JP2013076231A - 雨樋落し口用落ち葉除け部材 - Google Patents
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Abstract
【課題】軒樋から竪樋への落ち葉やごみの流入を防ぎ、高排水性能を妨げない雨樋落し口用落ち葉除け部材を提供する。
【解決手段】所定の隙間を形成するように立てられた複数の板状部材20と、前記複数の板状部材の上部を固定する固定部材21とを備える。
【選択図】図2
【解決手段】所定の隙間を形成するように立てられた複数の板状部材20と、前記複数の板状部材の上部を固定する固定部材21とを備える。
【選択図】図2
Description
本発明は、雨樋に設けられる軒樋集水器の落し口に配置される雨樋落し口用落ち葉除け部材に関するものである。
近年省資源で大量の雨水を排水可能なシステムへの要望が高まっている。特に雨樋においては径の細い竪樋を用い、いわゆるサイホンの原理を利用して排水を行なうサイホン式高排水システムが提案されている。この高排水システムにおいては、落ち葉をはじめとするごみの竪樋への流入により管詰まりが生じる危険性が高いため落ち葉除け部材は必須である。
従来の落ち葉除け部材には、軒樋の開口部を覆う落ち葉除けネット(特許文献1参照)、集水器の落とし口の直上に配置される網目状のカバーネット(特許文献2参照)、軒樋の途中で落ち葉を止める落ち葉止め具(特許文献3参照)が存在する。
しかし上述の軒樋の開口部を覆う落ち葉除けネットを用いる場合には施工に時間と手間がかかり、多くの資材が必要となり高コストであった。また集水器の落とし口の直上に配置される網目状のカバーネットを用いる場合には、軒樋の底面との隙間をなくすように施工するのが一般的であり、軒樋集水器を用いた落とし口に適応させにくい形状である。即ち軒樋集水器では熱伸縮に対応するため接着を行わないのが一般的であるため固定することが難しい。更に軒樋の途中で落ち葉を止める落ち葉止め具では、詰まったごみで排水が止められる危険が高く実用性が低かった。
本発明の目的は、軒樋から竪樋への落ち葉やごみの流入を防ぎ、高排水性能を妨げない落ち葉除け部材を提供することである。
本発明の雨樋落し口用落ち葉除け部材は、所定の隙間を形成するように立てられた複数の板状部材と、前記複数の板状部材の上部を固定する固定部材と、を備えることを特徴とする。
また本発明の雨樋落し口用落ち葉除け部材は、前記複数の板状部材の下部を接続する接続部を更に備えることを特徴とする。
また本発明の雨樋落し口用落ち葉除け部材は、前記固定部材が前記板状部材の間の所定の隙間を調整可能であることを特徴とする。
また本発明の雨樋落し口用落ち葉除け部材は、前記板状部材の両端部に傾斜面が形成されていることを特徴とする。
また本発明の雨樋落し口用落ち葉除け部材は、前記板状部材が複数の開口を有することを特徴とする。
また本発明の雨樋落し口用落ち葉除け部材は、前記接続部が柔軟構造であることを特徴とする。
本発明によれば、軒樋から竪樋への落ち葉やごみの流入を防ぎ、高排水性能を妨げない雨樋落し口用落ち葉除け部材を提供することができる。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態に係る雨樋落し口用落ち葉除け部材(以下、落ち葉除け部材という。)について説明する。図1は実施の形態に係る落ち葉除け部材2が設置された軒樋集水器4の斜視図、図2は実施の形態に係る落ち葉除け部材2が設置された軒樋集水器4の上面図である。ここで軒樋集水器4は、軒樋6によって集められた雨水を竪樋を用いて排水する排水システムに用いられるが、特に径の細い竪樋を用いて排水を行なうサイホン式高排水システムに有効に用いられるものである。
軒樋集水器4は、底壁40と、底壁40の前端に立設された前側壁41と、底壁40の後端に立設された後側壁42とを有し、両端部に軒樋6を挿入する軒樋挿入部43が形成されている。また底壁40には、図示しない落とし口が形成された竪樋接続部44が設けられている。
落ち葉除け部材2は、軒樋集水器4内に配置されており、両端部が軒樋挿入部43に挿入された軒樋6上に位置している。図3(a)は落ち葉除け部材2を構成する板状部材20を示す図であり、図3(b)は落ち葉除け部材2を端部方向から視た図であり、図3(c)は落ち葉除け部材2を上から視た図である。落ち葉除け部材2は、所定の隙間を形成するように立てられた複数の板状部材20と、複数の板状部材20の上部を固定する固定部材21(図2参照)と、複数枚の板状部材20の下端部を接続する接続部22とを備えている。図3(a)に示すように板状部材20は半円形状を有しており、上部に固定部材21により複数の板状部材20の固定を行なう際に、固定部材21を通す穴20aが形成されている。
ここで板状部材20と板状部材20の間に形成される隙間は、板状部材20の接続部22への接続位置により規定されるが、隙間の大きさは雨樋を設置する地域の落ち葉の大きさに基づいて、5〜15mmの間で適宜選択される。接続部材22は所定の間隔で板状部材20の下端部を接続する。これにより板状部材20の間及び外側に、雨水を落し口に落とすための複数の開口22aが形成される。
落ち葉除け部材2は、固定部材21により板状部材20上部の隙間の大きさを調整をすることができる。即ち、図1及び図2に示すように、板状部材20の上部の隙間を下部の隙間に比較して狭く、または板状部材20の上部の隙間を下部の隙間と同じにすることができる。これにより様々な形状の軒樋断面に対応させるように落ち葉除け部材2の上部の幅を変更することができる。
この実施の形態においては、軒樋6から雨水と共に落ち葉が軒樋集水器4内に流れ込んだ場合に、落ち葉除け部材2の板状部材20間の隙間を通過することができず、落ち葉除け部材2により捕捉される。従って落ち葉が竪樋に流れ込むのを防止することができ、高排水システムの高排水性を維持することができる。また、落ち葉除け部材2の板状部材20が半円形状であり円弧状の傾斜面を有しているため、落ち葉が板状部材20の円弧形状に沿って板状部材20の上方に押し上げられた位置で捕捉されるため、板状部材20の下部の隙間は閉塞されにくく軒樋6から竪樋への排水を維持することができる。
また、この実施の形態に係る落ち葉除け部材2によれば、軒樋集水器4の部分に対する施工のみで竪樋に落ち葉などのごみが流入するのを防止することができる。
なお、落ち葉除け部材2の下部の幅を狭くする場合には、板状部材20の枚数を減少させることにより行うことができる。即ち、図4(a)は軒樋集水器4の幅が大きい場合を示しているが、軒樋集水器4の幅が小さい場合には、図4(b)に示すように少ない枚数の板状部材20を固定部材21で固定することにより落ち葉除け部材2の下部の幅を小さくすることができる。ここで落ち葉除け部材2を構成する部材の中で少なくとも接続部22が柔軟構造である場合には接続部22を刃物で切断することにより板状部材20の枚数を減少させて軒樋集水器4の底部の幅に合わせることができる。
このように板状部材20の枚数の変更や、固定部材21による板状部材20間の隙間の調整のみで多種類の雨樋に対応することができる。
また、上述の実施の形態に係る半円形状の板状部材20に複数に開口を設けても良い。また、図5(a)に示すように矩形形状の板状部材31であってもよく、図5(b)に示すように板状部材31が複数の開口31aを有しても良い。板状部材31が複数の開口31aを有する場合には、この開口31aを介して雨水が竪樋に流れ込むため排水性の向上を図ることができる。更に板状部材は三角形状であっても良い。
2…雨樋落し口用落ち葉除け部材、4…軒樋集水器、6…軒樋、20…板状部材、21…固定部材、22…接続部
Claims (6)
- 所定の隙間を形成するように立てられた複数の板状部材と、
前記複数の板状部材の上部を固定する固定部材と、
を備えることを特徴とする雨樋落し口用落ち葉除け部材。 - 前記複数の板状部材の下部を接続する接続部を更に備えることを特徴とする請求項1記載の雨樋落し口用落ち葉除け部材。
- 前記固定部材は、前記板状部材の間の所定の隙間を調整可能であることを特徴とする請求項1または2記載の雨樋落し口用落ち葉除け部材。
- 前記板状部材の両端部に傾斜面が形成されていることを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載の雨樋落し口用落ち葉除け部材。
- 前記板状部材は、複数の開口を有することを特徴とする請求項1〜4の何れか一項に記載の雨樋落し口用落ち葉除け部材。
- 前記接続部は柔軟構造であることを特徴とする請求項1〜5の何れか一項に記載の雨樋落し口用落ち葉除け部材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011215385A JP2013076231A (ja) | 2011-09-29 | 2011-09-29 | 雨樋落し口用落ち葉除け部材 |
Applications Claiming Priority (1)
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Publications (1)
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JP2013076231A true JP2013076231A (ja) | 2013-04-25 |
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JP2011215385A Withdrawn JP2013076231A (ja) | 2011-09-29 | 2011-09-29 | 雨樋落し口用落ち葉除け部材 |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015148062A (ja) * | 2014-02-05 | 2015-08-20 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | フィルター部材及びドレン |
JP2015148063A (ja) * | 2014-02-05 | 2015-08-20 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | 軒樋の排水構造 |
-
2011
- 2011-09-29 JP JP2011215385A patent/JP2013076231A/ja not_active Withdrawn
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