JPS631176Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は上開き式の冷凍庫等に関し、その庫内
照明をコントロールするスイツチ機構に係わる。

従来の構成とその問題点 従来第１図に示すように上扉式の冷凍室ａの庫
内照明灯ｂをコントロールするスイツチ機構ｃは
庫内の湿気による漏電を避けるため、水銀を内蔵
したタイプのスイツチｄを扉ｅの裏板ｆ内に配設
し、扉ｅの開閉によりそのスイツチｄ内の水銀が
接点に接触し庫内照明灯ｂを入切させる方式をと
つていた。これは庫内に突出するスイツチ作動体
を設けると庫内の物品取出しに支障を起すからで
ある。従つて、スイツチ不良等における交換作業
が通常多数のビスで固着された扉ｅの裏板ｆを取
外さねば出来なくまた取付時にそのシール性が損
なわれる等の欠点を有していた。

考案の目的 そこで本考案はスイツチ不良等におけるサービ
ス交換作業を容易にすることを目的とする。

考案の構成 この目的を達成させるための本考案は、ヒンジ
に内蔵した開閉角度調節用棒の上下動作と上端を
連設した連結板の下部に照明用スイツチを設け、
扉の開閉により間接的に連結板を作動させスイツ
チを入切させ庫内照明をコントロールするもので
これによりスイツチ不良等におけるサービス交換
作業を簡便に行なうものである。

実施例の説明 以下本考案の一実施例の添付図面に従い説明す
る。第２図〜第３図において１は冷凍庫の本体で
その天面に扉２を有する。扉２は背面のヒンジ３
により一端が回転自在に取付けられ、上開き方式
の扉２を構成している。ヒンジ３には扉２を一定
位置で停止させるべく開閉角度調節機構４を有し
ている。

５は開閉角度調節棒でバネ６で支えられてお
り、その棒５の上面は波形状のカム７が形成して
あり、ヒンジ３上に取付けられた支点軸８が当接
している。このカム７により扉２は一定位置にて
２段階にその開度保持が出来る。９はバネ固定板
で、１０はバネ調節用ボルトである。開閉角度調
節棒５の一部には穴１１が設けられ、その穴１１
には連結板１２の上端が挿入され連結板１２の下
端には下方に配設した照明灯（図示せず）のスイ
ツチ１３を押すべくＬ形状部１４を有している。

尚、１５はスイツチケース、１６はスイツチ取
付板である。かかる構成において扉２が開設され
るとヒンジ３に内蔵された開閉角度調節棒４が下
降し連結板１２が同様に下降し照明灯用のスイツ
チ１３を押し扉裏面に配置した照明灯をコントロ
ール点灯する。また扉２を閉鎖したときは、この
逆動作により消灯する。従つて、スイツチは扉裏
板を取り外すことなく、容易に交換出来る。

考案の効果 以上の説明からも明らかなように本考案はヒン
ジ内の開閉角度調節用棒の上下動作と連動させそ
の下部の庫内照明用のスイツチを入切させるよう
にしたものであるから、照明コントロール用スイ
ツチは外部から容易に交換等ができ、従来の扉の
裏板を取外すものに比べて極めて簡便で、かつシ
ール性等が損なわれることがない。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の上扉式の冷凍庫の要部を示す断
面図、第２図は本考案の一実施例を示す冷凍庫の
斜視図、第３図は要部断面図である。 １……本体、２……扉、３……ヒンジ、４……
開閉角度調節用棒、１２……連結板。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 天面に扉を有する上開き方式の冷凍庫等の本体
   と、この本体の背面に開閉角度調節用機構を内蔵
   するヒンジとを備え、前記ヒンジ内の開閉角度調
   節用棒に上端が連設し、下端に庫内照明用スイツ
   チと係合する連結板とを備えた冷凍庫等の庫内照
   明装置。