JPS634935Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 (イ) 考案の分野 本考案は冷蔵庫等の冷却貯蔵庫の照明装置に関
し、特に貯蔵庫本体開口上部より前方へ庇状に延
びる部材に照明装置を装着して扉の開放時に庫外
より庫内を照明する冷却貯蔵庫の照明装置の制御
装置に関する。

(ロ) 背景及び背景技術の問題点 従来此種冷蔵庫に於いては庫内を照明する照明
装置を庫内適所に装設し、冷蔵庫本体前面適所に
設けた押ボタンスイツチを扉体によつて動作せし
めて照明装置の通電を制御している。この様な構
成であると冷蔵庫の経年使用により押ボタン部分
が摩擦により接点の開閉不良を起こす欠点があつ
た。その為押ボタンスイツチを廃止して磁気によ
つて開閉する接片を有するリードスイツチと扉体
に装設した磁石等によつて照明装置を制御するも
のも考えられているが、これとてリードスイツチ
及びその配線等を冷蔵庫本体内に埋設する為に配
線が面倒となると共に照明装置の点灯時の発熱が
庫内温度に影響して冷却効率が落ちる等の欠点を
有していた。

(ハ) 考案の目的 庫内温度に影響を与えない照明装置を構成する
と共に該照明装置の制御スイツチを耐久性を損う
事無く簡単な構成で提供する事にある。

(ニ) 考案の概要 貯蔵庫本体開口上部より扉上方の前方へ延在す
る庇状部材に庫内照明用の照明装置を設け、前記
庇状部材内にリードスイツチを設け、扉閉成時に
前記リードスイツチ下方に位置する扉上面には磁
石を配設して前記リードスイツチにて照明装置の
点灯を制御するものである。

(ホ) 考案の実施例 第１図は本考案の冷蔵庫Ａの斜視図を示してお
り冷蔵庫Ａの本体１の庫内は図示しない仕切壁に
よつて上下に後に述べる冷凍室と冷蔵室とに区画
されている。２，３は各室の前面開口を閉塞する
様冷蔵庫本体１の一側に回動自在に枢着された冷
凍室扉及び冷蔵室扉である。又、４は後に詳述す
る制御箱でヒンジカバーを兼ねる様冷蔵庫本体１
上部に配設される。

次に第２図、第３図に於いて、冷蔵庫本体１は
鋼板製の外箱５の前面開口縁に形成したＵ字状溝
６内に通常合成樹脂を成形した内箱７の前面外向
きフランジ８を係合して組み合わせ、両箱５，７
間に断熱材９を発泡充填する等して形成される。
１０は冷凍室、１１は冷凍室扉２の内面周縁に配
設されるガスケツトでありこのガスケツト１１が
冷凍室扉２の閉成時に外箱５に密着して冷凍室１
０を気密に閉塞する。１２は冷凍室扉２上部を枢
支するヒンジ板であり一端を冷蔵庫本体１上面前
端一側に固定される。制御箱４はその底面にヒン
ジ板１２と同形の図示しない嵌合孔を有し、ヒン
ジ板１２のカバーを兼ねる様ヒンジ１２を上方よ
り覆う様に冷蔵庫本体１に固定される。制御箱４
は閉成時の冷凍室扉２の上方まで延在する様庇状
に成形されており、その前端の操作部４ａは閉成
時の冷凍室扉２の前面付近に位置している。１３
は操作部４ａに露出するスイツチ１４や抵抗１５
等を固定して成る制御基板であり冷却運転や除霜
運転等の制御を行なう様構成され制御箱４内に収
納固定される。制御箱４のヒンジ１２から最も離
間した部分、即ち冷蔵庫Ａの中央側の前部底面を
内側へ凹ませて外側底部にランプ室１６を形成し
ている。ランプ室１６内にはランプ１７が収納さ
れる。ランプ室１６の手前側内壁及び天壁には例
えば図示しない反射材が貼付されそれによつてラ
ンプ１７の発光は殆ど冷凍室１０側へ照射される
様になつている。

冷凍室扉２の閉成時その上方に位置してヒンジ
１２から少許離間した位置の制御箱４底面には内
部に後述する接片を有する常開接点型のリードス
イツチ１８が固定される。リードスイツチ１８の
近傍には磁石片１９が配置され、第４図の概略電
気回路図に示すリードスイツチ１８の接片１８ａ
を閉じる。ここで２０は冷凍サイクルに含まれる
電動圧縮機、２１は例えば冷凍室１０の温度を感
知して電動圧縮機２０の運転を制御する温度制御
装置の接点、２２は電源電圧を降圧してランプ１
７の印加電圧を設定するトランスである。リード
スイツチ１８の接片１８ａは磁石片１９によつて
常時磁気バイアスが加えられている。冷凍室扉２
の閉成時、リードスイツチ１８の直下に位置する
部分の冷凍室扉２の上面２ａには取付具２３に固
定された磁石片２４が取付けられる。取付具２３
下面には取付脚２５と回動防止用のピン２６が形
成され冷凍室扉２の上面２ａに穿設された嵌合孔
２７に取付脚２５を嵌合し、ピン２６を係合孔２
８に挿入して取付具２３は冷凍室扉２に固定され
る。これによつて磁石片２４は第２図の如き冷凍
室扉２の閉成時にはリードスイツチ１８の直下に
来る。この時磁石片１９の磁気バイアスは磁石片
２４によつて打ち消されてリードスイツチ１８の
接片１８ａは開いてランプ１７は消灯している。
次に第３図の如く冷凍室扉２が開かれると磁石片
２４はリードスイツチ１８から離されるので磁石
片１９の磁気バイアスによつて接片１８ａが閉じ
ランプ１７が点灯する。

(ヘ) 考案の応用例 実施例では二枚扉の冷蔵庫に適用したが冷凍或
いは冷蔵のみの一枚扉の貯蔵庫でも良く、又、ラ
ンプはヒンジカバーを兼ねる制御箱に配設したが
冷蔵庫上部に庇を形成するものであれば何等差支
えないものである。

(ト) 効果 本考案によれば照明装置は庫外に在るから庫内
に在るものに比して着霜等に対する絶縁対策も必
要が無く、又、点灯時の発熱が庫内温度に影響す
る事もない。更に冷却貯蔵庫上部の庇状部材内に
照明装置の制御を行なうリードスイツチを設けた
事によつて配線が容易であり、又、磁石等の取付
も簡単となる等の実用的効果を発揮する。

【図面の簡単な説明】

各図は本考案の実施例を示すもので、第１図は
冷蔵庫の斜視図、第２図は制御箱の要部断面図、
第３図は同下方斜視図、第４図は概略電気回路
図、第５図は磁石片の取付けを示す図である。 １……冷蔵庫本体、２……冷凍室扉、４……制
御箱、１０……冷凍室、１７……ランプ、１８…
…リードスイツチ、２４……磁石片。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 貯蔵庫本体の前面開口一側に枢着された扉体
   と、前記開口上部より閉成時の前記扉体上方の前
   方へ突出して形成された庇状部材と、該庇状部材
   に装着されて前記扉体が開放された状態で前記庇
   状部材より庫内を照らす照明装置と、前記庇状部
   材内に設けられ前記照明装置の通電を制御するリ
   ードスイツチと、前記扉体の閉成時に前記リード
   スイツチ下方に対応する位置の前記扉体上面に装
   着された磁石とから成る冷却貯蔵庫。