JPH04506811A - pH調整条件下での薬理化合物投与用の改良された経皮組成物 - Google Patents
pH調整条件下での薬理化合物投与用の改良された経皮組成物Info
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- JPH04506811A JPH04506811A JP3500118A JP50011891A JPH04506811A JP H04506811 A JPH04506811 A JP H04506811A JP 3500118 A JP3500118 A JP 3500118A JP 50011891 A JP50011891 A JP 50011891A JP H04506811 A JPH04506811 A JP H04506811A
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
pH調整条件下での薬理化合物投与用の改良された経皮組成物
本発明は皮膚表面pH調整条件下での薬理活性物質投与用のプラスター(硬膏)
の形の改良された経皮組成物に関する。
経皮冶療用組成物を用いる薬理活性化合物の経皮投与は1時は従来技術において
公知であった。この目的に適するプラスターは、例えば、米国特許第35581
22号および第3558123号に開示されている。これらおよび多くのその後
の特許出願においては、多くの活性物質が適し得ることが示唆されているけれど
も、実際には、これらプラスターを患者に用いた場合、インビトロで行った試験
では活性物質を含有するプラスターが活性物質を十分な量で放出することがすで
に明らかにされている場合でさえも予想外の問題が生じ得ることが見い出されて
いる。
しかしながら、この理論をヒトにおける実際に当てはめた場合、期待した十分に
高いあるいは一定の血液濃度は達成できなかった。
例えば、クレンブテロールは気管支喘息治療用のβ−交感神経興奮剤として錠剤
またはシロップの形で経口的に使用されている。
予期に反して、クレンブテロールの経皮投与はこれまで一定の血液濃度を与えな
かった。
驚くべきことに、クレンブテロールの経皮投与における活性物質透過速度(fl
ux rate)が、皮膚表面のpHを6.0〜8.5の一定値に維持した場合
、決定的に改良できることを見い出した。
皮膚を通しての活性物質の透過速度とは皮膚の単位面積および単位時間当りの活
性物質の量として定義され、通常〔μg / c++l・h〕で示される。クレ
ンブテロールの透過速度は上記のp H範囲で最高に達し、それより高いpH値
および低いpH値では急激に低下する。
皮膚表面のpHは個人および時期によって異なる。標準としてのpH値5.5〜
6.0は個々の場合においてp H4,5〜8.0の間で変動するであろうしま
た多くの種々の要因に依存するであろう。
pH値の変動は一方でプラスター自体によって他方では活性物質によっても生じ
得る。図1から理解できるように、クレンブテロールの透過速度は上記のpH範
囲外では劇的に低下し、皮膚がクレンブテロールに対し十分に透過性であること
がもはや保証されない結果となる。
本発明は、さらに、皮膚上で一定のpH値を得ることを可能にし、かくして、活
性物質をその最高透過速度の範囲で皮膚を通して拡散させ得る経皮組成物に関す
る。本発明によれば、上記により、患者における活性物質の最適透過速度が、皮
膚の固有のpHにもかかわらず達成される。
そのような組成物は、皮膚と接触する面上に、皮膚表面のpH値を所望の範囲に
緩衝する化学物質(添加剤)を存在させることによって構成し得る。明らかに、
含有させる物質または物質の混合物は薬理学上許容し得なければならない。皮膚
上に所定のpH値を得るためには、例えば、皮膚表面と緩衝系または緩衝混合物
(緩衝系)を形成する弱塩基、弱酸、有機塩および無機塩のような添加物を用い
るのが適切である。
添加剤の量は、皮膚表面のpH値をプラスターを使用し切ってしまう時間全体に
亘って所望値に調整できるようにするためには、少な過ぎてはならない。
添加剤の量は経皮組成物の活性物質含有体の重量基準で一般に2〜10重量%で
あるが、4〜6重量%の範囲が好ましい。
この添加剤量は1〜7日間皮膚のpHを所定の値に調整するのに十分である。
そのようなpo値の調整の利点は、1つには、皮膚表面上に塩基性pH値を生ず
る塩基性活性物質が皮膚のpHを酸塩の添加により酸性範囲に変え得ることであ
る。この方法において、経皮組成物の受入れ性は、酸性pH範囲でのバクテリア
の生長が実質的に低減されるので、実質的に改良できる。
皮膚表面上のpHを調整するもう1つの利点はわずかに酸性または塩基性の活性
物質が適当な塩の添加により緩衝系を生成させ所定のpHが得られて、その結果
、皮膚表面のpHの変動を平衡させ得ることである。
上記pHを調整するための添加剤として適する適当な塩または弱酸には、例えば
、次のようなものがある:りん酸水素二ナトリウム、りん酸二水素ナトリウム、
酢酸ナトリウム、りん酸二水素カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム
、はう酸、はう酸ナトリウム、クエン酸、クエン酸ナトリウムまたはカリウム、
オルソりん酸モノカルシウム[Ca (HzPO−) 2:l、りん酸水素カリ
ウム、りん酸水素二カリウム、酒石酸、酒石酸カリウムまたはナトリウム、フタ
ル酸水素ナトリウム。
3〜10のpH値を得ることのできる緩衝系または緩衝混合物は従来技術におい
て十分に周知である。
下記はその拡散特性をpH調整によって変化させることのできる活性物質の例で
ある。
フィソスチグミン、クロニジン、フェンタニル、MR2264[:N−(2−メ
トキシエチル)−ノロキシ−モルフオン]、エフェドリン、ニコチン酸アミド、
クレンブテロール、ブラミベクソール、リスライド、ターブタリン、サルブタモ
ール、ヘクソプレナリン、インシュリン、バソプレッシン、心房ナトリウム利尿
性ペプチド<ANP>。
本発明による利点および知見は弱塩基または弱酸形で存在する他の活性物質にも
応用し得る。
本発明によるプラスターは皮膚表面のp)(を僅かに酸性(pH=5.5〜6.
9)にして望ましくないバクテリア生長およびそれに由来する潜在的な皮膚刺激
を回避するのに有利に使用できる。
その透過速度が皮膚のpHによって影響を受けないあるいはほんの僅かしか影響
を受けない中性分子、例えば、ニトログリセリンはこの目的に特に適する。
pH値の調整用に本発明によって使用するのに適する経皮組成物は従来技術から
公知である。一般的には、これらの組成物は以下に列挙するポリマーまたはコポ
リマーの1つのマトリックス組成物である。
ポリメタクリレート、ポリビニルピロリドン、エチルセルロース、ヒドロキシプ
ロピルメチルセルロースフタレート、ポリビニルアルコールまたはそのラウリン
酸ビニルまたはマレイン酸との。
コポリマー、ポリ酢酸ビニルまたはそのラウリン酸ビニルまたはマレイン酸との
コポリマー、ポリビニルエーテル、ブチルゴムおよびポリカプロラクタム。
好ましいポリマーおよびコポリマーはエマルジョン重合によって調製したもので
ある。この種のポリマーにおいては、活性物質の放出をポリマー粒子の粒度を変
化させることにより、層厚を40〜200μm好ましくは140μmまでの範囲
で変化させることによりおよびガラス転移温度を変化させることにより調整でき
ることが知られている。
粒度は調製後の高分子物質の粒径に関連し500μmまでであり得る。粒度(直
径)は重合条件によって調整し得る。粒度の低減は放出速度の増大をもたらす。
ガラス転移温度はモノマー組成を変えることによって調整でき、例えば、−20
〜+80℃、好ましくは一20〜+40℃、特に好ましくは一1O〜+30℃で
ある。ガラス転移温度の上昇は放出速度の低下となる。
エマルジョン重合法を用いて、次のポリマー、例えば、PVC、ポリラクチド、
ポリスチレン、ポリ酢酸ビニル、ポリブタジェン、ポリアクリロニトリル、ポリ
ビニルエステル、ポリビニルエーテルおよびこれらのコポリマーを調製できる。
エマルジョン重合した、アクリル酸及びメタクリル酸のメチル及び/又はエチル
エステルのコポリマーが好ましい。エマルジョンポリマーの分子量は104〜1
07であるべきである。該キャリヤー材料は、例えば、凍結乾燥により、固形物
として回収でき、ポリマー粒子はその形状および粒度を保持している。
経皮投与用のマトリックス組成物は活性物質を含有する裏打層、活性物質を含有
する貯蔵室(活性物質マl−IJソックス蔵体)および活性物質を皮膚に付着さ
せる手段とからなる。
活性物質の放出はポリマーマトリックスの適当な選択により(例えば、ヨーロッ
パ特許第86997号に開示されているように)、あるいは、例えば、米国特許
第3.598.122号および第3.598.123号に開示されているような
適当な膜により制御できる。
1つの実施態様においては、本発明による組成物は活性物質に対して非浸透性の
裏打層、皮膚のpH調整用の2〜10%の弱塩基、弱酸または塩を含む活性物質
含有ポリマーマトリックス、および組成物を皮膚に付着させるための手段とを含
有する。
活性物質を含有するマトリックスは好ましくはエマルジョン重合ポリアクリレー
トを含有する。この種の組成物は公開されたドイツ特許出願第2920500号
、ヨーロッパ特許出願第209121号およびヨーロッパ特許第86997号に
開示されており、これら特許出願または特許の記載は本明細書に引用する。
特に好ましいエマルジョンポリマーはアクリル酸およびメタクリル酸のアルキル
エステル系のコポリマーである。その一般式は下記のとおりである。
[CH2−CR,(COOR2)−CL−1,:R1(CLIUR2) 3、式
中、R,=H,C1(、であり、R2=H,C+−Ca−アルキル、 C1−C
,アルキル−N (C,−C4アルキル)2である。
平均分子量は、6X10’〜1.6X10’であり、10’〜106の範囲が好
ましい。
ダルムシュタットのロームGmbH社より製造された次のニードラジット(Eu
dragit)エマルジョンポリマーおよびこれらの混合物が好ましい。
E 30 D MN 800000 RI=H,CH−、R2=C)+3.[’
2)1s;E 12.5/100 MW 150000 R,=CH3,R,=
CH,−CH,−N(CH3)2゜CH3,C,H,;
L/5100 MW 135000 R,=CH3,R2=■、C,H,。
エマルジョンポリマーのマトリックスを有する上記の実施態様を調製するために
は、次の手順を用いる。
凍結乾燥ラテックスを薬物およびポリアクリレートの両方を溶解し得る有機溶媒
または溶媒混合物中に溶解する。皮膚上のpH調整用添加剤は粉末としての微分
割形で、あるいは、溶媒が水混和性である場合には、水中での溶液または懸濁液
の形のいずれかで添加する。溶媒の例には、低級脂肪族アルコール、エーテル、
ケトン、エステル、炭化水素またはハロ炭化水素、特に容易に蒸発する沸点10
0℃以下の溶媒がある。溶媒混合物も使用できる。
出発溶液の粘度は溶媒または溶媒混合物の適当な選択により変化させ得る。フィ
ルムは通常的50〜200μmの厚さを有すべきである。溶液がフィルムにまで
乾燥する温度は、通常、周囲温度ないし最大で使用する溶媒または溶媒混合物の
沸騰温度までであるが、通常、乾燥は、多くの薬理活性物質の不安定性およびフ
ィルム中での気泡形成の危険性故に、出来る限り低い温度で行う。
フィルムは連続または不連続で製造し得る。得られたフィルムは適当な細片に切
断するか打抜きを行い、経皮調製物製造のための通常の方法で、恐らくは、活性
物質を含有するフィルムの一面に支持および/または被覆層を塗布し除去可能な
保護コーティングを有する接着層を他方の面に付着させることによって包装する
。
これは皮膚に接着層被覆プラスターを用いて付着させ得る。
経皮組成物が活性物質の放出を制御するための膜を含有するもう1つの実施態様
においては、pH調整用の添加剤は皮膚に面する膜の一面上または一面内に含有
させ得る。
もう1つの実施態様においては、経皮組成物は1種以上の活性物質を個々のチャ
ンバー内に含有させた多チャンバーシステムの形を有し、本発明に従って、pH
調整用の添加剤は他のチャンバー内に含有させる。添加剤は独立のチャンバー内
に、例えば、ゲル、溶液または懸濁液の形で存在し得る。
マトリックス組成物の性質にかかわらずに、pH調整用の添加剤は皮膚に対して
次の面上の別個の層内に含有させ得る。この層は(粘稠)溶液の形または小粒子
形の粘着性ポリマー、非粘着性ポリマー、ゲル例えばアガロースゲルの形であり
得る。添加剤を含有する別個の層においては活性物質マ) IJワックス体を被
覆することは必ずしも必要ではない。
本発明はまた皮膚表面上のpH調整用のプラスターの形の活性物質を含まない、
このプラスターが凹部を有することを特徴とする経皮組成物に関する。これらの
プラスターは、例えば、現在の組成物の最適透過速度を改良するための、活性物
質を含有する任意のプラスターの下に配置させるためのアンダープラスターとし
て使用できる。この場合、活性物質はアンダープラスターで被覆されていない皮
膚表面を通して主に拡散される。
活性物質を含有しない本発明によるアンダープラスターのもう1つの実施態様に
おいては、そのアンダープラスターは、その厚さもその組成も活性物質を含有す
るプラスターからの活性物質の拡散を妨げない限り、皮膚を完全に被覆するよう
にも構築し得る。
これは、例えば、薄いポリアクリレートフィルムによる場合である。
ポリマー(マトリックス)およびpH調整用の添加剤に関しての本発明によるア
ンダープラスターの組成は前述の活性物質を含有する組成物の組成と同様である
。
もう1つの実施態様においては、経皮組成物は、皮膚に面する面上に、小ニード
ルを含有し、これらのニードルは表皮角質層を通りかくして針刺傷を通して薬物
を妨害されずに拡散せしめる。
(“モスキード”方式)。所定の塩は、一方で、酸緩衝化範囲でのpHの適当な
選択により、活性物質が晶出することなしに表皮角質層を経て表皮中に浸透する
ように活性物質を溶液中に保持するだけでなく、バクテリアの生長を防止して許
容し得ない反応を起し得る皮膚上での防腐剤の使用を回避する。経皮用途用のこ
のタイプのプラスターは例えばDE−O5第2305989号に記載されている
。
図9はクレンブテロールのヒトの皮膚を通る浸透性Pを示す(線A)。Pは[C
II+/秒〕で示される。曲線BはpH値によるクレンブテロールの水溶解性を
示す〔■/−〕。曲線Cはより広いpH範囲に亘ってのクレンブテロールの透過
速度を示す。(図9の右縦座標は対数で示す。)
図1は本発明によるプラスター10の平面図を示す。図面で示すものとは別に、
プラスターは簡単に矩形または円形とすることができる。
図2はプラスター10の好ましい実施態様を示し、この態様では、活性物質21
およびpH調整用の添加剤22とをポリマーマトリックス内に均一に分布させて
いる。保護フィルム30は使用前に取り途いて接着剤表面31を露出させるよう
にする。
図3はプラスター10のもう1つの実施態様を示し、この態様では、活性物質の
放出を膜33により制御している。添加剤22は別個の層34中に含有させてい
る。この図は保護フィルム30を図示していない。
図4はプラスター10の同様な実施態様を示すが、添加剤22を含有する粘着ポ
リマーからなる層34を有する。
図5は皮膚の最上層に浸透するための下面上に小ニードル群を有するプラスター
の断面を示す。ポリマーマトリックス20は活性物質と添加剤22とを含有して
いる。プラスターの平坦外面35は、その下面上に、皮膚への固定用の接着層3
1を含有している。
以下の実施例は、本発明を例示するものである。
〔製造例1〕
クレンブテロール−ニードラジットNE30D溶液の調製ニア七トン1734■
を気密シールを有する加熱可能な容器中に撹拌しながら入れ、クレンブテロール
21mgとクエン酸21mgとを撹拌しながらゆっくり加える。ニードラジット
NE30D434■を加える。
ヒーターを閉じて撹拌しながら40℃に加熱する。この温度で、撹拌を均質な溶
液が生成するまで続行する。溶液は凝集物を含むべきでない。溶液の粘度は30
00〜4000mPa5であるべきである。加熱溶液をアプリケータ一手段、加
熱用チャネルおよび冷却手段とからなる直接コーティング装置で塗布する。固定
ブレード(ドクターブレード)をアプリケータ一手段の前進方向に対し直角に配
置させる。
ブレードの前で、上記のようにして調製した粘稠アセトン溶液をキャリヤーフィ
ルムに塗布する。
上記フィルムは、”TechnologIsche 5chriftenrei
he: Veredelung bahnf6ermiger Materia
lien、Be5chichten und ImprMegnieren”(
Berger Verlag社、フランクフルト)に記載されたような方法で製
造する。
注型フィルム中のアセトンは周囲温度または加熱用チャンネルにより蒸発させる
。コーティングしたキャリヤーストリップを冷却し、次いで、フィルム上に巻き
付ける。任意の所望の大きさの細片を打抜く。細片を被覆用プラスターに固着し
次いで患者に固着させ得る。
〔製造例2〕
クレンブテロールーユードラジッ1−NE30D溶液の調製:アセトン1734
■を気密シールを有する加熱可能な容器中に撹拌しながら入れ、クレンブテロー
ル21ngと炭酸ナトリウム21■を撹拌しながらゆっくり加える。ニードラジ
ットNE30D434■を加える。懸濁液を透明溶液の代りに用いるほかは、製
造例1で記載したように処理を行う。
〔実施例1〕
pH修正クりンブテロールCPAのヒトの皮膚への浸透性:各CPAの組成:
PH10,0Pit 3.5
クレンブテロール 5% 5%
クエン酸 5%
Na1CL 5%
ポリメタクリレート 90% 90%
(ニードラジットNE30D)
フランツ セル(Franz ce目)を放出装置として用いた。このセルは薬
剤調製物からの薬物の放出を試験する通常の方法である。
サンプルを24時間後および48時間後に採取し、クレンブテロール含有量を測
定した。
pH値3.5 Fil値10.0
セ ル 123 123
24時間後のクレンブテ 3.48 0.65 2.64 7.8 11.44
9.840−ル拡散(μg/cnf)
48時間後のクレンブテ 5152 1,65 6.04 21.7 27.3
24.20−ル拡散(μg/co?>
高拡散速度が酸性pHよりもアルカリ性pHで見い出されることが明白である。
〔実施例2〕
図6は表面pH電極を用いて5日間袋着後の皮膚上の組成物の下で測定した皮膚
表面のpHに関する結果を示す。試験した各組成物はポリメタクリレートマトリ
ックス中のクエン酸の濃度において異なる。1%以上のクエン酸濃度のみが皮膚
の表面pHに有意の変化を与えていることが明らかである。図6中の数表示“1
゜2および3”は試験対象体を示す。
〔実施例3〕
図7は5%のクエン酸またはNa2CD、の添加によって変化した塩基性活性物
質の各薬物含有CPAのpH値を示す。比較として塩またはイオン性物質の添加
なしての表面pHも測定した。pHは塩基性pH値および酸性pH値の両方に対
して変化し得ることが明白である。
〔実施例4〕
図8は、6日間皮膚に装着した経皮治療用組成物の下の皮膚のpHを示す。表面
上のpH調整が明白に示されている。選定したpH値が皮膚上で上記の期Mel
k持されている。
【図61
【図81
FIG、9
pH
国際調査報告
一惰物−^−seIIm、PcT/EP 90102052国際調査報告
Claims (8)
- 1.治療活性物質に対して非浸透性の裏打層と、裏打層と皮膚の間に配置された 又は配置されるように調整された活性物質の貯蔵室と、プラスターを皮膚の上に 固定するための手段とを有するプラスターを備えた経皮治療放出系であって、皮 膚表面のpHを望ましい所定の値に調整することができる少なくとも1種の薬理 学的に許容される添加物が存在していることを特徴とする経皮治療放出系。
- 2.薬理学的に許容される添加物が、弱塩基、弱酸、皮膚表面と緩衝系を形成す る少なくとも1種の無機又は有機の塩、又は緩衝系、又はそれらの混合物であっ て、3〜10のpH値を与えることができるものである、請求の範囲1記載の経 皮治療放出系。
- 3.活性物質及び添加物が、ポリマーマトリックス中に与えられ、好ましくはこ のポリマーマトリックスが、エマルジョン重合したポリアクリレートから形成さ れたものである請求の範囲1又は2記載の経皮治療放出系。
- 4.添加物が、活性成分を含むポリマーマトリックスの重量を基準として2〜1 0重量%の量で存在する請求の範囲3記載の経皮治療放出系。
- 5.活性物質がクレンブテロールである請求の範囲1〜5のいずれか1項に記載 の経皮治療放出系。
- 6.薬理活性物質を経皮投与する方法において、皮膚表面のpH値を、活性物質 の透過速度〔μg/cm2h〕が最大である範囲を含む所定の範囲内で実質的に 一定に維持することを特徴とする方法。
- 7.活性物質がクレンブテロールであり、pHが6.0〜8.5に維持される請 求の範囲6記載の方法。
- 8.治療活性物質と、皮膚表面のpHを所定の値に調整できるような少なくとも 1種の薬理学上許容し得る添加物と、ポリマーとを有機溶媒中で混合し、溶媒を 蒸発させて該物質と該添加物とを含むポリマーフィルムを形成し、該フィルムは 、水蒸気不浸透製裏打層と任意の皮膚固定層とが備えられるように調整されてお り、又は水蒸気不浸透製裏打層と任意の皮膚固定層と共に使用されるように調整 されていることを特徴とする経皮治療放出系の製造方法。
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