JP2011214296A - 軒樋の落ち葉除け構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】軒樋の落ち葉除け部材の上に落ち葉等が載っても、落ち葉等が落ち葉除け部材の表面形状に添って引っ掛かり難く、また、落ち葉等が風の力で速やかに取り除かれる軒樋の落ち葉除け構造を提供する。
【解決手段】通水性を有する落ち葉除け部材1を、軒樋2の上方開口部のうち、少なくとも軒樋2の屋外側耳部2aから屋根3の先端部にかけての上方開口面を覆うように取付けた軒樋2の落ち葉除け構造であって、落ち葉除け部材1は、落ち葉受け部1aと通風部1bを備えており、落ち葉受け部1aと通風部1bとの間に屈曲部1eが形成されている構成とする。これにより、落ち葉等が落ち葉除け部材1の表面形状に添って引っ掛かり難くなると共に、風Wが通風部1bから落ち葉除け部材1の内側に吹き込むことができるので、落ち葉等を容易に吹き飛ばすことができ、落ち葉等が落ち葉受け部1aに堆積する恐れがなくなる。
【選択図】図1

Description

本発明は、軒樋内への落ち葉やゴミ等の入り込みを防止するための軒樋の落ち葉除け構造に関するものである。
従来、軒樋内に落ち葉やゴミ等が入り込み、堆積すると、軒樋が詰まって雨水が流れなくなり、雨水が軒樋から溢れ出してしまうという問題があった。
そこで、軒樋内への落ち葉やゴミ等の入り込みを防止するために、軒先に固定される樋支持具に軒樋を吊下保持せしめ、同樋支持具上に前下方へ傾斜したごみ避け多孔板を取着保持せしめ、該ごみ避け多孔板の前端縁部を軒樋の前側上端部上側に、同ごみ避け多孔板の後端縁部を屋根先部下側に、各々近接状態に位置させてなる軒先樋装置が考案されている(特許文献1)。
この軒先樋装置は、落ち葉、紙片等のごみが少量の場合は、スムーズに滑り落とされて軒樋上に堆積することがなく、屋根先部から流下する雨水は軒樋内に支障なく受けられるものとされている。
また、軒樋の上端開口部に被せる網カバーであって、その中央が上方に円弧状に隆起し、その左右が下方に円弧状に膨出傾斜した網カバーと、該カバーの左右の側縁を軒樋の左右の上端側縁に固定するための固定手段とからなる軒樋保護カバーも提案されている(特許文献2)。
この軒樋保護カバーも同様に、落ち葉や小石や砂等の塵埃が少量の場合は、それらが軒樋内側に入り込むのを防いで、それらの塵埃を軒下に確実に落下させることのできるものとされている。
実開平05−78762号公報 特開平10−37411号公報
しかしながら、特許文献1に記載の軒先樋装置のごみ避け多孔板は、軒樋の前側上端部上側から屋根先部下側に跨る平坦面として形成されているため、ごみ避け多孔板の上に載った落ち葉等は、ごみ避け多孔板の表面形状(平坦面)に添って引っ掛かり易くなり、雨水の量が少なかったり、落ち葉等の量が多かったりする場合には、落ち葉等がスムーズに滑り落とされず、ごみ避け多孔板の上に添うように引っ掛かって残留し、堆積する恐れがあり、雨水が軒樋内に流入できず、雨水が軒樋から溢れ出してしまうという問題が残されていた。
また、特許文献2に記載の軒樋保護カバーの網カバーは、大きな曲率の円弧状に形成されているため、その表面形状(円弧状)に添って落ち葉等が引っ掛かって残留し易くなり、上述したごみ避け多孔板と同様の問題が残されていた。
本発明は、上記の問題に鑑みてなされたもので、その解決しようとする課題は、軒樋内への落ち葉等の入り込みを防止すると共に、落ち葉等が落ち葉除け部材の上に載っても、落ち葉除け部材の表面形状に添って引っ掛かり難く、さらには、落ち葉等が風の力で速やかに取り除かれる軒樋の落ち葉除け構造を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明に係る軒樋の落ち葉除け構造は、通水性を有する落ち葉除け部材を、軒樋の上方開口部のうち、少なくとも軒樋の屋外側耳部と屋根の先端部にかけての上方開口面を覆うように取付けた軒樋の落ち葉除け構造であって、落ち葉除け部材は、落ち葉受け部と通風部を備えており、落ち葉受け部と通風部との間に屈曲部が形成されていることを特徴とするものである。
本発明の軒樋の落ち葉除け構造においては、通風部が、落ち葉受け部の屋外側に形成されていることが好ましく、2つ以上の落ち葉受け部がそれぞれ通風部を介して設けられており、屋外側の落ち葉受け部の傾斜角度が、建物側の落ち葉受け部の傾斜角度よりも大きく形成されていることがより好ましい。また、屋外側の落ち葉受け部の屋外側端部が軒樋の屋外側耳部付近に位置することがより好ましく、さらに、落ち葉受け部の一部又は全部、及び、通風部の一部又は全部、を屋根上面の仮想延長線よりも上側に位置させたことがより好ましい。
尚、落ち葉受け部又は通風部の傾斜角度とは、落ち葉除け部材を軒樋に取付けた状態において、落ち葉受け部又は通風部の水平に対する傾斜角度のことを意味するものである。
本発明の軒樋の落ち葉除け構造は、通水性を有する落ち葉除け部材を、軒樋の上方開口部のうち、少なくとも軒樋の屋外側耳部と屋根の先端部にかけての上方開口面を覆うように取付けた軒樋の落ち葉除け構造であって、落ち葉除け部材は、落ち葉受け部と通風部を備えており、落ち葉受け部と通風部との間に屈曲部が形成されているので、落ち葉等が屈曲部を跨いで落ち葉受け部から通風部にかけての屈曲した表面形状に添うように引っ掛かることは困難である。その結果、落ち葉等と落ち葉除け部材との間に隙間ができ、接触面積が少なくなるため、引っ掛かる部分が少なくなって、風で吹き飛ばされ易くなり、落ち葉等が落ち葉受け部に堆積する恐れがなくなる。また、通風部を設けることで風が通風部から落ち葉除け部材の内側(裏側)に吹き込むことができ、落ち葉受け部に載った落ち葉等の裏側に風が吹き付けるので、落ち葉等を容易に吹き飛ばすことができ、落ち葉等が落ち葉受け部に堆積する恐れがなくなる。さらに、落ち葉受け部に載った落ち葉等が雨水や朝露等によって濡れている場合であっても、落ち葉等の裏側(落ち葉除け部材の裏側)から風が吹き付けることにより、落ち葉等と落ち葉除け部材とが接触している部分の乾きが速くなり、風によって吹き飛ばされ易くなるため、落ち葉等が落ち葉受け部に堆積する恐れがなくなる。
また、通風部が、落ち葉受け部の屋外側に形成されていることで、屋外側の通風部から落ち葉除け部材の内側に吹き込んだ風が、建物側の落ち葉受け部の裏側へ直接的に吹き付けることができる。
さらに、2つ以上の落ち葉受け部がそれぞれ通風部を介して設けられており、屋外側の落ち葉受け部の傾斜角度が、建物側の落ち葉受け部の傾斜角度よりも大きく形成されている落ち葉除け構造は、建物側から屋外側へ向かうにつれて傾斜角度が大きくなるため、特に屋外側の落ち葉受け部に載った落ち葉等が屋外側へ滑り落ち易くなって、落ち葉受け部に落ち葉等が堆積する恐れがなくなると共に、屋外側の落ち葉受け部の建物側に形成されている通風部の前に落ち葉等が堆積しないので、通風部1bに風Wが吹き込むのを遮るものがないため、風Wは確実に通風部から落ち葉除け部材の内側へ吹き込むことができる。
また、屋外側の落ち葉受け部の屋外側端部を軒樋の屋外側耳部付近に位置させると、落ち葉受け部と軒樋との隙間がほとんどなくなり、落ち葉受け部から屋外側へ向かって滑り落ちる落ち葉等が落ち葉受け部と軒樋との隙間に堆積することがなくなる。
さらに、落ち葉受け部の一部又は全部、及び、通風部の一部又は全部、を屋根上面の仮想延長線よりも上側に位置させることで、通風部から吹き込んだ風が屋根の上面に向かって吹き抜けることができるため、風の通りがよくなって、落ち葉受け部に載った落ち葉等が吹き飛ばされ易くなる。
本発明の一実施形態に係る軒樋の落ち葉除け構造を示す断面図である。 本発明の一実施形態に係る軒樋の落ち葉除け構造において落ち葉受け部に落ち葉が載っている状態を示す断面図である。 図1に示す軒樋の落ち葉除け構造の落ち葉除け部材の上部を示す部分拡大図である。 図3と同様に、図1に示す軒樋の落ち葉除け構造の落ち葉除け部材の上部を示す部分拡大図である。 本発明の他の実施形態に係る軒樋の落ち葉除け構造において落ち葉受け部に落ち葉が載っている状態を示す断面図である。 本発明のさらに他の実施形態に係る軒樋の落ち葉除け構造において落ち葉受け部に落ち葉が載っている状態を示す断面図である。
以下、図面を参照して本発明の具体的な実施形態を詳述する。
図1に示す軒樋2の落ち葉除け構造は、軒樋2の上方開口部に通水性を有する落ち葉除け部材1を取付けたものであり、落ち葉除け部材1は、軒樋2の屋外側耳部2aから屋根3の先端部にかけての上方開口面を覆うように取付けられている。
軒樋2は、底壁2eから立ち上がる屋外側壁2c、建物側壁2dとそれぞれの先端に形成されている屋外側耳部2a、建物側耳部2bを備えるものであり、屋外側耳部2a、建物側耳部2bを支持具(不図示)で保持して建物の軒先に取付けられている。
落ち葉除け部材1は、通水性と通風性を備え、かつ一定サイズより大きな異物を通過させない開口部を有するもので、軒樋2の上方開口部のうち、少なくとも軒樋2の屋外側耳部2aと屋根3の先端部にかけての上方開口面を覆うように取付けられ、これにより落ち葉等の軒樋2内への入り込みを防止しつつ、雨水や風Wを通過させて、雨水を軒樋2に導入し、通過させた風Wによって落ち葉等を吹き飛ばすことを可能とする。本実施例においては、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル等の熱可塑性樹脂で成形された網目状のネット体を軒樋2の上方開口部に収まるように折り曲げ加工したものが用いられており、落ち葉受け部1a、通風部1b、屈曲部1e、屋外側折返し部1c、建物側折返し部1dとからなるものである。この落ち葉除け部材1に用いるネット体は、軒樋2の長手方向に長く伸びて形成されており、その長さは、軒樋2の内側に収まるように軒樋2よりも短くなっている。一方、軒樋2の長手方向に対して直交する方向(以下、幅方向という)の長さは、落ち葉受け部1a、通風部1b、屈曲部1e、屋外側折返し部1c、建物側折返し部1dを形成できる長さになっている。このネット体を、折り目が軒樋2の長手方向と略平行となるように折り曲げ加工することで、本実施例における落ち葉除け部材1が形成されている。また、落ち葉除け部材1は、網目状のネット体であるため、通水性、通風性を有するが、落ち葉等は入り込めないような目の細かさに設計されている。この網目状のネット体の他にも、雨水や風Wは通り抜けできるが、落ち葉等は通さないものであれば、本発明の落ち葉除け部材1として用いることができ、例えば、多くの孔が穿孔された板体や筒状体等も好適に用いられ、その材質も熱可塑性樹脂に限定されず、ステンレスやアルミニウム等の金属材料等も好適に用いられる。
上記落ち葉受け部1aは、落ち葉除け部材1における軒樋2の屋外側耳部2aから屋根3の先端部にかけての上方開口面を覆う部分のうち、通風部1bと屈曲部1eを除いた部分であり、通水性と通風性を備え、かつ一定サイズより大きな異物を通過させない開口部を有することから、その表面に落ち葉等を通過させずに残留させることで落ち葉等が軒樋2へ入り込むことを防止する。落ち葉受け部1aの表面に落ち葉等が載った状態で雨が降ると、落ち葉等は雨水によって落ち葉受け部1aから屋外側へ流されて滑り落ちるものと、雨水に濡らされて落ち葉受け部1aの表面に付着して残留し、堆積するものがある。堆積した落ち葉等が少量の場合、雨水は落ち葉受け部1aの表面の落ち葉等が堆積していない部分から軒樋2内へ流入することができるが、堆積した落ち葉等が大量の場合には、落ち葉等が堆積していない部分がほとんどないため雨水は軒樋2内へ流入し難くなり、流入できなかった雨水は落ち葉等の表面を伝って屋外側へ垂れ流しになってしまう。そこで、落ち葉受け部1aの表面に落ち葉等が堆積しないように、本発明の落ち葉除け部材1には、通風部1bと屈曲部1eが形成されている。
通風部1bは、落ち葉受け部1aと同様に、通水性と通風性を備え、かつ一定サイズより大きな異物を通過させない開口部を有するので、その表面から落ち葉等は通過できないが、雨水や風は通過することができる。通風部1bは、さらに、その傾斜角度Tが、落ち葉受け部1aの傾斜角度U1,U2よりも大きく形成されている部分であるので、通過できなかった落ち葉等は滑り落ちる等して、その表面に残留することはなく、常に外部からの風Wを通過させて樋2の内側に吹き込ませ、落ち葉受け部1aの裏側にも及ぶから、吹き込んだ風Wが落ち葉受け部1aに載った落ち葉等を吹き飛ばし易くする効果を有する。図1に示した実施例では、建物側から屋外側に向かって、建物側の落ち葉受け部1a、建物側の屈曲部1e、通風部1b、屋外側の屈曲部1e、屋外側の落葉受け部1aの順で形成されており、通風部1bは、建物側の落ち葉受け部1aの屋外側端部から建物側の屈曲部1eを介して下向き(屋外側の落ち葉受け部1aの建物側端部から屋外側の屈曲部1eを介して上向き)に略垂直に形成されているので、通風部1bの表面に落ち葉等が残留して堆積することは皆無である。
一方、屈曲部1eは、落ち葉受け部1aと通風部1bとの間に形成された小さな曲率半径で屈曲した部分である。この屈曲部1eは、曲率半径が小さいので、落ち葉等がこの部分を跨いで載った場合でも、屈曲部1eの両端に連なる落ち葉受け部1aと通風部1bの両方に跨って添うことは難しいため、落ち葉等と落ち葉除け部材1との接触面積が少なくなると共に、落ち葉等と落ち葉除け部材1との間に隙間ができるため、その隙間に風Wが吹き込むと落ち葉等は容易に吹き飛ばされるという効果を有する。本実施例における屈曲部1eの曲率半径は30mm以下となるように形成されており、曲率半径が小さいため、落ち葉等がこの部分に跨いで載った場合でも、屈曲部1eの両端に連なる落ち葉受け部1aと通風部1bの両方に跨って添うことは難しく、上述した効果を十分に奏する。さらに、屈曲部1eを10mm以下の小さな曲率半径となるように形成することで、屈曲部1eを跨いで落ち葉受け部1aと通風部1bの両方に跨って添うことは皆無となり、上述した効果がより顕著となる。
尚、屈曲部1eは、30mm以下、さらには10mm以下の小さな曲率半径であることが好ましいが、曲率半径が0mmの完全な角を屈曲部1eとしてもよく、曲率半径の小さな屈曲部1eと同様の効果を奏する。
図2は建物側の落ち葉受け部1aの上に落ち葉が載っている状態を示すものであるが、落ち葉は、落ち葉受け部1aに約半分が載っており、残りの約半分は屋外側へはみ出した状態になっている。すなわち、建物側の落ち葉受け部1aから建物側の屈曲部1eを介して通風部1bが下向きに略垂直に形成され、通風部1bの下端から屋外側の屈曲部1eを介して屋外側下向きに傾斜するように屋外側の落ち葉受け部1aが形成されていることによって通風部1bの高さ分の段差が生じると共に、建物側の屈曲部1eは小さな曲率半径で屈曲しているため、落ち葉は落ち葉受け部1aから通風部1bに跨ってその表面形状に添うことができず、落ち葉と落ち葉除け部材1との間に隙間ができる。この隙間に風Wが吹き付けることで落ち葉は容易に飛ばされるので、落ち葉受け部1aに落ち葉が堆積することはなくなる。
また、図2に示すように落ち葉受け部1aの建物側端部から屋外側端部までの長さを落ち葉等の大きさよりも短くなるように形成することで、落ち葉等が落ち葉受け部1aからはみ出すため、上述した隙間ができ易くなって、落ち葉等と落ち葉受け部1aの接触面積が小さくなるので落ち葉等が風Wで吹き飛ばされ易くなる。
このような本発明の落ち葉除け構造において、図2に示すように落ち葉受け部1aの上に落ち葉等が載っている状態で風Wが吹くと、通風部1bの表面には落ち葉等が載っていないので、風Wは通風部1bを通り抜けて落ち葉除け部材1の内側(裏側)へ吹き込むことができる。落ち葉除け部材1の内側へ吹き込んだ風Wが、落ち葉受け部1aの裏側に吹き付けると、落ち葉受け部1aの表面に載っている落ち葉等の裏側から風Wが吹き付けることになるので、落ち葉等は吹き飛ばされて落ち葉受け部1aから屋外側へ落下する。また、落ち葉等が濡れた状態で落ち葉受け部1aに付着している場合は、落ち葉等の裏側から風Wが吹き付けることで、落ち葉等と落ち葉受け部1aとの接触部分が乾いて落ち葉等が落ち葉受け部1aから離れ易くなり、さらに風Wが吹き付けることで落ち葉等は容易に吹き飛ばされて落ち葉受け部1aから屋外側へ落下する。
尚、建物側の落ち葉受け部1aは、通風部1bよりも建物側に形成されているので、通風部1bから落ち葉除け部材1の内側(裏側)へ吹き込んだ風Wは、建物側の落ち葉受け部1aの裏側に直接的に吹き付けることになるため、後述する建物側の落ち葉受け部1aの傾斜角度U1が、比較的小さい角度であっても落ち葉等がその表面に残留して堆積することはない。
上記のような落ち葉受け部1aは、図3に示すように、屋外側へ向けて下方に傾斜する傾斜面として形成されており、屋外側の落ち葉受け部1aの傾斜角度U2は、建物側の落ち葉受け部1aの傾斜角度U1よりも大きく形成されている。このように、屋外側の落ち葉受け部1aの傾斜角度U2を建物側の落ち葉受け部1aの傾斜角度U1よりも大きくすることで、屋外側の落ち葉受け部1aの表面に載った落ち葉等がより滑り落ち易くなり、屋外側の落ち葉受け部1aの表面に落ち葉等が堆積することを防止でき、屋外側の落ち葉受け部1aの建物側に形成されている通風部1bが落ち葉等で塞がれることもなくなるため、確実に通風部1bから落ち葉除け部材1の内側へ風Wが吹き込むことができるようになる。落ち葉受け部1aの傾斜角度U1,U2は、0°〜60°の間で形成することが好ましく、5°〜45°の間で形成することがより好ましい。すなわち、落ち葉受け部1aは、水平面(傾斜角度U1,U2が0°)でも構わないが、傾斜角度U1,U2を5°以上とすることで落ち葉等が滑り落ち易くなると共に、傾斜角度U1,U2を45°以下とすることで軒樋2の屋外側耳部2aから屋根3の先端部にかけての上方開口面を覆うような面(落ち葉受け部1a)を確実に形成することができる。さらに、屋外側の落ち葉受け部1aの屋外側端部を軒樋2の屋外側耳部2a付近に位置させることで、落ち葉受け部1aの表面に載った落ち葉等を屋外側へスムーズに滑り落ちさせることができる。
尚、図中の破線は、水平を表す線である。
一方、通風部1bの傾斜角度Tは、落ち葉受け部1aの傾斜角度U1,U2よりも大きく形成されている。通風部1bの傾斜角度Tは、45°〜175°の間で形成することが好ましく、60°〜135°の間で形成することがより好ましく90°〜135°の間で形成することがさらに好ましい。通風部1bの傾斜角度Tを45°以上とすることで、通風部1bの表面に落ち葉等が残留し難くなるが、傾斜角度Tを60°以上とすることで落ち葉等の残留はほとんどなくなり、さらに、90°以上とすることで残留は皆無となり、確実に通風部1bから落ち葉除け部材1の内側へ風Wが吹き込むことができるようになるからである。また、傾斜角度Tを175°以下とすることで、風Wが吹き込む入り口を確保することは十分可能であるが、傾斜角度Tを135°以下とすることで確実に風Wが吹き込む入り口を確保することができるからである。
次に、図4に示す建物側の落ち葉受け部1aと通風部1bとの間の屈曲角度Bは、建物側の落ち葉受け部1aと通風部1bと間の屈曲部1eの角度であり、屈曲部1eの曲率半径を前述した30mm以下にすると共に、屈曲角度Bを次のように形成することで、落ち葉等が落ち葉受け部1aに堆積することはなくなる。すなわち、屈曲角度Bを5°〜135°の間で形成することが好ましく、45°〜120°の間で形成することがより好ましく、45°〜90°の間で形成することがさらに好ましい。これは、屈曲角度Bを5°以上とすることで風Wが吹き込む入り口を確保することは十分可能であるが、屈曲角度Bを45°以上とすることで確実に風Wが吹き込む入り口を確保することができからである。また、屈曲角度Bを135°以下とすることで、落ち葉受け部1aに載った落ち葉等が屈曲部1eを跨いで落ち葉受け部1aから通風部1bにかけての表面形状に添って引っ掛かることが困難となるが、屈曲角度Bを120°以下とすることで引っ掛かかりはほとんどなくなり、屈曲角度Bを90°以下とすることで皆無となる。
屋外側折返し部1cと建物側折返し部1dは、落ち葉除け部材1における軒樋2の屋外側耳部2aから屋根3の先端部にかけての上方開口面を覆う部分の幅方向(軒樋2の長手方向と略直交する方向)の両端部から落ち葉除け部材1の裏側に向かって折り返された部分であり、落ち葉除け部材1を軒樋2へ取付ける際に、屋外側折返し部1cと建物側折返し部1dを軒樋2内へ挿入して、軒樋2内での収まりをよくし、落ち葉除け部材1が軒樋2から脱落することを防止できる効果を奏する。例えば、屋外側折返し部1cを軒樋2の屋外側壁2cに当接させたり、建物側折返し部1dを屋根3の軒先に設けられている水切り板に当接させたり、屋外側折返し部1cと建物側折返し部1dの両方を軒樋2の支持具(不図示)に当接させたりして軒樋2内での収まりをよくして落ち葉除け部材1を軒樋2内に固定することで、落ち葉除け部材1が軒樋2から脱落することを防止できる。
図5に示した落ち葉除け構造は、本発明の他の実施形態に係る軒樋の落ち葉除け構造であり、1つの落ち葉除け部1aと1つの通風部1bを備え、それらの間には屈曲部1eが形成されている。落ち葉除け部材10の通風部1bは、落ち葉受け部1aの屋外側端部から屈曲部1eを介して屋外側下方に向かう傾斜面として形成されており、通風部1bの傾斜角度は落ち葉受け部1aの傾斜角度よりも大きくなっている。この落ち葉除け部材10は、落ち葉受け部1aの全部と通風部1bの一部を屋根上面の仮想延長線R.Lよりも上側に位置するように取付けているため、通風部1bから落ち葉除け部材1の内側へ吹き込んだ風Wは、屋根上面の仮想延長線R.Lよりも上側に位置する落ち葉受け部1aの裏側から屋根3の上面へ吹き抜けることができるようになるため、風の通りがよくなる。これによって、風Wは落ち葉受け部1aの裏側に直接吹き付けることができるようになり、落ち葉受け部1aに載った落ち葉等を吹き飛ばしたり、濡れた落ち葉等を乾かしたりする効果が増す。上記の他にも、落ち葉受け部1aの全部と通風部1bの全部を屋根上面の仮想延長線R.Lよりも上側に位置するように取付けたり、落ち葉受け部1aの一部と通風部1bの全部を屋根上面の仮想延長線R.Lよりも上側に位置するように取付けたり、落ち葉受け部1aの一部と通風部1bの一部を屋根上面の仮想延長線R.Lよりも上側に位置するように取付けたりすることで同様の効果を得ることができる。
図6に示した落ち葉除け構造は、本発明のさらに他の実施形態に係る軒樋の落ち葉除け構造であり、建物側の落ち葉受け部1aと屋外側の落葉受け部1aとの間に跨って形成された通風部1bと、それぞれの間に形成された屈曲部1e,1eを備えた落ち葉除け部材100を用いたものであって、落ち葉除け部材100の通風部1bは、上向きに凸となる曲率半径の大きな円弧状の建物側の落ち葉受け部1aの屋外側端部から下向きに略垂直に形成されている。この落ち葉除け部材100も、前述した落ち葉除け部材1と同様の効果を奏するものである。
以上のような軒樋の落ち葉除け構造に用いられる落ち葉除け部材1は、落ち葉受け部1aや通風部1bの数に制限はなく、例えば、3つの落ち葉受け部(屋外側の落ち葉受け部1a,中央の落ち葉受け部1a,建物側の落ち葉受け部1a)と2つの通風部(屋外側の落ち葉受け部1aと中央の落ち葉受け部1aとの間に跨る通風部1b,中央の落ち葉受け部1aと建物側の落ち葉受け部1aとの間に跨る通風部1b)を備え、各落ち葉受け部1a,1a,1aと各通風部1b,1bとの間にそれぞれ屈曲部1e,1e,1e,1eが形成された落ち葉除け部材1等も好適に用いられる。
以上のような落ち葉除け部材1の軒樋2への取付け方法は、図1に示すように軒樋2の屋外側耳部2aから屋根3の先端部にかけての上方開口面を落ち葉受け部1a,1aと通風部1bで覆うと共に、屋外側折返し部1cと建物側折返し部1dを軒樋2の底壁2eに向かうようにして落ち葉除け部材1を軒樋2の上方開口部へ挿入し、軒樋2を軒先に固定するための支持具(不図示)に固定バンド等で固定する方法が採られる。また、屋外側折返し部1cを軒樋2の屋外側耳部2aに当接させるようにすることで、落ち葉除け部材1が軒樋2内でずれ難くすることができる。さらに、屋外側折返し部1cと建物側折返し部1dの先端を内側へ屈曲させたり、湾曲させたりして筒状の落ち葉除け部材1を形成し、軒樋2を軒先に固定するための支持具の上に載置して取付けたり、屋外側折返し部1cや建物側折返し部1dを軒樋2の底壁2eまで達するような長さに形成し、軒樋2内に載置して取付けることで落ち葉除け部材1を軒樋2内にしっかり固定することができる。この他、落ち葉除け部材1の一部に、軒樋2を軒先に固定するための支持具が嵌まり込むような切込みを入れて取付け、落ち葉除け部材1を固定し易くする等、取付け方法は特に限定されるものではなく、種々の方法が採られる。
1 落ち葉除け部材
1a 落ち葉受け部
1b 通風部
1c 屋外側折返し部
1d 建物側折返し部
1e 屈曲部
2 軒樋
2a 屋外側耳部
2b 建物側耳部
2c 屋外側壁
2d 建物側壁
2e 底壁
3 屋根
W 風
U1 建物側の落ち葉受け部の傾斜角度
U2 屋外側の落ち葉受け部の傾斜角度
T 通風部の傾斜角度
B 建物側の落ち葉受け部と通風部との間の屈曲角度
R.L 屋根上面の仮想延長線

Claims (5)

  1. 通水性を有する落ち葉除け部材を、軒樋の上方開口部のうち、少なくとも軒樋の屋外側耳部から屋根の先端部にかけての上方開口面を覆うように取付けた軒樋の落ち葉除け構造であって、落ち葉除け部材は、落ち葉受け部と通風部を備えており、落ち葉受け部と通風部との間に屈曲部が形成されていることを特徴とする軒樋の落ち葉除け構造。
  2. 通風部は、落ち葉受け部の屋外側に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の軒樋の落ち葉除け構造。
  3. 2つ以上の落ち葉受け部がそれぞれ通風部を介して設けられており、屋外側の落ち葉受け部の傾斜角度は、建物側の落ち葉受け部の傾斜角度よりも大きく形成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の軒樋の落ち葉除け構造。
  4. 屋外側の落ち葉受け部の屋外側端部が軒樋の屋外側耳部付近に位置することを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の軒樋の落ち葉除け構造。
  5. 落ち葉受け部の一部又は全部、及び、通風部の一部又は全部、を屋根上面の仮想延長線よりも上側に位置させたことを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の軒樋の落ち葉除け構造。
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