JPH0450314A - 高強度・高染色性ポリエステル繊維 - Google Patents

高強度・高染色性ポリエステル繊維

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JPH0450314A
JPH0450314A JP15677190A JP15677190A JPH0450314A JP H0450314 A JPH0450314 A JP H0450314A JP 15677190 A JP15677190 A JP 15677190A JP 15677190 A JP15677190 A JP 15677190A JP H0450314 A JPH0450314 A JP H0450314A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、常圧で塩基性染料及び分散染料によって染色
することができ、アルカリ減量速度が小さく、かつ1機
械的性質及び耐薬品性の優れたポリエステル繊維に関す
るものである。
(従来の技術) ポリエチレンテレフタレート繊維で代表されるポリエス
テル繊維は機械的性質、耐薬品性、耐候性等に優れ、衣
料用を始めとして幅広く用いられている。しかし、ポリ
エステル繊維の欠点として。
その分子構造が強固なた約染色性が劣り、さらには塩基
性染料、酸性染料等のイオン系染料で染色できないため
色群やかな染色物が得られないという問題があった。こ
の改良法として、5−す) +Jウムスルホイソフタル
酸で代表される金属塩スルホネート基を有する化合物を
共重合した塩基性染料で染色可能なポリエステルが開発
されているが。
常圧染色での染色性が十分でなかったり、高染着性にす
るためには多量に共重合しなければならず。
機械的性質や耐薬品性が低下するという問題があった。
これらの問題を解決するために数多くの方法が提案され
ており9例えば9次のような方法がある。
(a)金属塩スルホネート基を有する化合物とポリアル
キレングリコール系化合物をポリエチレンテレフタレー
トに共重合し、常圧での塩基性染料による染色を可能に
したもの(特開昭57−117529号。
同57−117530号、同57−63325号、同5
7−210014号、特公昭59−28672号、同6
0−54430号等)(b)金属塩スルホネート基を有
する化合物を共重合したポリエステルを高速で紡糸する
方法(特公昭60−10126号)、ポリアルキレング
リコールを共重合したポリエステルを高速で紡糸し9分
散染料で易染性の繊維を得る方法(特公昭60−157
25号)(C)ビスフェノール類にアルキレンオキシド
を付加した化合物と金属塩スルホネート基を有するイソ
フタル酸を共重合する方法(特開昭57−121032
号)(d)5−ナトリウムスルホイソフタル酸とアジピ
ン酸を共重合する方法(特開昭61−34022号)(
e)5−ナトリウムスルホイソフタル酸1.0〜2.5
モル%とエステル結合形成性基を有する長鎖の化合物を
共重合し、延伸温度(延伸時のホットプレート温度)、
仮撚温度を規制した方法(特公昭57−369号) しかしながら、(a)や(C)の方法の場合、共重合し
たポリアルキレングリコール成分によって、耐候性(耐
光性)が劣り1表地として使用できないこと、風合の改
良、マイルドな光沢を得るため実施されるアルカリ減量
加工では加水分解速度が大きいため、その制御がしに<
<、他のポリエステルや他の繊維との混繊、交編織等が
難しくなる。次に、わ)の方法の場合、高速紡糸法を採
用するため染色性は優れているが、繊維の機械的性質、
特に強度が著しく低下し、ポリエステル独特の優れた性
質が失われたり、さらには設備投資のためのコストがか
かりすぎたりする。また、(d)の方法の場合、アジピ
ン酸を用いるため、生成ポリエステルの色調が劣ったり
、共重合量によっては物性が劣るという欠点がある。さ
らに(e)の方法の場合、延伸時の熱処理温度及び仮撚
時のヒータ温度が低いため十分な熱セットができず、仮
撚後の風合及び力や熱に対する回復性の乏しいものとな
ってしまい、さらに熱収縮率の調整が重要な織物用とし
ては熱収縮率が高いため使用できないといういう欠点を
有している。
(発明が解決しようとする課題) 本発明はポリエステル繊維特有の優れた性質。
すなわち2機械的性質、耐候性(耐光性)、適度なアル
カリ減量速度等を損なうとなく、塩基性染料及び分散染
料で常圧(100℃近辺)で染色可能なポリエステル繊
維を提供しようとするものである。
(課題を解決するための手段) 本発明者らは、上記の課題を解決するために鋭意研究を
重ねた結果1次のような知見を得た。
(i)塩基性染料を吸着する金属塩スルホネート基を有
する化合物を共重合しても、常圧においては塩基性染料
はポリエステルの強固な分子構造により内部拡散を邪魔
され、理論どおり吸着せず。
高染着性にするにはポリエステルの分子構造を乱し、染
料を繊維内部へ浸透し易くしなければならない。
(ii)分子構造の屈曲した化合物を共重合すると強伸
度特性が著しく低下するので、5−す) IJウムスル
ホイソフタル酸のような化合物の共重合量はなるべく少
なくシ、染料を繊維内部へ浸透し易<シ、物性低下の少
ない直鎮状の共重合成分を用いるべきであり、5−ナト
リウムスルホイソフタル酸に吸着する染料を繊維内部へ
浸透し易くする成分の共重合量を特定の割合にする必要
がある。
(iii)織物用や仮撚用に適した延伸糸の性質として
は製織後、精練や染色による熱収縮を小さくしなければ
ならず、洪水収縮率をおよそ15%以下にする必要があ
る。また、仮撚用としては仮撚後の繊維を嵩高とし、さ
らに回復性の優れたものとするために仮撚時の熱処理温
度を高くする必要があり、仮撚前の延伸糸の熱収縮率を
低くしなければならない。延伸糸の熱収縮率を低くする
ことによって、優れた形態安定性を有する加工糸が得ら
れる。
本発明はこのような知見に基づいてなされたものであり
、その要旨は次のとおりである。
繰り返し単位の80モル%以上がエチレンテレフタレー
トであり、金属塩スルホネート基を有するイソフタル酸
成分Aとメチレン基の数が5〜18の脂肪族飽和ジカル
ボン酸成分Bとが共重合されたポリエステルからなる繊
維であって9次の要件[1]〜[6]を満足することを
特徴とする高強度・高染色性ポリエステル繊維。
[1]Aの共重合量をaモル%、Bの共重合量をbモル
%としたとき。
1.0≦a≦2.5 8/a≦b≦20/a ■切断時の強度(T) ■複屈折率(Δn) ■洪水収縮率 ■飽和染料吸着能 塩基性染料での染色性が100℃における飽和染料吸着
量に達した繊維1gから染料を溶剤で抽出し、 100
0+nj2に希釈した液の透過度がその染料の最大吸収
波長において30%以下■20%水酸化ナトリウム水溶
液を使用し、浴比1:50.温度70℃でアルカリ処理
したときのアルカリ減量速度(V)が VS2.5/ff %/分 〔Do:単糸の繊度(デニール)〕 以下1本発明の詳細な説明する。
まず、ポリエステルに共重合する金属塩スルホネート基
を有するイソフタル酸成分Aの量である4、5g/d以
上 0、150以上 15%以下 が、酸成分に対し、1.0〜2.5モル%が適当であり
2.5モル%を超えると繊維の物性が著しく劣るように
なったり、さらにはアルカリ減量速度が大きくなりすぎ
、利用範囲が少なくなる。逆に1.0モル%未満である
と塩基性染料での染色性が劣るようになる。
次に、高染着性にするために用いるポリエステルの結晶
構造を乱す成分として、メチレン基の数が5〜18の脂
肪族飽和ジカルボン酸成分Bを共重合する。脂肪族飽和
ジカルボン酸のメチレン基の数が5未満であるとポリエ
ステルが黄味を帯び。
色調が劣るようになり、逆に18を超えると結晶構造が
乱れすぎ9強度低下が生じたり、熱収縮率の制御が困難
になる。このような脂肪族飽和ジカルボン酸としは、ア
ゼライン酸及びセバシン酸が好適である。
脂肪族飽和ジカルボン酸成分Bの共重合量は。
金属塩スルホネート基を有するイソフタル酸成分Aの共
重合量と関係し、金属塩スルホネート基を有するイソフ
タル酸成分の共重合量をaモル%。
脂肪族飽和ジカルボン酸の共重合量をbモル%とした場
合1次式を満足するようにすることが必要である。
8/a≦b≦20/a これはaが多ければbを少なくすることができ。
bが多ければaを少なくすることができるということで
あり9両者とも多くなれば染色性は増すが強伸度特性が
劣り1両者とも少なくなればその逆となる。
次に、切断時の強度Tであるが、これは通常の引張試験
において得られる切断強度T o、すなわち切断強力を
引張試験前の繊度で除した値とは異なり、伸度をE(%
)としたとき1次式の関係を有するものである。
T= (1+E/100)To ここで、切断時の強度Tのもつ意味についテ詳細に説明
する。例えば1通常の切断強度T0が3.5g/d、伸
度Eが30%の場合、Tは4.55g/dとなる。この
ときTが一定で伸度が20%の場合、T。
は3.79g/d、伸度が40%の場合I Toは3.
25g/dとなる。延伸倍率の設定により、高強度の場
合は低伸度、低強度の場合は高伸度となる。本発明の場
合、伸度はおよそ20〜40%の範囲が適しており、こ
のときの切断強度T。は前述したような範囲をもってい
ても差し支えなく、糸条としての特性値、すなわち、切
断時の強度Tの方が重要となってくるのであるである。
なお1本発明においてはTは4.5g/d以上であるこ
とが必要であり。
4.5g/d未満であると製織笠の後工程で糸切れ等が
発生する。また、前述したように強度が低くなるとポリ
エステル繊維としての優れた特性が損なわれる。
次に、延伸糸の複屈折率Δnであるが、これは0、15
0以上であることが必要である。ポリエステル繊維の優
れた機械的性質は他の繊維に比べ、高配向であるが故の
ものであり、複屈折率Δnが0、150未満では強伸度
特性や初期弾性率が劣ったものとなってしまう。通常、
複屈折率Δnを高くするには延伸時の延伸倍率を高くす
ればよいが。
5−ナトリウムスルホイソフタル酸等の屈曲した分子構
造を有する化合物を共重合した場合、高配向にするため
に高延伸倍率にすると糸条が切断したり、残留伸度の小
さいものになってしまい、後加工時に糸切れや毛羽が発
生し易くなり、トラブルの原因となる。したがって9本
発明においては5−ナトリウムスルホイソフタル酸等の
共重合量を抑え、直線的分子構造を有する鮨肪族飽和ジ
カルボン酸を共重合し、塩基性染料を繊維内部へ浸透し
易くシ、かつ高配向の糸とするのである。
次に洪水収縮率であるが、これは15%以下にすること
が必要があるっ洪水収縮率が15%を超えると前述した
ように織物用として用いた場合、製織後の精練や染色工
程において、収縮が大きくなり。
織物用として用いることができなかったり、さらに加工
糸用として用いる場合、加工糸の形態安定性を増すため
に行う仮撚時の熱処理温度を高くすることができない。
延伸糸の洪水収縮率が15%を超える領域で仮撚時の熱
処理温度を高くすると未解撚や糸切れが多発したり、加
工系の風合が劣ったものとなってしまう。したがって、
延伸糸の洪水収縮率は15%以下にし、仮撚加工する場
合、仮撚時の熱処理温度を高くする必要がある。
次に、塩基性染料の染料吸着能であるが、これ1ま10
0℃、常圧染色における飽和染料吸着能が次の条件を満
足しなければならない。すなわち、飽和染料吸着量に達
した染色物1gから染料を溶剤で抽出し、 10100
O!に希釈した液の透過度がその染料の最大吸収波長に
おいて30%以下であることが必要である。この透過度
が30%を超えると糸条に吸着する染料が少なく、常圧
における染色性が優れているとはいえない。なお、飽和
染料吸着量とは染料濃度や染色時間を大きくしてもこれ
以上染料を吸着しなくなった染料吸着量であり、染色し
た糸条から抽出した染料を一定量に希釈した液の透過度
が変化しなくなれば飽和染料吸着量に達したといえる。
本発明者らの実験によれば常圧、100℃で通常の塩基
性染料で染色する場合、染料濃度20%owf、染色時
間60分で染色すれば飽和染料吸着量に達する。
次に、アルカリ減量速度であるが、これは繊維の表面積
に関係し、総繊度が一定であれば、単糸繊度が大きけれ
ば速度は小さく、逆に単糸の繊度D0が小さければ速度
は大きくなる。したがって。
アルカリ減量速度は単糸繊度の平方根に逆比例し。
本発明におけるアルカリ減量速度は520%水酸化ナト
リウム水溶液を使用し、浴比1:50.温度70℃でア
ルカリ処理したときのアルカリ減量速度Vが次式を満足
するようにすることが必要である。
■≦2.5/E■%/分 これを超えるとポリエチレンテレフタレートとのアルカ
リ減量速度が異なりすぎ、ポリエチレンテレフタレート
繊維との混繊や交編、さらには他の繊維との混繊、交編
が難しくなる。
最後に9本発明のポリエステル繊維を製造するための紡
糸、延伸条件であるが、紡糸速度は1000m/分以上
、延伸時の熱処理温度は150℃以上とするのが望まし
い。紡糸速度が1000m /分未満となると延伸性が
悪くなり、熱収縮率を抑えるための延伸時の熱処理温度
を高くすることができず。
さらには糸切れや単糸の切断が多発する。また。
延伸時の熱処理温度は低くしても延伸は可能であるが、
延伸時の熱処理温度が低いと熱収縮率が高くなり、前述
したように織物用原糸として用いることができなかった
り、仮撚用として用いるとき仮撚工程で熱処理温度を高
くすることができず。
得られる加工糸が形態安定性の乏しいものとなってしま
う。また、延伸糸を仮撚加工する場合、その熱処理温度
は160℃以上とするのが望ましい。
仮撚加工時の熱処理温度が低いと前述したように形態安
定性の乏しいものとなってしまう。
なお9本発明のポリエステル繊維は、異収縮混繊糸や異
収縮混繊糸としたり、さらには他の繊維(特にウールや
絹)と交編、交織したりしても差し支えない。
(実施例) 次に1本発明を実施例によって説明する。
なお2例中の特性値は次の方法で測定した。
極限粘度〔η〕 フェノールと四塩化エタンとの等量混合溶媒を使用し、
20℃で測定した。
強伸度特性 オリエンティック社製テンシロンUTM−4−100型
を用い、試料長50cm、引張速度50cm/分で測定
した。
アルカリ減量速度 20%水酸化ナトリウム水溶液を使用し、浴比1:50
.温度70℃で15分間処理して減量率を求め。
その減量率を15で除して求めた。
洪水収縮率 東洋紡エンジニアリング社製εメータを用い。
試料長50cm、処理温度98℃、荷重0.001g/
d。
処理時間10秒で測定した。
飽和染料吸着能 延伸糸を筒騙し、下記の条件で染色した。
塩基性染料    20%owf 酢酸       0,2mf/β 酢酸ナトリウム  0.2g/l 浴比       1:50 温度       100℃ 染色時間     60分 染色後の筒編地1gをとり、60℃のジメチルホルムア
ミド50m1を用いて染料を抽出し、水で1000−に
希釈した。この液の透過度を日立製作所製分光光度計B
PS−3T型を用い、使用染料の最大吸収波長で測定し
た。
複屈折率Δn ニコン社製P叶型偏光顕微鏡を用い、白色光で測定した
耐光堅牢度 延伸糸を筒騙し、染色後、全弁科学社製カーボンアーク
フェードメータを用い9次の条件で処理し、変色度合を
目視で判定した。
アーク電圧  130V 電流      16A 機内温度    63℃ 処理時間    40時間 加工糸の伸長率及び弾性率 JIS L 1077 A法に準じて測定した。
実施例1〜4及び比較例1〜4 テレフタル酸及びエチレングリコールを主成分とし、第
1表に示した化合物を共重合した極限粘度〔η〕が0.
70のポリエステルを調製した。
5−3SIP :  5−ナトリウムスルホイソフタル
酸これらのポリエステルを常法によって、減圧乾燥した
後9通常の紡糸装置を用い、実施例1〜4及び比較例1
〜3は紡糸速度1400m 7分で、比較例4は紡糸速
度6000m/分で紡糸した。なお、この時、延伸後の
銘柄が75d/36fになるように吐出量を補正した。
ただし、比較例4のみは紡糸後の銘柄が75 d/36
fになるように吐出量を補正した。
得られた未延伸糸を残留伸度が約30%になるように第
2表に示した延伸倍率(DR)で、他の条件は同一で、
予熱ローラを温度70℃、熱処理板温度を165℃とし
て延伸した(比較例4は延伸せず)。
得られた延伸糸の物性を第2表に示す。
した。
染色後の筒編地を乾燥後、飽和染料吸着能(透過度)を
測定した。
結果を第4表に示す。
5IO0:洪水収縮率 これらの延伸糸を筒騙し、第3表に示した塩基性染料を
用いて飽和染料吸着能測定用条件で染色第4表 第5表 次に染料社4を用い、染料濃度を2%owfとした以外
は飽和染料吸着能測定用条件と同じ条件で筒編地を染色
し、耐光堅牢度を測定した。
また、筒編地をアルカリ減量処理し、減量速度を算出し
た。
これらの結果を第5表に示す。
耐光堅牢度(級):変色小 1〜5変色大次にこれらの
糸を整経し、糊付を行った後、経糸とし、 ?5 d/
36fのポリエチレンテレフタレート糸を緯糸とし、津
田駒社製ウォータージェットルームZW−303型を用
い、 500rpmの速度で製織した。
製織時の状況及び得られた布帛をアルカリ減量加工(平
均で20%減量)した後、塩基性染料(第3表の染料N
o、 4 )で染色した布帛の状態を併せて第6表に示
す。
織性、染色後の布帛の状態すべての面で優れているのに
対し、比較例の糸条は前記項目のいずれかで劣っている
ことがわかる。
実施例5及び比較例5 実施例2のポリエステルを用い、常法によって減圧乾燥
した後9通常の紡糸装置を用い、紡糸速度1200m 
/分で、三角断面糸を紡糸した。なお。
この時、延伸後の繊度が50dになるように吐出量を調
整した。
この未延伸糸を通常の延伸機を用い、第7表に示した延
伸条件で延伸し、得られた延伸糸の性能を第8表に示し
た。
布帛の状態は目視により9次の3段階で判定○:均一で
ある △:布帛表面に毛羽が見うけられる ×:塩基性染料染色部分が少ない1毛羽が見うけられる 以上の結果から明らかなように本発明の繊維は塩基性染
料での染色性2強伸度特性、耐候性、製第8表 第9表 なお、複屈折率Δnは同条件で丸断面糸を製造して測定
した。
次にこの延伸糸を用い、三菱重工社製LS−6型板撚機
を用い、スピンドル回転数335. OOOrpm、撚
数3、650T/M、オーバーフィード率2%、速度9
0m/分の条件で仮撚加工を行った。なお、ヒータ温度
は実施例5については170℃、比較例5については1
40℃と170℃の2条件とした。
得られた加工糸の性能を第9表に示す。なお。
風合及び光沢(シルキー調)は加工糸を筒騙し。
目視によって○(良)、 △、×(不良)の3段階で評
価した。
第9表から明かなように本発明の繊維からなる加工糸は
伸縮性に優れ、未解撚の発生もなく、優れた風合及び光
沢を有する布帛を与える加工糸である。
(発明の効果) 本発明によれば、塩基性染料や分散染料での常圧染色性
9強挿度特性、耐候性に優れ、製織や仮撚等の後工程に
おいて、トラブルがほとんどない。
優れた性能を有するポリエステル繊維が提供される。
特許出願人  日本エステル株式会社

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)繰り返し単位の80モル%以上がエチレンテレフ
    タレートであり、金属塩スルホネート基を有するイソフ
    タル酸成分Aとメチレン基の数が5〜18の脂肪族飽和
    ジカルボン酸成分Bとが共重合されたポリエステルから
    なる繊維であって、次の要件[1]〜[6]を満足する
    ことを特徴とする高強度・高染色性ポリエステル繊維。 [1]Aの共重合量をaモル%、Bの共重合量をbモル
    %としたとき、 1.0≦a≦2.5 8/a≦b≦20/a [2]切断時の強度(T)4.5g/d以上 [3]複屈折率(Δn)0.150以上 [4]沸水収縮率15%以下 [5]飽和染料吸着能 塩基性染料での染色性が100℃における飽和染料吸着
    量に達した繊維1gから染料を溶剤で抽出し、1000
    mlに希釈した液の透過度がその染料の最大吸収波長に
    おいて30%以下[6]20%水酸化ナトリウム水溶液
    を使用し、浴比1:50、温度70℃でアルカリ処理し
    たときのアルカリ減量速度(V)が V≦2.5/√(D_0)%/分 〔D_0:単糸の繊度(デニール)〕
  2. (2)脂肪族飽和ジカルボン酸がアゼライン酸又はセバ
    シン酸である請求項1記載の高強度・高染色性ポリエス
    テル繊維。
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