JP3173440U - 枯葉排出型集水器 - Google Patents
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Abstract
【課題】屋根に舞落ちた枯葉や小枝等の異物をスムーズに排出することができる枯葉排出型集水器を提供する。
【解決手段】屋根の軒樋と縦樋の途中に配置され、屋根に降った雨や、舞落ちた枯葉や小枝等の異物を軒樋を通して集め、縦樋に導く集水器において、集水器の内部に、異物を濾すための通水体4を敷設し、集水器の側面に、異物を外に排出する排出口を設ける。通水体を構成する通水片13は、排出口に向かって下り勾配に湾曲して隣接し、通水片間の隙間は狭くて深い溝12となっている。
【選択図】図2
【解決手段】屋根の軒樋と縦樋の途中に配置され、屋根に降った雨や、舞落ちた枯葉や小枝等の異物を軒樋を通して集め、縦樋に導く集水器において、集水器の内部に、異物を濾すための通水体4を敷設し、集水器の側面に、異物を外に排出する排出口を設ける。通水体を構成する通水片13は、排出口に向かって下り勾配に湾曲して隣接し、通水片間の隙間は狭くて深い溝12となっている。
【選択図】図2
Description
屋根の軒先に取り付けられる雨樋の枯葉排出型集水器に関する。
現在、屋根の軒先に取り付けられる雨樋の集水器は、軒樋と、竪樋の中に配置され、配管部材で連結されている。屋根に舞落ちた枯葉や小枝等の異物は、屋根に降った雨と共に、前記集水器に向かって下り勾配に設置される前記軒樋に流れ落ち、前記集水器に集められ、前記竪樋に流れ落ちるようになっている。しかし、前記集水器には、屋根に落ちた枯葉や小枝等の異物を、取り除く機能が無いために、前記集水器には,枯葉や小枝等の異物が、流れ込み詰まりやすい、特に前記集水器と、前記竪樋を、接続するための前記配管部材であるエルボには、流れ込んだ小枝が、通り抜けることが出来ず、引っ掛かりやすい、小枝が一本引っ掛かると、枯葉や小枝等の異物は、次々に引っ掛かり蓄積し堆積する。やがて、前記エルボは、塞がってしまい排水不能となる。屋根から集められた雨水は、前記集水器に接続された前記縦樋に流入不能となり、前記集水器付近の前記軒樋から大量に溢れ落ちる。屋根の雨樋の集水器付近に、草が生えている光景を、多々目にすることがあります。前記集水器が、塞がったままの状態で、放置したために、堆積した枯葉や小枝等の異物が、腐葉土化して、雑草の温床になっているのです。そうなると前記集水器付近の構造物は、傷んでしまいます、特に破風板が、劣化し朽ちる原因となり、前記集水器付近の軒樋の支持金物が緩んだり、抜けてしまい、雨樋は本来の機能を果さない。前記集水器付近の異物や堆積した腐葉土、雑草などの除去清掃は、高所作業であり大変な危険を伴うために、有償で建築業者に依頼して除去清掃してもらうしかなかった。
例えば、特許文献1参照のように、雨樋の集水器の内側に枯葉を濾すための網、若しくは溝とその枯葉を外に出すための排出口を設けたが、網に枯葉の茎や小枝が差し込まり、引っ掛かるために、逆に枯葉が滞積しやすくなったり、また網や溝の上面に枯葉が張り付き密着するために、雨水が前記枯葉の上面を通過し前記排出口から大量に流出するこという問題があった。
屋根の軒先に取り付けられる雨樋の集水器であって、屋根に舞い落ちた枯葉や小枝等の異物が引っ掛かり滞積したり、網や溝の上面に枯葉が張り付いて密着することなく、スムーズに集水器の外に排出することが可能な雨樋の集水器を提供することにある。
屋根の軒樋と竪樋の途中に配置され、前記屋根に降った雨や、舞落ちた枯葉や小枝等の異物を、前記軒樋を通して集め、前記縦樋に導くために設置される集水器において、前記集水器の側面に、前記枯葉や小枝等の異物を、外に排出する排出口を設けると共に、前記集水器の内部に、前記異物を濾すための通水体を、敷設することによって、雨水は竪樋に導き、前記枯葉や小枝等の異物は、前記排出口から、外に排出することを特徴とする枯葉排出型集水器であって、前記通水体は軒樋から流れ込んだ枯葉や小枝等の異物が、流れ込み、滑り出やすいように、前記軒樋の下端より一段低い位置から前記排出口に向かって下り勾配にした。また通水体を構成する前記通水片は、枯葉の茎や小枝が差し込まったり、引っ掛かったりしないように、狭隙間の深い縦溝構造にした。さらに前記縦溝の隙間に枯葉の先端が入り込んでも前記排出口まで障害無く導かれるように前記各通水片は、隣接する通水片の上面どうしで、交差すること無く離間させている。また、前記通水片の上面に枯葉が張り付いて密着しないように、前記通水片の上面を、滑らかな正弦波状の凹凸形状にすることによって、前記通水片の上面と枯葉の接触面を少なくした。
なお、前記各通水片上面の正弦波状の凹凸が、隣接する通水片上面の正弦波状の凹凸と、交互になるように配置した。さらに前記通水片の上面に、少量の雨水が流れる溝を、凸部の頂点に向かって浅くなるよう刻設した。前記通水片の上面は、前記排出口に向かって下り勾配になっているので、前記刻設した溝を流れる雨水は、前記凹の部分を通過し、前記通水体の上面と枯葉の接触面である前期凸部の頂点で溢れる状態になる。その結果、前記枯葉には浮力が働き、摩擦抵抗が減少するので、前記枯葉は下り勾配の前記通水体の上面を、移動しやすくなり、前記排出口からスムーズに零れ落ちるようにした。
なお、前記縦溝の上面の滑らかな正弦波状の凹凸は、滑らかな波状の凹凸でも良い。
なお、前記各通水片上面の正弦波状の凹凸が、隣接する通水片上面の正弦波状の凹凸と、交互になるように配置した。さらに前記通水片の上面に、少量の雨水が流れる溝を、凸部の頂点に向かって浅くなるよう刻設した。前記通水片の上面は、前記排出口に向かって下り勾配になっているので、前記刻設した溝を流れる雨水は、前記凹の部分を通過し、前記通水体の上面と枯葉の接触面である前期凸部の頂点で溢れる状態になる。その結果、前記枯葉には浮力が働き、摩擦抵抗が減少するので、前記枯葉は下り勾配の前記通水体の上面を、移動しやすくなり、前記排出口からスムーズに零れ落ちるようにした。
なお、前記縦溝の上面の滑らかな正弦波状の凹凸は、滑らかな波状の凹凸でも良い。
屋根に降った雨や、屋根に舞い落ちた枯葉や小枝等の異物は、軒樋を経由して枯葉排出型集水器に流れ込み、内部に設けた通水体によって濾される、雨水は竪樋に流れ込み、枯葉や小枝等の異物は、下り勾配に湾曲した隣接する通水片の上面どうし、交差すること無く離間した狭隙間の深い縦溝構造であって、前記通水片上面が、滑らかな正弦波状の凹凸形状に形成され、さらに前記通水片上面に、少量の雨水が流れる溝を、凸部の頂点に向かって浅くなるよう刻設し、前記少量の雨水が、凸部の頂点で溢れる構造の通水体上を、差し込まったり、引っ掛かったり、張り付いて密着することなく、滑るように移動し、側面に設けられた枯葉排出口から外に排出される。軒樋に流れ込んだ枯葉や小枝等の異物が、詰まるために起こる集水器の排水不良や、竪樋の配管に用いられるエルボに小枝が、引っ掛かる事によって起こる配管詰まりが、解消され、常に良好な排水環境が得られた。また、大変な危険を伴う高所での集水器付近の異物や堆積した腐葉土、雑草などの除去清掃作業が、不要になった。
本考案に係る具体的実施例を図1から図4を参照して以下説明する。。
図1は、枯葉排出型集水器の実施例を示す外観図で、
(イ)は、平面図を示し、(ロ)は、正面図を示し、(ハ)は、側面図を示している。
図2は、通水体の実施例を示す外観図で、
(イ)は、平面図を示し、(ロ)は、正面図を示し、(ハ)は、側面図を示している。
図3は、図1(ロ)の、A−A矢視断面図を示している。
図4は、矢視断面拡大図を示す概略図で、
(イ)は、図2(ロ)の、B−B矢視断面拡大図を示す概略図を示し、
(ロ)は、図4(イ)の、C−C矢視断面図を示し、
(ハ)は、図4(イ)の、D−D矢視断面図を示している。
(イ)は、平面図を示し、(ロ)は、正面図を示し、(ハ)は、側面図を示している。
図2は、通水体の実施例を示す外観図で、
(イ)は、平面図を示し、(ロ)は、正面図を示し、(ハ)は、側面図を示している。
図3は、図1(ロ)の、A−A矢視断面図を示している。
図4は、矢視断面拡大図を示す概略図で、
(イ)は、図2(ロ)の、B−B矢視断面拡大図を示す概略図を示し、
(ロ)は、図4(イ)の、C−C矢視断面図を示し、
(ハ)は、図4(イ)の、D−D矢視断面図を示している。
図1と図3に図示する如く、本実施例では、屋根の軒樋2と縦樋6の途中に配置され、前記屋根に降った雨や、舞落ちた枯葉や小枝等の異物を、軒樋2を通して集めて、縦樋6に導く、枯葉排出型集水器1において、枯葉排出型集水器1、軒樋2、軒樋接続部3、
通水体4、枯葉排出口5、竪樋6、竪樋接続部7、で構成されている。通水体4は、
軒樋2に流れ込んだ枯葉や小枝等の異物が、枯葉排出口5から、滑り出やすいように、軒樋接続部3の最下端より一段低い位置から枯葉排出口5に向かって下り勾配に湾曲させた狭隙間の通水片13によって、深い縦溝8を有した形状である。通水体4によって、
濾された雨水は、竪樋6に流れ込む。枯葉や小枝等の異物が、差し込まったり、引っ掛かったり、張り付いて密着することなく、枯葉排出口5までスムーズに導かれ、枯葉排出口5から零れ落ちる構造である。枯葉や小枝等の異物が、竪樋接続部7に到達できない
構造になっている。
図2と図4に図示する如く、本実施例では、通水片13の上面9は枯葉の茎や小枝が、
差し込まったり、引っ掛からないように、通水片13の上面9どうしの接点が無い構造である。また、枯葉が張り付いて密着しないように、縦溝の上面9は、滑らかな正弦波状の凹10、凸11のある形状になっている。なお、滑らかな正弦波状の凹10、凸11は、縦溝8を挟んで逆になるように設けることによって、通水片13の上面9と枯葉や小枝等の異物との、接触面をすくなくした。さらに、図4(ロ)、(ハ)に図示する如く、通水片13の上面9に、少量の雨水が流れる溝12を凹10の部分から凸11の頂点に向かって浅くなるよう刻設している。通水体4の通水片13の上面9は、枯葉排出口5に向かって下り勾配に湾曲させているので、前記少量の雨水は凹10の部分を流れ下り、枯葉や小枝等の異物の接触面である凸11の頂点で溢れる状態になる。接触面上の枯葉や小枝等の異物に浮力が生じて、接触面での摩擦抵抗が減少するために、枯葉や小枝等の異物が、移動しやすくなり、枯葉排出口5までスムーズに導かれ、枯葉排出口5から零れ落ちるようした。
通水体4、枯葉排出口5、竪樋6、竪樋接続部7、で構成されている。通水体4は、
軒樋2に流れ込んだ枯葉や小枝等の異物が、枯葉排出口5から、滑り出やすいように、軒樋接続部3の最下端より一段低い位置から枯葉排出口5に向かって下り勾配に湾曲させた狭隙間の通水片13によって、深い縦溝8を有した形状である。通水体4によって、
濾された雨水は、竪樋6に流れ込む。枯葉や小枝等の異物が、差し込まったり、引っ掛かったり、張り付いて密着することなく、枯葉排出口5までスムーズに導かれ、枯葉排出口5から零れ落ちる構造である。枯葉や小枝等の異物が、竪樋接続部7に到達できない
構造になっている。
図2と図4に図示する如く、本実施例では、通水片13の上面9は枯葉の茎や小枝が、
差し込まったり、引っ掛からないように、通水片13の上面9どうしの接点が無い構造である。また、枯葉が張り付いて密着しないように、縦溝の上面9は、滑らかな正弦波状の凹10、凸11のある形状になっている。なお、滑らかな正弦波状の凹10、凸11は、縦溝8を挟んで逆になるように設けることによって、通水片13の上面9と枯葉や小枝等の異物との、接触面をすくなくした。さらに、図4(ロ)、(ハ)に図示する如く、通水片13の上面9に、少量の雨水が流れる溝12を凹10の部分から凸11の頂点に向かって浅くなるよう刻設している。通水体4の通水片13の上面9は、枯葉排出口5に向かって下り勾配に湾曲させているので、前記少量の雨水は凹10の部分を流れ下り、枯葉や小枝等の異物の接触面である凸11の頂点で溢れる状態になる。接触面上の枯葉や小枝等の異物に浮力が生じて、接触面での摩擦抵抗が減少するために、枯葉や小枝等の異物が、移動しやすくなり、枯葉排出口5までスムーズに導かれ、枯葉排出口5から零れ落ちるようした。
本考案は、すべての雨樋に利用可能であり、特に山際の建築物や、落葉の街路樹が近くにある住宅、庭にケヤキなどの落葉樹のある住宅には、必要不可欠な建材となり得る。
1 枯葉排出型集水器
2 軒樋
3 軒樋接続部
4 通水体
5 枯葉排出口
6 竪樋
7 竪樋接続部
8 縦溝
9 通水片の上面
10 凹
11 凸
12 溝
13 通水片
2 軒樋
3 軒樋接続部
4 通水体
5 枯葉排出口
6 竪樋
7 竪樋接続部
8 縦溝
9 通水片の上面
10 凹
11 凸
12 溝
13 通水片
Claims (6)
- 屋根の軒樋と縦樋の途中に配置され、前記屋根に降った雨や、舞落ちた枯葉や小枝等の異物を前記軒樋を通して集めて、前記縦樋に導く集水器において、前記集水器の内部に、前記異物をろ過するために通水体を敷設すると共に、前記集水器の側面に前記異物を外に排出する排出口を設け、前記通水体上面が、凹凸形状で、前記排出口に向かって下り勾配にしたことを特徴とする枯葉排出型集水器。
- 上記通水体を構成する通水片は、狭隙間の深い縦溝構造にしたことを特徴とする請求項1に記載の枯葉排出型集水器。
- 上記各通水片は、隣接する通水片の上面どうしで、交差すること無く離間していることを、特徴とする請求項1に記載の枯葉排出型集水器。
- 上記各通水片上面の凹凸は、隣接する通水片上面の凹凸と、逆になるように配置されることを特徴とする請求項1に記載の枯葉排出型集水器。
- 上記通水片の上面に、雨水が流れる溝を刻設したことを特徴とする請求項1に記載の枯葉排出型集水器。
- 上記通水片の上面の溝は、凸の頂点に向かって浅くなるように刻設され、排出口に向かって下り勾配の凹凸面上を流れる雨水が、凸の頂点で溢れることを特徴とする請求項1に記載の枯葉排出型集水器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011005355U JP3173440U (ja) | 2011-09-13 | 2011-09-13 | 枯葉排出型集水器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011005355U JP3173440U (ja) | 2011-09-13 | 2011-09-13 | 枯葉排出型集水器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3173440U true JP3173440U (ja) | 2012-02-09 |
Family
ID=48000684
Family Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2011005355U Expired - Fee Related JP3173440U (ja) | 2011-09-13 | 2011-09-13 | 枯葉排出型集水器 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3173440U (ja) |
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2011
- 2011-09-13 JP JP2011005355U patent/JP3173440U/ja not_active Expired - Fee Related
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A521 | Written amendment |
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