつ閉成された前記扉の内面に沿って流れる冷気により庫内が冷却さ れる前面扉付きショーケースにおいて、蛍光灯によって前記庫内を照明する庫内 照明装置に関する。

【従来の技術】

前面扉付きショーケースとして図３および図４に示すものが公知である。図に おいて、ショーケースの本体ケース１は前面が開口してその内側に庫内２が形成 され、また前記前面には観音開きに左右一対の扉３を備える。この扉３は中央に 大きなガラスが庫内外を断熱するように装着され、またその扉枠内面上にガスケ ット３ａが取付けられる。前記本体ケース３は断熱壁でなる外箱４と、内方に前 記庫内２を形成する内箱５とからなり、かつ外箱４と内箱５との間に冷気循環路 ６が形成され、ここにフアン７および冷却器８が配設される。前記外箱４は前面 開口部周縁に、また開口部中央に支柱４ａを設けて、扉３の閉成時にガスケット ３ａが密接するための当接面４ｂが形成される。前記庫内２は商品が大量にかつ 効果的に収納陳列されるように上下に多段の棚２１が設けられ、また庫内照明装 置１０によって照明される。 庫内照明装置１０は図５に示すように、外箱４前面の前記支柱４ａの内側面上 の上下にホルダ１１を突設し、このホルダ１１に直管型蛍光灯１２を取付け構成 される。なお、９は支柱４ａの前面に露が生じないように設けられる防露ヒータ である。 上記ショーケースは、フアン７によって、庫内空気が吸込口６ａから冷気循環 路６に吸込まれ、冷却器８で冷却されて冷気となり吹出口６ｂから吹出し循環す る。吹出口６ｂから吹出す冷気は扉３の内面に沿って流れ、庫内前面に冷気エア ーカーテンを形成して庫内２を冷却するとともに、扉３が開けられた際に外気が 庫内２に侵入するのを防止している。

【考案が解決しようとする課題】

ところで従来のショーケースは、吹出口６ｂから吹出す冷気の一部が蛍光灯１ ２に妨げられてその後方での冷気エアーカーテンの形成が不十分となり支柱４ａ 後方に陳列された商品が冷えにくいという欠点がある。 加えて上記商品は蛍光灯１２の輻射熱の影響を受け易いために他の場所の商品 に比べ保冷温度が高くなり、例えば商品の鮮度が低下するなどの不具合が生じて いた。 この考案は、庫内前面に一様に冷気エアーカーテンが形成され、蛍光灯後方の 商品の保存温度の上昇を解消できる前面扉付きショーケースの庫内照明装置を提 供することを目的とする。

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するために、この考案によれば、本体ケース前面の開口部に備 える扉が、その開閉端部を前記前面に設けられた支柱に当接させて閉成し、前記 開口部後方に形成されかつ前記扉内面に沿って流れる冷気により冷却される庫内 を外気から遮断する前面扉付きショーケースに付設され前記庫内を直管形蛍光灯 によって照明する庫内照明装置において、前記支柱の内側面上に上下に走る窪み を形成し、この窪みの側面に取り付けられ、かつこの窪みにほぼ全部が隠れるよ うに前記蛍光灯を収容設置するものとする。 その結果、冷気エアーカーテンを形成する庫内前面に蛍光灯の突出するのが避 けられ、かつ蛍光灯と陳列商品との距離を大きくすることができる。

【考案の実施の形態】

図１はこの考案の実施例を示すもので、図３ないし図５と共通あるいは同一の 部分は同じ符号で示す。 図１において、外箱４前面の開口部中央に直立する支柱４ａは、その内側面上 に断面台形の上下に走る凹所１５が形成される。そしてこの凹所１５の上下にホ ルダ１１が設置され、蛍光灯１２が取付けられる。 前述の構成において、庫内照明装置１０は、蛍光灯１２が支柱４ａの内側面内 に殆ど納まる。この蛍光灯１２は従来と同様に庫内２全体を照らし商品の陳列効 果を高め、かつ庫内２に陳列された商品から従来に比べて大きく遠ざかり輻射熱 の前記商品に影響することが殆ど無くなる。また吹出口６ｂから吹出す冷気の流 れを妨げることが無くなり、前記冷気は庫内２の前面に一様に冷気エアカーテン を形成するとともに庫内２を冷却する。従って支柱４ａ後方の商品の保冷温度が 他の場所の商品に比べて高くなることが解消される。さらに蛍光灯１２の発生熱 を効率よく支柱４ａに伝えることにより、庫内温度が比較的高い仕様のショーケ ースでは防露ヒータ９の削除が可能になる。また蛍光灯１２が冷気エアーカーテ ンに曝されて冷却されることがないので、その輝度が高まるなどの効果が得られ る。 図２は別の実施例を示すもので前述の実施例と異なる点は、蛍光灯１２の庫内 側に、前記冷気の流れを妨げることのないようにして透明なプラスチック製のカ バー１６を設けた点である。この実施例では蛍光灯１２の熱をより一層凹所１５ 内にこもらせ、前記防露ヒータ９の削除や蛍光灯１２の輝度をい高めることに、 大きな効果が得られる。

【考案の効果】

この考案によれば、本体ケース前面に備える支柱の内側面上に上下に走る窪み を形成し、この窪みの側面に取り付けられ、かつこの窪みにほぼ全部が隠れるよ うに前記蛍光灯を収容設置するようにしたので、吹出口から吹出す冷気が庫内前 面に一様に冷気エアーカーテンを形成するとともに庫内を冷却し、庫内前面に蛍 光灯の突出するのが避けられ、かつ蛍光灯と陳列商品との距離を大きくすること ができ、蛍光灯の輻射熱が陳列商品に影響することが殆ど無くなり、庫内の商品 が一様に冷却、保冷される。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案の実施例の庫内照明装置を備えたショ
ーケースの考案要部の断面図

【図２】この考案の異なる実施例を示し図１に相当する
断面図

【図３】この考案の対象となるショーケースの斜視図

【図４】この考案の対象となるショーケースの縦断面図

【図５】従来の庫内照明装置を備えるショーケースの図
１に見合う断面図

【符号の説明】

１ 本体ケース ２ 庫内 ３ 扉 ４ａ 支柱 １０ 庫内照明装置 １１ 蛍光灯 １５ 凹所

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】本体ケース前面の開口部に備える扉が、そ
   の開閉側端部を前記前面に設けられた支柱に当接させて
   閉成し、前記開口部後方に形成されかつ前記扉内面に沿
   って流れる冷気により冷却される庫内を外気から遮断す
   る前面扉付きショーケースに付設され前記庫内を蛍光灯
   によって照明する庫内照明装置において、前記支柱の内
   側面上に上下に走る窪みを形成し、この窪みの側面に取
   り付けられ、かつこの窪みにほぼ全部が隠れるように前
   記蛍光灯を収容設置したことを特徴とする前面扉付きシ
   ョーケースの庫内照明装置。