JPH0446929Y2 - - Google Patents

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JPH0446929Y2
JPH0446929Y2 JP1985052128U JP5212885U JPH0446929Y2 JP H0446929 Y2 JPH0446929 Y2 JP H0446929Y2 JP 1985052128 U JP1985052128 U JP 1985052128U JP 5212885 U JP5212885 U JP 5212885U JP H0446929 Y2 JPH0446929 Y2 JP H0446929Y2
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thermal head
partial glaze
ink ribbon
insulating substrate
layer
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、主に熱転写型サーマルプリンタに用
いるサーマルヘツドに関する。
(従来技術及びその問題点) 従来、例えば複数個の発熱抵抗体素子を同一基
板の部分グレーズ層上に直線的に配置し、外部か
らの信号情報に従つて、この発熱抵抗体素子を通
電加熱させて、感熱記録紙に発色記録させ、ある
いはインクリボンを介して普通紙に転写記録する
ためにサーマルヘツドが用いられる。ここで、図
面を用いて従来例を説明すると、第3図は絶縁性
基板を示す平面図、第4図は部分グレーズ層を示
す断面図、第5図はプリンタの印字部を示す部分
拡大図である。
まず第3図に示すように従来のサーマルヘツド
は絶縁性基板1に格子状の分割ライン6が設けら
れ、この分割ライン6の近傍にガラスからなる部
分グレーズ層2が形成される。この部分グレーズ
層2はガラスペーストをクリーン印刷して焼成す
ることにより、断面がある曲率を有する半円弧状
となるように形成されている。その頂部に発熱抵
抗体層3が直接的に複数個並設され、更に発熱抵
抗体層3に電力を供給する給電導体層4が設けら
れ、その上に酸化および摩耗による損傷を防ぐ保
護層5が被覆されている。
このようなサーマルヘツドを1枚の絶縁性基板
1上に多数個同時に形成し、最終工程でそれぞれ
のサーマルヘツドチツプに分割している。その際
の分割ライン6の形成方法はレーザービーム加工
機(図示せず)を用いて絶縁性基板1の表又は裏
面にミシン目状の凹部を格子状に加工して折り曲
げて分割する方法、およびダイシングマシンを用
いて切削分割する方法が一般にとられている。
しかし、このような加工方法で分割したサーマ
ルヘツドの絶縁性基板1の外形のエツジ部11a
(第5図参照)は大変鋭利なもので、刃物のよう
になる特徴がある。
近年、熱転写方式のサーマルプリンタを装備し
たハンデイタイプライタ、ワードプロセツサの市
場が急拡大しており、それとともに紙質を選ばな
い高印字品質が強く要望されている。この要望を
満たすために第5図のように従来のサーマルヘツ
ド11を用いてプラテン13およびインクリボン
14、記録紙15との圧接力を増すとともに、特
にサーマルヘツド11をキヤリツジ12に装着し
たとき、印字走行方向に沿つて傾斜角を設け、イ
ンクリボン14に対する圧力分布を均一化するこ
とによつて著しく印字品質が改良される。例えば
サーマルプリンタのサーマルヘツド11の傾斜角
を2度として印字させたとき、圧力分布がより均
一化されて、特にインクリボンを用いる熱転写型
のサーマルプリンタにおいて均一で濃度の高い高
印字品質のものが得られる。
しかし、従来の市販のサーマルヘツドを用いた
場合、サーマルヘツドの分割ライン6から部分グ
レーズ層2の中心までのA寸法は1mm以上と大き
いものであつた。このことはプリンタのキヤリツ
ジ12に傾斜させて装着し、印字させるとサーマ
ルヘツド11の外形のエツジ部11aがインクリ
ボン14に圧接することになり、前述したように
分割したサーマルヘツドチツプの外形のエツジ部
11aが大変鋭いものであり、かつ材質が非常に
硬質なものであるため、インクリボン14に圧接
して摺接されると、インクリボン14が削られて
粉を発生し印字汚れおよび印字カスレの要因とな
つていた。
また、インクリボン14は一般にカセツト式と
なつており、サーマルヘツドチツプの外形のエツ
ジ部11aを支点として記録紙15からインクリ
ボン14を引き剥がすように巻取る構造になつて
いるため、サーマルヘツド11の外形のエツジ部
11aは、常にインクリボン14と圧接して摺接
されているものである。このように従来のサーマ
ルヘツド11を用いた場合、インクリボン14か
ら発生する研削粉は解消できず印字不良が多発し
ていた。また熱転写プリンタは、サーマルヘツド
11をインクリボン14に圧接および解除して印
字する機構が一般的である。この際圧接を衝撃的
に行うとサーマルヘツドチツプのエツジ部11a
が強くインクリボン14を記録紙15に押しつけ
て、記録紙15の印字場所以外の所に打線、打こ
ん等の印字汚れを発生する重大な欠点をもつてい
る。
このため、従来の熱転写サーマルプリンタのサ
ーマルヘツド11の傾斜角は任意に設定できず制
限を受け、印字過程の均一な圧力分布が得られ
ず、インクリボン14への熱伝導が悪くなり高印
字品質化への障害となつていた。
(考案の目的) 本考案は、前記従来技術の問題点に鑑みてなさ
れたものであり、その目的とするところは、サー
マルヘツドを部分グレーズ層の曲率範囲外で分割
したあと、部分グレーズ層の1部分を含んでテー
パー状に形成することによつて、サーマルヘツド
のエツジ部を鈍角でかつ発熱抵抗体素子に接近さ
せ、インクリボンと摺接しても研削粉を出さず、
かつ、プリンタメカニズムでサーマルヘツドとイ
ンクリボンおよび記録紙、プラテンが衝撃的に圧
接しても、印字汚れの発生が全くない高印字品質
が得られるサーマルヘツドを提供することであ
る。
(考案の構成) かかる目的を達成するために、絶縁性基板上の
端面に近接して断面が半円弧状の部分グレーズ層
を形成し、その部分グレーズ層の略頂部に複数個
の発熱抵抗体層を直線的に配置し、その発熱抵抗
体層に電力を供給する給電導体層と、その上に形
成された保護層とを備えたサーマルヘツドにおい
て絶縁性基板のエツジ部が部分グレーズ層の1部
分を含んでテーパー状に形成されていることを特
徴とする。
(実施例) 以下、本考案の実施例を図を用いて詳細に説明
する。第1図はサーマルヘツドの断面図であり、
従来と異なるところは、サーマルヘツドの外形の
エツジ部が部分グレーズ層2の一部分を含んでデ
テーパー状に形成されていることである。なお、
従来例と同一物には、同じ符号をつけて詳説は省
く。
本考案のサーマルヘツドは従来のサーマルヘツ
ドと略同一の工程で製造されており、一般の公知
の方法でチツプに分割する。
この分割は第1図に示す如く成され、それは部
分グレーズ層2の曲率に接近して絶縁性基板を分
割したあと、部分グレーズ層2の曲率を含めてテ
ーパー状に研磨を行つたものを第2図に示すよう
なプリンタに装置した場合、サーマルヘツド11
の外形のエツジ部11bは大きな鈍角となり、か
つ滑らかに研磨されている。そのためインクリボ
ン14に対して鋭利な接触とならずインクリボン
14を削つて粉を発生することはない。同様にプ
リンタの衝撃的なサーマルヘツドの圧接動作をし
ても全く印字汚れは発生しないものである。
このように従来と同様の分割ラインの加工方法
でもつて、その分割ラインを部分グレーズ層に当
接又は十分に近接させ分割することによつて従来
のサーマルヘツドがもつていたエツジ部による印
字汚れを簡単に解消することができる。よつて熱
転写サーマルプリンタに搭載するサーマルヘツド
11のプラテン13に対する傾斜角は設定範囲が
広範囲となり、印字過程の均一な圧力分布が得ら
れ、インクリボン14への熱伝導効率が高まり高
印字品質化に著しい効果を示した。
(考案の効果) 以上説明したように本考案によれば、部分グレ
ーズ層の曲率の範囲内にサーマルヘツドチツプの
エツジ部をテーパー状に研磨し位置させることに
よつて、従来では突出していたエツジ部によつて
生じていた印字汚れが完全に解消し、プリンタに
おける印字過程の圧力分布を均一化するためのサ
ーマルヘツド傾斜角の設定範囲が広がり、発色濃
度のバラツキが少ない高印字品質が提供できる。
さらに上記原因によつてサーマルヘツドの駆動エ
ネルギーあるいは記録速度のバラツキが減少する
等の利点がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案のサーマルヘツドを示す断面
図、第2図は本考案のサーマルヘツドを搭載した
プリンタの印字部の拡大側面図、第3図は従来の
サーマルヘツドの絶縁性基板分割前の平面図、第
4図は従来の部分グレーズ部を示す断面図、第5
図は従来のサーマルヘツドを搭載したプリンタの
印字部の部分拡大図である。 1……絶縁性基板、2……部分グレーズ層、3
……発熱抵抗層、4……給電導体層、5……保護
層、6……分割ライン、11……サーマルヘツ
ド、11a,11b……エツジ部、12……キヤ
リツジ、13……プラテン、14……インクリボ
ン、15……記録紙。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 絶縁性基板上の端面に近接して形成された部分
    グレーズ層と、該部分グレーズ層の略頂部に形成
    された発熱抵抗体層と、該発熱抵抗体層に電力を
    供給するための給電導体層と、その上に形成され
    た保護層とを備えたサーマルヘツドにおいて、前
    記部分グレーズ層と近接して平行に位置する絶縁
    性基板の端面のエツジ部が、部分グレーズ層の1
    部分を含みかつテーパー状に形成されていること
    を特徴とするサーマルヘツド。
JP1985052128U 1985-04-10 1985-04-10 Expired JPH0446929Y2 (ja)

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JPS61168940U JPS61168940U (ja) 1986-10-20
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