JPH0356482A - 光学活性な2―フタルイミドオキシーフェニル酢酸誘導体およびその製造方法 - Google Patents

光学活性な2―フタルイミドオキシーフェニル酢酸誘導体およびその製造方法

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JPH0356482A
JPH0356482A JP19096689A JP19096689A JPH0356482A JP H0356482 A JPH0356482 A JP H0356482A JP 19096689 A JP19096689 A JP 19096689A JP 19096689 A JP19096689 A JP 19096689A JP H0356482 A JPH0356482 A JP H0356482A
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organic solvent
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JP19096689A
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Kimihiro Murakami
村上 仁啓
Noboru Aizawa
相澤 登
Suguru Mochida
持田 英
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Mochida Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Mochida Pharmaceutical Co Ltd
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Publication date
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  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、β−ラクタム系抗生物質の製造中間体として
有用な式(1) U (式中、Rは水素原子、t−ブチル基、3−エチルペン
タン−3−イル基、t−ベンチル基、p 一メトキシベ
ンジル基またはビベロニル基を表わし、Aはアルキリデ
ン基またはカルポニル基を表わす)で表わされる新規2
−フタルイミドオキシーフェニル酢酸誘導体およびそれ
らの光学活性体の合威法に閲するものである。
[従来の技術] 式( III ) 門 (Rlは水素原子又はアミノ保護基、R2は水素原子又
はアセチル基を示す)で示される化合物は優れた抗菌活
性、とりわけ優れた抗緑膿菌活性を有するβ−ラクタム
系抗生物質(第26回ICAACアニュアルミーティン
グ,1986年9月米国ニューオリンズ、特開昭62−
77392号、特開昭62−187784号、欧州特許
197409号、特開昭63−99077号、特開昭6
3−99078号)の中間体として重要であるが、楕造
が複雑であるためにその簡便な製造方法が望まれている
.とりわけその合威原料の一つである2−フタルイミド
オキシ−フェニル酢酸あるいはそのエステル誘導体は、
それらの光学活性体((S)休)が原料として利用され
ることから、光学活性体を安価に供給することが望まれ
ている.従来の方法のうち特開昭62−77392号に
は、目的とするセファロスボリン誘導体をカラムクロマ
トクラフィーにより光学分割するとの記載がある.特開
昭62−167784号においても同様である.欧州特
許197409号に記載の方法は、2−(3,4−ジア
セトキシフエニル〉−2−フタルイミドオキシ酢酸を光
学分割剤(α一(+)一メチルベンジルアミン(以下α
−(+)一MBAと記述する))により光学分割し、こ
のものをジフエニルジアゾメタンと反応させてジフエニ
ルメチルエステルとしたものを原料に用いている.また
特開昭63−99077号、特開昭63−99078号
記載の中間体は、2−(3.4−カルポニルジオキシフ
エニル)−2−フタルイミドオキシ酢酸をα一(+)−
MBAにより光学分割し、次いでジフエニルメチルエス
テル体としたものを原料としている.また特開平1 −
.5 6 6 7 6号、特開平1−70435号にお
いては式(1゛)U で示される中間体をキニンを用いて光学分割する方法、
あるいはその前駆体を不斉合威して目的とする中間体に
導く方法が示されている。
上述のような光学分割剤を用いる方法以外の、工業的に
も有用な光学分割法としては、ラセミ休の過飽和溶液、
あるいは立体配置が(S)もしくは(R)の一方の光学
活性体が他方の光学活性休より過剰に存在する混合体の
過飽和溶液に、いずれか一方の光学活性体の結晶を接種
することにより、その光学活性体を優先的に晶析せしめ
て光学分割することを特徴とする、いわゆる優先晶出法
と呼ばれる光学分割法がある.しかし、この優先晶出法
が適用できるためには、化合物の結晶がラセミ混合物で
あるという極めてまれな結晶状態をとっていることが必
要条件であるうえに、その析出条件の一般的な確立方法
は知られていない.従って数多〈の枝討を行ない、特別
の析出条件を見出すことが必要である(野平博之,“″
自然分晶の条件と実用例”,化学増刊97.pp.16
5−174、千畑一郎ら,″光学分割とラセミ化″′,
化学総説N0.41 日本化学会+  1974+ p
p233−261)。
この優先晶出法を、本発明化合物すなわち式(1) U (式中、Rは水素原子、t−ブチル基、3−エチルペン
タンー3−イル基、t−ベンチル基、p −メトキシベ
ンジル基またはビベロニル基を表わし、Aはアルキリデ
ン基またはカルボニル基を表わす)で表わされる、新規
2−フタルイミド才キシーフエニル酢酸誘導体に適用し
た例は、これまでに知られていない. また近年一部の化合物について、優先晶出の条件下に、
酸性あるいは塩基性触媒を共存させ、方の光学活性体の
優先晶出を行うと同時に、溶液中に残るもう一方の光学
活性体をラセミ化させ、このラセミ休に、更に、優先晶
出法を適用して光学分割時の光学収率の向上を図る方法
も報告されている(特開昭58−10544号、特開昭
61−103852号、特開昭61−103853号、
第47回有機合成シンポジウム p.64(1985)
、日本化学会第52春期年会 2Z48(1986)、
日本化学会第54春期年会l II N46.47(1
986))が、先の場合と同様にこれらの方法を本発明
の化合物に適用した例はこれまでに知られていない. 本発明の化合物中、2−(3.4−カルポニルジオキシ
フェニル)−2−フタルイミドオキシ酢酸およびその光
学活性体については特開昭63−99077号、特開昭
63−99078号ニオイて合威されている.しかし2
−(3.4一カルポニルジオキシフェニル)−2−フタ
ルイミドオキシ酢酸t−ブチルエステルおよびその光学
活性体については、当該先行技術に記載はあるが、物性
、製法についての記載はなく、本発明において初めて合
威されたといえる.またt−ブチルエステルと同様に酸
性条件で容易に脱離可能な、3−エチルペンタンー3−
イルエステル、t−ベンチルエステル、p−メトキシベ
ンジルエステルおよびビペロニルエステルについては、
本発明定おいて初めてその記載および合或がなされたも
のである。
[発明が解決しようとする課題] 上述の特開昭62−77392号および特開昭62−1
67784号記載の方法は、一セフェム化合物のカラム
クロマトグラフィーによる光学分割法であり、その収率
も必ずしも充分ではない。欧州特許197409号、特
開昭63−99077号および特開昭63−99078
号記載の方法は、いずれも光学分割の工程において高価
な光学分割剤を当該置換フエニル酢酸と等モル用いなく
てはならない.また得られる光学活性体の理論上の最高
収率は、ラセミ体の50%という限界があるうえに、現
状の収率は30%どまりである.さらに当該置換フェニ
ル酢酸は、塩基に対する安定性が低く、α一(+)−M
BAとの長時間の処理において分解する.このため光学
分割の際に、濾液から回収される、不要なもう一方の光
学活性体の純度は低く、従ってこれをラセミ化し再使用
することが困難であるなど、経済的にも不利な点が多い
また特開平1−56676号、特開平1−70485号
記載の方法においても、光学分割の工程において、より
高価な光学分割剤を等モル用いなくてはならないこと、
また得られた光学活性体の現在の光学収率は20%どま
りであるなど、改良されるべき点がある.このうち特開
平1 −7 0 435号には、目的とする中間体(I
゜)の不斉合成についても記載されているが、前駆体を
光学収率良く不斉合威しているものの、次のN−ヒドロ
キシフタルイミドとの反応は、生或物をカラムクロマト
グラフィーにて精製する必要があるばかりでなく、収率
も40%程度に過ぎないために全体としての化学収率が
充分とは言いがたい.さらにまた、これらの先行技術に
おいて、得られた光学活性体のカルボキシル基をジフェ
ニルメチルエステルとして保護する際に用いられている
ジフェニルジアゾメタンは高価であり、また安全性の面
からも、他の脱保護基が容易なエステル誘導体の合或法
の確立が望まれる。
[課題を解決するための手段] 本発明者らは前記B題を解決すべく鋭意研究を重ねた結
果、 (1)式(1) (式中、Rは水素原子、t−ブチル基、3−エチルベン
タンー3−イル基、t−ベンチル基、p −メトキシベ
ンジル基またはビペロニル基を表わし、Aはアルキリデ
ン基またはカルポニル基を表わす)で表わされる2−フ
タルイミドオキシーフェニル酢酸誘導体、好ましくは2
−(3.4一カルボニルジオキシフェニル−2−フタル
イミドオキシ酢酸およびそのエステル誘導体の光学分割
を、優先晶出法により威し得ることを見出し、またその
析出条件を確立した. (2)式(1)で表わされる2−フタルイミドオキシー
フェニル酢酸誘導体、好ましくは2−(3.4一カルボ
ニルジオキシフェニル−2−フタルイミドオキシ酢酸t
−ブチルエステルの優先晶出法による光学分割の際に、
少量の塩基性触媒を共存させることにより、優先晶出と
ラセミ化とを同時に進行させて光学分割時の収率を著し
く向上できることを見出し、またその析出条件を確立し
た。
なお本発明化合物のAに示されるアルキリデンとしては
、メチレン基、エチレン基、イソブロビリデン基、シク
ロペンチリデン基、シクロヘキシリデン基等の炭素数1
から20のアルキリデン基が好ましい. 次に、本発明の式(1) U (式中、Rは水素原子、t−ブチル基、3−エチルベン
タンー3−イル基、t−ベンチル基、p 一メトキシベ
ンジル基またはビペロニル基を表わし、Aはアルキリデ
ン基またはカルボニル基を表わす)で表わされる、2−
フタルイミドオキシーフェニル酢酸誘導体の製造、また
それらを出発物質として使用する化合物(Xl)の製造
について述べる.式(1)において、Aがカルボニル基
である場合には、式(1)は、2−(3.4一カルポニ
ルジオキシフエニル)−2−フタルイミドオキシ酢酸(
■)あるいはそのエステル誘導体(■)U (式中、Rはt−ブチル基、3−エチルペンタンー3−
イル基、t−ベンチル基、p−メトキシベンジル基また
はビペロニル基を表わす)として表わされる.この場合
には当該化合物の製造は、以下の工程により実施できる
. (IV) 第一工程 ( ■) 第二工程 (Vl) 第三工程 (■) 第四a工程 (■Sまたは■,) 第五a工程 (■$または■R) または (Vll) 第四b工程 (■゜ ) U 第五b工程 (■゜Sまたは■“’R) り (■S) 第六工程 (IX) (式中Rはt−ブチル基、3−エチルベンタンー3−イ
ル基、t−ベンチル基、p−メトキシベンジル基または
ビベロニル基を示し、R1は水素原子またはアミノ保護
基を示し、tBuはt−ブチル基を示す )。
即ち第一工程において文献既知の方法(エル、エドワー
ドら(L. EDWARDSD et al)、ジャー
ナルオーブ オーガニック ケミストリ−(J,O,C
),Vol.33,p.2565(1968))により
、まずビベロナール( IV )とプロモホルムとを、
例えば水酸化カリウムのような塩基の存在下に縮合させ
ると同時に、加水分解してα−ヒドロキシ酢酸誘導体(
V)を合或する. 第二工程では文献既知の方法(ジー、バージャーら(G
. BARGER et al)、ジャーナル才フサケ
ミカル ソサイエテイ−(J.C.S ),Vo1.9
5tp、556 (1942 ’))により水酸基をハ
ロゲンに変換し、さらにメチレンジオキシ基をハロゲン
化を経由して、酸もしくはアルカリ条件下で脱保護基が
容易なカルポニルジオキシ基に変換し化合物(Vl)を
得る。ハロゲン化剤としては五塩化リン等が使用される
. 第三工程はハロゲンをフタルイミド才キシ基に置換する
反応である.N−ヒドロキシフタルイミドを、例えばト
リエチルアミンのような塩基の存在下反応させることに
より化合物(■)が得られる。
第四a工程は化合物(■)の光学分割の工程である.本
発明に−で詳述する優先晶出法により立体配置(S)の
化合物(■S)を得ることができる。
濾液から回収される立体配置(R)の化合物が過剰に存
在する混合物は、トリエチルアミンのような塩基の作用
によりラセミ化し、高純度で収串良〈回収することがで
きる.また優先晶出で得られた濾液に適当量の化合物(
■)を追加し、再度溶液を調製したうえで本発明の方法
により、今度は立体配置(R)の化合物(VIIR)を
得ることができる.同様の操作を繰返すことにより立体
配置(S)および立体配置(R)の化合物(■)を交互
に得ることができ、得られた立体配置(R)の化合物、
あるいは濾液から回収される化合物は、前記と同様の処
理によりラセミ化し、約80%を回収することができる
. 第五a工程はカルポキシル基のエステル化の工程である
。例えば塩化チオニルや五塩化リン等のハロゲン化剤で
酸ハライドに変換し、t−ブチルアルコール、3−エチ
ル−3−ペンタノール,1 −アミルアルコール、p−
メトキシベンジルアルコールまたはピペロニルアルコー
ルを作用させることにより立体配置を保持したままエス
テル化を達戒できる.これらのエステルは酸性条件下で
容易に脱離する保護基である。
Rがt−ブチル基である場合には、第四a工程と第五a
工程とに代わる方法として、第四b工程によりまずエス
テル化を行ない、次いで得られた化合物(■゛)を、本
発明にて詳述する第五b工程の光学分割過程により化合
物(■’s)を得るこどもできる.濾液から回収される
立体配置(R)の化合物(■’R)が過剰の混合物は微
量のトリエチルアミン、1,8−ジアザビシクロ[5.
4,0]一7−ウンデセン(以下DBLIと記す)、1
,5−ジアザビシクロ[4,3,O]−5−  ノネン
(以下DBNと記す)等の塩基によりラセミ化し、95
%以上の高取率で回収することができる.あるいは濾液
に適当量の化合物(■゜)を追加し再度溶液を調製して
本発明の方法により、今度は立体配置(R)の化合物を
得ることができる.同様の操作を繰返すことにより立体
配置(S)および立体配置(R)の化合物を交互に得る
ことができる.得られた立体配置(R)の化合物、ある
いは濾液から回収される化合物は、微量のトリエチルア
ミン、DBU,DBN等の塩基によりラセミ化し、高取
率で純度良く回収することができる。
あるいはまた本発明で詳述するように、第五b工程の光
学分割過程において、少量のDBLI%DBN等の塩基
を共存させることにより、光学分割とラセミ化とを同時
に進行させて収率を向上させることもできる. 第六工程はメタノールなどのアルコール中で、カルポニ
ルジオキシ基を部分的に加アルコール分解し、さらにヒ
ドラジン、アミン等によりカルボニルジオキシ基の脱保
護基を完結させカテコール基を遊離の状態にすると同時
に、脱フタル酸反応によりフタルイミドオキシ基をアミ
ノオキシ基に変換するものである.本反応において、不
斉炭素原子の立体配置は保持される. 第七工程は、化合物(IX)と自体文献既知である(例
えば特開昭54−144786号及び59−18127
0号参照)化合物2−アミノチアゾールー4−イルグリ
オキシル酸誘導体(X)を作用させることにより2−(
2−アミノチアゾールー4−イル)−2−イミノ酢酸誘
導体(XI )を得るものである.本反応において、不
斉炭素原子の立体配置は保持される。
Aがアルキリデンである場合には、先ず文献記載の方法
、例えば特開平1−70435号の実施例1〜実施例5
、同実施例8あるいは同実施例12〜16により、当該
2−フタルイミドオキシーフェニル酢酸またはそのエス
テル誘導体のラセミ休を得る.次に上述した第四a工程
と第五a工程とにより、または第四b工程と第五b工程
とにより、当該2−フタルイミドオキシ−フェニル酢酸
あるいはそのエステル誘導体の光学活性体を得る.そし
てこれらの光学活性体を、第六工程により対応するアミ
ノオキシ体に誘導するが、このときアルキリデン基は脱
保護基されない.次いで、第七工程において化合物(X
)と反応させ、化合物(式中Rはt−ブチル基、3−エ
チルペンタンー3−イル基、t−ベンチル基、p−メト
キシベンジル基またはビペロニル基を示し、R1は水素
原子またはアミノ保護基を示し、Aはアルキリデンを表
わす)を得ることができる。この場合においても、第六
工程および第七工程において不斉炭素原子の立体配置は
保持される. なおアルキリデン基は、特開平1−70435号の参勾
例3にも示されるように、β−ラクタム系抗生物質の合
戒の最終段階において脱保護基することができる. 本発明の優先晶出法による化合物(1)の光学分割は、
各々のラセミ休の過飽和溶液に立体配置(S)休または
(R)体の結晶を接種し、これと同種の光学活性体を優
先的に晶出させ、ついで得られた光学活性体過剰物を再
結晶することにより、所望の(S)休または(R)体を
得ることによって達戒される.また部分的に光学分割さ
れた(即ち、一方の光学活性体が過剰に存在する)混合
体の過飽和溶液も同様に分割に用いることができる。
これらの過飽和溶液は、ラセミ体または部分分割された
混合物を適当な溶媒に加熱溶解した後冷却する方法、溶
液を濃縮する方法、あるいは溶解度を減少させるような
溶媒を添加する方法等、常法に従って調製することがで
きる。
光学分割に用いる溶媒とじては、化合物(【)が適当な
溶解度を示すもの、例えばアニソール、ニトロベンゼン
等の芳香族炭化水素類、酢酸エチル、酢酸メチル等のエ
ステル類、テトラヒド口フラン、ジオキサンあるいはイ
ソブロビルエーテル等のエーテル類、アセトン、メチル
エチルケトン、ジエチルケトンあるいはシクロベンタノ
ン等のケトン類、イソブロパノールまたはt−ブチルア
ルコール等のアルコール類、塩化メチレン、クロロホル
ムのようなハロゲン化炭化水素類、アセトニトリルのよ
うなニトリル類、酢酸のような酸性溶媒、N,N−ジメ
チルホルムアミド(以下DMFと記す)またはジメチル
スルホキシド(以下DMS○と記す)のような非プロト
ン性極性溶媒類およびこれらの混合溶媒等を挙げること
ができるが、好ましくはケトン類、エステル類あるいは
これらと上述の溶媒との混合溶媒が用いられる。溶解度
を低下させるために加えられる溶媒としては、石油エー
テル、ヘキサン、シクロヘキサンなどの脂肪族炭化水素
類、ベンゼン、トルエンなどの芳香族炭化水素類が挙げ
られる.なお、化合物(1)の優先晶出の際に、ラセミ
化のための塩基を共存させる場合には、この塩基と直接
叉祐する溶媒は避けなければならない. 種晶の添加量、粒度にはとくに制限はないが、通常は、
溶液中のラセミ休または部分分割された混合体に対し0
.1〜10重量%程度の結晶を砕いた粉末をそのまま用
いるか、予め同じ溶媒系に懸濁したものを用いる. 操作温度も特に制限はなく、およそ溶液の凝固点から沸
点まで可能であるが、用いる溶媒に対する化合物の溶解
度に従って、安定過飽和溶液が得られるよう一定の温度
範囲を維持する必要がある。
分割の方法としては、交互に逆の光学活性体を分割させ
る回分法、カラム内に種晶を存在させ、過飽和溶液を連
続的に流入させる連続法、また一方の光学活性体と他方
の光学活性体をある間隔をもった場所に種晶として浸漬
し同時にそれぞれの種晶を戒長させる方法等、優先晶出
法として既知の種々の方法を用いることができる. 化合物(1)の光学分割の際にラセミ化剤として共存さ
せる塩基としては、トリエチルアミン、DBU,DBN
、1.4−ジアザビシクロ[2,2,2]オクタン(以
下Dabcoと記す)およびN−メチルピベラジンのよ
うな有機塩基、あるいはテトラブチルアンモニウムフロ
リド(以下TEAFと記す)のような有機溶媒に可溶な
四級アンモニウム塩を用いることができる.またラセミ
化剤の濃度は、多いはどラセミ化反応速度が速くなるが
、多過ぎると分解などの副反応が起こる。
このためDBU%DBHのような強塩基の場合は、0.
1〜10モル%程度が好ましい. [実施例] 以下に、参考例および実施例を示し本発明を更に詳しく
説明する.なお、これらの実施例によつて、本発明が限
定されるものではない.光学純度の決定法 本発明の光学分割法で得られた化合物の光学純度は、下
表に示される光学純品の比旋光度([α]5鶏)を10
0%e.e,として計算式(1)に従って算出した. 計算式(1) (得られた化合物の比旋光度) 光学純度= (100Xe.e. ) (光学純品の比旋光度) ×100 また、本発明の光学分割法で得られた化合物の分割効率
は計算式(2)に従って算出した.計算式(2) (析出量×光学純度一接種量) 分割効率(%)=              x1o
o(光学分割の溶液中の化合物量) 参考例1.  2−(3.4一カルボニルジオキシフエ
ニル)−2−フタルイミドオキシ酢酸(■1)の合成. 第一工程;  2−(3.4−メチレンジオキシフェニ
ル)−2一オキシ酢酸(TV)の合戒.水酸化カリウム
703g(10.7モル)、砕氷1.6+,無水塩化リ
チウム226g(5.33モル)を混合した後、氷冷し
て約10℃とした。
この混合物にビベロナール400g(2.67モル)、
蒸留プロモホルム674g<2.67モル)および1,
4−ジオキサン1.61の混合液を添加した.内部を窒
素置換した後、水冷下1時間撹拌し、ついで35〜40
℃で17.5時間攪拌した後、室温で12時間静置した
.析出物を濾取し、氷冷水800ml,酢酸エチル30
0mlで洗浄した.濾取物を水2.01に懸濁し、充分
に撹拌しながら6M塩酸約330mlでpH1としたの
ち、酢酸エチル6lで2回抽出した。有機層を飽和食塩
水1.51で洗浄したのち無水硫酸ナトリウムで乾燥後
濾過し、減圧下濃縮乾固した.残渣にエーテル400m
lを加えスラリー化し、結晶を濾取した.更にエーテル
200mlで洗浄した後、濾取物を風乾し標題化合物3
04g(1.55モル、収率58.O%)を得た. !Rスペクトル( KBr錠剤)v cl’:1718
. 1, 1504.0, 1487.7, 1445
.9, 1254.2, 1206.910B9.7,
 1048. 1,937.3NMRスペクトル( 9
0MHz, DMSO−d6)δppm:6.90 (
IH,s)、6.85 (2H,s)、5.97 (2
H,s)、4.91 (IH,s) 第二工程 2−(3.4一カルボニルジオキシフェニル
)−2−クロル酢酸(Vl)の合成五塩化リン800g
(3.84モル)をベンゼン2.61に加熱溶解し放冷
した.この溶液に第一工程で得られた化合物(IV)1
53.5g(0.783モル)を少しづつ加えた.添加
完了後13時間加熱還流した。五塩化リン100gを追
加しさらに14時間加熱還流した.反応液を約11にま
で減圧下濃縮し残渣にエーテル11を加え撹拌し、析出
した五塩化リンを濾別した.濾取物をエーテル300m
lで洗浄し、洗液を濾液と合わせた。
このエーテル溶液を砕氷2lにあけ急激な昇温をきたさ
ぬよう留意しながらO〜20℃で約20分間撹拌し、砕
氷が溶解した後有機層を分液した。
水層はさらに酢酸エチル3,OOmlで2回抽出し先の
有機層に合わせた.水500ml,飽和食塩水500m
l,同300mlにて順次洗浄した後、無水硫酸ナトリ
ウムで乾燥した.濾過後、減圧下濃縮乾固し、残渣にヘ
キサン500mlを加えてスラリー化し濾取した。ヘキ
サン200m!で洗浄し、濾取物を風乾し、標題化合物
341g(0.744モル、収率95、0%)を得た.
IRスペクトル( KBr錠剤)  v cm−1:1
845.0, 1837.6, 1825.5. 1?
94.6, 1740.8, 1734.61710.
7, 1497.6,1444.3, 1267.6,
 1241.2, 1197.21150.4,103
0.3,969.9,922.7,926.1,755
.9NMRスペクトル( 90MHz, DMSO−d
6)δppm 77.60 〜7.35  (38,m
)、5.84  (IH,S)第三工程 2−(3.4
一カルボニルジオキシフェニル)−2−フタルイミドオ
キシ酢酸(Vll)の合戒 第二工程の方法で得られた化合物(Vl)339g(1
.48モル)をアセトニトリル1.651に溶解し氷冷
した.別途に水冷下トリエチルアミン300g(2.9
6モル)、N−ヒドロキシフタルイミド242g( 1
.48モル)およびアセトニトリル700mlの混合溶
液を調製し、この混合溶液を先の溶液に、水冷撹拌下3
時間かけて少量ずつ滴下した.滴下終了後さらに水冷下
1時間撹拌した後析出物を濾別し、濾取物はアセトニト
リル300mlで洗浄した.洗液を濾液に合わせ、氷水
1.51を加え撹拌しつつ、6M塩酸300mlを加え
てpH1〜2とし、酢酸エチル1.51で抽出した。水
層なさらに酢酸エチル500mlで2回抽出し、先の有
機層に合わせた.有機層を水800mlで3回、さらに
飽和食塩水50Qmlで3回洗浄後、無水硫酸ナトリウ
ムにて乾燥後、濾過した.濾液を濃縮乾固し、残渣にエ
ーテル800mlを加えてスラリー化し、濾取しエーテ
ル500mlで洗浄した後風乾し、標題化合物422g
(1.19モル、収率80.1%)を得た. 融点: 176.7〜186. 1℃(分解)IRスペ
クトル( KBr錠剤)  v cm−’:3471.
0, 1872.5, 1843.6. 1?82.4
, 1752.0, 1717.51497.3, 1
445.8, 1243.6, 1208.6, 11
85.2, 1131.11024.4, 960.8
, 877.0, 712.2,704.5NMRスペ
クトル( 90MHz, DMSO−d6)δppm 
:7.82 (41{,s)、7.65 (IH,s)
、7.49 (2H,s)、5.81 (II,s) 参考例2.  2−(3.4一カルボニルジオキシフェ
ニル)−2−フタルイミドオキシ酢酸(Vl+)のα一
(+またはー) −M B Aによる光学分割参考例1
の化合物(Vll)5.0g(14.1ミリモル)をア
セトン110mlに加熱溶解し室温に冷却後、α一(−
)−MBA1.7g(14.1ミリモル)のアセトン溶
液17mlを一気に加え数秒間激しく撹拌したのち室温
に60分静置した。析出物を濾取し、アセトン30ml
で充分洗浄したのちIM塩酸1 00m l中に懸濁し
酢酸エチル100mlを加えて抽出した。無水硫酸ナト
リウムにて乾燥後、減圧下濃縮乾固し、化合物(■)の
(R)体1.53g(収率30.O%)を得た。
[α] 577 =  282.0° (c=0.35
6,  アセトン,97.2%e.e.) IRスペクトル( KBr錠剤)  v cm−”:3
471.0,1872.5,1843.6,1782.
4.1?52.0,1717.51497.3, 14
45.8, 1243.6, 1208. 6, 11
85.2, 1131. 11024.4,960.8
,877.0,712.2,704.5NMRスペクト
ル( 90MHz, DMSO−da)δppm :7
.82 (4H,s)、7.65 (IH,s)、7.
49 (2H,s)、5.81 (IH,s) ついで上記の濾液を室温下に減圧下濃縮した後、残渣に
IM塩酸100ml、および酢酸エチル200m lを
加えて撹拌溶解し、有機層を分液した.無水硫酸ナトリ
ウムにて乾燥後、減圧下濃縮乾固し、回収物を得た。こ
のものを単離精製することなくアセトン50mlに再度
溶解し室温に冷却後、α一(+)−MBA1.10gの
アセトン溶液5Qmlを加え上記と同様に処理し、化合
物(■1)の(S)休1.20g(収率24%)を得た
[ a ]577 =+284.0° (c’mO.2
2,  アセトン, 97.9%e.e. ) 融点: 192.2〜209.7℃(分解)IRスペク
トル( KBr錠剤)  v cm”:3471.0,
 1872.5, 1843.6, 1782.4, 
1752.0, 1717.51497.3, 144
5.8, 1243.6, 1208.6, 1185
.2, 1131.11024.4, 960.8, 
877.0, 712.2,704.5NMRスペクト
ル( 90MHz, DMSO−d6)δppm:7.
82 (4H,s)、7.65 (IH,s)、7.4
9 (2H,s)、5.8L(IH,s) 実施例1.2−(3.4−カルボニルジオキシフエニル
)−2−フタルイミドオキシ酢酸(■)の優先晶出法に
よる光学分割(静置法)a)ジエチルケトン溶液からの
優先晶出化合物(Vll)10.0g(28.2ミリモ
ル)をジエチルケトンに加熱溶解して200,mlとし
た後、30℃まで冷却した.この溶液に、参考例2で得
られた(S)体の粉末100mgを接種し、数秒間激し
く撹拌した後、40分間靜置した.析出物を濾取し冷却
したジエチルケトン2mlで洗浄したのち風乾し、(S
)体過剰物を3.8g(10.7ミリモル、収率37.
O%)得た.[α]577 =+51.0° ( c 
=0.294,アセトン,18.0χe.e. ) IRスペクトル( KBr錠剤)  v cm−1:3
471.0. 18?2.5. 1B43.6. 17
B2. 4, 1752.0, 1717.51497
.3, 1445.8, 1243.6, 1208.
6, 1185.2, 1131. 11024,4,
960.8,877.0,712.2,704.5NM
Rスペクトル( 90MHz, DMSO−d6)δp
pm:7.82 (4H,s)、7.65 (IH,s
)、7.49 (2H,s)、5.81 (IH,s) また、この濾液に化合物(Vl)3.9gを追加し、ジ
エチルケトンを適量加えて加熱溶解し200mlとした
。30℃に冷却後、参考例2で得られた(R)体の粉末
100mgを接種し、同様に処理して(R)休過剰物を
3.35g(9.5ミリモル、収率23.4%)得た. [α1577 =  72.5° ( c =O..3
75,アセトン,26.0%e.e. ) IRスペクトル( KBr錠剤)  v c11:34
71.0. 1872.5, 1843.6. 178
2.4. 1?52.0. 1?17. 51497.
3, 1445.8, 1243.6, 1208,6
, 1185.2, 1131.11024.4,96
0.8,877.0,712.2,704.5NMRス
ペクトル( 90MHz,DMSO−d6)δppm:
7.82 (4H,s)、7.65 (LH,s)、7
.49 (2H,s)、5.81 (1H,s) さらにとの濾液に化合物(■)3.4gを追加し、ジエ
チルケトンを適量加えて加熱溶解し200mlとした.
(S)体について同様に処理して(S)体過剰物5.9
g(16.7ミリモル、収率57.O%)を得た. [ (! ]577 =+26.6° ( c =0.
596,アセトン,9.5%e.e. ) IRスペクトル( KBr錠剤)  v Cm−’:3
471.0. 18?2.5, 1843.6, 17
82.4, 1752.0, 1717.51497.
3, 1445.8, 1243.6, 1208.6
, 1185.2, 1131. 11024.4,9
60.8,877.0.7i2.2,704.5NMR
スペクトル( 90MHz, DMSO−de)δpp
m :7.82 (4H,s)、7.65 (IH,s
)、7.49 (2H,s)、5.81  (IH,s
) b)〜1)他の溶媒系における優先晶出a)と同様にし
て他の溶媒中での優先晶出を行った.その析出条件およ
び結果を第1表に示す.第1表 実施例2.  2−(3.4一カルポニルジオキシフエ
ニル)−2−フタルイミドオキシ酢酸(■1)の優先晶
出による光学分割(低温、静置法)(1) 化合物(V
11)100g(282ミリモル)を加熱したアセトン
1.11に溶解し、水冷して約40℃とした後、(S)
体の粉末0.50g(1.4ミリモル)を加え激しく振
盪した。室温に1時間静置後−15℃で21時間静置し
た.析出物を濾取し、冷アセトン10mlで洗浄したの
ち風乾し(S)休過剰物8.9gを得た。
[α] 577 = + 226° ( c =0.3
34,アセトン,77.9χe.e. ) (2)  (1)の母液およぴ洗液に化合物(■)10
gを追加し、再度加熱して溶解し、アセトンを適宜加え
て181lとした.冷却後(R)体の粉末0.50gを
加え激しく振盪し(1)と同様に処理し(R)休過剰物
8.9gを得た。
[α] 577 = −245° ( c =0.31
6,アセトン,84.5%e.e. ) (3)〜〈11) 以下ラセミ体とアセトンとを適宜追
加し、優先晶出をさらに9回繰返した.奇数回目の析出
物((S)休過剰物)合計68.0gをアセトンから再
結晶し、2−(3.4一カルポニルジオキシフエニル)
−2−フタルイミドオキシ酢酸の(S)休(Vls)5
8.0g (163ミリモル、収率25.0%)を得た
.[αコ577 =+2896. ( c =0.42
8,アセトン,99.7%e.e. ) NMR,IRデータは実施例1と一致した。
実施例3.  2−(3.4一カルポニルジオキシフエ
ニル)−2−フタルイミドオキシ酢酸(■1)の優先晶
出による光学分割(常温、静置法)(1) 化合物(V
1l)100g(282ミリモル)を加熱したアセトン
1.11に溶解し、約45℃で減圧下濃縮して700m
lとした。水冷して20℃とした後、(S)体の粉末0
.50g(1.4ミリモル)を加え激し〈振盪した。1
5℃で30分間静置した後、析出物を濾取し、冷アセト
ン10mlで洗浄したのち風乾し、(S)休過剰物18
.7gを得た。
[αi 5?? = +165° ( c =0.38
5,アセトン,56.9%e.e. ) (2)  (1)の母液および洗液を合わせた溶液に化
合物(Vll)20gを追加し、アセトンを適宜加えて
、再度加熱して・溶解した。45℃で減圧下濃縮し、冷
却後(R)体の粉末0.50gを加え激しく振盪し(1
)と同様に処理し(R)休過剰物17.2gを得た。
[α1577 =  223° ( c =0.457
.アセトン,76.9%e.e. ) (3)〜(11) 以下毎回化合物(VJI)20gと
アセトンとを適宜追加し、優先晶出をさらに9回繰返し
た。アセトン溶液は濃縮の際、回数とともに量を減じ、
11回目では約600mlとした.奇数回目の析出物(
(S)休過剰物)合計105gをアセトンから再結晶し
、2−(3.4一カルポニルジオキシフエニル)−2−
フタルイミド才キシ酢酸(■)の(S)体(Vlls)
  78. 2g(220ミリモル、収率24.8%)
を得た.[ a ]577 =+280° ( c =
0.333,アセトン,96.6%e.e. ) NMR,IRデータは実施例1と一致した.実施例4.
  2−(3.4一カルポニルジオキシフエニル)−2
−フタルイミド才キシ酢酸(■)の優先晶出による光学
分割(常温、撹拌法)(1) 化合物(■)100g(
282ミリモル)を加熱したアセトン1100mlに溶
解し、約45℃で減圧下濃縮して750mlとした。水
冷して17℃とした後、(S)体の粉末0.50g(1
.4ミリモル)を加えメカニカルスターラーを用いて5
回転/秒で10秒間激しく撹拌し、ついで15℃で1〜
2回転/秒で50分間撹拌を継統レた.析出物を濾取し
、冷アセトン20mlで洗浄したのち風乾し(S)休過
剰物24.88を得た。
[α]577 =+123” ( c =0.346,
アセトン,42.4%e.e. ) (2)  (1)の母液および洗液を合わせた溶液に化
合物(■)20gを追加しアセトンを適宜加えて、再度
加熱して溶解した.45℃で減圧下濃縮して700ml
とし17℃に冷却後、(R)体の粉末0.50gを接種
した.以下(1)と同様に処理し(R)休過剰物19.
7gを得た。[α〕25 577 =+202° ( c =0.347,アセト
ン, 69.7%e.e.) (3)〜(11) 以下毎回化合物(■)20gとアセ
トンとを適宜追加し、優先晶出をさらに9回繰返した.
アセトン溶液は濃縮の際、回数ととりに量を減じ11回
目では約630mlとした.奇数回目の析出物((S)
休過剰物)合計105gをアセトンから再結晶し、2−
(3.4一カルポニルジオキシフエニル)−2−フタル
イミド才キシ酢酸(■1)の(S)休(Vlls)  
71. 8g(202ミリモル、収率22.6%)を得
た.[ a 1577 =+289° ( c =0.
338,アセトン,99.7%’e.e. ) NMR% IRデータは実施例1と一致した。
晶出回数ごとの析出量を第2表に示す。
第2表 (+); S体 (−); R体 実施例5.  2−(3.4一カルポニルジオキシフエ
ニル)−2−フタルイミドオキシ酢酸(■1)の優先晶
出による光学分割(常温、撹拌法)(1) 化合物(V
11)100g(282ミリモル)を加熱したアセトン
1.21に溶解し、約45℃で減圧下濃縮して800m
lとした。水冷して25℃とした後、(S)体の粉末0
.50g(1.4ミリモル)を加えメカニカルスターラ
ーを用いて5回転/秒で10秒間激しく撹拌し、ついで
15℃で3回転/秒で55分間撹拌を継続した。析出物
を濾取し、冷アセトン15mlで洗浄したのち風乾し(
S)休過剰物17.4gを得た。
[α]577 =+196° ( c =0.377,
アセトン,67.6%e.e. ) (2) 化合物(Vll)15gをアセトン200ml
に加熱溶解し、(1)の母液およぴ洗液に合わせた.全
体を加熱して透明な溶液とし、45℃で減圧下濃縮して
800mlとした.25℃に冷却後(R)体の粉末0.
50gを接種した.以下(1)同様に処理し、(R)休
過剰物10.6gを得た.[α]577 =  246
° ( c =0.353,アセトン,84.8%e.
e. ) (3)〜(31) 化合物(■l)15gとアセトンと
を適宜追加し、優先晶出をさらに29回繰返した。
奇数回目の析出物((S)体過剰物)237gをアセト
ンから再結晶し、2−(3.4−カルポニルジオキシフ
エニル)−2−フタルイミドオキシ酢酸(■)の(S)
休(Vlls) 1 73. 9g(490ミリモル、
収率30.0%)を得た。
[α] 57? = +289° ( c =0.51
9,アセトン,99.7%e.e. ) NMR,IRデータは実施例1と一致した。
偶数回目の析出物((R)体過剰物)の合計198.4
g及び母液からの回収物97.4gを含めた総回収量は
531g(93.5%)であった。
晶出回数ごとの析出量を第3表に示す。
第3表 第3表(続き ) 溶媒; アセトン (+); S体 (一); R体 実施例6. 2−(3, 4−カルポニルジオキシ フェニル)−2−フタルイミド才キシ酢酸のラセミ化 実施例5で得られた(R)休過剰物40g (約70%
e.e.)をアセトニトリル240mlに懸濁し、室温
でトリエチルアミン15.7ml(1当量)を加え溶解
した。窒素置換後室温にて8時間撹拌した。反応液to
.33Mクエン酸350mlに注ぎ、IM塩酸200m
lで反応液を酸性とした後、酢酸エチル700mlで抽
出した.有機層をIM200ml、飽和食塩水300m
lで2回洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した.乾燥
剤を濾過して除いた後、濾液を減圧下濃縮乾固した。残
渣にエーテルを加え、固形物をスラリー化した後濾過し
、風乾してラセミ休30gを得た。
(収率75.0%) NMR,IRスペクトルは実施例1と一致した.実施例
7.  2−(3.4一カルボニルジオキシフエニル)
−2−フタルイミドオキシ酢酸エステル類(■)の合或 工程12−(3.4−カルボニルジオキシフェニル)−
2−フタルイミドオキシ酢酸クロリドの合或 参考例1で得られた化合物(■I)20g(56.3ミ
リモル)をテトラヒドロフラン100mlに加温溶解し
冷却後、塩化チオニル13.4g(113ミリモル)を
添加した,N,N−ジメチルホルムアミド5滴を加え5
0℃で3時間反応させた。
反応液を減圧下濃縮乾固し、標題化合物21.4g(定
量的)を得た. IRスペクトル( KBr錠剤)  v Cm”:18
89.8, 1871.3, 1749.1, 183
8. 5, 1798.4, 1727.41497.
8, 1449.4, 1365.6, 1268.3
, 1031.8, 981.6963.0, 876
.4, 785.8, 709.4, 700.9NM
Rスペクトル( 90MHz,DMSO−d6)δpp
m:7.8 (4H,s)、7.6 (IH,s)、7
.5 (2H,s)、5.8 (IH,s) 工程2a)2−(3.4−カルボニルジ才キシフエニル
)−2−フタルイミド才キシ酢酸t−ブチルエステル(
■゜)の合或 工程1で得られた化合物21.0g(56.3ミリモル
〉を無水テトラヒドロフラン270mlに加温溶解した
後冷却した。t−ブタノール20.8g(282ミリモ
ル)、ビリジン13.4g(169ミリモル)および無
水テトラヒドロフラン50mlの混合液を氷冷し、この
中に先の溶液な滴下し、滴下終了後さらに20分間反応
させた.反応液を氷冷したO.1M塩酸300mlにあ
け、酢酸エチル500mlで抽出した。有機層を0.1
M塩酸300mlで2回洗浄し、ついで重曹水100m
l、飽和食塩水200mlで2回洗浄した。有機層を無
水硫酸ナトリウムで乾燥後濾過し、減圧下濃縮した.残
渣を酢酸エチルーヘキサンから再結晶し、標題化合物1
3.7g(33.3ミリモル、収率59.2%)を得た
融点;119.3〜138.2℃ IRスペクトル(KBr錠剤)  ν.cl’:307
8.9, 3001.2, 1866.9, 1843
.4, 1837.2, 1793.61739.5,
 1721.8. 1702.0, 1489.7, 
1445.8, 1383.91366.2, 126
1.3, 1252.6, 118B. 5, 115
3.9, 1137.9989.4,697.3 NMRスペクトル( 90MHz, DMSO−da)
δppm :7.85 (4H,s)、7.67  (
IH,s)、7.52 (2H,s)、5.79 (I
H,s)、1.41  (9}1,s)工程2b〜2e
) 工程2a)においてt−ブチルアルコールの代わりに3
−エチル−3−ペンタノール、t−アミルアルコール、
p−メトキシペンジルアルコールまたはビベロニルアル
コールを用いて反応を行ない相当するエステル類を合戒
した。これらの物性データを第4表に示す。
第4表 実施例8.(S)−3.4−カルボニルジオキシーα−
フタルイミドオキシフエニル酢酸エステル類(■,)の
合或 工程1a)  実施例5で得られた化合物(■S)10
.0g(28.2ミリモル)、塩化チオニル6.7g(
56.4ミリモル)および無水テトラヒドロフランを用
い、実施例6の工程1と同様の方法で対応する酸クロリ
ドを得た.このものを単離することなく、実施例6の工
程2と同様に、tーブタノール1.4g(141ミリモ
ル)と、ビリジン6.7g(84.5ミリモル)存在下
、無水テトラヒドロフラン中で反応させ、シリカゲルカ
ラムにより精製し標題化合物(■’s)8.4g(20
.4ミリモル、収率72.5%)を得た。
融点;139.1〜147.1”C IRスペクトル( KBr錠剤)  v cm−’:3
078.9, 3001.2, 1866.9, 18
43.4, 1837.2. 1?93.61739.
 5, 1721.8. 1702.0, 1489.
7, 1445.8, 1383.91366.2,1
261.3,1252.6,1188.5,1153.
9,1137.9989.4,697.3 NMRスペクトル( 90MHz, DMSO−d6)
δppm:7.85  (4H,s)、7.67  (
IH,s)、7.52  (2M,s)、5.79  
(IH,s)、1.41  (9H,s)[ a ] 
577 = + 172. 9c′(c”0. 517
,酢酸エチル,99.8%e.e.) 工程1b)〜le)  工程1a)においてt−ブチル
アルコールの代りに3−エチル−3−ペンタノール、t
−7ミルアルコール、p−メトキシベンジルアルコール
またはピベロニルアルコールを用いて相当する光学活性
体を合或した。それらの物性データを第5表に示す. 第5表 実施例9.(S)−3.4−カルボニルジオキシーα−
フタルイミド才キシフエニル酢酸エステル類の脱保護基 工程1a)  実施例8の工程1a)で得られた化合物
(■’s)700mgをトリフルオロ酢酸0.5ml,
1,2−ジクロロエタン2.0ml,アニソール0.3
mlの混合溶液に溶解し、室温で3.5時間撹拌した.
反応液にエーテル30mlを加え撹拌し減圧濃縮した.
残渣にエーテル40mlを加えスラリー化し濾取した.
V!J取物なエーテル5mlで洗浄し風乾し目的物26
0mgを得た。(収率43.O%) [ a ]577 =+289° ( c =0.42
8,アセトン,99.7%e.e. ) NMR,IRスペクトルは実施例1と同一であった。
工程1b)〜Ie)  工程1a)において化合物(■
’s)の代りに実施例8、工程1b)〜1e)で得られ
た化合物について同様に処理を行ない、いずれも化合物
(Vlls)を得た。IFLおよびNMRスペクトルは
いずれも実施例1と一致した。これらの収率および旋光
度を第6表に示す。
第6表 実施例10.(R)−2−(3.4一カルボニルジオキ
シフエニル)−2−フタルイミドオキシ酢酸t−ブチル
エステル(■’R)の合或実施例5で得られた化合物(
■R)7.0g(19.7ミリモル)、塩化チオニル4
.7g(39.4ミリモル)および無水テトラヒドロフ
ランを用い、実施例7、工程1と同様の方法で対応する
酸クロリドを得た.このものを単離することなく、実施
例7、工程2と同様に、t−ブタノール7.23g(9
7.7ミリモル)と、ビリジン4.6g(58.6ミリ
モル)存在下、無水テトラヒドロフラン中で反応させ、
シリカゲルカラムにより精製し標題化合物(■“R)5
.1g(12.4ミリモル、収率63.6%)を得た。
[α1577 =  161.5°(c=0.399,
酢酸エチル,93.2%e.e.) NMR,IRデータは実施例7の化合物(■゛)と一致
した. 実施例11.  2−(3,4一カルボニルジオキシフ
ェニル〉−2−フタルイミドオキシ酢酸1 −ブチルエ
ステル(■゛)の合戒(五塩化リンを用いる方法) 参考例1で得られた化合物(■)130g(366ミリ
モル)を塩化メチレン1.61に水冷下懸濁し、五塩化
リン152.5g(732ミリモル)を加え室温で1時
間撹拌した。別途にt−ブタノール162.6g(2.
20モル)、ピリジン115.7g(1.46モル)お
よび塩化メチレン250mlの混合溶液を調製し、水冷
撹拌下、先の溶液に滴下した.滴下終了後30分間撹拌
した後、反応液を減圧下濃縮し、0.33Mクエン酸水
溶液2.51にあけ、酢酸エチル2lを加えて撹拌し有
機層を分取した。水層な酢酸エチル11で抽出し、有機
層を合わせて、順次0.33Mクエン酸水溶液11、飽
和食塩水1lで2回、0.3%重曹水1.31,飽和食
塩水11で計5回洗浄した.無水硫酸ナトリウムで乾燥
後濾過し、減圧下濃縮し残渣を刺激して結晶化させ、エ
ーテル100mlにてスラリー化し濾取し無色の針状結
晶として標題化合物138g(336ミリモル、収率9
1.7%)を得た。
NMR,IRデータは実施例7の化合物(■゛)と一致
した. 実施例12.   2−(3.4−カルポニルジ才キシ
フエニル)−2−フタルイミド才キシ酢酸tーブチルエ
ステルの優先晶出による光学分割(静置法) (1) 実施例11で得られた化合物(VIII’)1
0.2g(24.8ミリモル)をジエチルケトン5Qm
lに加熱溶解し、20℃まで冷却した後実施例8で得た
(S)体の粉末100mg(0.25ミリモル)を接種
しメカニカルスターラーにて10秒間激しく撹拌して分
散させた.15℃の水浴中に40分間静置したのち、析
出物を濾取した.濾液は回収し、濾取物はエーテル10
mlで洗浄後風乾し、(S)体過剰物4.35gを得た
.[ a ]577 =+10.00(c=0.600
,酢酸エチル,5.8%e.e.) NMR、IRデータは実施例8の化合物(■’s)と一
致した。
(2)  (1)のエーテル洗液を濃縮し、残渣を先の
濾液に合わせた.このものに濾取した(S)休過剰物と
同量の化合物(■゛)およびジエチルケトンを適宜加え
て加熱溶解し、溶液を再調整した.20℃に冷却し、実
施例9で得られた(R)体の粉末1 00mgを接種し
、以下(1)と同様に処理し、(R)体過剰物3.50
gを得た.[ C! 1577 =−71.8°(c=
0.703,酢酸1チ)Lt,41.4%e.e.) (3)〜(5) 上記と同様の操作を繰返すことにより
(S)休過剰物と(R)休過剰物とを交互に析出させた
. 本実施例の晶出回数ごとの析出状況を第7表に示す. 第7表 溶媒;ジエチルケトン (+); S体 (−); R体 実施例13.  3.4−カルポニルジオキシーα−フ
タルイミド才キシフエニル酢酸t−ブチルエステルの優
先晶出による光学分割(ソニケート法)(1)  実施
例11で得られた化合物(■’)70.0g(170ミ
リモル)をジエチルケトン400mlに80℃で加熱溶
解し、20℃まで冷却した後実施例8で得られたS体の
粉末700mg(1.7ミリモル)を接種し20秒間超
音波洗浄機にてソニケートした。15℃の水浴中に40
分間静置したのち、析出物を濾取した。濾液は回収し、
濾取物はエーテル15mlで洗浄後風乾し、(S)休過
剰物17.7gを得た。[α] 577 = +150
0(e=0.737,酢酸エチル,86.6%e. e
. )(2)  (1)のエーテル洗液1g:濃縮し、
残渣を先の濾液に合わせた。このものに化合物(■)2
6.0gおよびジエチルケトンを適宜加えて加熱溶解し
溶液を再調整して450mlとした。溶液を約20℃に
冷却し、実施例9で得られた(R)体の粉末700mg
を接種し、以下(1)と同様に処理した.(R)休過剰
物の収量は33.0gであった. 【α] s”t% =−149°(c=0.286,酢
酸エチル,85.4%e.e.) (3)〜(11) 上記と同様の操作′t−繰返すこと
により(S)体過剰物と(R)休過剰物とを交互に析出
させた;平均析出量は26.7g、光学純度は75.5
%e.e.であった。
(1)〜(11)の奇数回目の析出物(S体過剰物)合
計142g(83.1%e.e.)をジエチノレウ゜ト
ンから再結晶し、目的とする化合物(■s)123g 
(299ミリモル、収率34.8%)を得た。
[αコ5鳩=+170.5°(c=0.567,酢酸エ
チル,98.4%e.e.) NMR,IRデータは実施例7と一致した。
また、(11)の母液およびS体過剰物の再結晶の母液
からの回収物は64.3gであった.総回収量は338
.5g,総回収率は97.0%であった. 本実施例の晶出回数ごとの析出状況を第8表に示す。
第8表 (+); S体 (−); R体 実施例14.  2−(3.4−カルポニルジ才キシフ
ェニル)−2−フタルイミドオキシ酢酸t一ブチルエス
テルのラセミ化優先晶出による光学分実施例10で得ら
れた化合物(■’)0.50g(1.22ミリモル)を
ジエチルケトン0. 8mlに加熱溶解し、30℃に冷
却した,Dabco13.6mg(0.122ミリモル
)lj:加え振盪したのち、(S)体の粉末20mg(
0.0486ミリモル)を接種し、20秒間ソニケート
した。室温で2時間静置した後析出物を濾取し、エーテ
ルlmlで洗浄した。濾取物を0.33Mのクエン酸水
溶液に懸濁し酢酸エチルで抽出することにより、(S)
休過剰物0.253g(48.6%)を得た。
[α157? =+140.0”  ( c=0.20
8t酢酸エチル.80.8%e.e.)、分割効率は3
6.9%であった. 他の塩基での実施例15から実施例18も含め第9表に
示す. 第9表 温度はいずれも室温にて行った。
溶媒はジエチルケトンを用いた。
塩基量はいずれも化合物(■゜)に対して10mol%
用いた。
Dabco  ’  1.4−ジアザビシク口−1:2
,2.2]一オクタンN−MP’N−メチルピベラジン DBU    ;  i,8−ジアザピシク口ーC5+
 4+ 01−7−ウンデセンDBN    ;  1
,5−ジアザピシク口−[4,3.0]一ノン−5−エ
ンTEAF   ;  テトラーn−プチルアンモニウ
ムフロリド実施例19.  2−(3.4−カルポニル
ジオキシフエニル)−2−フタルイミドオキシ酢酸1 
−ブチルエステルのラセミ化優先晶出による光学分実施
例10で得られた化合物(■’)2.0g(4.87ミ
リモル)をアセトン3.0mlに加熱溶解し、30℃に
冷却した,DBU74mg(0.487ミリモル)を加
え振盪した後、(S)体の粉末0.08g(0.195
ミリモル)を接種し、室温で20時間静置した後析出物
を濾取し、エーテル2mlで洗浄した.濾取物を0.3
3Mのクエン酸水溶液に懸濁し酢酸エチルで抽出するこ
とにより、(S)休過剰物0.78g(35.0%)を
得た。[α] 577 = +161.2°(c=0.
 526,酢酸エチル,93.0%e.e.)分割効率
32.3%他の溶媒での実施例20から実施例30も含
め第10表に示す。
第10表 *;分割効率 DEK  ; ジエチルケトン 塩基;単一溶媒系ではDBUを化合物(■゜)に対して
10mol%使用 混合溶媒系ではDBUを化合物(■゛)に対して5m0
1%使用 析出温度;すべて室温にて析出 実施例31.  3.4−カルポニルジ才キシーα一フ
タルイミドオキシフエニル酢酸t−ブチルエステルのラ
セミ化優先晶出による光学分割実施例11で得られた化
合物(■’)2.0g(4.87ミリモル)をジエチル
ケトン2.0mlに加熱溶解し、30℃に冷却した,D
BN30.2mg(0.243ミリモル)を加え振盪し
た後、(S)体の粉末0.08g(0.195ミリモル
)を接種し、40℃で3時間さらに室温で1時間静置し
た後析出物を濾取し、エーテル2mlで洗浄した。濾取
物を0.33Mのクエン酸水溶液に懸濁し酢酸エチルで
抽出することにより、(S)体過剰物1.62g(79
.0%)を得た。[α]5井=+147.3°(c=0
.415,酢酸エチル,85.0%e.e・)分割効率
64.9% 他の塩基量での実施例32から実施例37も含め第11
表に示す。
第11表 *;分割効率 r.t. ;室温(以下同じ) 用いたラセミ休(■゜)量はいずれも2.0g塩基の量
は化合物(■゛)に対して、それぞれ上記の割合(mo
 l%)で使用した。
実施例38.  ’2−(3.4一カルボニルジオキシ
フエニル)−2−フタルイミドオキシ酢酸tーブチルエ
ステルのラセミ化優先晶出による光学分割 ゛龍例11で得られた化合物(■’)2.0g(4.8
7ミリモル)をジエチルヶトン2.0mlに加熱溶解し
、30℃に冷却した,.DBN60.4mg(0.48
7ミリモル)を振盪1,タ後、(S)体の粉末0.08
g(0.195ミリモル)を接種し、40℃で2時間さ
らに室温で1時間静置した後析出物を濾取し、エーテル
2mlで洗浄した.濾取物を0.33Mのクエン酸水溶
液に懸濁し酢酸エチルで抽出することにより、(S)体
過剰物1.16g(56.0%)を得た.[α]577
 =+1 59. 4゜ (c=0.375−酢酸エチ
ル,92.0%e.e,)分割効率49.4%他の析出
条件での実施例39がら実施例46も含め結果を第12
表に示す。
第12表 *;分割効率 塩基の量はいずれも化合物(■゜)に対し、I Qmo
 !%用いた。
実施例47.  2−(3.4−カルポニルジオキシフ
ェニル)−2−フタルイミドオキシフエニル酢酸t−ブ
チルエステルのラセミ化優先晶出による光学分割 実施例11で得られた化合物(■’)10.0g(24
.3ミリモル)をジエチルケトン7. 0mlに加熱溶
解し、30℃に冷却した.ジエチルケトンに希釈したD
BU溶液(5ml中にDBU1.85gを含む)0.2
5ml (0.807ミリモル)を加え振盪した後、予
めジエチルケトンに懸濁処理した(S)体の粉末およそ
0.2g(0.5ミリモル)を接種し、攪拌した.40
℃で5分間静置したのち析出物を濾取し、エーテル3m
lで洗浄した.濾取物を0.33Mのクエン酸水溶液に
懸濁し酢酸エチルで抽出することにより、(S)休過剰
物6.3g(61.0%)を得た.[α] 577 :
 +108.56( c=0.851,酢酸エチル, 
62.6%e.e.)分割効率37.4%40℃で6時
間析出までの、実施例48から実施例56の結果と合わ
せて第13表に示す.第13表 用 溶媒;ジエチルケトンを7ml使用 実施例57.  2−(3.4−カルポニルジ才キシフ
エニル)−2−フタルイミドオキシ酢酸tーブチルエス
テルのラセミ化優先晶出による光学分実施例11で得ら
れた化合物(■’)10.0g(24.3ミリモル)を
ジエチルケトン7.0mlに加熱溶解し、30℃に冷却
した.この溶液にジエチルケトンに希釈したDBUの溶
液(5ml中にDBLI1.85gを含む)0.25m
l(DBU0.607ミリモル)を加えふり混ぜた後、
予め(S)体の粉末0.2g(0.5ミリモル)をジエ
チルケトンに懸濁処理し、接種した.メカニカルスター
ラーにて10秒間激しく攪拌し、さらに40℃で20分
間、15℃で1時間静置した後析出物を濾取し、エーテ
ル3mlで洗浄した.濾取物を0.33Mのクエン酸水
溶液に懸濁し酢酸エチルで抽出することにより、(S)
体過剰物7.5g(73.0%)を得た.[α] 57
7 =+141.8°(e=0.838,酢酸エチル,
 81.8!Xe.e.)分割効率59.3% 他の析出条件の実施例58から実施例63の結果も含め
第14表に示す. 第14表 塩基; DBUを化合物(■゜)に対して 2.5mol%使用 化合物(■゜)はいずれも10. Og使用 溶媒; ジエチルケトン7. Oml使用 実施例64.  2−(3.4一カルボニルジオキシフ
ェニル)−2−フタルイミドオキシ酢酸1 −ブチルエ
ステルのラセミ化優先晶出による光学分割 実施例11で得られた化合物(■’)100g(243
ミリモル)をジエチルケトン70.0mlに加熱溶解し
、ついで35℃に冷却した.この溶液にジエチルケトン
に希釈したDBLI溶液(5ml中にDBU1.85g
を含む)2.5ml(DBU6.1ミリモル)を加え振
盪した後、予めジエチルケトンに懸濁処理した(S)体
の粉末2g(5ミリモル)を接種した.メカニカルスタ
ーラーにて10秒間激しく攪拌し、さらに40℃で20
分間、15℃で3時間静置したのち析出物を濾取し、エ
ーテル20mlで洗浄した.va取物な0.33Mのク
エン酸水溶液に懸濁し酢酸エチルで抽出することにより
、(S)休過剰物81.6g(79.6%)を得た. [ α ]577  =+131.4°+ (c”o.
675p  酢酸エチル,  75.8%e.e.) このものをジエチルケトンから再結晶し、化合物(■’
s)67.6g(65。5%)を得た.[  (!  
],??  =+166.6°(e=0.772,  
酢酸Ifル,  96.1%e.e.) NMR,IRデータは実施例8と同一であった.参考例
3.  M14659:(6R,7R) −7−[2−
(2−アミノチアゾリルー4−イル)−2−[Z−(S
)一カルボキシ(3,4−ジヒドロキシフェニル)メチ
ル才キシイミノ]アセトアミド]−3−[(2−カルボ
キシー5−メチルーS一トリアゾロ[1.5−a]ピリ
ミジン−7一イル)チオメチル]−8−オキソー5−チ
アー1一アザビシクロ[4.2.0]オクトー2−エン
ー2−カルボン酸の製造 工程1  (S)−2−(3.4−ジヒドロキシフ,エ
ニル)−2−アミノオキシ酢酸t−ブチルエステル(化
合物IX )の合或 実施例10で得られた化合物(■’s)55.5g(1
35ミリモル)をメタノール4.41に懸濁し、IM塩
酸67m lを加えた。40℃に加温して約4時間反応
させたのち反応液を減圧下濃縮した.残渣にエーテル2
lを加えて溶解し、水21にて洗浄した.水層なさらに
エーテル500mlで2回抽出した後、有機層を合わせ
て、水500ml,飽和食塩水500mlで順次洗浄し
、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、濾過し減圧下濃縮した
.残渣に塩化メチレン300mlを加えて溶解し、窒素
置換した後−60℃まで冷却した.別途にヒドラジン水
和物20.2gを塩化メチレン600mlに溶解し、先
の溶液に冷却撹拌下約2時間半かけて滴下した.滴下終
了後水冷下で45分撹拌し、さらに撹拌を継続しつつ徐
々に室温に戻した.反応液に0.33Mクエン酸300
mlを加え、減圧下濃縮し、酢酸エチル2lおよぴ水3
00mlを加えて溶解し分液レた.さらに水層な酢酸エ
チル300mlで2回、200m lで1回抽出した後
、有機層を合わせて、0.33Mクエン酸200ml、
飽和食塩水500mlで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで
乾燥後、乾燥剤を濾過し濾液を減圧下濃縮し標題化合物
36.0gを得た.IRスペクトル( KBr錠剤) 
 v cm−”:1728. 1, 1612.2, 
1529. 1, 1445.7, 1369.9, 
1295.61263.0,1230.9,1196.
4,1181.6,1156.3,1051.9NMR
スベクト/L/ ( 90MHz,DMSO−d6)δ
ppm:7.8(2H,b), 6.8(1B,b),
 6.6(2H,b), 6.1(2H,bs)4.7
(11,s), 1.4(9H,s)[α]577 =
+74. 3゜( c=0. 1 29.メタノール) 工程2  2−(2−アミノチアゾリルー4−イル)−
2−[Z 一(S ) −t−プチルオキシカルボニル
(3,4−ジヒドロキシフエニル)メチルオキシイミノ
]酢酸(化合物XI(但しRはt−ブチル基))の合或 工程1の化合物33..9g(133ミリモル)をN,
N−ジメチルホルムアミド220mlに溶解し、水冷撹
拌下2−アミノチアゾリルー4−イルグリオキシル酸(
化合物X(但しR1は水素原子))22.8gを加えた
.室温で30分撹拌し、氷水1.51にあけ、重曹でp
H7とした.酢酸エチル500mlで3回抽出洗浄した
のち、水層を塩酸にてpH1〜2とレ、酢酸エチル約1
01で抽出した.有機層を水、飽和食塩水で洗浄し、無
水硫酸ナトリウムにより乾燥後、溶媒を減圧留去し標題
化合物34g(収率62.5%)を得た.IRスペクト
ル( KBr錠剤)  v cm”:1735.5. 
1?19.6, 1654.6, 1646.9, 1
640.3, 1636.71605.6, 1578
.8. 1571.0, 1521.2, 1388.
1, 1371.21284.2,1255.8,11
93.4.1156.1,1148.1NMRスペクト
ル( 90MHz, DMSO−da)δppm :7
.9(2H,b), 6.9(1B,s), 6.8(
IH,b), 6.7(2H,b)5.3(IH.s)
, 1.4(9}1,s)[α] 5Q = +67.
 1°(e:0.213,メタノール)工程3  (S
R,7R)−7−[2−(2−アミノチアゾリルー4−
イル) −2−[ Z − ( S ) −t−プチル
オキシカルボニル(3,4−ジヒドロキシフエニル)メ
チル才キシイミノ]アセトアミド]−3−[(2−ジフ
ェニルメチルオキシカルボニル−5−メチルーs−トリ
アゾロ[1.5一a]ビリミジン−7−イル)チオメチ
ル]−8−オキソー5−チアー1−アザビシクロ[4.
2.0]オクトー2−エンー2−カルポン酸ジフェニル
メチルエステルの製造 7−アミノー3−[ (2−ジフェニルメチル才キシカ
ルボニル−5−メチル−S−}リアゾロ[l,5−a]
ビリミジン−7−イル)チオメチル]−8−オキソー5
−チアー1−アザビシクロ[4.2.OFオクトー2−
エンー2−カルボン酸ジフエニルメチルエステル5.0
gを塩化メチレン92mlに溶解し、水冷下工程2で得
られた化合物(XI)2.92gをテトラヒドロフラン
92mlに溶解し添加した,N,N−ジエチルアニリン
2.69ml′l:添加後、オキシ塩化リン0.77m
lを塩化メチレン10mlに溶解し水冷下35分かけて
徐々に滴下した.さらに水冷下10分間攪拌したのち0
.IM塩酸350mlおよび塩化メチレン200mlを
加え攪拌し、分液した.有機層をIM塩酸350ml、
水175mlおよび飽和食塩水175mlで順次洗浄し
、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、濾過し減圧下濃縮乾固
した.残液を少量の塩化メチレンに溶解した後、ジエチ
ルエーテル400mlを加え沈殿物を生じさせた。
室温で攪拌し沈殿物を粉砕した後、沈殿物を濾取し、ジ
エチルエーテル100mlで洗浄後、風乾し、標題化合
物7.74g(収率100%)を得た. IRスペクトル( KBr錠剤)  v cm−1:1
791.2, 1786.6, 1738.9, 17
34.7, 1719.3, 1596.91532.
5, 1521.1, 150?.9, 1499.5
, 1372.9, 1226.41203.9,11
83.7,1159.1NMRスペクトル( 90MH
z, DMSO−d6)δppm :9.6(IH,d
), 6.7−7.5(27H,m), 5.8(IH
,dd,j=4.9Hz,j=7.9Hz), 5.3
(IH,s), 5.2(IH,d,j=4.9Hz)
,4.2(2H,ABq), 3.6(2H,ABq)
, 2.7(38,s), 1.4(9H, s) 工程4  (6R.7R)−7−[2−(2−アミノチ
アゾリルー4−イル’) 一2−[ Z−( S ’)
 −カルポキシ(3,4−ジヒドロキシフェニル)メチ
ルオキシイミノ]アセトアミド]−3−[ (2−カル
ボキシー5−メチルーS一トリアゾロ[1,5−a]ビ
リミジン−7−イル)チオメチル]一8−オキソー5−
チアー1−アザビシクロ[4.2.0]オクトー2一二
ンー2−カルボン酸(トリプルオロ酢酸塩)の製造 工程3で得られた化合物10.5gを1,2−ジクロロ
エタン78mlに溶解した.水冷下攪拌しながらアニソ
ール7.2mlを加え、さらにトリフルオロ酢酸14.
2mlを加えた.室温に戻し、さらに30分間攪拌した
のち上澄み液をデカンテーションして除き、残渣を1,
2−ジクロロエタン30mlで洗浄した.残渣にジエチ
ルエーテル100mlを加えて沈殿物を生じさせた後、
沈殿物を濾取し、ジエチルエーテル100mlで洗浄し
た後、風乾した.また上澄み液はジエチルエーテル30
0mlに注いで沈殿物を生じさせた後、沈殿物を濾取し
、ジエチルエーテル100mlで洗浄後、風乾した.沈
殿物を合わせて標題化合物8.1g(収率95.3%)
を得た.!Rスペクトル( KBr錠剤)v cl’:
1777.9,1773.1,1764.0,1733
.7,1723.8,1717.51683.3, 1
675. 1, 1671.0, 1663.4, 1
652.7, 1635.31617.4,159B.
1,1512.8,1248.7,1200.5NMR
スペクトル( 90MHz, DMSO−d6)δpp
m :9.6(IH,d),  7.4(IH,s),
  6.8(3H,m),  5.8(IH,dd,j
=4.9Hz,j=7.5Hz),  5.3(IH,
s),  5.1(IH,d,j=4.9Hz),  
4.4(2H,ABq),  3.7(2H,ABq)
,  2.6(3H,s)[発明の効果] 本発明において以下の効果が期待できる.本発明の優先
晶出法による光学分割においては、高価な光学分割剤を
用いる必要がないために従来法に比し著しいコストの軽
減が図られる.また光学分割剤による目的化合物の分解
などの不利な点は生じない.また(S)体のみならず(
R)体をも同時に効率良く得ることができ、光学分割操
作も繰り返し行えるなど、経済的にも有利である.また
優先晶出の際に微量の塩基性触媒を添加して、優先晶出
の際に母液中に存在する不要な他方の光学活性体を同一
系内でラセミ化することにより、母液を常にラセミ休の
溶液に近い状態に保つことができる.従って不要な他方
の光学活性体の析出は抑えられ、析出物の光学純度を高
く保つことが可能であり、従来法に比して著しく高い分
割効率が期待できる.さらにラセミ化に用いられる塩基
は微量でよく、また安価かつ容易に入手可能である.し
かも用いる溶媒の量も少量であり、小容量の反応容器中
で多量に処理することができ経済的である.本発明によ
れば、従来必要であった高価な光学分割剤は全く必要な
く、安価な塩基を少量用いることにより、短時間に、高
純度な光学活性体を高収率で得ることができる.このよ
うに本発明は光学活性な2−フタルイミドオキシーフェ
ニル酢酸誘導体の製造を工業化する上で従来法に比し著
しく有利な製造方法であるといえる.本発明中で得られ
た光学活性なエステル体はいずれも酸性条件下で容易に
脱保護基が可能であり、しかも安価に合戒できるため従
来使用されてきた目的化合−物のジフェニルメチルエス
テルに比し、(6R,7R)−7−[2−(2−アミノ
チアゾリル−4−イル’)−2−[Z 一(S)一カル
ボキシ(3.4−ジヒドロキシフェニル〉メチルオキシ
イミノ]アセトアミド]−3−[(2一カルボキシー5
−メチルーS一トリアゾロ[1,5−alピリミジン−
7−イル)チオメチル]−8−オキソー5−チアー1−
アザピシクロ[4.2.0]オクトー2一二ンー2−カ
ルボン酸(M14659)等の抗生物質のトータルの合
戒経路としても著しく有利である.

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)式(II) ▲数式、化学式、表等があります▼(II) (式中、Rはt−ブチル基、3−エチルペンタン−3−
    イル基、t−ペンチル基、p−メトキシベンジル基また
    はピペロニル基を表わし、Aはアルキリデン基またはカ
    ルボニル基を表わすが、Rがt−ブチル基のとき、Aは
    カルボニル基に限られる)で表わされる2−フタルイミ
    ドオキシ−フェニル酢酸誘導体。
  2. (2)立体配置が(S)である請求項1に示される2−
    フタルイミドオキシ−フェニル酢酸誘導体。
  3. (3)立体配置が(R)である請求項1に示される2−
    フタルイミドオキシ−フェニル酢酸誘導体。
  4. (4)式( I ) ▲数式、化学式、表等があります▼( I ) (式中、Rは水素原子、t−ブチル基、3−エチルペン
    タン−3−イル基、t−ペンチル基、p−メトキシベン
    ジル基またはピペロニル基を表わし、Aはアルキリデン
    基またはカルボニル基を表わす)で表わされる2−フタ
    ルイミドオキシ−フェニル酢酸誘導体の、ラセミ体ある
    いは立体配置が(S)もしくは(R)の一方の光学活性
    体が他方の光学活性体より過剰に存在する混合体を、含
    ハロゲン系有機溶媒、アルコール系有機溶媒、ケトン系
    有機溶媒、エーテル系有機溶媒、エステル系有機溶媒、
    またはこれらの2種類以上の混合有機溶媒に溶解して調
    製した過飽和溶液に、立体配置が(S)もしくは(R)
    のいずれか一方の光学活性体の結晶を接種し、その過飽
    和溶液の温度を60℃〜−20℃に維持することにより
    、所望の光学活性体を優先的に晶析させて光学分割する
    ことを特徴とする、光学活性な2−フタルイミドオキシ
    −フェニル酢酸誘導体の製造方法。
  5. (5)溶媒がケトン系有機溶媒またはエステル系有機溶
    媒であり、過飽和溶液の溶質濃度が1g/ml〜10m
    g/mlである請求項4記載の方法。
  6. (6)式( I ) ▲数式、化学式、表等があります▼( I ) (式中、Rは水素原子、t−ブチル基、3−エチルペン
    タン−3−イル基、t−ペンチル基、p−メトキシベン
    ジル基またはピペロニル基を表わし、Aはアルキリデン
    基またはカルボニル基を表わす)で表わされる2−フタ
    ルイミドオキシ−フェニル酢酸誘導体の、ラセミ体ある
    いは立体配置が(S)もしくは(R)のいずれか一方の
    光学活性体が他方の光学活性体より過剰に存在する混合
    体と、含ハロゲン系有機溶媒、アルコール系有機溶媒、
    ケトン系有機溶媒、エーテル系有機溶媒、エステル系有
    機溶媒、またはこれら2種類以上の混合有機溶媒とから
    調製した過飽和溶液に、ラセミ化を促進する塩基の存在
    下で、いずれか一方の光学活性体の結晶を接種し、その
    過飽和溶液の温度を60℃〜−20℃に維持することに
    より、所望の光学活性体を優先的に晶析させて光学分割
    することを特徴とする、光学活性な2−フタルイミドオ
    キシ−フェニル酢酸エステル誘導体の製造方法。
  7. (7)溶媒がケトン系有機溶媒またはエステル系有機溶
    媒であり、過飽和溶液の溶質濃度が1g/ml〜10m
    g/mlである請求項6記載の方法。
  8. (8)ラセミ化を促進する塩基を、溶質に対して0.1
    モル%〜10モル%添加することを特徴とする、請求項
    6記載の方法。
  9. (9)ラセミ化を促進する塩基が1,8−ジアザビシク
    ロ[5,4,0]−7−ウンデセンまたは1,5−ジア
    ザビシクロ[4,3,0]−5−ノネンである請求項6
    ないし請求項8のいずれか1項記載の方法。
JP19096689A 1989-07-24 1989-07-24 光学活性な2―フタルイミドオキシーフェニル酢酸誘導体およびその製造方法 Pending JPH0356482A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005281237A (ja) * 2004-03-30 2005-10-13 Katayama Seiyakushiyo:Kk 光学活性なフタルイミド誘導体の製造法

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