JP3076322U - 軒樋用カバ− - Google Patents
軒樋用カバ−Info
- Publication number
- JP3076322U JP3076322U JP2000006678U JP2000006678U JP3076322U JP 3076322 U JP3076322 U JP 3076322U JP 2000006678 U JP2000006678 U JP 2000006678U JP 2000006678 U JP2000006678 U JP 2000006678U JP 3076322 U JP3076322 U JP 3076322U
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- eaves gutter
- top surface
- eaves
- rainwater
- cover
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Sewage (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 適宜の透孔を設けた板材からなる軒樋用カバ
ーにおいて、落葉による透孔の閉塞を軽減する。 【解決手段】 実質的に水平な頂面1、前記頂面1に連
続しかつ外側2aが低くなるように傾斜している外側面
2、前記頂面1の内側に位置する実質的に水平な内側面
3及び前記内側面3と前記頂面1との間の立上り面4と
からなり、前記頂面1は屋根12の軒先12aより低く
なる高さであり、少なくとも前記頂面1、前記外側面2
及び前記内側面3に多数の透孔5を設ける。
ーにおいて、落葉による透孔の閉塞を軽減する。 【解決手段】 実質的に水平な頂面1、前記頂面1に連
続しかつ外側2aが低くなるように傾斜している外側面
2、前記頂面1の内側に位置する実質的に水平な内側面
3及び前記内側面3と前記頂面1との間の立上り面4と
からなり、前記頂面1は屋根12の軒先12aより低く
なる高さであり、少なくとも前記頂面1、前記外側面2
及び前記内側面3に多数の透孔5を設ける。
Description
【0001】
本考案は、軒樋に落葉などごみが入り込まないようにするための軒樋用カバー に関するものである。
【0002】
建物には、屋根から流れ落ちる雨水が建物の周辺に落ちないように、雨水を集 めて流すための樋が設けられている。樋は、屋根の軒先から流れ落ちる雨水を受 けるために軒先に沿って設けられた軒樋及び軒樋に流れた雨水を集めて排水溝に 導くための竪樋からなっている。
【0003】 屋根から流れ落ちる雨水は、軒樋に流れ込み、竪樋を経て排水溝に流れる。軒 樋は軒先に設けられており、竪樋は軒樋から建物の壁に沿うようにして屈曲して 排水溝に至っている。
【0004】 ところで、軒樋に流れ落ちる雨水は通常雨水以外にごみを伴う。雨水に伴われ るごみとしては、落葉のように比較的大きいものと砂のように微細なものがある 。砂のような微細なごみだけであるならば、竪樋の屈曲部で停滞するおそれがほ どんどない。しかしながら、落葉のように比較的大きいごみは屈曲部で引っ掛か って停滞仕勝ちである。このような大きいごみが屈曲部で一旦停滞すると、その ごみによって砂のような微細なごみが堰き止められ、ついには竪樋を閉塞するに 至る。そこで、粗大なごみが竪樋に入り込まぬように竪樋の入り口を網で塞ぐこ とで竪樋内にごみが入らないようにしている。
【0005】 また、軒樋全体を覆う軒樋用網カバー(実公昭5−685号公報、特開平11 −117473号公報など)が提案されている。
【0006】 さらに、網カバーに代えて、適宜の透孔を設けた板材からなる軒樋用カバー( 実用新案登録第2508559号公報、特開平8−338110号公報、特開平 11−62135号公報、特開2000−8559号公報など)が提案されてい る。
【0007】 ここで提案されている適宜の透孔を設けた板材からなる軒樋用カバーの形状は 、凹型形状と凸型形状に大別される。 前者の凹型形状の軒樋用カバーとしては、断面円弧状の凹状としたもの(特開 平8−338110号公報)、屋根の軒先先端側から軒樋の正面方向に向かって 低くなる傾斜板、この傾斜板に連続して下面側に凸となる曲面部を設けたもの( 特開2000−8559号公報)が挙げられる。 また、後者の凸型形状の軒樋用カバーとしては、中央部よりも内側に頂部が位 置し、その頂部から平面状に内側斜面及び外側斜面が形成されたもの(実用新案 登録第2508559号公報)、楕円形若しくは円形断面の上半分の曲面部又は 蒲鉾形断面の形状としたもの(特開平11−62135号公報)が挙げられる。
【0008】
竪樋の入り口を網で塞いだ場合、軒樋内にはごみが入り込み堆積する。これを 放置すると雨水の流れが阻害され、軒樋からあふれ出る結果を招来するから、軒 樋内を点検して取り除く必要がある。軒樋内は梯子などを使用して覗き見る必要 があることから、点検を忘れがちである。その結果、降雨時に軒樋から雨水があ ふれ出てからあわてて軒樋内に堆積したごみを取り除くような事態が頻繁に生ず る。
【0009】 軒樋全体を覆う軒樋用網カバー又は透孔を設けた板材からなる軒樋用カバーは 、軒樋内にごみが入らないようにするために提案されている。 ところが、軒樋用網カバーを用いると、雨水と共に流れ落ちた落葉が網目に引 っ掛かりやすい。一旦落葉が網目に引っ掛かると引っ掛かった落葉によって後か ら流下する落葉が障害となり、結局は軒樋用網カバーの上にごみが堆積すること になる。 軒樋用網カバーの上のごみは地上からでも容易に確認できるから、点検を忘れ ることはないが、堆積したごみを取り除く手間がかかることには変りがないばか りか、網目に引っ掛かったごみは取り除き難いものである。
【0010】 適宜の透孔を設けた板材からなる軒樋用カバーは、落葉が網目に引っ掛からな いようにするために提案されている。このような軒樋用カバーにおいて、透孔は 、雨水を軒樋内に通過させるために設けられる。そして、前記の文献には、軒樋 用カバーの上に落下した落葉は乾燥することにより風で吹き飛ばされて落下する から、堆積したごみを取り除く必要がないと記載されている。
【0011】 本考案者も軒樋内に堆積する落葉に悩まされ、板材からなる軒樋用カバーを試 作してその効果を確認した。 その結果、晴れ又は曇りのときに落下する乾燥した落葉は風により飛散するこ とが判明した。ところが、凹型形状の軒樋用カバーにおいては、無風時には落葉 が飛散することなく残り、無風のまま降雨を迎えるとその降雨により湿潤して張 り付き、軒樋用カバーに設けた透孔を塞いでしまうこと、その結果屋根から流下 する雨水が軒樋内に落ちることができずにあふれ出てしまうことが判明した。 また、凸型形状の軒樋用カバーにおいては、無風時に軒樋用カバーの上に落下 した落葉が滑り落ちるから、そのまま堆積することはない。ところが、降雨時に 屋根上に落下した落葉は雨水と共に流下して軒樋用カバーの表面に流れ落ちる。 そして、流れ落ちた落葉は湿潤しているため軒樋用カバーの表面に張り付いてし まう。次に流れ落ちた落葉は、先に張り付いた落葉により軒樋内に入ることがで きなくなった雨水と共に流れ落ち、先に張り付いた落葉より下流側まで流され、 そこで張り付いてしまう。そうすると、張り付いた落葉により軒樋内への雨水流 入が邪魔され、雨水が軒樋の外側に落下することが判明した。
【0012】 本考案は、適宜の透孔を設けた板材からなる軒樋用カバーにおいて、落葉によ る透孔の閉塞を軽減することを課題とするものである。
【0013】
本考案は、実質的に水平な頂面1、前記頂面1に連続しかつ外側2aが低くな るように傾斜している外側面2、前記頂面1の内側に位置する実質的に水平な内 側面3及び前記内側面3と前記頂面1との間の立上り面4とからなり、前記頂面 1は屋根12の軒先12aより低くなる高さであり、少なくとも前記頂面1、前 記外側面2及び前記内側面3に多数の透孔5を設けてなる軒樋用カバー10であ る(図1参照、図1は軒樋11の端部を切り欠いた図面)。
【0014】 本考案になる軒樋用カバー10は、軒樋本体11の縁に載置され、軒樋全体を カバーする。すなわち軒樋11の内側縁11aに内側面3の縁が載置される。そ して、頂面1が軒先12aより低く、さらに、軒先12aと頂面1との間隙は当 然に狭いので、降雨量が多くて屋根12の上に落下した落葉を押し流す程度の勢 の雨水であるときに、屋根12から流れ落ちる雨水は頂面1の上に大部分が流下 する。軒先12aと頂面1との間隙は当然に狭いので、この間隙に落葉が入り込 むこともない。
【0015】 このとき、雨水と共に流れ落ちた落葉は、頂面1の上に残り、外側面2までは 流れない。雨水は頂面1に設けられた透孔5から軒樋11内に大部分が落下し、 また、頂面1が水平面であるため落葉が滑り落ちることなくそのまま頂面1の上 に残るからである。
【0016】 落葉が多いときには落葉により頂面1の透孔5が塞がれ、そのために外側面2 の上まで雨水が流れることもあるが、そのようなときでも、落葉は頂面1に残っ た落葉が抵抗となって外側面2まで流れない。このため、外側面2の透孔5が塞 がれることがない。したがって、雨水は軒樋11の中に落下する。
【0017】 また、雨が弱いときは大部分の雨水が、また、雨が強いときには一部の雨水が 軒先12aと頂面1との間隙から内側面3の上に流れ、透孔5から軒樋11内に 落下する。また、軒先12aと頂面1との間隙が狭いのでこの間隙から落葉が入 り込むこともないのである。
【0018】 頂面1の上に残った落葉は、雨が止んだ後乾燥すると浮き上がり、風により飛 散される。外側面2に沿って吹き上がる風により落葉の下側からも乾燥されるの で乾燥も速やかである。
【0019】 本考案になる軒樋用カバーの作用は上記のとおりであるから、頂面1について 実質的に水平とは、真の意味での水平面のほか、雨水と共に落下した落葉が外側 面2の上に滑り落ちない程度までの斜面をも含む意味である。また、内側面3に ついて実質的に水平とは、軒先12aと頂面1との間隙から内側面3の上に流れ 落ちた雨水が透孔5から軒樋11内に落下することができる程度の斜面をも含む 意味である。
【0020】
本考案の軒樋用カバーは、多数の透孔5を設ける都合から、金属板で作製する のが好ましい。塩化ビニル樹脂など耐候性が良好である材料であればプラスチッ ク材であってもよい。金属板としては、耐食性と熱伝導性が低くて太陽熱により 暖まりやすいことから、ステンレス鋼板が最も好ましい。暖まりやすい材料であ ると落葉の乾燥を速めることができるからである。
【0021】 金属板は通常の使用状態で容易に変形しない程度の厚さであればよい。容易に 変形するようであると変形して凹みやすく、凹みができるとそこに落葉が堆積す るからである。ステンレス鋼板や鉄板であるときには、およそ0.5mm以上で あれば充分である。
【0022】 透孔5の寸法は、落葉が突き刺さることのないように、たとえば丸孔であれば 直径5〜7mm程度であるのが好ましい。孔の形状については特に制限がないが 、加工が容易であることから丸孔であるのが好ましい。 また、透孔5はピッチが7〜9mmで千鳥状に配置されるのが好ましい。外側 面2の上に流れた雨水が軒樋内に確実に落下するようにするためである。
【0023】 外側面2が水平面(図1において点線で示される)となす角度αは、25〜4 5度であるのが好ましく、30〜40度であるのがより好ましい。 この角度が小さいと外側面2が占める割合が大きくなる結果、頂面1が狭くな って雨水と共に流下した落葉が頂面1を越えて外側面2に流れ落ちることになり がちである。また、この角度が大きいと、頂面1を越えて外側面2に流れ落ちた 雨水が軒樋11内に落下しないで流れ落ちてしまうことになりがちである。 頂面1と外側面2とをつなぐ面は、金属板を折り曲げて形成することから曲面 となる。この曲面の曲率半径はできるだけ小さくするのが好ましい。曲率半径が 大きいと頂面1から外側面2になだらかに連続することになり、雨水によって落 葉が流されて外側面2に流れるようになるからである。
【0024】 頂面1の幅は30〜40mm程度であるのが好ましい。この幅が狭すぎると雨 水と共に流下した落葉が頂面1を越えて外側面2に流れ落ちることになりがちで ある。また、不必要に広いと外側面2の傾斜が大又は内側面3の幅を狭くせざる を得なくなる。
【0025】 また、頂面1は軒先12aの上面より10mm程度低くなりかつ軒先12aと の間隙が10mm程度となるようにされるのが好ましい。 頂面1が低すぎると雨水が跳ねて飛び散りがちであり、間隙が広すぎると落葉 が入り込む恐れがある。
【0026】 また、内側面3の幅は20〜30mm程度であるのが好ましい。この幅が狭す ぎると雨水が軒樋11内に落下し難くなる。
【0027】 内側面3と頂面1との間の立上り面4は軒樋11の設置状況(縁の高さなど) により適宜の寸法が定まる。また、この立上り面4には透孔5を設けなくても差 し支えない。この立上り面4から軒樋11内に雨水が流れ込むことは殆ど期待で きないからである。
【0028】 本考案になる軒樋カバー10は、例えば、軒樋の受け具13の先端にあるクリ ップ13a,13aを利用して軒樋11に固定される。
【0029】 本考案者は、厚さ0.8mmで直径6mmの円形孔をピッチ8mmで千鳥状に 設けたパンチングメタル(ステンレス鋼板製及び鉄板製)を用い、内側面3の幅 25mm、立上り面4が35mm、頂面1が35mm、外側面2と水平面との角 度が35度(外側面の幅=60mm)の軒樋用カバーを試作して自宅において試 用した。その結果、2年間全く手入れする必要なく、豪雨とされたときでも雨水 が軒樋外に流れだすこともなかった。
【0030】
本考案によれば、降雨時においても軒樋用カバーに設けた透孔5の少なくとも 一部は湿潤した落葉で塞がれないから、雨水を軒樋11内に落下させることがで きる。
【図1】本考案の一実施例を示す一部を切り欠いた斜視
図である。
図である。
【符号の説明】 1 頂面 2 外側面 2a 外側面の外側 3 内側面 4 立上り面 5 透孔 10 軒樋用カバー 11 軒樋 12 屋根 12a 軒先 13 軒樋の受け具 13a クリップ
Claims (1)
- 【請求項1】 実質的に水平な頂面、前記頂面に連続し
かつ外側が低くなるように傾斜している外側面、前記頂
面の内側に位置する実質的に水平な内側面及び前記内側
面と前記頂面との間の立上り面とからなり、前記頂面は
屋根の軒先より低くなる高さであり、さらに、少なくと
も前記頂面、前記外側面及び前記内側面に多数の透孔を
設けてなる軒樋用カバ−。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000006678U JP3076322U (ja) | 2000-09-14 | 2000-09-14 | 軒樋用カバ− |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000006678U JP3076322U (ja) | 2000-09-14 | 2000-09-14 | 軒樋用カバ− |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3076322U true JP3076322U (ja) | 2001-03-30 |
Family
ID=43209389
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000006678U Expired - Lifetime JP3076322U (ja) | 2000-09-14 | 2000-09-14 | 軒樋用カバ− |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3076322U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011214296A (ja) * | 2010-03-31 | 2011-10-27 | Takiron Co Ltd | 軒樋の落ち葉除け構造 |
-
2000
- 2000-09-14 JP JP2000006678U patent/JP3076322U/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011214296A (ja) * | 2010-03-31 | 2011-10-27 | Takiron Co Ltd | 軒樋の落ち葉除け構造 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US4604837A (en) | Cover member for rain gutters | |
US7448167B2 (en) | Gutter and roof protection system | |
US4435925A (en) | Shield for eaves drain gutter | |
US4493588A (en) | Non-clogging eaves trough | |
US20070220814A1 (en) | Roof Gutter | |
US7544288B1 (en) | Gutter filtering device | |
US20070094939A1 (en) | Gutter cover with passive ice and snow melt | |
US6745516B2 (en) | Cover apparatus for rain gutters | |
US10053867B2 (en) | Apparatus for diverting water | |
US10711464B1 (en) | Water diverting and filtering device for rain gutters | |
JP3071322B2 (ja) | 軒樋装置 | |
US20060150532A1 (en) | Gutter assembly and method for making same | |
JP2000008559A (ja) | 軒樋落葉除け | |
JP3076322U (ja) | 軒樋用カバ− | |
JPH09279782A (ja) | 湾曲網目体を有する雨樋 | |
KR200490589Y1 (ko) | 빗물받이 | |
JPH09170311A (ja) | 軒樋カバー | |
AU782887B2 (en) | Valley gutter guard | |
JP4455016B2 (ja) | 雨樋 | |
JP7449014B1 (ja) | 雨樋への落ち葉の堆積防止カバー | |
JP4482197B2 (ja) | 樋水返し具 | |
JP2002188252A (ja) | 雨 樋 | |
JPH0443530B2 (ja) | ||
JPH044433Y2 (ja) | ||
JPS6137705Y2 (ja) |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
EXPY | Cancellation because of completion of term |