JPH044433Y2 - - Google Patents

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JPH044433Y2
JPH044433Y2 JP8046987U JP8046987U JPH044433Y2 JP H044433 Y2 JPH044433 Y2 JP H044433Y2 JP 8046987 U JP8046987 U JP 8046987U JP 8046987 U JP8046987 U JP 8046987U JP H044433 Y2 JPH044433 Y2 JP H044433Y2
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gutter
eaves
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sloped
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JP8046987U
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、這樋や谷樋等の傾斜樋が取り付けら
れた傾斜屋根の屋根排水装置に関する。
(従来の技術) 従来一般に、傾斜屋根の屋根排水には、断面半
円形等の這樋や、断面V形の谷樋が用いられてお
り、これらの傾斜樋は、屋根の上面に沿つてその
傾斜方向に取り付けられ、その軒先側先端が軒樋
の上方位置に配置されている。
このような従来の屋根排水装置にあつては、雨
量が多くなると、傾斜樋を流れる雨水の流速が早
くなつて軒樋から溢れ出したり、軒樋の側壁に当
つて飛散したりするという問題点があつた。
この問題点を解決するものとして、例えば、実
開昭54−106527号公報等に記載されているような
ものが知られている。この従来の屋根排水装置
は、軒樋の側壁上端部のうち、傾斜樋の軒先側開
口端と対向する位置に水返し板が立設されたもの
で、傾斜樋を勢いよく流れ下りてきた雨水の流れ
方向が、この水返し板によつて軒樋内部側に向け
られることで雨水の溢れ出し及び飛散を防止しよ
うとするものであつた。
(考案が解決しようとする問題点) しかしながら、このような従来の屋根排水装置
にあつては、水返し板が軒樋の側壁上端部に立設
されていて、軒に沿つて屋根上面から上方に大幅
に突出しているため、雨水の溢れ出し及び飛散が
防止されるだけでなく、屋根に積雪した雪までが
滑り下ちるのを止められることになる。従つて、
寒冷地において使用した場合には、屋根上への積
雪が進行して建築物に被害をもたらす恐れが生
じ、でなければ、雪の荷重により水返し板と共に
軒樋が軒先から脱落する恐れがあつて、寒冷地に
おいて水返し板は使用されないことが一般的であ
つた。
(問題点を解決するための手段) 本考案は、上述のような問題点を解決すること
を目的としてなされたもので、この目的達成のた
めに、本考案では、傾斜屋根の上面に沿つて傾斜
方向に取り付けられた傾斜樋の軒先側開口端が、
軒先に設置された軒樋の上方位置に配置され、前
記傾斜樋の軒先側端部内面に沿つてネツトが設け
られている手段とした。
(作用) 従つて、本考案の屋根排水装置では、傾斜樋の
軒先側端部内面に沿つてネツトが設けられている
ために、雨水は、傾斜樋の軒先側端部においてネ
ツトによる抵抗を受けてその流速を次第に減速す
る。
しかも、ネツトは傾斜樋の内面に沿つて設けら
れており、ほとんど屋根上面から上方に突出して
いないため、降雪時には、屋根上に積雪した雪が
軒下に落ちるのを止めない。
(実施例) 以下、本考案の実施例を図面により詳述する。
尚、本実施例を説明するにあたり、第3図に示
すような傾斜屋根Cの谷間部分に取り付けられる
屋根排水装置Aを例にとつて説明する。
まず、第1図及び第2図に示す第1実施例につ
いてその構成を説明する。
本実施例の屋根排水装置Aは、第1図に示すよ
うに、一対の傾斜板部11,11により断面V形
で長手状に形成された谷樋10と、該谷樋10の
軒先側端部内面に設けられたネツト20と、で構
成されている。
前記谷樋10は、表面が錆止め加工された金属
板を、屋根Cの傾斜に応じた角度に折り曲げ加工
したもので、傾斜屋根Cの傾斜方向に向けて配置
され、傾斜屋根Cに対して固定されており、その
軒先側開口端が軒樋Bの上方位置に配設されてい
る。
前記ネツト20は、紐を縦横交互に編んで形成
されており、一端を傾斜屋根Cの軒先から垂らし
て軒樋Bの内部に配設させた状態で(以下、垂ら
した部分を案内部21とする)谷樋10に対して
接着剤で固着されている。
次に、第1実施例の作用を説明する。
本実施例の屋根排水装置Aでは、降雨時には、
雨水はまず、傾斜屋根Cを伝つて谷樋10に流れ
込み、その谷樋10の軒先側端部を流れる際に、
ネツト20による抵抗を受けてその流速を次第に
減速し、ゆつくり軒樋Bに流れ込む。尚、雨量が
少ない場合には、雨水はネツト20の案内部21
を伝つて軒樋Bの内部に流れ込むため、傾斜屋根
Cの裏面が濡れて腐食するのを防止できる。
また、ネツト20は、谷樋10の内面に沿つて
設けられており、ほとんど傾斜屋根Cの上面から
上方に突出していないため、降雪時には、傾斜屋
根Cの上に積雪した雪が軒下に落ちるのを止めな
い。即ち、降雪時には、雪が谷樋10の上面に沿
つて滑り、軒下に落ちる。
従つて、本実施例の屋根排水装置Aは、確実に
雨水の溢れ出し及び飛散を防止できると共に、雪
害の心配なく寒冷地でも使用することができる。
ちなみに、ネツト20を、谷樋10の広い範囲
に亘らせて設けることにより、雨水に対して長い
範囲で減速作用を及ぼすことができ、雨水の溢れ
出し及び飛散防止に、より効果的である。
以上、本考案の実施例を図面により詳述してき
たが、具体的な構成はこの実施例に限られるもの
ではなく本考案の要旨を逸脱しない範囲の設計変
更等があつても本考案に含まれる。
例えば、実施例では、断面V形の谷樋を例にと
つて説明したが、例えば、断面半円形等の傾斜樋
でもよく、這樋にも適用可能である。
また、実施例では、ネツトを紐で形成したが、
針金で形成してもよいし、また、金属板や樹脂板
を加工して形成してもよい。
(考案の効果) 以上説明してきたように、本考案の屋根排水装
置にあつては、傾斜樋の軒先側端部において、ネ
ツトの抵抗により雨水の流速を減速することがで
きるため、軒樋からの雨水の溢れ出しや飛散を防
止することができる。
しかも、ネツトは、屋根上に積雪した雪が軒下
に落ちるのを止めないため、寒冷地で使用しても
雪害を招く心配はない。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案第1実施例の傾斜樋の使用状態
を示す斜視図、第2図は第1実施例の傾斜樋の使
用状態を示す断面図、第3図は屋根に谷樋が取り
付けられた建築物を示す斜視図である。 A……屋根排水装置、B……軒樋、C……傾斜
屋根、10……谷樋(傾斜樋)、20……ネツト。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 傾斜屋根の上面に沿つて傾斜方向に取り付けら
    れた傾斜樋の軒先側開口端が、軒先に設置された
    軒樋の上方位置に配置され、 前記傾斜樋の軒先側端部内面に沿つてネツトが
    設けられていることを特徴とする傾斜樋。
JP8046987U 1987-05-27 1987-05-27 Expired JPH044433Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8046987U JPH044433Y2 (ja) 1987-05-27 1987-05-27

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8046987U JPH044433Y2 (ja) 1987-05-27 1987-05-27

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS63190426U JPS63190426U (ja) 1988-12-07
JPH044433Y2 true JPH044433Y2 (ja) 1992-02-10

Family

ID=30931302

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JP8046987U Expired JPH044433Y2 (ja) 1987-05-27 1987-05-27

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JPS63190426U (ja) 1988-12-07

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