JPH045032B2 - - Google Patents

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JPH045032B2
JPH045032B2 JP58114465A JP11446583A JPH045032B2 JP H045032 B2 JPH045032 B2 JP H045032B2 JP 58114465 A JP58114465 A JP 58114465A JP 11446583 A JP11446583 A JP 11446583A JP H045032 B2 JPH045032 B2 JP H045032B2
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C69/00Esters of carboxylic acids; Esters of carbonic or haloformic acids
    • C07C69/96Esters of carbonic or haloformic acids
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P31/00Antiinfectives, i.e. antibiotics, antiseptics, chemotherapeutics
    • A61P31/04Antibacterial agents
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D499/00Heterocyclic compounds containing 4-thia-1-azabicyclo [3.2.0] heptane ring systems, i.e. compounds containing a ring system of the formula:, e.g. penicillins, penems; Such ring systems being further condensed, e.g. 2,3-condensed with an oxygen-, nitrogen- or sulfur-containing hetero ring

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は式 の6−(D−(−)−α−アミノ−α−フエニルア
セトアミド)ペニシラン酸1−エトキシカルボニ
ルオキシエチルエステルの新規な製造法に関す
る。 前記物質はアンピシリンエステルであるがこ
れは治療の観点からは極めて重要である。その理
由はそれは経口的に投与された場合良好に吸収さ
れそしてアンピシリン自体よりもはるかにより高
い血中アンピシリン水準を与えるからである。 このエステルは塩酸塩の形で単離されそしてバ
カンピシリン塩酸塩として知られている。 これまでに知られている方法(ベルギー特許第
772723号明細書)に基づいて、バカンピシリン塩
酸塩は次の二つの方法により合成することができ
る。 A) 有機溶媒中または重炭酸ナトリウムの存在
下における70%ジオキサン水性溶液中でのα−
クロロジエチルカーボネートとのベンジルペニ
シリンカリウムの反応。 得られるベンジルペニシリンの1−エトキシ
カルボニルオキシエステルを、6−アミノペニ
シラン酸の1−エトキシカルボニルオキシエチ
ルエステルを得るためにイミノクロリド−イミ
ノエーテルによるフエニル酢酸鎖除去反応にか
けそしてこの6−アミノペニシラン酸エステル
を塩酸塩として単離する。 後者の中間体を次いでD−(−)−α−フエニ
ルグリシンと縮合させることによつて式の化
合物が得られる。 B) 極性溶媒中のα−クロロジエチルカーボネ
ートによる6−(D−(−)−α−アジド−α−
フエニルアセトアミド)ペニシラン酸のエステ
ル化反応。 次いで6−(D−(−)−α−アジド−α−フ
エニルアセトアミド)ペニシラン酸1−エトキ
シカルボニルオキシエチルエステルを接触的に
水素化することによつて式の化合物が得られ
る。 理解されるように、これらの方法はやや複雑で
ある。その理由はそれらが多数の粗原料および長
い処理時間の使用を伴なうからである。 本発明の第一義的目的は実施がより容易であり
そして工業的により有利な関連活性物質の製造法
を提供することである。本発明のより特定的な目
的は、出発物質としてアンピシリンを使用してバ
カンピシリンを製造するための前記方法を相当に
簡単化させそして高度に純粋な所望の生成物を生
成させるような方法を提供することである。 α−ブロモジエチルカーボネートはこれらエス
テル化法における反応成分として大なる利点をも
つて使用される。α−ブロモジエチルカーボネー
トの使用は最終生成物例えばバカンピシリンの特
に高い収率および高純度を招来する。 本発明によれば、一般式 を有する6−(D−(−)−α−アミノ−α−フエ
ニルアセトアミド)ペニシラン酸1−エトキシカ
ルボニルオキシエチルエステルを製造するにあた
り、下記の段階すなわち (a) 好ましくはアルカリ性塩形態のアンピシリン
を式 (式中、R1は1〜4個の炭素原子を含有す
るアルキル基、置換または未置換のアリール基
またはアラルキル基を表わし、R2は水素、1
〜4個の炭素原子を含有するアルキル基、置換
または未置換のアリール基またはアラルキル基
を表わし、そしてR3は1〜4個の炭素原子を
含有するアルキル基、置換または未置換のアリ
ール基またはアラルキル基、1〜4個の炭素原
子を含有するアルコキシ基、アリールオキシ基
またはアミン基を表わす)のβ−ジケトンと反
応させて式 (式中、R1,R2およびR3は前記の意味を有
し、そしてXはアルカリ金属、アルカリ土類金
属または有機塩基を表わす)の相当するエナミ
ンを生成させること、 (b) 得られた中間体を次式 のα−ブロモ−ジエチルカーボネートと反応さ
せて次式 (式中R1,R2およびR3は前記の意味を有す
る)を有する相当するエステルを生成させるこ
と、そして (c) 酸性媒体中で加水分解させて式()の化合
物を生成させること の各段階を包含することを特徴とする方法が提供
される。 化合物およびの間のエステル化反応はエス
テル化触媒を存在させるかまたはその存在なしに
実施することができる。 この段階における触媒の添加は反応時間をかな
り短縮させそしてより大なる純度を有する生成物
のより高い収率を与える。 この目的のためには第四級アンモニウム塩例え
ばテトラブチルアンモニウムブロミド、アルカリ
金属の臭化物または沃化物および環状エーテルを
触媒として使用することができる。 この触媒は、化合物1モル当たり0.005〜
0.10モルに変動する量から化合物と等モル量ま
で使用することができる。好ましい具体例におい
ては、テトラブチルアンモニウムブロミドが化合
物の1モル当たり0.01〜0.10モルの量で使用さ
れる。 本発明において、基R1,R2およびR3の例は以
下のとおりである。 アルキル:CH3、C2H5、n−C3H7、i−C3H7
n−C4H9 アルコキシ(R3のみ):OCH3、OC2H5
OCH2CH2CH3、OCH(CH32、O(CH23CH3 アリール:
【式】 置換アリール:ハロゲン例えばClおよびBrで置
換させたフエニル アリールオキシ:
【式】 アラルキル:
【式】 基Xは当該技術分野で周知の基例えばアルカリ
金属(Na、K)、アルカリ土類金属(Ca、Mg)、
有機塩基(ペニシリン合成において知られている
有機塩基例えば第三級アンモニウム基、トリエチ
ルアミン、エチルピペリジンおよびメチルモルホ
リン)の群から選ばれる。 本発明の好ましい具体例においてはアンピシリ
ンのアミノ基を保護する基は1−メトキシ−カル
ボニル−プロペン−2−イル基または1−エトキ
シカルボニル−プロペン−2−イル基であり、そ
れに対して好ましい中間体はそれぞれ式(R1
=メチル、R2=メチル、R3=メトキシまたはエ
トキシ、そしてX=NaまたはK)のN−(1−メ
トキシ−カルボニル−プロペン−2−イル)ペニ
シラン酸およびN−(1−エトキシ−カルボニル
−プロペン−2−イル)ペニシラン酸のナトリウ
ムまたはカリウム塩である。 中間体は中性またはアルカリ性媒体中では安
定であり、一方酸媒体中ではアミノ基の保護基を
簡単に迅速にそして選択的に除去することが可能
である。 アンピシリンのアミノ基を保護する基は例えば
英国特許第991586号明細書記載の基および当技術
分野に既知のその他の基から選ぶことができる。 新規な化合物であるα−ブロモジエチルカーボ
ネートすなわち化合物は相当するα−クロロジ
エチルカーボネートを臭化ナトリウムと反応させ
ることによつて製造することができる。 更に特定的には、本発明の好ましい態様による
方法は次の段階を包含する。すなわち、 極性溶媒例えばN,N−ジメチルホルムアミド
中でのアンピシリン3水和物のその塩例えばカリ
ウム塩への変換、およびそれに続くβ−ジケトン
例えばメチルアセトアセテートとの反応による相
当するエナミン()の形成、 エステル化触媒好ましくはテトラブチルアンモ
ニウムブロミドの添加、 反応混合物へのα−ブロモジエチルカーボネー
トの添加によるエナミン形のアンピシリンの1−
エトキシカルボニルオキシエチルエステル()
の生成、 有機溶媒例えばn−ブチルアセテート/水中で
の希HClによる保護基の加水分解、 水性相における例えば塩化ナトリウムを用いて
の飽和そして適当な溶媒例えばn−ブチルアセテ
ートでの抽出によるバカンピシリン塩酸塩の回
収、 高純度に生成物を結晶化させるためのn−ブチ
ルアセテート中での低圧での溶液の濃縮およびそ
れに続く生成物の濾過による単離。 本発明の方法の利点の中で主なるものは、この
方法によれば実際的には一つの操作でそして高い
純度をもつてバカンピシリン塩酸塩を生成させる
ことが可能であるということである。 実際、本発明の方法により得られる生成物中に
存在する不純物は当該技術分野の既知方法と比べ
た場合に無視されうるものである。 その他の重要な利点は純粋な形でそして低コス
トで容易に入手し得るアンピシリン3水和物が出
発物質として使用されるということである。 中間体()は例えば英国特許第991586号明細
書記載のようにしてアンピシリン3水和物を化学
量論比より10〜50%多いメチルまたはエチルアセ
トアセテートと有機塩基またはアルカリ金属炭酸
塩例えば炭酸カリウムの存在下に反応させること
によつて容易に95%以上の収率で製造することが
できる。 中間体()は単離しそして固体形態でエステ
ル化反応に加えることができる。あるいはまた中
間()を単離することなく、エナミン()の
形成反応が実施された同一溶媒中でエステル化反
応を実施することができる。 アンピシリンエナミン()の形成反応は中性
極性溶媒例えばN,N−ジメチルアセトアミド、
N,N−ジメチルホルムアミド、ジメトキシエタ
ン、ジメチルスルホキサイド、テトラヒドロフラ
ンまたはジオキサン中で実施される。 反応を完了させるためには混合物の成分を0℃
〜60℃の間、好ましくは20℃〜30℃の間の温度に
2〜8時間好ましくは3時間接触放置しておくだ
けで充分である。 化合物はフエニルグリシンの相当するエナミ
ン誘導体による6−アミノペニシラン酸のアシル
化により、化合物を形成させることにより製造
でき、そしてこれはその後で単離することなしに
直接エステル化してバカンピシリンに変換させる
ことができる。 前記混合物にα−ブロモジエチルカーボネート
を添加した後のエステル化反応は15℃〜80℃好ま
しくは45℃〜55℃の温度で1時間〜24時間好まし
くは5時間〜10時間の間実施される。 エステル化反応は適当には有機溶媒例えばメチ
レンクロリドまたはアセトン、ジメチルアセトア
ミド、ジメチルホルムアミド、およびジメチルス
ルホキサイドまたは有機溶媒混合物中で実施され
る。また水含有有機溶媒を使用することも可能で
ある。エステル化触媒の使用はアセトンがエステ
ル化反応用溶媒として使用される場合には望まし
い。 工業用目的に対して最も容易かつ最も適当な条
件はエステル化されたエナミン()を反応混合
物を水で希釈し、次いで水非混和性の適当な溶媒
例えばn−ブチルアセテートで抽出することによ
り単離させる。 その保護基が完全に加水分解されるまでアセテ
ート相を希HCl(0.2〜0.3N)溶液と共に攪拌す
る。これは通常の温度では2〜8時間好ましくは
4〜5時間を必要とする。 塩化ナトリウムの添加によつて化合物()は
塩酸塩の形で水性相から分離される。これを適当
な溶媒例えばn−ブチルアセテートで抽出する。 この有機相を低圧で40℃の温度で小量が残るま
で濃縮することによつて式()の生成物の結晶
化が行われる。 結晶性生成物を濾過、洗浄および真空乾燥する
ことにより単離する。 実施例 以下の実施例は本発明の態様にいかなる限定も
加えることなくこれを説明するものである。 参考例 1 α−ブロムジエチルカーボネートの製造 アセトン(600ml)に溶解した臭化ナトリウム
(102.9g)を常温(20〜25℃)で2〜3時間、
100mlのアセトンに溶解したα−クロロジエチル
カーボネート(152.6g)と反応させた。次いで
半固体塊を得るまでこの混合物を真空下に最高35
℃の低温で濃縮した。この反応混合物を次いで
H2O/エチルエーテルに分配させた。水性相を
分離し、次いで400mlのエチルエーテルで2回抽
出した。 α−ブロムエチルカーボネート含有の併せた有
機相を800mlのH2O、1000mlの1%メタ重硫酸ナ
トリウム溶液、そして1000mlのNaCl飽和溶液で
洗つた。 有機相を硫酸マグネシウム上で乾燥させ、次い
で最高35℃の低温で真空濃縮すると、液体の形態
で表記生成物(60%)を与えた。これは最初は無
色またはわずかに黄褐色であつた。 これはそのまま実施例1のエステル化段階で使
用した。 実施例 1 25.08g(0.181モル)の微細粉砕無水炭酸カリ
ウムを200mlのN,N−ジメチルアセトアミドに
懸濁させ、そして32.4ml(0.3M)のメチルアセ
トアセテートおよび60.4g(0.15M)のアンピシ
リン3水和物を加える。 この混合物を迅速な攪拌下に5時間20〜25℃に
保持した。その後、46.1g(0.234M)のα−ブ
ロムジエチルカーボネート、6g(0.02M)のテ
トラブチルアンモニウムブロミドおよび100mlの
N,N−ジメチルアセトアミドを加える。 それを更に40゜〜42℃で10時間攪拌下に加熱し、
反応物を1200mlの水と400mlのn−ブチルアセテ
ートよりなる混合物中に注ぐ。 水性相を集め、そして他の100mlのn−ブチル
アセテートで抽出する。 合した有機相を各回100mlの水で2回洗う。150
mlの1N HClおよび370mlの水をこの有機相に加
え、これを攪拌する。これを22℃〜23℃に4時間
攪拌放置する。 水性相を集め、そして有機相を水100mlで抽出
する。 再び合した水性相を10%Na2CO3水性溶液でPH
4とし、次いで漂白炭をこれに加えそして濾過す
る。 300mlのn−ブチルアセテートおよび80gの塩
化ナトリウムをこの水性濾液に加える。 有機相を分離しそして水性相を200mlのn−ブ
チルアセテートで抽出する。 再び合したn−ブチルアセテート中の相を低圧
で40℃で濃縮して約300mlの容量とする。この生
成物を+5℃に15時間放置して結晶化させる。 それを濾過し、n−ブチルアセテート(100ml)
および酢酸エチル(100ml)で洗う。これを40℃
で24時間真空乾燥させる。6−(D−(−)−α−
アミノ−α−フエニルアセトアミド)ペニシラン
酸1−エトキシカルボニルオキシエチルエステル
の収量54.2g(72%)。m.p.160〜2℃(分解)お
よび標準品塩酸塩試料に一致する性質を有する。 実施例 2 160mlのアセトン、22.6g(0.075モル)のD
(−)−N−エトキシカルボニルプロペン−2−イ
ル−アミノフエニル酢酸カリウム塩、6.9ml
(0.088モル)のエチルクロロホルメートおよび3
滴のN−メチルモルホリンの混合物を−20゜〜−
30℃の温度で15分攪拌する。この反応混合物に
7.6g(0.075モル)のトリエチルアミンを攪拌し
ながら静かに添加することにより35mlの水に溶解
させた16.2gの6−アミノペニシラン酸溶液を一
時に加える。その後、この混合物を90mlアセトン
で希釈しそして−20℃に冷却する。 それ以上冷却することなしに45分攪拌した後、
23.4g(0.117モル)のα−ブロモジエチルカー
ボネート、3g(0.01モル)のテトラブチルアン
モニウムブロミドおよび250mlのN,N−ジメチ
ルホルムアミドをこの順序で加える。この混合物
を25℃で18時間攪拌する。その後、この反応物を
600mlの水および200mlのn−ブチルアセテートよ
りなる混合物中に注ぎ、そしてそれを完全な溶液
が得られるまで攪拌する。この水性相を集め、そ
して他の50mlのn−ブチルアセテートで抽出す
る。 合した有機相を各回50mlの水で2回洗う。185
mlの水をこの有機相に加え、そして1N HClを攪
拌しながら滴加してPH1.9とする。この混合物を
攪拌下に22℃〜23℃に4時間放置する。 水性相を集め、そして有機相を50mlの水で抽出
する。再度合した水性相を10%水性Na2CO3溶液
でPH4とし、活性炭を加えそしてそれを濾過す
る。150mlのn−ブチルアセテートおよび40gの
塩化ナトリウムをこの水性濾液に加える。 有機相を分離しそして水性相を100mlのn−ブ
チルアセテートで抽出する。再び合したブチルア
セテート中の相を低圧で40℃で濃縮して約150ml
の容量とする。この生成物を+5℃に15時間放置
して結晶化させる。 これを濾過し、n−ブチルアセテート(25ml)
および酢酸エチル(25ml)で洗う。これを10mg真
空下に25℃で24時間乾燥させる。 6−(D(−)−α−アミノ−α−フエニルアセ
トアミド)ペニシラン酸1−エトキシカルボニル
オキシエチルエステル塩酸塩の収量1.17g、m.
p.159〜161℃。このものは標品に一致する特性
(NMR、TLC)を有している。 実施例 3 35mlの水の代りに20mlの水に6−アミノペニシ
ラン酸を溶解する以外には実施例2の方法を繰返
した。6−(D(−)−α−アミノ−α−フエニル
アセトアミドペニシラン酸1−エトキシカルボニ
ルオキシエチルエステル塩酸塩(白色結晶性粉
末)の収量1.05g。m.p.148〜151℃(分解)。標
準試料に合致する特性(TLC、IR)を有してい
る。 実施例 4 6.25g(0.045モル)の微粉状無水炭酸カリウ
ムを50mlのジメチルスルホキシド中に懸濁し、そ
して8.1ml(0.075モル)のメチルアセトアセテー
トおよび15.1g(0.0375モル)のアンピシリン3
水和物を加えた。 混合物を早く攪拌して20〜25℃に5時間維持
し、その後11.5g(0.059モル)のブロモジエチ
ルカーボネートおよび25mlのジメチルスルホキシ
ドを加える。 それを攪拌して35゜〜37℃で17時間加熱し、反
応物を300mlの水および100mlのn−ブチルアセテ
ートからなる混合物中に注ぐ。 水性相を集め、そして別の100mlのn−ブチル
アセテートで抽出する。 合した有機相を各回25mlの水で2回洗浄する。 92.5mlの水およびPH1.9にしたNH4Cl(7.0ml)を
有機相に加えて攪拌する。それを攪拌下に22〜23
℃に2.5時間放置する。 水性相を集め、そして有機相を25mlの水で抽出
する。 合した水性相をNa2CO3の10%水溶液でPH4に
し次に活性炭をそれに加えそして濾過する。 75mlのn−ブチルアセテートおよび37gの塩化
ナトリウムを水性濾液に加える。 有機相を分離しそして水性相を50mlのn−ブチ
ルアセテートで抽出する。 再び合したn−ブチルアセテート中の相を40
℃、低圧で濃縮して約75mlの容積にする。生成物
を+5℃に15時間結晶化させる。 それを濾過しそしてn−ブチルアセテート(25
ml)および酢酸エチル(25ml)で洗浄する。それ
を40℃で3時間真空乾燥する。 6−(D−(−)−α−アミノ−α−フエニルア
セトアミド)ペニシラン酸1−エトキシカルボニ
ルオキシエチルエステルの収量1.9g(10%)。m.
p.160〜162℃。塩酸塩の標準試料(例えば、IR:
ν1790cm-1、β−ラクタムカルボニル)に合致す
る特性を有している。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 式 を有する6−(D−(−)−α−アミノ−α−フエ
    ニルアセトアミド)ペニシラン酸1−エトキシカ
    ルボニルオキシエチルエステルを製造するにあた
    り、 (a) 好ましくはアルカリ性塩形態のアンピシリン
    を式 (式中、R1は1〜4個の炭素原子を含有す
    るアルキル基、置換または未置換のアリール基
    またはアラルキル基を表わし、R2は水素、1
    〜4個の炭素原子を含有するアルキル基、置換
    または未置換のアリール基またはアラルキル基
    を表わし、そしてR3は1〜4個の炭素原子を
    含有するアルキル基、置換または未置換のアリ
    ール基またはアラルキル基、1〜4個の炭素原
    子を含有するアルコキシ基、アリールオキシ基
    またはアミン基を表わす)のβ−ジケトンと反
    応させて式 (式中、R1,R2およびR3は前記の意味を有
    し、そしてXはアルカリ金属、アルカリ土類金
    属または有機塩基を表わす)の相当するエナミ
    ンを生成させること、 (b) 得られた中間体を式 のα−ブロモ−ジエチルカーボネートと反応さ
    せて式 (式中R1,R2およびR3は前記の意味を有す
    る)を有する相当するエステルを生成させるこ
    と、そして (c) 酸性媒体中で穏和に加水分解させて式()
    の化合物を生成させること、 の各段階を包含することを特徴とする方法。 2 アンピシリンの前記アルカリ塩がそれ自体は
    既知の方法で極性溶媒好ましくはN,N−ジエチ
    ルホルムアミド中でアンピシリン3水和物を変換
    させることにより得られることを特徴とする前記
    特許請求の範囲第1項記載の方法。 3 前記エナミン()の形成がアンピシリンの
    アルカリ塩を非プロトン極性溶媒中で0℃〜60℃
    の温度で2〜8時間β−ジケトンと反応させるこ
    とにより実施されることを特徴とする前記特許請
    求の範囲第1項記載の方法。 4 エナミン()形成の前記反応が有機塩基ま
    たはアルカリ炭酸塩の存在下に実施されることを
    特徴とする前記特許請求の範囲第3項記載の方
    法。 5 β−ジケトンが化学量論的比率より10〜50%
    多い量のメチルまたはエチルアセトアセテートで
    あることを特徴とする前記特許請求の範囲第3項
    記載の方法。 6 前記中性極性溶媒がN,N−ジメチルアセト
    アミド、N,N−ジメチルホルムアミド、ジメト
    キシエタン、ジメチルスルホキサイド、テトラヒ
    ドロフランおよびジオキサンから選ばれることを
    特徴とする前記特許請求の範囲第3項記載の方
    法。 7 エナミン形成反応が20℃〜30℃の間の温度で
    実施されることを特徴とする前記特許請求の範囲
    第3項記載の方法。 8 前記反応が3時間で実施されることを特徴と
    する前記特許請求の範囲第3項記載の方法。 9 エナミン()のエステル化反応がα−ブロ
    モ−ジエチルカーボネートの反応混合物への添加
    により実施され、そして反応が15〜80℃の温度お
    よび1〜24時間実施されることを特徴とする前記
    特許請求の範囲第1項記載の方法。 10 エステル化が触媒の存在下に実施されるこ
    とを特徴とする前記特許請求の範囲第9項記載の
    方法。 11 前記反応温度が45℃〜55℃の間にあること
    を特徴とする前記特許請求の範囲第9項記載の方
    法。 12 前記エステル化反応が5〜10時間実施され
    ることを特徴とする前記特許請求の範囲第9項記
    載の方法。 13 前記触媒が第4級アンモニウム塩、アルカ
    リ金属臭化物、アルカリ金属沃化物および環状エ
    ーテルから選ばれることを特徴とする前記特許請
    求の範囲第10項記載の方法。 14 前記触媒がテトラブチルアンモニウムブロ
    ミドであることを特徴とする前記特許請求の範囲
    第13項記載の方法。 15 前記加水分解がエステル()の単離後に
    希塩酸を使用して実施されることを特徴とする前
    記特許請求の範囲第1項記載の方法。
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