JPS602851Y2 - 冷凍・冷蔵シヨーケース - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は冷凍・冷蔵ショーケースに関し、特に照明具の
取り付は構造に関するものである。

従来の照明具の取り付は構造は、例えば第１図に示す天
井部突出型のものでは、透光性の公告面１′に付した絵
図、文字と庫内２′の照明を兼用すべく、公告面１′内
部に照明灯３′を附設しているが、庫内２′への照明は
その上部前面しか届かず、また従来例の第２図に示す環
状照明灯３″を天井に載置した型のものでは、天井部の
方形台部１″が上部を除き半透明体であるが、下面１ａ
“から照射する光は庫内２″上部の商品によりさえぎら
れ、庫内２″下部への照明は良好ではなかった。

また、庫内に直接照明灯を入れてしまうことは庫内の商
品収容容積が減少するとともに、照明灯が庫内充填商品
に接触してしまうため好ましくない。

本考案は上記に鑑みてなされたもので、その目的とする
ところは庫内の商品陳列部と扉体との間に直筒状の照明
灯を垂直方向に取り付けた枠部材を配設することにより
、庫内の陳列容積を減少させることなく庫内の前面部を
均一に照明するとともに、庫内商品が照明灯に接触する
ことを防止する照明灯の取り付は構造を提供するもので
ある。

また他の目的とするところは、照明灯の取付作業および
交換作業の簡略化を図るとともに、庫内周囲を透明な陳
列面で囲まれた冷凍・冷蔵ショーケースにおいて必然的
に起こる照明灯による意匠的外観の弊害も解決する照明
灯の取り付は構造を提供するものである。

さらに他の目的とするところは、照明灯の出す熱により
パツキンおよび枠体等の露付きを防止する照明灯の取り
付は構造を提供するものである。

以下、実施例を示す第３図乃至第５図により本考案を説
明すると、１は冷凍・冷蔵ショーケース本体で、該ショ
ーケース本体１下部には圧縮機、凝縮機等からなる冷却
装置を収容してなる機械室２配設するとともに、前記機
械室２の上部には周囲四側面を透明な陳列面４と天井部
１８と庫内敷板１９とで囲まれ、かつ商品を陳列する空
間すなわち庫内３を形成している。

前記庫内３周囲を構成する陳列面４のうち前面には開口
５を設け、該開口５には透明な扉体６を開閉自在に配設
するとともに、他の陳列面４には透明なガラス１７を前
記陳列面４の四周に配設されたガラス固定板１２によっ
てショーケース本体１に取り付けている。

また庫内３内には柵柱（図示せず）が配設され、該柵柱
には商品を陳列するための柵１６が柵支持金具によって
配設されているとともに、前記庫内３は前記柵１６が配
設されている商品陳列部Ａと前記開口５部空間から構成
されている。

前記ショーケース本体１の開口５の四周に中央に開口を
有する略口形状の枠部材２０が取り付けられている。

前記枠部材２０は樹脂などから形成され、かつ凹陥部８
を有する枠体７と、該枠体７の一端に断面略戸］字状の
パツキン１０の端部を介して断面略を形状の取付板１１
の一端が配設され、螺子１８によって一体に固着されて
いる。

前記枠体７は枠部材２０の内壁を構成しているとともに
、該枠体７に形威された凹陥部８には直筒状の照明灯９
を垂直方向に取り付けている。

前記枠部材２０の外壁を構成する取付板１１の一端は前
記開口５四周を縁取るＬ字状のガラス固定板１２に螺子
１３にて固着することにより前記枠部材２０を前記開口
５に取り付けている。

前記取付板１１の一側の外壁面には該外壁面の上・下部
に蝶番（図示せず）を配設し、該蝶番を介して扉体６が
回動自在に取り付けられている。

１４は照明灯９を差し込むためのソケットで、１５は前
記ソケット１４を固着する固定板である。

なお、本実施例では前記枠部材２０の内壁を構成する枠
体７のうち左・右両側に位置する枠体７に凹陥部８を形
威し、該凹陥部８に照明灯９を配設した構造について説
明したが、本実施例に限定されることなく、左側あるい
は右側のどちらか一方の枠体７のみに凹陥部８を形威し
、該凹陥部８に照明灯９を配設してもよいことは勿論で
ある。

以上のような構成からなる本考案は、ショーケース本体
１の前面開口５四周に照明灯９を配設した枠部材２０を
介して扉体６を取り付けた構造としているため、主な陳
列面である前面開口５周囲が明るくなり、同時に各欄１
６の前方へ均一に光が入り、各欄１６のそれぞれの商品
が鮮明に浮き立つ。

また照明灯９等の照明具を枠部材２０を構成する枠体７
の凹陥部８に設けるとともに、前記枠部材２０を螺子１
３にてガラス固定板１２に固着しているため、枠部材２
０をショーケース本体１に取り付ける前に、照明灯９を
枠体７に取り付けられるから組み立て工程における照明
灯９の取り付は作業性を向上させることができる。

逆に照明灯９を交換する場合には、照明灯９の上・下端
のどちらか一方を左右方向に移動させながら取り外すこ
とができ、螺子１３等を外すことなく容易に照明灯９を
前記枠体７より取り外すことができる。

また照明灯９は主陳列面である扉体６を配設した前面か
らは透視不能であるため、意匠的外観も良好である。

さらに照明灯９を枠部材２０の枠体７内に配設した構造
、すなわち照明灯９を庫内３の商品陳列部に収納してい
ないため、庫内３の商品陳列部への商品充填量を減少さ
せることがないとともに、前記照明灯９が庫内充填商品
に接触することがないため品温が上昇するという問題も
生じない。

かえって照明灯９による熱は枠体７やパツキン１０を緩
め該枠体７やパツキン１０の庫外Ｂ測置出面の露付きを
防止するように作用する。

以上のように本考案は庫内周囲に透明な陳列面を形威し
、該陳列面の一側面に開口を設けて、その開口を透明な
扉体で閉塞する冷凍・冷蔵ショーケース本体において、
前記開口四周にパツキン等を取り付けかつ樹脂などから
なる枠体とショーケース本体に固着するための取付板と
からなる枠部材を配設するとともに、前記枠部材を構成
する枠体の内壁の両側又は片側に凹陥部を形威し、該凹
陥部に直筒状の照明灯を垂直方向に配設した構成として
いるので、組み立て工程上における照明灯の取り付は作
業性を向上できるとともに、照明灯の取り外し作業も容
易に行うことのできる効果を有する。

また照明灯は商品陳列部に配設されていないので、商品
陳列部空間を商品充填場所として有効に利用できるとと
もに、前記照明灯による熱は庫内充填商品に直接影響を
及ぼさずむしろ枠部材の庫外側露出面における露付きを
防止できる効果も有する。

さらに照明灯が枠体の凹陥部に隠れているため、扉体を
配設した陳列面の前面からは全く透視できず、意匠的外
観も良好である。

さらにまた本考案のような照明具の取り付は構造によれ
ば、陳列面の開口周縁に照明灯を備えていない既存の冷
凍・冷蔵ショーケースにも、簡単にパツキンを付加した
状態で照明灯を配設することができるなどの効果を奏す
る。

【図面の簡単な説明】

第１図および第２図は従来の照明具の取り付け構造を示
す斜視図、第３図は本考案の冷凍・冷蔵ショーケースの
照明具の取り付は構造の実施例を示す斜視図、第４図は
本考案の要部を示す断面図、第５図は本考案による枠部
材の斜視図である。 １・・・・・・冷凍・冷蔵ショーケース本体、２・・・
・・・機械室、３・・・・・・庫内、４・・・・・・陳
列面、５・・・・・・開口、６・・・・・・扉体、７・
・・・・・枠体、訃・・・・・凹陥部、９・・・・・・
照明灯、１０・・・・・・パツキン、１１・・・・・・
取付板、１２・・・・・・ガラス固定板、１３・・・・
・・螺子、１４・・・・・・ソケット、１５・・・・・
・固定板、１６・・・・・・柵、１７・・・・・・ガラ
ス、２０・・・・・・枠部材。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 庫内商品陳列部周囲を構成する陳列面を透明にて形成し
   、該陳列面の一側面に開口を設け、前記開口を透明の扉
   体で閉塞する冷凍・冷蔵ショーケースにおいて、凹陥部
   を有する枠体の一端に断面略１形状の取付板の一端とパ
   ツキンを一体に固着してなる枠部材を前記商品陳列部と
   前記扉体との間に装着するとともに、前記凹陥部に直筒
   状の照明灯を垂直方向に配設したことを特徴とする冷凍
   ・冷蔵ショーケース。