JPH045017B2 - - Google Patents

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JPH045017B2
JPH045017B2 JP12951883A JP12951883A JPH045017B2 JP H045017 B2 JPH045017 B2 JP H045017B2 JP 12951883 A JP12951883 A JP 12951883A JP 12951883 A JP12951883 A JP 12951883A JP H045017 B2 JPH045017 B2 JP H045017B2
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、アミノアルキルスルホン酸類を安価
に、かつ高収率で製造する方法に関する。 アミノアルキルスルホン酸類は医薬品、界面活
性剤、PH緩衝剤等の中間原料として有用な化合物
であり、なかでも2−アミノエチルスルホン酸
は、そのもの自体、解毒、疲労回復、滋養強壮等
の薬理作用を有する極めて有用な化合物である。 アミノアルキルスルホン酸類の製造法として
は、従来、次の様な方法が知られている。 エチレンイミンに亜硫酸ガスと水とを反応さ
せる方法(特公昭40−23007、特公昭47−
16807)、 塩化エチレンと亜硫酸ナトリウムとを反応さ
せて2−クロルエチルスルホン酸ナトリウムを
製造し、これを加圧下に無水アンモニアまたは
27%−アンモニア水と炭酸アンモニウムの混合
液、あるいはアルキルアミン類と加熱して反応
させる方法(Ind.Eng.Chem.,39 906
(1947))、 ヒドロキシアルキルスルホン酸を加圧下にア
ンモニアまたはアルキルアミンと反応させる方
法(U.S.P.1932907;U.S.P.1999614)、 2,2−2置換チアゾリンを過酸化水素で酸
化する方法(特開昭57−26654)、 2−アミノエタノール硫酸エステルと亜硫酸
ナトリウムを反応させる方法(J.Chem.Soc,
1943,4)、 2−ハロゲノエチルアミンのハロゲン化水素
塩と亜硫酸塩とを反応させる方法(Ind.Eng.
Chem.,39 906(1947).;J.Am.Chem.Soc.,58
191(1936))。 しかしながら、これらの従来法はいづれも次の
様な重大な欠点を有している。即ち、方法で
は、原料として、極めて毒性が強く、発ガン性も
ありかつ高価なエチレンイミンおよび吸入すると
胸痛、咳、呼吸困難を起す亜硫酸ガスを用いるた
め安全上問題がある。そのうえ、この反応は極度
の発熱反応であり、工業的生産に当つては反応制
御上にも大きな問題がある。 方法およびではアンモニアまたはアルキル
アミンを加圧下、加熱して反応させる必要があ
り、工業的に製造するには、装置が極めて高価に
なる欠点がある。 方法では取扱上危険性の大きい過酸化水素を
用いる必要があり、安全上問題がある。さらに副
生するケトン類の回収リサイクルが必要で操作が
煩雑になる。 方法およびでは、原料とする化合物がいづ
れも安全な化合物でしかも取扱いが容易な利点は
あるものの、なお、次の様な問題が残つていた。
即ち、方法では硫酸エステルと亜硫酸ナトリウ
ムとの反応が極めて遅く、長時間の加熱が必要で
あるが、硫酸エステルそのものが加水分解をうけ
易い化合物であるので、亜硫酸ナトリウムとの反
応の際加水分解によるモノエタノールアミンの副
生を避けられず、収率が極めて低いうえに副生し
たモノエタノールアミンの分離、回収等、種々問
題があつた。方法では2−ブロムエチルアミン
では収率80%と比較的高い収率ではあるものの、
工業化するにはなお不十分であり、さらに収率を
高くするには大過剰の亜硫酸塩を必要とし、その
分離、回収が問題であつた。 また2−クロルエチルアミンの場合は方法の
場合よりもさらに低い収率であり、そのまゝでは
工業的製法とは言えなかつた。 以上記述した様に従来法では使用する原料自体
に重大な欠点があるか、または原料が安全な物質
の場合は収率が低いか、後処理に問題が多く、い
づれも満足すべき方法とは言えない。 本発明者らは、原料が極めて安全で、かつ取扱
い易い方法について、工業的に実施出来る方法
とすることを目的に詳細に検討した。 その結果、亜硫酸塩とハロゲン化アルキルアミ
ン類との反応系では下記の反応式で示す三種の反
応が起つていることを見出した。 前記の亜硫酸塩とハロゲン化アルキルアミンと
を還流下で反応させる従来の方法では、反応式(1)
の主反応のほかに反応式(2)の加水分解反応が同時
に起るため目的化合物の収率低下が著しく、また
これまで知られていなかつた反応式(3)の反応につ
いては、反応式(1)で生成したアミノアルキルスル
ホン酸に対し、高温下に大過剰のハロゲン化アル
キルアミンが存在するという極めて反応が起り易
い条件下にあるため、更に収率を低下させる原因
になつていると推定された。 本発明者らは前記反応式(2)(3)の副反応を抑制す
る方法について鋭意検討した結果、驚くべきこと
に亜硫酸塩とハロゲノエチルアミン類とを含む水
溶液を段階的に昇温させながら反応させることに
よつて90%以上の収率でアミノアルキルスルホン
酸類を製造出来ることを見出し本発明を完成させ
るに到つた。 即ち、本発明は、一般式() (式中、R1、R2およびR3は水素原子、炭素数
1〜3のアルキル基、または水酸基をもつ炭素数
1〜3のアルキル基を示し、互いに同一でも異つ
ていてもよい。Xは塩素、臭素またはヨウ素を示
し、nは2または3の整数である)で表わされる
ハロゲン化アルキルアミン類を亜硫酸塩とを含む
水溶液を常温乃至65℃および50℃乃至該水溶液の
還流温度のそれぞれの温度範囲で少なくとも1回
以上の定温反応を行なわしめる工程を含む、少な
くとも2回以上に分けて段階的に昇温して反応さ
せる一般式() (式中、R1、R2、R3およびnは一般式()
の場合と同じ意味を示す)で表わされるアミノア
ルキルスルホン酸類の製造方法である。 本発明の方法で用いるハロゲン化アルキルアミ
ン類は前記一般式()で表わされるものであ
り、具体的には、2−ハロゲノエチルアミン、N
−メチル−2−ハロゲノエチルアミン、N−エチ
ル−2−ハロゲノエチルアミン、N−(2−ヒド
ロキシルエチル)−2−ハロゲノエチルアミン、
N−プロピル−2−ハロゲノエチルアミン、3−
ハロゲノプロピルアミン、N−メチル−3−ハロ
ゲノプロピルアミン、2−ハロゲノプロピルアミ
ン、N−(2−ヒドロキシプロピル)−2−ハロゲ
ノプロピルアミン、1−メチル−2−ハロゲノエ
チルアミン、2−ハロゲノブチルアミン等があげ
られる。 これらの化合物においてハロゲンは塩素、臭
素、およびヨウ素のいづれであつてもよい。これ
らの化合物は、公知の方法、即ちアルカノール
アミンに塩化チオニルを反応させる方法(Ger.
Offen2701215(1978))アルカノールアミンに
ハロゲン化水素酸を作用させる方法等により容易
に製造出来る。 本発明の方法で用いる亜硫酸塩は、亜硫酸ナト
リウム、亜硫酸カリウム等の亜硫酸のアルカリ金
属塩または亜硫酸アンモニウムである。 本発明のアミノアルキルスルホン酸類の製造方
法は、亜硫酸塩とハロゲン化アルキルアミン類の
ハロゲン化水素塩を常温で水に溶解し、両者を含
む水溶液とした後、少なくとも2回以上に分けて
温度を段階的にあげる方法で行われる。 亜硫酸塩およびハロゲン化アルキルアミン類の
水溶液濃度はともに10%から飽和までの濃度が好
ましい。10%以下の濃度でも反応は十分に進行す
るが、工業的には反応装置が大型となり経済的で
ない。亜硫酸塩を飽和以上に加えスラリー状態と
しても差し支えないが飽和以下の濃度で十分な効
果が得られる。 亜硫酸塩はハロゲン化アルキルアミンのハロゲ
ン化水素塩に対し1〜3倍当量用いるのが好まし
い。1当量未満では過剰のハロゲン化アルキルア
ミンが好ましくない副反応をおこすためか、収率
低下をまねく。また、上記の範囲で十分な結果が
得られるので、3倍当量を越えて用いる必要はな
く、むしろ過剰の亜硫酸塩の回収廃棄等問題にな
り好ましくない。 本発明の方法では、本発明の目的を達成するた
めに反応を段階的に昇温させて行なう。すなわ
ち、常温から水溶液の還流温度までの範囲内で、
少なくとも2回以上に分けて昇温を段階的に行な
う。とくに、常温乃至65℃、好ましくは常温乃至
60℃、および50℃乃至水溶液の還流温度、好まし
くは65℃乃至水溶液の還流温度のそれぞれの温度
範囲で少なくとも1回の定温反応の工程を含むよ
うにし、少なくとも2回以上に分けて段階的に昇
温して反応させる。このような条件を満たすため
に、例えば常温から水溶液の還流温度の範囲内で
2〜5回に分け、0.5〜4時間毎に10〜30℃づつ
昇温させて反応を実施する方法があげられる。ま
た、前記の各温度範囲における定温反応は、常温
乃至60℃の温度範囲で、好ましくは0.5〜10時
間/所定温度で、および50℃乃至水溶液の還流温
度の範囲で、少なくとも1回、0.5〜4時間/所
定温度で反応させる工程を意味し、反応は反応全
体として少なくとも2回以上の前記のような定温
反応を含み段階的に昇温し反応を完結させる方法
で実施する。 上記のような条件により常温乃至60℃での反応
で、前記反応式(2)で示す加水分解反応を抑制し
て、ついで、昇温して50℃乃至還流温度で段階的
に昇温させながら反応させることにより、前記反
応式(3)で示す反応を抑制し、結果として副生物の
生成を抑え、目的のアミノアルキルスルホン酸類
を高い収率で得ることができる。 本発明での加熱時間は昇温速度または温度によ
つて異るが、3時間から20時間が好ましい。3時
間以下では反応が終了していないため、低収率と
なり、20時間以上では反応時間が長くなつて好ま
しくない。 反応終了後、反応液からアミノアルキルスルホ
ン酸類の単離は公知の方法で実施出来る。例え
ば、反応液から水を蒸留によつて除いた後、塩酸
を加えてアミノアルキルスルホン酸類のみを溶解
し、無機塩を別する。このアミノアルキルスル
ホン酸を含む塩酸溶液を濃縮し、これにエタノー
ルを加え、目的物を析出させ、これを過によつ
て取出すことが出来る。 本発明の方法によれば極めて安全で取扱い易
く、しかも安価な原料を用いて、高純度のアミノ
アルキルスルホン酸類を高収率で製造することが
出来る。 次に、本発明の方法を実施例によつて、更に詳
細に説明する。 実施例 1 撹拌機、温度計、還流冷却器およびN2吹き込
み口を備えた500mlの四ツ口フラスコに無水亜硫
酸ナトリウム50.4g(0.4モル)と水178gを加
え、N2気流下で撹拌し溶解した。この溶液に2
−クロルエチルアミンの塩化水素塩の50%−水溶
液46.4g(0.2モル)を加えた。湯浴で内温を55
℃まで加熱しこの温度で5時間加熱撹拌した。加
熱を強めて内温65℃で2時間、80℃で2時間、90
℃で2時間さらに沸点で1時間加熱撹拌し、反応
を行つた。以上の反応は全てN2気流中で行つた。 反応終了後、減圧下で水を除去し、濃塩酸150
mlを加えて生成したタウリンを溶解した。不溶の
無機塩を別し、更に無機塩を濃塩酸で5回(塩
酸量は1回当り20〜25ml)洗浄した。液と洗液
を一緒にし減圧下に約100mlまで濃縮した。エタ
ノール100mlを加えタウリンを析出させ、過し
て単離し、減圧乾燥した。 収量23.9g、収率95.6%、IRおよびNMRは標
準品と一致した。元素分析値は次の通りであつ
た。 元素分析 C2H7NO3Sとして C H N S 理論値(%) 19.19 5.64 11.19 25.62 分析値(%) 19.31 5.78 11.03 25.35 比較例 実施例1において亜硫酸ナトリウム水溶液と2
−クロルエチルアミンの塩化水素塩の水溶液とを
混合した後、加熱して内温100℃で8時間反応を
行わせる他は実施例1と同様の操作を行つた。実
施例1と同様に後処理を行い、タウリンを得た。 収量18.1g、収率72.4%、IRおよびNMRは標
準品と一致した。またこのものの元素分析値は次
の通りであつた。 元素分析 C2H7NO3Sとして C H N S 理論値(%) 19.19 5.64 11.19 25.62 分析値(%) 19.28 5.76 11.05 25.37 実施例 2〜7 実施例1と同様の装置を用い表−1に示した原
料を用いて表−1の条件で反応を行つた。実施例
1と同様の後処理を行い表−1の結果を得た。な
お得られた製品はIRおよびNMRで同定した。 【表】

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 一般式() (式中、R1,R2およびR3は炭素原子、炭素数
    1〜3のアルキル基または水酸基を有する炭素数
    1〜3のアルキル基を示し、互いに同一でも異つ
    ていてもよい。Xは塩素原子、臭素原子または沃
    素原子を示し、nは2または3の整数である)で
    表わされるハロゲン化アルキルアミン類と、亜硫
    酸塩とを含む水溶液を常温乃至65℃および50℃乃
    至該水溶液の還流温度のそれぞれの温度範囲で少
    くとも1回以上の定温反応を行なわしめる工程を
    含む、少なくとも2回以上に分けて昇温し反応さ
    せることを特徴とする 一般式() (式中、R1,R2,R3およびnは一般式()
    の場合と同じ意味を示す)で表わされるアミノア
    ルキルスルホン酸類の製造方法。
JP12951883A 1983-07-18 1983-07-18 アミノアルキルスルホン酸類の製造法 Granted JPS6023360A (ja)

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