JPH0444834B2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0444834B2
JPH0444834B2 JP60273973A JP27397385A JPH0444834B2 JP H0444834 B2 JPH0444834 B2 JP H0444834B2 JP 60273973 A JP60273973 A JP 60273973A JP 27397385 A JP27397385 A JP 27397385A JP H0444834 B2 JPH0444834 B2 JP H0444834B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
outer ring
skin layer
ring portion
ring
recess
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP60273973A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS61142585A (ja
Inventor
Mitsuo Inasawa
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
SANSHO GIKEN KK
Original Assignee
SANSHO GIKEN KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by SANSHO GIKEN KK filed Critical SANSHO GIKEN KK
Priority to JP27397385A priority Critical patent/JPS61142585A/ja
Publication of JPS61142585A publication Critical patent/JPS61142585A/ja
Publication of JPH0444834B2 publication Critical patent/JPH0444834B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は、二層構造によつて形成する合成樹
脂製磁気テープ用リールを分離不能に、且つ収縮
率の近似した合成樹脂を用いて安価に成形し得る
ようにすることにある。
周知の如く録音、録画用の磁気テープを巻着す
る磁気テープ用リール(以下テープリールと略
す)は、合成樹脂によつて射出成形されている。
合成樹脂製品は冷却固化する際、厚肉部が薄肉部
より遅く固化する性質があるため、テープリール
を一組の金型によつて一度に射出成形した場合、
厚肉部の外周面、例えば周壁の内周側に突条や補
強リーブ等を有する厚肉部の外周面にヒケによる
凹みが生じることが知られている。このヒケの発
生は合成樹脂特有の現象で避けることができない
ので、精密なテープリールを形成する場合、収縮
率の少ない材料を用いて一体成形するか、テープ
リールを輪体と、該輪体を雄型としてその外周に
皮層部を設ける二層構造によつて形成していた
が、収縮率の少ない材料を用いて一体成形する
と、材料が高価で成形に時間がかかるし、二層構
造による成形にあつては、輪体と皮層部を離脱不
能に形成することが困難であつた。
そこでこの発明は、二層構造による合成樹脂製
のテープリールを、離脱不能にしかも安価に提供
し得ないものか研究したところ、輪体の外輪部を
偏肉にし、合成樹脂特有のヒケを積極的に利用し
て外輪部の外周面に抜き金型では形成し得ない大
きさの凹みを設け、輪体とその外周に設ける皮層
部を簡単に離脱不能にし得ると共に、収縮率の近
似した安価な合成樹脂で成形し得ることを発明す
るに至つたものである。
次に本発明によるテープリールの構造を実施例
の図面に基づき説明すれば、テープリール1は一
次成形する輪体2と、該輪体2を雄型としてその
外周に後から二次成形する皮層部10より構成す
るもので、輪体2は内輪部7の内周よりハブ孔2
0に向けて数本のハブ爪21を等間隔に突設し、
内輪部7の外周に、内輪部厚さt1より厚い外輪
部3を設け、外輪部3に外周より内周に向けて食
込むクランプ溝4を設け、クランプ溝4の形成部
を除く外輪部3の上面2aと下面2bに、内輪部
7と同心円の凹溝5を適宜の深さで穿設し、該凹
溝5によつて外輪部3の少なくとも外縁上部と下
部に薄肉の凸条6を設け、外輪部3が中央部で最
も厚肉となり、外縁上部と下部で最も薄肉となる
偏肉にし、外輪部3の外周面3aに、偏肉による
収縮差を利用して抜き金型では形成し得ない大き
さの凹みaを設け、凹みaが最も厚肉とな中央部
で大きく窪むようにしたものである。
輪体2を雄型としてその外輪部3の外周に後か
ら設ける皮層部10は、外輪部3が冷却固化する
前に外輪部幅Hの略1/2以下の皮層部幅h2で射
出成形するもので、皮層部10は外周面3aの凹
みaまで埋り、この皮層部10の形成によつて輪
体外輪部3の外周面3aは更に凹み、反対に外縁
上部と下部の凸条6が外側に反るよう塑性変形
し、外周面3aが鼓状の弧状面3bと成り、該弧
状面3bまで皮層部10が形成される。
外輪部外周面3aが鼓状の弧状面3bに凹む原
因として、輪体2を雄型として外輪部3の外周に
皮層部形成樹脂を充填した際、輪体2の外輪部3
が後から設ける皮層部形成樹脂で加熱され、厚肉
中央部の冷却固化が一段と遅れるため、又は皮層
部形成樹脂の加熱によつて、外輪部3の外周部を
形成している分子や原子の配列が変化するため、
或いは厚肉部と薄肉部の放熱が相違するため等に
よつて生じるものと思われる。更に皮層部形成樹
脂の圧力によつて外輪部3の外周面3aが押圧さ
れるためと思われる。
該状態はテープリール1を縦断するか、又は皮
層部10を切り取り、皮層部10の成形前と成形
後における輪体外輪部3の外周面3aを比較する
ことによつて確認することができる。
輪体2の外輪部3と皮層部10によつて構成さ
れる二層構造の周壁13は、軸方向に分離不能と
なると共に、クランプ溝4の外周に連続して設け
た皮層部10によつて共回りも不能となる。又皮
層部10は外輪部3より薄肉、或いは輪体2の成
形樹脂量より著しい少量の樹脂で形成されるた
め、周壁13の外面11、即ち皮層部10の外面
11にはヒケによる凹みaはほとんど生じない。
例え皮層部10にヒケが生じるとしても、皮層部
10の厚さに対して生じるだけであるから、テー
プリール1の周壁13を一度に一体成形する場合
より著しく少なくなり、設計値通りの精密な周壁
13を形成することができる。
図中14は凹溝5に穿設した数個の透孔であ
る。
実施例 A 第6図と第7図の如く輪体2の外径Dを20mm、
外輪部幅Hを2.6mm、凸条幅hを0.4mm、凹溝深さ
tを0.3mm、外輪部厚さTを4mm、内輪部厚さt
1を1.8mm、内輪部幅h1を2.1mm、凹溝5に1.4φ
の透孔14を穿設した輪体2を雄型とし、その外
輪部3の外周に後から皮層部幅h2が1mmの皮層
部10を設けたテープリール1にあつては、輪体
外輪部3の外周面3aに抜き金型では形成し得な
い大きさの凹みaが0.1〜0.5mmで生じた。但し透
孔14の穿設位置では外周面3aの凹みaは0〜
0.1mmしかなく、他より少なかつた。この輪体外
輪部3と皮層部10に軸方向の力を上下逆に繰返
して加えたが離脱することはなかつた。
実施例 B 前記実施例Aと同寸法の輪体2で、外輪部3の
上下面2a,2bに対する凹溝5の形成を省略
し、凸条6のない外輪部3の輪体2を雄型とし、
その外周に皮層部10を設けたところ、外輪部外
周面3aに凹みaは生じたが、実施例Aより少な
く、外周面3aに対する皮層部10の食込みも少
なかつた。この輪体外周部3と皮層部10に前記
実施例Aと同じ力を上下逆に繰返して加えたとこ
ろ、皮層部10が外輪部3から抜けて分離した。
本発明によるテープリールは上記の如く、一次
成形する輪体外輪部3の肉厚を偏肉にし、輪体外
輪部3の外周面3aにヒケによる凹みaが生じや
すい構造にし、外周面3aにヒケを利用して抜き
金型では形成することのできない大きさの凹みa
を設け、その輪体2を雄型として外輪部3の外周
に皮層部10を設けるものであるから、皮層部1
0と輪体2を同じ収縮率の合成樹脂材、或いは収
縮率の近似した合成樹脂を用い、樹脂材を効率的
に利用できる。輪体2と皮層部10を形成する樹
脂材に異なる着色剤を混入し、輪体2と皮層部1
0を異色にすれば、意匠的な美観を発揮するテー
プリール1を得ることもできる。
更に本発明と同じ精度を有するテープリール1
を得る手段として、予め輪体2の周壁外周面3a
を第5図の如く凹曲面Bのアンダーカツトになる
ように成形することもできるが、凹曲面Bの凹み
が浅い輪体2であつては、アンダーカツトであつ
ても金型を抜くことはできるが、金型が抜ける程
度のアンダーカツトの輪体2では、その外周に設
けた皮層部10も抜ける不都合があるし、抜き金
型で成形し得ない深い凹曲面Bの輪体2にあつて
は、割金型Cで成形しなければならず、割金型C
で成形すると型合せの所にバリbを生ずるし、生
産能率も悪く金型費用も高つく不都合がある。
従つて本発明によるテープリールは二層構造に
よつてと形成すものであるが、輪体外輪部の肉厚
を中央部で最も厚肉となり、外縁上部と下部で最
も薄肉となる偏肉にされ、偏肉によるヒケを利用
して外輪部の外周面に抜き金型では形成し得ない
大きさの凹みを設けると共に、その輪体が冷却固
化する前に外輪部の外周に皮層部を設け、該皮層
部によつて外周面の凹みを更に凹曲して弧状面に
し、その弧状面まで皮層部を形成するものである
から、外輪部と皮層部からなる二層構造の周壁で
あつても離脱不能となる。しかも一層構造のテー
プリールより短時間に成形して生産能率を向上す
ることもできるし、収縮率の近似した合成樹脂の
使用によつて材料費も安価にし得るばかりか、周
壁を精密に形成することもできるし、二層構造で
あるから異色にしカラフルなテープリールを提供
することもできる。更に金型に凸部を設け、該凸
部によつて外輪部の外周面に凹みを形成したり、
外周面に離脱防止用の凹凸を形成する必要がない
ので、高価な金型を用いる必要もない。
【図面の簡単な説明】
第1図イ,ロは本発明によるテープリールの製
造行程を示す平面図、第2図イ,ロはその側面
図、第3図は第1図ロのY−Y拡大断面図、第4
図は従来戸車の形成例を示す横断面図、第5図は
従来戸車の側面図、第6図は第1図イの拡大断面
図、第7図は第1図ロの拡大断面図、第8図イ,
ロは周壁部の形成例を示す要部拡大断面図、第9
図はフランジ付き輪体の平面図、第10図と第1
1図はその−線矢視における周壁の形成例を
示す縦断面図、第12図イ,ロ,ハ,ニはフラン
ジ付きリールの形成例を示す要部断面図である。 1……テープリール、2……輪体、2a,2b
……輪体上下面、3……外輪部、3a……外周
面、3b……弧状面、4……クランプ溝、5……
凹溝、6……凸条、7……内輪部、10……皮層
部、11……皮層部外面、13……周壁、14…
…透孔、20……ハブ孔、21……ハブ爪、a…
…輪体外周面の凹み、b……バリ、C……割金
型、D……輪体の外径、H……外輪部幅、h……
凸条幅、h1……内輪部幅、h2……皮層部幅、
T……外輪部厚さ、t……凹溝深さ、t1……内
輪部厚さ。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 内輪部7の内周よりハブ孔20に向けてハブ
    爪21を突設し、外輪部3の外周より内周に向け
    てクランプ溝4を食込むように設けた輪体2と、
    この輪体の外周に皮層部10を設ける磁気テープ
    用リールにおいて、輪体外輪部3の上面2aと下
    面2bに、クランプ溝4の形成部を除いて内輪部
    7と同心円の凹溝5を設け、この凹溝によつて外
    輪部の少なくとも外縁上部と下部に薄肉の凸条6
    を形成し、外輪部が中央部で最も厚肉となり、外
    縁上部と下部の凸条で最も薄肉となる偏肉にし、
    外輪部の外周面3aに抜き金型では形成し得ない
    大きさの凹みaを設け、その輪体外輪部の外周に
    皮層部10を形成し、外輪部外周面の凹みまで皮
    層部を設け、外輪部と皮層部から成る二層構造の
    周壁13が分離不能となる合成樹脂製磁気テープ
    用リール。 2 輪体外輪部3の外周面3aに設ける凹みa
    を、偏肉による収縮差によつて生じるヒケを利用
    して設け、且つ凹みが輪体2の外周に後から設け
    る皮層部10にて更に凹曲して0.1mm以上の弧状
    面3bと成り、皮層部をその弧状面まで設ける特
    許請求の範囲第1項記載の磁気テープ用リール。
JP27397385A 1985-12-05 1985-12-05 磁気テープ用リール Granted JPS61142585A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27397385A JPS61142585A (ja) 1985-12-05 1985-12-05 磁気テープ用リール

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27397385A JPS61142585A (ja) 1985-12-05 1985-12-05 磁気テープ用リール

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP20428782A Division JPS5993333A (ja) 1982-11-19 1982-11-19 合成樹脂製回転部品とその製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS61142585A JPS61142585A (ja) 1986-06-30
JPH0444834B2 true JPH0444834B2 (ja) 1992-07-22

Family

ID=17535153

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP27397385A Granted JPS61142585A (ja) 1985-12-05 1985-12-05 磁気テープ用リール

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS61142585A (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003039561A (ja) * 2001-07-31 2003-02-13 Fuji Photo Film Co Ltd 樹脂成形部材の取付方法

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS57204287A (en) * 1981-06-10 1982-12-14 Ebara Infilco Co Ltd Fractional separation of thin ion contained in solution

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS57204287A (en) * 1981-06-10 1982-12-14 Ebara Infilco Co Ltd Fractional separation of thin ion contained in solution

Also Published As

Publication number Publication date
JPS61142585A (ja) 1986-06-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
TW487631B (en) Tool roll and method of forming a structured surface on an article
JPS62155805A (ja) スナツプフアスナ−及びその製造方法
KR20060003091A (ko) 와이어 권취 툴
JPH0444834B2 (ja)
JPH028564B2 (ja)
JPS60184819A (ja) 積層形樹脂成形品の生産方法
US5415537A (en) Rotary injection molding device for molding a cassette
JPS59162217U (ja) 射出成形金型
JP3839788B2 (ja) ディスク基板の成形用金型
JPH0656705B2 (ja) 磁気テープカセットの成形方法
JP2001221232A (ja) 樹脂製スラスト軸受の製造方法
JPS598175A (ja) 磁気テ−プカ−トリツジ用テ−プリ−ルの製造方法
JPS6036929B2 (ja) 積層形樹脂成形品の生産方法
JPS6213767Y2 (ja)
JP3280750B2 (ja) インサート二色成形方法
JPH0140659Y2 (ja)
JPS6017312Y2 (ja) 真空成形穴と溝を備えた芯材
JP2727629B2 (ja) 合成樹脂製ウインドウの製造方法
JPH0345346Y2 (ja)
JPH025936Y2 (ja)
JPS5937209B2 (ja) 箱形合成樹脂成形品の製造方法
JPS6212575Y2 (ja)
JPH073518Y2 (ja) カセットハ−フ
JP2837102B2 (ja) 樹脂製プレス型
JPH03130070U (ja)