JP2006162211A - 冷蔵庫 - Google Patents

Abstract

【課題】庫内の操作盤を利用して照明装置とする冷蔵庫を提供する。
【解決手段】冷蔵庫本体の庫内に少なくとも室温調節部を備えた操作盤９を有し、その操作盤９の内部空間内に、照明の光源となる半導体発光素子３３を配置し、その半導体発光素子３３からの光を、操作盤９の外に設けられた反射面２１にあてて庫内を照らす庫内照明光とする。
【選択図】図１

Description

本発明は庫内照明を備えた冷蔵庫に関する。

一般に冷蔵庫には庫内を照らす照明装置が設けられ、この光源には白熱電球が用いられているが、近年は光源に発光ダイオードが用いられるようになっている。

発光ダイオードを用いる理由としては、例えば、環境に悪影響を与えるとされるフロンの代替冷媒として可燃性冷媒が用いられるようになってきているため、発熱する電球を用いるのは安全性の面で望ましくないということと、白熱電球に比べて消費電力が少ないために節電効果をアピールするためと、各種色の照明光の使用が可能となるためファッション性等をねらったこと等が考えられる。

光源に発光ダイオードを用いた照明装置の概要は、発光ダイオードを照明ケース内に配置し、その照明ケースを庫内の天井等に直付けする構造となっている。
特開２００１−８２８６９号公報

発光ダイオードを用いた照明装置は、独立した照明装置として作る必要があるためコスト高を招くようになることと、照明装置専用の取付けスペースを確保する必要がある等の問題を有している。

そこで、本発明は庫内に設置されている操作盤に着目してなされたもので、コスト高を招くことなく、しかも、専用の取付けスペース等を必要とすることなく照明装置の設置を可能とした冷蔵庫を提供することを目的としている。

前記目的を達成するために、本発明にあっては、冷蔵庫本体の庫内に少なくとも室温調節部を備えた操作盤を有し、その操作盤の内部空間内に、照明用の光源となる半導体発光素子を配置し、その半導体発光素子からの光を、操作盤の外に設けられた反射面にあてて庫内を照らす庫内照明光とすることを特徴とする。

本発明によれば、既に庫内に設置されている操作盤の内部空間を利用して光源となる半導体発光素子を配置することができるため、コストを低く抑えることができる。しかも、専用の取付けスペースを不用とする。

一方、半導体発光素子からの光は反射面にあたることで庫内を明るくする間接照明になることに加えて、操作盤内の配置によって光源を直視するのを防ぎ、目に優しい照明にできる。

第１には、前記反射面を、操作盤の正面パネルの一部領域に設けられた正面パネル反射面として操作盤の正面パネルを反射面として利用する。

第２には、前記反射面を、庫内の側壁から後壁へ続くコーナ部に設けられたコーナ部反射面として、庫内のコーナ部を反射面として利用する。

第３には、前記反射面を、庫内の後壁に設けられた後壁反射面として、庫内の後壁を反射面として利用する。

以下、図１乃至図８の図面を参照しながら本発明の実施形態について具体的に説明する。

図１は本発明にかかる冷蔵庫の概要正面図、図２は冷蔵室の庫内に設けられた操作盤の概要斜視図をそれぞれ示している。

冷蔵庫１の冷蔵庫本体は上から順に冷凍室３、冷蔵室５、野菜室７となっていて、冷蔵室５は扉を取外した状態を示している。

冷蔵室５には庫内温度調節用の操作盤９が設けられている。操作盤９は、図２から図４に示すように独立した構造となっていて、冷凍室３と冷蔵室５を仕切る仕切壁１１に上面が接触するようフック部１３及び固定ビス１５等によって固定支持されている。

操作盤５の右側領域は冷気が通るダクト部１７、左側領域は操作部１９及び庫内照明部２１となっている。ダクト部１７は対向し合うダクト絶縁物２２、２３を組合せることでダクト通路２５が形成され、その上方にはダクト接続口２７が、前面には冷気吹出口２９をそれぞれ有し、上方の接続口２７は庫内の後壁４５と外壁となる外側パネル３１との間に設けられた冷気通路（図示していない）と接続し、前面に設けられた前記冷気吹出口２９から庫内へ向けて冷気が吹き出されるようになっている。

操作盤９の左側領域の操作部１９は、庫内温度を例えば、強、中、弱のいずれかに設定するダイヤルタイプなって、操作部１９を強、中、弱のいずれかに回動させことで庫内温度設定が可能となる。

一方、庫内照明部２１は、照明用の光源となる半導体発光素子３３と反射面３５とからなり、反射面３５は操作盤９の正面パネルを利用した正面パネル反射面となっている。

正面パネル反射面３７は、図４に示すように操作盤９のパネルケースを型成形するにあたって、その材質に反射に優れた白色ＡＢＳ樹脂を用いて、操作盤９の左側に設けられたコーナ側面３９に対して所定の角度傾斜して対向し合う形状の傾斜面となっている。正面パネル反射面３７の傾斜角度は、半導体発光素子３３からの照射光に対して反射された光が最良の庫内照明光となるように設定されることが望ましい。また、正面パネル反射面３７の反射率としては６０％以上で反射面積は少なくとも４０ｍｍ以上あることが望ましい。

半導体発光素子３３は、透明なレンズケース４１内に配置され、前記傾斜した正面パネル反射面３７へ向けて照射するよう前記コーナ側面３９に取付けられている。半導体発光素子３３としては、例えば、色調は白で、指向特性５０°〜９０°、光度４５０ｍcd以上の発光ダイオードが用いられている。

このように構成された冷蔵庫１によれば、庫内に設置された操作盤９を利用して光源となる半導体発光素子３３とその半導体発光素子３３からの光を反射させて庫内照明光とする反射面３５をそれぞれ設けることができるため照明装置としてのコストを低く抑えることができる。しかも、専用の取付けスペースを不用とする。

一方、半導体発光素子３３からの光は反射面３５となる正面パネル反射面３７にあたることで、庫内を明るくする間接照明光となる。また、操作盤９内の配置によって光源を直視するのを防ぎ、目に優しい照明にすることができる。

この場合、反射面３５及び半導体発光素子３３は、正面からみて操作盤９の左側に設けた手段となっているが、図５に示すように操作盤９の右側にも設けて左右対称としてもよい。これにより左右バランスのとれた庫内照明が得られるようになる。

図６から図９は、反射面３５を操作盤９ではなく庫内壁面を利用する別の実施形態を示したものである。

図６は、庫内の側壁４３から後壁４５に続くコーナ部に４５度の角度でコーナ部反射面４７を設けるようにするものである。コーナ部反射面４７は、周囲壁を含めて反射率の高い白色のＡＢＳ樹脂で作られている。

光源となる半導体発光素子３３は、操作盤９のコーナ側面３９に取付けられ、半導体発光素子３３からの光は前記コーナ部反射面４７へ向けて光が反射されるようになっている。

これにより、半導体発光素子３３からの光はコーナ部反射面４７に当たることで反射され間接の庫内照明光として庫内を照らすようになる。しかも、光源を直視する問題も起きない。この場合コーナ部反射面４７と半導体発光素子３３を図７に示すように右側にも対称に設けることで、左右バランスのとれた庫内照明が得られるようになる。

図８、図９は庫内の後壁４５に弧状の後壁反射面４９を設けるようにしたものである。後壁反射面４９は周囲壁を含めて反射率の高い白色のＡＢＳ樹脂で作られている。

光源となる半導体発光素子３３は、操作盤９を備えた操作盤９の裏面側に設けられ、半導体発光素子３３からの光は前記後壁反射面４９へ向けて照射されるようになっている。

これにより、後へ向かって照射された半導体発光素子３３からの光は、後壁反射面４９にあたることで反射され間接の庫内照明光として庫内を照らすようになる。しかも、光源を直視する問題も起きない。

なお、庫内照明部２１は冷蔵室５内に設けた実施形態となっているが、他の庫内へ設けることも可能である。

本発明にかかる冷蔵庫を示したもので冷蔵室の扉を外した状態の概要正面図。 操作盤の概要斜視図。 操作盤の概要分解斜視図。 図１のＡ−Ａ線概要切断説明図。 反射面の操作盤の左右に設けた概要説明図。 反射面を庫内のコーナ部に設けた概要説明図。 反射面を庫内の左右コーナ部に設けた概要説明図。 反射面を庫内の後壁に設けた冷蔵庫の概要正面図。 図８のＢ−Ｂ線概要切断説明図。

符号の説明

５ 冷蔵室
９ 操作盤
１９ 操作部
２１ 庫内照明部
３３ 半導体発光素子
３５ 反射面
３７ 正面パネル反射面
４７ コーナ部反射面
４９ 後壁反射面

Claims (4)

1. 冷蔵庫本体の庫内に少なくとも室温調節部を備えた操作盤を有し、その操作盤の内部空間内に、照明用の光源となる半導体発光素子を配置し、その半導体発光素子からの光を、操作盤の外に設けられた反射面にあてて庫内を照らす庫内照明光とすることを特徴とする冷蔵庫。
2. 前記反射面は、操作盤の正面パネルの一部領域に設けられた正面パネル反射面であることを特徴とする請求項１記載の冷蔵庫。
3. 前記反射面は、庫内の側壁から後壁へ続くコーナ部に設けられたコーナ部反射面であることを特徴とする請求項１記載の冷蔵庫。
4. 前記反射面は、庫内の後壁に設けられた後壁反射面であることを特徴とする請求項１記載の冷蔵庫。

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