JPH0519893U - 冷凍冷蔵クローズドシヨーケース - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 開口部の左右両側に庫内の照明灯を設ける冷
凍冷蔵クローズドショーケースにおいて、前記照明灯の
直接光が届きにくく暗くなりがちな前面中央近くに陳列
した商品を明るく照らし出す。 【構成】 商品出入用の開口部１１を前面に有する本体
１の前記開口部１１を左右両開きの扉３で開閉自在に閉
塞し、前記開口部１１の中央に左右の扉３の端が当接す
る中柱２を設け、開口部１１の左右両側に照明灯６を配
設した冷凍冷蔵クローズドショーケースにおいて、前記
中柱２の側面に反射板７を設け、あるいは前記中柱の本
体内に面する側面と裏面とに面発光体を設け、あるいは
前記中柱の本体内部を透明板で形成し柱内に照明灯を設
ける。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、冷凍冷蔵クローズドショーケースに関する。

【０００２】

【従来の技術】

かかる冷凍冷蔵クローズドショーケースは、例えば図５〜図７に示すように前 面に商品出入用の開口部１１を有する本体１を断熱壁で形成し、該開口部１１を 左右両開きの扉３で開閉自在に閉塞するもので、本体１内の商品４の収納庫には 棚５を多数段設け、開口部１１の左右両側には収納庫内の商品４を照明する照明 灯６が配設してある。

【０００３】 扉３は枠体３ｂ内にガラスなどの透明板３ａを嵌め込み、中央側の枠体３ｂの 表側に取手３ｃを、裏側にガスケット３ｄを設けたものであり、開口部１１の中 央には前記扉３のガスケット３ｄが当接する中柱２を立設してある。この中柱２ は、図６，図７に示すように中柱表板２ａと中柱裏板２ｆの左右を絶縁板２ｂ， ２ｂで結合して中空の角柱に形成し、内部に断熱材２ｃを充填するとともに、中 柱表板２ａ側に位置させて中柱結露防止用のヒーター２ｄを配設するものである 。

【０００４】 以上のようにして、図８に示すように照明灯６から発する直接光線６ａ，６ｂ が収納庫内の棚５上の商品４を左右前方から照射し、客は扉３の透明板３ａを通 して庫内の商品４を観取する。また、中柱２の内部に設けたヒーター２ｄから発 する熱が断熱材２ｃを通って中柱表板２ａに達するので、中柱２の表面温度を結 露点温度よりも高く保ち、左右の扉３，３の隙間で外気と接し、本体１の内外の 温度差により中柱２が結露することを防ぐ。

【０００５】

【考案が解決しようとする課題】

庫内の商品４を照射する照明灯６は開口部１１の左右両側に設けてあるため、 該照明灯６に近い位置に陳列されている商品４は明るく照らし出されるが、庫内 中央部の中柱近くに陳列されている商品４は照明灯６から遠く、しかも隣の商品 ４の陰になるなどして光線が充分に行きわたらず、扉３の外側から見えにくいこ ともある。かかる不都合を解消するには庫内に設置する照明灯の数を増やせばよ いが、このようにするには例えば棚５の一部を切欠いて照明灯の設置スペースを 確保する必要があり、商品の陳列面積が削減されてしまうという問題が生じる。

【０００６】 本考案の目的は前記従来例の不都合を解消し、ショーケース本体内の中柱近く に陳列した商品も明るく照射できて前面に陳列した商品を各部均一に照明でき、 しかもそのために陳列面積が少なくなることもない冷凍冷蔵クローズドショーケ ースを提供することにある。

【０００７】

【課題を解決するための手段】

本考案は前記目的を達成するため、商品出入用の開口部を前面に有する本体の 前記開口部を左右両開きの扉で開閉自在に閉塞し、前記開口部中央に左右の扉の 端が当接する中柱を設け、開口部の左右両側に照明灯を配設した冷凍冷蔵クロー ズドショーケースにおいて、前記中柱の側面に反射板を設けあるいは前記中柱の 本体内に面する側面と裏面とに面発光体を設けあるいは前記中柱の本体内側を透 明板で形成し、柱内に照明灯を設けることを要旨とするものである。

【０００８】

【作用】

請求項１記載の本考案によれば、開口部の左右両側に設けた照明灯から発した 光線が中柱の側面に設けた反射板に当たりここで反射して中柱近くに陳列してあ る商品を照らし出す。よって中柱近くの商品は開口部の左右両側に設けた照明灯 から遠く離れ該照明灯の直接光がわずかしか届かなくても前記反射光により明る く照射される。

【０００９】 請求項２記載の本考案によれば、中柱の本体内に面する側面と裏面とに設けた 面発光体から発する光線が中柱近くに陳列してある商品を明るく照らし出す。

【００１０】 請求項３記載の本考案によれば、中柱の内部に設けた照明灯から発する光線が 透明板を透過して中柱近くに陳列してある商品を明るく照らし出す。また、中柱 内の照明灯から発する熱が中柱の表面温度を結露点温度よりも高く保つので結露 防止用のヒーターを設けなくても中柱の結露が防げる。

【００１１】

【実施例】

以下、図面について本考案の実施例を詳細に説明する。図１は本考案の冷凍冷 蔵クローズドショーケースの第１実施例を示す要部の横断平面図で、図中、既に 照明した図５のショーケースの全体を示す正面図、図６の従来例を示す横断平面 図におけるものと同一の構成要素には同一の参照符号を付してある。本考案の冷 凍冷蔵クローズドショーケースも全体構成は図５、図６に示し既に説明したもの と同様であり、前面に商品出入用の開口部１１を有する本体１を断熱壁で形成し 、該開口部１１を左右両開きの扉３で開閉自在に閉塞するもので、本体１内の商 品４の収納庫には陳列用の棚５を多数段設け、開口部１１の左右両側には収納庫 内の商品４を照明する蛍光灯などを用いる照明灯６を設けた。

【００１２】 かかる構成の冷凍冷蔵クローズドショーケースにおいて、扉３，３の開閉端側 にはここに設けたガスケット３ｄが当接し、庫内の気密を保持するための中柱２ が開口部１１の中央に位置して立設されるが、この中柱２の側面に凸面状の反射 板７を取付ける。

【００１３】 これにより開口部１１の左右両側に設けた照明灯６，６から発する直接光線６ ａ，６ｂは従来と同様に商品４を照射するが、これに加えてさらに照明灯６から 発する光線のうちの平行光成分６ｃ，６ｄ、放射状光成分６ｅ，６ｆが反射板７ に当たりここで反射して反射光となって商品４を中柱２側から照射する。この場 合、平行光成分６ｃ，６ｄによる反射光は図１においてＡ−Ｂ間の商品４を中柱 ２側から照射し、放射状光成分６ｅ，６ｆによる反射光はＣ−Ｄ間の商品４を照 射するので、中柱２に近い場所に陳列してある商品は平行光成分６ｃ，６ｄと放 射状光成分６ｅ，６ｆとの両方の反射光を２重に受けて明るく照らし出される。

【００１４】 なお、反射板７は前記のごとき凸面状のものに限定されるものではなく平面状 でもプリズムなどでもよい。

【００１５】 中柱２近くの商品を明るく照明する手段としては前記第１実施例に示した反射 板７に限るものではなく、第２実施例として図２に示すように中柱２の本体１内 、すなわち収納庫内側に面する側面と裏面とに面発光体８を設けてもよい。この 場合、面発光体８から発する直接光８ａが庫内の商品を中柱２側から照らすので 左右の照明灯６の直接光線６ａ，６ｂが届きにくい中柱２近くの商品４が明るく 照射される。

【００１６】 図３は第３実施例を示すもので、開口部１１の左右両側に設ける照明灯６の他 に中柱２の内部に別の照明灯９を設ける。中柱２は、図４の平面図にも示すよう に本体１の外側に面する中柱表板２ａに、本体１の内側、すなわち庫内側に面す る透明な保護板２ｅを組合わせた中空体で形成し、内部の中柱表板２ａ側に断熱 材２ｃを充填し、中心に照明灯９を配設した。この場合、断熱材２ｃは照明灯９ が配設される部分についてはこれを切欠いて、照明灯９の配設スペースを確保す る。

【００１７】 次に作用について説明すると、中柱２の内部に配設した照明灯９から発する光 線が中柱２側から保護板２ｅを透過して庫内の商品４を照射する。よって、開口 部１１の左右両側に設けた照明灯６，６からの直接光が届きにくい中柱２の近く の商品４については、中柱２側からの照明灯９で照射され、この位置の商品４も 明るく照らし出される。そして、照明灯９は中柱２の内部に組込んだので、開口 部１１端の照明灯６，６の他に新たに別個の照明灯を設けるにしても、棚５を切 欠いて照明灯の設置スペースを確保するなどの必要もなく、商品の陳列スペース がこのために削減されることもない。

【００１８】 また、中柱２の内部の照明灯９が点灯することでここから発生する熱が断熱材 ２ｃを通って中柱表板２ａに伝わるので、中柱２の表面温度を露点温度より高い ものに保持でき、別途結露防止用のヒーターを設けることなく中柱２の結露防止 も同時に図れる。

【００１９】

【考案の効果】

以上述べたように本考案の冷凍冷蔵クローズドショーケースは、開口部の左右 両側に設けた照明灯からの光線が直接届きにくい中柱付近の商品に対し、中柱側 から光線を当てるようにしたので中柱近くの商品も明るく照射され、前面の商品 を各部均一に照射でき商品の陳列効果を向上できる。また、そのための構造は中 柱に手を加えるだけの簡単なもので足り、そのために商品の陳列面積が削減する こともないものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の冷凍冷蔵クローズドショーケースの第
１実施例を示す要部の横断平面図である。

【図２】本考案の冷凍冷蔵クローズドショーケースの第
２実施例を示す横断平面図である。

【図３】本考案の冷凍冷蔵クローズドショーケースの第
３実施例を示す横断平面図である。

【図４】本考案の冷凍冷蔵クローズドショーケースの第
３実施例を示す要部である中柱の平面図である。

【図５】冷凍冷蔵クローズドショーケースの正面図であ
る。

【図６】冷凍冷蔵クローズドショーケースの従来例を示
す横断平面図である。

【図７】従来の中柱の平面図である。

【図８】従来の冷凍冷蔵クローズドショーケースの要部
を示す横断平面図である。

【符号の説明】

１…本体 ２…中柱 ２ａ…中柱表板 ２ｂ…絶縁板 ２ｃ…断熱材 ２ｄ…ヒーター ２ｅ…保護板 ２ｆ…中柱裏板 ３…扉 ３ａ…透明板 ３ｂ…枠体 ３ｃ…取手 ３ｄ…ガスケット ４…商品 ５…棚 ６…照明灯 ６ａ，６ｂ…直接光線 ６ｃ，６ｄ…平行光成分 ６ｅ，６ｆ…放射状光成分 ７…反射板 ８…面発光体 ８ａ…直接光線 ９…照明灯 １１…開口部

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 商品出入用の開口部を前面に有する本体
   の前記開口部を左右両開きの扉で開閉自在に閉塞し、前
   記開口部中央に左右の扉の端が当接する中柱を設け、開
   口部の左右両側に照明灯を配設した冷凍冷蔵クローズド
   ショーケースにおいて、前記中柱の側面に反射板を設け
   たことを特徴とする冷凍冷蔵クローズドショーケース。
2. 【請求項２】 商品出入用の開口部を前面に有する本体
   の前記開口部を左右両開きの扉で開閉自在に閉塞し、前
   記開口部中央に左右の扉の端が当接する中柱を設け、開
   口部の左右両側に照明灯を配設した冷凍冷蔵クローズド
   ショーケースにおいて、前記中柱の本体内に面する側面
   と裏面とに面発光体を設けたことを特徴とする冷凍冷蔵
   クローズドショーケース。
3. 【請求項３】 商品出入用の開口部を前面に有する本体
   の前記開口部を左右両開きの扉で開閉自在に閉塞し、前
   記開口部中央に左右の扉の端が当接する中柱を設け、開
   口部の左右両側に照明灯を配設した冷凍冷蔵クローズド
   ショーケースにおいて、前記中柱の本体内側を透明板で
   形成し、柱内に照明灯を設けたことを特徴とする冷凍冷
   蔵クローズドショーケース。