【発明の詳細な説明】
複合ポリエステルフィルム及びフォトポリマープレート用保護層としての使用並
びに前記フィルムを含むフォトポリマープレート本発明は特殊な表面特性を有す
る新規な複合ポリエステルフィルムと7+トポリマープレート(phojopo
17me+ pltle)用保護層としてのその使用に関する。
印刷版及び特にフレキングラフ印刷版を製造するために使用されるフォトポリマ
ープレートのような、感光性素材が、キャリアーと保護フィルムの間に置かれた
光重合性(pbo1opolyme+i+ghle)ポリマーの層を含む少くと
も1つの集成体から成ることは知られている。一般に、キャリアーと保護フィル
ムは、金属フィルム又はフィルム形成熱可塑性ポリマーのフィルム若しくはシー
トから成る。ポリエステルフィルム、及び特にアルキレンテレフタレートから誘
導される数種の単位を含有する延伸フィルムは感光性素材用の前記のキャリアー
又は保護フィルムを製造するための好ましい材料である。保護フィルムの主要な
役割は、光重合性素材の運搬及び/又は貯蔵中に受ける損傷からフォトポリマー
層を保護することであり、更に光重合性プレートを積み重ねる場合セパレーター
としての働きもする。保護フィルムは光重合性素材を使用する時点で光重合性層
から分離される。この使い方では、光重合性層に、印刷機のガラス板上及び/又
はネガの表面上での素材の表面の版取りができるだけ完全であるような表面の形
状を与えることが有利であることが判明している。
このような目的は、光重合性素材を所定の位置につけた時に、光重合性層とガラ
ス板の間にとらえられた空気が容易に抜は出すことができる場合、即ち、光重合
性層が十分に粗い場合、すみやかに達成できるだけである。保護フィルムは、光
重合性層と接している前記フィルムの表面が、幾つもの突起を含み、それらがほ
とんど同じ高さであって、光重合性層に接している保護フィルムの表面全体に一
様に分布している場合、転写作用により前記の層にこの粗さを付与できることが
できて有利である。
また、光重合性層が特に薄い(その厚さは約3μlになり得る)特定の用途(た
とえばオフセット版の製造)に対しては、保護フィルムの粗い表面に、光重合性
層を貫くようなピークが無いことを確実にするように注意しなければならない。
このような表面の性質を有するポリエステルフィルムの製造には、粒度、粒度分
布及びポリエステルに混入する際の再凝集しない能力に関する特定の要件を満足
する充填剤の使用が必要である。このような充填剤は一般に保護フィルムの厚さ
全体にわたって混入され(所謂、フルバルク(fυIf−bulkl フィルム
)、この場合、所望の結果を得るのに関与しない部分の消費された充填剤は全く
むだになる。更にその上、フィルムの厚さ全体にわたる高濃度の充填剤の使用に
より前記フィルムが不透明になるのが助長され、保護層を通して光重合性層が見
えなくなる。最後に、高濃度の充填剤を含有するフルバルクフィルムのスクラッ
プは再循環が不可能でないとしても困難である。
本発明の第1の目的は、光重合性層に粗さを付与することができる、一様な形状
の粗い保護フィルムを開発することである。
本発明の第2の目的は、極めて薄いフォトポリマー層を貫くようなピークのない
粗い保護フィルムを開発することである。
本発明の第3の目的は、使用する充填剤の量を限定すると同時に、高濃度の単分
散充填剤を含有する粗い保護フィルムを得ることにある。
本発明の第4の目的は、充填剤の濃度を考慮に入れて、あり得る最高の透明度の
粗い保護フィルムを得ることである。
更に詳細には、本発明は、新規な半結晶質二軸延伸複合ポリエステルフィルムに
関し、そのフィルムは充填剤を含むか又は含まない厚い層Aと、層Aの面の少な
くとも1つの上の、層Aの厚さよりも厚さが小さい同時押出ポリエステル層Bと
から成り、そのフィルムは層Bが次の表面特性ニーRt≦3μ量
一比Rt/Raで表わされるピーク密度≦lOを育し、かつ次の特性;
平均直径=1.5〜2.5μm
単分散性(monodispersH7) I = D 75− D 25≦1
.2を有する充填剤を含有することを特徴とする。
本発明のフィルムのピーク密度は好ましくは5〜9の間である。
本発明の同時押出複合フィルムの層(Al及び(Bl を得るために使用するポ
リエステルは二軸延伸半結晶質フィルムを殊るために通常使用されるものである
。それはフィルム形成線状ポリエステルであって、延伸により結晶化することが
でき、1種以上の芳香族ジカルボン酸又はその誘導体(たとえば低級脂肪族アル
コールのエステル、ハロゲン化物)と1種以上の脂肪族グリコールから常法によ
り得られる。挙げ得る芳香族二酸の例は、フタル酸、テレフタル酸、イソフタル
酸、ナフタレン−2,5−ジカルボン酸及びナフタレン−2,6−ジカルボン酸
である。これらの酸は、アジピン酸、アゼライン酸及びヘキサヒドロテレフタル
酸のような1種以上の脂肪族ジカルボン酸の少量と併用することができる。脂肪
族ジオールの挙げ得る非限定例は、エチレングリコール、プロパン−1,3−ジ
オール及びブタン−1,4−ジオールである。これらのジオール更に多数の炭素
原子を含有する1種以上の脂肪族ジオール(たとえばネオペンチルグリコール)
又はシクロ脂肪族ジオール(シクロヘキサンジメタツール)の少量と併用するこ
とができる。好ましくは、結晶化し得るフィルム形成ポリエステルは、ポリアル
キレンジオールテレフタレート又はナフタレンジカルボキシレート及び特にポリ
エチレングリコールテレフタレート(PET)若しくはポリブタン−1,4−ジ
オールテレフタレート、又は少なくとも80IIo1%のアルキレングリコール
テレフタレート若しくはナフタレンジカルボキシレート単位を含有するコポリエ
ステルである。
ポリエステルは有利にはポリエチレングリコールポリエチレングリコールテレフ
タレートであり、その固有粘度は0−クロロフェノ−゛ル中25℃で測定して、
0.6〜0.75dl/gの間にある。
本発明フィルムの表面に実質的に同じ高さのピークの均一な分布を得るには、単
分散充填剤、即ち、1.2以下でゼロに等しいこともあり得る単分散指数1=D
75−D25を特徴とする充填剤を使用する。用語D75及びD25は後記のよ
うに定義する。平均直径D51)は、粒子全部の重量の50%に対応する球形粒
子の直径として定義し、粒子の重量百分率と直径を関係づける累積分布曲線上で
読み取り、1.5〜2.5μmの間であり、好ましくは1.8μIと 2.2μ
mの間である。
充填剤の種類は、それらが前記に指摘した単分散性と平均直径の要件を滴定すれ
ば決定的ではない。従って、種々の型の充填剤、即ち金属塩(CaCO; Ba
5O4)及び金属酸化物(S r O、T r O、Z r O、A A’ 2
0 s 、シリカ/アルミナ混合物)並びに珪酸塩を使用することが可能である
。しかしながら、ポリマーに混入する場合に僅かしか、又は全く再凝集しない充
填剤を使用するのが好ましい。W、 5TOEBERら、j。
Co11oid god llc+fgce Sci、26 (196g) 6
2〜69.米国特許第3634558号及び欧州特許出願0234945号に記
載の方法に従って、アルカリ性塩基(特にアンモニア水)の存在下に金属アルコ
ラード、たとえば珪酸アルキル、チタン酸アルキル、ジルコン酸アルキル又はア
ルミン酸アルキルを含水アルコール性媒質中で加水分解して得られる金属酸化物
を使用するのが好ましい。このようにして得られる金属酸化物は単分散球形粒子
の形をとる。単分散球形酸化物及び特に珪酸アルキル(珪酸メチル、エチル、n
−プロピル、イソプロピル)を含水アルコール性媒質中でアルカリ加水分解して
得られるシリカが特にもっとも適している。シリカ粒子は、エチレングリコール
のようなアルコール又はポリオールを用いて、K、ILERの名前で米国特許第
2801185号に、及びA、 K、VAN HELDENう、J、Co11o
idIabufzee Sci、81 (1981) 354〜367ページに
記載された方法に従って、表面上に存在するシラノール基の全部又は一部をエス
テル化処理してもよい。単分散球形金属酸化物は、慣用方法により、即ち粉末の
形で、又は好ましくはグリコール懸濁液の形で(欧州特許出願第0236945
号参照)、相互交換 (inter−excb*ogel 反応又は重縮合中に
、あるいはマスターIくブチ法により、ポリエステルに混入することができる。
本発明について、「球形粒子」という表現は、0.45〜0.523の間の形状
関数φVを有する粒子を指し、φVはμiで表わす粒子の体積Vと粒子の最大直
径の三乗の比v/D3に等しい。
層Bに混入される充填剤の量は、充填剤の種類及び特にその密度により変わる。
実際には、ピーク密度はポリマーに存在する充填剤の粒子の数に直接依存する。
所定重量の充填剤と一定の平均直径では、粒子の数は充填剤の密度と反比例する
。一般に、充填剤の量は、ポリマーの 5〜35重量%の間であって、5〜25
重量%の間が好ましい。単分散シリカを充填剤として使用する場合には、 5〜
15重量%の間の量が適当である。充填剤の適量は、比Rt / Raで表わし
て10以下であるピーク密度を1つ以上の層(B)に供与するように、簡単な試
験によってそれぞれの特定の場合において決定することができる。
本発明の複合フィルムは、前記定義のような少なくとも1つの層Bを含む。多層
光重合性素材中の保護層としてそれらを使用する場合は、それぞれの面に層Bを
含むようにする。このようにしてできた複合フィルムは、2つの素材の光重合性
層の間のスペーサー及び保護シートとして役立つ。変形として、唯一の層Bのみ
を含む本発明の複合フィルムを、多層光重合性素材中で同時に保護フィルムと耐
久性(pe+mxnentl キャリアーとして役立てることができる。この場
合には、層Bを保持する面は1つの素材の光重合性層の1つの面と接触し、公知
の型の接着剤コーティングを保持し得る複合フィルムのもう1つの面がもう1つ
の素材の光重合性層と接触している。このように数個の光重合性素材を結び付け
ることが可能である。
本発明フィルムをキャリアーと保護シートの両方として役立てることを目的とす
る場合には、本発明の層Bを含まない層Aの面に、公知の型の接着用下塗剤の層
を、適宜な手段(同時押出、インラインコーティング、ピックアップコーティン
グ)により付けることができる。これは、アクリルポリマー又は数個のオキシス
ルホニル基(S03M、Mは水素原子又はアルカリ金属若しくはアルカリ土類金
属原子)(第0267856号、第0275801号及び第0272993号と
して公開された欧州特許出願並びに第2628359号として公開されたフラン
ス特許出願11g103302号参照)若しくは第0260203号として公開
された欧州特許出願に記載されたようなグラフト化オキシスルホニル基を含有す
るコポリエステルを使用して行うことができる。
本発明の同時押出複合フィルムは、充填剤を含有しないか又は適切な場合には層
Bとは異なる充填剤を含有するポリエステルAを、前記の単分散球形充填剤を含
有するポリエステルBと同時に押出することにより得られる。
これを行うには、第1の押出機を使用して結晶化可能ポリエステルの流れ(A)
を押出し、同時に第2の押出機を使用して1つ以上の層+B)を形成する目的の
ポリエステルの流れ(B)を押出す。2台の押出機を同時押出箱に連結する。そ
の中で適当な場合には流れ(Bl を2つの流れ(B)に分割することができる
。
溶融ポリマーの流れをフラットダイを通過させて多層非晶質フィルムに変え、得
られる非晶質フィルムを、フィルムを製造するための慣用操作、即ち焼戻し、配
向、熱硬化及び巻取りに付する。
フィルム製造の条件は延伸半結晶質ポリエステルフィルムを得るため工業上通常
使用される条件である。ダイから出るとき、非晶質複合フィルムをキャスティン
グドラム上で10℃と45℃の間の温度に冷却する。
押出された複合フィルムの延伸の条件は、半結晶質ポリ゛エステルフィルムの製
造に通常使用される条件である。こうして、−軸延伸又は2つの一般には直交す
る方向に逐次若しくは同時に行う二軸延伸を実施し、さもなければ延伸の方向を
それぞれのシーフェンスについて変える少くとも3回の一連の延伸操作で実施す
ることが可能である。その上、一方向延伸操作それ自体を数段で実施することが
できる。それにより、たとえば、2つの逐次二軸延伸処理のような延伸シーフェ
ンスを組合せることが可能であり、それぞれの延伸操作を数段階で実施すること
ができる。
複合フィルムは2つの垂直の方向で二軸延伸に付するのが好ましい。たとえば、
フィルムを最初はその移動の方向に延伸しく縦延伸)、次いでその垂直方向で延
伸する(横延伸)こと、又はその逆が可能である。一般に、縦延伸を80〜13
5°の温度で3〜5の比(即ち、延伸したフィルムの長さが非晶質フィルムの長
さの3〜5倍を示す)で行い、横延伸は90〜135℃の温度、好ましくはIH
〜125℃の間の温度で3〜5の比で行う。
延伸後、複合フィルムを160〜240℃の間の温度で熱処理に付する。
延伸は、同時に、即ち縦方向と横方向で同じ時に、たとえば80〜120℃の温
度で3〜5の延伸比で行うこともできる。
押出機の押出量は延伸後の層(Al及びCB+の厚さに応じて変わる。層(A)
は一般に20μmと 150μmの間、好ましくは30μlと 100μmの
間の厚さを有する。層(B)の厚さは一般に単分散充填剤の粒子の平均直径より
も小さい。この厚さは 05μm〜2μmの範囲が好ましい。
本発明の複合フィルムの自由収縮率は、両方向共、150℃で1、育利には2%
以下であって、好ましくは1.5%以下である。
層Aは充填剤を含有しないことが好ましいけれども、特に複合フィルムが1つだ
け層fB)を含有する場合は慣用の充填剤を混入することにより巻取りを容易に
するために充分な粗さをフィルムに与えることが有用であることを明らかにする
ことができる。この場合、層Aに混入される充填剤の平均直径は、層B中の充填
剤のそれ以下であるのが好ましく、充填剤の量は層Bのそれより少ない。一般に
、この量は5重量%より少なくて0.1〜3重量%の間である。この目標は、(
A)の層(B)に向かい合う面に、層(B) とは異なる適量の慣用充填剤を含
有する層(C)を配置することにより達成できる。
本発明の複合フィルムが2つの層(B)を含む場合、層(Al が充填剤を含有
する必要はないが、層(B)中の単分散充填剤と異なる慣用充填剤を層(A)に
混入することは本発明の枠組を越えるものではない。
層(A)が充填剤を欠く本発明フィルムは80%未満の曇り度(h8rine+
+)を有する。他のすべての物が等しいとすれば、フルバルクフィルムは全く不
透明である。
本発明の複合フィルムは、特にフレキソグラフィック印刷法による印刷版の製造
のための光重合性素材用保護フィルムとして特に適切である。この使用が本発明
の2番目の主題となって本発明の3番目の主題は、印刷版用の光重合性素材(e
lem!n+)であって、本質的にキャリアー、光重合性層及び保護フィルムを
含んで成る少くとも1つの集成体から成る。それは前記保護フィルムが、充填剤
を含有しても含有しなくてもよい厚い層(A)と、前記の層(A)の面の少なく
とも1つの面上に、その厚さが層(A)の厚さより小さく、かつ次の表面特性ニ
ーRt≦3μm
− ビーク密度Rt / Ra≦10
を有するポリエステル層[B)を含み、前記層(B)が次の特性:・平均直径=
1.5μ■〜2.5μm
・単分散性工≦1.2
を有する充填剤を含有する、同時押出二輪延伸複合ポリエステルフィルムから成
ることを特徴とする。
本発明の光重合性素材では、キャリアーと重合性層とは普通に使用されているも
のである(米国特許第2948611号、第3024180号及び第43236
37号; R15s友+ch Di+closu+*86/18g +03参照
)。光重合性層のための耐久性キャリアーはシート、フィルム又はプレートの形
のどの材料からも構成することができる。このように金属(たとえばアルミニウ
ム)でつくるか、又はフィルム形成ポリマー(ビニルポリマー又はコポリマー、
ポリエステル、ポリアミド、ポリイミド、ポリエステル−アミド)を主成分とす
るフィルム、シート又はプレートを使用することが可能である。ポリエステルの
フィルム、シート又はプレートは特に適切である。耐久性キャリアーは、必要な
場合、光重合性層との接着を改良するため接着剤の層を有することができる。
本発明の光重合性素材は、本質的に耐久性キャリアー、光重合性層及び本発明の
保護フィルムで構成される1つ以上の集成体から成り得る。前記のように、2つ
の光重合性集成体から構成される素材では、保護フィルムは、それぞれの面上に
層(B)を含み、2つの素材の2つの光重合性層の間のスペーサーの役をする。
2つより多い集成体を含む素材では、保護フィルムは、隣接する集成体のキャリ
アーの層(B)を有する面から成る。
以下の実施例は、限定を意味するのではなく、本発明を説明するものであり、実
施に移すことができる方法を示す。充填剤と複合フィルムの性質を以下に明確に
し、それらの測定方法を説明する。
A) フィルムの特性
1° −粗さく+ougb++es+)、規格D I N 4.7611に定義
されるこの特性は、この規格に記載された方法によりPRETBEM S6P装
置で、次の条件下に測定した。
−カットオフ波長の数値 :0.08m*−トラッキング長さ :1.75■
−計測針の曲率半径 : 4μm
−計測針のトラッキングカニ 5Dmg、 1記録した結果は20μm間隔のプ
ロフィルについて行った30回の測定の平均である。
b)Raと同条件下に測定した全粗さfloltl roBb++e+s)(山
から谷までの高さ)
2° −ビーク密度
これは、前記のようにして測定し、比Rt / Raとして表わす。
3°−150℃における収縮
フィルムの横延伸と縦延伸の方向を確認した後、ポリエステルフィルムから直径
100閣の円形試験片を切り取る。次いで試験片を恒温通風炉中で150℃に3
0分間加熱する。冷却後、照明されたガラス板上に刻み込んだ0.1μm目盛の
物差しと拡大鏡照準具から成る測定ブロックを使用し、横方向(D T)と縦方
向(D L)で試験片の直径を測定した。収縮を次式を用いて計算し表わした。
−RT= 100−DT
−RL= 100−DL
4°−曇り度
透過散乱光百分率(又は曇り)によりフィルムの曇り度の特性を示す。規格^S
TM D 100により測定する。
B) 暦日中の充填剤の特性
1°−粒子の平均直径、D50(前記定義)これはピロ燐酸ナトリウム水溶液中
で、商標SYMPATECのレーザー粒度計を使用して測定する。
2° −DT5及びD25
これらはそれぞれ粒子全部の75及び25重量%に対応する球形粒子の直径を表
わし、D5Gと同じようにして測定し、粒子の重量百分率とその直径の関係の累
積分布曲線上で読み取る。
粘度指数740を有する85重量%の充填剤を含まないポリエチレングリコール
テレフタレートと、商標MICROBEAD P2Oで販売され、次の特性:
・D5G (μwl : 1.95
・D25(μII) : 1.55
・DT5 (μm) : 2.41
・■ (μm) : 0186
を有し、最小直径0.62μOを有する粒子を0.12重量%及び最大直径4.
2μmを有する粒子を0.98重量%含有する15重量%の単分散球形シリカか
ら成るマスターバッチを、直径354mで長さが直径の35倍に等しい、商標L
EISTRIT2の二軸スクリュー押出機に成分を導入し、混合物を10kg/
時の速さで押出し、脱蔵圧力を7x 103Pa、スクリューの回転速度を10
0+pmにして調製する。得られる棒材を冷水を用いて冷却し、次いで高温気流
中で乾燥して顆粒にする。
10重量%のシリカを含有する第2マスターバツチは、同じ無充填PETと前記
の調製した15%マスターバッチから出発して、前記操作により得る。第2マス
ターバツチの粘度指数は640で72μmの厚さを有する無充填内層A及びAの
各面上の 1,5μIの厚さを有する層Bを含む複合ポリエステルフィルムを、
充填ポリマーの流れ[Blを2つの二次流れ[B)に分割する接続箱に連結した
2台の押出機から成る装置を使用して一方でマスターバッチの調製に使用した充
填剤を含まないPETと、他方10%のシリカを含有する第2マスターバツチと
の同時押出により調製する。
主要押出系統(流れA)の押出量は120kg/時で、その温度は280℃であ
る。付随系統は5kg/時の押出量と 265℃〜270℃の間の温度を有し、
接続箱の流入圧力は5x 1106Pと9×10’ Psの間である。
3つの流れB/A/Bをフラットダイを通して押出す。同時押出素材を35℃に
保ったキャスティングドラム上で板にして冷却し、次いで非晶質複合フィルムを
105℃の温度で3.24の比で縦延伸に付し、続いて115℃と 125℃
の間の温度で3.27の比で横延伸に付する。それから二軸延伸フィルムが23
0℃の温度で5秒間熱硬化加熱処理を施し、その後で冷却して巻取る。
この方法により得られるフィルムは次の性質を有するニー Rt/Ra : 7
.6g
150℃の収縮率
一縦方向:0.98%
一横方向:0.45%
−曇り度ニア3.7%
実施例2
合計の厚さが75μmのB/A/B型の複合フィルムを、10%のシリカを含有
する適量のマスターバッチと無充填PETから得られる、7%のシリカを含有す
るPETを用いて10%のシリ力を含有するPETを置き換え、実施例1の方法
により製造した。
これにより次の性質を有する複合フィルムを得た:1° −粗さ
・Ra : 0.281μIll
@Rt : 2.36 pi
−Rt/Ra : 8.39
150℃の収縮率
一縦方向:l、05%
一横方向二0.5%
−曇り度:69.1%
実施例3
10%のシリカを含有する適量のマスターバッチと無充填PETを混合して得ら
れる、5%のシリカを含有するPETを用いて、10%のシリカを含有するPE
Tを置き換え、実施°例1の方法によりB/A/B型の複合フィルムを製造した
。得られたフィルムは次の性質を有する。
1° −粗さ
・Ra : 0.243μm
・Rt :1.79 μ璽
−Rt/Ra: 716
150℃の収縮率
一縦方向: 0.95%
一横方向: 0.53%
−曇り度:58.5 %
実施例4
1°−10重量%のシリカを含有するポリマーの製造商標MICRO[1EAD
P2O3の単分散球形シリカを10重量%含有するポリエチレングリコールテ
レフタレートを、酢酸カルシウム(175pp膳)、二酸化アンチモン(350
ppm)及びオルト燐酸(54ppm )の存在下に、120kgのテレフタル
酸ジメチルと、13jkgのシリカのaobのエチレングリコール中の懸濁液9
3.3kgとから出発して3001オートクレーブ中で製造した。
この方法で得られたポリマーはO−クロロフェノール中25%溶液で測定して、
80の固有粘度を有する。
2° −複合フィルムの製造
B/A/B型の複合フィルムを、無充填ポリエステルと前記で得られる充填ポリ
エステルの同時押出により、実施例1の方法で製造した。
この方法で得られた複合フィルムは次の特性を有するニーRa :0.32μm
自Rt :2.42μ1
−Rt/Raニア、56
・曇り度 :60%
比較例1
2重量%のMICROBEAD P400シリカを層(Bl に含有する複合フ
ィルムを実施例1の方法により製造した。得られたフィルムは次の特性を有する
。
−Ra : 0.126μm
@Rt :1.801111
−Rt/Ra:14
・曇り度 :21
ピーク密度が低過ぎるこのフィルムは、光重合性プレート用保護フィルムとして
使用するには不適当である。
比較例2
層CB)が種々の量の硫酸バリウム(商標BLANCFIIE 11)を含有す
る複合フィルムを、実施例1の方法により製造した。得られたフィルムの特性を
次表に示す。硫酸バリウムは下記特性を有していた。
・D50:2.04
・D75:2.9
・D25:1.3に
の方法により得られたフィルムは、ピーク密度が低過ぎるため、フォトポリマー
プレート用保護フィルムとして使用するのに適当ではない。
補正書の写しく翻訳文)提出書(特許法第184条の8)平成4年1月27日