JPH0449212A

JPH0449212A - メラニン生成抑制外用剤

Info

Publication number: JPH0449212A
Application number: JP15694690A
Authority: JP
Inventors: Yasuaki Oyama; 康明大山
Original assignee: Sansho Pharmaceutical Co Ltd
Current assignee: Sansho Pharmaceutical Co Ltd
Priority date: 1990-06-14
Filing date: 1990-06-14
Publication date: 1992-02-18
Anticipated expiration: 2011-12-18
Also published as: JP2564690B2

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】〔産業上の利用分野〕本発明は、化粧料基剤や軟膏類に配合され、すぐれた美
白効果ないし日焼防止効果を発揮するメラニン生成抑制
外用剤に関するものである。

〔従来の技術〕

メラニンは、褐色ないし黒色のユウメラニンあるいは黄
色ないし赤色のフェオメラニンの形で皮膚に存在してい
て、紫外線の悪影響から身体を保護する役目をもち、人
体に欠くことのできない重要な因子であるが、一方、こ
のメラニンが皮膚表面に不均一に過剰に生成されると、
肝斑（シミ）や雀卵斑（ソバカス）の原因となることが
知られている。

したがって、メラニンの生成を抑制し、色白作用を目的
とした化粧料や軟膏の開発が古くから行われ、コウジ酸
またはそのエステルがメラニン生成抑制外用剤としてす
ぐれていることが、本出願人によって提案されている（
特開昭５３−１８７３９号公報、特開昭５６−７７７６
号公報、特開昭５６−７９６１６号公報、特開昭５９−
３３２０７号公報など）これらのコウジ酸またはそのエ
ステルは、メラニンの生成機構において、チロシンをド
ーパに、さらに、ドーパをドーパキノンに変換する酵素
であるチロシナーゼの活性を抑制する作用があり、その
結果メラニンの生成を抑制するものである。

さらに、本発明者らは、酢酸類、乳酸類およびピルビン
酸類から選ばれた１種または２種以上の化合物を有効成
分とするチロシナーゼの色素細胞内生成を抑制する薬剤
を關発し、特開平１−３０５０２５号公報に開示してい
る。

〔発明が解決しようとする課題〕

本発明者らが提案した前記特開平１−３０５０２５号公
報に開示された酢酸類、乳酸類、ピルビン酸類とは、酢
酸、Ｌ−乳酸、ＤＬ−乳酸１　Ｄ−乳酸、ピルビン酸お
よびこれらカルボン酸のアルカリ金属塩またはアルカリ
土類金属塩、あるいはエステル。

酸アミドを指すものであるが、これらの化合物はチロシ
ナーゼの生成自体を抑制するもので、チロシナーゼの作
用ないし活性を阻害するものに比べ、結果としてよりす
ぐれたメラニン生成抑制作用を示す点で意義のあるもの
ということができるものである。

ところが、本発明者らは前記発明を追試する過程で、前
記発明には全く開示されていない特定の酪酸化合物が、
選択的にすぐれたメラニン生成抑制作用を有するという
知見を得、この知見をもとに本発明を完成させるに至っ
たものである。

〔課題を解決するための手段〕

すなわち、本発明によれば、２−ヒドロキシ酪酸（ＣＨ
，ＣＨ２（ＣＨ）ＣＨＣＯＯＨ）、３−ヒドロキシ酪酸
（ＣＨ，ＣＨ（ＯＨ）ＣＨ，Ｃ００Ｈ）。

４−ヒドロキシ酪酸（ＯＨ（ＣＨ２）３ＣＯ○Ｈ）およ
びそれらのナトリウム塩（ＣＨ３ＣＨ，（ＯＨ）ＣＨＣ
ＯＯＮ　ａ　、　　ＣＨ３ＣＨ（ＯＨ）　ＣＨ２ＣＯＯ
Ｎａ、ＯＨ（ＣＨ２）３Ｃ○０Ｎａ）からなる群より選
択された１種または２種以上の化合物を有効成分とする
メラニン生成抑制外用剤が提供される。

本発明の外用剤は、前記の化合物の１種または２種以上
を、通常の化粧料基剤あるいは軟膏基剤などに配合して
、クリーム、乳液、パップ剤、パック剤、ローション、
軟膏などの剤型として使用に供する。

本発明の有効成分である前記化合物は、外用剤の全量に
対して０．００１ないし５０重量％、好ましくは０．０
１ないし１０重量％の範囲で使用され、２種以上を併用
する場合でも、その合計量がこの範囲にあることが望ま
しい。

配合に際しては、外用剤が油相部と水相部との混合物で
ある場合には、予め水相部に配合しておく、またアルコ
ール相と水相を混合する場合においては、アルコール相
または水相のいずれに配合しておいてもよい。

すなわち、たとえば、クリームや軟膏などの場合は、水
相部として、精製水にグリセリンやソルビットなどの保
湿剤とともに、所定量の前記酪酸化合物を配合し、油相
部として、ミツロウ、パラフィン、マイクロクリスタン
ワックス、セレシン。

高級脂肪酸、硬化油などの固形油分、ワセリンラノリン
、グリセリドなどの半固形油分、およびスクワラン、流
動パラフィン、各種エステル油などの液状油分に防腐剤
、界面活性剤などの油性成分を添加したものを調製する
。このようにして得られた水相部を７０℃程度の温度に
加温してゆるやかに攪拌しながら、同程度の温度に加温
された油相部を徐々に添加し乳化してクリームまたは軟
膏とする。

化粧水やローション剤の場合は、精製水にグリセリンや
プロピレングリコールなどの保湿剤や皮膚栄養剤ととも
に、所定量の前記酪酸化合物を配合して水相部とし、こ
れを防腐剤や香料などをアルコールに溶かしたものと室
温下に混合してローション剤や化粧水とする。

乳剤の場合は、精製水にグリセリンなどの保湿剤、酸ま
たはアルカリからなるｐＨ調整剤とともに所定量の前記
酪酸化合物を加え、これを７０℃程度に加温したものに
エタノールを加え水相部とする。一方、ミツロウ、パラ
フィン等の固形油分、ワセリン、ラノリン等の半固形油
分、スクワラン流動パラフィン、各種エステル油などの
液状油分に防腐剤、界面活性剤などの油性成分を添加し
て混合加熱して油相部とする。ついて、油相部を水相部
に加えて予備乳化を行い、これにカルボキシヒニルホリ
マー、カルボキシメチルセルロースなどの保護コロイド
剤を加え、ホモミキサーで均一に乳化して乳剤とする。

パック剤においては、精製水にグリセリンなどの保湿剤
、ポリビニルアルコール、ビーガムナトの皮膜剤などを
加えて膨潤させ、これに必要があればカオリン、タルク
、酸化亜鉛などの粉末成分を配合し、これに、香料や防
腐剤とともに所定量の前記酪酸化合物を溶解したエタノ
ールを加えてペースト状になるまで混練しバック剤とす
る。

パップ剤においては、所定量の前記酪酸化合物をグリセ
リン、プロピレングリコールなどの保湿剤、精製水に加
温溶解したものに、ゼラチン、カルボキシメチルセルロ
ースナトリウム、メチルセルロース、ポリアクリル酸ナ
トリウムなどの水溶性高分子、酸化チタンなどの充填剤
、防腐剤、界面活性剤などを加えて混和し、均一にして
パップ剤とする。

本発明において酪酸化合物のメラニン生成抑制効果の評
価は下記の方法で行った。

酪酸化合物としては下記のものを使用した。

（１）２−ヒドロキシ酪酸（２）３−ヒドロキシ酪酸（３）４−ヒドロキシ酪酸（４）２−ヒドロキシ酪酸ナトリウム（５）３−ヒドロキシ酪酸ナトリウム（６）４−ヒドロキシ酪酸ナトリウム（７）　　α−ヒドロキシイソ酪酸（対照〉（８）　　
α−ヒドロキシイソ吉草酸（対照）メラニン生成抑制効
果の評価表に示した濃度に添加した１０％ウシ胎児血清を含有す
るイーグルＭＥＭ培地に、マウス黒色腫由来のＢ−１６
培養細胞を播種し、３７℃、５％Ｃ○。

条件下で５日間培饗したのち、細胞をトリプシンで分散
し、１１０００ｒｐ　Ｘ　５分間で遠心分離して細胞を
集め、その黒色度を目視で判定した。

判定の基準は次のとおりである。

：メラニン生成抑制物質を添加しなかったものと同程度十二わずかに白色化＋＋：かなり白色化＋＋十：はとんど白色化結果を表に示した。

（以下、この頁余白）〔実施例〕軟膏剤モノステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタン（６０
Ｅテトラオレイン酸ボロエキシエチレンソルピフト（６
０Ｐ自　己乳化型モノステアリン酸グリセリンサラシミ
ツロウパラフィンステアリン酸ベヘニルアルコール流動パラフィン防腐剤香料１．３−ブチレングリコールクエン酸２−ヒドロキシ酪酸精製水クリームポリオキシエチしンオレイルエーテル（Ｐ、０．Ｅ、０
）モノステアリン酸グリセリンサランミツロウ（重量％）３．００５．００適量微量０．３０１．００〜１００（重量％）１．６０３．００セタノールステアリン酸流動パラフィンスクワラングリセリンカーボポール９４０フレワットＮ３−ヒドロキシ酪酸精製水乳剤モノステアリン酸ポリｔキシエチしングリコール（４０
ε、０）自　己乳化型モノステアリン酸グリセリンステ
アリン酸ベヘニルアルコール流動パラフィントリオクタン酸グリセリル防腐剤香料１．３−ブチレングリコール４−ヒドロキシ酪酸３．００１．７５７、１０５．００２．５００．０８０．０１１．００〜１００（重量％）２．００５．００５．００１、００１．００１０、００適量微量５．００１．００精製水ローション剤ポリオキシエチレン硬化し７シＭ　（６０Ｅ、Ｏ）エタ
ノールクエン酸クエン酸ナトリウム１．３−ブチレングリコール２−ヒドロキシ酪酸ナトリウム防腐剤香料精製水化粧水クエン酸炭酸カルシウムエタノールプロピレングリコール３−ヒドロキシ酪酸ナトリウム防腐剤香料精製水〜１０θ ０重量％〉１．００１５、０００．１００．３０４．００１．００適量微量〜１００（重量％）０．４００．２０６．００９．００１、００適量微量〜１００バック剤ピーガムスクワランプロピレングリコール酸化亜鉛エタノール４−ヒドロキシ酪酸ナトリウム防腐剤香料精製水パップ剤ポリアクリル酸２−ヒドロキシ酪酸モノオレイン酸ソルビタン精製水ポリアクリル酸ソーダ塩化アンモニウム濃グリセリン酸化チタン（重量％）５．００２．００５．００１０．００５、００１．００適量ｉ量〜１００（重量％）１０、００１．００〜１００７．００２０、００〔発明の効果〕以上のごとく、本発明は安全性が高く、メラニン生成を
顕著に抑制するきわめて優れたメラニン生成抑制外用剤
を提供する有用な発明である。

Claims

【特許請求の範囲】

１、２−ヒドロキシ酪酸、３−ヒドロキシ酪酸、４−ヒ
ドロキシ酪酸およびそれらのナトリウム塩からなる群よ
り選択された化合物を有効成分とすることを特徴とする
メラニン生成抑制外用剤。