JP2003075060A

JP2003075060A - 冷蔵庫

Info

Publication number: JP2003075060A
Application number: JP2001263271A
Authority: JP
Inventors: Kazuaki Sugimoto; 一章杉本
Original assignee: Matsushita Refrigeration Co
Current assignee: Panasonic Holdings Corp
Priority date: 2001-08-31
Filing date: 2001-08-31
Publication date: 2003-03-12

Abstract

(57)【要約】【課題】冷蔵庫の室内照明に関し、貯蔵室内の明るさ
の向上を図る。【解決手段】貯蔵室５４のダクト５５、あるいは底板
５６の少なくとも一方には、貯蔵室外の光を採光する背
面鏡面板５７ａ、底面鏡面板５７ｂが取り付けられ、貯
蔵室５４天面には庫内ランプ５８ａ、貯蔵室５４背面中
央には庫内ランプ５８ｂが設けられて、貯蔵室５４の扉
を開放すると貯蔵室５４内に貯蔵室外の光、例えば台所
の照明などの光が入り込み、鏡面板５８ａ、５８ｂのい
ずれか一方によって採光して、貯蔵室５４内の暗所部に
反射させることにより、貯蔵室５４の暗所部を明るくす
ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、冷蔵庫の貯蔵室の
室内照明に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】近年、冷蔵庫においては大型化に伴い、
貯蔵室も大型化し、庫内ランプの光が届きにくくなって
いる。そこで、貯蔵室背面に配置していたものから、庫
内の天面にランプを配置し、庫内全域を明るく照らすよ
うに改善を行ってはいるが、庫内全域を明るく照らすに
は至っていない。

【０００３】従来のランプの配置としては特開平８−２
００９４１公報に示されているものがある。

【０００４】以下、図面を参照しながら上記従来のラン
プの配置を説明する。

【０００５】図５は従来の冷蔵庫の正面図である。図５
において１は冷蔵庫であり、鋼板製の外箱２と合成樹脂
を成形した内箱３と、両箱２，３間に充填される図示さ
れていない発泡断熱箱体４とから前方に開口した貯蔵室
５を構成している。この貯蔵室５の背面の上方に庫内ラ
ンプ６を配置し、貯蔵室全体を照らせるように構成され
ている。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、貯蔵室
５の背面の上方に庫内ランプ６が配置されているため、
貯蔵室下方に庫内ランプ光が届きにくい問題があった。

【０００７】また、貯蔵室５の奥側に庫内ランプ６があ
るため、庫内ランプ６の前に食品を置いた状態では、食
品が壁となり、さらに貯蔵室５の下方に庫内ランプ６の
光が届きにくい問題があった。従って、貯蔵室５内の食
品が十分確認できず、食品の使い忘れが発生するという
欠点もあった。

【０００８】本発明は従来の課題を解決するもので、貯
蔵室内の照明ムラを改善し、見やすく使い勝手の良い室
内照明を備えた冷蔵庫を提供することを目的とする。

【０００９】

【課題を解決するための手段】本発明の請求項１に記載
の発明は、貯蔵室内の一画に鏡面板を配置し、貯蔵室扉
の開放時に貯蔵室外の光を鏡面板が採光して、貯蔵室内
の暗所部に反射させることにより、貯蔵室の暗所部を明
るくすることができる。また、鏡面板によって食品棚に
乗せられた食品を斜め上から写して見ることができ、食
品の影に隠れた食品の使い忘れを防ぐことが出来る。

【００１０】請求項２に記載の発明は、鏡面板を貯蔵室
内の背面、及び底面の少なくとも一方に設けて、貯蔵室
扉の開放時に貯蔵室外の光を採光して、貯蔵室内の暗所
部に反射させることにより、貯蔵室の暗所部を明るくす
ることができる。

【００１１】請求項３に記載の発明は、貯蔵室内の一画
に、前記貯蔵室を照らす庫内ランプを備え、庫内ランプ
光が届きにくい暗所部を鏡面板により庫内ランプ反射光
で明るくし、貯蔵室内の明るさの分布を一様にすること
ができる。

【００１２】請求項４に記載の発明は、庫内ランプの配
置を、貯蔵室の天面としたもので、庫内ランプ光が届き
にくい貯蔵室下段の暗所部を鏡面板により庫内ランプ反
射光で明るくすることができる。

【００１３】請求項５に記載の発明は、鏡面板に、ガラ
ス鏡を用いることにより、ガラス鏡の方が他の鏡面板よ
りも貯蔵室に詰められて食品をはっきりと写して見るこ
とにより食品の使い忘れを防ぐことができる。

【００１４】請求項６に記載の発明は、鏡面板に、表面
に鏡面加工を施した金属板を用いることにより、貯蔵室
の温度分布を均一に保つ蓄冷効果を備える。

【００１５】請求項７に記載の発明は、鏡面板に、表面
に塗装後鏡面加工を施した射出成形された合成樹脂を用
いることにより、既存の冷気ダクト構成を変更すること
なく、また鏡面板の取付け構造を持たずに、安価で簡単
に構成できる。

【００１６】請求項８に記載の発明は、鏡面板に、鏡面
フィルムを貼り付けた射出成形された合成樹脂を用いる
ことにより、既存の冷気ダクト構成を変更することな
く、また鏡面板の取付け構造を持たずに、安価で簡単に
構成できる。

【００１７】請求項９に記載の発明は、鏡面板として、
合成樹脂製の内箱に鏡面フィルムを貼り付けたものを用
いることにより、鏡面板の取付け構造を持たずに、安価
で簡単に構成できる。

【００１８】請求項１０に記載の発明は、鏡面板を金属
板として裏面に冷気ダクトを設け、冷却された前記鏡面
板によって貯蔵室を輻射冷却することができる。また、
貯蔵室の温度分布を均一に保つ蓄冷効果を備える。

【００１９】請求項１１に記載の発明は、鏡面板に山形
板を用いることにより、採光する光の量を増加させるこ
とができる。

【００２０】さらに山形鏡面板の傾斜角度によって棚に
乗せられた食品を斜め上から写して見ることができ、食
品の影に隠れた食品の使い忘れを防ぐことが出来る。

【００２１】また、山形鏡面板の傾斜角度が地面に対し
て水平とした場合、棚を乗せることもでき、食品荷重に
対する棚のたわみの改善にも役立つ。

【００２２】さらに、その山形鏡面板を貯蔵室側面に設
けた場合、棚を保持する機能を持つ。

【００２３】

【発明の実施の形態】以下、本発明による冷蔵庫の実施
の形態について、図面を参照しながら説明する。

【００２４】（実施の形態１）図１は、本発明の実施の
形態１による冷蔵庫の庫内斜視図である。図１におい
て、５０は冷蔵庫であり、鋼板製の外箱５１と樹脂にて
形成された内箱５２と、両箱５１、５２間に充填される
図示しない発泡断熱材とから前方に開口した断熱箱体５
３を構成し、この断熱箱体５３により、貯蔵室５４が形
成されている。そして、この貯蔵室５４には冷気を通す
ダクト５５が背面にあり、貯蔵室５４を仕切る底板５６
が構成されている。

【００２５】また、貯蔵室のダクト５５、あるいは底板
５６の少なくとも一方には、貯蔵室外の光を採光する背
面鏡面板５７ａ、底面鏡面板５７ｂが取り付けられてい
る。

【００２６】また、５８ａは貯蔵室天面に設けた庫内ラ
ンプ、５８ｂは貯蔵室背面中央にある庫内ランプであ
る。

【００２７】以上のような構成において図示していない
扉を開放すると貯蔵室５４内に貯蔵室外の光、例えば台
所の照明などの光が入り込み、鏡面板５８ａ、５８ｂの
いずれか一方によって採光して、貯蔵室５４内の暗所部
に反射させることにより、貯蔵室５４の暗所部を明るく
することができる。

【００２８】（実施の形態２）図２は、本発明の実施の
形態２による冷蔵庫の中央断面図である。図２におい
て、１００は冷気ダクトであり、鏡面板１０１の背面に
冷気が流れている。

【００２９】以上のような構成において鏡面板１０１の
裏面に冷気が流れることにより、金属製の鏡面板１０１
が冷却されて、鏡面板１０１によって貯蔵室１０２側に
輻射冷却することができる。また、鏡面板１０１自身の
蓄冷効果により、貯蔵室１０２の温度分布を均一に保つ
ことが出来る。

【００３０】（実施の形態３）図３は、本発明の実施の
形態３による冷蔵庫の中央断面図である。図３におい
て、１５０は山形鏡面板であり、１５１は食品を乗せる
棚である。

【００３１】以上のような構成において、扉１５５を開
放すると貯蔵室１５４内に貯蔵室外の光、例えば台所の
照明などの光が入り込み、山形鏡面板１５０の傾斜面１
５２、１５３の角度によって、採光する光の量を増加さ
せることができる。

【００３２】さらに傾斜面１５２の角度によって棚１５
１に乗せられた食品を斜め上から写して見ることがで
き、食品の影に隠れた食品の使い忘れを防ぐことが出来
る。

【００３３】（実施の形態４）図４は、本発明の実施の
形態４による冷蔵庫の中央断面図である。図４におい
て、２００は山形鏡面板であり、２０１は食品を乗せる
棚である。

【００３４】以上のような構成において、扉２０５を開
放すると貯蔵室２０２内に貯蔵室外の光、例えば台所の
照明などの光が入り込み、山形鏡面板２００の傾斜面２
０３の角度によって、採光する光の量を増加させること
ができる。

【００３５】さらに傾斜面２０３の角度によって棚２０
１に乗せられた食品を斜め上から写して見ることがで
き、食品の影に隠れた食品の使い忘れを防ぐことが出来
る。

【００３６】また、水平面２０４には、棚２０１を乗せ
ることもでき、食品荷重に対する棚のたわみの改善にも
通じる。

【００３７】（実施の形態５）図５は、本発明の実施の
形態５による冷蔵庫の正面図である。図５において、２
５０は貯蔵室側面に設けた山形鏡面板であり、２５１は
食品を乗せる棚である。

【００３８】以上のような構成において図示していない
扉を開放すると貯蔵室２５２内に貯蔵室外の光、例えば
台所の照明などの光が入り込み、山形鏡面板２５０の傾
斜面２５３の角度によって、採光する光の量を増加させ
ることができる。

【００３９】さらに傾斜面２５３の角度によって棚２５
１に乗せられた食品を斜め上から写して見ることがで
き、食品の影に隠れた食品の使い忘れを防ぐことが出来
る。

【００４０】また、水平面２５４には、棚２５１を乗せ
ることもでき、棚２５０を保持する役目も持つ。

【００４１】

【発明の効果】以上説明したように請求項１に記載の発
明は、貯蔵室内の一画に鏡面板を配置し、貯蔵室扉の開
放時に貯蔵室外の光を鏡面板が採光して、貯蔵室内の暗
所部に反射させることにより、貯蔵室の暗所部を明るく
することができる。また、鏡面板によって食品棚に乗せ
られた食品を斜め上から写して見ることができ、食品の
影に隠れた食品の使い忘れを防ぐことが出来る。

【００４２】また、請求項２に記載の発明は、鏡面板を
貯蔵室内の背面、及び底面の少なくとも一方に設けて、
貯蔵室扉の開放時に貯蔵室外の光を採光して、貯蔵室内
の暗所部に反射させることにより、貯蔵室の暗所部を明
るくすることができる。

【００４３】また、請求項３に記載の発明は、貯蔵室内
の一画に、前記貯蔵室を照らす庫内ランプを備え、庫内
ランプ光が届きにくい暗所部を鏡面板により庫内ランプ
反射光で明るくし、貯蔵室内の明るさの分布を一様にす
ることができる。

【００４４】また、請求項４に記載の発明は、庫内ラン
プの配置を、貯蔵室の天面としたもので、庫内ランプ光
が届きにくい貯蔵室下段の暗所部を鏡面板により庫内ラ
ンプ反射光で明るくすることができる。

【００４５】また、請求項５に記載の発明は、鏡面板
に、ガラス鏡を用いることにより、ガラス鏡の方が他の
鏡面板よりも貯蔵室に詰められて食品をはっきりと写し
て見ることにより食品の使い忘れを防ぐことができる。

【００４６】また、請求項６に記載の発明は、鏡面板
に、表面に鏡面加工を施した金属板を用いることによ
り、貯蔵室の温度分布を均一に保つ蓄冷効果を備える。

【００４７】また、請求項７に記載の発明は、鏡面板
に、表面に塗装後鏡面加工を施した射出成形された合成
樹脂を用いることにより、既存の冷気ダクト構成を変更
することなく、また鏡面板の取付け構造を持たずに、安
価で簡単に構成できる。

【００４８】また、請求項８に記載の発明は、鏡面板
に、鏡面フィルムを貼り付けた射出成形された合成樹脂
を用いることにより、既存の冷気ダクト構成を変更する
ことなく、また鏡面板の取付け構造を持たずに、安価で
簡単に構成できる。

【００４９】また、請求項９に記載の発明は、鏡面板と
して、合成樹脂製の内箱に鏡面フィルムを貼り付けたも
のを用いることにより、鏡面板の取付け構造を持たず
に、安価で簡単に構成できる。

【００５０】また、請求項１０に記載の発明は、鏡面板
を金属板として裏面に冷気ダクトを設け、冷却された前
記鏡面板によって貯蔵室を輻射冷却することができる。
また、貯蔵室の温度分布を均一に保つ蓄冷効果を備え
る。

【００５１】また、請求項１１に記載の発明は、鏡面板
に山形板を用いることにより、採光する光の量を増加さ
せることができる。

【００５２】さらに山形鏡面板の傾斜角度によって棚に
乗せられた食品を斜め上から写して見ることができ、食
品の影に隠れた食品の使い忘れを防ぐことが出来る。

【００５３】また、山形鏡面板の傾斜角度が地面に対し
て水平とした場合、棚を乗せることもでき、食品荷重に
対する棚のたわみの改善にも役立つ。

【００５４】さらに、その山形鏡面板を貯蔵室側面に設
けた場合、棚を保持する機能を持つ。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明による冷蔵庫の実施の形態１を示す貯蔵
室正面図

【図２】本発明による冷蔵庫の実施の形態２を示す貯蔵
室中央断面図

【図３】本発明による冷蔵庫の実施の形態３を示す貯蔵
室中央断面図

【図４】本発明による冷蔵庫の実施の形態４を示す貯蔵
室中央断面図

【図５】本発明による冷蔵庫の実施の形態５を示す貯蔵
室正面図

【図６】従来の冷蔵庫の正面図

【符号の説明】

５０冷蔵庫５４，１５４，２０２，２５２貯蔵室５７ａ背面鏡面板５７ｂ底板鏡面板５８ａ天面庫内ランプ５８ｂ背面庫内ランプ１００冷気ダクト１０１鏡面板１５０，２００，２５０山形鏡面板

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】貯蔵室内の一画に鏡面板を配置すること
により前記貯蔵室外の光を採光して、前記貯蔵室の暗所
部を明るくすることを特徴とする冷蔵庫。
【請求項２】鏡面板を貯蔵室内の背面、及び底面の少
なくとも一方に設けることを特徴とする請求項１に記載
の冷蔵庫。
【請求項３】貯蔵室内の一画に、前記貯蔵室を照らす
庫内ランプを備え、前記庫内ランプの光が届きにくい暗
所部を鏡面板の反射光で明るくすることを特徴とする請
求項１または請求項２に記載の冷蔵庫。
【請求項４】庫内ランプの配置を、貯蔵室の天面とし
たことを特徴とする請求項３に記載の冷蔵庫。
【請求項５】鏡面板に、ガラス鏡を用いた請求項１か
ら請求項３のいずれか一項に記載の冷蔵庫。
【請求項６】鏡面板に、表面に鏡面加工を施した金属
板を用いた請求項１から請求項３のいずれか一項に記載
の冷蔵庫。
【請求項７】鏡面板に、表面に塗装後鏡面加工を施し
た射出成形された合成樹脂を用いた請求項１から請求項
３のいずれか一項に記載の冷蔵庫。
【請求項８】鏡面板に、鏡面フィルムを貼り付けた射
出成形された合成樹脂を用いた請求項１から請求項３の
いずれか一項に記載の冷蔵庫。
【請求項９】鏡面板として、合成樹脂製の内箱に鏡面
フィルムを貼り付けたものを用いた請求項１から請求項
３のいずれか一項に記載の冷蔵庫。
【請求項１０】鏡面板を金属板として裏面に冷気ダク
トを設け、冷却された前記鏡面板によって貯蔵室を輻射
冷却することを特徴とする請求項１から請求項３のいず
れか一項に記載の冷蔵庫。
【請求項１１】鏡面板に山形板を用いることにより、
採光する光の量を増加させる請求項１から請求項３のい
ずれか一項に記載の冷蔵庫。