JP2727629B2 - 合成樹脂製ウインドウの製造方法 - Google Patents
合成樹脂製ウインドウの製造方法Info
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- B29C—SHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
- B29C45/00—Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
- B29C45/14—Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor incorporating preformed parts or layers, e.g. injection moulding around inserts or for coating articles
- B29C45/14336—Coating a portion of the article, e.g. the edge of the article
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- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
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- B29C—SHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
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- Manufacturing & Machinery (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は車両用等に使用される合成樹脂製ウインド
ウの製造方法に関するものである。
ウの製造方法に関するものである。
合成樹脂製のウインドウの製造方法として、透明合成
樹脂によりウインドウ本体と枠部を一体に射出成形する
方法がある（例えば実公昭61−32808号）。しかしなが
ら、このような方法でウインドウを製造する場合、剛性
をもたせるために枠部の肉厚を厚くしたり、リブを形成
すると、外表面側にヒケ等の変形が生じやすい。また枠
材に別途塗装等により不透明皮膜を形成する必要があ
り、工程が繁雑である。さらにウインドウ本体に硬質皮
膜を形成すると、硬質皮膜の端部が外部に露出している
ためにウインドウ本体から剥離しやすい。
樹脂によりウインドウ本体と枠部を一体に射出成形する
方法がある（例えば実公昭61−32808号）。しかしなが
ら、このような方法でウインドウを製造する場合、剛性
をもたせるために枠部の肉厚を厚くしたり、リブを形成
すると、外表面側にヒケ等の変形が生じやすい。また枠
材に別途塗装等により不透明皮膜を形成する必要があ
り、工程が繁雑である。さらにウインドウ本体に硬質皮
膜を形成すると、硬質皮膜の端部が外部に露出している
ためにウインドウ本体から剥離しやすい。
一方、このような合成樹脂製ウインドウのウインドウ
本体にハードコート皮膜を形成し、その周縁部に枠材を
射出成形する方法が知られている（例えば特開昭63−15
9126号、同63−159127号）。しかしながら、射出成形に
際して位置決めは行われておらず、このため枠材を構成
する樹脂の射出圧力がウインドウ本体に作用してウイン
ドウ本体を型内で位置ずれさせたりするのでウインドウ
本体の所定位置に枠材を形成することが困難である。
本体にハードコート皮膜を形成し、その周縁部に枠材を
射出成形する方法が知られている（例えば特開昭63−15
9126号、同63−159127号）。しかしながら、射出成形に
際して位置決めは行われておらず、このため枠材を構成
する樹脂の射出圧力がウインドウ本体に作用してウイン
ドウ本体を型内で位置ずれさせたりするのでウインドウ
本体の所定位置に枠材を形成することが困難である。
本発明の目的は、上記のような問題点を解決するた
め、硬質皮膜を安定して保持できるとともに、枠材を所
定位置に形成でき、剛性を有する剛性樹脂製ウインドウ
を効率よく製造できる合成樹脂製ウインドウの製造方法
を提案することである。
め、硬質皮膜を安定して保持できるとともに、枠材を所
定位置に形成でき、剛性を有する剛性樹脂製ウインドウ
を効率よく製造できる合成樹脂製ウインドウの製造方法
を提案することである。
本発明は、次の合成樹脂製ウインドウの製造方法であ
る。
る。
透明な合成樹脂の射出成形により、周縁部の裏面側に
位置決め係合部、および外表面側に表面から裏面に向け
て凹状となる凹段差部を有するように板状に形成され、
かつ周縁部の凹段差部に硬質皮膜非形成部を残して、少
なくとも外表面側に硬質皮膜が形成されたウインドウ本
体を、 キャビティに周縁部の硬質皮膜非形成部および硬質皮
膜形成部の一部を挿入するように射出成形型に載置し、 射出成形型の位置決め部材を前記位置決め係合部に係
合させて、ウインドウ本体とは別の樹脂を射出し、 ウインドウ本体の周縁部の硬質皮膜非形成部に樹脂を
固着するとともに、前記硬質被膜の端部を外側から覆う
ように枠材を形成する ことを特徴とする合成樹脂製ウインドウの製造方法。
位置決め係合部、および外表面側に表面から裏面に向け
て凹状となる凹段差部を有するように板状に形成され、
かつ周縁部の凹段差部に硬質皮膜非形成部を残して、少
なくとも外表面側に硬質皮膜が形成されたウインドウ本
体を、 キャビティに周縁部の硬質皮膜非形成部および硬質皮
膜形成部の一部を挿入するように射出成形型に載置し、 射出成形型の位置決め部材を前記位置決め係合部に係
合させて、ウインドウ本体とは別の樹脂を射出し、 ウインドウ本体の周縁部の硬質皮膜非形成部に樹脂を
固着するとともに、前記硬質被膜の端部を外側から覆う
ように枠材を形成する ことを特徴とする合成樹脂製ウインドウの製造方法。
本発明において透明とは半透明を含む。硬質皮膜を形
成する工程はウインドウ本体の成形と同時であっても、
成形後であってもよい。また位置決め係合部は凹凸いず
れの形状でもよく、位置決め部材はそれぞれの形状に対
応した形状とする。
成する工程はウインドウ本体の成形と同時であっても、
成形後であってもよい。また位置決め係合部は凹凸いず
れの形状でもよく、位置決め部材はそれぞれの形状に対
応した形状とする。
本発明の合成樹脂製ウインドウの製造方法において、
キャビティに突出部を有する射出成形型に透明な合成樹
脂を射出して、周縁部の裏面側に沿って所定間隙を保っ
て複数個の位置決め係合部、および外表面側に表面から
裏面に向けて凹状となる凹段差部を有する板状のウイン
ドウ本体を射出成形し、これと同時または成形後、ウイ
ンドウ本体の周縁部の凹段差部に硬質皮膜非形成部を残
して、少なくとも外表面側に硬質皮膜を形成し、硬質皮
膜を形成したウインドウ本体を、キャビティに周縁部の
硬質皮膜非形成部および硬質皮膜形成部の一部を挿入す
るように別の射出成形型に載置し、射出成形型の位置決
め部材を前記位置決め係合部に係合させて位置決めし、
ウインドウ本体とは別の樹脂を射出し、ウインドウ本体
の周縁部の硬質皮膜非形成部に樹脂を固着するととも
に、前記硬質被膜の端部を覆うように枠材を形成して合
成樹脂製ウインドウを製造する。
キャビティに突出部を有する射出成形型に透明な合成樹
脂を射出して、周縁部の裏面側に沿って所定間隙を保っ
て複数個の位置決め係合部、および外表面側に表面から
裏面に向けて凹状となる凹段差部を有する板状のウイン
ドウ本体を射出成形し、これと同時または成形後、ウイ
ンドウ本体の周縁部の凹段差部に硬質皮膜非形成部を残
して、少なくとも外表面側に硬質皮膜を形成し、硬質皮
膜を形成したウインドウ本体を、キャビティに周縁部の
硬質皮膜非形成部および硬質皮膜形成部の一部を挿入す
るように別の射出成形型に載置し、射出成形型の位置決
め部材を前記位置決め係合部に係合させて位置決めし、
ウインドウ本体とは別の樹脂を射出し、ウインドウ本体
の周縁部の硬質皮膜非形成部に樹脂を固着するととも
に、前記硬質被膜の端部を覆うように枠材を形成して合
成樹脂製ウインドウを製造する。
こうして製造されたウインドウは枠材の樹脂がウイン
ドウ本体の硬質皮膜非形成部に強固に固着するため枠材
とウインドウ本体の固着性が優れ、また位置決め部材が
位置決め係合部に係合するため枠材が所定位置に形成さ
れ、しかも枠材が硬質皮膜の端部を外側から覆うため硬
質皮膜が枠材で安定的に保持され、剛性も大きい。
ドウ本体の硬質皮膜非形成部に強固に固着するため枠材
とウインドウ本体の固着性が優れ、また位置決め部材が
位置決め係合部に係合するため枠材が所定位置に形成さ
れ、しかも枠材が硬質皮膜の端部を外側から覆うため硬
質皮膜が枠材で安定的に保持され、剛性も大きい。
以下、本発明を図面の実施例により説明する。
第１図（Ａ）は製造されたウインドウの正面図、
（Ｂ）はそのＡ−Ａ断面図、第２図はウインドウ本体の
成形工程を示す断面図、第３図はウインドウ本体の透視
図、第４図（Ａ）〜（Ｄ）は硬質皮膜形成工程を示す断
面図、第５図は枠材成形工程を示す断面図である。
（Ｂ）はそのＡ−Ａ断面図、第２図はウインドウ本体の
成形工程を示す断面図、第３図はウインドウ本体の透視
図、第４図（Ａ）〜（Ｄ）は硬質皮膜形成工程を示す断
面図、第５図は枠材成形工程を示す断面図である。
ウインドウ１は、ポリカーボネート樹脂、ポリメチル
メタクリレート樹脂等の透明合成樹脂からなる板状のウ
インドウ本体２の外表面側に、ウインドウ本体２よりも
硬質材料からなる硬質皮膜３が周縁部の凹段差部17を残
して形成され、これらの周縁部に表裏両面から挟むよう
に、横断面略コ字状の軟質材料製の枠材４が一体的に形
成されているとともに、硬質皮膜の端部を外側から覆っ
ている。
メタクリレート樹脂等の透明合成樹脂からなる板状のウ
インドウ本体２の外表面側に、ウインドウ本体２よりも
硬質材料からなる硬質皮膜３が周縁部の凹段差部17を残
して形成され、これらの周縁部に表裏両面から挟むよう
に、横断面略コ字状の軟質材料製の枠材４が一体的に形
成されているとともに、硬質皮膜の端部を外側から覆っ
ている。
ウインドウ１の製造方法は、まず第２図に示すよう
に、裏面を形成するコア型12からキャビティ13に突出部
14が突出し、外表面を形成するキャビティ型11から凹段
差部を形成する突出部を有する射出成形型10のキャビテ
ィ型11、コア型12間のキャビティ13に透明な樹脂15を射
出し、板状のウインドウ本体２を射出成形する。形成さ
れたウインドウ本体２は第３図に示すように、突出部14
に対応して周縁部の裏面側に沿い所定の間隙を保つ複数
個の位置決め係合部16、および周縁部に沿いその外表面
側に表面から裏面に向けて凹状となる連続した凹段差部
17を周縁部に有する。突出部14はイジェクトピン18の先
端に形成されている。
に、裏面を形成するコア型12からキャビティ13に突出部
14が突出し、外表面を形成するキャビティ型11から凹段
差部を形成する突出部を有する射出成形型10のキャビテ
ィ型11、コア型12間のキャビティ13に透明な樹脂15を射
出し、板状のウインドウ本体２を射出成形する。形成さ
れたウインドウ本体２は第３図に示すように、突出部14
に対応して周縁部の裏面側に沿い所定の間隙を保つ複数
個の位置決め係合部16、および周縁部に沿いその外表面
側に表面から裏面に向けて凹状となる連続した凹段差部
17を周縁部に有する。突出部14はイジェクトピン18の先
端に形成されている。
こうして射出成形されたウインドウ本体２の周縁部の
凹段差部に硬質皮膜非形成部を残して少なくとも外表面
側に、ウインドウ本体２の射出成形と同時に、または射
出成形後に硬質皮膜３を形成するが、凹段差部があるた
め硬質皮膜の形成範囲を制御し易い。第４図（Ａ）は射
出成形と同時に硬質皮膜３を形成する例を示し、樹脂15
と相溶性を有する樹脂フィルム21上にSiOx等の硬化皮膜
22を積層した硬質皮膜３形成用のインサートフィルム
を、第２図のキャビティ13に載置して射出成形を行い、
ウインドウ本体２の表面に積層一体化する。第４図
（Ｂ）〜（Ｄ）は射出成形後に硬質皮膜３を形成する例
を示し、（Ｂ）では射出成形後、ウインドウ本体２の表
面にプライマー層23を形成し、さらにその上にシロキサ
ン系等のハードコート層24を形成して硬質皮膜３とす
る。（Ｃ）では前記ハードコート層24の上にさらにSiOx
等硬化皮膜22を形成して硬質皮膜３とする。（Ｄ）では
ウインドウ本体２の表面に直接SiOx等の硬化皮膜22を形
成して硬質皮膜３とする。いずれの場合も枠材４を形成
する凹段差部17には硬質皮膜３を形成せず、ウインドウ
本体２の樹脂が露出するようにしている。硬質皮膜３は
ウインドウ本体２の裏面側にも同様に形成してもよい。
このような硬質皮膜３を形成することにより、耐スクラ
ッチ性、耐候性、耐薬品性等が改善される。
凹段差部に硬質皮膜非形成部を残して少なくとも外表面
側に、ウインドウ本体２の射出成形と同時に、または射
出成形後に硬質皮膜３を形成するが、凹段差部があるた
め硬質皮膜の形成範囲を制御し易い。第４図（Ａ）は射
出成形と同時に硬質皮膜３を形成する例を示し、樹脂15
と相溶性を有する樹脂フィルム21上にSiOx等の硬化皮膜
22を積層した硬質皮膜３形成用のインサートフィルム
を、第２図のキャビティ13に載置して射出成形を行い、
ウインドウ本体２の表面に積層一体化する。第４図
（Ｂ）〜（Ｄ）は射出成形後に硬質皮膜３を形成する例
を示し、（Ｂ）では射出成形後、ウインドウ本体２の表
面にプライマー層23を形成し、さらにその上にシロキサ
ン系等のハードコート層24を形成して硬質皮膜３とす
る。（Ｃ）では前記ハードコート層24の上にさらにSiOx
等硬化皮膜22を形成して硬質皮膜３とする。（Ｄ）では
ウインドウ本体２の表面に直接SiOx等の硬化皮膜22を形
成して硬質皮膜３とする。いずれの場合も枠材４を形成
する凹段差部17には硬質皮膜３を形成せず、ウインドウ
本体２の樹脂が露出するようにしている。硬質皮膜３は
ウインドウ本体２の裏面側にも同様に形成してもよい。
このような硬質皮膜３を形成することにより、耐スクラ
ッチ性、耐候性、耐薬品性等が改善される。
こうして硬質皮膜３を形成したウインドウ本体２を、
第５図に示すように、キャビティ型31、コア型32間のキ
ャビティ33に周縁部の硬質皮膜非形成部および硬質皮膜
形成部の一部を挿入するように別の射出成形型30に載置
して、位置決め係合部16をコア型32に設けた位置決め部
材34に係合させて位置決めし、キャビティ33にウインド
ウ本体２とは別の樹脂35を射出して、ウインドウ本体２
の周縁部に枠材４を一体的に射出成形する。なお位置決
め部材34は、樹脂35がキャビティ33内に充てん完了する
前に後退させてもよい。
第５図に示すように、キャビティ型31、コア型32間のキ
ャビティ33に周縁部の硬質皮膜非形成部および硬質皮膜
形成部の一部を挿入するように別の射出成形型30に載置
して、位置決め係合部16をコア型32に設けた位置決め部
材34に係合させて位置決めし、キャビティ33にウインド
ウ本体２とは別の樹脂35を射出して、ウインドウ本体２
の周縁部に枠材４を一体的に射出成形する。なお位置決
め部材34は、樹脂35がキャビティ33内に充てん完了する
前に後退させてもよい。
このとき樹脂35がウインドウ本体２の周縁部の表裏面
にまわり込むようにキャビティ33を形成しておく。特に
枠材４の外表面側の内周縁は裏面側の内周縁が目視でき
ないように延長させて形成しておくのが好ましい。樹脂
35としてはウインドウ本体２より軟質の樹脂が好まし
く、軟質ポリ塩化ビニル樹脂、EVA樹脂などが射出成形
用として使用できるが、ポリイソシアネートとポリオー
ルを主成分として、これらをキャビティ33内で反応させ
てポリウレタン樹脂を得るRIM成形で行ってもよい。
にまわり込むようにキャビティ33を形成しておく。特に
枠材４の外表面側の内周縁は裏面側の内周縁が目視でき
ないように延長させて形成しておくのが好ましい。樹脂
35としてはウインドウ本体２より軟質の樹脂が好まし
く、軟質ポリ塩化ビニル樹脂、EVA樹脂などが射出成形
用として使用できるが、ポリイソシアネートとポリオー
ルを主成分として、これらをキャビティ33内で反応させ
てポリウレタン樹脂を得るRIM成形で行ってもよい。
射出成形の際、ウインドウ本体２は位置決め係合部16
が位置決め部材34に係合して固定されているので、キャ
ビティ33に対してウインドウ本体２の位置決めが正確に
行え、型締め時や樹脂35の射出圧がかかった場合などで
もウインドウ本体２が射出成形型30内を移動（位置ず
れ）することはなく、正確な位置に枠材４が形成され、
かつ硬質皮膜３が成形型30にこすられて傷がつくなどの
不都合が防止される。
が位置決め部材34に係合して固定されているので、キャ
ビティ33に対してウインドウ本体２の位置決めが正確に
行え、型締め時や樹脂35の射出圧がかかった場合などで
もウインドウ本体２が射出成形型30内を移動（位置ず
れ）することはなく、正確な位置に枠材４が形成され、
かつ硬質皮膜３が成形型30にこすられて傷がつくなどの
不都合が防止される。
さらにウインドウ本体２の周縁部の凹段差部17には硬
質皮膜３が形成されないで硬質皮膜非形成部を有してお
り、枠材は硬質皮膜の端部を外側から覆うだけであるの
で、この部分において枠材４とウインドウ本体２とは固
着性が硬質皮膜に影響されない。すなわちシロキサン系
ハードコートやSiO2の硬質皮膜３は耐スクラッチ性、耐
候性、耐薬品性等に優れ、一方、化学的には安定してい
て他の材料との固着性は劣るが、ウインドウ本体２の周
縁部には硬質皮膜非形成部を有するので優れた固着性が
得られる。
質皮膜３が形成されないで硬質皮膜非形成部を有してお
り、枠材は硬質皮膜の端部を外側から覆うだけであるの
で、この部分において枠材４とウインドウ本体２とは固
着性が硬質皮膜に影響されない。すなわちシロキサン系
ハードコートやSiO2の硬質皮膜３は耐スクラッチ性、耐
候性、耐薬品性等に優れ、一方、化学的には安定してい
て他の材料との固着性は劣るが、ウインドウ本体２の周
縁部には硬質皮膜非形成部を有するので優れた固着性が
得られる。
また硬質皮膜３の端部は枠材４で外側から覆われて押
えられているため、端部から硬質皮膜３が剥がれること
がなく安定的に保持され、ウインドウ１の剛性も大き
い。
えられているため、端部から硬質皮膜３が剥がれること
がなく安定的に保持され、ウインドウ１の剛性も大き
い。
なお、ウインドウ１としては車両用のサイドウインド
ウ、フロントウインドウ、リヤウインドウなどいずれで
もよい。また枠材４はウインドウ本体２の外周縁の全周
に連続して形成しないで外周縁の一部に形成するもので
あってもよい。
ウ、フロントウインドウ、リヤウインドウなどいずれで
もよい。また枠材４はウインドウ本体２の外周縁の全周
に連続して形成しないで外周縁の一部に形成するもので
あってもよい。
本発明によれば、位置決め係合部を有する射出成形さ
れたウインドウ本体に周縁部の凹段差部を残して硬質皮
膜が形成され、射出成形型の位置決め部材と係合させて
枠材を一体的に射出成形するようにしたため、硬質皮膜
の形成範囲を制御し易く、枠材とウインドウ本体との固
着性が優れ、硬質皮膜を端部から剥がれることなく安定
して保持できるとともに枠材を所定位置に形成でき、剛
性を有する剛性樹脂製ウインドウを効率よく製造するこ
とができる。
れたウインドウ本体に周縁部の凹段差部を残して硬質皮
膜が形成され、射出成形型の位置決め部材と係合させて
枠材を一体的に射出成形するようにしたため、硬質皮膜
の形成範囲を制御し易く、枠材とウインドウ本体との固
着性が優れ、硬質皮膜を端部から剥がれることなく安定
して保持できるとともに枠材を所定位置に形成でき、剛
性を有する剛性樹脂製ウインドウを効率よく製造するこ
とができる。
第１図（Ａ）は製造されたウインドウの正面図、（Ｂ）
はそのＡ−Ａ断面図、第２図はウインドウ本体の成形工
程を示す断面図、第３図はウインドウ本体の透視図、第
４図（Ａ）〜（Ｄ）は硬質皮膜形成工程を示す断面図、
第５図は枠材成形工程を示す断面図である。 各図中、同一符号は同一または相当部分を示し、１はウ
インドウ、２はウインドウ本体、３は硬質皮膜、４は枠
材、10、30は射出成形型、13、33はキャビティ、14は突
出部、16は位置決め係合部、17は凹段差部、34は位置決
め部材である。
はそのＡ−Ａ断面図、第２図はウインドウ本体の成形工
程を示す断面図、第３図はウインドウ本体の透視図、第
４図（Ａ）〜（Ｄ）は硬質皮膜形成工程を示す断面図、
第５図は枠材成形工程を示す断面図である。 各図中、同一符号は同一または相当部分を示し、１はウ
インドウ、２はウインドウ本体、３は硬質皮膜、４は枠
材、10、30は射出成形型、13、33はキャビティ、14は突
出部、16は位置決め係合部、17は凹段差部、34は位置決
め部材である。
Claims (1)
- 【請求項１】透明な合成樹脂の射出成形により、周縁部
の裏面側に位置決め係合部、および外表面側に表面から
裏面に向けて凹状となる凹段差部を有するように板状に
形成され、 かつ周縁部の凹段差部に硬質皮膜非形成部を残して、少
なくとも外表面側に硬質皮膜が形成されたウインドウ本
体を、 キャビティに周縁部の硬質皮膜非形成部および硬質皮膜
形成部の一部を挿入するように射出成形型に載置し、 射出成形型の位置決め部材を前記位置決め係合部に係合
させて、ウインドウ本体とは別の樹脂を射出し、 ウインドウ本体の周縁部の硬質皮膜非形成部に樹脂を固
着するとともに、前記硬質被膜の端部を外側から覆うよ
うに枠材を形成する ことを特徴とする合成樹脂製ウインドウの製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1048194A JP2727629B2 (ja) | 1989-02-28 | 1989-02-28 | 合成樹脂製ウインドウの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1048194A JP2727629B2 (ja) | 1989-02-28 | 1989-02-28 | 合成樹脂製ウインドウの製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH02227225A JPH02227225A (ja) | 1990-09-10 |
| JP2727629B2 true JP2727629B2 (ja) | 1998-03-11 |
Family
ID=12796576
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1048194A Expired - Fee Related JP2727629B2 (ja) | 1989-02-28 | 1989-02-28 | 合成樹脂製ウインドウの製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2727629B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP6473786B1 (ja) * | 2017-08-21 | 2019-02-20 | カタニ産業株式会社 | インサート成形方法及びインサート成形用の金型 |
| JP7468092B2 (ja) * | 2020-04-03 | 2024-04-16 | Ａｇｃ株式会社 | 車両用窓材、車両用窓材の製造方法、及び車両用窓材の製造装置 |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS63159126A (ja) * | 1986-12-23 | 1988-07-02 | Central Glass Co Ltd | 窓材およびその製法 |
-
1989
- 1989-02-28 JP JP1048194A patent/JP2727629B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH02227225A (ja) | 1990-09-10 |
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