JPH0212647Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、一般住宅などに用いる玄関ドアの照
明装置などに使用するソケツト保持装置に関する
ものである。

〔従来の技術〕

従来、玄関ドアとして、ドア枠内に、開き扉を
設けると共に、この扉の側方に方立を介して袖部
を形成し、この袖部を屋内側に水平断面円弧状ま
たは三角形状に突出させ、この突出部の外周に板
ガラスなどの面板を張り、突出部内の上端部に照
明装置を設け、物品載置台より屋内側にブライン
ドを前記開き扉とほぼ同一平面上に位置するよう
に設けたものが知られている。

〔考案が解決しようとする問題点〕

しかし、前述した従来の玄関ドア等の照明装置
では、照明装置からの光が屋内側に拡散される上
に面板を通して屋外側を照射することになるの
で、屋内側を十分に照明すことができず、袖部の
面板屋外側に飾り格子を設けると、さらに照明が
不十分になるので、飾り格子は設けることができ
ず、玄関灯は別に設けなければならないという問
題点があつた。更に、照明装置の取付面積が狭い
ために、強固なソケツト保持ができず、電球交換
時に保持部分がガタつく等の不都合を免れ得なか
つた。

本考案は、前述した従来のものの問題点を解決
して、屋外側を十分な明るさに照明できて玄関灯
を別に設ける必要がなく、飾り格子を面板屋内側
に設けることができ、さらに狭小な空間しかない
個所の電球を取り付けるソケツトを確実に位置決
め保持できる玄関ドアの照明装置などに使用する
ソケツト保持装置を提供することを目的としてい
る。

〔問題点を解決するための手段〕

本考案によるソケツト保持装置は、 水平部と垂直部とソケツト止着用の通孔を有す
る天板と、 胴部の大型蓋部と胴部の下端鍔部との間に所要
の高さを有し、かつ、下端鍔部に前記通孔に内装
するパツキンを装着させたソケツトと、 前記ソケツトの胴部に外接する平面正方形状の
保持部と、この保持部の分離した一角部から延び
た先端部が直角に拡がる一対の拡開片を有する脚
部とを備えたソケツト保持具とからなり、しか
も、前記保持部が大径蓋部とパツキンの間に介在
されてソケツトをビスで狭持すると共に、拡開片
が垂直部に当接されていることを特徴とするもの
である。

〔作用〕

本考案シエードに固定した天板の水平部に孔を
設け、この孔に前記ソケツトの胴部を嵌合させ、
ソケツトの胴部を嵌合保持する保持部と脚部を一
体に設けたソケツト保持具を天板の水平部上に設
置し、前記保持具の脚部を天板の垂直部に当接さ
せたので、前記保持具によつてソケツトが天板の
水平部に対し左右、前後方向などに揺れ動くこと
がなく、ソケツトを天板に確実に位置決め保持で
きて、狭小な空間部でもガタつきのないソケツト
保持が可能となる。

〔実施例〕

以下、本考案の一実施例につき図を参照して説
明する。

第２図、第３図において、１はドア枠であり、
ドア枠１の一側の竪枠２に枢支されてドア枠１内
に開き扉６が設けてられ、ドア枠１内の開き扉６
上方には欄間３が設けられ、ドア枠１内の開き扉
６の側方には方立４を介して袖部５が設けられて
いる。袖部５はドア枠１の他側の竪枠１０と前記
方立４が上、下枠７，８に固定され、上下方向の
中間部に配置した無目９が他側の竪枠１０と方立
４の間に架設されれ、板ガラスからなる上、下面
板１１，１１が他側の竪枠１０、方立４、無目
９、および上、下枠７，８で囲まれた部分にそれ
ぞれ設けられている。

袖部５の無目９を設けた部分には、面板１１，
１１より屋外側に突出させて物品載置台１２が配
設されている。この載置台１２は、アルミニウム
のような金属の鋳物からなる平面ほぼ半円弧状の
側壁板１３と、アクリル樹脂のような合成樹脂板
からなる底板１４とを主要部材として構成されて
いる。

第２図、第３図に示すように、袖部５の上端部
には面板１１，１１の屋外側に突出させて照明装
置１５が配設されている。この照明装置１５は第
１図、第４図にも示すように、屋根１６と、これ
の下方の連なる周壁板１７と、これらの屋内側端
外周側に外周側に連なる取付フランジ１８とを一
体に形成したアルミニウムのような金属の鋳物か
らシエード１９が構成され、このシエード１９は
前記物品載置台１２と同様な平面ほぼ円弧状に形
成されている。屋根１６の下面にアルミニウム板
などからなる天板２０の水平部２０ａが複数個所
でビス２１で固定され、天板２０の水平部２０ａ
の屋外側端部から垂直部２０ｂが立ち上がり、こ
の垂直部２０ｂがドア枠１の屋外側面に配設さ
れ、天板２０によつて屋根１６の下面および屋内
側面が覆われており、天板２０の水平部２０ａに
は下向きにソケツト２２が取り付けられている。
すなわち、第５図、第６図に示すようにソケツト
保持具２３は、ソケツト２２の胴部２２ａに外接
する平面正方形状の保持部２３ａと、この保持部
２３ａの分離した一角部から屋内側に延び先端部
が直角に拡がる一対の拡開片２３ｃを有し、かつ
互いに近接した脚部２３ｂとが一体に形成された
弾性金属板の曲げ加工品または合成樹脂の一体成
形品であり、天板２０の水平部２０ａとソケツト
２２の胴部２２ａに着脱可能にねじ嵌合した大径
蓋部２２ｂ間の寸法とほぼ等しい幅寸法に構成さ
れている。ソケツト２２の胴部２２ａが前記保持
具２３の保持部２３ａに嵌合され、胴部２３ｂの
保持部２３ａに近接した部分がビス２４で締め付
けられることで、ソケツト２２の胴部２２ａが保
持部２３ａに強固に嵌合保持され、保持具２３ａ
が天板２０の水平部２０ａ上に設置され、保持具
２３の脚部２３ａ先端が天板２０の垂直部２０ｂ
に圧接されている。

ソケツト２２の胴部２２ａの保持具２３ａから
突出する下端部が天板２０の水平部２０ａに設け
た孔２０ｃに嵌合され、この孔２０ｃ下方に位置
する鍔部２２ｃに第７図にも示すように、弾性材
料製のパツキン２５が嵌合され、ソケツト２２の
大径蓋部２２ｂと鍔部２２ｃとでパツキン２５、
保持具２３を介して天板２０の水平部２０ａが挟
持され、またソケツト２２の大径蓋部２２ｂ上に
突出した配線導入口２２ｄが屋根１６の内面に突
出した突起１６ａに当接されている。そして、シ
エード１９の取付フランジ１８の両側端部に設け
たボス部１８ａが屋内側からドア枠１の竪枠１０
と方立４にそれぞれ設けた面板受突条２６に当接
されて屋内側からビス２７で固定され、その後に
面板１１，１１が屋内側から嵌め込まれ、押し縁
２８が固定され、押し縁２８でビス２７が見えな
いようにされている。また取付フランジ１８と上
枠７および面板受突条２９の間にはシール材３０
が挟着され、前記ソケツト２２に接続された配線
３１は天板２０と屋根１６の間から上方に延び、
図示しない電源に接続されている。なお、第１図
中３２は上枠７の屋外側に設けた飾り縁であり、
飾り縁３２は竪枠１０、方立４および下枠８に適
宜設けられており、また３３はソケツト２２に取
り付けた電球である。

本実施例の玄関ドアは、前前述のように構成し
たので、夜間に照明装置１５の電球３３を点灯す
ることにより、玄関ドアの屋外側を面板１１を通
すことなく直接照明することができ、物品載置台
１２の底板１４上に置いた観賞用植物の鉢などの
物品を真上から照明して夜間でも屋外側から見る
ことができる。

本考案において、シエード１９は第８図、第９
図に示すように、屋根１６（取付フランジ１８が
一体に成形してある）と、周壁板１７とに分割
し、これらをビス止め固定するようにしてもよ
い。また、本考案において、シエード１９の平面
形状は三角形、台形などに適宜変更でき、さらに
周壁板またはこれの屋内側面を不透明板で覆うな
どにより屋内側に照明装置の光が面板を通して達
しないようにしてもよい。

〔考案の効果〕

以上説明したように、本考案によれば、玄関ド
アの袖部の面板から屋外側に突出するシエードに
天板を固定し、天板にソケツトを位置決め保持さ
せたので、ソケツトに電球を取付けことにより、
電球の光で前記面板を通すことなく玄関ドアの屋
外側を直接照明できることにより、屋外側を十分
な明るさに照明することができ、玄関灯を別に屋
外側に設ける必要がなく、また照明装置の光が面
板屋外側に飾り格子を設けても妨げられないの
で、飾り格子を設けることができる。

また、本考案によれば、前記シエードに固定し
た天板の水平部に孔を設け、この孔にソケツトの
胴部を嵌合させ、ソケツトの胴部をソケツト保持
具の保持部に嵌合保持させ、前記保持具の保持部
と一体に設けた脚部を天板の垂直部に当接させた
ので、保持具によつてソケツトが天板の水平部に
対し左右前後方向に揺れ動くことなく、ソケツト
を天板に確実に位置決め保持でき、従つて、玄関
ドアの袖部等の狭少な空間に於てもソケツト保持
が適確にできて安全であるという効果が得られ
る。

尚、本考案は玄関ドアの袖部に取付けた実施例
に基ずき詳述したが、この他出窓の屋根下等の狭
少面積部分の照明装置にも応用することができ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例による玄関ドアの照
明に用いたソケツト保持装置を示す要部の垂直断
面図、第２図は前記実施例の概略正面図、第３図
は同袖部の一部切欠概略側面図、第４図は第１図
に示す要部の部分平面図、第５図および第６図は
ソケツト保持具の平面図および側面図、第７図は
ソケツトの側面図、第８図および第９図はシエー
ドの変形を示す側断面図および部分背面図であ
る。 １……ドア枠、４……方立、５……袖部、６…
…開き扉、１０……竪枠、１１……面板、１５…
…照明装置、１６……屋根、１７……周壁板、１
８……取付フランジ、１９……シエード、２０…
…天板、２０ａ……水平部、２０ｂ……垂直部、
２０ｃ……孔、２２……ソケツト、２２ａ……胴
部、２２ｂ……大径蓋部、２２ｃ……鍔部、２３
……ソケツト保持具、２３ａ……保持部、２３ｂ
……脚部、２３ｃ……拡開片、２４……ビス、２
５……パツキン、３１……配線、３３……ソケツ
ト。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 水平部と垂直部とソケツト止着用の通孔を有す
   る天板と、 胴部の大径蓋部と胴部の下端鍔部との間に所要
   の高さを有し、かつ、下端鍔部に前記通孔に内装
   するパツキンを装着させたソケツトと、 前記ソケツトの胴部に外接する平面正方形状の
   保持部と、この保持部の分離した一角部から延び
   た先端部が直角に拡がる一対の拡開片を有する脚
   部とを備えたソケツト保持具とからなり、 しかも、前記保持部が大径蓋部とパツキンの間
   に介在されてソケツトをビスで狭持すると共に、
   拡開片が垂直部に当接されていることを特徴とす
   るソケツト保持装置。