JPH0548057Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 (イ) 産業上の利用分野 本考案は上面後半部を覆つた突壁の上に螢光灯
が配設される収納室を備えた冷凍シヨーケースに
関する。

(ロ) 従来の技術 例えば、特開昭60−169070号公報には突壁上方
の収納室に庫内外を照らす直管螢光灯等の照明を
配設した低温シヨーケースが開示されている。

(ハ) 考案が解決しようとする問題点 上記従来の技術において、収納室に設けられた
螢光灯は前記収納室の全幅より大巾に短い寸法の
ものが使用されているため、庫内及び螢光灯前方
のシエード板の照度は前記螢光灯の発光部の幅ま
では明るいがその外側は螢光灯両端の口金及びこ
の螢光灯を差し込むソケツトにより暗くなり、前
記シエード板の左右両側及び庫内の左右両側部の
電飾効果は口金及びソケツトにより妨げられ芳し
くないという問題点が発生していた。本考案は前
記問題点を解決することを目的とする。

(ニ) 問題点を解決するための手段 本考案は上記問題点を解決するためになされた
もので、以下にその内容を実施例に基づいて説明
すると、突壁１２の上に形成された収納室６に左
右方向に配設された螢光灯２３の左右口金２３Ｂ
は収納室６の両側面に近接し開口３Ａの両側縁よ
りも外側に位置しており、螢光灯２３の発光部２
３Ｂは前方のシエード２７の後方全幅にわたつて
いる冷凍シヨーケースを提供するものである。

(ホ) 作用 収納室に配設された螢光灯の左右両口金は収納
室の両側面に近接し、且つ両口金及びソケツトは
開口両側縁の外側に位置しているため、前記螢光
灯の発光部は収納室前面のシエードの全幅にわた
り、この結果、螢光灯は前記シエードの全面を照
らす。

(ヘ) 実施例 以下、本考案の一実施例を図面に基づいて詳細
に説明する。

第３図は本考案に係る冷凍シヨーケースの概略
斜視図で、図中１は断熱箱体で、上面前半部に開
口３Ａが形成され上部に把手２Ａを前縁にパツキ
ン２Ｂを備えた透明扉２，２を備えた断熱壁３
と、この断熱壁の下方に位置する機械室４と、断
熱壁３の上面後半部の上方に位置する収納室５と
から構成されている。尚、９は断熱箱本体の左右
両側面を覆い収納室５の壁面になる側板である。

前記断熱壁３は庫内６を画成する上面開口な金
属製内箱７と、この内箱との間に間隔を存して設
けられた上面開口の金属製外箱８と、この内外両
箱の間に発泡充填される硬質ポリウレタン等の発
泡断熱材１０とから構成されている。又、内箱７
の外周面には蛇行状の低温冷媒管からなる冷却器
１１が配置されており、又、上面後半部には背壁
３Ｂの上部から前方へ延びた突壁１２の下面を覆
う例えばロールボンド法によつて形成された板状
の補助冷却器１３が設けられている。

又、前記外箱８の前壁の断熱材側面には蛇行状
の高温冷媒管１４が配置されている。又、突壁１
２の上面は補助冷却器１３と間隔を存して設けら
れ、後下がりに緩やかに傾斜する上壁１５にて覆
われている。さらに突壁１２の前端は上壁１５の
延出部１６にて覆われている。

断熱壁３の上面後半部の上方、即ち、突壁１２
の上方に位置した収納室５は、前面に位置する例
えば樹脂製の半透明のシエード１７と、金属製の
天壁２０と、背面に位置する外箱８の上部と、突
壁１２の上壁１５と、ブレーカ支え板１８により
支持された左右両側壁を形成する樹脂製のブレー
カ２１とから画成されている。ここで収納室５の
上部には左右両ブレーカ２１にわたり金属板を折
曲して形成し、背面に安定器２２Ａを備えた螢光
灯支持板２２が設けられ、この螢光灯支持板２２
とシエード１７との間の空間に管状の螢光灯２３
が配設され、取付部材２４を介して螢光灯支持板
２２に取付けられている。ここで取付部材２４は
金属板を折曲形成したもので、螢光灯支持板２２
にビス等の止め具３０，３０により固定された固
定部２４Ａと、この固定部から前方へ延びた立上
部２４Ｂと、この立上部の前端からブレーカ２１
の方向即ちブレーカ２１の方向へ延びた延長部２
４Ｃと、この延長部２４Ｃから前方へ延びたソケ
ツトＳが取付けられたソケツト取付部２４Ｄとか
ら構成されている。そして、延長部２４Ｃはブレ
ーカ支え板１８、エンドトリム６１、及び側板９
により形成された空間Ｂ内に入り両側板９の近く
まで延びており、ソケツト取付部２４Ｄは側板９
に近接した位置にある。従つて、口金２３Ｂ及び
ソケツトＳはブレーカ２１の上面及び斜面、側板
９の周囲を覆うエンドトリム６１の裏側に位置し
ていることになり、即ち、開口３Ａの左右両側縁
よりも外方に位置しており、このため、ソケツト
Ｓに取付けられた螢光灯２３の発光部即ちガラス
管部２３Ａがシエード１７の後方に全幅にわたり
位置している。尚、螢光灯２３の下方には金属板
からなる屈曲折畳み自在なナイトカバー２５が設
けられている。

従つて、螢光灯２３を点灯したときには、左右
両端が側板９に近接してエンドトリム６１の裏側
まで延びたガラス管部２３Ａからの光は前方のシ
エード１７全体へ均一に照射されるため、販売さ
れる例えばアイスクリーム等の商品名又は貯蔵商
品のメーカー名等が書かれたシエード１７に全幅
にわたり均一に明るくなり、電飾効果の大幅な向
上を図ることができ、又、ガラス管部２３Ａから
の光は透明扉２と突壁１２の前端との間の透光部
材６０を通り庫内の全幅にわたり照射され、庫内
全体が略等しく明るくなるため、貯蔵商品の展示
効果の向上を図ることができる。

尚、第１図は収納室５の左側部の構成を示して
いるが右側部も同様な構成である。

(ト) 考案の効果 本考案は上記の如く構成された冷凍シヨーケー
スであるから、収納室に配設された螢光灯の左右
両端の口金は収納室の左右両側面に近接し、開口
の左右両側縁よりも外方に位置しているため、口
金及びソケツトによるシエードの左右両端の暗部
を回避でき、その結果、収納室５の前面のシエー
ドは前記螢光灯の光により全幅にわたり均一に明
るくなり、必要に応じて商品名又はメーカー名等
が書かれる前記シエードの電飾効果の大幅な向上
を図ることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図乃至第４図は本考案の一実施例を示し、
第１図は収納室左側部の概略構成図、第２図は冷
凍シヨーケースの概略斜視図、第３図は第２図の
Ａ−Ａ線縦断面図、第４図は第３図の上部拡大図
である。 １……断熱箱体、２，２……透明扉、５……収
納室、９……側板、１２……突壁、１７……シエ
ード、２１……ブレーカ、２３……螢光灯、２３
Ｂ……口金。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 断熱箱本体の上面前半部に形成された開口と、
   前記断熱箱本体の背壁から前方へ延び該断熱箱体
   の上面後半部を覆つた突壁と、前記突壁の上に形
   成されて前記開口を開閉自在に閉塞する扉が収納
   されると共に前面にシエードが設けられた収納室
   と、この収納室に配設され前記シエードを後方か
   ら照らす螢光灯とを備えた冷凍シヨーケースにお
   いて、前記螢光灯の左右両端の口金は前記収納室
   の側面に近接すると共に、前記開口の両側縁より
   も外方に位置してなる冷凍シヨーケース。