JPH0446924Y2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0446924Y2
JPH0446924Y2 JP1987062465U JP6246587U JPH0446924Y2 JP H0446924 Y2 JPH0446924 Y2 JP H0446924Y2 JP 1987062465 U JP1987062465 U JP 1987062465U JP 6246587 U JP6246587 U JP 6246587U JP H0446924 Y2 JPH0446924 Y2 JP H0446924Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
acrylic resin
film
decorative sheet
exterior
exterior decorative
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP1987062465U
Other languages
English (en)
Other versions
JPS63170231U (ja
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed filed Critical
Priority to JP1987062465U priority Critical patent/JPH0446924Y2/ja
Publication of JPS63170231U publication Critical patent/JPS63170231U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH0446924Y2 publication Critical patent/JPH0446924Y2/ja
Expired legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Laminated Bodies (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
考案の目的
【産業上の利用分野】 本考案は、アルミサツシなどの金属サツシ、屋
根材、家屋の外壁材、あるいは防水シートの表面
化粧材としたり、自動車の外側に貼り合わせて使
用する外装用化粧シートの改良に関する。
【従来の技術】
上記したような用途に向ける外装用化粧シート
は、一般にベースフイルム上に絵柄を印刷し、そ
の上に耐候性のよいプラスチツクのフイルムを積
層して形成しており、代表例を挙げれば、着色し
たポリ塩化ビニルのフイルムをベースフイルムと
し、絵柄の印刷を施した上に透明なアクリル樹脂
のフイルムを積層したものである。 この種の化粧シートの耐候性は、ウエザオメー
ターで測定して5000時間程度であつて、改善が要
望されている。 透明なアクリル樹脂に代えて透明なフツ素樹脂
のフイルムを使用したものもあり、これは耐候性
が多少よくなつてはいるが、ウエザオメーターで
5000時間を大きく超えるほどには至らず、まだ満
足できるものではない。フツ素樹脂はアクリル樹
脂にくらべて高価であるし、透明度が低くて美観
の点で劣る。
【考案が解決しようとする問題点】
本考案の目的は、上記のような技術の現状を打
破し、改善された耐候性を有する外装用化粧シー
トを提供することにある。 考案の構成
【問題点を解決するための手段】
本考案の外装用化粧シート1は、図面に示すよ
うに、ポリ塩化ビニルのベースフイルム11上
に、アクリル樹脂またはアクリル樹脂を主体とす
るプラスチツクの隔離層12、および無機顔料を
含有するインキを使用した絵柄の印刷層13をこ
の順で設け、その上に耐候性のよいプラスチツク
のフイルム14を積層してなる。 ベースフイルムとするポリ塩化ビニルは、重合
度650〜3000、好ましくは800〜2000のポリマーに
可塑剤5〜40PHRを加え、厚さ50〜200μとした
ものを使用する。着色する場合は、カーボンブラ
ツク、ルチル型チタニアまたは有機顔料を使用す
ることが好ましい。 隔離層としては、透明なアクリル樹脂、代表的
にはメチルメタアクリレートが好適であつて、ア
クリル樹脂に他のプラスチツクを含有させたもの
を使用してもよい。これを設けるにはコーテイン
グによつてもよいし、フイルムを積層してもよ
い。コーテイングは、紫外線吸収剤、場合によつ
ては艶消し剤を含有するアクリル樹脂を、ロール
コート法、キヤステイング法、ゾルコート法など
の方法で行なう。フイルムは、任意の成形法によ
ることができる。いずれの場合も、厚さは20〜
60μ程度がよい。 絵柄の印刷はグラビア印刷など任意の手段で行
なう。インキは無機顔料を含有するものであれば
よいが、好ましくは、アクリル樹脂をバインダー
の主体とし、塩ビ−酢ビ共重合体を添加して印刷
適性を向上させ、紫外線吸収剤を含有するものを
使用する。 すなわち、顔料としては、カーボンブラツク
(黒)、酸化鉄(茶)、黄鉛(赤)、酸化鉄(黄)、
酸化チタン(白)、アルミニウムやパール(メタ
リツク色)などの無機顔料が耐候性がすぐれ、最
適である。 紫外線吸収剤は、サリシレートエステル系、ヒ
ドロキシベンゾフエノン系、ベンゾエート系、ベ
ンゾトリアゾール系などが好適であり、種類によ
り添加量を調整する。 耐候性のよいプラスチツクのフイルムとして
は、厚さ20〜100μ程度の透明なアクリル樹脂の
フイルムが好適である。アクリル樹脂にポリフツ
化ビニリデンを添加して使用してもよい。 各層との積層は、熱融着によつてもよいし、接
着剤を用いて行なつてもよい。
【作用】
従来の外装用化粧シートは、絵柄を印刷するイ
ンキが、着色剤として酸化鉄を含むものを使用し
ている。酸化鉄それ自身は耐候性にすぐれている
が、ポリ塩化ビニルのフイルムが劣化して発生す
る塩素と酸化鉄とが反応し、生じた塩化鉄が触媒
のようなはたらきをして、ポリ塩化ビニルの劣化
を促進することがわかつた。 本考案の外装用化粧シートは、ベースフイルム
と上に直接絵柄の印刷をせず、隔離層を設けた上
に印刷層を置くことにより、ベースフイルムのポ
リ塩化ビニルが印刷インキの顔料の作用で劣化す
ることがない。 絵柄を印刷するインキとして着色剤が無機顔料
であるものを使用すれば、一層耐候性が向上す
る。
【実施例 1】 厚さ90μ、可塑剤28PHRの着色ポリ塩化ビニル
のフイルム「AW」(理研ビニル)上に、紫外線
吸収剤0.3%を含有する透明なアクリル樹脂のプ
ライマーインキ「化XC−2」(昭和インキ)を、
版深60μのベタ版を用いてグラビアコーテイング
した。 実施例1と同じバインダーと下記の顔料を用い
て、グラビアインキ各色を用意した。 顔 料:黄……酸化鉄 茶……酸化鉄 黒……カーボンブラツク これらのグラビアインキを用いて、上記の積層
シートの透明なアクリル樹脂のコーテイングの上
に、杉の木目模様の印刷を施した。 その上に、厚さ50μの透明なアクリル樹脂のフ
イルム「サンデユレン」(鐘ケ淵化学)を熱ラミ
ネートし、同時にエンボス加工を施した。 得られた外装用化粧シートは、ウエザオメータ
ー8000時間の耐候性を示した。
【実施例 2】 厚さ110μ、可塑剤25PHRの着色ポリ塩化ビニ
ルのフイルム「B8000」(バンドー化学)と、厚
さが20μと50μの2種類の透明なアクリル樹脂の
フイルム「HBX001」とを用意した。 上記の厚さ50μのフイルムに、実施例2と同じ
のインキを用いたグラビア印刷により、杉の木目
模様を裏刷りした。 次に、上記の着色ポリ塩化ビニルのフイルム上
に、透明なアクリル樹脂の厚さ20μのフイルムと
厚さ50μのフイルムの印刷面をこの順に重ねて、
三層の熱ラミネーシヨンをすると同時に、エンボ
ス加工を施した。 この外装用化粧シートの耐候性は、ウエザオメ
ーター9000時間に達した。
【比較例】
厚さ130μ、可塑剤20PHRの着色ポリ塩化ビニ
ルのフイルム「D」(三宝樹脂)上に、実施例1
と同じインキを用いたグラビア印刷により、杉の
木目模様の印刷を施した。 その上に、厚さ50μの透明なアクリル樹脂の
「Aフイルム」(日本カーバイド)を熱ラミネーシ
ヨンすると同時にエンボス加工を施して、外装用
化粧シートを得た。 ウエザオメーターによる耐候性は4000時間まで
で、それ以上の時間が経過すると黒点が発生し
た。 考案の効果 本考案の外装用化粧シートは、ウエザオメータ
で7000時間またはそれ以上耐候性を有し、印刷イ
ンキの着色剤として無機顔料を使用したり、紫外
線吸収剤を配合したりすることにより一層耐候性
が向上し、ウエザオメーター8000〜9000時間に及
ぶ耐候性が得られる。これは、従来品の5000時間
程度にくらべて、著しい前進である。
【図面の簡単な説明】
図面は、本考案の外装用化粧シートの構成を示
す模式的な断面図である。 1……外装用化粧シート、11……ポリ塩化ビ
ニルのベースフイルム、12……隔離層、13…
…絵柄の印刷層、14……耐候性のよいプラスチ
ツクのフイルム。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) ポリ塩化ビニルのベースフイルム11上に、
    アクリル樹脂またはアクリル樹脂を主体とする
    プラスチツクの隔離層12、および無機顔料を
    含有するインキを使用した絵柄の印刷層13を
    この順で設け、その上に耐候性のよいプラスチ
    ツクのフイルム14を積層してなる外装用化粧
    シート1。 (2) 耐候性のよいプラスチツクのフイルムが透明
    なアクリル樹脂のフイルムである実用新案登録
    請求の範囲第1項に記載の外装用化粧シート。 (3) 透明なアクリル樹脂のフイルムとして、ポリ
    フツ化ビニリデンを含有するものを使用した実
    用新案登録請求の範囲第2項に記載の外装用化
    粧シート。 (4) 透明なアクリル樹脂のフイルムが紫外線吸収
    剤を含有する実用新案登録請求の範囲第2項に
    記載の外装用化粧シート。 (5) 絵柄を印刷するインキが、カーボンブラツ
    ク、酸化鉄、黄鉛、酸化チタン、アルミニウム
    およびパール粉末からえらんだ顔料を使用した
    ものである実用新案登録請求の範囲第1項に記
    載の外装用化粧シート。
JP1987062465U 1987-04-24 1987-04-24 Expired JPH0446924Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1987062465U JPH0446924Y2 (ja) 1987-04-24 1987-04-24

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1987062465U JPH0446924Y2 (ja) 1987-04-24 1987-04-24

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS63170231U JPS63170231U (ja) 1988-11-07
JPH0446924Y2 true JPH0446924Y2 (ja) 1992-11-05

Family

ID=30896771

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1987062465U Expired JPH0446924Y2 (ja) 1987-04-24 1987-04-24

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0446924Y2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2514515B2 (ja) * 1991-12-27 1996-07-10 バンドー化学株式会社 積層シ―トとその製造方法

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS59131489A (ja) * 1983-01-18 1984-07-28 Tajima Oyo Kako Kk 化粧シ−トの製造方法
JPS6147634B2 (ja) * 1978-02-08 1986-10-20 Shinko Electric Co Ltd

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6147634U (ja) * 1984-09-04 1986-03-31 凸版印刷株式会社 外装用化粧金属材

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6147634B2 (ja) * 1978-02-08 1986-10-20 Shinko Electric Co Ltd
JPS59131489A (ja) * 1983-01-18 1984-07-28 Tajima Oyo Kako Kk 化粧シ−トの製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPS63170231U (ja) 1988-11-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4318789B2 (ja) 化粧シート
JPH0473183A (ja) 外装化粧材用転写シート
JP2007137001A (ja) 高光沢化粧シート
JPH0446924Y2 (ja)
JPH0767788B2 (ja) 金属サツシ外装用化粧シ−ト
JP3226644B2 (ja) 塩化ビニル樹脂成形体からなる外装材用の転写シート
KR102588219B1 (ko) 일러스트가 코팅된 금박 인쇄물 및 이의 제조방법
JP4816833B2 (ja) 化粧シート及び化粧シート付き基材
JPH11300905A (ja) 耐候性、耐汚染性及び耐溶剤性を有する化粧シート
JPH0616748Y2 (ja) 防水シート
JP2553816Y2 (ja) 装飾ガラス
JPH0529294Y2 (ja)
JP2890838B2 (ja) 外装用化粧シートの製造方法
JP7405547B2 (ja) 黒色層を含む装飾用フィルム
JP3194408B2 (ja) 転写シート
KR200387775Y1 (ko) 자외선에 의한 색변화가 나타나는 장식시트
JPS62264945A (ja) 装飾性シ−ト
JPH06210806A (ja) 外装用化粧シート
JP2608657B2 (ja) 鋼矢板用化粧シート
JPH11268179A (ja) 金属化粧板
JPH09156064A (ja) 木目化粧シート
JP2000301672A (ja) 化粧シート
JPH061076A (ja) 保護層転写フイルム及び印画物
JPH09267443A (ja) 化粧シート
JP2000272072A (ja) 化粧材